JP5058220B2 - 電磁安全弁の機能確認装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁安全弁を駆動する回路の機能を確認するための機能確認装置に関する。
例えば、テーブルコンロに用いられている電磁安全弁の駆動回路に含まれるスイッチ素子としてトランジスタを2個直列に接続し、トランジスタの一方が故障しても正常な他方のトランジスタにより電磁安全弁を閉弁状態にして燃焼ガスの燃焼停止を行う駆動回路を備えた電磁安全弁の保全システムが提案されている(特許文献1)。
また、電磁安全弁の安全監視装置に備え付けられたマイクロコンピュータが暴走すると、電磁安全弁を駆動する回路の半導体スイッチ(トランジスタ)を制御できなくなるので、前記マイクロコンピュータからウォッチドッグ信号を出力する安全監視装置が提案されている(特許文献2)。
上記特許文献1に記載された電磁安全弁の保全システムによれば、直列に接続した全てのスイッチ素子の個々の機能確認を行い、一つでもスイッチ素子が故障していると電磁安全弁が開弁状態にならないので、スイッチ素子の故障が発見されないまま継続使用されるという不具合が防止できる。
また、上記特許文献2に記載された電磁安全弁の安全監視装置によれば、燃焼中に、マイクロコンピュータがウォッチドッグ信号を、微分回路を介して半導体スイッチの制御端子に供給し、半導体スイッチが異常(ON故障、OFF故障)の場合には、ウォッチドッグ信号の波形に対応して接続点のレベルが変化しないので、マイクロコンピュータが半導体スイッチの故障を判別することができる。
特開平06−017963号公報 特開平08−270822号公報
しかしながら、テーブルコンロの点火操作時には、スイッチ素子の故障検知のために全てのスイッチ素子の個々の機能確認を行う必要があり、全てのスイッチ素子にマイクロコンピュータからウォッチドッグ信号を送出するためには、マイクロコンピュータのイニシャライズ動作を完了させる必要がある。
また、上記特許文献2の安全監視装置では、ウォッチドッグ信号が微分回路を介してスイッチ素子に供給されるようになっているので、連続点火操作等により、微分回路を構成するコンデンサに電荷が蓄積されている場合には、ウォッチドッグ信号のHi又はLo状態により微分回路からスイッチ素子をONにする信号が出力されない。このため、コンデンサの電荷を放電させてからスイッチ素子の個々の機能確認を行うことが必要である。
その結果、使用者が点火操作を行う場合には、点火操作開始条件である操作スイッチを上記故障検知のための機能確認作業が終了するまでONの状態で保持しなければならず、特に連続点火操作を行う場合はコンデンサに蓄積された電荷を放電しなければならない。そのため、故障検知に要する時間が長くなってしまい、使用者が機能確認装置に不具合があるものと誤解してしまう恐れがある。
本発明は、電磁安全弁の機能確認のためのハードウェア構成を変更することなく、上記故障検知に要する時間を短縮すると共に、全てのスイッチ素子の個々の機能確認を行うことができる機能確認装置を提供することを目的とする。
本発明は、スイッチ回路の切換えにより電源が供給されて開弁する電磁安全弁の機能確認装置であって、
前記スイッチ回路の切換えを制御するための制御信号としてステップ信号又はパルス信号を出力する制御手段と、
前記制御手段から前記ステップ信号が送出されると蓄電量が変化するコンデンサを有し、該コンデンサの蓄電量及び前記制御信号に応じて前記スイッチ回路の状態を切換える切換処理信号を出力する信号処理手段とを備え、
前記制御手段は、当該制御手段のイニシャライズ処理中に前記ステップ信号を前記信号処理手段に送出することで前記コンデンサから放電させると共に、前記イニシャライズ処理の終了後に前記ステップ信号に加えて前記パルス信号を前記信号処理手段に送出することで前記スイッチ回路の切換え制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、制御手段がイニシャライズ処理中にステップ信号を信号処理手段に送出し始めることで、コンデンサの電荷抜きが開始される。その後、イニシャライズ処理が終了したとき、制御手段は、パルス信号を送出することによりコンデンサの電荷抜きを継続し、コンデンサが放電を終了したとき、制御信号によりスイッチ回路を切換え制御することが可能になる。そして、スイッチ回路の状態を切り換えることで、スイッチ回路を構成するスイッチ素子の故障の有無を検知することができる。
従って、コンデンサの電荷抜き待ち時間は、従来の待ち時間より、イニシャライズ中にステップ信号を出力し始めたときからパルス信号に切り替えるまでの時間分、短縮される。このため、従来よりも早く故障検知処理を終了し、速やかに点火動作を開始することができる。
本発明の実施態様では、前記スイッチ回路は、前記電源に接続した第一半導体スイッチ素子と、前記電磁安全弁に接続した第二半導体スイッチ素子とを直列接続して構成され、前記制御手段は、前記第一半導体スイッチ素子と前記第二半導体スイッチ素子のいずれにもステップ信号又はパルス信号を供給しないとき、又は前記第一半導体スイッチ素子と前記第二半導体スイッチ素子のいずれか一方にのみステップ信号又はパルス信号を供給しないとき、前記電磁安全弁と前記第二半導体スイッチ素子との接続点の電圧がハイレベル又はレベルが変化する状態になった場合には、少なくとも前記第一半導体スイッチ素子と前記第二半導体スイッチ素子のいずれかが異常であると判断することが可能である。
この態様によれば、制御手段は、第一半導体スイッチ素子と第二半導体スイッチ素子に対するステップ信号又はパルス信号の送出を上記のように制御し、上記接続点の電圧レベルによって第一半導体スイッチ素子と第二半導体スイッチ素子のいずれかの異常を判別する。これにより、スイッチ回路を構成する半導体スイッチ素子の故障を容易に判別することができる。
本発明の装置が用いられるガステーブルコンロの概略構成図。 図1のガステーブルコンロの制御回路の構成を示す図。 図1のガステーブルコンロにおけるマイクロスイッチの出力波形、制御回路のコンデンサの電荷蓄積状態、及び半導体スイッチ素子の制御端子への入力波形を示す図。 ガステーブルコンロにおいて点火操作によるマイクロスイッチ及び制御回路の入出力波形を示すタイムチャート。 点火操作によるマイクロスイッチと従来の制御回路の入出力波形を示すタイムチャート。 本発明の実施形態の制御処理を示すフローチャート。
図1は、本発明の装置が用いられるガステーブルコンロの全体構成を示す。このガステーブルコンロ1は、コンロバーナ10,20及びグリルバーナ30を備えている。
各バーナ10,20,30には、後述の制御回路300により駆動されて点火用の高電圧を発生するイグナイタ回路11にそれぞれ接続された点火電極12,22,32と、点火検知のための熱電対13,23,33とが設けられている。コンロバーナ10,20の中心部には、焦げつき防止あるいは過熱防止のために、図示しない調理器具と接触して調理器具の温度を検知するサーミスタからなる温度センサ14,24が設けられている。
また、燃料となるガスを供給するためのガス供給配管200が、各バーナ10,20,30に接続されている。ガス供給配管200から各バーナ10,20,30へ分岐した各配管には、電磁安全弁201,202,203が設けられている。なお、ガス供給配管200には、各バーナ10,20,30にそれぞれ対応した火力調節レバー(図示しない)が設けられている。
本実施形態では、各バーナ10,20,30を制御する制御回路300が設けられている。制御回路300は、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)301と、複数の駆動回路を含む周辺回路とで構成されている。制御回路300は、使用者による各点火スイッチ101,102,103の押し操作によって、乾電池等の電源4から電力供給されて作動する。
また、制御回路300は、使用者の押し操作による各バーナ10,20,30に対応する点火スイッチ101,102,103の接点状態に応じて、各電磁安全弁201,202,203及びイグナイタ回路11を駆動し、各バーナ10,20,30の点火制御や自動消火制御等を行う。
次に、各電磁安全弁201,202,203の駆動回路の初期チェック動作を含む動作制御について、バーナ10へのガス供給配管に設けられた電磁安全弁201の場合を例として説明する。
まず、上記電磁安全弁201を駆動するための駆動回路は、図2に示すように、電圧Vの電源4と電磁安全弁201の駆動コイル(ソレノイド)210aとの間に直列接続されたスイッチ回路を構成する2個のトランジスタ、すなわち第1トランジスタ310(Tr1)と第2トランジスタ320(Tr2)を含み、マイコン301からの制御信号に応じて、電磁安全弁201を駆動するためのスイッチング動作を行う。
上記2つのトランジスタ310、320は、本発明におけるスイッチ回路を構成し、各トランジスタのベース310B、320Bがスイッチ回路の制御端子となっている。
本実施形態では、図示を省略するが、各バーナ10,20,30に対して、第1トランジスタ310は共通で1つ設けられ、第2トランジスタ320は各バーナ毎にそれぞれ1つずつ設けられている。第1トランジスタ310は、本発明における第1の半導体スイッチ素子に相当し、第2トランジスタ320は、第2の半導体スイッチ素子に相当する。
電磁安全弁201を駆動するため、マイコン301は、3つの出力端子P1,P2,P3と、1つの入力端子P4を備えている。第1の出力端子P1は、第1トランジスタ310に対するスイッチング動作を行うための信号を出力する端子であり、第2、第3の出力端子P2、P3は、第2トランジスタ320に対してスイッチング動作を行うための信号を出力する端子である。これらの出力端子P1,P2,P3から出力される信号は、本発明における制御信号に相当する。また、入力端子P4は、第1トランジスタ310及び第2トランジスタ320が共に正常であるか否かを示す信号としてレベルVP4の電圧を入力するための端子である。
第1トランジスタ310はpnpトランジスタであり、エミッタ310Eが電源と接続されている。また、マイコン301の第1出力端子P1と第1トランジスタ310のベース310Bとは、出力端子P1から出力される矩形波状のパルス信号を平滑化する平滑回路311と、NOT論理回路312とを介して接続されている。
NOT論理回路312は、平滑回路311により平滑化された信号S1のレベルを反転させるものであり、このNOT論理回路312へ入力される信号S1が「Lo(低)」の場合には、「Hi(高)」を出力し、信号S1が「Hi」の場合には、「Lo」を出力する。
このNOT論理回路312からの出力が「Hi」の場合には、第1トランジスタ310のベース310Bの電圧も高くなり、第1トランジスタ310が「OFF」状態となる。一方、NOT論理回路312からの出力が「Lo」の場合には、第1トランジスタ310のベース310Bの電圧も低くなり、第1トランジスタ310が「ON」状態になるので、第1トランジスタ310のエミッタ310E側からコレクタ310C側へ電流が流れることが可能になる。すなわち、マイコン301は、第1出力端子P1から矩形波状の制御信号を出力することにより、第1トランジスタ310のON/OFFを制御することができる。
上記第1トランジスタ310と同様に、第2トランジスタ320もpnpトランジスタである。そのエミッタ320Eは、第1トランジスタ310のコレクタ310Cと接続され、ベース320Bは、後述のNAND論理回路323の出力側に接続されている。コレクタ320Cは、電磁安全弁201の駆動コイル210aと接続されると共に、その接続点でマイコン301の入力端子P4とも接続されている。
第2トランジスタ320は、マイコン301の出力端子P2及びP3からの制御信号により、スイッチ動作が制御される。詳細には、マイコン301の出力端子P2はパルス回路321の入力側に接続され、この出力端子P2から出力される制御信号がパルス回路321に入力される。パルス回路321は、前記制御信号に対して後述の処理を施し、出力信号S2を送出する。
パルス回路321は、コンデンサ322を介してGNDに接続されている。コンデンサ322は、電解コンデンサであり、その容量は、マイコン301から出力される制御信号の1つのウォッチドッグ信号の周波数等で決定される。
具体的には、図3に示すように、マイコン301の第2出力端子P2から出力される矩形波のウォッチドッグ信号に対して、パルス回路321が最後に「立ち上がりエッジ」を検出してから所定の時間T1(例えば、3秒)後に、コンデンサ322が完全に放電した状態から電荷が蓄積されてOFF状態となるレベルに達するように、且つ、パルス回路321が次の「立ち上がりエッジ」を検出してから所定の時間T2(例えば、80ミリ秒)後に、コンデンサ322に電荷が十分蓄積された状態から放電してON状態なるレベルに達するように、コンデンサ322の容量が設定される。
つまり、パルス回路321は、マイコン301の第2出力端子P2から出力されるウォッチドッグ信号に応じて、コンデンサ322に蓄積された電荷量が変化し、コンデンサ322がON状態からOFF状態に転じた場合に、出力信号S2を「OFF」として出力する。一方、コンデンサ322がOFF状態からON状態に転じた場合には、出力信号S2を「ON」として出力する。また、状態に変化が生じない場合は、同じ出力信号S2を出力し続ける。このパルス回路321とコンデンサ322とで、本発明における信号処理手段が構成され、出力信号S2が切換処理信号に相当する。
次に、パルス回路321の出力側とマイコン301の第3出力端子P3は、NAND論理回路323の入力側に接続され、NAND論理回路323の出力側は、第2トランジスタ320のベース320Bに接続されている。
ここで、図3及び下記の表1を参照して、制御回路300の動作を説明する。なお、図3及び表1に示される「Hi」は、電圧が所定レベル以上である場合、「Lo」は電圧が所定レベル以下である場合を意味する。「ON」は論理回路の入出力に用いられ、「Hi」と同様に電圧が所定レベル以上である場合を意味し、「OFF」は論理回路の入出力に用いられ、「Lo」と同様に電圧が所定レベル以下である場合を意味する。また、表1に示される「ON/OFF」は「ON」と「OFF」のいずれかの場合を意味する。
Figure 0005058220
(1)図3に示すように、マイコン301の第2出力端子P2からの制御信号がウォッチドッグパルス信号のとき、パルス回路321は、ウォッチドッグパルスの「立ち上がりエッジ」を連続的に検出することとなるため、出力信号S2は「ON」として出力される。このとき、第3出力端子P3からの制御信号が「ON」であれば、NAND論理回路323への2つの入力は共に「ON」であるから、「OFF」が出力される。
「OFF」は所定以下の電圧であるから、NAND論理回路323の出力側に接続された第2トランジスタ320のベース320Bの電圧も低くなり、第2トランジスタ320(Tr2)が「ON」状態になる。その結果、第2トランジスタ320のエミッタ320E側からコレクタ320C側へ電流が流れることとなる。
(2)第2出力端子P2の制御信号が「Hi」のとき、パルス回路321は「立ち上がりエッジ」を検出することができなくなるため、コンデンサ322の電荷蓄積量が「OFF状態」となり、出力信号S2は「OFF」として出力される。このとき、第3出力端子P3の制御信号が「ON」又は「OFF」であっても、NAND論理回路323の2入力の少なくとも一方は「OFF」であるから、「ON」が出力される。「ON」は所定以上の電圧であるから、NAND論理回路323の出力側に接続されたベース320Bの電圧も高くなり、第2トランジスタ320(Tr2)は「OFF」状態になる。その結果、第2トランジスタ320のエミッタ320E側からコレクタ320C側への電流の流れは阻止されることとなる。
(3)第2出力端子P2の制御信号が「Lo」のとき、パルス回路321は「立ち上がりエッジ」を検出することができなくなるため、コンデンサ322の電荷蓄積量が「OFF状態」となり、出力信号S2は「OFF」として出力される。このとき、第3出力端子P3の制御信号が「ON」又は「OFF」であっても、NAND論理回路323の2入力の少なくとも一方は「OFF」であるから、「ON」が出力される。「ON」は所定以上の電圧であるから、NAND論理回路323の出力側に接続されたベース320Bの電圧も高くなり、第2トランジスタ320(Tr2)は「OFF」状態になる。その結果、第2トランジスタ320のエミッタ320E側からコレクタ320C側への電流の流れは阻止されることとなる。
(4)第2出力端子P2からの制御信号がウォッチドッグパルス信号のとき、パルス回路321は、ウォッチドッグパルスの「立ち上がりエッジ」を連続的に検出することとなるため、出力信号S2は「ON」として出力される。このとき、第3出力端子P3の制御信号が「OFF」の場合には、NAND論理回路323の2入力の少なくとも一方は「OFF」であるから、「ON」が出力される。「ON」は所定以上の電圧であるから、NAND論理回路323の出力側に接続されたベース320Bの電圧も高くなり、第2トランジスタ320(Tr2)は「OFF」状態になる。その結果、第2トランジスタ320のエミッタ320E側からコレクタ320C側への電流の流れが阻止されることとなる。
次に、マイコン301の入力端子P4について説明する。
上記の第1トランジスタ310と第2トランジスタ320が共に「ON」になると、電源4から電磁安全弁201の駆動コイル210aに電流が流れ、第2トランジスタ320のコレクタ320C側の電圧が昇圧されて所定レベル以上になると、電磁安全弁201が開弁する。その結果、前記接続点の電圧VP4が「Hi」となり、入力端子P4に「Hi」の信号が入力される。
一方、第1トランジスタ310と第2トランジスタ320の少なくとも一方が「OFF」になると、電磁安全弁201の駆動コイル210aに電流が流れないため、第2トランジスタ320のコレクタ320C側の電圧が降圧されて所定レベル以下の値になると、電磁安全弁201が閉弁する。その結果、入力端子P4に「Lo」の信号が入力される。
次に図4及び図6を参照して、本実施形態の制御回路300の動作について説明する。また、比較例として、本実施形態にかかる制御方法を用いなかった場合(従来の制御回路の動作)についても、必要に応じて図5を参照して説明する。
以下の説明では、ガステーブルコンロ1が使用されていない状態、つまり全てのマイクロスイッチ(点火スイッチ)101,102,103がOFFの状態にある状態から、使用者がガステーブルコンロ1の点火操作を行う場合について示す。
図6において、初めの使用者の点火操作により(S01)、点火スイッチ101(図4及び図5では、マイクロSWという)が閉じられてONになったとき(t=t0)、そのON信号が制御回路300に入力される。これに応じて、マイコン301は、電源安定処理を開始し(t1)、その後(t2)、イニシャライズ処理を開始する(S02)。イニシャライズ処理は、例えば、周辺回路安定、クロックの安定、タイマ時間(t)のリセット、ポートの設定、メモリのデータ読込み等の処理を含む。このイニシャライズ処理において、ポートの設定は、他の処理に優先して比較的初期の段階で行われる。
マイコン301は、ポートの設定が完了するまでホールドし(S04)、ポートの設定が完了すると(S04でYESのとき)、次の処理(S06)へ移行する。ここでは、設定されたポートのうち、第2出力端子P2からON信号(ステップ信号)を出力すると共に、タイマのカウントを開始する(t3)。この処理(S06)は、図4に示すように、マイコン301のイニシャライズ中に行われ、この処理後に、後述のS14以降で行われるウォッチドッグ信号を出力するために必要な処理が行われる。
ここで、図4と図5を参照すると、従来の制御回路では、図5に示されるように、全てのイニシャライズ処理が完了した後に初めて、第2出力端子P2から信号が出力されている。この場合、ウォッチドッグ信号を出力することが可能であるため、出力信号は、初期段階から矩形波であるウォッチドッグ信号である。一方、本実施形態の制御回路300では、図4に示されるように、イニシャライズ処理の比較的初期の段階で、出力端子P2からON信号が出力される。この出力端子P2からON信号を出力できるときからイニシャライズ処理完了までの状態は、ステップ信号を送出可能な第1の信号送出状態である。
上記の出力端子P2からON信号が出力されると(t3)、パルス回路321が「立ち上がりエッジ」を検出する。そして、コンデンサ322に電荷が蓄積されている場合には、電荷抜き放電が開始される。
再び図6において、マイコン301は、イニシャライズ処理が完了するまでホールドし(S08)、イニシャライズ処理が完了すると(S08でYES)、次の処理(S10)へ移行する。ここでは、3つのマイクロスイッチ(点火スイッチ)101,102,103のいずれかが使用者によりオンにされたことを検出する(t4)。この処理(S10)では、検出するまで待機する。
そして、上記マイクロスイッチのいずれかのオンが検出された場合には(S10でYES)、マイコン301は、第2出力端子P2から矩形波であるウォッチドッグ信号(パルス信号)を出力する(S14)。これにより、パルス回路321は「立ち上がりエッジ」を連続的に検出することとなり、コンデンサ322の電荷抜きが継続される(t3〜t6)。なお、マイコン301のイニシャライズ処理が完了し、第2出力端子P2からウォッチドッグ信号を出力できる状態は、パルス信号を送出可能な第2の信号送出状態である。
次に、マイコン301は、イニシャライズ処理の開始時にコンデンサ322に電荷が十分に蓄積されていた場合を考慮して、タイマtが、コンデンサ322に蓄積されている電荷が放電されてON状態のレベルに達するのに必要な時間T2(例えば、約80ミリ秒)の経過(t5〜t6)をチェックし(S16)、T2を経過したとき(S16でYES)、次の処理(S18)へ移行する。
つまり、コンデンサ322に蓄積されている電荷が放電されてON状態のレベルに達していれば、上述のように、第3出力端子P3からの制御信号をON/OFFすることにより、第2トランジスタ320(Tr2)をON/OFFする制御が可能になる。ここで、コンデンサ322に蓄積されている電荷が放電されてON状態のレベルに達するか又はON状態のレベルに達していることは、スイッチ回路の「制御条件」に相当する。
ここで、図4と図5を参照すると、本実施形態の制御回路300と従来の制御回路とでコンデンサの電荷抜きに要する時間T2は同じでも、本実施形態の制御回路300では、マイコン301の第2出力端子P2からウォッチドッグ信号の出力を開始した後(t5)の電荷抜きの待ち時間が、従来の制御回路のものよりずっと短くなっていることがわかる。つまり、図4におけるコンデンサの電荷抜き待ち時間は、イニシャライズ中に出力端子P2からON信号を出力し始めたとき(t3)からウォッチドッグパルス信号に切り替える(t4)までの時間分(t4−t3)、図5の電荷抜き待ち時間より短縮されていることとなる。
次に、S18の処理では、第3出力端子P3をONにする。これにより、表1の(1)からわかるように、第2トランジスタ320がONとなるので、OFF状態にあるべき第1トランジスタ310(Tr1)の故障の有無を、入力端子P4を介して検知することができる。
すなわち、マイコン301は、第1出力端子P1からOFF信号を出力しているとき、平滑回路311及びNOT論理回路312を通じてベース301Bに「Hi」電圧を加えるので、第1トランジスタ310(Tr1)はOFF状態となり、エミッタ310E側からコレクタ310C側へ電流の流れが阻止される。このため、第2トランジスタ320がONとなっても、第1トランジスタ310(Tr1)がOFF状態である限り、マイコン301の入力端子P4にはOFF信号が入力されることとなる(S20でNO)。
一方、第1出力端子P1からOFF信号が出力されているにもかかわらず、第1トランジスタ310(Tr1)が絶縁破壊などの故障によりON状態となっている場合には、第2トランジスタ320がONになると、駆動コイル210aのコレクタ320C側の電圧が昇圧され、マイコン301の入力端子P4にON信号が入力されることとなる(S20でYES)。これにより、マイコン301は、第1トランジスタ310を異常とする信号を出力する(S12)。このとき、電磁安全弁201の駆動回路の異常検出状態として所定の異常表示等の処理を行い、点火動作は行わない。
なお、本実施形態では、マイコン301は、コンデンサ322に蓄積されている電荷が放電されてON状態のレベルに達するのに必要な時間(T2)が経過するまでホールドし(S16)、ホールドが解除された後、S18において出力端子P3をONにしているが、コンデンサ322が既にON状態のレベルに達しているのであれば、S14において早い段階から出力端子P3の出力をONにしてもよい。
上記S20の判断でNO、つまり第1トランジスタ310(Tr1)が正常にOFFである場合には、次に(t7)、第2トランジスタ320(Tr2)の正常/異常を検知する。そのため、マイコン301は、第3出力端子P3からの出力をONからOFFにすると共に、第1出力端子P1からウォッチドッグ信号を出力する(S22)。
このとき、第1出力端子P1から出力されるウォッチドッグ信号により、平滑回路311及びNOT論理回路312を通じて第1トランジスタ310(Tr1)がON状態となる。この状態で、第3出力端子P3からOFF信号が出力されると、表1(4)からわかるように、第2トランジスタ320(Tr2)がOFF状態となる。つまり、S22では、第3出力端子P3からOFFの信号を出力することにより、パルス回路321及びNNAD論理回路323を通じて第2トランジスタ320(Tr2)がOFF状態となるので、入力端子P4にはOFF信号が入力されることとなる(S24でNO)。
一方、第3出力端子P3からOFFの信号が出力されているにもかかわらず、第2トランジスタ320(Tr2)が絶縁破壊などの故障によりON状態となっている場合には、第1トランジスタ310がONになると、駆動コイル210aのコレクタ320C側の電圧が昇圧され、マイコン301の入力端子P4にON信号が入力されることとなる(S24でYES)。これにより、マイコン301は、第2トランジスタ320を異常とする信号を出力する(S12)。そして、前述のように所定の異常表示等の処理を行い、点火動作は行わない。
上記S24の判断でNO、つまり第2トランジスタ320(Tr1)が正常にOFFである場合には、マイコン301は、電磁安全弁201の開弁動作のため、次に(t8で)第3出力端子P3からの出力をOFFからONとし(S26)、処理を終了する。
以上のとおり、本実施形態では、使用者の点火操作の後、制御回路300のイニシャライズ中にマイコン301が出力端子P2からON信号(ステップ信号)を出力し始めることで、コンデンサ322の電荷抜きが開始される。その後、イニシャライズ処理が終了したとき、マイコン301は、第2出力端子P2からウォッチドッグ信号(パルス信号)を出力する。これにより、コンデンサ322の電荷抜きを継続してコンデンサ322がON状態のレベルに達すれば、第3出力端子P3からの制御信号をON/OFFすることにより、第2トランジスタ320(Tr2)をON/OFFする制御が可能になる。そして、第2トランジスタ320(Tr2)をONとすることで、第1トランジスタ310(Tr1)の故障の有無を検知すると共に、第1トランジスタ310が正常であれば、これをONとすることで、第2トランジスタ310(Tr2)の故障の有無を検知することができる。
従って、コンデンサ320の電荷抜き待ち時間は、従来の待ち時間より、イニシャライズ中に出力端子P2からON信号を出力し始めたときからウォッチドッグパルス信号に切り替えるまでの時間分、短縮される。このため、各トランジスタ310,320が正常な場合には、従来よりも早く故障検知処理を終了し、速やかに点火動作が開始されることとなる。
本発明は、上記実施例に限られるものではなく、ガステーブルコンロ以外に、例えば、ガス瞬間湯沸器及びガス風呂釜等のガス器具又は石油器具でもよい。
スイッチ回路の機能チェックは、第1トランジスタ310及び第2トランジスタ320のいずれを先に行ってもよい。スイッチ回路は、npn型のトランジスタを2個使用するものに限らず、3個以上であってもよい。或いは、第2トランジスタ320に相当する半導体スイッチ素子のみを一個だけ使用してもよい。半導体スイッチ素子としては、MOSやFET等を用いてもよい。
201…電磁安全弁、300…制御回路、301…マイクロコンピュータ、310…第1トランジスタ、311…平滑回路、320…第2トランジスタ、321…パルス回路、322…コンデンサ。

Claims (2)

  1. スイッチ回路の切換えにより電源が供給されて開弁する電磁安全弁の機能確認装置であって、
    前記スイッチ回路の切換えを制御するための制御信号としてステップ信号又はパルス信号を出力する制御手段と、
    前記制御手段から前記ステップ信号が送出されると蓄電量が変化するコンデンサを有し、該コンデンサの蓄電量及び前記制御信号に応じて前記スイッチ回路の状態を切換える切換処理信号を出力する信号処理手段とを備え、
    前記制御手段は、当該制御手段のイニシャライズ処理中に前記ステップ信号を前記信号処理手段に送出することで前記コンデンサから放電させると共に、前記イニシャライズ処理の終了後に前記ステップ信号に加えて前記パルス信号を前記信号処理手段に送出することで前記スイッチ回路の切換え制御を行うことを特徴とする機能確認装置。
  2. 請求項1に記載の電磁安全弁の機能確認装置において、
    前記スイッチ回路は、前記電源に接続した第一半導体スイッチ素子と、前記電磁安全弁に接続した第二半導体スイッチ素子とを直列接続して構成され、
    前記制御手段は、前記第一半導体スイッチ素子と前記第二半導体スイッチ素子のいずれにもステップ信号又はパルス信号を供給しないとき、又は前記第一半導体スイッチ素子と前記第二半導体スイッチ素子のいずれか一方にのみステップ信号又はパルス信号を供給しないとき、前記電磁安全弁と前記第二半導体スイッチ素子との接続点の電圧がハイレベル又はレベルが変化する状態になった場合には、少なくとも前記第一半導体スイッチ素子と前記第二半導体スイッチ素子のいずれかが異常であると判断することを特徴とする機能確認装置。
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