JP5059984B2 - ランプ - Google Patents
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Description
つまり、回路ユニットは、回路基板と電子部品とからなり、回路基板が、回路ケース内に装着されている。電子部品の中には、LED点灯時に高温となるもの(例えば、集積回路部品である。)があり、回路基板における高温となる電子部品を実装する部分が炭化して、絶縁性が劣化する等の問題が生じる。
本発明は、大型化することなく、回路ユニットの温度上昇を抑制することができるランプを提供することを目的とする。
また、前記回路ユニットは、回路ケースに格納された状態で、前記ヒートシンク内に格納され、
前記回路基板又は前記複数の電子部品の少なくとも1つが、前記回路ケースの内面に第1熱伝導部材により熱結合されていると共に、前記回路ケースの外面と前記載置部材の裏面とが第2熱伝導部材を介して熱接合されていることを特徴としている。ここでいう格納とは、回路ユニットの全部が格納されている場合、回路ユニットの一部が格納されている場合の両方を含む概念である。これにより、前記回路基板又は前記複数の電子部品の少なくとも1つに発生・蓄積された熱を効率用良く回路ケースを経由して載置部材に伝導することができる。
さらに、前記回路ケースは、前記ヒートシンク内に格納される本体部と前記ヒートシンクの一端から外部へと突出して前記口金が装着される口金装着部とを備える第1ケースと、前記第1ケースの他端を塞ぐ第2ケースとを有し、前記第2ケースが前記第1ケースよりも熱伝導率が高く、前記第1ケースが前記第2ケースよりも強度が高く、前記回路ケースの内面は、前記第2ケースの内面であることを特徴としている。これにより、前記回路基板又は前記複数の電子部品の少なくとも1つに発生・蓄積された熱を効率用良く回路ケースから載置部材側へと伝導することができるとともに、第1ケースは口金を装着する構造部材としての機能を果たす。
なお、発明の実施の形態で使用している、材料、数値は好ましい例を例示しているだけであり、この形態に限定されることはない。また、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更は可能である。また、他の実施の形態との組み合わせは、矛盾が生じない範囲で可能である。
<第1の実施の形態>
1.照明装置
図1は、第1の実施の形態に係る照明装置1の断面図である。
照明器具5は、所謂、ダウンライト用であり、碗状の器具本体9と、ランプを装着するためのソケット11と、ソケット11を器具本体9に対して所定角度で傾斜させて器具本体9に連結する連結部材13と、商用電源と接続される接続部15とを有する。なお、ソケットは、本実施の形態にかかるLEDランプ7や、白熱電球及びミニクリプトン電球並び電球形蛍光ランプ等の従来のランプを装着できる。
2.LEDランプ
図2は、第1の実施の形態に係るLEDランプ7の概観斜視図であり、図3は、第1の実施の形態に係るLEDランプ7を示す断面図である。また、図4は、LEDランプ7の分解斜視図であり、図5は、LEDランプ7上部の分解斜視図である。
LEDランプ7は、照明器具5のソケット11に装着自在に装着される口金20と、口金20に対し口金20の中心軸Zを中心とする軸回りに回転可能に連結され且つ口金20(LEDランプ7)の中心軸Zに対して所定の角度Bで傾斜する平坦面を有する本体22と、本体22の平坦面に搭載されたLEDモジュール24と、LEDモジュール24を点灯させる回路ユニット26と、本体22内に収容され且つ回路ユニット26を覆う回路ケース28と、LEDモジュール24を覆うグローブ30とを有する。
(1)口金20
口金20は、図2〜図4に示すように、従来のランプの電球を装着する照明器具5にも適合できるように、従来のランプの口金と同じものであり、例えば、JIS(日本工業規格)に規定するEタイプやGタイプが用いられる。
(2)本体22
本体22は、図3及び図4に示すように、両端に開口を有する筒体42と、筒体42の一端側の開口を塞ぐように一端部に装着された蓋体44とを備える。ここでの筒体42の一端は、口金20の存する側と反対側の端、つまりグローブ30の存する側の端を指し、他端はグローブ30の存する側と反対側の端、つまり口金20の存する側の端を指す。
(2−1)筒体42
筒体42は、図2〜図4に示すように、横断面形状が円環状の筒状をし、中心軸Z上を一端から他端に移るに従って直径が小さくなるコーン状をしている。具体的には、筒体42の中心軸Z上を一端から他端に移るに従って筒体42の中心軸Zに近づくように傾斜する傾斜部46と、他端で屈曲して中心軸Zに向かって延出する延出部48と、延出部48から中心軸Zと平行な方向であって外方へと突出する突出部50とからなる。なお、筒体42は、熱伝導率の高い材料、例えば、アルミニウム等により構成され、放熱機能を有している。
(2−2)蓋体44
蓋体44は、図3及び図5に示すように、球体を2つの平面で切断したような形状をしている。2つの平面は、球体の中心を通る仮想直線と直交する第1の平面と、第1の平面と離れた位置で前記仮想直線に対して傾斜した第2の平面とであり、蓋体44の外観を構成する周縁上で互いに交差することはない。
蓋体44は、底部52、取付部54の他に、取付部54(第2の平面)から内方へと凹入する第1凹入部56と、底部52の中央から内方へと凹入する第2凹入部58と、底部52(第1の平面)の外周縁に形成された段部60とを備える。なお、蓋体44は、熱伝導率の高い材料、例えば、アルミニウム等により構成されている。
第1凹入部56は、LEDモジュール24を搭載する部分(底面62の中央部分である)が第2の平面に対して徐々に隆起するように傾斜しているため、その隆起した部分の外側(外周)には、グローブ30の開口側端部64を装着するための装着溝65が形成されている。
(3)LEDモジュール24
LEDモジュール24は、図3に示すように、表面に配線パターン(図示省略)を有する実装基板72と、実装基板72の表面に実装された複数のLED素子74と、複数のLED素子74を封止する封止体76とを備える。
実装基板72は、絶縁性材料(例えば、セラミックである。)により構成され、ここでは平面視正方形状をしている。配線パターンは、実装基板72上に実装される複数のLED素子74を直列及び/又は並列に接続するための接続部と、回路ユニット26から受電するための端子部78,80とを有する(図5参照)。
封止体76は、例えば、透光性樹脂(例えば、シリコーン樹脂である。)等により構成され、LED素子74から発せられた光の波長を変換する必要がある場合は、蛍光体粉末等の波長変換機能を有する材料が透光性樹脂に混入される。
なお、LED素子74から発せられた光の波長を変換する必要がある場合、例えば、グローブ30の内周面に蛍光体粉末を含む蛍光膜を形成することでも実施できる。
なお、LEDモジュール24は、蓋体44の第1凹入部56の底面62に接着剤により固着されても良い。この場合、LEDモジュール24と底面62とが接着剤を介して完全に密着するので、LEDモジュール24の熱を効率良く蓋体44に伝えることができる。なお、LEDモジュール24を底面62に熱グリスを介して熱接合させても良い。
(4)回路ユニット26
回路ユニット26は、口金20を介して受電する電力を利用してLED素子74を点灯させる。回路ユニット26は、図3及び図4に示すように、回路基板110に実装されている複数の電子部品等から構成され、例えば、整流・平滑回路、DC/DCコンバータ、制御回路等から構成されている。
回路基板110は、その一の主面にチョークコイル114等の電子部品が、他の主面にIC部品116をそれぞれ実装している。電解コンデンサ112は、後述するが、口金20内に配されるように、リード線112a,112bが回路基板110に接続されている。
(5)回路ケース28
回路ケース28は、図3及び図4に示すように、主に本体22の筒体42と口金20の内部に格納されている第1ケース120と、主に本体22の蓋体44の内部に格納されている第2ケース122とを有する。なお、第1ケース120は第2ケース122に対して回転自在となっている。
(5−1)第1ケース120
第1ケース120は、筒体42内に格納される本体部124と、口金20が装着される口金装着部126とを備え、口金装着部126が筒体42の口金20側の端部から筒体42の外部へと突出する。第1ケース120は、後述するように、口金20とで本体22の筒体42を回転自在に挟持するため、構造部材としての機能を有している。
第1ケース120は、構造部材として利用されるため、所望の機械特性(強度、剛性)を有し、例えば、樹脂(ポリブチレンテレフタレート(PBT)、熱伝導率が0.2[W/mK]〜0.3[W/mK]である。)等が利用される。
(5−2)第2ケース122
第2ケース122は、板状のベース部140と、回路ユニット26の回路基板110を保持して回路ユニット26の一部を格納するユニット格納部142とを備え、口金20に対して回転自在に設けられている。
ユニット格納部142は、所定の略一定の厚みを有し、内面は、前記外観形状を構成する外面に沿った形状をし、内面によって回路ユニット26の一部を格納する格納空間が形成される。
傾斜部142aには、図4に示すように、外方へ延出する延出筒部分144,146が形成されている。この延出筒部分144,146は、ランプとして組み立てられる際に、蓋体44の貫通孔68,70内に挿入され、内部をLEDモジュール24と電気的に接続する配線82,84が通る。
第2ケース122は、回路ユニット26側の熱を蓋体44に伝える機能を有するため、少なくとも第1ケース120や空気より高い熱伝導率を有する材料で構成され、例えば、樹脂(ポリブチレンテレフタレート(PBT)に高熱伝導性のフィラー(例えば、アルミナフィラー等である。)を混入させた材料で、熱伝導率が1[W/mK]〜15[W/mK]である。)等が利用される。
(6)グローブ30
グローブ30は、例えば半球状をし、外観上、ミニクリプトン電球のバルブ(ガラス部分)形状の一部に似せている。つまり、グローブ30が蓋体44に装着された状態では、グローブ30と蓋体44とで白熱電球のバルブ形状に似た形状となる。グローブ30は、LEDモジュール24を被覆する状態で、本体22に装着されている。
ここでは、グローブ30の開口側端部64が、蓋体44の第1凹入部56又は装着溝65に挿入された状態で、第1凹入部56又は装着溝65に配された接着剤150により蓋体44に固着されている。
(7)嵌合リング152
嵌合リング152は、回路ケース28(第1ケース120である。)とで口金装着部126に装着された口金20に対して本体22の筒体42を回転自在に保持するためのものである。嵌合リング152は、筒体42の他端側の形状に対応した形状の内周面を備える。具体的には、筒体42の他端部は段差状になっており、嵌合リング152の内周面も段差状になっている。
嵌合リング152は、口金20の一端側端面が当該嵌合リング152に当接した状態で、口金装着部126に口金20を固着することで、回路ケース28に装着される。
3.回転規制機構
本実施の形態では、本体22が口金20に対して360[°]以上回転するのを規制する回転規制機構が設けられている。これは、回路ユニット26は、本体22の回転に伴って回転し、さらに口金20と配線40a,40bにより接続されているため、本体22の回転に伴って、配線40a,40bが切断したり口金20から外れたりするのを防止するためである。また、LEDランプ7をソケット11に装着する際に、グローブ30や蓋体44を把持して、LEDランプ7をソケット11にねじ込むときに、グローブ30や蓋体44が口金20に対して空回りするのを防止するためである。
また、上記説明では本体22が口金20に対して回転自在な構造となっていたが、例えば、本体22を構成している蓋体(44)を筒体(42)に対して回転自在に装着しても良い。
4.組み立て
LEDランプの組み立ての一例について以下説明する。言うまでもなく以下の工程の順序は一例であり、他の順序でもLEDランプを組み立てることができる。
(1)第2ケース122の蓋体44への組み込み(図4参照)
第2ケース122を蓋体44に組み込む。この際、第2ケース122の傾斜部142aにシリコーンシート156を設けておく。蓋体44への組み込みは、第2ケース122の延出筒部分144,146を蓋体44の貫通孔68,70に圧入することで行われる。
(2)第2ケース122への回路ユニット26の組み込み(図4参照)
回路ユニット26を第2ケース122の内部に挿入する。具体的には、回路ユニット26における電解コンデンサ112が実装されている側と反対側から、第2ケース122の内部へと挿入する。この際、傾斜部122aと対向する回路基板110の面は、IC部品116を実装する側の面であり、回路基板110を傾斜部122aと平行な状態で挿入する。なお、挿入時に、回路ユニット26とLEDモジュール24とを接続する配線82,84を、第2ケース122の延出筒部分144,146を通して、蓋体4の貫通孔68,70から外部へと導出しておく。
このとき、IC部品116の上面(傾斜部142a側の面である。)にシリコーンシート156を貼り付けておく。これにより、回路ユニット26を第2ケース122に装着した際に、傾斜部122aとIC部品116とが熱的に結合することとなる。
(3)第2ケース122へ第1ケース120と筒体42の組み込み(図4参照)
第2ケース122から張り出している回路基板110の一部や電解コンデンサ112、チョークコイル114の一部を第1ケース120の内部へ挿入し、第1ケース120の開口を第2ケース122のベース部140で蓋をする。これにより、内部に回路ユニット26を格納する回路ケース28が完成する。
(4)蓋体44の筒体42への装着(図4参照)
蓋体44と筒体42とを装着する。具体的には、蓋体44の底部52を筒体42の大径側の開口に圧入する。つまり、蓋体44の段部60を筒体42の大径側の開口に位置合わせをし、その状態で、蓋体44を筒体42側に押入する。
(5)本体22へのLEDモジュール24及びグローブ30の装着(図5参照)
本体22の貫通孔68,70から延出する配線82,84を接続端子部材86,88に接続した後、LEDモジュール24を本体22の蓋体44の底面62の中央に搭載する。
次に、蓋体44のグローブ用の装着溝65と第1凹入部56の一部に接着剤150を塗布した後、装着溝65及び第1凹入部56にグローブ30の開口側端部64を挿入してグローブ30を本体22に固着する。
(6)回路ケース28への口金20の装着(図4参照)
回路ケース28の口金装着部126に嵌合リング152を嵌めた後、回路ユニット26とシェル34とを接続する配線40aを口金装着部126の外周に沿うように折り曲げ、配線40bをアイレット36の貫通孔から外部へと導出する。
最後に配線40bをアイレット36に半田により接続することで、LEDランプ7が完成する。
5.熱伝導
LEDランプ7を点灯させた際の回路ユニット26からの熱伝導について説明する。
このとき、電子部品のうち、例えば、IC部品116の温度が上昇する。IC部品116の温度はLEDモジュール24の温度よりも高くなる場合があり、このような場合、IC部品116の熱は、シリコーンシート154を介して回路ケース28(第2ケース122)に伝わり、回路ケース28に伝わった熱は、シリコーンシート156を介して本体22の蓋体44に伝わる。
このように、IC部品116の熱は、IC部品116に蓄積され難く、過度な温度上昇を抑制することができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、LEDモジュール24がランプ中心軸Zに対して傾斜した状態で本体22に搭載されている。第2の実施の形態では、LEDモジュールがランプ中心軸Zに対して直交する状態で搭載されている形態について説明する。
LEDランプ201は、LED218を光源として備えるLEDモジュール203と、LEDモジュール203を搭載する載置部材205と、載置部材205が一端に装着されるケース207と、LEDモジュール203を覆うグローブ209と、LED218を点灯させる回路ユニット211と、回路ユニット211を内部に格納し且つケース207内に配された回路ケース213と、ケース207の他端に設けられた口金部材215とを備える。
LEDモジュール203は、第1の実施の形態と同様に、実装基板217、複数のLED218、封止体219を備え、封止体219は、透光性材料に波長変換材料が混入されてなる。
本第2の実施の形態では、円盤状の部材により構成され、ケース207の一端に圧入され、また、ネジ221により回路ケース213に連結されている。載置部材205の外周面は、段差状になっており、段差部分とケース207の一端との間にできた溝部にグローブ209の開口側の端部が挿入され接着剤223で固着されている。
ケース207の内部には回路ケース213の本体部が収容され、一部がケース207の他端側から外部へと延出し、その延出部分に口金部材215が装着されている。
回路ユニット211は、回路基板225に複数の電子部品が実装されたものであり、回路ケース213に格納されている。回路ユニット211とLEDモジュール203とは配線227,227により電気的に接続されている。電子部品の1つであるIC部品226は、回路基板225の載置部材205に近い側の主面に実装されている。
蓋体213bは、回路ユニット211側の熱を載置部材205に伝導する機能を有するため、熱伝導性の高い材料で構成されている。なお、ケース本体213aは、蓋体203bと同じ材料で構成しても良いし、第1の実施の形態における第1ケース120と同様に、機械特性に優れた材料で構成しても良い。
口金部材215は、ここでも、エジソン式であり、口金228と、口金228とケース207との絶縁性を確保するための絶縁部材229とを有する。
<変形例>
1.回路ケース
上記実施の形態では、回路ユニット26,211は、回路ケース28,213に格納されていたが、回路ケースに格納されずに、ケースや本体内に格納されていても良い。この場合、例えば、係止構造、ネジ構造、接着剤等を利用して、蓋体に回路ユニットを装着すれば実施できる。
これは、第1の実施の形態においては、本体22が口金20に対して360[°]以内で回転自在な構成となっており、LEDランプ7をソケット11に装着する際等に生じる負荷を第1ケース120で負担するために、第2ケース122の材料(フィラーが混入された材料である。)では脆いために適しておらず、第1ケース120には所望の機械特性(強度、弾性、延性等)が必要されるからである。これに対し、第2の実施の形態に係るケース本体213aは、ケース207が口金部材215に対して回転する構成となっていないため、第1の実施の形態に係る第1ケース120ほど機械特性が必要とされないからである。
また、回路ケース28,213は、熱伝導部材156,232により載置部材44,205に熱結合されていたが、直接載置部材に接触する状態や、熱グリスを介して接触する状態で、載置部材に装着されていても良い。
2.電子部品
上記実施の形態では、IC部品116等がシリコーンシート154,156等を介して蓋体44等に熱接合されていたが、熱接合される電子部品は、実施の形態では点灯時に最も高温となるおそれのある電子部品であったが、最も高温になる電子部品に限定するものでなく、他の電子部品でも良い。他の電子部品としては、発光時の電子部品の温度がその電子部品の熱破壊する温度に近くなるような部品、発光時の電子部品の温度がその電子部品に隣接する他の電子部品を熱破壊させるおそれがあるような場合の他の電子部品に影響を与える部品等がある。
また、実施の形態では、高温となる電子部品が、空気よりも熱伝導率の高い材料(実施の形態ではシリコーンシートである。)によりLEDモジュールを搭載(載置)する部材(蓋体44、載置部材205)に熱接合されていたが、他の部材、例えば、放熱部材(筒体42、ケース207、回路ケース28)に熱接合しても良い。例えば、回路ケースに熱接合した場合、回路ケースの方が回路基板や電子部品よりも熱容量が大きいため、回路基板や電子部品の熱を回路ケース側に伝導させることができ、回路基板や電子部品等が高温となるのを抑制することができる。
3.熱伝導部材
実施の形態では、熱伝導部材としてシリコーンシート154,156,230,232を利用している。このシリコーンシートは、上述したように、アルミナフィラや、アルミナ以外の高伝導性のフィラーをシリコーン樹脂に混入させたものであり、フィラーの含有量によってシリコーンシートの熱伝導率が規定される。
つまり、第2のケース122の熱伝導率が1[W/mK]〜15[W/mK]であるので、熱伝導部材の熱伝導率も1[W/mK]〜15[W/mK]であるのが好ましい。しかしながら、混入させるフィラーの材料や量によっては、熱伝導率を1[W/mK]〜15[W/mK]とすることもできない場合もある。例えば、シリコーンシートの場合、シート材としての操作性、粘着性、変形性を考慮すると、その熱伝導率が1[W/mK]〜10[W/mK]となる。
他の形態としては、シリコーン樹脂を利用して、複数の部材と熱結合しても良い。例えば、電子部品と回路ケースとを熱結合しても良い。この場合、両部材を組合せた後、接合部分(両部材間の隙間)にシリコーン樹脂を注入して硬化することで実施できる。
4.載置部材
第1の実施の形態における蓋体44や、第2の実施の形態における載置部材205は、その表面について特に説明していないが、種々の加工を施しても良い。例えば、LEDモジュールの搭載面にアルマイト処理や塗装による絶縁性被膜を形成しても良い。これにより、ランプとしての耐電圧を向上させることができる。また、反射被膜を形成しても良い。これにより、LEDから発せられた光をグローブ側に反射して、光の取り出し効率を向上させることができる。
20、228 口金
24、203 LEDモジュール
28、211 回路ユニット
30 グローブ
44 蓋体(載置部材)
46 筒体(ヒートシンク)
72、217 実装基板
110、225 回路基板
116、226 電子部品
205 載置部材
207 ケース(ヒートシンク)
Claims (4)
- 基板に発光素子が実装されてなる発光モジュールと、
前記発光素子の発光時の熱を放熱する筒状のヒートシンクと、
前記ヒートシンクの一端側に設けられた口金と、
前記発光モジュールを表面に搭載する載置部材と、
前記口金を介して受電し前記発光素子を発光させる回路ユニットと、
前記回路ユニットを格納する状態で前記ヒートシンク内に配された回路ケースと
を備えるランプであって、
前記載置部材と前記ヒートシンクとが接触して前記発光時の熱を前記ヒートシンクに伝える構成であり、
前記回路ユニットは、回路基板と、前記回路基板に実装された複数の電子部品とからなり、
前記回路基板又は前記複数の電子部品の少なくとも1つが、前記載置部材に熱伝導部材を介して熱接合され、
前記回路ケースは、前記ヒートシンク内に格納される本体部と前記ヒートシンクの一端から外部へと突出して前記口金が装着される口金装着部とを備える第1ケースと、前記第1ケースの他端を塞ぐ第2ケースとを有し、
前記第1ケースが前記第2ケースよりも強度が高く、
前記回路基板又は前記複数の電子部品の少なくとも1つが、前記第2ケースの内面に第1熱伝導部材により熱結合されていると共に、前記回路ケースの外面と前記載置部材の裏面とが第2熱伝導部材を介して熱接合されている
ことを特徴とするランプ。 - 前記複数の電子部品には、前記回路基板における前記載置部材側に位置する主面に実装された集積回路部品が含まれ、
前記複数の電子部品の少なくとも1つは前記集積回路部品であり、
前記第1熱伝導部材はシリコーンシートである
ことを特徴とする請求項1に記載のランプ。 - 前記載置部材における前記発光モジュールを搭載する部分が、前記ヒートシンクの中心軸に対して傾斜している
ことを特徴とする請求項1に記載のランプ。 - 前記第2ケースが前記第1ケースよりも熱伝導率が高く、
前記第2ケースの熱伝導率が1W/mK以上 15W/mK以下の範囲内にある
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のランプ。
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