JP6636628B2 - 回転コネクタ - Google Patents

回転コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP6636628B2
JP6636628B2 JP2018520358A JP2018520358A JP6636628B2 JP 6636628 B2 JP6636628 B2 JP 6636628B2 JP 2018520358 A JP2018520358 A JP 2018520358A JP 2018520358 A JP2018520358 A JP 2018520358A JP 6636628 B2 JP6636628 B2 JP 6636628B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed circuit
flexible printed
fpc
circuit board
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018520358A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017208517A1 (ja
Inventor
麗 小坂
麗 小坂
俊晃 朝倉
俊晃 朝倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Alps Alpine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd, Alps Alpine Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Publication of JPWO2017208517A1 publication Critical patent/JPWO2017208517A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6636628B2 publication Critical patent/JP6636628B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/023Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems
    • B60R16/027Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems between relatively movable parts of the vehicle, e.g. between steering wheel and column
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R35/00Flexible or turnable line connectors, i.e. the rotation angle being limited
    • H01R35/04Turnable line connectors with limited rotation angle with frictional contact members

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Description

本発明は、自動車のステアリングコラムなどに配置される回転コネクタおよびその製造方法に関する。
自動車のステアリングコラムでは、ステータ(固定部)とロータ(回転部)との間で、エアバッグを動作させる電力を供給し、またホーンスイッチや各種制御スイッチからの切換え信号を伝達する必要があり、そのために、回転コネクタが使用されている。
スタータとロータとを回転可能に同軸配置し、これらステータを構成する外筒体とロータを構成する内筒体との間に画成される収納空間内にフラットケーブルを収納・巻回したものであり、自動車のステアリング装置のように回転数が有限であるハンドルに装着されたエアバッグ・インフレータ等の電気的接続手段として使用されている。
特許文献1には、ロータとステータの接続に複数のフラットケーブルを使用した構成が開示されている。
特開2013−219007号公報 特開2006−100733号公報
しかしながら、フラットケーブルの課題として(1)絶縁フィルムにPET(polyethylene terephthalate) が使用されており耐熱性が低い、(2)微細ピッチが困難なため信号線が増えるとフラットケーブルの本数も増える、等がある。
この課題を解決するためにフラットケーブルの替わりにフレキシブルプリント回路基板(FPC:Flexible printed circuits)を使用する案があるが、特許文献2に開示されているように、FPCはそのハンドリング性の観点からシート基材に多数の単位基板が形成された形で納入されるのが一般的である。
これを単位基板に分割してから製品への組み込みを行うが、単位基板のシート基材との繋ぎ部に外形段差である段差部ができるので、製品の動作時に製品内で段差部がひっかかってジャムを発生するおそれがあった。
本発明は、フレキシブルプリント回路基板を使用した場合にジャムの発生を抑制できる回転コネクタおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上述した従来技術の問題点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の回転コネクタは、ステータと、前記ステータに対して相対的に回転可能に配置されたロータと、前記ステータと前記ロータとの間の環状空間内に収納され、その両端が前記ステータと前記ロータにそれぞれ接続されたフレキシブルプリント回路基板と、を有し、前記フレキシブルプリント回路基板は、前記環状空間内において巻き付け方向を反転させる折り返し部を有すると共に、その長手方向に沿った縁部に複数の段差部が形成されており、前記複数の段差部における一部の前記段差部は、前記ロータが中立位置にあるとき前記折り返し部に位置する領域から前記長手方向の一方側に離れた位置に形成され、前記複数の段差部における他の一部の前記段差部は、前記領域から前記長手方向の他方側に離れた位置に形成されている。
この構成によれば、フレキシブルプリント回路基板の段差部が折り返し部から離れた位置にあるため、ハンドルに連動してロータがある回転角度まで回転するまでは段差部は移動しない。そのため、段差部が移動して周辺の部材にひっかかるジャムの発生を抑制できる。これにより、操作音の抑制、並びにフレキシブルプリント回路基板の耐久性向上を図ることができる。
また、この構成によれば、フレキシブルプリント回路基板の折り返し部は、ハンドルを中立位置から回転させた際に最初に移動する部分であるため回転コネクタ内で移動する頻度がもっとも多い部位である。よってこの部位以外の場所に段差部を設けることで、段差部へのひっかかりによるジャムの発生確率を抑制できる。これにより、操作音の抑制、並びにフレキシブルプリント回路基板の耐久性向上を図ることができる。
好適には前記段差部は、前記ロータに連結されるハンドルを左右に60°以上回転させた状態で前記折り返し部となる位置に形成されている。
好適には本発明の回転コネクタは、前記ロータが前記ステータに対して相対的に回転したときに、前記ステータに対して回転移動するホルダを有し、前記折り返し部は、回転可能に前記ホルダに設けられたローラの近傍に位置する。
この構成によれば、ローラが回転可能に設けられたホルダが、前記ステータに対して回転するため、ステアリングの回転に連動してロータとステータとの間の相対的な回転位置が変化しても、その変化を効果的に吸収でき、フレキシブルプリント回路基板に大きな負荷が加わることを回避できる。
好適には本発明の回転コネクタの 前記段差部は、前記フレキシブルプリント回路基板の前記長手方向に直線状に延びる縁部に形成された幅方向に窪んだ半円あるいは半楕円の凹部である。
この構成によれば、複数のフレキシブルプリント回路基板が連結された状態から、当該複数のフレキシブルプリント回路基板を切断して分離する際の位置ずれを効果的に抑制できる。
好適には本発明の回転コネクタは、複数の前記フレキシブルプリント回路基板を有し、前記複数のフレキシブルプリント回路基板は、前記長手方向に沿った縁部を揃えて重なり合わされた状態で前記環状空間内に収容されている。
この構成によれば、ロータが回転しても、複数のフレキシブルプリント回路基板が絡まないように、かつ、小さいスペース内に効率的に収容できる。
好適には前記複数のフレキシブルプリント回路基板は、長さが異なる第1のフレキシブルプリント回路基板及び第2のフレキシブルプリント回路基板を含み、前記第1のフレキシブルプリント回路基板の前記折り返し部と前記第2のフレキシブルプリント回路基板の前記折り返し部とが、前記環状空間内において互いにずれた位置にあり、前記第1のフレキシブルプリント回路基板に形成される前記複数の段差部と前記第2のフレキシブルプリント回路基板に形成される前記複数の段差部とが、一対一に対応しており、前記第1のフレキシブルプリント回路基板に形成される前記段差部が前記領域に対して前記長手方向にずれた分の距離と、前記第2のフレキシブルプリント回路基板に形成される前記段差部が前記領域に対して前記長手方向にずれた分の距離とが、互いに対応する前記段差部同士で一致している。
好適には本発明の回転コネクタの前記ステータは、外筒体を有し、前記ロータは前記外筒体に対向する内筒体を有し、前記ステータと同軸配置されており、前記フレキシブルプリント回路基板は、前記外筒体と前記内筒体との間の前記環状空間内に収納されている。
この構成によれば、ステータの外筒体とロータの内筒体との間に一定幅の環状空間を形成することができる。
好適には本発明の回転コネクタの製造方法は、前記複数のフレキシブルプリント回路基板は、当該複数のフレキシブルプリント回路基板を一体成形したものを切断して形成するものである。
この構成によれば、回転コネクタの製造工程において、一体成形された複数のフレキシブルプリント回路基板を1回の分離(切断)作業で、当該回転コネクタに使用する複数のフレキシブルプリント回路基板を得ることができるので作業効率がよい。
本発明によれば、フレキシブルプリント回路基板を使用した場合にジャムの発生を抑制できる回転コネクタおよびその製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係わる回転コネクタの外観斜視図である。 図1に示す回転コネクタの分解斜視図である。 図2に示す第1のFPC及び第2のFPCの周辺構成要素の拡大斜視図である。 第1のFPC、第2のFPC、リードブロック等の外観斜視図である。 第1のFPC及び第2のFPCをホルダで保持した状態の外観斜視図である。 第1のFPC及び第2のFPCが収容されていない状態での環状空間の外観斜視図である。 シートから分離される前の第1のFPC及び第2のFPCの正面図である。 第1のFPCと第2のFPCとを切断分離した後の正面図である。 図7に示す拡大線Aで囲まれた領域の第1のFPC及び第2のFPCの拡大正面図である。 図8に示す拡大線Bで囲まれた領域の第1のFPC及び第2のFPCの拡大正面図である。
以下、本発明の実施形態に係る回転コネクタについて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わる回転コネクタ1の外観斜視図、図2は図1に示す回転コネクタ1の分解斜視図、図3は図2に示す第1のFPC41及び第2のFPC42の周辺構成要素の拡大斜視図、図4は第1のFPC41、第2のFPC42、リードブロック等の外観斜視図、図5は第1のFPC41及び第2のFPC42をホルダ7で保持した状態の外観斜視図、図6は第1のFPC41及び第2のFPC42が収容されていない状態での環状空間Sの外観斜視図である。
図1〜図6に示すように、本発明の実施形態に係る回転コネクタ1は、ステータ2と、このステータ2に回動自在に連結されたロータ3とを有する。
ステータ2とロータ3との間に形成された環状空間S内に巻回・収納された第1のFPC41及び第2のFPC42が収容されている。
第1のFPC41の両端には第1のリードブロック11及び第3のリードブロック21が接続されている。
また、第2のFPC42の両端には第2のリードブロック12及び第4のリードブロック22が接続されている。
また、ステータ2とロータ3との間には、ホルダ7が回動自在に配置されている。
回転コネクタ1は自動車のステアリング装置に組み付けられて使用され、ステアリングコラム(図示せず)に設置されるステータ2とハンドル(図示せず)に連結されるロータ3との間の電気的接続を第1のFPC41及び第2のFPC42によって行うというものである。
ステータ2は合成樹脂製の外筒体8と底板部材9によって概略構成されており、略円筒状の外筒体8がスナップ結合によって略円環状の底板部材9の外周縁部に一体化されている。
外筒体8の外周面側の所定箇所には上部接続部8aが設けられており、底板部材9の外周側の所定位置には上部接続部8aと組み合わされる下部接続部9aが一体形成されている。
図1及び図2に示すように、上部接続部8aと筒状のケース8bと下部接続部9aとの組合体は、第1のリードブロック11及び第2のリードブロック12を収容する固定側接続部50を構成している。
ロータ3は合成樹脂製の上部ロータ13と下部ロータ15とからなり、上部ロータ13と下部ロータ15がスナップ結合によって一体化されている。図1〜図3に示すように、上部ロータ13は、底板部材9に対向する円環状の天板部13aと、この天板部13aの中央から垂下する内筒体13bとを有しており、内筒体13bの内径はステアリングシャフト(図示せず)を挿通可能な寸法に設定されている。
上部ロータ13の天板部13aには、第3のリードブロック21及び第4のリードブロック22を収容する回転側接続部13dが一体形成されている。
下部ロータ15はステアリングシャフトを挿通可能な略円筒状に形成されており、この下部ロータ15は上部ロータ13の内筒体13bにスナップ結合されている。そして、下部ロータ15を底板部材9の内周縁部に摺動自在に係合させることにより、ロータ3がステータ2に回動自在に連結されるようになっている。
第1のFPC41及び第2のFPC42は、フレキシブルプリント基板であり、ポリイミドからなる絶縁フィルムにより帯状導体が被覆された構成を有していた。フレキシブルプリント基板は微細加工が可能であり、フラットケーブルに比べて単位幅当たりの信号線の配置数を増やすことができる。
第1のFPC41及び第2のFPC42は、ほぼ全長にわたって互いに重なり合った状態で外筒体8と内筒体13bとの間に存する環状空間S(図6参照)内に巻き締めおよび巻き戻し可能に収納されており、環状空間S内において第1のFPC41及び第2のFPC42は途中でローラ23において折り返される折り返し部41c,42cをそれぞれ有する(図3〜図5参照)。つまり第1のFPC41は折り返し部41cによって、第2のFPC42は折り返し部42cによって、それぞれ巻き方向を反転させている。
第1のFPC41の長さに対して、第2のFPC42の長さを長くして、当該折り返しの位置をずらすことにより、第1のFPC41及び第2のFPC42を環状空間S内で互いに重なり合った状態でも折り返し部が絡むことなく動作可能に収容することができる。
第1のFPC41及び第2のFPC42の長手方向の一端部は、ステータ2に取り付けられる第1のリードブロック11及び第2のリードブロック12に電気的かつ機械的にそれぞれ接続されており、長手方向の他端部はロータ3に取り付けられる第3のリードブロック21及び第4のリードブロック22に電気的かつ機械的にそれぞれ接続されている。
図2に示すように、ホルダ7は、環状空間S内で底板部材9上に回動自在に搭載される環状平板部7aと、この環状平板部7aに立設された複数の支軸7bとガイド壁部7cを有する合成樹脂の成形品である
各支軸7bにはそれぞれローラ23が回動可能に支持されており、図5に示すように、第1のFPC41及び第2のFPC42を所定のローラ23に巻き掛けて対向するガイド壁部7cとの間に通過させることによって、折り返し部41c,42cにおいて第1のFPC41及び第2のFPC42の巻回方向を途中で反転させている。
ロータ3がステータ2に対して相対的に回転したときに、ステータ2とロータ3の軸線を中心にホルダ7が回転する。
この構成によれば、ロータ3が回転可能に設けられたホルダ7が、ステータ2に対して回転するため、ステアリングの回転に連動してステータ2とロータ3との間の相対的な回転位置が変化しても、その変化を効果的に吸収でき、第1のFPC41及び第2のFPC42に大きな負荷が加わることを回避できる。
図3に示すように、第1のリードブロック11及び第2のリードブロック12は、それぞれ第1のFPC41及び第2のFPC42の一端の接続端子41a,42aに接続されている。
第1のリードブロック11及び第2のリードブロック12は、リードブロックホルダ71に保持されている。
また、第3のリードブロック21及び第4のリードブロック22は、それぞれ第1のFPC41及び第2のFPC42の他端の接続端子41b、42bに接続されている。
これにより、第1のFPC41及び第2のFPC42を介して、ステータ2とロータ3との間の電気的接続が維持されるようになっている。
図3に示すように、第3のリードブロック21及び第4のリードブロック22は、ブロックホルダ91に保持されており、ブロックホルダ91に固定された接続パターン93を介して、第1のFPC41及び第2のFPC42の接続端子41b、42bにそれぞれ接続されている。
図7は、シート51から分離される前の第1のFPC41及び第2のFPC42の正面図である。図8は、第1のFPC41と第2のFPC42とを切断分離した後の正面図である。図9は図7に示す拡大線Aで囲まれた領域の第1のFPC41及び第2のFPC42の拡大正面図である。図10は図8に示す拡大線Bで囲まれた領域の第1のFPC41及び第2のFPC42の拡大正面図である。
図7に示すように、シート51において、第1のFPC41と第2のFPC42とは、長手方向に所定間隔で設けられた4箇所の接合部51aにおいて一体成形されている。
一体成形された第1のFPC41と第2のFPC42の外周には切り取り線が形成されている。
図9に示すように、隣接する接合部51aの間には、スリット状(直線状)の開口部51bが形成されている。
また、接合部51aの長手方向両側の開口部51bとの間に位置する端部51a1は、円形あるいは楕円形をしている。
このように、端部51a1を円形あるいは楕円形にすることで、シート51に意図しない負荷に加わった場合に、端部51a1に負荷が加わる箇所を分散でき接合部51aが意図しない方向に切れてしまうことを抑制できる。また、第1のFPC41と第2のFPC42と分離する際に、カッターを端部51a1に挿入しやすくすると共に、カッターの位置が多少ずれても、適切に切断が可能になる。
製造工程において、シート51から、一体成形された第1のFPC41及び第2のFPC42を切り取り、これを搬送する。
そして、端部51a1内にカッターを挿入し、接合部51aに、向けて移動し、接合部51aを切断する。これにより、図8及び図10に示すように、第1のFPC41と第2のFPC42とが分離される。
第1のFPC41及び第2のFPC42がシート51上に一体成形されているので、シート51からの1度の切り取り作業で2種類のFPCが切り取り可能となっている。切り取りのために大きなシート51を複数回セットする場合に比べて製造工程が減り、製造が容易となっている。
このとき、図10に示すように、切断後の第1のFPC41及び第2のFPC42の接合部51aの両端の端部51a1に対応する位置に段差部55,155がそれぞれ生じる。
具体的には、段差部55,155は、第1のFPC41及び第2のFPC42の長手方向に直線状に延びる縁部57,157に形成された幅方向に窪んだ半円あるいは半楕円の凹部である。
図5に示すように、第1のFPC41及び第2のFPC42は、それぞれが個別にローラ23の位置に折り返し部41c,42cを形成し、これがホルダ7のローラ23の一部を囲むように環状空間S内に収容されている。
このとき、第1のFPC41及び第2のFPC42は、それらの長手方向に沿った縁部57,157を揃えて重なり合わされた状態で環状空間S内に収容されている。
本実施形態では、第1のFPC41及び第2のFPC42の段差部55,155は、FPCの長手方向において折り返し部41c,42cから離れた位置にある。より具体的には、段差部55,155は、ロータ3が中立位置にあるときに、折り返し部41c,42cから離れた位置にある。
中立位置とは、ハンドルを直進方向にしたときのロータ3の回転位置であり、回転コネクタ1の出荷時の回転位置である。つまり図7において、ロータ3が中立位置にあるときに、第1のFPC41及び第2のFPCの長手方向の略中央の領域Cがそれぞれ折り返し部41c,42cに位置するように環状空間S内に収容される。また、このとき段差部55,155はこの略中央の領域Cから長手方向両側に離れた位置に形成されている。
第1のFPC41及び第2のFPC42の段差部55,155は、例えばハンドルを左右に約60°以上回転させた状態で、折り返し部41c,42cとなる位置に形成されている。
この構成によれば、ロータ3が中立位置にあるとき、折り返し部41c,42cは、ハンドルを回転させた際に最初に移動する部分であるため回転コネクタ内で移動する頻度がもっとも多い部位である。よってこの部位以外の位置(ハンドルをある程度回転しないと移動しない位置)に段差部55、155を設けることで、段差部55,155へのひっかかりによるジャムの発生を抑制できる。これにより、操作音の抑制、並びにFPCの耐久性向上を図ることができる。
第1のFPC41の一端の接続端子41aはステータ2の第1のリードブロック11と接続されており、他端の接続端子41bはロータ3の第3のリードブロック21と接続されている。
第2のFPC42の一端の接続端子42aはステータ2の第2のリードブロック12と接続されており、他端の接続端子42bはロータ3の第4のリードブロック22と接続されている。
以上説明したように、回転コネクタ1では、環状空間S内において、第1のFPC41及び第2のFPC42の段差部55、155は、FPCの長手方向において折り返し部41c,42cから離れて位置するように収容されている。折り返し部41c,42cは、ハンドルを回転させた際に最初に移動する部分であるため回転コネクタ内で移動する頻度がもっとも多い部位である。よってこの部位以外の位置(ハンドルがある程度回転しないと移動しない位置)に段差部55、155を設けることで、段差部55,155(特に、段差部の角部)へのひっかかりによるジャムの発生を抑制できる。これにより、操作音の抑制、並びにFPCの耐久性の向上を図ることができる。
回転コネクタ1では、第1のFPC41及び第2のFPC42の段差部55,155は、第1のFPC41及び第2のFPC42の長手方向に直線状に延びる縁部57,157に形成された幅方向に窪んだ半円あるいは半楕円の凹部であり、切断前の接合部51aの両側の端部51a1に対応して形成されたものである。
この構成によれば、第1のFPC41及び第2のFPC42が連結された状態のシート51から、第1のFPC41及び第2のFPC42を切断して分離する際の位置ずれを効果的に抑制できる。
回転コネクタ1では、ステータ2とロータ3とを第1のFPC41及び第2のFPC42によって接続することで、フラットケーブルを用いる場合に比べて、FPCの本数を増やすことなく信号線を増やすことができると共に、耐熱性を高めることができる。
本発明は上述した実施形態には限定されない。
すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
例えば、上述した実施形態では、図9に示すように第1のFPC41と第2のFPC42との隣接する接合部51aの間には、スリット状(直線状)の開口部51bを形成すると共に、円形あるいは楕円形の端部51a1を例示したが、開口部51b及び端部51a1の形状は特に限定されない。さらに、接合部51aのカッターでの切断や、スリット状の開口部51bの代わりに、手でちぎるタイプ(ミシン目等)を用いてもよい。
また、上述した実施形態では、2本の第1のFPC41及び第2のFPC42を用いた場合を例示したが、1本のFPC、あるいは3本以上のFPCを用いてもよい。
また、段差部55,155の数及び間隔は任意である。
自動車のステアリングコラムなどに配置される回転コネクタに適用可能である。
1…回転コネクタ
2…ステータ
3…ロータ
7…ホルダ
7a…環状平板部
7b…支軸
7c…ガイド壁部
8…外筒体
9…底板部材
11…第1のリードブロック
12…第2のリードブロック
13…上部ロータ
13a…天板部
13b…内筒体
15…下部ローラ
21…第3のリードブロック
22…第4のリードブロック
23…ローラ
41…第1のFPC
41a,41b…接続端子
41c…折り返し部
42…第2のFPC
42a,42b…接続端子
42c…折り返し部
50…固定側接続部
51…シート
51a…接合部
51a1…端部
51b…開口部
55,155…段差部
57,157…縁部
S…環状空間

Claims (7)

  1. ステータと、
    前記ステータに対して相対的に回転可能に配置されたロータと、
    前記ステータと前記ロータとの間の環状空間内に収納され、その両端が前記ステータと前記ロータにそれぞれ接続されたフレキシブルプリント回路基板と、
    を有し、
    前記フレキシブルプリント回路基板は、前記環状空間内において巻き付け方向を反転させる折り返し部を有すると共に、その長手方向に沿った縁部に複数の段差部が形成されており、
    前記複数の段差部における一部の前記段差部は、前記ロータが中立位置にあるとき前記折り返し部に位置する領域から前記長手方向の一方側に離れた位置に形成され、
    前記複数の段差部における他の一部の前記段差部は、前記領域から前記長手方向の他方側に離れた位置に形成されている、
    回転コネクタ。
  2. 前記段差部は、前記ロータに連結されるハンドルを左右に60°以上回転させた状態で前記折り返し部となる位置に形成されている、
    請求項1に記載の回転コネクタ。
  3. 前記ロータが前記ステータに対して相対的に回転したときに、前記ステータに対して回転移動するホルダ
    を有し、
    前記折り返し部は、回転可能に前記ホルダに設けられたローラの近傍に位置する
    請求項1又は請求項2に記載の回転コネクタ。
  4. 前記段差部は、前記フレキシブルプリント回路基板の前記長手方向に直線状に延びる縁部に形成された幅方向に窪んだ半円あるいは半楕円の凹部である
    請求項1〜3のいずれかに記載の回転コネクタ。
  5. 複数の前記フレキシブルプリント回路基板を有し、
    前記複数のフレキシブルプリント回路基板は、前記長手方向に沿った縁部を揃えて重なり合わされた状態で前記環状空間内に収容されている
    請求項1〜4のいずれかに記載の回転コネクタ。
  6. 前記複数のフレキシブルプリント回路基板は、長さが異なる第1のフレキシブルプリント回路基板及び第2のフレキシブルプリント回路基板を含み、
    前記第1のフレキシブルプリント回路基板の前記折り返し部と前記第2のフレキシブルプリント回路基板の前記折り返し部とが、前記環状空間内において互いにずれた位置にあり、
    前記第1のフレキシブルプリント回路基板に形成される前記複数の段差部と前記第2のフレキシブルプリント回路基板に形成される前記複数の段差部とが、一対一に対応しており、
    前記第1のフレキシブルプリント回路基板に形成される前記段差部が前記領域に対して前記長手方向にずれた分の距離と、前記第2のフレキシブルプリント回路基板に形成される前記段差部が前記領域に対して前記長手方向にずれた分の距離とが、互いに対応する前記段差部同士で一致している、
    請求項5に記載の回転コネクタ。
  7. 前記ステータは、外筒体を有し、
    前記ロータは、前記外筒体に対向する内筒体を有し、前記ステータと同軸配置されており、
    前記フレキシブルプリント回路基板は、前記外筒体と前記内筒体との間の前記環状空間内に収納されている
    請求項1〜6のいずれかに記載の回転コネクタ。
JP2018520358A 2016-05-31 2017-02-17 回転コネクタ Active JP6636628B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016108707 2016-05-31
JP2016108707 2016-05-31
PCT/JP2017/005945 WO2017208517A1 (ja) 2016-05-31 2017-02-17 回転コネクタおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017208517A1 JPWO2017208517A1 (ja) 2019-02-14
JP6636628B2 true JP6636628B2 (ja) 2020-01-29

Family

ID=60478289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018520358A Active JP6636628B2 (ja) 2016-05-31 2017-02-17 回転コネクタ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6636628B2 (ja)
WO (1) WO2017208517A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7351684B2 (ja) * 2019-09-13 2023-09-27 株式会社ジェイテクト ステアリングコラム装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3518995B2 (ja) * 1998-07-02 2004-04-12 アルプス電気株式会社 回転コネクタ
JP2000021534A (ja) * 1998-07-06 2000-01-21 Harness Syst Tech Res Ltd 回転接続装置
JP2002165350A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Furukawa Electric Co Ltd:The 回転コネクタ
JP4162495B2 (ja) * 2003-01-16 2008-10-08 三洋電機株式会社 回動配線装置及びその装着方法
JP2009111045A (ja) * 2007-10-29 2009-05-21 Toray Ind Inc フィルム回路基板およびその切断方法ならびにその方法を用いるフィルム回路基板の製造方法
JP5890258B2 (ja) * 2012-06-11 2016-03-22 矢崎総業株式会社 回転コネクタ
JP2016058354A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 古河電気工業株式会社 フレキシブルフラットケーブル用接続具及びそれを備える回転コネクタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017208517A1 (ja) 2017-12-07
JPWO2017208517A1 (ja) 2019-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5833522B2 (ja) 回転コネクタ
WO2017208521A1 (ja) 回転コネクタ
JP2007213958A5 (ja)
US10651617B1 (en) Rotary connector and method for assembling same
JPH11187553A (ja) 回転接続装置
WO2017208544A1 (ja) 回転コネクタ
JP2001135156A (ja) フラットケーブル
JP6636628B2 (ja) 回転コネクタ
JP5128228B2 (ja) フラットケーブルの接続端部構造
JP5802156B2 (ja) 回転コネクタ
JP2014116286A (ja) 配線材及びその製造方法
JP5833523B2 (ja) 回転コネクタ
KR102169773B1 (ko) 회전 커넥터 장치
JP6608294B2 (ja) 回転コネクタ
JP2016058354A (ja) フレキシブルフラットケーブル用接続具及びそれを備える回転コネクタ装置
JP6011464B2 (ja) 配線材の製造方法
JP6429601B2 (ja) フレキシブルフラットケーブル用接続具及びそれを備える回転コネクタ装置
JP5872933B2 (ja) 回転コネクタ
JPH11185918A (ja) 平形ケーブルの接続構造
WO2017104548A1 (ja) 回転コネクタ
JP3538297B2 (ja) 回転接続装置
JP2005149930A (ja) レバースイッチ装置及びその組立方法
JPH07320835A (ja) 回転コネクタ
JP6440478B2 (ja) フラットケーブルの折曲げ固定構造及びその方法、並びに回転コネクタ装置
JPH11196526A (ja) 回転接続装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6636628

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150