JP2003069329A - アンテナ - Google Patents

アンテナ

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JP2003069329A
JP2003069329A JP2001260244A JP2001260244A JP2003069329A JP 2003069329 A JP2003069329 A JP 2003069329A JP 2001260244 A JP2001260244 A JP 2001260244A JP 2001260244 A JP2001260244 A JP 2001260244A JP 2003069329 A JP2003069329 A JP 2003069329A
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resonance
antenna
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capacitor
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Takao Yokoshima
高雄 横島
Akihiro Bungo
明裕 豊後
Shoji Tahira
昭次 田平
Toshiyuki Chiba
敏幸 千葉
Shiro Sugimura
詩朗 杉村
Hideki Kobayashi
英樹 小林
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Mitsubishi Materials Corp
FEC Inc
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Mitsubishi Materials Corp
FEC Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズを小さく抑えながら、低い周波数に対
応することが可能なアンテナを提供すること。 【解決手段】 1または2以上の直列接続された共振部
E1,E2を高周波電流の経路上に備える。共振部E
1,E2は、給電線から供給される高周波電流の経路に
介挿されたインダクタ部1a,1bと、これらインダク
タ部と磁気的に結合されたインダクタ部3a,3bと、
これらインダクタ部3a,3bと並列接続されたキャパ
シタ部2a,2bとを有し、複共振回路として構成され
る。共振部E1,E2が複共振状態にある場合、等価的
に大きなキャパシタンスを有する共振回路として振る舞
う。よって、アンテナの中心周波数が下がり、低い周波
数に対応することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯端末などの
移動体通信機器や無線LANなどの用途に適したアンテ
ナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電波を送受信する各種通信機器を
含め、電波の送受信機能を有する各種機器の需要の高ま
りによって、数百MHzから数十GHzの周波数帯域で
使用されるアンテナがますます多く用いられるようにな
ってきている。移動体通信、次世代交通システム、自動
検札等に用いられる非接触カード等に多く用いられるこ
とは言うまでもなく、また、インターネット家電の無線
によるコードレス化、企業内無線LAN、Blueto
oth等、長尺で煩雑なケーブルを用いずに無線によっ
てデータの授受を行う方法が用いられつつあり、この方
面でも広汎な用途が見込まれている。さらに、各種端末
からの無線によるデータの送受信にも用いられ、水道・
ガス、その他安全管理に必要な情報を電波でやりとりす
るテレメトリング、金融端末のPOSシステム等の普及
に対しても需要は高まりつつある。この他にも、衛星放
送受信機のポータブル化といったテレビ等の家庭電器製
品、また、自動販売機への応用等、その使用範囲は極め
て広い。上述したような電波の送受信機能を有する各種
機器に用いるアンテナとしては、これまでのところ、機
器のケースに付設される伸縮自在のモノポールアンテナ
が主流である。また、ケースの外部に短く突き出してい
るヘリカルアンテナも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、モノポール
アンテナの場合、使用のたびに長く引き伸ばす必要があ
るため操作が面倒であり、さらに、引き伸ばしたアンテ
ナの部分が壊れやすいといった欠点を有していた。ま
た、ヘリカルアンテナの場合、空芯コイルからなるアン
テナ本体が樹脂等のカバー材によって保護されているた
め外形が大きくなりがちであり、ケースの外に固定する
と全体の体裁が良くないという問題が避けられなかっ
た。一方、アンテナを小型にすると、アンテナの利得が
下がるため、電波送受信系の回路を大型化する必要が生
じ、電力の消費が著しくなる。この結果、大容量の大型
のバッテリーを必要とし、機器全体の小型化が困難にな
るという問題があった。本発明は、上記事情に鑑みてな
されたものであって、その目的は、引き延ばし操作を必
要とせず、体裁がよく、しかも小型で高利得なアンテナ
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、以下の構成を有する。即ち、請求項1記
載の発明に係るアンテナは、1または2以上の直列接続
された共振部を高周波電流の経路上に備えて構成され、
前記共振部が、前記高周波電流の経路に介挿された第1
のインダクタ部(例えば後述するインダクタ部1a,1
bに相当する構成要素)と、前記第1のインダクタ部と
磁気的に結合された第2のインダクタ部(例えば後述す
るインダクタ部3a,3bに相当する構成要素)と、前
記第2のインダクタ部と閉ループをなすように接続され
たキャパシタ部(例えば後述するキャパシタ部2a,2
bに相当する構成要素)と、を有することを特徴とす
る。
【0005】この構成によれば、第1および第2のイン
ダクタ部とキャパシタ部とからなる共振系が一つのアン
テナ素子として機能する。ここで、アンテナの共振状態
を考えると、第2のインダクタ部とキャパシタ部とから
なる共振回路は、第1のインダクタ部と第2のインダク
タ部との巻数比に応じたキャパシタンスを有するキャパ
シタと等価になり、このアンテナは、上記巻数比に応じ
たキャパシタンスを有するキャパシタ部と上記第1のイ
ンダクタ部からなる並列共振回路として振る舞う。従っ
て、第1のインダクタ部と第2のインダクタ部との巻数
比を調整することにより、共振周波数を調節することが
可能となり、第2のインダクタ部に接続されたキャパシ
タ部のキャパシタンスを小さくしても、共振周波数を有
効に低く設定することが可能になる。よって、小型化と
低周波化が共に可能なアンテナを実現できる。
【0006】請求項2記載の発明に係るアンテナは、給
電線の外部導体に電気的に接続された地板と、前記給電
線の内部導体と前記地板との間に接続された1または2
以上の直列接続された共振部とを備えて構成され、前記
共振部は、前記給電線を介して供給される高周波電流の
経路をなす第1のインダクタ部と、前記第1のインダク
タと磁気的に結合された第2のインダクタ部と、前記第
2のインダクタと並列接続されたキャパシタ部と、を備
えたことを特徴とする。この構成によれば、上記請求項
1記載の発明と同様に、第1のインダクタ部と第2のイ
ンダクタ部との巻数比により共振周波数を調整できる。
しかも、アンテナ本体と地板とが協働して電波が放射さ
れるため、接地された金属板といったアンテナの実装さ
れる周囲の環境の影響をアンテナが受けず、アンテナの
利得が下がらない。
【0007】請求項3記載の発明に係るアンテナは、請
求項2に記載されたアンテナにおいて、前記地板が、少
なくとも1辺が前記高周波電流に対応する電波の波長の
4分の1またはその整数倍の長さを有する概略四角形状
に形成され、線路を介して前記共振部に接続されたこと
を特徴とする。この構成によれば、地板として安定的に
機能させることが可能になる。請求項4記載の発明に係
るアンテナは、請求項2または3の何れかに記載された
アンテナにおいて、前記共振部と前記給電線の内部導体
との間にインピーダンス整合部を設けたことを特徴とす
る。この構成によれば、給電線からアンテナへの給電を
効率よく行うことが可能になる。請求項5記載の発明に
係るアンテナは、請求項4に記載されたアンテナにおい
て、前記インピーダンス整合部が、前記共振部と前記給
電線の内部導体との間に接続されたキャパシタ部と、前
記共振部と前記地板との間に接続されたインダクタ部
と、を備えて構成されたことを特徴とする。
【0008】請求項6記載の発明に係るアンテナは、請
求項2ないし5の何れか1項に記載されたアンテナにお
いて、前記共振部と前記接地との間に、該共振部の共振
周波数を調整する周波数調整用のキャパシタ部が装荷さ
れたことを特徴とする。この構成によれば、共振部のキ
ャパシタ部のキャパシタンスによらず、この共振部の共
振周波数を調整することが可能になる。請求項7記載の
発明に係るアンテナは、請求項1ないし6の何れか1項
に記載されたアンテナにおいて、前記第1および第2の
インダクタ部が、中心軸を同じくする螺旋状もしくは螺
旋に近似し得る角形状に巻回されたコイルからなること
を特徴とする。この構成によれば、第1のインダクタ部
と第2のインダクタ部とを効率良く磁気的に結合させる
ことが可能になる。
【0009】請求項8記載の発明に係るアンテナは、請
求項1ないし7の何れか1項に記載されたアンテナにお
いて、直列接続された2以上の前記共振部のそれぞれ
が、隣り合う共振部との関係において、互いに発生する
磁場の向きが交差するように構成されたことを特徴とす
る。この構成によれば、共振部と共振部との間の磁界の
相互干渉が緩和され、高利得を得ることができる。請求
項9記載の発明に係るアンテナは、請求項1ないし8の
何れか1項に記載されたアンテナにおいて、前記共振部
を含むアンテナ本体がチップ状に形成されたことを特徴
とする。この構成によれば、携帯端末などの装置に実装
することが容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるアンテナを図
面に基づき説明する。図1〜9に、本発明に係るアンテ
ナの一実施形態を示す。図1に示すように、この実施形
態に係るアンテナAは、基板100に搭載されたチップ
状のアンテナ本体Bと、同基板の一面側に貼り付けられ
た地板102とから概略構成され、約350MHzの中
心周波数で電波を放射するように構成されている。基板
100は、例えば、21.4cm(縦)×21.4cm
(横)のサイズを有するガラスエポキシ樹脂からなる。
また、地板102は、例えば銅板などの板状の導体であ
って、その一角が、5cm(縦)×15cm(横)の範
囲で切り欠かれており、アンテナ本体Bを搭載するため
の領域101が形成されている。この地板102の少な
くとも1辺は、このアンテナAに供給される高周波電流
に対応する電波の波長の4分の1またはその整数倍の長
さに設定される。
【0011】図2に、アンテナ本体Bの周辺の詳細を示
す。同図に示すように、上述の基板上の領域101に
は、導体部分102A〜102Eが形成されている。こ
れらの導体部分は、例えば、エッチングにより地板10
2をパターニングして形成される。ここで、導体部分1
02Aは、アンテナ本体Bの始端側である給電端子3を
接続するためのものであり、導体部分102B,102
Cは、図示しない同軸ケーブル(給電線)の内部導体お
よび外部導体をそれぞれ接続点S,Gにおいて接続する
ためのものである。また、導体部分102Dは、後述す
るインピーダンス整合用のインダクタとして機能するも
のであり、導体部分102Eは、アンテナ本体Bの終端
側のグランド端子9を地板102側に接続するための線
路をなす。ここで、導体部分102Eのインダクタンス
成分はアンテナの周波数帯域幅や利得の改善に関与す
る。以下では、説明の便宜上、適宜、「導体部分102
E」を「装荷インダクタ部102E」と言い換える。
【0012】アンテナ本体Bの給電端子3が接続された
導体部分102Aと、図示しない同軸ケーブルの内部導
体が接続された導体部分102Bとの間には、インピー
ダンス整合用のコンデンサ41が接続され、このコンデ
ンサ41は、上述の導体部分102Dからなるインダク
タと共に、電波送受信系をなす回路側とアンテナ本体と
のインピーダンス整合を行うためのインピーダンス整合
部を構成する。また、アンテナ本体Bのグランド端子9
が接続される導体部分102Eと地板102との間に
は、アンテナAから放射される電波の中心周波数を調整
するための周波数調整用のコンデンサからなる装荷キャ
パシタ部51が装荷される。装荷キャパシタ部51は、
上述の装荷インダクタ部102Eと共に装荷部を構成す
る。この装荷部は、アンテナ本体Bの終端部であるグラ
ンド端子9と地板102との間に接続され、装荷インダ
クタ部102Eがグランド端子9側に位置するようにし
て装荷インダクタ部102Eおよび装荷キャパシタ部5
1がグランド端子9と地板102との間に直列接続され
ている。
【0013】図3(a)に、インピーダンス整合部4の
回路構成と、アンテナ本体Bの回路構成を示す。同図に
おいて、同軸ケーブル(給電線)の内部導体が接続され
る接続点Sと、アンテナ本体の給電端子3と、そのグラ
ンド端子9を結ぶ経路は、同軸ケーブルから供給される
高周波電流の経路をなす。インピーダンス整合部4は、
同軸ケーブルの内部導体が接続される接続点Sとアンテ
ナ本体Bの給電端子3との間に電気的に直列に挿入され
た整合用のキャパシタ部41と、給電端子3と地板10
2側との間に電気的に接続された整合用のインダクタ部
42とから構成され、全体として電波送受信系回路のイ
ンピーダンス(例えば50Ω)と整合がとれるように設
けられている。この実施形態では、キャパシタ部41
は、350MHzで5.9pFのキャパシタンスを有
し、インダクタ部42は、350MHzで約10nHの
インダクタンスを有するよう形成されている。
【0014】アンテナ本体Bは、同軸ケーブルから供給
される高周波電流の経路上に直列接続された二つの共振
部E1,E2から構成される。ここで、共振部E1は、
インダクタ部1a,3aとキャパシタ部2aからなる。
インダクタ部1a(第1のインダクタ部)は、同軸ケー
ブルから供給される高周波電流の経路に介挿され、その
一端が給電端子3に接続される。インダクタ部3a(第
2のインダクタ部)は、上記インダクタ部1aと磁気的
に結合されており、このインダクタ部3aに対してキャ
パシタ部2aが閉ループをなすように接続されている。
即ち、共振部E1は複合共振回路として構成されてい
る。
【0015】また、共振部E2も共振部E1と同様に複
合共振回路として構成されている。即ち、共振部E2
は、インダクタ部1b,3bとキャパシタ部2bからな
る。インダクタ部1bは、上記高周波電流の経路に介挿
されており、その一端が上記インダクタ部1aの他端に
接続されると共に他端がグランド端子9に接続される。
インダクタ部3bは、上記インダクタ部1bと磁気的に
結合されており、このインダクタ部3bに対してキャパ
シタ部2bが閉ループをなすように接続されている。な
お、本実施形態では、インダクタ部1a,1bをなすコ
イルの巻数を5ターンとし、インダクタ部3a,3bを
なすコイルの巻数を8ターンとする。
【0016】図3(a)では、省略してあるが、アンテ
ナ本体Bのグランド端子9と上述の地板102との間に
は、図2と同様に、周波数調整用の装荷キャパシタ部5
1が接続されている。この実施の形態では、装荷キャパ
シタ部51は、例えば350MHzで3.6pFを有す
るコンデンサからなる。この装荷キャパシタ部51のキ
ャパシタンスを調整することにより、アンテナ本体Bの
共振周波数を調整することが可能なようになっている。
なお、図3(b)は、アンテナ本体Bが複合共振状態に
ある場合の等価回路を示すものであるが、これについて
は後述する。
【0017】図4に、アンテナ本体Bを構成する各構成
要素の配置関係と接続関係を模式的に示す。インダクタ
部1a,1b,3a,3bは、軸線L1−L2を同一の
中心軸とした螺旋に近似し得る四角形状に導体を巻回し
てなるコイルである。ここで、インダクタ部1aは、破
線で示された上辺側の水平方向の導体11aと、下辺側
の水平方向の導体12aと、左右の垂直方向の導体13
aとから構成され、同様に、インダクタ部1bは、破線
で示された水平方向の導体11b,12bと、垂直方向
の導体13bとから構成される。
【0018】また、インダクタ部3aは、実線で示され
た上辺側の水平方向の導体31aと、下辺側の水平方向
の導体32aと、左右の垂直方向の導体33aとから構
成される。同様に、インダクタ部3bは、実線で示され
た水平方向の導体31b,32bと、垂直方向の導体3
3bとから構成される。インダクタ部1aはインダクタ
3aと互いに入り組むようにして巻回され、これにより
互いに磁気的に結合されている。同様に、インダクタ部
1bはインダクタ3bと互いに入り組むようにして巻回
されて磁気的に結合されている。
【0019】インダクタ部1aの一端は給電端子3に接
続され、その他端はインダクタ部1bの一端に接続さ
れ、このインダクタ部1bの他端はグランド端子9に接
続される。また、インダクタ部3aの一端はキャパシタ
部2aの一方の電極をなす導体21aに接続され、その
他端はキャパシタ部2aの他方の電極をなす導体22a
に接続される。同様に、インダクタ部3bの一端はキャ
パシタ部2bの一方の電極をなす導体21bに接続さ
れ、その他端はキャパシタ部2bの他方の電極をなす導
体22bに接続される。なお、後述するように、インダ
クタ部1a,3aとインダクタ部1b,3bとの間の磁
気的な干渉が緩和されるように、これらインダクタ部を
構成する導体の配置関係が定められている。
【0020】なお、この実施形態では、インダクタ部1
a,1b,3a,3bをなすコイルを、四角形状に巻回
するものとしたが、言うまでもなく、単に螺旋状に巻回
するものとしてもよい。また、この実施形態では、イン
ダクタ部1a,1bの巻数を5ターンとし、インダクタ
部3a,3bの巻数を8ターンとする。そして、このよ
うに構成された本実施形態に係るインダクタ部1a、1
bは、周波数約1MHzにおいて、69nHを有し、イ
ンダクタ部3a,3bは、110nHを有している。
【0021】図5は、インダクタ部1a,1bの上視図
である。同図に示すように、共振部E1のインダクタ部
1aをなす導体11aおよび導体12aのパターンと、
共振部E2のインダクタ部1bをなす導体11bおよび
導体12bのパターンのパターンとは、軸線に対して異
なる角度を以って形成されている。より具体的には、イ
ンダクタ部1aの導体11aのパターンとインダクタ部
1bの導体パターン12bが、上面視して略90°ない
しは若干鋭角よりの角度αをなして形成されている。同
様に、インダクタ部3aをなす導体のパターンとインダ
クタ部3bをなす導体のパターンとが所定の角度をなし
て形成されている。即ち、直列接続された共振部E1,
E2のそれぞれは、隣り合う共振部との関係において、
互いに発生する磁場の向きが交差するように構成されて
いる。
【0022】次に、図3を参照して、アンテナAの動作
原理を説明する。アンテナAは、アンテナ本体Bと周波
数調整用の装荷キャパシタ部51との双方で与えられる
共振周波数を中心周波数として電波を放射する。以下で
は、説明の便宜上、図2に示す周波数調整用の装荷キャ
パシタ部51を用いないものとし、アンテナ本体Bのみ
でアンテナAの中心周波数が決定されるものとする。
【0023】共振部E1,E2が共振状態にある場合、
インダクタ部3a,3bとキャパシタ部2a,2bから
なる2次側の共振回路も共振状態にあるとすれば、その
ときの中心周波数(共振周波数)は次式(1)で表され
る。但し、図3(a)に示すインダクタ部1a,1bの
インダクタンスをL1とし、キャパシタ部2a,2bの
キャパシタンスをCRとし、インダクタ部3a,3bの
インダクタンスをLRとする。なお、式(1)におい
て、「n」は、インダクタ部1a,1bの各コイルの巻
数と、インダクタ部3a,3bの各コイルの巻数との比
(巻数比)である。
【0024】
【数1】
【0025】ここで、アンテナ本体Bが中心周波数fC
で共振状態にある場合、図3(a)に示す共振部E1,
E2が同図(b)に示す等価回路で表現されると仮定す
る。この等価回路は、共振部E1としてキャパシタ部2
0aとインダクタ部1aとを並列接続して備え、共振部
E2としてキャパシタ部20bとインダクタ部1bとを
並列接続して備える。キャパシタ部20a,20bはキ
ャパシタンスCoを有し、インダクタ部1a,1bは、
インダクタンスL1を有する。この等価回路の共振周波
数fRは次式(2)で表される。
【数2】
【0026】図3(b)に示す等価回路は、アンテナ本
体Bが共振状態にあるときのものであると仮定している
から、その共振周波数fRは、図3(a)に示すアンテ
ナ本体Bの中心周波数fCと等しくなる。このことか
ら、次式(3)に示す関係が導き出される。
【数3】
【0027】式(3)から理解されるように、物理的に
実在するキャパシタ部2a,2bのキャパシタンスCR
を小さく設定しても、図3(b)に示すように、コイル
の巻数比nに対応した大容量のキャパシタンスCoを有
するキャパシタ部20a,20bからなる共振回路を等
価的に実現することができる。従って、巻数比nを適切
に設定しさえすれば、キャパシタンスCRを増加させる
ことなく、図3(b)に示す共振部を有するアンテナと
等価的な特性を有するアンテナを実現することができ
る。従って、キャパシタンスCRを増加させることな
く、アンテナ本体Bの共振周波数を低く設定することが
可能になり、アンテナAを低周波化することが可能にな
る。
【0028】仮に、図3(b)に示す構成をそのまま用
いてアンテナを構成し、450MHzの中心周波数を3
50MHzに下げようとすると、キャパシタ部20a,
20bのキャパシタンスとして50pFを必要とし、そ
のサイズが極めて大きくなってしまう。しかしながら、
図3(a)に示す本発明に係るアンテナの構成によれ
ば、例えばインダクタ部1a,1bの巻数を5ターンと
し、インダクタ部3a,3bの巻数を8ターンとして巻
数比nを適切に設定しさえすれば、キャパシタ部のキャ
パシタンスを増やすことなく、中心周波数が350MH
z帯の低周波化されたアンテナを実現できる。このと
き、巻数比nを調整するだけであるから、アンテナ本体
Bの絶対的なサイズは増加しない。
【0029】なお、上述の説明では、巻数比nを調節す
ることによりアンテナAの中心周波数(即ちアンテナ本
体Bの共振周波数)を低周波化するものとしたが、この
巻数比nを、インダクタ部1a,1bとインダクタ部3
a,3bとのインダクタンスの比と言い換えてもよく、
結果的に、インダクタ部1a,1bのインダクタンス
が、インダクタ部3a,3bのインダクタンスよりも小
さくなるようにアンテナを設計すればよい。例えば、イ
ンダクタ部1a,1bのコイルの巻線の径を太くし、イ
ンダクタ部3a,3bのコイルの巻線の径を細くし、巻
数比nでインダクタンスを高い値に設定した場合、キャ
パシタ部2a,2bのキャパシタンスを極めて小さい値
に設定した状態で、必要とする共振周波数を有する共振
回路を形成することができ、高周波電流の経路となるイ
ンダクタ部1a,1bを高いQ値で共振させることが可
能になる。
【0030】図6に、この本実施形態に係るアンテナA
の電波放射の指向性をX−Y平面内の電力パターンで示
す。同図から理解されるように、全方位にわたって電力
パターンが概ね均一であり、最大で0.53dBの利得
が得られている。このように、高利得ゆえに、高出力の
大規模な回路や大容量のバッテリーを必要とせず、電波
送受信装置の小型化を実現できる。
【0031】上述の実施形態では、地板の形状を概略四
角形の板状としたが、線状に形成してもよい。そのよう
な地板を「地導体線部」と称することとし、そのような
地板の変形例を以下に説明する。 (第1の変形例)図7に、第1の変形例を示す。同図に
おいて、地導体線部7は、絶縁体からなるプリント基板
X上に形成された幅約1mmの導体線からなり、同軸ケ
ーブルCに接続された基準点O(始端)から延出してア
ンテナ本体Bを囲むように形成されている。ここで、地
導体線部7とアンテナ本体Bとの間は、450MHz付
近で動作する場合においては、少なくとも約10mm程
離間されると共に、容量を介してアンテナ本体Bと地導
体線部7とが交流的に短絡されており、利得が下がらな
いように構成されている。そして、地導体線部7は、グ
ランド端子9の近傍で一部切断されて形成された終端部
Q1と終端部Q2とを有し、基準点Oから終端部Q1に
至る第1アース部7aと、基準点Oから終端部Q2に至
る第2アース部7bとから概略構成されている。
【0032】第1アース部7aは、基準点Oよりアンテ
ナ本体Bが延在する一の方向(図7中下方)に向かって
延出され、図7に示すように、上面視して反時計回りに
90°屈曲して延出され、さらに、反時計回りに90°
屈曲し、アンテナ本体Bが延在する二の方向(図7中上
方)に向かって延出され、再び反時計回りに90°屈曲
し、アンテナ本体Bのグランド端子9に向かうように延
出されている。そして、基準点Oから終端部Q1までの
長さが、中心周波数における電波の波長の4分の1とさ
れている。第2アース部7bは、基準点Oよりアンテナ
本体Bが延在する二の方向(図7中上方)に向かって延
出され、基準点Oから終端部Q2までの長さが、中心周
波数における電波の波長の8分の1とされている。
【0033】インピーダンス整合部4は、同軸ケーブル
Cの内部導体が接続される接続点Sとアンテナ本体Bの
給電端子3との間に電気的に直列に挿入された整合用の
キャパシタ部41と、給電端子3と地導体線部7の第1
アース部7aとに電気的に接続された整合用のインダク
タ部42とから構成され、全体として電波送受信系回路
の50Ωのインピーダンスと整合が取れるように設けら
れている。ここで、整合用のインダクタ部42は、プリ
ント基板X上に形成された直線状の導体パターンからな
り、給電端子3に一端が電気的に接続され、第1アース
部2aの基準点Oと終端部Q1との間の中間位置である
接続位置Mに他端が電気的に接続されている。そして、
基準点Oから接続位置Mまでの長さは、中心周波数にお
ける電波の波長の8分の1とされている。
【0034】周波数調整用の装荷キャパシタ部51,5
1は、グランド端子9と第2アース部2bの終端部Q2
との間に直列接続され、450MHzで1pFを有する
コンデンサからなる。これら二つの周波数調整用の装荷
キャパシタ部51,51により、アンテナ本体Bが有す
る共振部の容量を微調整し、その共振周波数を微調整す
ることが可能な用になっている。また、プリント基板X
上には、上述した導体パターンの他に、同軸ケーブルC
の外部導体が接続される上面視コ字状の同軸ケーブル接
続パターンX1、及び、アンテナ本体Bをプリント基板
X上に安定に実装するためのアンテナ本体取付パターン
X2が形成されており、さらに、給電端子3の位置に
は、やや幅広の給電パターンX3を有している。また、
その外縁には、例えば、電波送受信機能を有する機器の
内部の取付スペースに合わせて切欠部X4が設けられて
いる。
【0035】この第1の変形例によれば、アンテナ本体
Bと周波数調整用の装荷キャパシタ部51との双方で与
えられる共振周波数を中心周波数として電波が放射され
る。このとき、地板をなす地導体線部7がアンテナ本体
Bを囲むようにして形成され、かつ、周囲のアースから
浮いている地導体線部7とアンテナ本体Bとが協働して
電波が放射されるため、接地された金属板といったアン
テナが実装される周囲の環境の影響をアンテナが受け
ず、アンテナの利得が下がらない。
【0036】また、地導体線部7は、一部が切断されて
終端部Q1及び終端部Q2を有して形成されており、環
状になっていないので、地導体線部7に渦電流が生じる
ことなくアンテナからの電磁場のエネルギーが周囲に開
放される。ここで、地導体線部7がアンテナ本体Bから
10mm程離間されて形成されているので、アンテナ本
体Bと地導体線部7との間の短絡が防止され、利得が保
たれる。しかも、地導体線部7の第1アース部7aが中
心周波数の電波の波長の4分の1の長さで形成されてい
るため、第1アース部7aが共振状態に設定され、短絡
された地導体線部2の基準点Oが常に波の節となるよう
位相が固定される。
【0037】また、第1アース部7aの中点に整合用の
インダクタ部42の一端が接続される接続位置Mが設け
られ、基準点Oから接続位置Mまでの長さが中心周波数
の電波の波長の8分の1とされるため、電波送受信系の
回路とアンテナとの間のインピーダンス整合がアンテナ
の利得を下げないようにして行われる。また、地導体線
部7の第2アース部7bが中心周波数の電波の波長の8
分の1の長さで形成され、アンテナ本体Bのグランド端
子9と終端部Q2との間に周波数調整用の装荷キャパシ
タ部51が装荷されているため、電波の送受信に用いら
れる中心周波数の調整がアンテナの利得を下げないよう
にして行われる。
【0038】(第2の変形例)図8に、地板の第2の変
形例を示す。図8において、上述の図7に示す第1の変
形例と同一の要素には同一符号を付す。上述の第1の変
形例では、アンテナ本体Bを囲むように形成された地導
体線部7を備えるものとしたが、この第2の変形例では
一直線状に形成された地導体線部71を備える。即ち、
図8において、第1アース部71aは、上述の第1アー
ス部7aに対応するものであって、中心周波数の電波の
波長の4分の1の長さで、第2アース部7bの延長線を
なすように形成される。また、整合用のインダクタ部4
2Aは、アンテナ本体Bの給電端子3から延出して接続
点Gに接続する導体パターンにより形成される。
【0039】この第2の変形例によれば、地板(地導体
線部)を一直線状に形成したので、これを輻射素子とし
て有効に機能させることが可能となり、アンテナとして
の特性(利得や指向性等)を一層向上させることが可能
になる。なお、図9に示すように、アンテナ本体Bの給
電端子3から延出して接続位置M1で地導体線部71に
直接的に接続する導体パターン42Bを形成し、これに
より整合用のインダクタ部を実現するものとしてもよ
い。
【0040】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、インダクタ部1a,1bのインダクタンスよりもイ
ンダクタ部3a,3bのインダクタンスが大きくなるよ
うに、設定インダクタ部1a,1bとインダクタ部3
a,3bを構成するコイルの巻数比nを適切に設定すれ
ば、共振部E1,E2を構成する複合共振回路におい
て、インダクタ部1a,1bのQ値を高くとることがで
きると共に、インダクタ部3a,3bに並列接続される
キャパシタ部2a,2bを小さくできる。従って、キャ
パシタ部に高誘電率素材を使用することなく(即ちキャ
パシタンスを増やすことなく)共振部の共振周波数を低
下させることが可能となり、これにより低周波に対応可
能なアンテナモジュールを極めて小型に実現することが
できる。よって、本実施形態によれば、電波の送受信機
能を有する各種機器にアンテナを容易に組み込むことが
できる。
【0041】また、本実施形態によれば、地板102を
一体に備えたので、周囲の環境の影響をアンテナ本体B
が受けず、従って利得を低下させることなくアンテナA
を機器内に組み込むことができる。しかも、本実施形態
によれば、図2に示すように装荷インダクタ部102E
を設けたので、この装荷インダクタ部を設けない場合に
比較して、電波の送受信に使用される周波数の帯域幅を
広くし、また、その利得を高くすることができる。
【0042】また、本実施形態によれば、アンテナ本体
Bと周波数調整用の装荷キャパシタ部51とがアンテナ
モジュールとして一体となり、アンテナ本体Bのインダ
クタ部1a,1bと、インダクタ部3a,3bと、キャ
パシタ部2a,2bとの各値を適宜設定することによ
り、用途に応じて帯域幅と利得とを自由に調整すること
ができ、かつ周波数調整用の装荷キャパシタ部51によ
りアンテナの中心周波数を所望の値に設定することがで
きる。従って、この発明をもってすれば、アンテナ本体
Bを構成するキャパシタ部2a,2bのキャパシタンス
を増加させることなく、アンテナの中心周波数を低く設
定することができる。よって、低い周波数帯域のアンテ
ナモジュールを有効に小型化でき、しかも利得を向上さ
せることができる。
【0043】なお、本実施形態では、キャパシタ部2
a,2bとしてコンデンサを用いたが、浮遊容量を利用
することもできる。この場合、キャパシタ部2a,2b
を構成部品を実装する必要がないので、アンテナ本体B
をより小型に実現できる。また、上記の実施形態では、
アンテナの中心周波数を450MHzから350MHz
に低周波化する場合を例としたが、この中心周波数は、
これらの周波数に限られないことは言うまでもない。
【0044】また、本実施形態では、周波数調整用の装
荷キャパシタ部51がグランド端子9と地板102との
間に挿入され、アンテナ本体Bの外側に接続される構成
としたが、装荷キャパシタ部51をアンテナ本体Bの内
部に設け、グランド端子9を地板102に直接的に、ま
たは適切な線路長の配線を介して地板102に接続して
もよい。このとき、グランド端子9と地板102とを接
続する線路上でも輻射するように構成してもよい。同様
に、インピーダンス調整部4とアンテナ本体Bの給電端
子3との間を適当な線路長の配線(導体)で接続し、こ
の線路上でも輻射するように構成してもよい。
【0045】また、本実施形態では、基板100の同一
面にアンテナ本体Bと地板102とを設けたが、地板1
02を一面側に設け、アンテナ本体Bを他面(裏面)側
に設けるものとしてもよい。また、本実施形態では、基
板100のサイズやアンテナ本体Bを搭載するための領
域101のサイズを具体的に挙げたが、これに限定され
ることなく、必要な特性が得られる限度において、これ
らのサイズを変更してもよい。同様に、必要とする特性
に応じて地板のサイズを決定すればよい。また、本実施
形態では、アンテナ本体Bに二つの共振部E1,E2を
備えるものとしたが、これに限定されることなく、一つ
であってもよく、三つ以上であってもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。請求項1に記載の発明によれば、1または2
以上の直列接続された共振部を高周波電流の経路上に設
け、前記共振部として、前記高周波電流の経路に介挿さ
れた第1のインダクタ部と、前記第1のインダクタと磁
気的に結合された第2のインダクタ部と、前記第2のイ
ンダクタと閉ループをなすように接続されたキャパシタ
部とを備えたので、引き延ばし操作を必要とせず、体裁
がよく、しかも小型で高利得なアンテナを実現すること
が可能になる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、給電線の外
部導体に電気的に接続された地板と、前記給電線の内部
導体と前記地板との間に接続された共振部とを備え、前
記共振部として、前記給電線を介して供給される高周波
電流の経路をなす第1のインダクタ部と、前記第1のイ
ンダクタ部と磁気的に結合された第2のインダクタ部
と、前記第2のインダクタ部と並列接続されたキャパシ
タ部と、を備えたので、アンテナの特性が周囲から受け
る影響を有効に抑えることができ、アンテナの特性を安
定化させることが可能になる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、前記地板
を、少なくとも1辺が前記高周波電流に対応する電波の
波長の4分の1またはその整数倍の長さを有する概略四
角形状に形成し、線路を介して前記共振部に接続したの
で、輻射効率を向上させることが可能になる。請求項4
記載の発明によれば、前記共振部と前記給電線の内部導
体との間にインピーダンス整合部を設けたので、給電線
からアンテナに対する給電を効率的に行うことが可能に
なる。請求項5記載の発明によれば、前記インピーダン
ス整合部として、前記共振部と前記給電線の内部導体と
の間に接続されたキャパシタ部と、前記共振部と前記地
板との間に接続されたインダクタ部と、を備えたので、
共振部と給電線との間のインピーダンスを整合させるこ
とが可能になる。
【0049】請求項6記載の発明によれば、前記共振部
と前記接地との間に、該共振部の共振周波数を調整する
周波数調整用のキャパシタ部を装荷したので、共振部の
共振周波数によらずにアンテナの中心周波数を調整する
ことが可能になる。請求項7記載の発明によれば、前記
第1および第2のインダクタ部のコイルを、中心軸を同
じくする螺旋状もしくは螺旋に近似し得る角形状に巻回
したので、これら第1のインダクタ部と第2のインダク
タ部との間の磁気的な結合を効率的に行うことが可能に
なる。請求項8記載の発明によれば、各共振部が互いに
発生する磁場の向きが交差するようにしたので、磁場の
相互干渉を緩和させることができ、利得を向上させるこ
とが可能になる。請求項9記載の発明によれば、アンテ
ナ本体をチップ状に形成したので、実装効率を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナの全体を概略的に示す外
観図である。
【図2】本発明に係るアンテナ本体の周辺の詳細を示す
図である。
【図3】本発明に係るアンテナの特徴的な構成を示す回
路図である。
【図4】本発明に係るアンテナ本体の構成を模式的に示
す斜視図である。
【図5】本発明に係るアンテナ本体の共振部を構成する
コイルの導体の配置を説明するための図である。
【図6】本発明に係るアンテナの放射パターンを示す図
である。
【図7】本発明に係る地板の第1の変形例を示す図であ
る。
【図8】本発明に係る地板の第2の変形例を示す図であ
る。
【図9】本発明に係る地板の第2の変形例で用いられる
整合用のインダクタ部の他の例を示す図である。
【符号の説明】
A…アンテナ、B…アンテナ本体、C…同軸ケーブル
(給電線)、E1,E2…共振部、1a,1b,3a,
3b…インダクタ部、2a,2b…キャパシタ部、3…
給電端子(始端側)、9…グランド端子(終端側)、4
…インピーダンス整合部、7,71…地導体線部、41
…インピーダンス整合用のキャパシタ部、42,42
A,42B…インピーダンス整合用のインダクタ部、5
1…周波数調整用の装荷キャパシタ部、100…基板、
101…領域、102…地板、102A〜102D…導
体部分、102E…導体部分(装荷インダクタ部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊後 明裕 東京都武蔵野市吉祥寺本町1−8−10 三 菱マテリアル株式会社移動体事業開発セン ター内 (72)発明者 田平 昭次 東京都武蔵野市吉祥寺本町1−8−10 三 菱マテリアル株式会社先端製品カンパニー 内 (72)発明者 千葉 敏幸 東京都文京区小石川一丁目12番14号 三菱 マテリアル株式会社移動体事業推進本部内 (72)発明者 杉村 詩朗 石川県金沢市打木町東1414番地 株式会社 エフ・イー・シー内 (72)発明者 小林 英樹 石川県金沢市打木町東1414番地 株式会社 エフ・イー・シー内 Fターム(参考) 5J046 AA07 AB06 AB12 PA06 5J047 AA07 AB06 AB12 FD01 5K060 BB07 CC05 DD04 EE05 HH00 LL07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1または2以上の直列接続された共振部
    を高周波電流の経路上に備えて構成され、 前記共振部は、 前記高周波電流の経路に介挿された第1のインダクタ部
    と、 前記第1のインダクタ部と磁気的に結合された第2のイ
    ンダクタ部と、 前記第2のインダクタ部と閉ループをなすように接続さ
    れたキャパシタ部と、 を有することを特徴とするアンテナ。
  2. 【請求項2】 給電線の外部導体に電気的に接続された
    地板と、前記給電線の内部導体と前記地板との間に接続
    された1または2以上の直列接続された共振部とを備え
    て構成され、 前記共振部は、 前記給電線を介して供給される高周波電流の経路をなす
    第1のインダクタ部と、 前記第1のインダクタ部と磁気的に結合された第2のイ
    ンダクタ部と、 前記第2のインダクタ部と並列接続されたキャパシタ部
    と、 を備えたことを特徴とするアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記地板は、少なくとも1辺が前記高周
    波電流に対応する電波の波長の4分の1またはその整数
    倍の長さを有する概略四角形状に形成され、線路を介し
    て前記共振部に接続されたことを特徴とする請求項2に
    記載されたアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記共振部と前記給電線の内部導体との
    間にインピーダンス整合部を設けたことを特徴とする請
    求項2または3の何れかに記載されたアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記インピーダンス整合部は、 前記共振部と前記給電線の内部導体との間に接続された
    キャパシタ部と、 前記共振部と前記地板との間に接続されたインダクタ部
    と、 を備えて構成されたことを特徴とする請求項4に記載さ
    れたアンテナ。
  6. 【請求項6】 前記共振部と前記接地との間に、該共振
    部の共振周波数を調整する周波数調整用のキャパシタ部
    が装荷されたことを特徴とする請求項2ないし5の何れ
    か1項に記載されたアンテナ。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2のインダクタ部は、
    中心軸を同じくする螺旋状もしくは螺旋に近似し得る角
    形状に巻回されたコイルからなることを特徴とする請求
    項1ないし6の何れか1項に記載されたアンテナ。
  8. 【請求項8】 直列接続された2以上の前記共振部のそ
    れぞれは、隣り合う共振部との関係において、互いに発
    生する磁場の向きが交差するように構成されたことを特
    徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載されたア
    ンテナ。
  9. 【請求項9】 前記共振部を含むアンテナ本体がチップ
    状に形成されたことを特徴とする請求項1ないし8の何
    れか1項に記載されたアンテナ。
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