JP5059331B2 - フラットケーブル - Google Patents

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Description

この発明は、電気配線に用いるフラットケーブルに関するものであり、他の部材と接触する部位の外装を保護することが可能な構造に関するものである。
従来の技術として、導線を絶縁シートによって挟着してなるフラットケーブルの特定の部位が、他の部材と干渉する場合に、その特定の部位から外側に延在するように、絶縁シートよりなる帯状部を設け、帯状部をフラットケーブルに巻装することで、フラットケーブルの外装を保護することが示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−45358号公報
フラットケーブルは、所定形状に打ち抜かれた金属箔(導線となる。)の両面が比較的厚さの薄い絶縁シートにより被装されている。このようなフラットケーブルを実装配線する際に、フラットケーブルが他の部材と接触して干渉を生じ、外装または導線自体が擦れて傷付くという問題があった。
また、フラットケーブルを機器に実装した状態において、フラットケーブル自身が持つ撓みのために、位置が不安定になり、機器を構成する他の部材に接触または近接することが考えられ、信号の送受信にトラブルが生じるという問題があった。
さらにフラットケーブルに帯状部を設け、その帯状部をフラットケーブルに巻装して保護を図る従来技術においては、設計段階で、ケーブルの干渉部を特定しておく必要があり、実装の形態に応じて帯状部の配置を調整しなくてはならず、汎用性の面で問題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、フラットケーブルを実装した際に、他部との干渉を防止するとともに、導線の保護を簡便かつ正確に実施できる、汎用性があるフラットケーブルを提供することを目的とする。
この発明に係わるフラットケーブルは、ケーブル本体となる導線、この導線を挟着して被覆するとともに、前記導線の側方に延在して配置された所定の幅の余白部を有する絶縁シートを備え、前記余白部に、前記導線の幅方向に沿う切り込み線または破断線よりなる切断部を、前記導線の長さ方向に間隔を空けて複数箇所に設け、複数の前記切り込み線間、または破断した複数の前記破断線間に挟まれた部分の前記余白部を、折り上げた状態、または折り下げた状態としたものである。
また、この発明に係わるフラットケーブルは、ケーブル本体となる導線、この導線を挟着して被覆するとともに、前記導線の側方に延在して配置された余白部を有する絶縁シートを備え、前記余白部端部は、前記導線の長さ方向に沿って複数の略半円状突出部を連続的に配置した形状であり、上記略半円状突出部を選択的に折り曲げた状態としたものである。
この発明のフラットケーブルによれば、切断部が破断線によって構成されている場合は、少なくとも2箇所の破断線を切り裂いた状態とした上で、切り裂いた切断部に挟まれた余白部を、折り上げた状態、または折り下げた状態とすることで、フラットケーブルの平面に対して上方向または下方向に余白部を部分的に立ち上がらせ、空間を稼ぐことで、フラットケーブルを構成する導線が、他の実装部材と干渉しないようにすることができるという効果がある。
また、この発明のフラットケーブルによれば、余白部端部に設けられた略半円状突出部を、折り上げた状態または折り下げた状態とすることで、フラットケーブルの平面に対して、上方向または下方向に余白部を部分的に立ち上がらせ、空間を稼ぐことで、フラットケーブルを構成する導線が、他の部材と干渉しないようにすることができるという効果がある。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について、図1ないし図6を用いて説明する。図1は、フラットケーブルの構成を示す平面図である。
フラットケーブル12は、ケーブル本体となる導線(例えば、偏平導体。)21a、21bと、この導線21a、21bを挟着して被覆する絶縁シート11によって主に構成され、フラットケーブル12の、長さ方向の両端部にはコネクタ15が設けられている。絶縁シート11は、ポリエチレン・テレフタレート等により構成され、導線21a、21bの側方(外側)に延在して配置された所定の幅の余白部14a、14bを構成している。その余白部14a(14b)には、余白部14a(14b)端部から、導線21a(21b)の幅方向(導線の長さ方向に対して垂直な方向)に沿って、かつ、導線21a(21b)の長さ方向に間隔を空けて、複数箇所に、破断線16よりなる切断部が設けられている。
この図において破断線16は、ケーブルの全長にわたって所定幅で設けられた余白部14a(14b)に、一定間隔で連続的に配置形成されている。なお、フラットケーブル12を打ち抜き型によって打ち抜き形成する場合、予め打ち抜き型側にミシン目状等の型を作り込んでおくことで、破断線16を同時に形成することができる。また、フラットケーブル外形形成後に、破断線16のみを、打ち抜きあるいはプレス加工等により形成してもよい。
次に、フラットケーブル12の寸法について例示する。フラットケーブル12の幅が20mm前後(端子数15ピンの場合の寸法。余白部をより広く設ける場合については、フラットケーブル幅は、広げた余白部分だけ大きくなる。)、余白部14a(14b)の厚みは0.18〜0.2mm前後、余白部14a(14b)の幅は5〜10mm程度であり、余白部14a(14b)の幅よりも破断線16の長さの方が小さくなる。また、破断線16のピッチは5〜20mm程度とすることができ、折り曲げ作業を手作業で行うことから、指の幅程度の約15mmとすることで作業性をより向上させることができる。なお、偏平導体である導線21a(21b)の厚みは、0.05mm程度であり、導線21a(21b)に絶縁シート11が挟着されてなる部位の厚みは、各々の厚みを合算した値に相当する。
このようなフラットケーブル12を、機器内に実装して用いる場合において、パネルや実装品等の他の部材と接触し、干渉が発生する部分(干渉部13)があるとき、図2(a)に示すように、干渉部13に相当する部分の、一方の余白部14a(または14b。)に位置する2本の破断線16を、ミシン目に沿ってそれぞれ切り裂き、切り取った余白部14aを、破断線16の終点位置を結ぶ線に沿って折り上げた形状とする。上述したように、この切り裂き作業は、作業者によって指先で行うため、その作業性や、折り上げ部18の強度を考慮すると、破断線16のピッチは、15mm程度とすることが好ましい。それ以上小さなピッチの場合は、指先での作業が細かすぎて行いにくく、折り上げ部18自体の強度も小さくなる。また、より大きなピッチの場合は、折り曲げの際の方向付けにおいて慎重さを要する。
このように、切り裂いた2ヶ所の破断線16に挟まれた余白部14aを、折り上げた状態(または折り下げた状態)とすることで、フラットケーブル12の平面に対して上方向(または下方向)に余白部14aを部分的に立ち上がらせ、高さ方向に空間を稼ぐことで、フラットケーブル12を構成する導線21a(21b)が、他の実装部材と干渉しないように保護することができる。
図3に示すように、例えば、パソコン、DVDプレイヤー、カーナビ等の内部において、ハードディスク20の近傍に、フラットケーブル12を配置した場合の斜視図を示す。図3において、ハードディスク20は、ハードディスク固定用のホルダー27に支持され、ハードディスク固定用のネジ28によって固定されている。ハードディスク20の近傍には、二つの基板22が配置されており、基板22同士をフラットケーブル12が、コネクタ15を介して接続した状態となっている。このとき、フラットケーブル12は、ハードディスク20側に膨らむように湾曲した状態となるが、余白部14のうちの一部を、折り上げ部18として立たせ、折り上げ部18の最も高い部分(余白部14を構成する絶縁シート11の厚みに相当する幅、折り上げ部18の両端に位置する破断線16間の長さに相当する、線状部。)が、ハードディスク20の外装に接触した状態となり、折り上げ部18近傍のフラットケーブル12は、ハードディスク20外装に対して部分的に平行な配置となり、フラットケーブル12の導線21a(21b)が、ハードディスク20に接触せず安定した配置とすることができる。
また、図4に示すように、フラットケーブル12を実装する製品内部にエッジ部分51を有する板金50等があり、そのエッジ部分51近傍に、フラットケーブル12を湾曲させた状態で配置する場合、フラットケーブル12の湾曲部17に位置する部分に折り上げ部18を形成し、折り上げ部18の最も高い部分(線状部)と、エッジ部分51とが接触するように構成することで、フラットケーブル12の導体21a(21b)が、エッジ部分51と接触することを抑制することができ、傷付きや干渉という不具合から保護することができる。破断線16が一定のピッチでケーブル長方向に連続して配置されているために、任意の箇所で切り裂くことができ、折り上げ部18を一つの区画に設けても、ケーブル全体としての湾曲形状を妨げることがない。
なお、上記の例では、余白部14a(または14b)の2ヶ所の破断線16を切り取り、その間に位置する余白部14a(14b)を折り上げ、折り上げ部18を形成し、折り上げ部18の上端部である線状部を、他部に接触させてフラットケーブル12を保護することについて述べたが、図5に示すように、切り裂いた破断線16間の余白部14a(14b)を折り下げ、折り下げ部19を形成し、この折り下げ部19の最下端に位置する線状部を他部に接触させることで、フラットケーブル12の傷付きや干渉を防止することも可能である。フラットケーブル12を実装する製品、部位に応じて、干渉部を特定し、折り上げ部18を形成するか、あるいは折り下げ部19を形成するかを作業者が判断し、容易に保護対応を行うことが可能である。なお、同一ケーブル内において、複数ヶ所で折り上げ部18または折り下げ部19を設けることも可能である。また、破断線16を、ケーブル全長に渡って、その両端部(余白部)に連続的に同じピッチで配置した構成であるため、汎用性がある。
また、機種対応策として、ケーブルへの干渉が予測される部分にのみ、選択的に切断部を数ヶ所設けるような構成とすることもできる。選択に切断部を設ける方法としては、あらかじめ、余白部14a(14b)を確保した構造のフラットケーブル12を用意しておき、必要となる箇所に穴あけパンチ方式の切断機等を用いてミシン目または切り込み部を形成する方法、また、カッター等の刃物類を用いて切断部を形成する方法等がある。
さらに、上記の例では、ケーブルの両端に余白部14a、14bをそれぞれ設けることを示したが、片側のみに余白部14a(または14b)を設ける構造とすることもできる。
上述した例では、折り上げ部18または折り下げ部19は、隣り合う2本の破断線16を切り裂いて形成した場合を示したものであったが、図6に示すように、片側の余白部14a(または14b)において、隣り合っていない任意の2ヶ所の破断線16a、16bを切り裂き、破断線16a―16b間に位置する余白部(複数区画の余白部)14aを、全て折り上げ部18aとすることも可能である。図6においては、破断線16で区切られた5つの区画の余白部14aが上方向に折り上げられている。同様に、複数の区画の余白部14a(14b)を折り下げ部19とすることも可能であることは言うまでもない。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について図7を用いて説明する。図7(a)は、この実施の形態2におけるフラットケーブル12の要部平面図を、図7(b)は、図7(a)に対応する断面図をそれぞれ示している。このフラットケーブル12には、余白部14b(14a)の最端部となる端辺(ケーブル幅方向の端部)に沿って、丸み部分11aが設けられている。図7(b)の断面形状から明らかなように、余白部14bの最端部が丸みを持ち、球状に膨らんだ形状であるため、破断線16を切り裂く際に、作業者がケーブル端部によって傷付くことがなく、また、破断線16を破断する際においても、作業者が丸み部分11aを保持しやすく、力を加え易いため、作業性を向上させることが可能である。さらに、折り上げ部18(または折り下げ部19)を形成して、他部と接触させた場合においても、折り上げ部18側に鋭利な部分がなく、接触による他部の傷付きを防止することができるという効果がある。
なお、図においては、フラットケーブル12が幅方向に左右対称な構造であることを示しているが、使用する環境に応じた設計とされるため、非対称な構造となる場合もある(上述の実施の形態1においても同様)。非対称なケーブル配置である場合に、余白部14a、14bがケーブル内で占める幅を左右で変化させ、余白部が広い側には、より深い切断部(破断線16)を形成する。また、切断部のケーブル長方向におけるピッチを大きく形成するなど、フラットケーブル12のケーブル幅方向における両端で、余白部14a、14b、切断部の配置等を変化させて用いることも可能である。
実施の形態3.
上述の実施の形態1、実施の形態2では、フラットケーブル12の余白部14a(14b)に、その余白部14aを部分的に切断する切断部として、ミシン目状の破断線16を形成する例を示したが、この実施の形態3では、図8(a)にフラットケーブル12の要部平面図を、図8(b)に図8(a)の余白部14a(14b)に対応する断面図を示すように、破断線16に相当する切断部を、ミシン目ではなく、余白部14a(14b)に位置する絶縁シート11の他部よりも薄く形成された溝状部30によって構成する例を示す。溝状部30は、図8(b)に示すように、他の余白部14a(14b)と比べて、中央寄りになるほど薄く形成され、最も薄い部分が切り裂き対象部分となる。破断線16に相当する部分を溝状部30によって構成する場合、ケーブル幅方向の余白部14a(14b)端部に位置する溝状部30の始点に、切り裂き始めとなるカット部(V字カット)31を形成することで、溝状部30の切り裂き作業を正確に行うことができるとともに、作業性を向上させることができる。連続配置される溝状部30のピッチ(ケーブルの長さ方向に対しての隣り合う溝状部30間の距離に相当。)は、破断線16と同様の配置とする。なお、溝状部30は、フラットケーブル12形成の際のプレス加工または打ち抜き時に、同時に作り込むか、ケーブル形成後に、別途プレス加工を施すなどして形成することができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4について図9を用いて説明する。図9(a)にフラットケーブル12の要部平面図を、図9(b)に図9(a)に相当する断面図をそれぞれ示す。図に示すように、フラットケーブル12の切断部を構成する破断線16の終点と、導線21b(21a)との間に位置する絶縁シートを、部分的に他部よりも厚く構成し、余白部14b(14a)の裂き止まり部11bをそれぞれ構成している。このような裂き止まり部11bを形成することで、作業者による破断線16の切り裂き作業の際に、過剰な力を加えた場合でも、この裂き止まり部11bで、切り裂きを止めることができ、導線21b(21a)を露出させることなく傷付きを防止することが可能となる。
なお、裂き止まり部11bは、その断面形状を図9(b)に示すように、外部形状が中央で膨らみを持つように、丸みを帯びて形成されている。フラットケーブル12の表面に、裂き止まり部11bが突き出す状態となるために、このように丸みを帯びた形状とすることで、表面を鋭利な凸状とする場合よりも、他部との引掛かりなどのトラブルを防止することができ、使用しやすいという利点がある。なお、図9(a)では、破断線16としてミシン目を示しているが、実施の形態3の図8で示した溝状部30を用いる場合にも、裂き止まり部11bを同様に形成しておくことで、切り裂きすぎを防止できる。また、裂き止まり部11bに加え、上述した実施の形態2の丸み部分11aを、同一のフラットケーブル12に作り込む構造とするなど、組み合わせて用いることも可能であることは言うまでもない。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5について図10を用いて説明する。図10は、フラットケーブル12の要部斜視図を示している。上述の実施の形態1〜4では、フラットケーブル12の余白部14a(14b)に、ケーブル幅方向に沿って切断部としてミシン目状の破断線16や溝状部30が設けられ、それら切断部を作業者が片側の余白部につき2ヶ所切断して、部分的に余白部14a(14b)を折り上げ(折り下げ)可能な状態としていた。この実施の形態5によるフラットケーブル12は、余白部14b(14a)のケーブル幅方向の端部に、複数の略半円状突出部40を連続的に配置形成したものを示す。このフラットケーブル12は、干渉部に位置する一つ(または複数)の略半円状突出部40を選択して折り上げ、折り上げ部40aとする際に、切断部がないために切断作業を伴うことなく、余白部14b(14a)を折り曲げる作業だけで、導線21b(21a)を含むケーブル本体を、他部との干渉から保護できる構造を得ることが可能となる。
なお、略半円状突出部40は、折り上げまたは折り下げる作業を作業者が指先で行うため、細かすぎては作業性が悪い上、強度が小さくなり、また、大きすぎても、余白部14b(14a)をより大きく設計しなくてはならない、折り曲げ方向を定めにくいなどの問題がある。そのため、略半円状突出部40のピッチは、上述した実施の形態1〜4における破断線16、溝状部30のピッチと同様で15mm程度とし、突出高さとしては、ピッチの半分程度までとすることが適当である。
このように、略半円状突出部40を用いて折り上げ部40a(または折り下げ部)を形成し、フラットケーブル12を保護する構造とした場合、折り上げ部40aの形状が略半円状であるために、他部との接触に際しても相互に傷付きを防止でき、引掛かり等のトラブルも生じ難いという利点がある。なお、この略半円状突出部40よりなる折り上げ部40aは、半円の外周部で、他部と接触し(点支持)、ケーブル本体を保護する状態となる。
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6について図11を用いて説明する。上述の実施の形態1〜4においては、フラットケーブル12の余白部14b(14a)に、ケーブル幅方向に沿って、余白部14b(14a)端を始点とし、切断部として破断線16(ミシン目状のもの、または溝状部30。)が設けられた例を示したが、この実施の形態6では、図11に、フラットケーブル12の要部斜視図を示すように、切断部として切り込み線45を設けた場合について示す。
切り込み線45は、フラットケーブル12が、導線21b(21a)を絶縁シート11で挟着して被覆した状態に形成された後、切断機等によって切断されて形成されるもので、フラットケーブル12を実装する段階においては、フラットケーブル12両端(ケーブル幅方向の両端)の余白部14b(14a)に、ケーブル長方向に対して等しいピッチで、この切り込み線45が配置された状態となっている。
フラットケーブル12を機器に実装する際、他部と干渉することが考えられる箇所においては、図11に示すように、選択的に折り上げ部46を形成し、フラットケーブル12の平面に対して上方向(または下方向)に余白部14bを部分的に立ち上がらせ、空間を稼ぐことで、フラットケーブル12を構成する導線21b(21a)が、他の実装部材と干渉しないようにすることができる。
なお、図11の例では、折り上げ部46の立ち上がり部分角部(エッジ部分)が直角に形成される場合が示されているが、切り込み線45を形成する段階で、フラットケーブル12の最端部(ケーブル幅方向)での切り込み線45幅を大きく形成することで、折り上げ部46の立ち上がり部分角部を落とした形状とでき、実装時に、折り上げ部46のエッジ部分で、他部や作業者を傷付けることがなく、フラットケーブル12を扱い易くなるという利点がある。
実施の形態7.
次に、この発明の実施の形態7について図12を用いて説明する。上述の実施の形態1〜4、および実施の形態6では、フラットケーブル12の余白部14b(14a)に切り込み線45または破断線16(溝状部30を含む。)よりなる切断部を設け、その切断部の終点において余白部14b(14a)を折り上げて、切断部の長さに相当する高さの折り上げ部18等を形成し、空間を稼ぐことで、他部とフラットケーブル12との干渉を防止できる構造を例示した。この実施の形態7では、図12に示すように、破断線16の全長(L2)のうち、少なくとも一部(L1に相当する長さまで。)を切り裂き、ケーブル端からの長さL1の位置で折り目をつけ、折り上げ部18b(または折り下げ部)を形成する場合について説明する。
破断線16は、構造上、フラットケーブル12の余白部14b(14a)端部から、導線21b(21a)の手前まで、導線21bが露出しない範囲で形成することが可能であるが、必ずしも、破断線16の全ての長さを切り裂く必要はなく、フラットケーブル12が干渉する相手がどのような部材であるのか、またその距離等の条件に応じて折り曲げ位置(L1に相当する長さに依存。)を調節し、折り上げ部18bの高さを調節することが可能である。
実施の形態8.
次に、この発明の実施の形態8について、図13(a)、図13(b)について説明する。実施の形態1等においては、フラットケーブル12の余白部14b(14a)に、折り上げ部18を、ケーブル平面に対して垂直となるように立たせ、他部との接触は、折り上げ部18の最も高い位置(線状部)にてなすように構成し、空間を稼ぐことについて述べた。この実施の形態8では、切り裂いた破断線16の終点において、余白部14b(14a)を折り上げ形成した、折り上げ部18を、さらにケーブル端(幅方向)からの長さL1となる位置で折り曲げ、折り上げ部18の上部が、ケーブル平面に対して水平となる支持面部18dを形成する場合について説明する。
図のような実装状況に当てはめると、折り上げ部18の上部に支持面部18dを形成することにより、支持面部18dをハードディスク20の筐体に接触させ、面支持によってフラットケーブル12を安定に保持し、ハードディスク20から離間して干渉を防止し、ケーブル本体を保護することができるという効果を得ることができる。支持面部18dによる面支持でフラットケーブル12を支持する場合、点支持、線支持の場合よりも、安定した支持状態を保つことができる。
なお、破断線16の全長(L2)にわたって切り裂き、支持面部18dのケーブル幅方向の長さをL1とした場合、破断線16の終点から、ケーブル面に対して垂直に折り上げられた立ち上がり部18cの高さhはL3(:L2−L1)となる。
次に、図13(a)を変形させた例について、図13(b)のフラットケーブル12の要部斜視図を用いて説明する。図13(a)の例では、余白部14b(14a)の一部によって形成した折り上げ部18の、支持面部18dを、フラットケーブル12の外側に端部を向ける方向(外向き)に折り曲げて形成したものを示したが、図13(b)に示すように、立ち上がり部18eは同じ方向に折り上げ、支持面部18fを、フラットケーブル12の内側に向けて折り曲げ、内向きの支持面部18fを形成することも可能である。図示するように、外向きの支持面部18dと、内向きの支持面部18fを交互に設け、複数の区画の支持面部(18d、18f)によってフラットケーブル12を支持するように構成することも可能である。
このように、フラットケーブル12の余白部14b(14a)を確保した上で、破断線16等を設けるという単純な構造であっても、フラットケーブル12がどのように実装されるか、他部との配置に応じて、折り上げ部18の形成個数や配置、支持面部18d、18eの形成方向、高さ等を調節することが可能であり、様々な折り曲げ(切り裂き)方法で、干渉防止、導線保護を行うことが可能となる。
実施の形態9.
次に、この発明の実施の形態9におけるフラットケーブル12について、図14にその要部斜視図を示して説明する。図14に示すように、余白部14a(14b)に所定のピッチで破断線16を設けた上で、破断線16を切り裂いて立ち上がり部60を形成した際、立ち上がり角部60a、60bが丸みを持つように、破断線16の始点位置に丸みを反映した切り込みを形成する。また、二つの破断線16間の余白部端部平面形状が弧を描くように角を取った形状とすることで、立ち上がり部60と他部との接触時に、傷付きを防止することができる。さらに、破断線16の始点となる部分に切り込みを形成することによって、破断線16を切り裂き始める作業が容易になるという効果もある。
実施の形態10.
次に、この発明の実施の形態10について図15を用いて説明する。上述の実施の形態1〜9においては、余白部14a(14b)を部分的に折り上げ(折り下げ)、ケーブル面に対して、およそ垂直な状態(折り曲げ角度が90度程度)となるように折り上げ部18、折り下げ部19、または立ち上がり部60を折り曲げ(上げ)形成することについて示した。この実施の形態10では、図15(a)に、フラットケーブル12の要部斜視図を、図15(b)に、図15(a)のB−B線に沿う断面図をそれぞれ示すように、折り曲げ角度が90度よりも大きく、余白部14b(14a)の一部によって形成される立ち上がり部18gが、フラットケーブル12平面の導線21b(21a)上に一部が被る状態となる場合について示す。
図15(b)に示すように、立ち上がり部18gの折り曲げ角度が90度より大きく、180度未満となるように構成することで、立ち上がり部18g自体がバネの役割をし、フラットケーブル12が、他部と接触した場合における衝撃を緩和することができる。また、実施の形態1〜9の場合と同様に、立ち上がり部18gによってケーブル面に対して高さ方向に空間を稼ぐことができ、ケーブル本体と他部との干渉を防止することが可能となる。また、折り曲げ角度が180度に近くなるような状態においては、導線21b(21a)上に、立ち上がり部18gが覆い被さり、保護するような状態となり、立ち上がり部18gで覆われた部分の導線21b(21a)を、外部との干渉や傷付きから保護することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係わるフラットケーブルの平面図である。 この発明の実施の形態1に係わるフラットケーブルの要部斜視図である。 この発明の実施の形態1に係わるフラットケーブルを実装した斜視図である。 この発明の実施の形態1に係わるフラットケーブルを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係わるフラットケーブルを示す要部斜視図である。 この発明の実施の形態1に係わるフラットケーブルを示す要部斜視図である。 この発明の実施の形態2に係わるフラットケーブルを示す要部平面図およびその断面図である。 この発明の実施の形態3に係わるフラットケーブルを示す要部平面図およびその断面図である。 この発明の実施の形態4に係わるフラットケーブルを示す要部平面図およびその断面図である。 この発明の実施の形態5に係わるフラットケーブルを示す要部斜視図である。 この発明の実施の形態6に係わるフラットケーブルを示す要部斜視図である。 この発明の実施の形態7に係わるフラットケーブルを示す要部斜視図である。 この発明の実施の形態8に係わるフラットケーブルを示す要部斜視図である。 この発明の実施の形態9に係わるフラットケーブルを示す要部斜視図である。 この発明の実施の形態10に係わるフラットケーブルを示す要部斜視図およびその断面図である。
符号の説明
11 絶縁シート 11a 丸み部分
11b 裂き止まり部 12 フラットケーブル
13 干渉部 14a、14b 余白部
15 コネクタ 16 破断線
17 湾曲部
18、18a、18b、18e、40a、46 折り上げ部
18c、18g、60 立ち上がり部
18d、18f 支持面部 19 折り下げ部
20 ハードディスク 21a、21b 導線
22 基板 27 ホルダー
28 ネジ 30 溝状部
31 カット部 40 略半円状突出部
45 切り込み線 50 板金
51 エッジ部分 60a、60b 立ち上がり角部。

Claims (5)

  1. ケーブル本体となる導線、この導線を挟着して被覆するとともに、前記導線の側方に延在して配置された所定の幅の余白部を有する絶縁シートを備え、前記余白部に、前記導線の幅方向に沿う切り込み線または破断線よりなる切断部を、前記導線の長さ方向に間隔を空けて複数箇所に設け、複数の前記切り込み線間、または破断した複数の前記破断線間に挟まれた部分の前記余白部を、折り上げた状態、または折り下げた状態とすることを特徴とするフラットケーブル。
  2. 前記導線の長さ方向に沿って、前記絶縁シートの余白部端部の断面形状が丸みを持つように成形したことを特徴とする請求項1記載のフラットケーブル。
  3. 前記破断線は、前記絶縁シートの他部よりも薄く形成された溝状部によって構成され、前記余白部端部に位置する前記溝状部の始点に、切り裂き始めとなるカット部を設けたことを特徴とする請求項1記載のフラットケーブル。
  4. 前記切断部の終点と、前記導線との間に位置する前記絶縁シートを、部分的に他部よりも厚く構成し、前記切断部の裂き止まりとすることを特徴とする請求項1記載のフラットケーブル。
  5. ケーブル本体となる導線、この導線を挟着して被覆するとともに、前記導線の側方に延在して配置された余白部を有する絶縁シートを備え、前記余白部端部は、前記導線の長さ方向に沿って複数の略半円状突出部を連続的に配置した形状であり、上記略半円状突出部を選択的に折り曲げた状態とすることを特徴とするフラットケーブル。
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