JP5058244B2 - アンテナ装置及び無線装置 - Google Patents

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Description

本発明はアンテナ装置及び無線装置に係り、特に、折り返すように形成されたアンテナ素子を備えたアンテナ装置及び該アンテナ装置を備えた無線装置に関する。
最近の携帯電話に代表される小型の無線装置については、デザイン性や携帯の利便性の観点から筐体の軽薄短小化が望まれている。また、デザインの自由度向上及び操作性向上のため、アンテナを筐体に内蔵するタイプが多数を占めている。ただし内蔵型アンテナが筐体の小型化に伴って基板や他の金属部分等の導体近傍に配置されると、導体との近接に起因してアンテナ素子のインピーダンスが低下し、性能の低下を招きやすいという問題がある。
インピーダンスを高く保つことができるアンテナとして、折り返しダイポール型アンテナが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。また、同様の特徴を持つアンテナとして、折り返しモノポール型アンテナが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
折り返しダイポール型アンテナは、2(又はそれ以上)のダイポール素子を平行に極めて近接させると共にその先端どうしを接続させ、これらのダイポール素子のうち1つを中央の給電点において給電したアンテナである。折り返しモノポール型アンテナは、折り返しダイポール型アンテナの対称に構成されたうちの一方を、一端に給電されて折り返され他端が接地されたモノポール型アンテナとして構成したものである。
折り返しダイポール型アンテナは、2のダイポール素子の間隔を共振周波数の100分の1波長程度まで狭めることにより、通常の1のダイポール素子からなるアンテナに比べて入力インピーダンスを4倍程度高めることができることが知られている。また、折り返しモノポール型アンテナは、同様の条件で同様の特性を示すことが知られている。
特許第3775795号公報(第3ページ)
Kraus, J. D. et al., ""Antennas for All Applications (third edition)", McGraw-Hill, 2003, pp. 593-597
上述した折り返しダイポール型アンテナ(又は折り返しモノポール型アンテナ)の素子間間隔の条件(共振周波数の100分の1波長程度)は、経験上、200分の1波長程度までの範囲で適用されてきた。この範囲を下回って素子間間隔を狭めると、素子間の容量結合が増大して1素子の条件に近づき、インピーダンスの低下を招くことが懸念されるからである。
一方、筐体の軽薄短小化に加えて無線装置の多機能化が進んだ結果、内蔵型アンテナの実装スペースの制約はさらに厳しさを増している。折り返し型素子の素子間間隔を狭めてなおインピーダンス特性を保つことができるアンテナ装置を、小型の筐体にスペース効率よく実装することのできる技術が待望される所以である。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、小型の無線装置筐体にスペース効率よく内蔵されると共にインピーダンス特性を保つことのできるアンテナ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のアンテナ装置は、給電回路及び接地回路を備えた回路基板に併設されたアンテナ装置において、前記給電回路に接続された第1の給電箇所から第1の折り返し箇所に至るように形成された第1の部分素子と、前記第1の折り返し箇所から、前記接地回路に接続された第1の短絡箇所に至ると共に、前記第1の部分素子との平均間隔が前記第1の部分素子と合計した素子長により定まる共振周波数の1000分の1波長以上であって200分の1波長以下であるように形成された第2の部分素子とを備え、前記第1の部分素子及び前記第2の部分素子は、前記回路基板の縁部に沿って、かつ一方が他方よりも前記回路基板に近い側に配設されたことを特徴とする。
本発明によれば、アンテナの小型化と特性維持の両立を図ることができる。
本発明の実施例1に係る無線装置及びアンテナ装置の構成を表す図。 実施例1に係るアンテナ装置の構成を詳しく表す図。 実施例1に係るアンテナ装置のインピーダンス評価の例を表す図。 実施例1に係るアンテナ装置の放射効率評価の例を表す図。 本発明の実施例2に係るアンテナ装置の構成を表す図。 本発明の実施例3に係るアンテナ装置の構成を表す図。 実施例3に係るアンテナ装置を回路基板の全体と共に表す図。 本発明の実施例4に係るアンテナ装置の構成を表す図。 実施例4に係るアンテナ装置の変形例の構成を表す図。 実施例4に係るアンテナ装置の放射効率評価の例を表す図。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。なお以下の各図を参照しながら上下左右、水平、垂直(鉛直)又は正面、背面をいうときは、特に断らない限り、図が表された紙面における上下左右、水平、垂直(鉛直)又は正面、背面を意味するものとする。また、各図の間で同一の符号は、同一の構成を表すものとする。
以下、図1ないし図4を参照して、本発明の実施例1を説明する。図1は、本発明の実施例1に係る無線装置1及びアンテナ装置10の構成を表す図である。無線装置1は、図中に破線で表した筐体にアンテナ装置10及び回路基板8を格納して構成されている。回路基板8は、それぞれシンボルで示した給電回路81及び接地回路82を備えている。
図2は、アンテナ装置10の構成を詳しく示す図である。図2において、回路基板8はアンテナ装置10近辺の一部のみを示している。アンテナ装置10は、第1給電箇所11から第1折り返し箇所12を経て第1短絡箇所13に至る折り返し線路をアンテナ素子として有している。第1給電箇所11から第1折り返し箇所12までの部分を、第1部分素子15とする。第1折り返し箇所12から第1短絡箇所13までの部分を、第2部分素子16とする。
第1給電箇所11は、回路基板8上にシンボルで表した給電回路81に例えば給電ピン17を介して接続されている。第1短絡箇所13は、回路基板8上にシンボルで表した接地回路82に例えば短絡ピン18を介して接続されている。
第1部分素子15及び第2部分素子16は、例えば板金加工により形成した導体からなるものとする。これに限らず、例えば回路基板8が図示しない多層構造をなして構成され、第1部分素子15及び第2部分素子16はその多層基板に形成されたパターンからなるものとしてもよい。いずれの場合にも、第2部分素子16を第1部分素子15よりも回路基板8に近い側に配設することにより、図2の上方からアンテナ装置10を(平面図的に)見たときの実装範囲を小さくして、スペース利用効率を高めることができる。
図中に示した第1部分素子15及び第2部分素子16の平均間隔dを共振周波数の波長に対する比で十分小さな値とすることにより、アンテナ装置10を折り返しモノポール型アンテナとして構成することができる。これによりアンテナ装置10が回路基板8と近接することに起因するインピーダンスの低下を抑止して、放射効率を保つようにすることができる。ただし上記の平均間隔dを限りなく小さくすると、第1部分素子15及び第2部分素子16間の容量結合が増大して1素子の条件に近づき、逆にインピーダンスの低下を招くことが懸念される。
上述したような素子間の間隔については、非特許文献1に記載されているように、従来は共振周波数の100分の1波長(λ/100)程度と考えられ、経験上は200分の1波長(λ/200)程度までの範囲で適用されてきた。アンテナ装置10の共振周波数は、図2に示す構成において給電ピン17及び短絡ピン18の電気長を無視すれば、第1部分素子15及び第2部分素子16の合計長が2分の1波長に相当する値である。そこで図2に示した構成を対象として、素子間の平均間隔dに対するアンテナ装置10のインピーダンス及び放射効率の特性をシミュレーションにより改めて評価した。その結果を、図3及び図4に示す。
図3は、アンテナ装置10のインピーダンス評価の例を表す図である。図3の横軸は、第1部分素子15及び第2部分素子16の平均間隔dを上述した共振周波数に対応する波長λで正規化した値を示す。図3の縦軸は、給電回路81から見たアンテナ装置10のインピーダンスの実数部である(単位はオーム)。図3によれば、dの値がλ/1000を下回ると急速にインピーダンスの低下を生じ、λ/1000がインピーダンス維持の臨界値になっていることがわかる。
図4は、アンテナ装置10の放射効率評価の例を表す図である。図4の横軸は、図3の横軸と同じである。図3の縦軸は、アンテナ装置10の放射効率である(単位はデシベル(dB))。図3によれば、dの値がλ/1000を下回ると急速に放射効率の低下を生じ、λ/1000が放射効率維持の臨界値になっていることがわかる。
以上の評価結果によれば、図2に示すアンテナ装置10において第1部分素子15及び第2部分素子16の平均間隔dをλ/1000からλ/200の範囲に設定したとき、インピーダンス及び放射効率を高い状態に保って動作させることができる。なお、λ/1000からλ/300の範囲に設定してもよいし、λ/1000からλ/500の範囲に設定することができれば小型化の観点からさらに望ましい。
本発明の実施例1によれば、折り返しモノポール型アンテナの往路と復路の素子間隔を共振周波数の1000分の1波長まで狭めてもインピーダンスを維持することができるので、無線装置の小型化に寄与することができる。
以下、図5を参照して、本発明の実施例2を説明する。図5は、本発明の実施例2に係るアンテナ装置20の構成を表す図である。アンテナ装置20は、実施例1に係るアンテナ装置10と同じく、回路基板8に併設されて無線装置1の筐体に格納されるものとする。図5において、回路基板8はアンテナ装置20近辺の一部のみを示している。
アンテナ装置20は、実施例1に係るアンテナ装置10と同じく、第1給電箇所11から第1折り返し箇所12までの第1部分素子15と第1折り返し箇所12から第1短絡箇所13までの第2部分素子16からなる折り返し線路をアンテナ素子として有している。第1給電箇所11は、実施例1と同じく回路基板8上にシンボルで表した給電回路81に例えば給電ピン17を介して接続されている。また、第1短絡箇所13は、回路基板8上にシンボルで表した接地回路82に例えば短絡ピン18を介して接続されている。
アンテナ装置20は、さらに、第2給電箇所21から第2折り返し箇所22を経て第2短絡箇所23に至る折り返し線路をアンテナ素子として有している。第2給電箇所21から第2折り返し箇所22までの部分を、第3部分素子25とする。第2折り返し箇所22から第2短絡箇所23までの部分を、第4部分素子26とする。
第2給電箇所21は、回路基板8上にシンボルで表した給電回路81に例えば給電ピン27を介して接続されている。第2短絡箇所23は、回路基板8上にシンボルで表した接地回路82に例えば短絡ピン28を介して接続されている。
第3部分素子25及び第4部分素子26は、例えば板金加工により形成した導体からなるものとする。これに限らず、例えば回路基板8が図示しない多層構造をなして構成され、第1部分素子25及び第2部分素子26はその多層基板に形成されたパターンからなるものとしてもよい。
アンテナ装置20のうち第1部分素子15及び第2部分素子16からなる折り返し型アンテナ素子は、実施例1について説明したように、第1部分素子15及び第2部分素子16の合計長が2分の1波長に相当する共振周波数を有し、第1部分素子15及び第2部分素子16の平均間隔を当該共振周波数の1000分の1波長(λ/1000)以上であって200分の1波長(λ/200)以下とすることによりインピーダンスを維持することができる。
アンテナ装置20のうち第3部分素子25及び第4部分素子26からなる折り返し型アンテナ素子は、第1部分素子15及び第2部分素子16からなる折り返し型アンテナ素子と同じく図5に示す構成において給電ピン27及び短絡ピン28の電気長を無視すれば、第3部分素子25及び第4部分素子26の合計長が2分の1波長に相当する共振周波数を有する。
したがって、第3部分素子25及び第4部分素子26の平均間隔を当該共振周波数の1000分の1波長(λ/1000)以上であって200分の1波長(λ/200)以下とすることによりインピーダンスを維持することができる。また、第3部分素子25及び第4部分素子26の合計長を第1部分素子15及び第2部分素子16の合計長と異なる値にすることにより、アンテナ装置20を複共振化することができる。
なお、実施例1と同様に、上記の第1部分素子15及び第2部分素子16並びに第3部分素子25及び第4部分素子26の平均間隔をそれぞれλ/1000からλ/300の範囲に設定してもよいし、λ/1000からλ/500の範囲に設定することができれば小型化の観点からさらに望ましい。
本発明の実施例2によれば、複数の折り返し型アンテナ素子を備え、それぞれの往路と復路の素子間隔をそれぞれの共振周波数の1000分の1波長まで狭めることにより、アンテナ装置のインピーダンスを維持しながら複共振化することができるという、付加的な効果が得られる。
以下、図6及び図7を参照して、本発明の実施例3を説明する。図6は、本発明の実施例3に係るアンテナ装置30の構成を表す図である。アンテナ装置30は、実施例1に係るアンテナ装置10と同じく、回路基板8に併設されて無線装置1の筐体に格納されるものとする。図6において、回路基板8はアンテナ装置30近辺の一部のみを示している。
アンテナ装置30は、実施例2に係るアンテナ装置20と同じく、第1給電箇所11から第1折り返し箇所12までの第1部分素子15と第1折り返し箇所12から第1短絡箇所13までの第2部分素子16からなる折り返し線路をアンテナ素子として有している。アンテナ装置30は、また、実施例2に係るアンテナ装置20と同じく、第3給電箇所21から第2折り返し箇所22までの第3部分素子25と第2折り返し箇所22から第2短絡箇所23までの第4部分素子26からなる折り返し線路をアンテナ素子として有している。なお、第1部分素子15、第2部分素子16、第3部分素子25及び第4部分素子26は、実施例1又は2について述べたように、それぞれ例えば板金加工により形成した導体又は多層基板に形成されたパターンからなるものとする。
第1給電箇所11及び第2給電箇所21は、回路基板8上にシンボルで表した給電回路81に例えば給電ピン17及び給電ピン27をそれぞれ介して接続されている。第1短絡箇所13及び第2短絡箇所23は、回路基板8上にシンボルで表した接地回路82に例えば短絡ピン18及び短絡ピン28をそれぞれ介して接続されている。回路基板8は図6に示すように角部を有して形成されており、第1給電箇所11及び第2給電箇所21は当該回路基板8の角部において給電回路81に接続されている。また、第1短絡箇所13及び第2短絡箇所23は当該回路基板8の角部において接地回路82に接続されている。
アンテナ装置30のうち第1部分素子15及び第2部分素子16からなる折り返し型アンテナ素子は、実施例1又は実施例2について説明したように、第1部分素子15及び第2部分素子16の合計長が2分の1波長に相当する共振周波数を有し、第1部分素子15及び第2部分素子16の平均間隔を当該共振周波数の1000分の1波長(λ/1000)以上であって200分の1波長(λ/200)以下とすることによりインピーダンスを維持することができる。
アンテナ装置30のうち第3部分素子25及び第4部分素子26からなる折り返し型アンテナ素子は、実施例2について説明したように、第3部分素子25及び第4部分素子26の合計長が2分の1波長に相当する共振周波数を有する。また、第3部分素子25及び第4部分素子26の平均間隔を当該共振周波数の1000分の1波長(λ/1000)以上であって200分の1波長(λ/200)以下とすることによりインピーダンスを維持することができる。
なお、実施例2と同様に、上記のそれぞれの平均間隔をλ/1000からλ/300の範囲に設定してもよいし、λ/1000からλ/500の範囲に設定することができれば小型化の観点からさらに望ましい。
上記のように、各アンテナ素子の給電箇所及び短絡箇所が回路基板8の角部において給電回路81及び接地回路82にそれぞれ接続されるように各アンテナ素子を配設することにより、アンテナ装置30を無線装置1の筐体内の隅の部分に実装してスペース利用効率を高めることができる。
図7は、アンテナ装置30を回路基板8の全体と共に表す図である。アンテナ装置30自体とその周辺の各部の構成は図6に表したとおりであるから、再度の説明は省略する。回路基板8の各辺のうち、図の上側及び右側にそれぞれ位置する辺を、第1辺83及び第2辺84とする。
アンテナ装置30のうち第1部分素子15及び第2部分素子16からなる折り返し型アンテナ素子は、図7に示すように第1辺83の向きに配設されている。また、第3部分素子25及び第4部分素子26からなる折り返し型アンテナ素子は、図7に示すように第2辺84の向きに配設されている。上記の各アンテナ素子は、第1辺83と第2辺84が交差する回路基板8の角部において、各々の給電箇所及び短絡箇所が給電回路81及び接地回路82にそれぞれ接続されている。
このように各アンテナ素子の向きを回路基板8の各辺の向きに合わせることにより、アンテナ装置30を無線装置1の筐体内の隅の部分に実装して他の部品との干渉の可能性を低減し、スペース利用効率を高めることができる。
また、図7に示すように第2辺84が第1辺83より長く、かつ、第1部分素子15及び第2部分素子16の合計長が第3部分素子25及び第4部分素子26の合計長を上回るようにすることができる。このようにすると、共振周波数が低い方の第1部分素子15及び第2部分素子16からなる折り返し型アンテナ素子の励振電流に対応して接地回路82に流れる電流は、主に長い方の第2辺84に沿って分布する。また、共振周波数が高い方の第3部分素子25及び第4部分素子26からなる折り返し型アンテナ素子の励振電流に対応して接地回路82に流れる電流は、主に短い方の第1辺83に沿って分布する。
そうすると、第1部分素子15及び第2部分素子16からなる折り返し型アンテナ素子の向きと第2辺84の向きが互いに交差する関係にある(平行でない)から、アンテナ素子の励振電流と接地回路の電流が互いに相殺することを防止して、放射効率の低下を抑えることができる。同様に、第3部分素子25及び第4部分素子26からなる折り返し型アンテナ素子の向きと第1辺83の向きが互いに交差する関係にある(平行でない)から、アンテナ素子の励振電流と接地回路の電流が互いに相殺することを防止して、放射効率の低下を抑えることができる。
本発明の実施例3によれば、複数の折り返し型アンテナ素子を回路基板の角部において給電又は接地されるように配設することによりスペース利用効率を高め、かつ、基板の各辺の長さとアンテナ素子長の関係を選ぶことにより放射効率の低下を抑えることができるという、付加的な効果が得られる。
以下、図8ないし図10を参照して、本発明の実施例4を説明する。図8は、本発明の実施例4に係るアンテナ装置40の構成を表す図である。アンテナ装置40は、実施例1に係るアンテナ装置10と同じく、回路基板8に併設されて無線装置1の筐体に格納されるものとする。図8において、回路基板8はアンテナ装置40近辺の一部のみを示している。
アンテナ装置40は、実施例3に係るアンテナ装置30と同じく、第1給電箇所11から第1折り返し箇所12までの第1部分素子15と第1折り返し箇所12から第1短絡箇所13までの第2部分素子16からなる折り返し線路をアンテナ素子として有している。アンテナ装置40は、また、第1給電箇所11から第2折り返し箇所22までの第3部分素子25と第2折り返し箇所22から第2短絡箇所23までの第4部分素子26からなる折り返し線路をアンテナ素子として有している。
つまりアンテナ装置40は、実施例3に係るアンテナ装置30において第2給電箇所21を第1給電箇所11に一致させたものである。その結果、アンテナ装置30が必要とした給電ピン27を省略することができる。アンテナ装置40又は回路基板8に含まれる他の構成は、それぞれ図6又は図7に同一の符号を付して表したものと同じであるから、説明を省略する。
アンテナ装置40の電気的接続は実施例3に係るアンテナ装置30の電気的接続に等価であるから、アンテナ装置40はアンテナ装置30よりも少ない点数の部品を用いてアンテナ装置30と同一の特徴、効果を発揮することができる。
アンテナ装置40は、アンテナ装置30の第1給電箇所11と第2給電箇所21を一致させて、アンテナ装置30の給電ピン27を不要にしたものである。一方、アンテナ装置30の第1短絡箇所13と第2短絡箇所23を一致させて、アンテナ装置30の短絡ピン28を不要にすることもできる。また、給電箇所と短絡箇所の両方を一致させて、アンテナ装置30の給電ピン27と短絡ピン28の両方を不要にすることもできる。このようなアンテナ装置40の変形例においても、アンテナ装置30よりも少ない点数の部品を用いてアンテナ装置30と同一の特徴、効果を発揮することができる。
図9は、そのような変形例の一つであるアンテナ装置41の構成を表す図である。アンテナ装置41は、上述のように、アンテナ装置30の第1給電箇所11と第2給電箇所21を一致させると共に第1短絡箇所13と第2短絡箇所23を一致させて、給電ピン27と短絡ピン28の両方を不要にしたものである。これに加え、第1給電箇所11及び第1短絡箇所13は、回路基板8の第2辺84の側において、給電回路81及び接地回路82にそれぞれ接続されている。
上記の構成によれば、図9において第1給電箇所11及び第1短絡箇所13が右寄りの位置に設けられた分、第1折り返し箇所12も右よりの位置にシフトする(第1部分素子15及び第2部分素子16からなる折り返し型アンテナ素子の共振周波数を維持することが前提である。)。そうすると、第1部分素子15及び第2部分素子16からなる折り返し型アンテナ素子の第1辺83に平行な部分が短くなるので、当該アンテナ素子のインピーダンス低下の抑制に効果がある。
逆に、第1給電箇所11及び第1短絡箇所13が、回路基板8の第1辺83の側において給電回路81及び接地回路82にそれぞれ接続されるようにしてもよい。その場合は、第3部分素子25及び第4部分素子26からなる折り返し型アンテナ素子の第2辺84に平行な部分が短くなるので、当該アンテナ素子のインピーダンス低下の抑制に効果がある。
図10は、上記のように給電箇所と短絡箇所を両アンテナ素子間でそれぞれ一致させた(共通にした)場合とそうでない場合の放射効率をシミュレーションにより評価した一例を表す図である。図中の三角形、正方形、ひし形のプロットは、それぞれ、給電箇所と短絡箇所を共通にした場合、短絡箇所のみ共通にした場合、どちらも共通でない(非共通な)場合の周波数対放射効率の評価例を表している。この例の場合、特に周波数が高い方の条件下で、給電箇所と短絡箇所の共通化がアンテナの性能向上にも寄与することがわかる。
本発明の実施例4によれば、複数のアンテナ素子の給電箇所と短絡箇所の共通化によって、部品点数を低減すると共に場合により性能向上も期待することができるという、付加的な効果が得られる。
以上の実施例1ないし実施例4の説明において、無線装置、回路基板又はアンテナ装置に含むアンテナ素子の形状、構成、接続等は例示であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまな変形が可能である。
1 無線装置
8 回路基板
10、20、30、40、41 アンテナ装置
11 第1給電箇所
12 第1折り返し箇所
13 第1短絡箇所
15 第1部分素子
16 第2部分素子
17 第1給電ピン
18 第1短絡ピン
21 第2給電箇所
22 第2折り返し箇所
23 第2短絡箇所
25 第3部分素子
26 第4部分素子
27 第2給電ピン
28 第2短絡ピン
81 給電回路
82 接地回路
83 第1辺
84 第2辺

Claims (12)

  1. 給電回路及び接地回路を備えた回路基板に併設されたアンテナ装置において、
    前記給電回路に接続された第1の給電箇所から第1の折り返し箇所に至るように形成された第1の部分素子と、
    前記第1の折り返し箇所から、前記接地回路に接続された第1の短絡箇所に至ると共に、前記第1の部分素子との平均間隔が前記第1の部分素子と合計した素子長により定まる共振周波数の1000分の1波長以上であって200分の1波長以下であるように形成された第2の部分素子とを備え、
    前記第1の部分素子及び前記第2の部分素子は、
    前記回路基板の縁部に沿って、かつ一方が他方よりも前記回路基板に近い側に配設されたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記給電回路に接続された第2の給電箇所から第2の折り返し箇所に至るように形成された第3の部分素子と、
    前記第2の折り返し箇所から、前記接地回路に接続された第2の短絡箇所に至ると共に、前記第3の部分素子との平均間隔が前記第3の部分素子と合計した素子長により定まる共振周波数の1000分の1波長以上であって200分の1波長以下であるように形成された第4の部分素子と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記給電回路に接続された第2の給電箇所から第2の折り返し箇所に至るように形成された第3の部分素子と、
    前記第2の折り返し箇所から、前記接地回路に接続された第2の短絡箇所に至ると共に、前記第3の部分素子との平均間隔が前記第3の部分素子と合計した素子長により定まる共振周波数の1000分の1波長以上であって200分の1波長以下であるように形成された第4の部分素子とをさらに備え、
    前記回路基板が角部を有してなる場合において、前記第1の給電箇所及び前記第2の給電箇所は前記角部において前記給電回路に接続され、かつ、前記第1の短絡箇所及び前記第2の短絡箇所は前記角部において前記接地回路に接続されたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記給電回路に接続された第2の給電箇所から第2の折り返し箇所に至るように形成された第3の部分素子と、
    前記第2の折り返し箇所から、前記接地回路に接続された第2の短絡箇所に至ると共に、前記第3の部分素子との平均間隔が前記第3の部分素子と合計した素子長により定まる共振周波数の1000分の1波長以上であって200分の1波長以下であるように形成された第4の部分素子とをさらに備え、
    前記回路基板が第1の辺及び第2の辺並びに前記第1の辺と前記第2の辺が交差する角部を有してなり、前記第1の給電箇所及び前記第2の給電箇所は前記角部において前記給電回路に接続され、かつ、前記第1の短絡箇所及び前記第2の短絡箇所は前記角部において前記接地回路に接続され、
    前記第1の部分素子及び前記第2の部分素子は、前記第1の辺の向きに配設され、
    前記第3の部分素子及び前記第4の部分素子は、前記第2の辺の向きに配設されてなることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第2の辺が前記第1の辺より長い場合において、前記第1の部分素子及び前記第2の部分素子の合計長は、前記第3の部分素子及び前記第4の部分素子の合計長を上回ることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第2の給電箇所は前記第1の給電箇所に一致することを特徴とする請求項4又は請求項4に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第2の短絡箇所は前記第1の短絡箇所に一致することを特徴とする請求項4又は請求項4に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第2の給電箇所は前記第1の給電箇所に一致し、
    前記第2の短絡箇所は前記第1の短絡箇所に一致し、
    前記第1の給電箇所及び前記第1の短絡箇所は、前記角部を挟む前記回路基板の2辺のうちいずれか一方の側において前記給電回路及び前記接地回路にそれぞれ接続されたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のアンテナ装置。
  9. 給電回路及び接地回路を備えた回路基板と、
    前記給電回路に接続された第1の給電箇所から第1の折り返し箇所に至るように形成された第1の部分素子と、前記第1の折り返し箇所から前記接地回路に接続された第1の短絡箇所に至ると共に、前記第1の部分素子との平均間隔が前記第1の部分素子と合計した素子長により定まる共振周波数の1000分の1波長以上であって200分の1波長以下であるように形成された第2の部分素子とを備え、前記第1の部分素子及び前記第2の部分素子は、前記回路基板の縁部に沿って、かつ一方が他方よりも前記回路基板に近い側に配設されてなるアンテナ装置と
    を備えたことを特徴とする無線装置。
  10. 前記アンテナ装置は、
    前記給電回路に接続された第2の給電箇所から第2の折り返し箇所に至るように形成された第3の部分素子と、
    前記第2の折り返し箇所から前記接地回路に接続された第2の短絡箇所に至ると共に、前記第3の部分素子との平均間隔が前記第1の部分素子と合計した素子長により定まる共振周波数の1000分の1波長以上であって200分の1波長以下であるように形成された第4の部分素子と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載の無線装置。
  11. 前記アンテナ装置は、
    前記給電回路に接続された第2の給電箇所から第2の折り返し箇所に至るように形成された第3の部分素子と、
    前記第2の折り返し箇所から、前記接地回路に接続された第2の短絡箇所に至ると共に、前記第3の部分素子との平均間隔が前記第3の部分素子と合計した素子長により定まる共振周波数の1000分の1波長以上であって200分の1波長以下であるように形成された第4の部分素子とをさらに備え、
    前記回路基板が角部を有してなる場合において、前記第1の給電箇所及び前記第2の給電箇所は前記角部において前記給電回路に接続され、かつ、前記第1の短絡箇所及び前記第2の短絡箇所は前記角部において前記接地回路に接続されたことを特徴とする請求項9に記載の無線装置。
  12. 前記アンテナ装置は、
    前記給電回路に接続された第2の給電箇所から第2の折り返し箇所に至るように形成された第3の部分素子と、
    前記第2の折り返し箇所から、前記接地回路に接続された第2の短絡箇所に至ると共に、前記第3の部分素子との平均間隔が前記第3の部分素子と合計した素子長により定まる共振周波数の1000分の1波長以上であって200分の1波長以下であるように形成された第4の部分素子とをさらに備え、
    前記回路基板が第1の辺及び第2の辺並びに前記第1の辺と前記第2の辺が交差する角部を有してなり、前記第1の給電箇所及び前記第2の給電箇所は前記角部において前記給電回路に接続され、かつ、前記第1の短絡箇所及び前記第2の短絡箇所は前記角部において前記接地回路に接続され、
    前記第1の部分素子及び前記第2の部分素子は、前記第1の辺の向きに配設され、
    前記第3の部分素子及び前記第4の部分素子は、前記第2の辺の向きに配設されてなることを特徴とする請求項11に記載の無線装置。
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