JP2013172281A - アンテナ装置および無線通信装置 - Google Patents

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邦明 用水
Noboru Kato
登 加藤
Noriyuki Ueki
紀行 植木
Shinichi Nakano
信一 中野
Nobutada Koyama
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Abstract

【課題】設置に要する実質的なサイズを大きくすることなく、複数の周波数帯に適応可能なアンテナ装置、およびそれを備えた無線通信装置を構成する。
【解決手段】中央導体パターン11は、給電端部P1,P2に給電されることで、例えばUHF帯を利用する第1通信システム用のループアンテナとして作用し、中央導体パターン11および周囲導体パターン12a,12bは、給電端部P2,P3に給電されることで、例えばVHF帯を利用する第2通信システム用のループアンテナとして作用する。また、中央導体パターン11は、給電コイル22に給電されることで、例えばHF帯を利用する第3通信システム用のアンテナとして作用する。
【選択図】図5

Description

本発明は複数の周波数帯に適応するアンテナ装置およびそのアンテナ装置を備えた無線通信装置に関するものである。
近年、携帯電話端末等の無線通信装置には、(NFC:Near Field Communication)、GPS(Global Positioning System)、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Wireless Local Area Network)のように、いわゆるセルラー通信以外の通信システムが搭載されている。
例えば、特許文献1、特許文献2等に開示されているように、通常、無線通信装置には、各種の通信システムに対応したアンテナが備えられており、搭載される通信システムの数だけ、アンテナが必要になる。
また、特許文献3には複数の周波数帯に適応するアンテナ装置が開示されている。特許文献3に記載のアンテナ装置は、スパイラル形状のアンテナ(コイルアンテナ)兼、折り返しダイポール構造を有するアンテナである。このアンテナは、HF帯およびUHF帯の二つの周波数による通信が可能な線路長に設定されていて、HF帯ではコイルアンテナとして作用し、UHF帯ではダイポールアンテナとして作用する。
特開2007−318678号公報 特開2010−130049号公報 特許第4529786号公報
しかしながら、小型化が進んでいる無線通信装置においては、特許文献1,2のように周波数帯毎あるいは通信システム毎にアンテナを設置するスペースを確保することが難しい。また、特許文献3に記載のアンテナ装置においては、1つのスパイラル状導体パターンをHF帯用とUHF帯用とに兼用するものであるので、HF帯でコイルアンテナとして作用させ、UHF帯でダイポールアンテナとして作用させるには、導体パターンを最適化する必要がある。また、2つの周波数帯の関係によっては、そもそも最適化できない場合もある。すなわち、HF帯に適する導体パターンとUHF帯に適する導体パターンとは本来異なるので、1つの導体パターンをHF帯用の放射素子とUHF帯用の放射素子として兼用させると、通常は何れか一方の特性が犠牲になる。
また、HF帯用の放射効率を高めるためには放射素子のサイズを相対的に大きくする必要があるが、組み込み先のスペースに制限があると、UHF帯用の放射素子を兼ねるHF帯用アンテナとしての利得はますます低下することになる。
そこで、本発明の目的は、設置に要する実質的なサイズを大きくすることなく、複数の周波数帯に適応可能なアンテナ装置、およびそれを備えた無線通信装置を提供することにある。
(1)本発明に係るアンテナ装置は、少なくとも、第1周波数帯を利用する第1通信システムおよび第2周波数帯を利用する第2通信システムに用いられるアンテナ装置であって、
第1通信システムで用いる第1放射素子が第1導体パターンで構成され、第2通信システムで用いる第2放射素子が第2導体パターンで構成され、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとが連続する導体パターンであり、
前記第1導体パターンはループ状または渦巻状の導体パターンであり、前記第2導体パターンは前記第1導体パターンの周囲を囲むように設けられていることを特徴としている。
また、この発明の無線通信装置は、上記構成のアンテナ装置とこのアンテナ装置に接続される第1給電回路および第2給電回路を備える。
この構成により、限られた平面領域に放射素子を設けることができ、実質的に少ない数の放射素子で複数の周波数帯に適応する小型のアンテナ装置および無線通信装置が構成できる。
(2)前記第1導体パターンは、前記第2導体パターンの一部を兼ねていることが好ましい。この構成により、限られた平面領域に所定長の放射素子を設けることができ、より小型のアンテナ装置が構成できる。
(3)前記第2導体パターンはインダクタンス成分とキャパシタンス成分とによる共振回路を構成していることが好ましい。この構成により、第2導体パターンの放射効率を高めることができる。
(4)前記第2導体パターンは、層間で容量結合する少なくとも2層のループ状導体部の積層体であることが好ましい。この構成により、キャパシタンス素子を外部に接続することなく導体パターンのみで共振回路が構成できる。
(5)前記第1導体パターンはスリット部および開口部を備えた導体パターンであり、この第1導体パターンの開口部に近接し、第3周波数帯を利用する第3通信システムに用いられる給電コイルを備えていることが好ましい。この構成により、第1導体パターンはHF帯などの比較的低い周波数帯のブースターアンテナとしても用いることができる。
(6)前記給電コイルは、前記給電コイルのコイル開口と前記第1導体パターンの開口部とが平面視で少なくとも一部で重なるように、前記第1導体パターンに対向配置されていることが好ましい。この構成により、給電コイルと第1導体パターンとが強く電磁界結合して、アンテナの効率が高まる。
(7)前記第2導体パターンと電磁界結合する位置に、第3周波数帯を利用する第3通信システムに用いられる給電コイルを備えていることが好ましい。この構成により、第2導体パターンはHF帯などの比較的低い周波数帯のブースターアンテナとしても用いることができる。
(8)前記第1周波数帯の中心周波数をf1,前記第2周波数帯の中心周波数をf2,前記第3周波数帯の中心周波数をf3で表すと、f1>f2>f3の関係であることが好ましい。例えば第1周波数帯はGPS(1.5GHz)、Bluetooth(登録商標)(2.4GHz)、WLAN(2.4GHz)等のUHF帯、第2周波数帯はFM放送(70〜90MHz)等のVHF帯、第3周波数帯はNFC(13.56MHz)等のHF帯である。
(9)前記第1通信システム用の給電回路と前記第1導体パターンの給電端部との間に接続される整合回路と、前記第2通信システム用の給電回路と前記第2導体パターンの給電端部との間に接続される整合回路と、を更に備えていることが好ましい。この構成により、整合回路付きのアンテナ装置として組み込み先の無線通信装置へ容易に設けることができる。
(10)前記整合回路と前記給電端部とは電磁界結合によって接続されるように構成されていてもよい。この構成により、アンテナ装置が構成された基板などへの、整合回路(整合素子)を実装が容易となる。
(11)本発明に係るアンテナ装置は、少なくとも、第1周波数帯を利用する第1通信システムおよび第2周波数帯を利用する第2通信システムに用いられるアンテナ装置であって、
前記第1通信システムで用いる第1放射素子が第1導体パターンで構成され、
前記第1導体パターンはスリット部および開口部を備えた導体パターンであり、
この第1導体パターンの開口部に近接し、前記第2通信システムに用いられる給電コイルを備え、
前記給電コイルは前記第1導体パターンと電磁界結合している、ことを特徴とする。
また、この発明の無線通信装置は、上記構成のアンテナ装置とこのアンテナ装置に接続される第1給電回路および第2給電回路を備える。
この構成により、限られた平面領域に放射素子を設けることができ、実質的に少ない数の放射素子で複数の周波数帯に適応する小型のアンテナ装置および無線通信装置が構成できる。
本発明によれば、実質的に少ない数の放射素子で複数の周波数帯に適応する小型のアンテナ装置および無線通信装置が構成できる。
図1は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の斜視図である。 図2(A)は、アンテナ装置101の分解斜視図、図2(B)はアンテナ装置101の平面図である。 図3はアンテナ装置101に給電回路が接続された状態での回路図である。 図4は、図1〜図3に示したアンテナ装置101の3つの周波数帯における放射素子10の作用について示す図である。図4(A)はUHF帯のアンテナとしての作用、図4(B)はVHF帯のアンテナとしての作用、図4(C)はHF帯のアンテナとしての作用を示す図である。 図5はアンテナ装置101が備える整合回路の構成を示す図である。 図6はアンテナ装置101に給電回路が接続された状態での、周波数帯毎の等価回路図である。図6(A)はUHF帯のアンテナとしての等価回路図、図6(B)はVHF帯のアンテナとしての等価回路図、図6(C)はHF帯のアンテナとしての等価回路図である。 図7は第1の実施形態の別のアンテナ装置の構成を示す図である。 図8は図7に示すアンテナ装置のVHF帯のアンテナとしての等価回路図である。 図9(A)は第2の実施形態のアンテナ装置102の平面図である。図9(B)は上層の中央導体パターン11および第1周囲導体パターン12aを示す図、図9(C)は下層の第2周囲導体パターン12bを示す図である。 図10は、第3の実施形態のアンテナ装置103の構成を示す図である。 、図11はアンテナ装置103に給電回路が接続された状態での、周波数帯毎の等価回路図である。図11(A)はUHF帯のアンテナとしての等価回路図、図11(B)はVHF帯のアンテナとしての等価回路図、図11(C)はHF帯のアンテナとしての等価回路図である。 図12は、第4の実施形態のアンテナ装置104の構成を示す図である。 図13はアンテナ装置104に給電回路が接続された状態での、周波数帯毎の等価回路図である。 図14(A)は第5の実施形態のアンテナ装置105の導体パターンの分解平面図、図14(B)はアンテナ装置の導体パターンのUHF帯での等価的なパターンを示す図である。 図15は第6の実施形態のアンテナ装置106の導体パターンの平面図である。
以下の各実施形態では、本発明に係るアンテナ装置およびそれを備えた携帯電話端末について示す。各実施形態に係るアンテナ装置は、第1周波数帯はUHF帯であり、この周波数帯を利用する第1通信システムは例えばGPS(1.5GHz)、Bluetooth(登録商標)(2.4GHz)、WLAN(2.4GHz)等である。第2周波数帯はVHF帯であり、この周波数帯を利用する第2通信システムは例えばFM放送(70〜90MHz)である。第3周波数帯はHF帯であり、この周波数帯を利用する第3通信システムは例えばNFC(13.56MHz)等である。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の斜視図である。図2(A)は、アンテナ装置101の分解斜視図、図2(B)はアンテナ装置101の平面図である。
図1においては、携帯端末内のプリント配線板50にアンテナ装置101が搭載された状態を示している。
アンテナ装置101は、モジュール化された整合回路21、給電コイル22および放射素子10を備えている。放射素子10は、整合回路21が接続される給電端部P1,P2,P3、給電コイル22が電磁界結合する中央導体パターン11、および周囲導体パターン12a,12bを備えている。
図2(A)に示すように、中央導体パターン11は開口部11Wを有する平面導体部分である。周囲導体パターン12aと中央導体パターン11は連続している。中央導体パターン11および第1周囲導体パターン12a等の上層パターンと第2周囲導体パターン12bとは別の層に形成されていて、後に示すように中央導体パターン11および第1周囲導体パターン12aと第2周囲導体パターン12bとは電磁界結合する。周囲導体パターン12a,12bは開口部11Wを囲むように巻回されている。中央導体パターン11および第1周囲導体パターン12a等は例えばフレキシブル基板の上面に形成されていて、第2周囲導体パターン12bはフレキシブル基板の下面に形成されている。
開口部11Wは、平面視で放射素子10の外形線より内側にあり、開口部11Wを外形線に連接させるスリット部11Sを備えている。
図2(B)に示すように、給電コイル22は、給電コイル22のコイル開口CWと平面導体部分の開口部11Wとは、平面視で少なくとも一部で重なるように、中央導体パターン11に対向配置されている。
また、図2(A)、図2(B)に表れているように、上層の中央導体パターン11および第1周囲導体パターン12aと下層の第2周囲導体パターン12bとは、巻回方向が互いに逆(透視状態では同一方向)のパターンであり、電磁界的に結合する。
図3はアンテナ装置101に給電回路が接続された状態での回路図である。第1周波数帯(UHF帯)を利用する第1通信システム用の第1給電回路31および第2周波数帯(VHF帯)を利用する第2通信システム用の第2給電回路32が整合回路21に接続される。また、第3周波数帯(HF帯)を利用する第3通信システム用の第3給電回路33が給電コイル22に接続される。
図4は、図1〜図3に示したアンテナ装置101の3つの周波数帯における放射素子10の作用について示す図である。
図4(A)に示す給電端部P1,P2には、図3に示したUHF帯の第1給電回路31が整合回路21を介して接続される。中央導体パターン11は本発明の「第1導体パターン」に相当し、UHF帯の通信システムで用いる第1放射素子であり、ループアンテナとして作用する。
図4(B)に示す給電端部P2,P3には、図3に示したVHF帯の第2給電回路32が整合回路21を介して接続される。VHF帯において、第1周囲導体パターン12a、中央導体パターン11および第2周囲導体パターン12bは、本発明の「第2導体パターン」に相当し、VHF帯の通信システムで用いる第2放射素子である。
また、HF帯においては、図4(C)に破線の矢印で示すように給電コイル22に電流が流れると、この給電コイル22と中央導体パターン11とが電磁界結合して、中央導体パターン11に実線の矢印で示す電流が誘起される。すなわち、開口部11Wの周囲に電流が誘起され、この電流は縁端効果により中央導体パターン11の周縁部を周回する。このように中央導体パターン11の周縁部に流れる電流によって発生する磁界は給電コイル22に流れる電流によって発生する磁界と同方向(同極性)であるので、中央導体パターン11は給電コイル22のブースターアンテナとして作用する。
図5はアンテナ装置101が備える整合回路の構成を示す図である。また、図6はアンテナ装置101に給電回路が接続された状態での、周波数帯毎の等価回路図である。
図5に示すように、UHF帯の第1給電回路31と給電端部P1,P2との間にキャパシタC1,C2,C5およびインダクタL1による整合回路が構成されている。UHF帯の第1給電回路31は、整合回路を介してスリット部11Sを跨ぐように接続されている。キャパシタC5およびインダクタL1は、GPSの1.5GHzおよびBluetooth(登録商標),無線LANの2.4GHzのそれぞれで共振(2共振)させて、この2周波で整合させる。キャパシタC1,C2は、HF帯ではキャパシタンスとして作用し、UHF帯ではインダクタンスとして作用する素子である。このキャパシタC1,C2を挿入せずにインダクタL1を給電端部P1,P2に直接接続すると、中央導体パターン11がHF帯のブースターアンテナとして作用する際に、中央導体パターン11の周縁部を流れようとする電流がインダクタL1で短絡される。すなわち、キャパシタC1,C2は第1給電回路31からのUHF帯の信号を供給し、中央導体パターン11に流れるHF帯の電流を給電端部P1−P2間で短絡しないようにするために挿入されている。
VHF帯の第2給電回路32と給電端部P2,P3との間にキャパシタC3,C4およびインダクタL2による整合回路が構成されている。キャパシタC3,C4は、HF帯ではキャパシタンスとして作用し、VHF帯ではインダクタンス(UHF帯では高インダクタンス)として作用する素子である。すなわち、キャパシタC3,C4は第2給電回路32からのVHF帯の信号を供給し、中央導体パターン11に流れるHF帯の電流を給電端部P2−P3間で短絡しないようにするために挿入されている。但し、HF帯の電流が給電端部P3まで伝搬しない場合には、キャパシタC3,C4を挿入せず、直接接続してもよい。
HF帯の第3給電回路33にはキャパシタC6が接続されている。このキャパシタC6のキャパシタンスと給電コイル22のインダクタンスとでLC共振回路が構成されている。
UHF帯では、図6(A)に示すように、第1給電回路31にインダクタL1および中央導体パターン11のインダクタンスとキャパシタC5のキャパシタンスとによる共振回路が接続された構成となる。
VHF帯では、図6(B)に示すように、第2給電回路32に、中央導体パターン11、周囲導体パターン12a,12bおよびインダクタL2のインダクタンスと導体間容量C12a,C12bのキャパシタンスによるLC並列共振回路が接続された構成となる。インダクタL2はインピーダンス整合用の素子であり、中央導体パターン11、周囲導体パターン12a,12bのサイズや形状によっては、この部分がキャパシタとなることもある。
HF帯では、図6(C)に示すように、第3給電回路33に、給電コイル22のインダクタL1とキャパシタC6のキャパシタンスとによる共振回路が接続され、中央導体パターン11のインダクタンスと給電端部P1−P2間のキャパシタンスC12pとによる共振回路が結合した構成となる。
以上の構成により、1つの放射素子10を有するアンテナ装置101によって、複数の放射素子を用意する必要がなく、複数の周波数帯(UHF帯、VHF帯、HF帯)に適応する小型のアンテナ装置が構成できる。
なお、本実施形態では、UHF帯、VHF帯、HF帯の3つの周波数帯に用いたが、このうち2つの周波数帯のみに用いてもよい。すなわち、アンテナ装置101をUHF帯とHF帯に用いるアンテナ装置として用いてもよいし、VHF帯とHF帯に用いるアンテナ装置としても構わない。また、給電コイル22や第3給電回路33を設けずにUHF帯とVHF帯に用いるアンテナ装置とすることも可能である。
図7は第1の実施形態のアンテナ装置の別の構成例である。図5に示したアンテナ装置と異なるのは、整合回路21のうち、給電端部P2,P3に接続されたVHF帯用整合回路の構成である。図8はこの場合のVHF帯のアンテナとしての等価回路図である。図7、図8に示すように、インピーダンス整合用のインダクタL2をキャパシタンスC3,C4を介して給電端部P2,P3間に接続し、第2給電回路32から不平衡で給電するようにしてもよい。
《第2の実施形態》
図9(A)は第2の実施形態のアンテナ装置102の平面図である。図9(B)は上層の中央導体パターン11および第1周囲導体パターン12aを示す図、図9(C)は下層の第2周囲導体パターン12bを示す図である。
第1の実施形態で示したアンテナ装置101と異なるのは、第2周囲導体パターン12bの形状である。この第2の実施形態では第2周囲導体パターン12bの線路長を長くし、上層の中央導体パターン11と対向する部分(破線で囲んだ部分)を延長している。このように、下層の第2周囲導体パターン12bを上層の中央導体パターン11および第1周囲導体パターン12aのほぼ全長に亘って対向させてもよい。
《第3の実施形態》
図10は、第3の実施形態のアンテナ装置103の構成を示す図である。また、図11はアンテナ装置103に給電回路が接続された状態での、周波数帯毎の等価回路図である。
第1・第2の実施形態と異なり、中央導体パターン11および周囲導体パターン12は単一面に形成されている。
UHF帯の第1給電回路31と給電端部P1,P2との間にキャパシタC1,C2,C5およびインダクタL1による整合回路が構成されている。
VHF帯の第2給電回路32と給電端部P2,P3との間にキャパシタC3,C4およびインダクタL2による整合回路が構成されている。
HF帯の第3給電回路33にはキャパシタC6が接続されている。このキャパシタC6のキャパシタンスと給電コイル22のインダクタンスとでLC共振回路が構成されている。
第2給電回路32に接続される整合回路は、第1の実施形態で図5に示した例と異なる。ここでキャパシタC4はインピーダンス整合用の素子であるが、キャパシタC4がキャパシタC3と同様の周波数特性をもつ場合にはキャパシタC3を省略してもよい。
なお、この第3の実施形態のアンテナ装置103においても、UHF帯、VHF帯、HF帯のうち2つの周波数帯のみに用いてもよい。すなわち、UHF帯とHF帯に用いるアンテナ装置として用いてもよいし、アンテナ装置103をVHF帯とHF帯に用いるアンテナ装置としても構わない。また、給電コイル22や第3給電回路33を設けずにUHF帯とVHF帯に用いるアンテナ装置とすることも可能である。
《第4の実施形態》
図12は、第4の実施形態のアンテナ装置104の構成を示す図である。また、図13はアンテナ装置104に給電回路が接続された状態での、周波数帯毎の等価回路図である。
図12に示すように、アンテナ装置104は、整合回路21、給電コイル22および放射素子10を備えている。中央導体パターン11および第1周囲導体パターン12aは上層、第2周囲導体パターン12bは下層に形成されていて、第1周囲導体パターン12aと第2周囲導体パターン12bとは電磁界結合する。第1周囲導体パターン12aおよび第2周囲導体パターン12bは中央導体パターン11を囲むように配置されている。中央導体パターン11および第1周囲導体パターン12a等は例えばフレキシブル基板の上面に形成されていて、第2周囲導体パターン12bはフレキシブル基板の下面に形成されている。
給電コイル22は周囲導体パターン12a,12bの角部に近接配置されていて、給電コイル22は周囲導体パターン12a,12bと電磁界結合する。
UHF帯の第1給電回路31と給電端部P1,P2との間にはキャパシタC1,C2,C5およびインダクタL1による整合回路が構成されている。
VHF帯の第2給電回路32と給電端部P2,P3との間にはキャパシタC3,C4およびインダクタL2による整合回路が構成されている。
HF帯の第3給電回路33にはキャパシタC6が接続されている。
図13に示すUHF帯およびVHF帯における等価回路は第1の実施形態で示したものと同じである。HF帯では、図13(C)に示すように、第1周囲導体パターン12aと第2周囲導体パターン12bとの間に生じる容量C12a,C12bのキャパシタンスと周囲導体パターン12a,12bのインダクタンスとで共振回路が構成され、共振ブースターとして作用する。
なお、この第4の実施形態のアンテナ装置104においても、UHF帯、VHF帯、HF帯のうち2つの周波数帯のみに用いてもよい。すなわち、UHF帯とHF帯に用いるアンテナ装置として用いてもよいし、アンテナ装置104をVHF帯とHF帯に用いるアンテナ装置としても構わない。また、給電コイル22や第3給電回路33を設けずにUHF帯とVHF帯に用いるアンテナ装置とすることも可能である。
《第5の実施形態》
図14(A)は第5の実施形態のアンテナ装置105の導体パターンの分解平面図、図14(B)はアンテナ装置の導体パターンのUHF帯での等価的なパターンを示す図である。
UHF帯の第1給電回路31は、キャパシタC1,C2,C5およびインダクタL1による整合回路を介して給電端部P1,P2に接続される。UHF帯については、中央導体パターン11および周囲導体パターン12が線間容量で繋がって等価的には図14(B)に表されるような、開口部11Wおよびスリット部11Sを有する1枚の導体板のように作用する。したがって、図14(A)に示すように、整合回路21を介してUHF帯の給電回路が給電端部P1,P2に接続されることで、前記等価的な導体板がUHF帯のループアンテナとして、またはスロットアンテナとして作用する。
また、HF帯の第3給電回路33と給電端部P2,P3との間にキャパシタC6による整合回路が構成されている。この第3給電回路33は例えばNFC用のRF-ICである。中央導体パターン11および周囲導体パターン12の一連のパターンがHF帯のコイルアンテナとして作用する。
《第6の実施形態》
図15は第6の実施形態のアンテナ装置106の導体パターンの平面図である。
UHF帯については、第5の実施形態のアンテナ装置と同様に、中央導体パターン11および周囲導体パターン12が線間容量で繋がって等価的には図14(B)に表されるような、開口部11Wおよびスリット部11Sを有する1枚の導体板のように作用する。したがって、図15に示すように、整合回路21を介してUHF帯の給電回路が給電端部P1,P2に接続されることで、前記等価的な導体板がUHF帯のループアンテナとして、またはスロットアンテナとして作用する。
HF帯については、HF帯の給電回路33(例えばNFC用のRF-IC)が給電端部P2,P3に接続されることで、中央導体パターン11および周囲導体パターン12がHF帯のコイルアンテナとして作用する。
VHF帯については、VHF帯の給電回路32がキャパシタC4を介して給電端部P3に接続され、周囲導体部12の途中の接地端部P4と接地との間にインダクタL3およびキャパシタC7が接続されているので、周囲導体部12のうち、第3給電端部P3から接地端部P4までがVHF帯用のループアンテナとして作用する。
前記インダクタL3はUHF帯においてハイインピーダンスであるので、UHF帯のアンテナとしては影響を与えない。また、HF帯において前記キャパシタC7はハイインピーダンスであるので、HF帯のアンテナとしては影響を与えない。
なお、NFC用のRF-ICを給電端部P2,P3に直接接続する代わりに、中央導体パターン11または周囲導体パターン12に電磁界結合する給電コイルを設け、その給電コイルにNFC用のRF-ICを接続するようにしてもよい。
《他の実施形態》
以上に示した各実施形態では、給電端部P1,P2,P3に対して整合回路21やRF-ICを直接導通させるようにしたが、給電端部P1,P2,P3に対して整合素子やRF-ICを電磁界結合させるようにしてもよい。例えば、容量結合用の電極を備えたモジュール基板にRF-ICを搭載し、このモジュール基板をアンテナ装置の基板に実装(絶縁性接着剤で接着)することで、容量結合用電極を給電端部に対向させ、容量結合させるようにしてもよい。
C12a,C12b…導体間容量
CW…コイル開口
P1,P2,P3…給電端部
10…放射素子
11…中央導体パターン
11S…スリット部
11W…開口部
12…周囲導体パターン
12a…第1周囲導体パターン
12b…第2周囲導体パターン
21…整合素子
22…給電コイル
31…第1給電回路
32…第2給電回路
33…第3給電回路
50…プリント配線板
101〜106…アンテナ装置

Claims (13)

  1. 少なくとも、第1周波数帯を利用する第1通信システムおよび第2周波数帯を利用する第2通信システムに用いられるアンテナ装置であって、
    前記第1通信システムで用いる第1放射素子が第1導体パターンで構成され、前記第2通信システムで用いる第2放射素子が第2導体パターンで構成され、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとが連続する導体パターンであり、
    前記第1導体パターンはループ状または渦巻状の導体パターンであり、前記第2導体パターンは前記第1導体パターンの周囲を囲むように設けられていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1導体パターンは、前記第2導体パターンの一部を兼ねている、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第2導体パターンはインダクタンス成分とキャパシタンス成分とによる共振回路を構成している、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第2導体パターンは、層間で容量結合する少なくとも2層のループ状導体部の積層体である、請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記第1導体パターンはスリット部および開口部を備えた導体パターンであり、この第1導体パターンの開口部に近接し、第3周波数帯を利用する第3通信システムに用いられる給電コイルを備えた、請求項1〜4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 前記給電コイルは、前記給電コイルのコイル開口と前記第1導体パターンの開口部とが平面視で少なくとも一部で重なるように、前記第1導体パターンに対向配置されている、請求項5に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第2導体パターンと電磁界結合する位置に、第3周波数帯を利用する第3通信システムに用いられる給電コイルを備えた、請求項1〜4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1周波数帯の中心周波数をf1,前記第2周波数帯の中心周波数をf2,前記第3周波数帯の中心周波数をf3で表すと、f1>f2>f3の関係である、請求項5〜7のいずれかに記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1通信システム用の給電回路と前記第1導体パターンの給電端部との間に接続される整合回路と、前記第2通信システム用の給電回路と前記第2導体パターンの給電端部との間に接続される整合回路と、を更に備えた、請求項1〜8のいずれかに記載のアンテナ装置。
  10. 前記整合回路と前記給電端部とは電磁界結合によって接続されている、請求項9に記載のアンテナ装置。
  11. 少なくとも、第1周波数帯を利用する第1通信システムおよび第2周波数帯を利用する第2通信システムに用いられるアンテナ装置であって、
    前記第1通信システムで用いる第1放射素子が第1導体パターンで構成され、
    前記第1導体パターンはスリット部および開口部を備えた導体パターンであり、
    この第1導体パターンの開口部に近接し、前記第2通信システムに用いられる給電コイルを備え、
    前記給電コイルは前記第1導体パターンと電磁界結合している、ことを特徴とするアンテナ装置。
  12. 第1周波数帯を利用する第1通信システム用の第1給電回路と、
    第2周波数帯を利用する第2通信システム用の第2給電回路と、
    前記第1給電回路および前記第2給電回路が接続されたアンテナ装置と、を備えた無線通信装置であって、
    前記アンテナ装置は、
    第1通信システムで用いる第1放射素子が第1導体パターンで構成され、第2通信システムで用いる第2放射素子が第2導体パターンで構成され、前記第1導体パターンと前記第2導体パターンとが連続する導体パターンであり、
    前記第1導体パターンはループ状または渦巻状の導体パターンであり、前記第2導体パターンは前記第1導体パターンの周囲を囲むように設けられていることを特徴とする無線通信装置。
  13. 第1周波数帯を利用する第1通信システム用の第1給電回路と、
    第2周波数帯を利用する第2通信システム用の第2給電回路と、
    前記第1給電回路および前記第2給電回路が接続されたアンテナ装置と、を備えた無線通信装置であって、
    前記アンテナ装置は、
    前記第1通信システムで用いる第1放射素子が第1導体パターンで構成され、
    前記第1導体パターンはスリット部および開口部を備えた導体パターンであり、
    前記第1導体パターンの開口部に近接し、前記第2通信システムに用いられる給電コイルを備え、
    前記給電コイルは前記第1導体パターンと電磁界結合している、ことを特徴とする無線通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015177288A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 カシオ計算機株式会社 アンテナ装置及び可搬型電子機器
WO2018088444A1 (ja) * 2016-11-10 2018-05-17 株式会社村田製作所 通信端末
WO2019176636A1 (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 株式会社村田製作所 アンテナ装置、通信システム、及び電子機器

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