JP6476464B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置に関する。
近年、携帯電話機等の通信装置では、互いに異なる複数の周波数帯の電波を送受信することができるマルチバンドアンテナが注目されている。具体的には、現在の無線通信システムでは、例えば800MHz帯及び2GHz帯に加えて、1.5GHz帯等の複数の周波数帯の使用が想定されているため、それぞれの周波数帯に対応したマルチバンドアンテナが検討されている。
通常、このようなマルチバンドアンテナは、複数の周波数帯の電波それぞれに対して共振するアンテナ素子を備えている。このため、使用される周波数帯が増えるほど、アンテナ素子の数が増加し、マルチバンドアンテナが大型化してしまう。
そこで、アンテナ素子の形状を工夫することにより、マルチバンドアンテナの小型化が図られている。例えば、容量結合により複数の周波数帯に対応するために、形状の異なる2つのアンテナ素子を近接配置させたアンテナ形状が提案されている。
なお、1つの周波数帯に対応するアンテナ構造として、筐体の外周を囲む金属フレームの一端を回路基板の給電点に接続し、金属フレームの中途部及び他端を回路基板のグラウンドに接地することで、金属フレームをアンテナとして用いる構造が提案されている。
特開2012−129623号公報 特開2012−222701号公報
しかしながら、形状の異なる2つのアンテナ素子を近接配置させた従来技術では、アンテナ形状が複雑化するため、実装性に欠ける。
また、筐体の外周を囲む金属フレームの一端を回路基板の給電点に接続し、金属フレームの中途部及び他端を回路基板のグラウンドに接地する従来技術では、金属フレームが1つの周波数帯に共振するので、複数の周波数帯に共振するアンテナ性能が得られない。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構造で複数の周波数帯に共振するアンテナ性能を実現することができる通信装置を提供することを目的とする。
本願の開示する通信装置は、一つの態様において、接地電圧を有するグラウンドが形成された回路基板を備える。また、通信装置は、一端が給電素子を介して前記回路基板の給電点に接続されるアンテナ素子を備える。また、通信装置は、前記アンテナ素子における前記一端と他端との間に位置する中間部と、前記回路基板の前記グラウンドとを接続する第一の接続素子を備える。また、通信装置は、前記アンテナ素子における前記他端と、前記回路基板の前記グラウンドとを接続する第二の接続素子とを備える。第1の周波数帯の電波の波長がλであり、前記第1の周波数帯よりも高い第2の周波数帯の電波の波長がλであり、前記第2の周波数帯よりも高い第3の周波数帯の電波の波長がλである場合を想定する。この場合、前記給電素子の長さと、前記アンテナ素子における前記一端から前記中間部までの長さと、前記第一の接続素子の長さとの和は、0.5λであり、かつ、0.85λ以上λ以下である。また、前記第一の接続素子の長さと、前記アンテナ素子における前記中間部から前記他端までの長さと、前記第二の接続素子の長さとの和は、0.4λ以上0.5λ以下である。また、前記第一の接続素子の長さは、0.25λである。また、前記給電素子の長さと、前記アンテナ素子における前記一端から前記他端までの長さと、前記第二の接続素子の長さとの和は、1.3λ以上1.5λ以下である。
本願の開示する通信装置の一つの態様によれば、簡易な構造で複数の周波数帯に共振するアンテナ性能を実現することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1の通信装置の外観の一例を示す斜視図である。 図2は、実施例1の通信装置に含まれるアンテナ装置の一例を示す斜視図である。 図3は、実施例1における給電素子、アンテナ素子、接続素子及び接続素子の形状を示す図である。 図4は、図3に示した給電素子、アンテナ素子、接続素子及び接続素子の寸法を示す図である。 図5は、実施例1のアンテナ素子の中間部から他端までの部分と、第2の接続素子とが存在しないと仮定した場合のアンテナ装置を示す模式図である。 図6は、図5に示したアンテナ装置に関わるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性を示す説明図である。 図7は、実施例1の第1の接続素子が存在しないと仮定した場合のアンテナ装置を示す模式図である。 図8は、図7に示したアンテナ装置に関わるVSWR特性を示す説明図である。 図9は、実施例1のアンテナ装置に関わるVSWR特性を示す説明図である。 図10は、実施例1の整合回路による整合を行った場合のアンテナ装置に関わるVSWR特性を示す説明図である。 図11は、実施例2のアンテナ装置の一例を示す斜視図である。 図12は、図11に示したアンテナ装置のP−P線における断面図である。 図13は、実施例2の板金が存在しないと仮定した場合のアンテナ装置の電流の流れの一例を示す図である。 図14は、実施例2のアンテナ装置の電流の流れの一例を示す図である。 図15は、実施例2のアンテナ装置に関わるアンテナ放射特性の一例を示す説明図である。
以下に、本願の開示する通信装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により開示技術が限定されるものではない。
図1は、実施例1の通信装置の外観の一例を示す斜視図である。図2は、実施例1の通信装置に含まれるアンテナ装置の一例を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、実施例1の通信装置1は、アンテナ装置10と、アンテナ装置10を収容する筐体20とを有する。アンテナ装置10は、回路基板11と、表示機器12と、給電素子13と、アンテナ素子14と、第1の接続素子15と、第2の接続素子16とを有する。
回路基板11は、例えば誘電体と導体からなる板状の部材である。ここでは、回路基板11を両面プリント基板であると仮定して説明する。回路基板11の一方の面には、高周波回路111と、整合回路112とが配置される。高周波回路111は、アンテナ素子14に高周波電力を供給する回路である。整合回路112は、アンテナ素子14側のインピーダンスと高周波回路111側のインピーダンスとを整合する回路である。また、回路基板11の他方の面には、グラウンド114が形成される。グラウンド114は、接地電圧を有する導体であり、図2では図示されていない回路基板11の奥側の面に形成されている。なおここでは回路基板11を両面プリント基板として説明したが、3層以上の多層プリント基板であってもよい。
表示機器12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の表示機器である。表示機器12は、回路基板11上に実装される。
給電素子13は、高周波回路111から出力される高周波電力をアンテナ素子14へ供給するための素子である。給電素子13の一端は、回路基板11の給電点113に接続され、他端は、アンテナ素子14に接続される。
アンテナ素子14は、給電素子13に接続するループアンテナを形成する素子である。アンテナ素子14は、筐体20の外面に装着される。具体的には、アンテナ素子14は、筐体20の外側面に沿って屈曲して装着される。アンテナ素子14の一端14aは、給電素子13を介して給電点113に接続されている。アンテナ素子14の一部又は全体は、給電素子13、第1の接続素子15及び第2の接続素子16と協働することによって、800MHz帯、1.5GHz帯及び2GHz帯に共振する共振特性を有する。
第1の接続素子15は、アンテナ素子14の一端14aと他端14bとの間に位置する中間部14cと、回路基板11のグラウンド114とを接続する。
第2の接続素子16は、アンテナ素子14の他端14bと、回路基板11のグラウンド114とを接続する。
次に、実施例1における給電素子13、アンテナ素子14、第1の接続素子15及び第2の接続素子16の形状について具体的に説明する。図3は、実施例1における給電素子、アンテナ素子、接続素子及び接続素子の形状を示す図である。
図3に示すように、アンテナ素子14は、回路基板11の側面に沿って帯状の金属をC字状に折り返して形成されている。具体的には、アンテナ素子14は、延伸部14dと、折り返し部14eと、折り返し部14fとを有する。延伸部14dは、給電素子13に接続されたアンテナ素子14の一端14aから回路基板11の2つの長辺のうち一方の長辺に沿って延伸されている。折り返し部14eは、延伸部14dから回路基板11の他方の長辺に向けて折り返されている。折り返し部14eには、第1の接続素子15と接続される中間部14cが配置される。折り返し部14fは、折り返し部14eから回路基板11の他方の長辺に沿って折り返され、アンテナ素子14の他端14bまで延伸されている。このように、延伸部14d、折り返し部14e及び折り返し部14fが形成されることによって、限られた空間内で比較的に長い素子長が1つのアンテナ素子14を用いて確保されるので、アンテナ形状の複雑化が抑えられる。
また、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの部分と、第1の接続素子15とは、例えば、800MHz帯及び1.5GHz帯の電波に共振する素子長を有する。
また、第1の接続素子15と、アンテナ素子14の中間部14cから他端14bまでの部分と、第2の接続素子16とは、例えば、1.5GHz帯の電波に共振する素子長を有する。
また、第1の接続素子15は、例えば、2GHz帯の電波を打ち消す1/4波長ショートスタブを形成する素子長を有する。
また、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの部分と、第2の接続素子16とは、例えば、2GHz帯の電波に共振する素子長を有する。
図4は、図3に示した給電素子、アンテナ素子、接続素子及び接続素子の寸法を示す図である。図4において、給電素子13の長さがAであるものとする。また、図4において、アンテナ素子14の延伸部14dの長さがBであり、折り返し部14eのうち中間部14cよりも延伸部14d側に位置する部分の長さがCであり、中間部14cよりも折り返し部14f側に位置する部分の長さがEであるものとする。また、図4において、アンテナ素子14の折り返し部14fの長さがFであるものとする。また、図4において、第1の接続素子15の長さがDであり、第2の接続素子16の長さがGであるものとする。
以下では、800MHz帯の電波の波長がλであり、1.5GHz帯の電波の波長がλであり、2GHz帯の電波の波長がλである場合を想定する。800MHz帯、1.5GHz帯及び2GHz帯は、それぞれ、第1の周波数帯、第2の周波数帯及び第3の周波数帯の一例である。
給電素子13の長さと、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの長さと、第1の接続素子15の長さとの和は、0.5λであり、かつ、0.85λ以上λ以下である。すなわち、図4の例では、「A+B+C+D」は、0.5λであり、かつ、0.85λ以上λ以下である。このように、給電素子13の長さと、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの長さと、第1の接続素子15の長さとの和が設定されることにより、800MHz帯及び1.5GHz帯の電波に共振する素子長が得られる。
また、第1の接続素子15の長さと、アンテナ素子14の中間部14cから他端14bまでの長さと、第2の接続素子16の長さとの和は、0.4λ以上0.5λ以下である。すなわち、図4の例では、「D+E+F+G」は、0.4λ以上0.5λ以下である。このように、第1の接続素子15の長さと、アンテナ素子14の中間部14cから他端14bまでの長さと、第2の接続素子16の長さとの和が設定されることにより、1.5GHz帯の電波に共振する素子長が得られる。
また、第1の接続素子15の長さは、0.25λである。すなわち、図4の例では、「D」は、0.25λである。このように、第1の接続素子15の長さが設定されることにより、2GHz帯の電波を打ち消す1/4波長ショートスタブを形成する素子長が得られる。
また、給電素子13の長さと、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの長さと、第2の接続素子16の長さとの和は、1.3λ以上1.5λ以下である。すなわち、図4の例では、「A+B+C+E+F+G」は、1.3λ以上1.5λ以下である。このように、給電素子13の長さと、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの長さと、第2の接続素子16の長さとの和が設定されることにより、2GHz帯の電波に共振する素子長が得られる。
次に、実施例1のアンテナ装置10の動作について説明する。図5は、実施例1のアンテナ素子の中間部から他端までの部分と、第2の接続素子とが存在しないと仮定した場合のアンテナ装置を示す模式図である。図6は、図5に示したアンテナ装置に関わるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)特性を示す説明図である。図6において、横軸は、周波数(MHz)を示し、縦軸は、VSWRを示している。なお、VSWRは、値が小さいほどアンテナ性能が高いことを示す指標である。
図5に示すアンテナ装置10aでは、給電素子13の長さと、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの長さと、第1の接続素子15の長さとの和は、0.5λであり、かつ、0.85λ以上λ以下である。このため、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの部分と、第1の接続素子15とは、800MHz帯及び1.5GHz帯の電波に対して、回路基板11に鏡像電流(イメージ電流)を発生させる。すると、鏡像電流によって回路基板11に電流ループが形成される。すると、アンテナ装置10aのVSWR値は、図6に示すように、800MHz付近で「3.5」程度まで小さくなる。また、アンテナ装置10aのVSWR値は、1.5GHz付近で「1.5」程度まで小さくなる。
すなわち、図5に示すアンテナ装置10aでは、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの部分と、第1の接続素子15とが、800MHz帯及び1.5GHz帯の電波に共振するループアンテナとして動作する。
図7は、実施例1の第1の接続素子が存在しないと仮定した場合のアンテナ装置を示す模式図である。図8は、図7に示したアンテナ装置に関わるVSWR特性を示す説明図である。図8において、横軸は、周波数(MHz)を示し、縦軸は、VSWRを示している。
図7に示すアンテナ装置10bでは、給電素子13の長さと、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの長さと、第2の接続素子16の長さとの和は、1.3λ以上1.5λ以下である。このため、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの部分と、第2の接続素子16とは、2GHz帯の電波に対して、回路基板11に鏡像電流(イメージ電流)を発生させる。すると、鏡像電流によって回路基板11に電流ループが形成される。すると、アンテナ装置10bのVSWR値は、図8に示すように、2GHz付近で「1」程度まで小さくなる。
すなわち、図7に示すアンテナ装置10bでは、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの部分と、第2の接続素子16とが、2GHz帯の電波に共振するループアンテナとして動作する。
図9は、実施例1のアンテナ装置に関わるVSWR特性を示す説明図である。図9において、横軸は、周波数(MHz)を示し、縦軸は、VSWRを示している。
実施例1のアンテナ装置10では、図5に示したアンテナ装置10aと同様に、給電素子13の長さと、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの長さと、第1の接続素子15の長さとの和は、0.5λであり、かつ、0.85λ以上λ以下である。このため、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの部分と、第1の接続素子15とは、800MHz帯及び1.5GHz帯の電波に対して、回路基板11に鏡像電流(イメージ電流)を発生させる。すると、鏡像電流によって回路基板11に第1の電流ループが形成される。
また、アンテナ装置10では、第1の接続素子15の長さと、アンテナ素子14の中間部14cから他端14bまでの長さと、第2の接続素子16の長さとの和は、0.4λ以上0.5λ以下である。このため、第1の接続素子15と、アンテナ素子14の中間部14cから他端14bまでの部分と、第2の接続素子16とは、1.5GHz帯の電波に対して、回路基板11の鏡像電流(イメージ電流)を発生させる。すると、鏡像電流によって回路基板11に第2の電流ループが形成される。
また、アンテナ装置10では、第1の接続素子15の長さは、0.25λであり、かつ、給電素子13の長さと、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの長さと、第2の接続素子16の長さとの和は、1.3λ以上1.5λ以下である。このため、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの部分と、第2の接続素子16とは、2GHz帯の電波に対して、回路基板11の鏡像電流(イメージ電流)を発生させる。このとき、第1の接続素子15は、例えば、2GHz帯の電波を打ち消す1/4波長ショートスタブを形成するので、第1の接続素子15に流れる電流が抑制される。すると、鏡像電流によって回路基板11に第3の電流ループが形成される。
アンテナ装置10のVSWR値は、上述した第1の電流ループが形成されるため、図9に示すように、800MHz付近で「3.5」程度まで小さくなる。また、アンテナ装置10のVSWR値は、上述した第1の電流ループと第2の電流ループとが合成されるため、図9に示すように、1.5GHz付近で「1」程度まで小さくなる。さらに、アンテナ装置10のVSWR値は、上述した第3の電流ループが形成されるため、図9に示すように、2GHz付近で「1.5」程度まで小さくなる。
すなわち、実施例1のアンテナ装置10では、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの部分と、第1の接続素子15とは、800MHz帯及び1.5GHz帯の電波に共振するループアンテナとして動作する。また、第1の接続素子15と、アンテナ素子14の中間部14cから他端14bまでの部分と、第2の接続素子16とは、1.5GHz帯の電波に共振するループアンテナとして動作する。さらに、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの部分と、第2の接続素子16とは、2GHz帯の電波に共振するループアンテナとして動作する。
図10は、実施例1の整合回路による整合を行った場合のアンテナ装置に関わるVSWR特性を示す説明図である。図10において、横軸は、周波数(MHz)を示し、縦軸は、VSWRを示している。
図10に示すアンテナ装置10のVSWR値は、整合回路112による整合が行われたため、800MHz付近で「1.5」程度まで小さくなる。また、アンテナ装置10のVSWR値は、整合回路112による整合が行われたため、1.5GHz付近で「1」程度まで小さくなる。また、アンテナ装置10のVSWR値は、整合回路112による整合が行われたため、2GHz付近で「1」程度まで小さくなる。さらに、アンテナ装置10のVSWR値は、整合回路112による整合が行われたため、1.8GHz付近で「3」程度まで小さくなる。図10から明らかなように、整合回路112による整合が行われることによって、アンテナ装置10は、800MHz帯、1.5GHz帯及び2GHz帯の電波に加えて、1.8GHz帯の電波に共振するループアンテナとして動作する。
以上、実施例1のアンテナ装置10では、一端が給電素子13を介して給電点113に接続されるアンテナ素子14の中間部及び他端を第1の接続素子15及び第2の接続素子16を介して接地させ、複数の周波数帯の電波に共振する素子長を設定した。このため、1つのアンテナ素子14を用いて限られた空間内で比較的に長い素子長を確保することができるとともに、給電素子13、アンテナ素子14の一部又は全体、第1の接続素子15及び第2の接続素子16を複数の周波数帯の電波に共振させることができる。結果として、実施例1によれば、簡易な構造で複数の周波数帯に共振するアンテナ性能を実現することができる。
実施例2のアンテナ装置100は、回路基板11と表示機器12との間に板金が介挿される点が実施例1と異なるだけであり、その他の構成は実施例1と同様である。したがって、以下では、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、実施例2のアンテナ装置の一例を示す斜視図である。図12は、図11に示したアンテナ装置のP−P線における断面図である。なお、実施例2の通信装置1の外観は、図1と同様であるため、その説明を省略する。
図11及び図12に示すように、実施例2のアンテナ装置100では、回路基板11と表示機器12との間に板金21が介挿されている。板金21は、表示機器12の底面を覆う板状部21aと、板状部21aから立ち上がり、表示機器12の側面とアンテナ素子14との間に延在する立ち上がり部21bとを有する。そして、板状部21aを基準とした立ち上がり部21bの高さは、板状部21aを基準とした表示機器12の高さ以上である。
次に、実施例2のアンテナ装置100の動作について説明する。図13は、実施例2の板金が存在しないと仮定した場合のアンテナ装置の電流の流れの一例を示す図である。図14は、実施例2のアンテナ装置の電流の流れの一例を示す図である。なお、図13及び図14では、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの部分と、第1の接続素子15とが、800MHz帯の電波に共振するループアンテナとして動作しているものとする。
板金21が存在しないアンテナ装置では、表示機器12とアンテナ素子14とが近接するため、表示機器12がループアンテナの一部として動作する。すると、図13の矢印に示すように、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの部分と、第1の接続素子15とに加えて、表示機器12にも電流が流れる。その結果、表示機器12の損失に起因してアンテナ性能が劣化する恐れがある。
これに対して、実施例2のアンテナ装置100では、板金21の立ち上がり部21bが、表示機器12の側面とアンテナ素子14との間を電気的に遮断している。すると、図14の矢印に示すように、給電素子13と、アンテナ素子14の一端14aから中間部14cまでの部分と、第1の接続素子15とを流れる電流は、表示機器12に代えて、板金21に流れる。ここで、板金21は、表示機器12と比較して損失が小さい。その結果、表示機器12の損失に起因したアンテナ性能の劣化が改善される。
図15は、実施例2のアンテナ装置に関わるアンテナ放射特性の一例を示す説明図である。図15において、横軸は、周波数(MHz)を示し、縦軸は、アンテナ放射効率(dB)を示している。なお、アンテナ放射効率は、値が大きいほどアンテナ性能が高いことを示す指標である。
また、図15において、グラフ501は、表示機器12及び板金21が共に存在しないと仮定した場合のアンテナ装置のアンテナ放射効率を示すシミュレーション結果である。グラフ502は、表示機器12が存在し、かつ、板金21が存在しないと仮定した場合のアンテナ装置のアンテナ放射効率を示すシミュレーション結果である。グラフ503は、表示機器12が存在し、かつ、板金21が存在する場合のアンテナ装置、すなわち、実施例2のアンテナ装置100のアンテナ放射効率を示すシミュレーション結果である。
図15のグラフ501及びグラフ502に示すように、表示機器12及び板金21が共に存在しないアンテナ装置と比較して、表示機器12が存在し、かつ、板金21が存在しないアンテナ装置は、アンテナ放射効率が低下した。これは、表示機器12の損失に起因してアンテナ性能が劣化したことを意味する。
これに対して、図15のグラフ503に示すように、表示機器12が存在し、かつ、板金21が存在しないアンテナ装置と比較して、実施例2のアンテナ装置100は、アンテナ放射効率の劣化が改善した。すなわち、板金21によって、表示機器12の損失に起因したアンテナ性能の劣化が改善されることが分かった。
以上、実施例2のアンテナ装置100では、回路基板11と表示機器12との間に板金21を介挿し、板金21の立ち上がり部21bを表示機器12の側面とアンテナ素子14との間に延在させた。このため、給電素子13、アンテナ素子14の一部又は全体、第1の接続素子15及び第2の接続素子16を複数の周波数帯の電波に共振させる場合に、表示機器12に代えて、板金21に電流を流すことができる。結果として、実施例1によれば、表示機器12の損失に起因したアンテナ性能の劣化を改善することができる。
なお、上記実施例1及び2では、第1の接続素子15及び第2の接続素子16を回路基板11のグラウンド114に接続した。しかしながら、開示の技術はこれには限られない。第1の接続素子15及び第2の接続素子16の一方が、リアクタンス素子を介して回路基板11のグラウンド114に接続されても良い。例えば、第1の接続素子15及び第2の接続素子16の一方は、リアクタンス素子と直列に接続され、直列に接続されたリアクタンス素子を介して回路基板11のグラウンド114に接続されても良い。このように、第1の接続素子15及び第2の接続素子16の一方が、リアクタンス素子を介して回路基板11のグラウンド114に接続されることによって、第1の接続素子15及び第2の接続素子16の一方の素子長がリアクタンス素子によって微調整される。
また、上記実施例1及び2では、アンテナ素子14が、筐体20の外面に装着される例を示したが、アンテナ素子14は、筐体20の内面に装着されても良い。
また、上記実施例1及び2では、主として、800MHz帯、1.5GHz帯及び2GHz帯の3つの周波数帯に共振するアンテナ性能を有するアンテナ装置について説明したが、周波数帯は3つに限定されない。例えば、800MHz帯よりも低い700MHz帯に対して共振を実現する場合にも、上記実施例1及び2と同様に、700MHz帯の電波に共振する素子長を設定する構成を採用することができる。700MHz帯は、第4の周波数帯の一例である。700MHz帯の電波の波長λである場合を想定する。この場合、給電素子13の長さと、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの長さと、第2の接続素子16の長さとの和は、1.3λ以上1.5λ以下であり、かつ、0.5λである。このように、給電素子13の長さと、アンテナ素子14の一端14aから他端14bまでの長さと、第2の接続素子16の長さとの和が設定されることにより、2GHz帯及び700MHz帯の電波に共振する素子長が得られる。
1 通信装置
10、100 アンテナ装置
11 回路基板
12 表示機器
13 給電素子
14 アンテナ素子
14a 一端
14b 他端
14c 中間部
14d 延伸部
14e 折り返し部
14f 折り返し部
15 第1の接続素子
16 第2の接続素子
20 筐体
21 板金
21a 板状部
21b 立ち上がり部
111 高周波回路
112 整合回路
113 給電点
114 グラウンド

Claims (9)

  1. 接地電圧を有するグラウンドが形成された回路基板と、
    前記回路基板の端部近くに設けたアンテナ給電点と、
    一端が電気的長さを有する給電素子によって前記アンテナ給電点に接続され前記回路基板の側面に沿って延伸し、少なくとも1回は屈曲して前記回路基板の少なくとも2つの側面に沿う、線状または帯状のアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子の一端と他端との間に位置する中間部と、
    前記アンテナ素子の前記中間部と前記回路基板の前記グラウンドとを、電気的長さを持って接続する第一の接続素子と、
    前記アンテナ素子の他端と、前記回路基板の前記グラウンドとを、電気的長さを持って接続する第二の接続素子と
    を備え、
    第1の周波数帯の電波の波長がλであり、前記第1の周波数帯よりも高い第2の周波数帯の電波の波長がλであり、前記第2の周波数帯よりも高い第3の周波数帯の電波の波長がλである場合に、前記給電素子の電気的長さと、前記アンテナ素子における前記一端から前記中間部までの電気的長さと、前記第一の接続素子の電気的長さとの和は、0.5λであり、かつ、0.85λ以上λ以下であり、
    前記第一の接続素子の電気的長さと、前記アンテナ素子の前記中間部から前記他端までの電気的長さと、前記第二の接続素子の電気的長さとの和は、0.4λ以上0.5λ以下であり、
    前記第一の接続素子の電気的長さは、0.25λであり、
    前記給電素子の電気的長さと、前記アンテナ素子の前記一端から前記他端までの電気的長さと、前記第二の接続素子の電気的長さとの和は、1.3λ以上1.5λ以下であることを特徴とする通信装置。
  2. 前記第一の接続素子及び前記第二の接続素子の少なくともいずれか一方は、リアクタンス素子を介して前記回路基板の前記グラウンドと接続されることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記回路基板、前記アンテナ素子、前記第一の接続素子及び前記第二の接続素子を収容
    する筐体をさらに備え、
    前記アンテナ素子は、前記筐体の外面に装着されることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記回路基板、前記アンテナ素子、前記第一の接続素子及び前記第二の接続素子を収容する筐体をさらに備え、
    前記アンテナ素子は、前記筐体の内面に装着されることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  5. 前記第1の周波数帯は、800MHz帯であり、前記第2の周波数帯は、1.5GHz帯であり、前記第3の周波数帯は、2GHz帯であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の通信装置。
  6. 前記第1の周波数帯よりも低い第4の周波数帯の電波の波長がλである場合に、
    前記給電素子の電気的長さと、前記アンテナ素子の前記一端から前記他端までの電気的長さと、前記第二の接続素子の電気的長さとの和は、1.3λ以上1.5λ以下であり、かつ、0.5λであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の通信装置。
  7. 前記第4の周波数帯は、700MHz帯であることを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記回路基板に実装される表示機器と、
    前記回路基板と前記表示機器との間に介挿され、前記表示機器の底面を覆う板状部と、前記板状部から立ち上がり、前記表示機器の側面と前記アンテナ素子との間に延在する立ち上がり部とを有する板金と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の通信装置。
  9. 前記板状部を基準とした前記立ち上がり部の高さは、前記板状部を基準とした前記表示機器の高さ以上であることを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
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