JP5061661B2 - 冷凍装置 - Google Patents
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Description
冷媒回路(11)には、冷媒として二酸化炭素(CO2)が充填されている。冷媒回路(11)では、冷媒が循環することで冷凍サイクルが行われる。この冷凍サイクルは、冷媒を臨界圧力以上まで圧縮する、いわゆる超臨界サイクルである。図1に示すように、冷媒回路(11)には、圧縮機(20)、室外熱交換器(21)、膨張弁(22)、室内熱交換器(23)、及び四路切換弁(24)が設けられている。
図1に示すように、空気調和装置(10)には、複数の温度センサ(41,42,43,44)が設けられている。具体的に、冷媒回路(11)には、室内熱交換器(23)の近傍に第1冷媒温度センサ(41)と第2冷媒温度センサ(42)とが設けられている。第1冷媒温度センサ(41)は、四路切換弁(24)と室内熱交換器(23)との間に設けられている。第1冷媒温度センサ(41)は、暖房運転中の室内熱交換器(23)の入口側の冷媒の温度Tiを検出する入口冷媒温度検出手段を構成している。第2冷媒温度センサ(42)は、室内熱交換器(23)と膨張弁(22)の間に設けられている。第2冷媒温度センサ(42)は、暖房運転中の室内熱交換器(23)の出口側の冷媒の温度Toを検出する出口冷媒温度検出手段を構成している。また、冷媒回路(11)には、室外熱交換器(21)を流れる冷媒の温度を検出する第3冷媒温度センサ(43)が設けられている。更に、室内熱交換器(23)における空気の流入(吸込)側には、吸込空気温度センサ(44)が設けられている。吸込空気温度センサ(44)は、室内熱交換器(23)の流入側の空気(吸込空気)の温度Taを検出する流体温度検出手段を構成している。
実施形態に係る空気調和装置(10)の運転動作について説明する。空気調和装置(10)は、室内の冷房を行う冷房運転と、室内の暖房を行う暖房運転とが可能となっている。
冷房運転では、四路切換弁(24)が図1の破線で示す状態に設定され、膨張弁(22)の開度が適宜調節される。また、圧縮機(20)、室外ファン(25)、及び室内ファン(26)が運転状態となる。その結果、冷房運転では、室外熱交換器(21)が放熱器となり、室内熱交換器(23)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
暖房運転では、四路切換弁(24)が図1の実線で示す状態に設定され、膨張弁(22)の開度が適宜調節される。また、圧縮機(20)、室外ファン(25)、及び室内ファン(26)が運転状態となる。その結果、暖房運転では、室内熱交換器(23)が放熱器となり、室外熱交換器(21)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。なお、上述のように室内熱交換器(23)では、冷媒と空気の流れとが実質的に対向流となる(図3参照)。
ところで、上述のような暖房運転を継続して行うと、室外熱交換器(21)の表面には結露した水分が霜となって付着していく。このようにして室外熱交換器(21)の表面の着霜量が増大すると、室外熱交換器(21)の伝熱性能が低下し、最終的には室内熱交換器(23)の暖房能力が低下してしまう。そこで、この空気調和装置(10)では、暖房運転中において、以下のような判定動作に基づき、暖房運転からデフロスト運転への切換えを行うようにしている。
このように、本実施形態では、室内熱交換器(23)における空気と冷媒との平均的な温度差を、室内熱交換器(23)での入口側冷媒温度Tiと出口側の冷媒温度Toとの双方を考慮して求めている。このため、超臨界サイクルの暖房運転中では、室内熱交換器(23)の入口側から出口側に向かって冷媒の温度が大きく変化するが、この温度変化を考慮して空気と冷媒との平均的な温度差ΔTHを求めることができる。
ここで、Aは、空気調和装置(10)の定格運転時の暖房能力γ0と、室内熱交換器(23)での理想状態における冷媒と空気の平均的な温度差ΔTH0との比(能力係数γ0/ΔTH0)である。また、αは圧縮機(20)の実運転周波数(INV)と定格運転周波数(INV0)の比を示すもの(α=INV/INV0)であり、βは室内ファン(26)の実送風量(V)と定格送風量(V0)の比を示すものである(β=V/V0)である。この(2)式により、現状の運転条件(圧縮機や室内ファンの運転条件)に応じた室内熱交換器(23)の暖房能力γを推定することができる。
上述したような本実施形態のデフロスト判定制御を評価した試験結果を図6に示す。図6において、γ’を付した破線は暖房運転時における室内熱交換器(23)の実際の暖房能力を測定したものである。また、Q’を付した破線は、実際に測定した暖房能力γ’についての平均積算暖房能力Q’を、上記実施形態と同様にして算出したものである。つまり、平均積算暖房能力Q’は、暖房運転開始時から現在に至るまでの時間tにおいて、所定間隔おきに実際に測定した暖房能力γ’を積算すると共に、この積算値(Σγ’)を所定時間tで除したものである。また、図6においてQを付した実線は、上述のようにして求めた本実施形態における平均積算暖房能力Qである。
上記実施形態によれば、超臨界サイクルを行う暖房運転中の室内熱交換器(23)において、出口側冷媒温度Tiと入口側冷媒温度Toと吸込空気温度Taとから、ΔTH=((Ti−Ta)−(To−Ta))/(ln((Ti−Ta)/(To−Ta))) という式を用いてΔTHを算出するようにしている。このため、室内熱交換器(23)で冷媒が凝縮しないような本実施形態の暖房運転においても、空気と冷媒との平均的な温度差ΔTHを正確に算出することができる。その結果、図5及び図6を比較すると明らかなように、本実施形態では、実測した暖房能力γ’と差異のない暖房能力γを求めることができる。従って、本実施形態では、このような暖房能力γに基づいてデフロスト運転への移行判断をすることで、デフロスト運転の開始タイミングを最適なものとできる。その結果、デフロスト運転が遅すぎとなり暖房能力が低下してしまうことを未然に回避でき、且つデフロスト運転が早すぎとなり本来の暖房運転の機能が発揮できないことも未然に回避できる。
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
11 冷媒回路
20 圧縮機
21 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
22 膨張弁(減圧機構)
23 室内熱交換器(利用側熱交換器)
33 第1冷媒流路列
34 第2冷媒流路列
51 暖房能力推定部(加熱能力推定手段)
52 記憶部(デフロスト判定手段)
53 演算部(デフロスト判定手段)
Claims (4)
- 圧縮機(20)と利用側熱交換器(23)と減圧機構(22)と熱源側熱交換器(21)とが設けられて冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)を備え、上記圧縮機(20)で臨界圧力以上まで圧縮した冷媒を上記利用側熱交換器(23)で放熱させて空気を加熱する加熱運転が可能な冷凍装置であって、
上記利用側熱交換器(23)は、上記加熱運転中において、空気の流出側から流入側に向かって冷媒が流れるように構成され、且つ空気の流れと直交するように冷媒が流れる複数の冷媒流路列(33,34)が、空気の流れ方向に配列されており、上記加熱運転中には、冷媒の出口側の冷媒流路列(33)から入口側の冷媒流路列(34)に向かって空気が流れるように構成され、
上記利用側熱交換器(23)の入口側の冷媒の温度Tiを検出する入口冷媒温度検出手段(41)と、
上記利用側熱交換器(23)の出口側の冷媒の温度Toを検出する出口冷媒温度検出手段(42)と、
上記利用側熱交換器(23)の流入側の空気の温度Taを検出する流体温度検出手段(44)と、
上記利用側熱交換器(23)における冷媒と空気の平均的な温度差ΔTHを用いて利用側熱交換器(23)の加熱能力γを求める加熱能力推定手段(51)とを備え、
上記加熱能力推定手段(51)は、上記入口冷媒温度検出手段(41)、出口冷媒温度検出手段(42)、及び流体温度検出手段(44)の各検出温度Ti,To,Taが入力されると共に、
ΔTH=((Ti−Ta)−(To−Ta))/(ln((Ti−Ta)/(To−Ta)))という式を用いて
温度差ΔTHを算出することを特徴とする冷凍装置。 - 請求項1において、
上記加熱運転中の熱源側熱交換器(21)に付着した霜を融かすデフロスト運転が可能に構成され、
上記加熱能力推定手段(51)で求めた加熱能力γを利用して加熱運転からデフロスト運転への切換えの判定を行うデフロスト判定手段(52,53,54)を備えていることを特徴とする冷凍装置。 - 請求項2において、
上記デフロスト判定手段は、上記加熱能力推定手段(51)で求めた加熱能力γを所定間隔おきに記憶する記憶部(52)と、直前の加熱運転開始時から現在に至るまでの時間tにおいて上記記憶部(52)が記憶した加熱能力γを積算し、その積算値を上記時間tで除することで平均積算加熱能力Qを算出する演算部(53)とを備え、
上記演算部(53)によって算出された平均積算加熱能力Qが減少すると加熱運転からデフロスト運転に切り換わることを特徴とする冷凍装置。 - 請求項3において、
上記演算部(53)によって算出された平均積算加熱能力Qが所定時間連続して減少すると加熱運転からデフロスト運転へ切り換わることを特徴とする冷凍装置。
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