JP5061865B2 - 車両のセンターテイクオフ式ステアリング装置及び把持手段 - Google Patents

車両のセンターテイクオフ式ステアリング装置及び把持手段 Download PDF

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Description

本発明は、車両のステアリング装置、特に左右のタイロッドの軸線方向内側端を連結器を介してラックバーの中央部に接続したセンターテイクオフ式ステアリング装置及びこのセンターテイクオフ式ステアリング装置を車両に取付けるためにこのステアリング装置を把持する把持手段に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されているように、車両のセンターテイクオフ式ステアリング装置は知られている。このセンターテイクオフ式ステアリング装置は、一対のタイロッドが連結器を介して揺動可能にラックバーの略中央付近に取付けられている形式のステアリング装置である。そして、操舵ハンドルの操舵操作に応じて連結器がラックバーとともに車両の左右方向に変位し、この連結器の変位に伴うタイロッドの揺動によりタイロッドに連結した左右の転舵輪が転舵するのである。
センターテイクオフ式ステアリング装置は、ラックバーの外周を覆うように配置したラックバーハウジングを備える。ラックバーハウジングは、ラックバーを軸線方向に変位可能に収容するとともに、ラックバーの軸線方向への変位に伴う連結器の変位を許容する開口部を有している。さらにセンターテイクオフ式ステアリング装置はラックブーツを備える。このラックブーツは、ラックバーハウジングの開口部からラックバーハウジング内への異物の侵入を防止するために設けられるものであり、ラックバーハウジングの外周を覆うように円筒状に形成され、ラックバーハウジングと連結器に固定されている。
ラックブーツは、特許文献1や特許文献2に見られるように、中央の円筒部と、この中央円筒部の一端側に連続した第1蛇腹部と、中央円筒部の他端側に連続した第2蛇腹部を備える。中央円筒部は連結器に連結されている。したがって、連結器の左右方向への変位に伴い中央円筒部が変位すると、その変位に応じて第1蛇腹部および第2蛇腹部が伸縮する。
特開2000−264236号公報 特開2001−187965号公報
このようなステアリング装置の車両への取付けは、搭載補助器などを用いて行われる。具体的には、まず作業者は、ステアリング装置のうち操舵ハンドルとステアリングシャフトを除いた部分の組立体であるステアリングギヤアセンブリを搭載補助器の把持手段に把持する。その後、自動または手動により把持手段を移動することにより、搭載補助器に把持したステアリングギヤアセンブリを車体の所定位置に誘導する。所定の位置に誘導したら、その状態でステアリングギヤアセンブリを車体に取付ける。このとき搭載補助器によるステアリングギヤアセンブリの誘導位置は、ステアリングギヤアセンブリの把持位置のばらつきにより、把持するごとに異なる位置となる。したがって、作業者が目分量によりステアリングギヤアセンブリを適正な取付位置まで誘導しなければならず、作業が煩雑となって組付け効率が悪化するという問題がある。また、搭載補助器によるステアリングギヤアセンブリの誘導ルートが固定されている場合は、把持位置のずれによりステアリングギヤアセンブリが適切な取付位置に誘導されないことも起こりえる。この場合はステアリングギヤアセンブリの把持からやり直さなければならないので、組付け効率が悪化する。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、搭載補助器を用いてセンターテイクオフ式ステアリング装置(ステアリングギヤアセンブリ)を車体に取付ける際に、搭載補助器への把持位置が常に一定となるような構造を持つセンターテイクオフ式ステアリング装置および、そのセンターテイクオフ式ステアリング装置を把持する把持手段を提供することにある。
本発明のセンターテイクオフ式ステアリング装置(ステアリングギヤアセンブリ)は、ラックバーと、連結器と、一対のタイロッドと、ラックバーハウジングと、ラックブーツを備える。ラックバーは、軸線方向を車両の左右方向にして車両に配置され、操舵ハンドルの操舵操作に応じて左右方向に変位する。連結器は、ラックバーと一体的に左右方向に変位するようにラックバーの軸線方向中央部に固定されるものである。一対のタイロッドは、長尺状(棒状)に形成され、一方端が車両の左右の転舵輪にそれぞれ接続され、他方端が連結器に接続されている。ラックバーハウジングは、ラックバーの外周を覆うように配置し、ラックバーを軸線方向に変位可能に収容するとともに、ラックバーの軸線方向への変位に伴う連結器の変位を許容するように(連結器に干渉しないように)開口部を有している。ラックブーツは、上記開口部からラックバーハウジング内への異物の侵入を防止するために設けられるものであり、上記開口部を覆うようにラックバーハウジングの外周に円筒状に形成されている。
また、ラックブーツは、少なくとも中央円筒部、第1蛇腹部、第2蛇腹部の3つの部分に分かれて形成されているが、これら以外の部分を含んでいるものでもよい。中央円筒部は、連結器に固定されるとともにラックバーハウジングの外周を覆うように円筒状に形成される。第1蛇腹部は、中央円筒部の一端側に連続して円筒状に形成されるとともに、例えばその端部がラックバーハウジングに固定されており、連結器の左右方向への変位に応じて伸縮する。第2蛇腹部は、中央円筒部の他端側に連続して円筒状に形成されるとともに、例えばその端部がラックバーハウジングに固定されており、第1蛇腹部と同様に連結器の左右方向への変位に応じて伸縮する。そして、上記中央円筒部には、位置決め部が設けられている。この位置決め部は、このセンターテイクオフ式ステアリング装置(ステアリングギヤアセンブリ)を車両に取付けるためにこのセンターテイクオフ式ステアリング装置を把持するための把持手段によるセンターテイクオフ式ステアリング装置の把持位置を定めるものである。この場合、上記位置決め部が上記把持手段に形成された係合部に係合することにより、把持手段によるセンターテイクオフ式ステアリング装置の把持位置が定められるものであるのがよい。
上記発明によれば、上記位置決め部を目安にして把持手段にセンターテイクオフ式ステアリング装置を把持させることによって、センターテイクオフ式ステアリング装置は毎回同じ把持位置で把持手段に把持される。このため把持位置がずれることによって起こる不具合、例えば上記したような、作業者が目分量によりセンターテイクオフ式ステアリング装置(ステアリングギヤアセンブリ)を適正な車体取付位置まで再誘導したり、あるいは把持のやり直しをすることなどによる組付け効率の悪化を防止することができる。
上記位置決め部は、リブとしても機能して、ラックブーツを補強しているものであるのがよい。これによれば、位置決め部がリブとしても兼用されるので、リブとは別に位置決め部を設けなくてもよい。また、上記位置決め部は、ラックブーツの中央円筒部の軸線方向の中央にて周方向に沿って径方向外方に凸状に形成され、上記係合部は上記位置決め部の形状に対応した溝状に形成され、上記位置決め部が溝状の上記係合部に嵌ることにより、上記位置決め部と上記係合部とが係合するものであるのがよい。これによれば、凹凸形状の嵌合による簡単な係合方法により、センターテイクオフ式ステアリング装置の把持手段への把持位置を正確に位置決めすることができる。
また、本発明の把持手段は、上記に述べたセンターテイクオフ式ステアリング装置を車体に取付けるためにこのセンターテイクオフ式ステアリング装置を把持するものであって、上記位置決め部の形状に対応する形状を有する係合部が形成されたものとされる。この把持手段によれば、係合部が位置決め部に係合することにより、センターテイクオフ式ステアリング装置を常に同じ位置で把持することが可能となる。したがって、把持手段に把持されたセンターテイクオフ式ステアリング装置を適正な車体取付位置に誘導することができる。
上記係合部の形状は、位置決め部の形状に対応する形状であればよい。具体的には、係合部の形状は、位置決め部の外形に相補的な外形を有するものであるのがよい。例えば、位置決め部が凸状であれば、係合部はその凸状に嵌り合う凹状とされ、あるいは位置決め部が凹状であれば、係合部はその凹部に嵌り合う凸状とされているのがよい。
この場合、上記位置決め部は、中央円筒部の軸線方向の中央にて周方向に沿って径方向外方に凸状に形成されており、上記係合部は、凸状に形成された上記位置決め部に嵌り合う溝状に形成されているのがよい。これによれば、凸状の位置決め部に溝状の係合部が嵌り合うことにより、確実にセンターテイクオフ式ステアリング装置の把持手段への位置決めを行うことができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、同実施形態に係る車両のステアリング装置の全体外観図である。図2は、図1の2点鎖線で囲んだ部分の拡大横断断面図である。なお、本願明細書においては、前後方向とは車両の前後方向を意味し、左右方向とは車両の左右方向を意味する。
この車両のステアリング装置は操舵ハンドルの操舵操作により車両を操舵する装置である。本実施形態のステアリング装置は、操舵ハンドル11、ステアリングシャフト13、ラックバー21、ラックバーハウジング22、左右一対のタイロッド31,32、連結器40およびラックブーツ70を備えている。操舵ハンドル11は、操舵輪としての左右前輪FW1,FW2を操舵するために、運転者によって操舵操作される。ステアリングシャフト13は操舵ハンドル11の回動操作をラックバー21に伝える。ラックバー21は、操舵ハンドル11の操舵操作に応じて車両の左右方向に変位する。ラックバーハウジング22はラックバー21を軸線方向に変位可能に収容する。タイロッド31,32は、ラックバー21の左右方向への変位に応じて揺動して左右前輪FW1,FW2を左右に操舵する。連結器40は、ラックバー21とタイロッド31,32とを連結して、ラックバー21の左右方向への変位に応じてタイロッド31,32を揺動させる。
ラックバー21は、金属材料で円筒状に形成されたラックバーハウジング22内に、ラックバーハウジング22と軸線方向を同一にして、軸線方向に変位可能に組み込まれている。ラックバー21は、金属材料で長尺状に形成され、一部にラック歯(図示省略)を有する。そのラック歯には、ラックバーハウジング22に組み付けられたギヤボックス12内にて、ステアリングシャフト13の下端部に設けたピニオンギヤ(図示省略)が噛み合っている。またステアリングシャフト13の上端には、操舵ハンドル11が一体回転するように組み付けられている。したがって、操舵ハンドル11が回動操作(操舵操作)されると、ステアリングシャフト13が軸線回りに回転し、この回転力がラック歯とピニオンギヤとの噛み合いによりラックバー21に伝達されることにより、ラックバー21が軸線方向に変位する。図2によく示すように、ラックバー21の中央前面側には、ラックバー21が中立位置にある状態で、車両の左右方向の中心位置を挟んで左右対称位置に、円形の凹部21a,21bがそれぞれ形成されている。この凹部21a,21bの底面の中心位置からは、後方に向かって内周面に雌ねじを形成した有底のねじ孔21c,21dが形成されている。このねじ孔21c、21dは、後述するボルト42,43を螺合するためのねじ孔である。
ラックバーハウジング22は、ラックバー21の外周を覆うように配置しており、ラックバー21を軸線方向変位可能に収容している。図1に示すように、ラックバーハウジング22の両端部外周上には、車体組付け状態にて前側に位置する円筒状の車体取付け部(ギヤマウント)22a,22bが一体的に設けられている。車体取付け部22a,22bには、マウントブッシュ23,24が圧入されている。そして、ラックバーハウジング22は、車両の左右方向に延設された状態で、マウントブッシュ23,24を貫通させた図示しないボルトにより、車体に固定される。これによりラックバーハウジング22内に収容されたラックバー21も、その軸線方向を車両の左右方向にして車両に配置されることになる。図2に示すように、ラックバーハウジング22の中央部前側には、横長の方形状の開口部22cが設けられている。この開口部22cの横方向の長さは、ラックバー21の左右方向への最大変位量よりも若干長く設定されている。この開口部22cは、後述する連結器40の左右方向の変位を許容するために設けられている。
ラックバーハウジング22の左右両端部を除く部分にはラックブーツ70が配置している。このラックブーツ70は、開口部22cからラックバーハウジング22内への異物の進入を防止するために設けられ、開口部22cを覆うようにラックバーハウジング22の外周に円筒状に形成されている。ラックブーツ70は、ゴム材料または樹脂材料で一体的に成型されている。ラックブーツ70は、その中央付近にて円筒状に形成された中央円筒部71と、この中央円筒部71の一端側に連続して円筒の蛇腹状に形成された第1蛇腹部72と、中央円筒部71の他端側に連続して円筒の蛇腹状に形成された第2蛇腹部73を有する。第1蛇腹部72と第2蛇腹部73は、軸方向に伸縮可能とされている。第1蛇腹部72の外方端部(中央円筒部71に連結していない側の端部)および第2蛇腹部73の外方端部はラックバーハウジング22の外周面に固定されている。また、中央円筒部71は厚肉に形成され、第1蛇腹部72および第2蛇腹部73は薄肉に形成されている。
中央円筒部71は、その前側部分に垂直な平面を形成する平面部711を有している。この平面部711には、2つの貫通孔711a,711bが設けられている。この貫通孔711a,711bは、後述するボルト42,43を挿通するための孔である。また中央円筒部71は、詳しくは後述するようにして連結器40に固定される。したがって、中央円筒部71は、ラックバー21の左右方向の変位に応じて連結器40とともに左右方向に変位する。このとき第1蛇腹部72および第2蛇腹部73は、連結器40の左右方向への変位に応じて伸縮する。
さらにラックブーツ70の中央円筒部71には、本発明の位置決め部としてリブ712が形成されている。このリブ712は、中央円筒部71の周面(平面部711を除く)に形成されている。リブ712は、図1および図2に示すように、周方向に沿って、周面から径方向外方に向けて凸状の外形を有する円弧状(リング状)の一本の突起物として形成されている。リブ712によりラックブーツ70が補強される。このリブ712は中央円筒部71の周方向に沿って形成されていれば、軸方向のどのような位置に形成されていてもよいが、図1および図2に示すように中央円筒部71の軸方向の中央に形成されているとよい。リブ712が中央円筒部71の軸方向の中央に形成されていれば、後述するクランプ160によりこの中央円筒部71を把持し易くなるからである。
連結器40はラックバー21の軸線方向中央部に連結し、その位置にて固定されている。連結器40は、図2に示すようにブラケット41及び左右一対のボールジョイント機構50A,50Bを備えて構成される。ブラケット41は、本体部411及び取付け部412,413からなり、金属材料を一体成型して平面視T字状に形成されている。図3Aは、ブラケット41の正面図、すなわち車両への組み付け状態にてブラケット41を前方から見た図である。図3Bはブラケット41の平面図であり、図3Cはブラケット41の側面図である。
本体部411は、図3Bによく示すように、前端から後端近傍位置まで横方向に同一の幅を有し、後端部にて後方に向けて横方向(左右方向)の幅が徐々に大きくなるような形状に形成されている。また、本体部411は、図3Cによく示すように、横方向から見て、前部411aにてU字状(すなわち円弧状)の上下対称の外形を有し、それに続く上下面411b,411cは平面をなしている。さらに本体部411は後部411dにて直線状の上下対称の外形を有する。また、本体部411の前部411aには、横方向に貫通して内周面に雌ねじを形成したねじ孔411eが設けられている。
取付け部412,413は、本体部411の後端部から左右方向へそれぞれ延設されている。取付け部412,413は、正面から見てU字状(すなわち円弧状)の左右対称の輪郭を有する。また、両取付け部412,413には、前後方向に貫通する円形の孔412a,413aが設けられている。
図2に示すように、ブラケット41は、取付け部412,413にて、一対のボルト42,43を用いてラックバー21に固定されている。ボルト42,43は、取付け部412,413の孔412a,413a及びラックブーツ70の中央円筒部71の平面部711に形成された貫通孔711a,711bを貫通し、さらにラックバーハウジング22の開口部22cからラックバーハウジング22内に進入し、ラックバー21のねじ孔21c,21dにねじ結合されている。このねじ結合によって、連結器40がラックバー21の軸線方向中央部に固定されるとともに、ラックブーツ70の中央円筒部71が連結器40に固定される。
ブラケット41をラックバー21及びラックブーツ70の正確な位置に堅固に固定するために、ボルト42,43の外周上には金属製のカラー44,45及び樹脂製の支持部材46が組み付けられている。カラー44,45は、段付き円筒状に形成され、後端部をラックバー21の凹部21a,21bに嵌合させるとともに、前端部をラックブーツ70の貫通孔711a,711bに嵌合させて、ボルト42,43を貫通させている。支持部材46は、長円状に樹脂材料により一体成型されて一対の貫通孔を有し、貫通孔にボルト42,43及びカラー44,45を貫通させている。また、支持部材46は、カラー44,45の段差部とラックブーツ70の平面部711との間に介装されて、平面部711を連結器40との間に挟み込むようにしている。
ボールジョイント機構50A,50Bは、金属製の支持部材51,52及び金属製の連結ロッド53,54を有する。支持部材51,52は、それらの内側部に設けた雄ねじ部51a,52aをブラケット41のねじ孔411eに外側からそれぞれねじ結合させて、ブラケット41に固定されている。支持部材51,52は、球座部51b,52bにて、樹脂製のシート55,56を介して、連結ロッド53,54の内側端に設けた球状のボール部53a,54aを回転可能に支持している。球座部51b,52bは、ゴム製のダストブーツ57,58により覆われている。連結ロッド53,54の外側部分にそれぞれ設けた雄ねじ部53b,54bは、タイロッド31,32の内周面に設けた雌ねじ部31a,32aにねじ結合されている。そして、ロックナット59,60により、タイロッド31,32は連結ロッド53,54に堅固に固定されている。
タイロッド31,32は図1に示すように長尺状(棒状)に形成されており、各外側端(一方端)にて、連結部材33,34(図1参照)に組み付けられた図示しないナックルアームを介して、揺動することにより左右前輪FW1,FW2を操舵可能にそれぞれ接続している。タイロッド31,32の各内側端(他方端)は、上記したように連結ロッド53,54を介して連結器40に接続されている。したがって、タイロッド31,32は、連結器40の左右方向の変位に応じてその内側端が左右方向に変位する。これによりタイロッド31,32の外側端が揺動する。
連結器40の回りには、ヒートインシュレータ61が取付けられている。ヒートインシュレータ61は、連結器40を前側から覆って、連結器40の前下方に位置するエンジン及びその付属部品から連結器40への輻射熱を遮断することにより、連結器40を保護する。特に、ヒートインシュレータ61は、連結器40内のシート55,56、球座部51b,52b内に封入されたグリースなどへの前記輻射熱を遮断して、ボールジョイント機構50A,50Bを保護する。このヒートインシュレータ61は、図4A〜図4Dに示されている。図4Aは、ヒートインシュレータ61の正面図、すなわち車両への組み付け状態にてヒートインシュレータ61を前方から見た図である。図4Bはヒートインシュレータ61の平面図、図4Cは側面図、図4Dは連結器40に取付けたときの側面断面図である。
ヒートインシュレータ61は、金属プレート(例えば、鉄製の金属プレート)を曲げ加工して形成したもので、連結器40への組み付け状態にて前側に位置する連結部61aと、この連結部61aに一体的に連結された上板部61b及び下板部61cを有する。上板部61b及び下板部61cは互いに上下に対向し、連結部61aと共に、縦断面U字状で後方に開放された空間SPを形成する。なお、この空間SPは、左右側方においても開放されている。下板部61cおよび上板部61bは方形状に形成されている。上板部61bの面積は下板部61cの面積よりも小さく設定されており、上板部61bが空間SPを覆う面積は下板部61cが空間SPを覆う面積よりも小さくされている。これにより、ヒートインシュレータ61内の熱が上方に逃げ易くなり、ヒートインシュレータ61内の温度上昇が良好に抑制される。また、連結部61a、上板部61b及び下板部61cは、左右方向の中央部分を外側部分よりも窪ませて形成されている。
ヒートインシュレータ61は、図4Dに示すように、ブラケット41の本体部411に固定される。具体的には、ヒートインシュレータ61の上板部61bは、ボルト62により本体部411の上面411bに螺合され、下板部61cは、ボルト63により本体部411の下面411cに螺合される。
上記のように構成したセンターテイクオフ式ステアリング装置において、運転者が操舵ハンドル11を左右に回動操作すると、操舵ハンドル11の回動はステアリングシャフト13を介してラックバー21に伝達されて、ラックバー21は左右方向に変位する。このラックバー21の左右方向(軸線方向)の変位に伴って、連結器40もラックバー21と一体的に左右方向に変位する。連結器40の支持部材51,52の左右方向の変位により、タイロッド31,32は、連結ロッド53,54のボール部53a,54aの回転を伴いながら連結ロッド53,54と一体的に揺動する。この揺動によって左右前輪FW1,FW2が転舵される。
このようなセンターテイクオフ式ステアリング装置を車両に取付けるためには、図1の実線で示した構成部品(すなわち本例のステアリング装置から操舵ハンドル11およびステアリングシャフト13を除いた構成)の組立体であるステアリングギヤアセンブリがまず組み付けられ、このステアリングギヤアセンブリが車体に取付けられる。ステアリングギヤアセンブリの車体への取付けは、搭載補助器を用いて行われる。この搭載補助器は、ステアリングギヤアセンブリを把持するクランプを備え、このクランプにステアリングギヤアセンブリを把持した状態のまま作業者がステアリングギヤアセンブリを車体の所定箇所に自動または手動により誘導する。そして、車体取付け部22a,22bがボルトを介して車体の所定の箇所に取付けられることにより、ステアリングギヤアセンブリが車体に取付けられる。その後、ステアリングシャフト13及び操舵ハンドル11をステアリングギヤアセンブリに組み付けて、操舵ハンドル11をラックバー21に連結する。また、タイロッド31,32の外側端部に組み付けた連結部材33,34には、ナックルアーム及び左右前輪FW1,FW2がそれぞれ組み付けられる。このようにして本実施形態のセンターテイクオフ式ステアリング装置が車体に取付けられる。
図5は、搭載補助器のクランプでステアリングギヤアセンブリを把持している状態を示す図である。図に示すように、本例にて用いる搭載補助器100は、支柱110と、支柱110から延びた2本のアーム120,130と、2本のアーム120,130をその先端にて連結する連結部140と、連結部140から延びた延設ロッド150と、延設ロッド150の先端に取付けられたクランプ160と、クランプ160に連結した一対のハンドル170,170とを備えて構成されている。
支柱110は図に示すように下端に形成された架台111と、この架台111上に鉛直上方に立設した支柱部112を備える。支柱部112の上側部分の上下方向の異なる2位置に2本のアーム120,130の一端がそれぞれ連結している。この2本のアーム120,130は長尺角柱形状を呈しており、軸方向長さは同一とされている。アーム120,130の上記一端(基端側)は、支柱部112に水平に取付けられたピンなどに回転可能に支持されている。アーム120,130は、図示しないばねなどの弾性手段によって弾性力を受けており、この弾性力により常に先端側が上を向くように付勢されている。
アーム120,130の他方端(先端)には断面コの字状の取付部121,131が取付けられている。取付部121,131には、水平方向を軸方向とするピンが軸回りに回転可能に取付けられており、このピンに連結部140が取付けられている。連結部140は、上側の取付部121に連結した上側連結部141と、下側の取付部131に連結した下側連結部142と、上側連結部141と下側連結部142とを連結する連結棒143とを備えている。連結棒143は鉛直方向に延びている。この連結棒143に延設ロッド150の一端が回転可能に連結している。延設ロッド150は連結棒143との連結部位から水平に延び、途中で斜め下方に曲がり、その先でさらに鉛直下方に曲がり、先端部にて水平方向に曲がった形状とされている。この延設ロッド150の他端(先端)にクランプ160が接続している。
クランプ160は、ステアリングギヤアセンブリ(センターテイクオフ式ステアリング装置)を車体に取付けるためにこのステアリングギヤアセンブリを把持するためのもの(把持手段)であり、上側クランプ部161と、下側クランプ部162と、連結板163と、シリンダ164と、一対のタイロッド支え部165,165とを備えて構成されている。図6Aは、ステアリングギヤアセンブリを把持しているときのクランプ160の側面部分断面図である。図6Aに示すように、連結板163は平板形状とされており、延設ロッド150の先端部分がこの連結板163の一方面側に回転可能に取付けられている。連結板163には他方面側の上方部分にブラケット166が取付けられており、このブラケット166にシリンダ164が取付けられている。また、連結板163の他方面側には下側クランプ部162も取付けられている。下側クランプ部162は、ステアリングギヤアセンブリを下方からクランプする下側クランプ体162aと、この下側クランプ体162aが載置された下側クランプ台162bとにより構成されている。下側クランプ台162bは、下側クランプ体162aを載置する載置部分と、連結板163の他方面側に取付けられている部分である取付部分を有している。取付部分には上側クランプ部161も取付けられている。上側クランプ部161は、ステアリングギヤアセンブリを上方からクランプする上側クランプ体161aと、この上側クランプ体161aが取付けられた上側取付板161bを備える。上側取付板161bの端部には下方に二股状に延びた連結部161cが形成されており、この連結部161cにて下側クランプ台162bの取付部に回転可能に連結している。
シリンダ164はシリンダケース164aとシリンダロッド164bとを備え、シリンダケース164aの端部がブラケット166を介して連結板163に水平軸回りに回転可能に取付けられている。一方、シリンダロッド164bの先端部分には取付部材164cが連結している。この取付部材164cは上側取付板161bの上面から立設した取付ブラケット161dに水平軸回りに回動可能に取付けられている。連結部161cとシリンダ164とは、同一方向に回転可能とされている。このため、シリンダロッド164bが収縮すると、図6Bに示すようにシリンダ164と上側クランプ部161が時計回り方向に回転して開いた状態(クランプが解消した状態)とされる。一方、シリンダロッド164bが伸張すると、図6Aに示すようにシリンダ164と上側クランプ部161が反時計回り方向に回転して閉じた状態(クランプ状態)とされる。
図7は、下側クランプ体162aと上側クランプ体161aの斜視図である。図に示すように、下側クランプ体162aは平板状に形成されており、図の上側の面にはステアリングギヤアセンブリを把持したときにラックブーツ70の中央円筒部71に当接する下側当接面162a1が形成される。この下側当接面162a1は、平面を所定の方向に湾曲させたような曲面であり、具体的には、下側クランプ体162aを図の矢印A方向で示す方向から切断したときの断面により表される切断線が湾曲状となる凹状の曲面とされている。この下側当接面162a1には、ステアリングギヤアセンブリのクランプ時に中央円筒部71が面当たりする。また、この下側当接面162a1には、溝M1が形成されている。溝M1は、下側当接面162a1の湾曲方向(図の矢印A方向)に沿って円弧状に形成されている。この溝M1の曲率はラックブーツ70の中央円筒部71に形成されているリブ712の曲率と等しくされている。また、溝M1の幅および高さもリブ712の幅および高さとほぼ同じとされ、溝M1にリブ712の一部が嵌り込んだときにステアリングギヤアセンブリの位置が固定されるようになっている。
上側クランプ体161aも平板状に形成されており、一方の面にはステアリングギヤアセンブリを把持したときにラックブーツ70の中央円筒部71に当接する上側当接面161a1が形成される。この上側当接面161a1は、平面を所定の方向に湾曲させたような平面であり、具体的には、上側クランプ体161aを図の矢印B方向から切断したときの断面により表される切断線が湾曲状となる凹状の曲面とされている。この上側当接面161a1には、ステアリングギヤアセンブリのクランプ時に中央円筒部71が面当たりする。また、この上側当接面161a1には、溝M2が形成されている。この溝M2は、上側当接面161a1の湾曲方向(図の矢印B方向)に沿って円弧状に形成されている。この溝M2の曲率、幅、高さは溝M1と同一とされている。したがって、溝M2にリブ712の一部が嵌りこんだときにステアリングギヤアセンブリの位置が固定される。
図5に示すように、連結板163の側方面にはそれぞれタイロッド支え部165,165が取付けられている。このタイロッド支え部165は、連結板163の側方面から外方に延びるとともに途中で前方に折れ曲がっており、先端側に係止片165aが形成されている。この係止片165aにタイロッド31,32を引っかけることにより、タイロッド31,32はタイロッド支え部165,165により下から支えられる。また、タイロッド支え部165,165にはハンドル170,170が取付けられている。このハンドル170,170は、タイロッド支え部165,165の基端側に連結した棒状の連結部171,171と、連結部171,171の先端に取付けられた把持部172,172とからなり、把持部172,172を作業者が両手で把持することによりこの搭載補助器100が操作される。
このような構成の搭載補助器100を用いてステアリングギヤアセンブリを車体に組み付けるには、まず、作業者がステアリングギヤアセンブリを取り上げ、このステアリングアセンブリを搭載補助器100にセットする。このとき、搭載補助器100のクランプ160はシリンダロッド164bが収縮した状態であって、図6Bに示すように、上側クランプ部161が開いている状態とされる。この状態において、作業者は、ステアリングギヤアセンブリのラックブーツ70の中央円筒部71が下側クランプ体162aに当接し、且つ、中央円筒部71に形成されたリブ712が下側クランプ体162aに形成された溝M1に嵌り込むように、ステアリングギヤアセンブリを下側クランプ部162に載置する。
その後シリンダ164を操作してシリンダロッド164bを伸し、図6Aに示すように上側クランプ部161を閉じる。これにより、ステアリングギヤアセンブリが上側クランプ体161aと下側クランプ体162aとに挟まれ、クランプ160にクランプされる。なお、クランプ時においては、溝M1の中央円筒部71に対する軸方向位置と溝M2の中央円筒部71に対する軸方向位置が一致するように、上側クランプ体161aと下側クランプ体162aの位置が決められている。このためクランプ時には上側クランプ体161aに形成された溝M2にも中央円筒部71に形成されたリブ712が嵌り込む。このリブ712と溝M1,M2との嵌め合いにより、クランプ160によるステアリングギヤアセンブリの保持位置が常に一定の位置に決められる。すなわち、リブ712が位置決め部として機能して、クランプ160によるステアリングギヤアセンブリ(センターテイクオフ式ステアリング装置)の把持位置が定められる。
ステアリングギヤアセンブリを搭載補助器100に把持した後は、作業者はハンドル170を持ち、ステアリングギヤアセンブリを車体の所定の箇所に手動にて誘導する。この場合において、本例の搭載補助器100においては、図5に示すように、アーム120,130が支柱110に対して水平軸(左右軸)回りに回転可能とされ、延設ロッド150がアーム120,130に対して鉛直軸回りに回転可能とされ、クランプ160が延設ロッド150に対して前後軸(左右軸と直交する水平軸)回りに回転可能とされているので、作業者はハンドル170を操作することによりステアリングギヤアセンブリを把持したクランプ160を任意の角度に回転させ、または任意の位置に移動することができる。このとき、クランプ160によるステアリングギヤアセンブリの把持位置は、ステアリングギヤアセンブリ側のリブ712とクランプ160側の溝M1,M2との係合により、決められた位置となる。すなわちステアリングギヤアセンブリの把持位置は位置決めされている。このため、作業者はクランプ160にステアリングギヤアセンブリを把持した後は、常に同じ誘導ルートによりステアリングギヤアセンブリを車体の所定位置まで誘導することができ、一端所定の位置まで誘導した後は誘導位置の微調整などなしに、すぐにステアリングギヤアセンブリを車体に取付けることができる。
以上のように、本実施形態のセンターテイクオフ式ステアリング装置において、ラックブーツ70の中央円筒部71には、クランプ160によるセンターテイクオフ式ステアリング装置の把持位置を定める位置決め部としてのリブ712が設けられている。このリブ712がクランプ160の係合部としての溝M1,M2に係合する(嵌る)ことにより、クランプ160によるセンターテイクオフ式ステアリング装置の把持位置が定まる。したがって、このリブ712を目安にしてクランプ160にセンターテイクオフ式ステアリング装置を把持させることによって、センターテイクオフ式ステアリング装置を毎回同じ把持位置で把持することが可能となる。このため把持位置がずれることによって起こる不具合、例えば作業者が目分量によりステアリングギヤアセンブリを適正な車体取付位置まで再誘導することや、ステアリングギヤアセンブリの把持のやり直しをすることなどによる組付け効率の悪化を防止することができる。
また、リブ712は、中央円筒部71の軸線方向の中央にて周方向に沿って径方向外方に凸状に形成されており、クランプ160の溝M1,M2はこのリブ712の凸状の形状に対応する形状となるような形状に形成されており、リブ712が溝M1,M2に嵌ることによりこれらが係合する。このように簡単な凹凸形状の嵌め合いにより、確実に位置決めを行うことができる。また、リブ712は、ラックブーツ70を補強するものとしても機能する。このためリブ712とは別に位置決め部を設けなくてもよい。
また、本発明の把持手段であるクランプ160の上側クランプ体161aおよび下側クランプ体162aには、リブ712の形状に対応する形状、すなわち凸状のリブ712に嵌り合う形状を有する係合部としての溝M1,M2が形成されている。このためリブ712と溝M1,M2が嵌り合うことにより、確実にセンターテイクオフ式ステアリング装置がクランプ160に把持され、且つその把持位置の位置決めを行うことができる。
本発明の一実施形態に係る車両のステアリング装置の全体外観図である。 図1の2点鎖線で囲んだ部分の拡大横断断面図である。 ブラケットの正面図、すなわち車両への組み付け状態にてブラケットを前方から見た図である。 ブラケットの平面図である。 ブラケットの側面図である。 ヒートインシュレータの正面図、すなわち車両への組み付け状態にてヒートインシュレータを前方から見た図である。 ヒートインシュレータの平面図である。 ヒートインシュレータの側面図である。 ヒートインシュレータのブラケットへの組付け状態を示す側面断面図である。 搭載補助器にステアリングギヤアセンブリが把持されている状態を示す斜視図である。 搭載補助器のクランプの詳細を示す側面図であり、ステアリングギヤアセンブリをクランプしているときの図である。 搭載補助器のクランプの詳細を示す側面図であり、ステアリングギヤアセンブリをクランプしていないときの図である。 上側クランプ体と下側クランプ体を示す斜視図である。
符号の説明
21…ラックバー、22…ラックバーハウジング、22a,22b…車体取付け部、22c…開口部、31,32…タイロッド、40…連結器、41…ブラケット、411…本体部、412,413…取付け部、50A,50B…ボールジョイント機構、51,52…支持部材、61…ヒートインシュレータ、70…ラックブーツ、71…中央円筒部、711…平面部、711a,711b…貫通孔、712…リブ(位置決め部)、72…第1蛇腹部、73…第2蛇腹部、100…搭載補助器、110…支柱、120,130…アーム、140…連結部、150…延設ロッド、160…クランプ(把持手段)、161…上側クランプ部、161a…上側クランプ体、161a1…上側当接面、161b…上側取付板、161c…連結部、161d…取付ブラケット、162…下側クランプ部、162a…下側クランプ体、162a1…下側当接面、162b…下側クランプ台、163…連結板、164…シリンダ、170…ハンドル、M1,M2…溝(係合部)

Claims (6)

  1. 軸線方向を車両の左右方向にして車両に配置され、操舵ハンドルの操舵操作に応じて左右方向に変位するラックバーと、
    前記ラックバーと一体的に左右方向に変位するように前記ラックバーの軸線方向中央部に固定された連結器と、
    長尺状に形成されるとともに一方端が車両の左右の転舵輪にそれぞれ接続され、他方端が前記連結器に接続された一対のタイロッドと、
    前記ラックバーの外周を覆うように配置し、前記ラックバーを軸線方向に変位可能に収容するとともに、前記ラックバーの軸線方向への変位に伴う前記連結器の変位を許容する開口部を有するラックバーハウジングと、
    前記開口部から前記ラックバーハウジング内への異物の侵入を防止するために設けられ、前記開口部を覆うように前記ラックバーハウジングの外周に円筒状に形成されたラックブーツと、を備えた車両のセンターテイクオフ式ステアリング装置において、
    前記ラックブーツは、
    前記連結器に固定されるとともに前記ラックバーハウジングの外周を覆うように円筒状に形成された中央円筒部と、前記中央円筒部の一端側に連続して円筒状に形成されるとともに前記ラックバーハウジングに固定され、前記連結器の左右方向への変位に応じて伸縮する第1蛇腹部と、前記中央円筒部の他端側に連続して円筒状に形成されるとともに前記ラックバーハウジングに固定され、前記連結器の左右方向への変位に応じて伸縮する第2蛇腹部とを備え、
    前記中央円筒部には、前記センターテイクオフ式ステアリング装置を車体に取付けるために前記センターテイクオフ式ステアリング装置を把持するための把持手段による前記センターテイクオフ式ステアリング装置の把持位置を定める位置決め部が設けられていることを特徴とする、センターテイクオフ式ステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のセンターテイクオフ式ステアリング装置において、
    前記位置決め部が前記把持手段に形成された係合部に係合することにより、前記把持手段による前記センターテイクオフ式ステアリング装置の把持位置が定められることを特徴とする、センターテイクオフ式ステアリング装置。
  3. 請求項1または2に記載のセンターテイクオフ式ステアリング装置において、
    前記位置決め部がリブとしても機能することにより前記ラックブーツを補強することを特徴とする、センターテイクオフ式ステアリング装置。
  4. 請求項2または3に記載のセンターテイクオフ式ステアリング装置において、
    前記位置決め部は、前記中央円筒部の軸線方向の中央にて周方向に沿って径方向外方に凸状に形成されており、
    前記係合部は前記位置決め部の形状に対応した溝状に形成されており、
    前記位置決め部が溝状の前記係合部に嵌ることにより、前記位置決め部と前記係合部とが係合することを特徴とする、センターテイクオフ式ステアリング装置。
  5. 請求項1に記載のセンターテイクオフ式ステアリング装置を車体に取付けるために前記センターテイクオフ式ステアリング装置を把持する把持手段であって、
    前記把持手段には、前記位置決め部の形状に対応する形状を有する係合部が形成されていることを特徴とする、把持手段
  6. 請求項5に記載の把持手段において、
    前記位置決め部は、前記中央円筒部の軸線方向の中央にて周方向に沿って径方向外方に凸状に形成されており、
    前記係合部は、凸状に形成された前記位置決め部に嵌り合う溝状に形成されていることを特徴とする、把持手段。
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