JP2020199829A - ステアリング装置 - Google Patents

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昌史 小坂
Masashi Kosaka
昌史 小坂
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Abstract

【課題】車両衝突時に車体に取り付けられる取付部の破断箇所を安定させること。【解決手段】ステアリング装置1は、ラック軸20を収容する筒状のハウジング30と、ハウジング30の外面から径方向外方である車両前方に向けて突設し、車体に取り付けられる取付部40と、を備える。取付部40は、取付本体部41と、取付本体部41とハウジング30との間を架橋する脚部42と、を有する。脚部42は、ハウジング30側から取付本体部41側にかけて互いに背向するように面状に形成される第一及び第二側縁部43R,43Lを有する。第一側縁部43Rは、ハウジング30側と取付本体部41側との間で第二側縁部43L側に凸となるように折れ曲がることにより形成される第一折曲点KRを有する。第二側縁部43Lは、ハウジング30側と取付本体部41側との間で第一側縁部43R側に凸となるように折れ曲がることにより形成される第二折曲点KLを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、ステアリング装置に関する。
従来、車両の転舵輪を転舵するステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。ステアリング装置は、ラック軸を収容するハウジングを備えている。ラック軸は、転舵輪を転舵するための車幅方向に延在するシャフトであって、軸方向への変位により転舵輪の向きを変える軸部材である。ハウジングは、ラック軸が挿通される挿通孔を有する筒状に形成された部材であって、ラック軸を軸方向に変位可能に収容している。
ステアリング装置は、また、車体に取り付けられる取付部を備えている。取付部は、ハウジングの外面から径方向外方である車両前方に向けて突設しており、ハウジングに一体成形されている。取付部は、車体に連結する筒状の取付本体部と、その取付本体部とハウジングとの間を架橋する脚部と、を有している。脚部は、両側側縁部それぞれがハウジングとの接続部側から取付本体部との接続部側にかけて面状に広がるように形成されている。
特開2008−1319号公報
ところで、車両の正面衝突時にステアリング装置のハウジングが所定車両部品から受ける荷重により損傷すると、以後、そのハウジング内部におけるラック軸の変位が阻害され、車両操舵が不可能となるおそれがある。そこで、車両の正面衝突時に車両操舵が不可能となるのを回避するうえで、ハウジングが所定車両部品から受ける荷重が損傷の生じ得る規定値に到達する前に、そのハウジングを車体に取り付ける取付部の脚部が破断することで、ハウジングの損傷を抑えることが適切である。
しかしながら、上記の特許文献1に記載されたステアリング装置では、取付部の脚部の側縁部がハウジング側から取付本体部側にかけて平面状に広がって直線状に形成されている。このため、車両の正面衝突時に応力が集中する箇所が定まらず、取付部の脚部において破断が生ずる箇所が安定しない。
本発明は、車両衝突時において車体に取り付けられる取付部の破断箇所を安定させることが可能なステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様であるステアリング装置は、ラック軸を変位可能に収容する筒状のハウジングと、前記ハウジングの外面から径方向外方である車両前方に向けて突設し、車体に取り付けられる取付部と、を備えるステアリング装置であって、前記取付部は、車体に連結する筒状の取付本体部と、前記取付本体部と前記ハウジングとの間を架橋する板状の脚部と、を有し、前記脚部は、前記ハウジング側から前記取付本体部側にかけて互いに背向するように面状に形成される第一側縁部及び第二側縁部を有し、前記第一側縁部は、前記ハウジング側と前記取付本体部側との間で前記第二側縁部側に凸となるように折れ曲がることにより形成される第一折曲点を有し、前記第二側縁部は、前記ハウジング側と前記取付本体部側との間で前記第一側縁部側に凸となるように折れ曲がることにより形成される第二折曲点を有する。
このステアリング装置によれば、車両衝突に起因してハウジングが所定車両部品から荷重を受けて、取付部の脚部にハウジングを取付本体部から引き離す方向に力が作用した際、その脚部の第一側縁部が第一折曲点を基点にして引き延ばされることで、第一側縁部に作用する応力が第一折曲点に集中すると共に、その部の第二側縁部が第二折曲点を基点にして引き延ばされることで、第二側縁部に作用する応力が第二折曲点に集中する。このため、車両衝突に起因してハウジングが所定車両部品から荷重を受けた際に、取付部の脚部が第一折曲点及び第二折曲点を基点として両折曲点を結んだ線分に沿って破断し易くなるので、取付部の破断箇所を安定させることができる。
本発明の一実施形態に係るステアリング装置の上面図である。 実施形態のステアリング装置の車両左方から見た側面図である。 実施形態のステアリング装置のハウジングの要部拡大図である。 実施形態のステアリング装置の車両衝突時における効果を説明するための図である。
図面を参照して、本発明の一実施形態に係るステアリング装置1について説明する。
(1.ステアリング装置の構成)
ステアリング装置1は、ラック軸をそのラック軸の延びる軸方向に沿って変位させることにより、そのラック軸の両端それぞれに連結されている転舵輪を転舵させる装置である。ステアリング装置1は、例えばラックアンドピニオン式のパワーステアリング装置である。ステアリング装置1は、例えばコラムアシスト機構を有している。
ステアリング装置1は、図1及び図2に示す如く、ステアリング軸10を備えている。ステアリング軸10の一端部には、車両運転者により回転操作されるステアリングホイールが連結されている。ステアリング軸10は、ハウジング30内に回転可能に保持されている。ステアリング軸10は、ハウジング30内に保持された状態でステアリングホイールの回転に伴って回転する。
ステアリング装置1は、ラック軸20を備えている。ラック軸20は、車両左右方向(車幅方向)に延在する転舵シャフトである。以下、車両左右方向を軸方向Aと称す。ラック軸20は、ハウジング30内に軸方向Aに変位可能に収容されている。ラック軸20は、マニュアルステアリングギヤ(図示せず;以下、MSギヤと称す。)を介してステアリング軸10に連結されている。
上記のMSギヤは、ハウジング30により覆われている。MSギヤは、ラックアンドピニオン機構からなる。ステアリング軸10の他端部には、ピニオンが形成されている。ラック軸20の中途には、ラックが形成されている。ステアリング軸10のピニオンとラック軸20のラックとは、MSギヤとして、互いに噛合している。ステアリング軸10は、車両運転者による回転操作(すなわち、ステアリング操作)によってステアリングホイールに加わったトルクをラック軸20に伝達する。ステアリング軸10の回転は、上記のMSギヤによりラック軸20の軸方向Aへの直線変位に変換される。ラック軸20は、ステアリング軸10の回転に伴って軸方向Aに変位する。
ラック軸20の軸方向両端部にはそれぞれ、ボールジョイントを介してタイロッドが揺動可能に連結されている。タイロッドには、ナックルアームを介して転舵輪が連結されている。転舵輪は、ラック軸20の軸方向Aへの変位により転舵される。この転舵輪の転舵により車両は左右に操舵される。
ハウジング30は、アルミニウムにより形成されたアルミダイカスト成形品である。ハウジング30は、ステアリング軸10の他端部が回転自在に挿通されるピニオン孔と、ラック軸20が摺動可能に挿通されるラック孔と、を有している。また、ハウジング30は、筒状本体部31を有している。筒状本体部31は、ラック軸20を収容する部位である。筒状本体部31は、ラック孔を有するように円筒状に形成されており、軸方向Aに延びている。ラック軸20は、筒状本体部31に形成されたラック孔に挿通されている。ラック軸20の軸方向両端部はそれぞれ、筒状本体部31のラック孔から軸方向外方へ飛び出ている。
ステアリング装置1は、取付部40を備えている。取付部40は、車体に取り付けられる部位であって、ステアリング装置1すなわちハウジング30を車体に固定するマウント部である。ステアリング装置1は、取付部40にて車体に取り付けられている。ハウジング30と取付部40とは、一体に成形されている。取付部40は、ハウジング30の外面から径方向外方である車両前方に向けて突設している。取付部40は、ハウジング30(具体的には、筒状本体部31)に対して軸方向Aに離れた二箇所にそれぞれ設けられている。以下、適宜、車両左側の取付部40を取付部40Lと、車両右側の取付部40を取付部40Rと、それぞれ称す。取付部40は、取付本体部41と、脚部42と、を有している。
取付本体部41は、車体(図示せず)に連結する部位であって、車体側のボルト(図示せず)が挿通するように筒状(具体的には、円筒状)に形成されている。取付本体部41は、ハウジング30の筒状本体部31の車両前後方向位置よりも車両前方側に配置されている。
脚部42は、ハウジング30の筒状本体部31と取付部40の取付本体部41とを繋いで両者の間を架橋する部位である。脚部42は、二つの取付部40L,40Rそれぞれに対応して設けられている。脚部42は、筒状本体部31の外面から取付本体部41の外面まで延びている。脚部42が筒状本体部31の外面から延びる方向は、車両前方である。上記の取付本体部41は、脚部42よりも車両前方側に設けられている。
脚部42は、角板状に形成されている。すなわち、脚部42は、軸方向Aである車両左右方向に延びる線及び車両上下方向に延びる線を含む面(すなわち、法線が車両前方に向いた面)で切断した際の断面形状が略矩形状になるように形成されている。脚部42は、車両上下方向の厚さが車両左右方向の幅よりも小さくなるように平板状に形成されている。
二つの脚部42のうち少なくとも一つの脚部42(図1においては、車両左側の脚部42のみ)は、車両上方に向いた上縁部43Uと、車両下方に向いた下縁部43Dと、車両左方を含む方向に向いた左側側縁部43Lと、車両右方を含む方向に向いた右側側縁部43Rと、を有している。左側側縁部43L及び右側側縁部43Rは、筒状本体部31側から取付本体部41側にかけて互いに背向するように形成されている。左側側縁部43L及び右側側縁部43Rは、軸方向Aである車両左右方向において互いに背向している。
ハウジング30の筒状本体部31が車両の正面衝突時に所定車両部品から荷重Fを受ける軸方向位置は、その筒状本体部31の軸方向中央であって、脚部42の左側側縁部43Lよりも右側側縁部43Rに近い側である(図4参照)。すなわち、脚部42の右側側縁部43Rは、車両左右方向において、左側側縁部43Lよりも、ハウジング30の筒状本体部31が車両衝突時に所定車両部品から荷重Fを受ける位置に近い側に設けられた側縁部である。
また、脚部42の右側側縁部43Rは、筒状本体部31の外面から取付本体部41の外面にかけて、主に軸方向Aに対して斜め左前方に延びるように形成されている。一方、左側側縁部43Lは、筒状本体部31の外面から取付本体部41の外面にかけて、主に軸方向Aに対して直交する車両前方に延びるように形成されている。右側側縁部43Rは、左側側縁部43Lよりも、筒状本体部31の外面から取付本体部41の外面までの延在長さが長くなるように形成されている。
脚部42は、所定車両部品からハウジング30の受ける荷重Fがその筒状本体部31に損傷の生じ得る規定値に到達する前に破断が生じるように形成されている。また、脚部42は、筒状本体部31側から取付本体部41側にかけての中途で軸方向幅が最小となる部位を有するように形成されている。
脚部42の左側側縁部43Lは、筒状本体部31と取付本体部41との間で面状に広がっている。左側側縁部43Lは、図3に示す如く、筒状本体部31側の端と取付本体部41側の端との間で凹状に屈曲して右側側縁部43R側に凸となるように折れ曲がっている。すなわち、脚部42は、左側側縁部43Lにて左側折曲点KLを備えている。詳細には、左側側縁部43Lには、筒状本体部31側と取付本体部41側との間で右側側縁部43R側に凸となるように折れ曲がることにより形成される左側折曲点KLが設けられている。換言すると、左側側縁部43Lは、筒状本体部31側の端と取付本体部41側の端とを結ぶ線分に対して右側側縁部43R側に左側折曲点KLが位置するように、凹状に屈曲した折れ面状に形成されている。
左側側縁部43Lは、左側折曲点KLと、その左側折曲点KLよりも筒状本体部31側に形成された左側ハウジング側面部44Lと、その左側折曲点KLよりも取付本体部41側に形成された左側マウント側面部45Lと、を有している。
左側ハウジング側面部44Lは、法線が略車両左方に向くように平面状に形成されている。左側マウント側面部45Lは、法線が略車両後方に向くように平面状に形成されている。左側折曲点KLは、ステアリング装置1や取付部40を車両上下方向に見たときに、左側ハウジング側面部44Lと左側マウント側面部45Lとが互いに接続する角部に形成される点である。また、左側折曲点KLは、ステアリング装置1や取付部40を車幅方向に見たときに、左側ハウジング側面部44Lと左側マウント側面部45Lとが互いに接続する接続部に直線状に形成される。尚、左側折曲点KLは、左側ハウジング側面部44Lと左側マウント側面部45Lとが滑らかに接続する湾曲部に形成されていてよい。
脚部42の右側側縁部43Rは、筒状本体部31と取付本体部41との間で面状に広がっている。右側側縁部43Rは、筒状本体部31側の端と取付本体部41側の端との間で凹状に屈曲して左側側縁部43L側に凸となるように折れ曲がっている。すなわち、脚部42は、右側側縁部43Rにて右側折曲点KRを備えている。詳細には、右側側縁部43Rには、筒状本体部31側と取付本体部41側との間で左側側縁部43L側に凸となるように折れ曲がることにより形成される右側折曲点KRが設けられている。換言すると、右側側縁部43Rは、筒状本体部31側の端と取付本体部41側の端とを結ぶ線分に対して左側側縁部43L側に右側折曲点KRが位置するように、凹状に屈曲した折れ面状に形成されている。
右側側縁部43Rは、右側折曲点KRと、その右側折曲点KRよりも筒状本体部31側に形成された右側ハウジング側面部44Rと、その右側折曲点KRよりも取付本体部41側に形成された右側マウント側面部45Rと、を有している。
右側ハウジング側面部44Rは、法線が車両右斜め前方に向くように平面状に形成されている。右側マウント側面部45Rは、法線が略車両右斜め前方に向くように平面状に形成されている。右側マウント側面部45Rは、その面が軸方向Aに対してなす角度βが右側ハウジング側面部44Rの面が軸方向Aに対してなす角度αよりも大きくなるように形成されている(β>α)。右側折曲点KRは、ステアリング装置1や取付部40を車両上下方向に見たときに、右側ハウジング側面部44Rと右側マウント側面部45Rとが互いに接続する角部に形成される点である。また、右側折曲点KRは、ステアリング装置1や取付部40を車幅方向に見たときに、右側ハウジング側面部44Rと右側マウント側面部45Rとが互いに接続する接続部に直線状に形成される。尚、右側折曲点KRは、右側ハウジング側面部44Rと右側マウント側面部45Rとが滑らかに接続する湾曲部に形成されていてよい。
左側折曲点KLは、図3に示す如く、左側側縁部43L上において、右側側縁部43Rの右側ハウジング側面部44Rに沿って延びる延長線ELよりもハウジング30側の部位に設けられている。尚、右側折曲点KRは、右側側縁部43R上において、左側側縁部43Lの左側ハウジング側面部44Lに沿って延びる延長線よりもハウジング30側の部位に設けられているのがよい。
(2.ステアリング装置の動作)
上記のステアリング装置1において、車両運転者によりステアリングホイールが回転操作されると、車両運転者による操舵トルクがステアリング軸10に伝達されると共にMSギヤを介してラック軸20に伝達される。また、この操舵トルクがラック軸20に伝達される際に、その操舵トルクに応じたアシストトルクがモータなどからステアリング軸10に付与される。これにより、操舵トルクにアシストトルクが加算された回転トルクがラック軸20に伝達されて、ラック軸20を軸方向Aに変位させる駆動力に変換される。
ラック軸20が軸方向Aに変位すると、ボールジョイント、タイロッド、及びナックルアームを介して転舵輪の向きが変更される。従って、ステアリング装置1によれば、車両運転者によるステアリング軸10への操舵トルクと共に、その操舵トルクに応じたアシストトルクをラック軸20に付与して、そのラック軸20を軸方向Aに変位させることができるので、車両運転者がステアリングホイールを操作する際に必要な操舵力を軽減することができる。
(3.ステアリング装置1の効果)
ステアリング装置1は、ラック軸20を収容するハウジング30と、ハウジング30の外面から径方向外方である車両前方に向けて突設し、車体に取り付けられる取付部40と、を備えている。取付部40は、車体に連結する筒状の取付本体部41と、その取付本体部41とハウジング30との間を架橋する板状の脚部42と、を有している。そして、脚部42は、ハウジング30側から取付本体部41側にかけて互いに背向するように面状に形成される左側側縁部43L及び右側側縁部43Rを有している。左側側縁部43Lは、ハウジング30側と取付本体部41側との間で右側側縁部43R側に凸となるように折れ曲がることにより形成される左側折曲点KLを有している。右側側縁部43Rは、ハウジング30側と取付本体部41側との間で左側側縁部43L側に凸となるように折れ曲がることにより形成される右側折曲点KRを有している。
また、左側側縁部43Lは、左側折曲点KLよりもハウジング30側に形成された左側ハウジング側面部44Lと、左側折曲点KLよりも取付本体部41側に形成された左側マウント側面部45Lと、を有している。すなわち、左側側縁部43Lは、左側折曲点KLを挟んでそれぞれ平面状に形成配置される左側ハウジング側面部44L及び左側マウント側面部45Lを有している。右側側縁部43Rは、右側折曲点KRよりもハウジング30側に形成された右側ハウジング側面部44Rと、右側折曲点KRよりも取付本体部41側に形成された右側マウント側面部45Rと、を有している。すなわち、右側側縁部43Rは、右側折曲点KRを挟んでそれぞれ平面状に形成配置される右側ハウジング側面部44R及び右側マウント側面部45Rを有している。
上記のステアリング装置のハウジング構造において、車両が正面衝突した際に所定車両部品が車両後方に移動してハウジング30の筒状本体部31に当接すると、図4に示す如く、その筒状本体部31が所定車両部品から車両後方に向かう荷重Fを受ける。ハウジング30の筒状本体部31に車両後方への荷重Fが付与されると、取付部40の脚部42に、筒状本体部31を取付部40の取付本体部41から引き離す方向に引き延ばす力(以下、引き延ばし力と称す。)が作用する。この脚部42に作用する引き延ばし力は、上記の荷重Fに応じた大きさであり、その荷重Fが大きいほど大きくなる。
脚部42に引き延ばし力が作用すると、図4に示す如く、その脚部42の左側側縁部43L側の部位が左側折曲点KLを基点にして左側ハウジング側面部44Lに沿った方向に引き延ばされると共に、その脚部42の右側側縁部43R側の部位が右側折曲点KRを基点にして右側ハウジング側面部44Rに沿った方向に引き延ばされる。この際、左側側縁部43Lに作用する応力が左側折曲点KLに集中すると共に、右側側縁部43Rに作用する応力が右側折曲点KRに集中する。このため、車両衝突に起因してハウジング30の筒状本体部31が所定車両部品から荷重Fを受けた際に、取付部40の脚部42が左側折曲点KL及び右側折曲点KRを基点として両折曲点KL,KRを結んだ線分BL(図3に破線で示す。)に沿って破断し易くなる。
従って、ステアリング装置1のハウジング構造によれば、車両の正面衝突に起因してハウジング30の筒状本体部31が所定車両部品から荷重Fを受けた際に、取付部40の脚部42において応力が集中する箇所を特定部位(具体的には、左側折曲点KL及び右側折曲点KR)に定めることができるので、その脚部42の破断箇所を安定させることができる。
特に、脚部42の右側側縁部43Rは、車両左右方向において、左側側縁部43Lよりも、ハウジング30の筒状本体部31が車両衝突時に所定車両部品から荷重Fを受ける位置に近い側に設けられた側縁部である。そして、左側側縁部43Lの左側折曲点KLは、左側側縁部43L上において、右側側縁部43Rの右側ハウジング側面部44Rに沿って延びる延長線ELよりもハウジング30側の部位に設けられている。
この構造によれば、車両衝突時に取付部40の脚部42が右側側縁部43Rの右側ハウジング側面部44Rに沿ってハウジング30側に引き延ばされ易くなるが、その引き延ばしが生じた際に、左側側縁部43Lにおける上記の延長線ELよりもハウジング30側に位置する左側折曲点KLに応力が集中し易くなる。このため、左側折曲点KLが延長線ELよりも取付本体部41側の部位に設けられている構造(対比構造)に比べて、脚部42において左側折曲点KLとは異なる部位で破断が生ずるのを抑えることができる。従って、車両の正面衝突時における脚部42の破断箇所を左側折曲点KL及び右側折曲点KRを結んだ線分BLに沿った箇所に安定させることが可能である。
更に、脚部42の右側側縁部43Rは、左側側縁部43Lよりも、筒状本体部31の外面から取付本体部41の外面までの延在長さが長くなるように形成されている。この構造によれば、脚部42に上記の引き延ばし力が作用すると、右側側縁部43Rが左側側縁部43Lよりも先に引き延ばされるため、右側折曲点KRへの応力の集中を早めることができ、より破断を生じさせ易くすることが可能である。
上記の如く、脚部42は、所定車両部品からハウジング30が受ける荷重Fが筒状本体部31に損傷の生じ得る規定値に到達する前に破断が生じるように形成されている。このため、車両の正面衝突時、ハウジング30の筒状本体部31が所定車両部品から荷重を受けて損傷する前に、取付部40の脚部42を左側折曲点KL及び右側折曲点KRを基点として破断させることができる。従って、車両の正面衝突時にハウジング30の筒状本体部31の損傷を抑えることができ、これにより、この衝突後でも、車両運転者による車両操舵が不可能となるのを抑制してステアリング装置1の動作をできるだけ継続させることが可能である。
尚、上記の実施形態においては、右側側縁部43Rが特許請求の範囲に記載した「第一側縁部」に、左側側縁部43Lが特許請求の範囲に記載した「第二側縁部」に、右側折曲点KRが特許請求の範囲に記載した「第一折曲点」に、左側折曲点KLが特許請求の範囲に記載した「第二折曲点」に、右側ハウジング側面部44Rが特許請求の範囲に記載した「第一本体側面部」に、それぞれ相当している。
ところで、上記の実施形態においては、ステアリング装置1が備える二つの取付部40L,40Rのうち車両左側の取付部40Lの脚部42のみが、左側折曲点KL及び右側折曲点KRを有するように形成されている。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、車両右側の取付部40Rの脚部42のみが、左側折曲点KL及び右側折曲点KRを有するように形成されてもよいし、また、取付部40L,40Rの双方の脚部42がそれぞれ、左側折曲点KL及び右側折曲点KRを有するように形成されてもよい。そして、この構造において、車両右側の取付部40Rの脚部42の左側側縁部43Lは、右側側縁部43Rよりも、ハウジング30の筒状本体部31が車両衝突時に所定車両部品から荷重Fを受ける軸方向位置に近い側に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態においては、取付部40の脚部42が、ハウジング30の筒状本体部31側から取付本体部41側にかけての中途で軸方向幅が最小となる部位を有するように形成されている。具体的には、脚部42の右側側縁部43Rが、法線が車両右斜め前方に向く右側ハウジング側面部44Rと、法線が略車両右斜め前方に向く右側マウント側面部45Rと、を有すると共に、その脚部42の左側側縁部43Lが、法線が略車両左方に向く左側ハウジング側面部44Lと、法線が略車両後方に向く左側マウント側面部45Lと、を有する。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、脚部42が、ハウジング30の筒状本体部31側から取付本体部41側にかけての中途で軸方向幅が最小となる部位を有するように形成されていればよく、脚部42の左側側縁部43Lが、法線が車両左斜め前方に向く左側ハウジング側面部44Lと、法線が略車両左斜め前方に向く左側マウント側面部45Lと、を有するものであってもよい。
尚、本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
1:ステアリング装置、10:ステアリング軸、20:ラック軸、30:ハウジング、31:筒状本体部、40,40L,40R:取付部、41:取付本体部、42:脚部、43L:左側側縁部、43R:右側側縁部、44L:左側ハウジング側面部、44R:右側ハウジング側面部、45L:左側マウント側面部、45R:右側マウント側面部、KL:左側折曲点、KR:右側折曲点。

Claims (4)

  1. ラック軸を変位可能に収容する筒状のハウジングと、前記ハウジングの外面から径方向外方である車両前方に向けて突設し、車体に取り付けられる取付部と、を備えるステアリング装置であって、
    前記取付部は、車体に連結する筒状の取付本体部と、前記取付本体部と前記ハウジングとの間を架橋する板状の脚部と、を有し、
    前記脚部は、前記ハウジング側から前記取付本体部側にかけて互いに背向するように面状に形成される第一側縁部及び第二側縁部を有し、
    前記第一側縁部は、前記ハウジング側と前記取付本体部側との間で前記第二側縁部側に凸となるように折れ曲がることにより形成される第一折曲点を有し、
    前記第二側縁部は、前記ハウジング側と前記取付本体部側との間で前記第一側縁部側に凸となるように折れ曲がることにより形成される第二折曲点を有する、ステアリング装置。
  2. 前記第一側縁部は、前記第一折曲点よりも前記ハウジング側において平面状に広がる第一ハウジング側面部を有し、
    前記第二折曲点は、前記第二側縁部上において、前記第一ハウジング側面部に沿って延びる延長線よりも前記ハウジング側の部位に設けられている、請求項1に記載されたステアリング装置。
  3. 前記第一側縁部及び前記第二側縁部は、車両左右方向において互いに背向しており、
    前記第一側縁部は、車両左右方向において、前記第二側縁部よりも、前記ハウジングが車両衝突時に所定車両部品から荷重を受ける位置に近い側に設けられた側縁部である、請求項2に記載されたステアリング装置。
  4. 前記第一側縁部は、前記第二側縁部よりも、前記ハウジングの外面から前記取付本体部の外面までの延在長さが長くなるように形成されている、請求項2又は3に記載されたステアリング装置。
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JP2009096291A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Mazda Motor Corp ステアリング装置の取付構造

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