JP5059331B2 - フラットケーブル - Google Patents
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また、フラットケーブルを機器に実装した状態において、フラットケーブル自身が持つ撓みのために、位置が不安定になり、機器を構成する他の部材に接触または近接することが考えられ、信号の送受信にトラブルが生じるという問題があった。
以下、この発明の実施の形態1について、図1ないし図6を用いて説明する。図1は、フラットケーブルの構成を示す平面図である。
フラットケーブル12は、ケーブル本体となる導線(例えば、偏平導体。)21a、21bと、この導線21a、21bを挟着して被覆する絶縁シート11によって主に構成され、フラットケーブル12の、長さ方向の両端部にはコネクタ15が設けられている。絶縁シート11は、ポリエチレン・テレフタレート等により構成され、導線21a、21bの側方(外側)に延在して配置された所定の幅の余白部14a、14bを構成している。その余白部14a(14b)には、余白部14a(14b)端部から、導線21a(21b)の幅方向(導線の長さ方向に対して垂直な方向)に沿って、かつ、導線21a(21b)の長さ方向に間隔を空けて、複数箇所に、破断線16よりなる切断部が設けられている。
さらに、上記の例では、ケーブルの両端に余白部14a、14bをそれぞれ設けることを示したが、片側のみに余白部14a(または14b)を設ける構造とすることもできる。
次に、この発明の実施の形態2について図7を用いて説明する。図7(a)は、この実施の形態2におけるフラットケーブル12の要部平面図を、図7(b)は、図7(a)に対応する断面図をそれぞれ示している。このフラットケーブル12には、余白部14b(14a)の最端部となる端辺(ケーブル幅方向の端部)に沿って、丸み部分11aが設けられている。図7(b)の断面形状から明らかなように、余白部14bの最端部が丸みを持ち、球状に膨らんだ形状であるため、破断線16を切り裂く際に、作業者がケーブル端部によって傷付くことがなく、また、破断線16を破断する際においても、作業者が丸み部分11aを保持しやすく、力を加え易いため、作業性を向上させることが可能である。さらに、折り上げ部18(または折り下げ部19)を形成して、他部と接触させた場合においても、折り上げ部18側に鋭利な部分がなく、接触による他部の傷付きを防止することができるという効果がある。
上述の実施の形態1、実施の形態2では、フラットケーブル12の余白部14a(14b)に、その余白部14aを部分的に切断する切断部として、ミシン目状の破断線16を形成する例を示したが、この実施の形態3では、図8(a)にフラットケーブル12の要部平面図を、図8(b)に図8(a)の余白部14a(14b)に対応する断面図を示すように、破断線16に相当する切断部を、ミシン目ではなく、余白部14a(14b)に位置する絶縁シート11の他部よりも薄く形成された溝状部30によって構成する例を示す。溝状部30は、図8(b)に示すように、他の余白部14a(14b)と比べて、中央寄りになるほど薄く形成され、最も薄い部分が切り裂き対象部分となる。破断線16に相当する部分を溝状部30によって構成する場合、ケーブル幅方向の余白部14a(14b)端部に位置する溝状部30の始点に、切り裂き始めとなるカット部(V字カット)31を形成することで、溝状部30の切り裂き作業を正確に行うことができるとともに、作業性を向上させることができる。連続配置される溝状部30のピッチ(ケーブルの長さ方向に対しての隣り合う溝状部30間の距離に相当。)は、破断線16と同様の配置とする。なお、溝状部30は、フラットケーブル12形成の際のプレス加工または打ち抜き時に、同時に作り込むか、ケーブル形成後に、別途プレス加工を施すなどして形成することができる。
次に、実施の形態4について図9を用いて説明する。図9(a)にフラットケーブル12の要部平面図を、図9(b)に図9(a)に相当する断面図をそれぞれ示す。図に示すように、フラットケーブル12の切断部を構成する破断線16の終点と、導線21b(21a)との間に位置する絶縁シートを、部分的に他部よりも厚く構成し、余白部14b(14a)の裂き止まり部11bをそれぞれ構成している。このような裂き止まり部11bを形成することで、作業者による破断線16の切り裂き作業の際に、過剰な力を加えた場合でも、この裂き止まり部11bで、切り裂きを止めることができ、導線21b(21a)を露出させることなく傷付きを防止することが可能となる。
次に、この発明の実施の形態5について図10を用いて説明する。図10は、フラットケーブル12の要部斜視図を示している。上述の実施の形態1〜4では、フラットケーブル12の余白部14a(14b)に、ケーブル幅方向に沿って切断部としてミシン目状の破断線16や溝状部30が設けられ、それら切断部を作業者が片側の余白部につき2ヶ所切断して、部分的に余白部14a(14b)を折り上げ(折り下げ)可能な状態としていた。この実施の形態5によるフラットケーブル12は、余白部14b(14a)のケーブル幅方向の端部に、複数の略半円状突出部40を連続的に配置形成したものを示す。このフラットケーブル12は、干渉部に位置する一つ(または複数)の略半円状突出部40を選択して折り上げ、折り上げ部40aとする際に、切断部がないために切断作業を伴うことなく、余白部14b(14a)を折り曲げる作業だけで、導線21b(21a)を含むケーブル本体を、他部との干渉から保護できる構造を得ることが可能となる。
次に、この発明の実施の形態6について図11を用いて説明する。上述の実施の形態1〜4においては、フラットケーブル12の余白部14b(14a)に、ケーブル幅方向に沿って、余白部14b(14a)端を始点とし、切断部として破断線16(ミシン目状のもの、または溝状部30。)が設けられた例を示したが、この実施の形態6では、図11に、フラットケーブル12の要部斜視図を示すように、切断部として切り込み線45を設けた場合について示す。
切り込み線45は、フラットケーブル12が、導線21b(21a)を絶縁シート11で挟着して被覆した状態に形成された後、切断機等によって切断されて形成されるもので、フラットケーブル12を実装する段階においては、フラットケーブル12両端(ケーブル幅方向の両端)の余白部14b(14a)に、ケーブル長方向に対して等しいピッチで、この切り込み線45が配置された状態となっている。
次に、この発明の実施の形態7について図12を用いて説明する。上述の実施の形態1〜4、および実施の形態6では、フラットケーブル12の余白部14b(14a)に切り込み線45または破断線16(溝状部30を含む。)よりなる切断部を設け、その切断部の終点において余白部14b(14a)を折り上げて、切断部の長さに相当する高さの折り上げ部18等を形成し、空間を稼ぐことで、他部とフラットケーブル12との干渉を防止できる構造を例示した。この実施の形態7では、図12に示すように、破断線16の全長(L2)のうち、少なくとも一部(L1に相当する長さまで。)を切り裂き、ケーブル端からの長さL1の位置で折り目をつけ、折り上げ部18b(または折り下げ部)を形成する場合について説明する。
次に、この発明の実施の形態8について、図13(a)、図13(b)について説明する。実施の形態1等においては、フラットケーブル12の余白部14b(14a)に、折り上げ部18を、ケーブル平面に対して垂直となるように立たせ、他部との接触は、折り上げ部18の最も高い位置(線状部)にてなすように構成し、空間を稼ぐことについて述べた。この実施の形態8では、切り裂いた破断線16の終点において、余白部14b(14a)を折り上げ形成した、折り上げ部18を、さらにケーブル端(幅方向)からの長さL1となる位置で折り曲げ、折り上げ部18の上部が、ケーブル平面に対して水平となる支持面部18dを形成する場合について説明する。
なお、破断線16の全長(L2)にわたって切り裂き、支持面部18dのケーブル幅方向の長さをL1とした場合、破断線16の終点から、ケーブル面に対して垂直に折り上げられた立ち上がり部18cの高さhはL3(:L2−L1)となる。
次に、この発明の実施の形態9におけるフラットケーブル12について、図14にその要部斜視図を示して説明する。図14に示すように、余白部14a(14b)に所定のピッチで破断線16を設けた上で、破断線16を切り裂いて立ち上がり部60を形成した際、立ち上がり角部60a、60bが丸みを持つように、破断線16の始点位置に丸みを反映した切り込みを形成する。また、二つの破断線16間の余白部端部平面形状が弧を描くように角を取った形状とすることで、立ち上がり部60と他部との接触時に、傷付きを防止することができる。さらに、破断線16の始点となる部分に切り込みを形成することによって、破断線16を切り裂き始める作業が容易になるという効果もある。
次に、この発明の実施の形態10について図15を用いて説明する。上述の実施の形態1〜9においては、余白部14a(14b)を部分的に折り上げ(折り下げ)、ケーブル面に対して、およそ垂直な状態(折り曲げ角度が90度程度)となるように折り上げ部18、折り下げ部19、または立ち上がり部60を折り曲げ(上げ)形成することについて示した。この実施の形態10では、図15(a)に、フラットケーブル12の要部斜視図を、図15(b)に、図15(a)のB−B線に沿う断面図をそれぞれ示すように、折り曲げ角度が90度よりも大きく、余白部14b(14a)の一部によって形成される立ち上がり部18gが、フラットケーブル12平面の導線21b(21a)上に一部が被る状態となる場合について示す。
11b 裂き止まり部 12 フラットケーブル
13 干渉部 14a、14b 余白部
15 コネクタ 16 破断線
17 湾曲部
18、18a、18b、18e、40a、46 折り上げ部
18c、18g、60 立ち上がり部
18d、18f 支持面部 19 折り下げ部
20 ハードディスク 21a、21b 導線
22 基板 27 ホルダー
28 ネジ 30 溝状部
31 カット部 40 略半円状突出部
45 切り込み線 50 板金
51 エッジ部分 60a、60b 立ち上がり角部。
Claims (5)
- ケーブル本体となる導線、この導線を挟着して被覆するとともに、前記導線の側方に延在して配置された所定の幅の余白部を有する絶縁シートを備え、前記余白部に、前記導線の幅方向に沿う切り込み線または破断線よりなる切断部を、前記導線の長さ方向に間隔を空けて複数箇所に設け、複数の前記切り込み線間、または破断した複数の前記破断線間に挟まれた部分の前記余白部を、折り上げた状態、または折り下げた状態とすることを特徴とするフラットケーブル。
- 前記導線の長さ方向に沿って、前記絶縁シートの余白部端部の断面形状が丸みを持つように成形したことを特徴とする請求項1記載のフラットケーブル。
- 前記破断線は、前記絶縁シートの他部よりも薄く形成された溝状部によって構成され、前記余白部端部に位置する前記溝状部の始点に、切り裂き始めとなるカット部を設けたことを特徴とする請求項1記載のフラットケーブル。
- 前記切断部の終点と、前記導線との間に位置する前記絶縁シートを、部分的に他部よりも厚く構成し、前記切断部の裂き止まりとすることを特徴とする請求項1記載のフラットケーブル。
- ケーブル本体となる導線、この導線を挟着して被覆するとともに、前記導線の側方に延在して配置された余白部を有する絶縁シートを備え、前記余白部端部は、前記導線の長さ方向に沿って複数の略半円状突出部を連続的に配置した形状であり、上記略半円状突出部を選択的に折り曲げた状態とすることを特徴とするフラットケーブル。
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