JP5057300B2 - セラミックス粉末の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミックス粉末の製造方法に関する。さらに詳しくは、低温かつ短時間の条件で高純度のセラミックス粉末を簡易かつ安価に製造することが可能なセラミックス粉末の製造方法に関する。
積層セラミックスコンデンサー(MLCC)は、チタン酸バリウム(BaTiO3)が
主成分の誘電体層と電極層とが交互に積層された構造を有しており、サーミスタ、抵抗体等の誘電材料;圧電材料;半導体;その他各種電子材料の原料として幅広く使用されている。
従来、このようなチタン酸バリウム(BaTiO3)粉末は、酸化チタン(TiO2)と炭酸バリウム(BaCO3)とを1300℃以上の高温で焼成し固相反応させる固相反応
法、TiCl4、BaCl2、及びシュウ酸の反応により沈殿物としてBaTiO(C24)・4H2Oを得、熱分解するシュウ酸塩法、水酸化バリウムと水酸化チタンの混合物と
を水熱処理しその反応物を仮焼する水熱合成法、バリウムアルコキシドとチタンアルコキシドとの混合溶液を加水分解しその加水分解物を仮焼するアルコキシド法、水酸化バリウム水溶液にチタンアルコキシドを加え得られた反応物を仮焼する水酸化物−アルコキシド法、その他噴霧熱分解法、ゾルゲル法等が提案され、用いられている。
最近、MLCCの高性能化、例えば、小型大容量化、低温焼成化、高周波数化等の要望が高まっていることに伴い、高純度、均質組成、均一微粒、均一粒度のチタン酸バリウム系粉末の需要が高まってきている。このような特性を満たしたものを得るため、チタン酸バリウムのシュウ酸塩法(特許文献1、特許文献2参照)、アルコキシド法(特許文献3参照)、水熱合成法(非特許文献1、非特許文献2、特許文献4等参照)等の液相合成法が注目されてきている。
中でも、水熱合成法は、チタン酸バリウム粉末を比較的低温で合成することができ、かつ均一な粉末を得られることができることから特に注目されている。水熱合成法でチタン酸バリウムを合成する場合、バリウムイオン(Ba2+)の供給源として水酸化バリウム(Ba(OH)2)、チタンイオン(Ti4+)の供給源として塩化チタン(TiCl4)が工業的には広く用いられているが、TiCl4は常温で水と反応し塩素ガスが発生し取り扱
いに注意が必要であること等の不都合がある。
上記の不都合を解消するため、最近、チタンイオン(Ti4+)の供給源としてナノ粒子・粉末の二酸化チタン(TiO2)を用いて水熱合成を行うことが報告されている(非特
許文献3、非特許文献4、非特許文献5参照)。TiO2の粒子表面がBa2+イオンと反
応しながらBaTiO3を生成し、最終的にTiO2粒子がBaTiO3粒子となる。従っ
て、この反応では、Ba2+イオンがTiO2粒子の内部に拡散する必要がある。
特開2004−26641 特開2004−521850 特開2000−128631 特開2002−211926 H. Xu、 L. Gao、「Hydrothermal synthesis of high-purity BaTiO3 powders: control of powder phase and size, sintering density, and dielectric properties」Materals Letters, 58 (2004) 1582-1586. H. Xu、 L. Gao、「Tetragonal Nanocrystalline Barium Titanate powder: Preparation, Characterization, and Dielectric Properties」J. Am. Ceram. Soc., 86 (2003) 203-205. P. Pinceloup, C. Courtois, J. Vicens, A. Leriche, B. Thierry, 「Evidence of a Dissolution-Precipitation Mechanism in Hydrothermal Synthesis of Barium Titanate Powders」J. Eur. Ceram. Soc., 19 (1999) 973-977 E. Ciftci, M. N. Rahaman, M. Shumsky,「Hydrothermal Precipitation and Characterization of Nanocrystalline BaTiO3 particles」J. Mater. Sci., 36 (2001) 4875-4882 C. -T. Xia, E. -W. Shi, W. -Z. Zhong, J. -K. Guo, 「Preparation of BaTiO3 by the Hydrothermal Method」J. Eur. Ceram. Soc., 15 (1995) 1171-1176
しかしながら、非特許文献3、非特許文献4、非特許文献5に記載された方法の場合、TiO2粒子表面に生成したBaTiO3層がBa2+イオンの拡散を阻害して、TiO2
分が未反応物として残留しやすくなることから、150℃以上の高温で24時間以上の長時間で水熱合成を行う必要があるという問題があった。
このことから、上記の方法の場合、Ba2+イオンがTiO2粒子内部まで拡散するため
にはTiO2粒子が小さい方が反応に有利であることに鑑みて、原料のTiO2粒子として数ナノメーターから数十ナノメーターのナノ粒子を用いているが、ナノ粒子は凝集性が高いために、ハンドリング性に劣るとともに、ナノ粒子は価格が高く、製造コスト上からも問題があった。従って、比較的安価なサブミクロンサイズ以上のTiO2粒子粉末を用い
て、チタン酸バリウムを低温かつ短時間の条件で合成することができればコンデンサー製造コストの削減だけでなく、製造エネルギーの低減にも繋がることになる。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであって、低温かつ短時間の条件で高純度のセラミックス粉末を簡易かつ安価に製造することが可能なセラミックス粉末の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によれば、以下のセラミックス粉末の製造方法が提供される。
[1]モル比でBa:Ti=1:1〜1.6:1となるように混合された水酸化バリウム(Ba(OH))水溶液と粒径がサブミクロンサイズ(100nm)以上である二酸化チタン(TiO)粉末との混合物を含むセラミックス粉末原料を、直径1〜10mmのZrO ボールを粉砕ボールとして用いるボールミルにより解砕・粉砕しながら合成時間として5時間以下の短時間で、かつ合成温度として100〜150℃の低温(但し、130〜150℃を除く)にて水熱合成を行って、粒径10〜30nmのチタン酸バリウム粉末を得ることを特徴とするセラミックス粉末の製造方法。
[2]前記水熱合成を、合成時間として8時間以下の短時間で、かつ合成温度として100〜150℃の低温で行う前記[1]に記載のセラミックス粉末の製造方法。
本発明によって、低温かつ短時間の条件で高純度のセラミックス粉末を簡易かつ安価に製造することが可能なセラミックス粉末の製造方法が提供される。
以下、本発明の「セラミックス粉末の製造方法」の実施の形態を、図1〜5を参照しつつ具体的に説明する。
本実施の形態のセラミックス粉末の製造方法は、セラミックス粉末原料を、ボールミルにより解砕・粉砕しながら水熱合成を行って、セラミックス粉末を得ることを特徴とするものである。具体的には、水酸化バリウムのバリウムイオン(Ba2+)とチタンイオンの供給源の二酸化チタン(TiO2)粒子粉末とを混合し、ボールミルによる解砕・粉砕を
行いながら水熱合成反応を行うことにより、低温かつ短時間の条件で、でチタン酸バリウムを製造する方法である。合成・製造されるチタン酸バリウムは、高純度で、一次粒子径が10〜30nmのナノ粒子が生成され、乾燥後その一次粒子は均一径の凝集粒子になる。
なお、本実施の形態において、「粉末」とは、特記しない限り「粒子の形態をも含んだ、粒子・粉末」を意味する。
本実施の形態において得られるセラミックス粉末としては特に制限はないが、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO3)系粉末、PbTiO3系粉末、LiGaO2系粉末、L
aCr23系粉末等の酸化物セラミックス粉末;窒化アルミニウム(AlN)系粉末等の非酸化物セラミックス粉末等を挙げることができる。以下、説明の便宜上、原料として、チタン酸バリウム及びTiO2粉末を用いてチタン酸バリウム系粉末を製造する場合を例
に採って具体的に説明するが、本発明はチタン酸バリウム系粉末の製造に限定されるものではない。
図1に示す製造装置は、上述のセラミックス粉末を製造する場合、低温かつ短時間の条件で、セラミックス粉末原料4を、耐熱耐圧容器であるボールミルAにより解砕・粉砕しながら水熱合成を行うために、ボールミルAとして、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製中容器1、耐圧性及び耐薬品性のステンレス製外容器2及び粉砕ボール3を備えたものが用いられている。なお、ボールミルAとしては所定の条件(水熱合成温度に対
し容器が破損しない、容器回転時に破損しない、加熱時に圧力が掛かることによって破損しない、合成物と容器とが反応しない、溶媒によって容器が侵されない等の条件)を満たすものであれば、上述の構成のものに限定されるものではない。なお、図1において、符号5は反応溶液、符号Bは回転軸棒、符号cはヒーターをそれぞれ示す。
ここで、セラミックス粉末原料としては、例えば、酸化物セラミックス粉末又は非酸化物セラミックス粉末を好適例として挙げることができる。具体的には、高純度のチタン酸バリウム及びTiO2粉末等を挙げることができる。粉砕ボール3としては、反応におい
て不純物として影響するものでなければ特に制限はないが、例えば、直径1〜10mmのZrO2ボールを好適例として挙げることができる。
なお、「低温かつ短時間の条件」とは、水熱合成を、合成時間として通常8時間以下、好ましくは、5時間以下の短時間で、かつ合成温度として通常100〜200℃、好ましくは100〜150℃の低温で行うことを意味する。
本実施の形態において、原料物質としてのTiO2粉末の粒子サイズは、数ナノから1
00nm以下のナノ粒子・粉末であっても、サブミクロンサイズ以上の粒子・粉末であっても用いることができる。
本実施の形態においては、まず、原料溶液として、水酸化バリウム(Ba(OH)2
水溶液とTiO2粉末との混合液を、ボールミルAに準備する。この原料溶液におけるB
aとTiとの比はBa成分を僅かながら多く混合することが好ましい。具体的には、Ba:Tiは、1:1〜1.6:1とすることが好ましく、1.1〜1.5:1とすることがさらに好ましい。これは水酸化バリウムを溶解する際、溶媒に溶け込んだCO2と反応し
僅かながら炭酸バリウムが生成するためと、水溶液のpHを高pHにすることで生成されるチタン酸バリウムの分解、すなわち、バリウム成分の溶出による未反応、組成変化を少なくするためである。
この場合、塩化物の塩化バリウム(BaCl2)とTiO2粒子とを混合し、アンモニウム水溶液、水酸化ナトリウム溶液等のアルカリ溶液によって好ましくはpH8〜14、さらに好ましくはpH11〜14に調整したものを原料溶液としてもよい。水溶液のpHをアルカリ域にすることで生成されるチタン酸バリウムの分解、すなわち、バリウムの溶出を防止することができる。この場合も、原料溶液のBaとTiの比は、Ba成分が僅かながら多くなるように混合することが好ましい。具体的には、Ba:Tiは、1:1〜1.6:1とすることが好ましく、1.1〜1.5:1とすることがさらに好ましい。これは水酸化バリウムを溶解する際、僅かながら炭酸バリウムが生成するためである。
すなわち、チタン酸バリウム粉末製造において、水酸化物−TiO2粒子、塩化物−T
iO2粒子等の組み合わせが可能であり、BaとTiの比が1.1〜1.5:1の組み合
わせで、合成後、チタン酸バリウム粉末を得ることができるのであれば、バリウム成分の原料は限定されるものではないことを意味する。
次に、本実施の形態においては、Ba2+イオンを含んだ溶液とTiO2粒子・粉末をボ
ールミルAに入れ、さらに粉砕ボール3を入れ、回転軸棒Bで回転させて解砕・粉砕しながら、水熱合成を行うことによってナノサイズのチタン酸バリウム粒子の凝集粒子を得ることができる。原料粉末のTiO2粒子径にもよるが、その粒度分布幅は0.07〜0.
2μm程度で均一径の凝集粒子となる。これは、粉砕混合用ボールを入れないで攪拌のみで水熱反応した場合も同じで、本実施の形態でナノサイズの粒子が凝集した粉末を得ることができる(図2(a)〜(d)参照)。
本実施の形態においては、ボールミルAを付加した水熱合成装置であるため、ボールミルAによって攪拌効果だけでなく、Ba2+とTiO2粒子表面が反応することによって形
成されるBaTiO3層をボールによる解砕・粉砕効果によってBa2+とTiO2粒子の反応を促進することができる。
サブミクロンサイズ(0.2μm)のTiO2粉末とナノサイズ(20nm)のTiO2粉末を原料物質として用い、水熱合成温度を85から200℃、反応時間を5分、2時間から8時間で実施したところ、ボールミルAによる解砕・粉砕を付加した場合、サブミクロンTiO2粒子、ナノTiO2粒子どちらも、100℃で5時間反応させれば、TiO2
はBa2+イオンと反応し高純度のチタン酸バリウムを形成することを粉末X線回折から見出した(図3(a)、図4(a)、図5(a)参照)。一方、ボールミルによる解砕・粉砕を付加しなかった場合、200℃で8時間反応させても未反応のTiO2が残留するこ
とが認められた(図3(b)、図4(b)、図5(b))。すなわち、本実施の形態におけるように、ボールミルによる解砕・粉砕を付加した水熱合成を実施することで、低温かつ短時間の条件で高純度のチタン酸バリウムを提供することができる。
本実施の形態で用いられるボールミルAの回転速度は、粉砕ボール3が容器内で跳ねることなく常に回転に合わせて回るように解砕・粉砕すれば粉砕ボールの破損なしに解砕・粉砕効果を得ることができる。回転方向は横縦斜めいずれの方向であってもよい。また、図4(a)に示すように、200℃、5時間の反応時間では、用いた粉砕ボール(ZrO2ボール)3は溶出するため、不純物として合成粉末に混入する。その場合はその条件に
耐え得る材質のボールを用いることが好ましい。
本実施の形態において、固液分離は、濾過、遠心分離等の、汎用された分離方法を用いることができる。また、得られた粉末粉体の乾燥は、自然乾燥、通風乾燥、加熱乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、これら乾燥方法を組み合わせた方法等を用いることができる。
上述のように本実施の形態によって製造されるチタン酸バリウム粉末は、粉末X線回折のピークの半価幅からシェーラーの式に基づき、粒子サイズを導くことが可能である。
以下に、シェーラーの式を示す。
D=k×λ/(βcosθ)
D:結晶粒子サイズ、k:シェーラー定数、λ:波長、θ:XRDのピーク中央の角度
、β:半価幅
上記の式より、本発明で合成・製造されるチタン酸バリウム粒子は、10〜30nmのナノサイズのチタン酸バリウム粒子であり、原料物質としてサブミクロンサイズのTiO2粒子を用いた場合、合成されるチタン酸バリウムの粒子径は回転のみの水熱合成で作製
されるものより小さくなる。これは、水熱合成反応時のボールミルにおける粉砕ボールの衝突による解砕・粉砕効果、粒子同士の衝突による解砕・粉砕効果が現れたものである。
また、図2に示すように、合成されたナノサイズのチタン酸バリウムは、ボールミルによる解砕・粉砕を付加した場合と、付加しなかった場合とで反応時間による粉末径の大きさは違いはあるが、0.07〜0.3μmの範囲で均一径、均質の微粒凝集粉末となる。
サブミクロンサイズのTiO2粒子・粉末を用いて、低温かつ短時間の条件でチタン酸
バリウム粉末を製造するためには、粉砕ボールを混入し、ボールミルによる解砕・粉砕と水熱合成とを同時に行うことが好ましい。
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
80℃の蒸留水40mlに6g水酸化バリウム(Ba(OH)2・8H2O)を加え溶解した。溶解後、僅かに生成されるBaCO3を濾過により除去した。サブミクロンサイズ
0.2μmのTiO2粉末(1g)を水酸化バリウム溶液に加えた。
そのサスペンジョンは水酸化ナトリウム又はアンモニア水によってpH12以上に調整し、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製の100ml容器に入れ、直径5mmのZrO2ボールを容器体積の1/2まで入れた。この内容器をステンレス製の耐圧容器
にセットし反応容器とした。この反応容器を回転数150rpmで回転させながら昇温速度5℃/minで100℃まで加熱し、5分、2時間、5時間、8時間保持した後に冷却した。
得られた沈殿物は洗浄後、凍結乾燥を行って粉末を得た。得られた粉末のX線回折を行ったところ、2時間の反応時間では原料物質のTiO2が残留し、5時間反応させること
によりチタン酸バリウムのみが生成できることを確認された(図3(a)参照)。さらにこのX線回折のピークの半価幅からシェーラーの式を用いて粒子径を見積もるとその粒子径は15nmでナノサイズの結晶粒子が合成されることが確認できた。さらに走査型電子顕微鏡(SEM)にて粉末形態を観察したところ、一次粒子が凝集した粉末として存在することが確認された(図2(a)参照)。その凝集粒子はほぼ合成時間5時間で150±40nm、8時間で 98±19nmのほぼ均一径の形態を有していた。反応時間すなわちボールミルによる解砕・粉砕時間が長くなると解砕・粉砕効果が現れ粉末径は小さくなる。
このように本発明で提供するボールミルによる解砕・粉砕を付加した水熱合成は、原料物質としてサブミクロンサイズのTiO2を用いても低温でチタン酸バリウムが生成させ
ることが可能である。
(実施例2)
80℃の蒸留水40mlに6g水酸化バリウム(Ba(OH)2・8H2O)を加え溶解した。溶解後、僅かに生成されるBaCO3を濾過により除去した。サブミクロンサイズ
0.2μmのTiO2粉末(1g)を水酸化バリウム溶液に加えた。
そのサスペンジョンは水酸化ナトリウム又はアンモニア水によってpH12以上に調整し、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製の100ml容器に入れ、この内容器をステンレス製の耐圧容器にセットし反応容器とした。この反応容器を、回転数150rpmで回転させながら昇温速度5℃/minで100℃まで加熱し、5分、2時間、5時間、8時間保持した後に冷却した。
得られた沈殿物を洗浄後、凍結乾燥を行って粉末を得た。得られた粉末のX線回折を行ったところ、5時間の反応時間では原料物質のTiO2が残留した。8時間反応させるこ
とにより原料物質として使用したTiO2は残留せずチタン酸バリウムが合成されること
を確認できるが、不純物として炭酸バリウム(BaCO3)が生成された(図3(b)参
照)。さらにこのX線回折からシェーラーの式を用いて粒子径を見積もるとその粒子径は30nmでナノサイズの結晶粒子が合成されることが確認できた。また、走査型電子顕微鏡(SEM)にて粉末形態を観察したところ、一次粒子が凝集した粉末として存在することが確認された(図2(b)参照)。その凝集粒子は反応時間5時間で260±26nm、8時間で220±27nmmのほぼ均一径の形態を有していた。ボールミルによる解砕
・粉砕を付加しない場合、反応時間によって形成される凝集粉末の大きさに影響はない。
このようにボールミルによる解砕・粉砕を付加しないで反応容器を回転のみで行う水熱合成は、原料物質としてサブミクロンサイズのTiO2を用いても低温でナノサイズのチ
タン酸バリウムが形成させることが可能であるが、反応時間はボールミルによる解砕・粉砕を付加するよりも必要である。実施例1で示したように本発明で提供するボールミルによる解砕・粉砕を付加した水熱合成と比較すると、ボールミルによる解砕・粉砕を付加した水熱合成は、生成されるチタン酸バリウムの純度が高く、結晶粒子径も小さく、短時間で合成可能であり、さらに得られる凝集粉末の大きさはボールミルによる解砕・粉砕を付加しない場合よりも小さいことが示される。
(実施例3)
80℃の蒸留水40mlに6g水酸化バリウム(Ba(OH)2・8H2O)を加え溶解した。溶解後、僅かに生成されるBaCO3を濾過により除去した。サブミクロンサイズ
0.2μmのTiO2粉末(1g)を水酸化バリウム溶液に加えた。
そのサスペンジョンは水酸化ナトリウム又はアンモニア水によってpH12以上に調整し、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製の100ml容器に入れ、直径5mmのZrO2ボールを容器体積の1/2まで入れた。この内容器をステンレス製の耐圧容器
にセットし反応容器とした。この反応容器を、回転数150rpmで回転させながら昇温速度5℃/minで85、100、150、200℃まで加熱し、5h保持した後に冷却した。
得られた沈殿物を洗浄後、凍結乾燥を行って粉末を得た。得られた粉末のX線回折を行ったところ、85℃ではチタン酸バリウムとTiO2の回折ピークが見られ、この温度で
は反応が促進されないことが確認できた。200℃ではジルコニア(ZrO2)のピーク
が現れジルコニアボールからZrO2が溶出し高純度のチタン酸バリウムが生成できない
ことが確認された。また、100℃、150℃では、原料物質のTiO2の回折ピークは
消えチタン酸バリウムが合成される(図4(a)参照)。
このように本発明で提供するボールミルによる解砕・粉砕を付加した水熱合成によって、100℃で5時間の反応時間、すなわち低温でかつ短時間でチタン酸バリウムをサブミクロンサイズのTiO2粒子・粉末から製造することが可能である。
(実施例4)
80℃の蒸留水40mlに6g水酸化バリウム(Ba(OH)2・8H2O)を加え溶解した。溶解後、僅かに生成されるBaCO3を濾過により除去した。サブミクロンサイズ
0.2μmのTiO2粉末(1g)を水酸化バリウム溶液に加えた。
そのサスペンジョンは水酸化ナトリウム又はアンモニア水によってpH12以上に調整し、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製の100ml容器に入れ、この内容器をステンレス製の耐圧容器にセットし反応容器とした。この反応容器を、回転数150rpmで回転させながら昇温速度5℃/minで85、100、150、200℃まで加熱し、5h保持した後に冷却した。
得られた沈殿物を洗浄後、凍結乾燥を行って粉末を得た。得られた粉末のX線回折を行ったところ、実施した合成温度では原料物質のTiO2が僅かながら未反応物質として残
ることが確認された(図4(b)参照)。
このように原料物質としてサブミクロンサイズのTiO2を用いてボールミルによる解
砕・粉砕を付加しないで反応容器を回転のみで行う水熱合成は、チタン酸バリウムが形成させることが可能であるが未反応物質としてTiO2粒子が残留する。すなわち、実施例
3で示したボールミルによる解砕・粉砕を付加した水熱合成によって、サブミクロンサイズのTiO2から純度の高いチタン酸バリウムを低温でかつ短時間で製造できる。
(実施例5)
80℃の蒸留水40mlに6g水酸化バリウム(Ba(OH)2・8H2O)を加え溶解した。溶解後、僅かに生成されるBaCO3を濾過により除去した。ナノサイズ20nm
のTiO2粉末(1g)を水酸化バリウム溶液に加えた。
そのサスペンジョンは水酸化ナトリウム又はアンモニア水によってpH12以上に調整し、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製の100ml容器に入れ、直径5mmのZrO2ボールを容器体積の1/2まで入れた。この内容器をステンレス製の耐圧容器
にセットし反応容器とした。この反応容器を、回転数150rpmで回転させながら昇温速度5℃/minで85、100、150、200℃まで加熱し、5h保持した後に冷却した。
得られた沈殿物を洗浄後、凍結乾燥を行って粉末を得た。得られた粉末のX線回折を行ったところ、2時間の反応時間では原料物質のTiO2が残留し、5時間反応させること
によりチタン酸バリウムのみが生成できることを確認された(図5(a)参照)。さらにこのX線回折からシェーラーの式を用いて粒子径を見積もるとその粒子径は20nmでナノサイズのチタン酸バリウム結晶粒子が合成されることが確認できる。この粒子径は出発原料のTiO2粒子径と同じで、Ba2+イオンはナノサイズのTiO2粒子内部に拡散することによって反応が進むことが示唆される。さらに走査型電子顕微鏡(SEM)にて粉末形態を観察したところ、一次粒子が凝集した粉末として存在することが確認された(図2(c)参照)。ほぼ均一径の形態を有していた。その凝集粒子はほぼ合成時間5時間で149±32nm、8時間で119±18nmのほぼ均一径の形態を有していた。
このように本発明で提供するボールミルによる解砕・粉砕を付加した水熱合成によって、100℃で5時間、すなわち低温でかつ短時間でナノ粒子のTiO2からチタン酸バリ
ウムが合成できる。
(実施例6)
80℃の蒸留水40mlに6g水酸化バリウム(Ba(OH)2・8H2O)を加え溶解した。溶解後、僅かに生成されるBaCO3を濾過により除去した。ナノサイズ20nm
のTiO2粉末(1g)を水酸化バリウム溶液に加えた。
そのサスペンジョンは水酸化ナトリウム又はアンモニア水によってpH12以上に調整し、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製の100ml容器に入れ、この内容器をステンレス製の耐圧容器にセットし反応容器とした。この反応容器を、回転数150rpmで回転させながら昇温速度5℃/minで85、100、150、200℃まで加熱し、5h保持した後に冷却した。
得られた沈殿物を洗浄後、凍結乾燥を行って粉末を得た。得られた粉末のX線回折を行ったところ、5時間の反応時間では原料物質のTiO2が残留し、8時間反応させること
によりTiO2が反応し回折ピークがなくなることが確認された(図5(b)参照)。こ
のX線回折からシェーラーの式を用いて粒子径を見積もるとその粒子径は20nmでナノサイズのチタン酸バリウム結晶粒子が合成されることが確認できた。また、実施例5で示したようにボールミルによる解砕・粉砕を付加した水熱合成によって生成したチタン酸バリウムの粒径と同じであった。このことから粒子径は出発原料のTiO2粒子径と同じで
、Ba2+イオンはナノサイズのTiO2粒子内部に拡散することによって反応が進むこと
が示唆される。
走査型電子顕微鏡(SEM)による粉末形態の観察、粒度分布測定したところ、一次粒子が凝集した粉末として存在することが確認された(図2(d)参照)。その凝集粒子は反応時間5時間で150±45nm、8時間で110±18nmのほぼ均一径の凝集形態を有していた。実施例5で示したように同時間で反応させたチタン酸バリウムの凝集粉末の径はほぼ同じある。このことから、ボールミルによる粉砕効果でBa2+イオンがTiO2粒子と反応が促進されるのではなく、ナノサイズのTiO2を用いた場合、ボールが容器内に入ることによって攪拌効果が強くなりBa2+イオンのTiO2粒子への拡散が促進さ
れ反応が行われる。
つまり、出発原料としてナノサイズのTiO2を用いる場合、本発明で提供するボール
ミルによる解砕・粉砕を付加する水熱合成は、ボールによる攪拌が強くなることから、Ba2+イオンのTiO2粒子への拡散が促進され反応時間が短時間でかつ低温でチタン酸バ
リウム粉末を製造できる。
本発明のセラミックス粉末の製造方法は、コンデンサー等の電気・電子製品製造業、電池材料等の電池製造業において、有効に利用される。
本発明のセラミックス粉末の製造方法の一の実施の形態を利用した、セラミック ス粉末の製造装置を模式的に示す説明図であり、図1(a)は、製造装置の全体を示す説明図であり、図1(b)は、図1(a)に示す製造装置に用いられるボールミルを模式的に示す断面図である。 本発明の実施例1,2、5,6において100℃、8時間で水熱合成したチタン酸バリウム粉末のSEM写真であり、図2(a)は実施例1の粉末像、図2(b)は実施例2の粉末像、図2(c)は実施例5の粉末像、図2(d)実施例6の粉末像をそれぞれ示す。 本発明の実施例1,2で得られたチタン酸バリウム粉末の粉末X線回折を示すチャートであり、図3(a)は実施例1の粉末X線回折、図3(b)は実施例1の粉末X線回折をそれぞれ示す。 本発明の実施例3,4で得られたチタン酸バリウム粉末の粉末X線回折を示すチャートであり、図4(a)は実施例3の粉末X線回折、図4(b)は実施例4の粉末X線回折をそれぞれ示す。 本発明の実施例5,6で得られたチタン酸バリウム粉末の粉末X線回折を示すチャートである。図5(a)は実施例5の粉末X線回折、図5(b)は実施例6の粉末X線回折をそれぞれ示す。
符号の説明
1:ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製中容器
2:ステンレス製外容器
3:粉砕ボール
4:セラミックス粉末原料
5:反応溶液A:ボールミル
B:回転軸棒
C:ヒーター

Claims (1)

  1. モル比でBa:Ti=1:1〜1.6:1となるように混合された水酸化バリウム(Ba(OH))水溶液と粒径がサブミクロンサイズ(100nm)以上である二酸化チタン(TiO)粉末との混合物を含むセラミックス粉末原料を、直径1〜10mmのZrOボールを粉砕ボールとして用いるボールミルにより解砕・粉砕しながら合成時間として5時間以下の短時間で、かつ合成温度として100〜150℃の低温(但し、130〜150℃を除く)にて水熱合成を行って、粒径10〜30nmのチタン酸バリウム粉末を得ることを特徴とするセラミックス粉末の製造方法。
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