JP5056726B2 - 車両用暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の暖房座装置に関する。
車両用の床面全体に熱媒体を循環させて床暖房を行なう車両用暖房装置が特許文献1に開示されている。
特開2008−87716号公報
ところが、特許文献1の車両用暖房装置は暖房領域が床面全体に配設されているため、全投入熱量に対する人体の熱授受の割合が低く、効率的な暖房ではないといった課題があった。また、通常用いられているカーエアコンによる暖房は、車室内全体の空気を暖めるために長時間を要するため、暖房感が得られにくいという課題があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、寒冷感を感じ易い部位を局所的に暖房して効率のよい暖房が得られるとともに、安全にも配慮した車両用暖房装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明に係る車両用暖房装置は、乗員の両足側面及び上部を囲むように配設された面状発熱体を備え、前記面状発熱体により熱伝導か輻射の少なくとも一方の作用により足部を暖房することを特徴とする。
本発明の車両用暖房装置は、乗員の両足側面及び上部を囲むように配設された面状発熱体から発生する熱が熱伝導か輻射の少なくとも一方の作用により足部を暖房するので、人体の中で寒冷感を感じ易い足部を局所的に暖房して効率のよい車両用暖房装置を提供することができる。
第1の発明は、特に第1の発明の面状発熱体が、両足側面に対向した側面ヒータと両足の上面に対向した上面ヒータを有する構成としているので、側面ヒータによる熱伝導または輻射、上面ヒータによる輻射で人体の中で寒冷感を感じ易い乗員の足を囲むように暖房するので、省エネで効率のよい車両用暖房装置を提供することができる。
また、側面ヒータを配設した側面カバーの表面温度を、上面ヒータを配設した上面カバーの表面温度よりも低くしたもので、乗員の足が接触する可能性のある側面カバーの温度を上面カバーの表面温度より低くすることにより、長時間接触しても低温火傷の心配が無く、安全に使用できるとともに、上面カバーの表面温度を高くして、輻射によって足上面および足先を効率よく暖房する車両用暖房装置を提供することができる。
の発明は、特に第の発明の面状発熱体の、側面ヒータは上面ヒータよりも電力密度を小さくしたもので、これにより側面ヒータの温度を上面ヒータの温度よりも低くすることができ、乗員の足が接触する可能性のある側面カバーの温度を上面カバーの表面温度より低くすることにより、長時間接触しても低温火傷の心配が無く、安全に使用できるとともに、上面カバーの表面温度を高くして、輻射によって足上面および足先を効率よく暖房する車両用暖房装置を提供することができる。
の発明は、特に第の発明の面状発熱体の、側面カバーは上面カバーよりも熱伝導率の小さい材質構成したもので、これにより側面ヒータの温度を上面ヒータの温度よりも低くすることができ、乗員の足が接触する可能性のある側面カバーの温度を上面カバーの表面温度より低くすることにより、長時間接触しても低温火傷の心配が無く、安全に使用できるとともに、上面カバーの表面温度を高くして、輻射によって足上面および足先を効率よく暖房する車両用暖房装置を提供することができる。
の発明は、特に第1から第3の発明の面状発熱体を、柔軟性を有する電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に面状に配され主成分が樹脂組成物と導電体とからなりPTC特性を有する高分子抵抗体と、前記高分子抵抗体と電気的に接続された少なくとも1対の電極とからなる構成としたしたことを特徴とする。面状発熱体にPTC特性を有するヒータをもちいることにより、通電後の立ち上がりが早く、かつ、自己温度制御によってヒータ温度の過昇がなく安全性であると共に、面状で加熱するため効率的に加熱することができる。
の発明は、特に第の発明において、側面ヒータの電極間距離を上面ヒータの電極間距離よりも大きくしたことを特徴とする。これにより側面ヒータの温度を上面ヒータの温度よりも低くすることができ、乗員の足が接触する可能性のある側面カバーの温度を上面カバーの表面温度より低くすることにより、長時間接触しても低温火傷の心配が無く、安全に使用できるとともに、上面カバーの表面温度を高くして、輻射によって足上面および足先を効率よく暖房する車両用暖房装置を提供することができる。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態を図1を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における車両用暖房装置の外観図である。同図は右ハンドル車を想定している。図中、乗員の足部に対向した車両内のセンターコンソール下部壁面1a、右側壁面1b裏側には面状発熱体2である側面ヒータ3aおよび3b(以下、側面ヒータを総称して側面ヒータ3とする場合がある)が、また運転席足元上部壁面4裏側には上面ヒータ5が配設されている。側面ヒータ3および上面ヒータ5はそれぞれセンターコンソール下部壁面1a、右側壁面1b、運転席足元上部壁面4裏面に配設されているので側面ヒータ3および上面ヒータ5表面が乗員に対向して露出することは無く、それぞれ側面カバー6a、6b(以下、側面カバーを総称して側面カバー6とする場合がある)および上面カバー7としてヒータ表面を保護している。また上記面状発熱体2はアクセルペダル8、ブレーキペダル9、足置き部10への乗員の足の動作が妨げられないように配慮して設けられている。
上記構成により、乗員(運転者)が暖房を開始すると、バッテリーから給電開始された面状発熱体2である側面ヒータ3および上面ヒータ5が発熱し、その部位の側面カバー6および上面カバー7が加熱されて、側面カバー6および上面カバー7の表面温度が上昇する。足置き部10に置かれた左足は、側面ヒータ3a側の側面カバー6a表面からの輻射熱により温められる。左足の左側面が側面ヒータ3a側の側面カバー6a表面に接してい
る場合は、側面カバー6a表面からの熱伝導により靴と左足が温められる。一方、アクセルペダル8に置かれた右足は、側面ヒータ3b側の側面カバー6bからの輻射熱により靴を介して温められる。尚、ズボンを履いている場合は、左右の足ともに、足首部はズボンの裾から露出するので、面状発熱体2からの輻射熱が照射され易く、足首を中心とした暖房感が得られる。また、両足の上面および足先は上面ヒータ5が配設された上面カバー7表面からの輻射熱により温められる。
以上のように、面状発熱体2から発生する熱が靴を介して熱伝導か輻射の少なくとも一方の作用により足部を暖房するもので、人体の中で寒冷感を感じ易い足部を局所的に暖房するので、省エネで効率のよい車両用暖房座装置を提供することができる。また、足を覆うように面状発熱体2を形成することにより、ヒータからの熱が散逸しにくいので効果的に暖房を行うことができる。
図2は本発明の第1の実施の形態における面状発熱体2の断面図である。面状発熱体2は側面に用いる場合も、上面に用いる場合も基本構成は同一で良いので、側面に用いる場合で説明する。側面カバー6には面状の側面ヒータ3が接触して設けられており、この側面ヒータ裏面には背面部材11を有している。背面部材11は熱伝導率が0.1W/m・K以下、好ましくは0.01W/m・K以下(以下熱伝導率が小さい材料と表現する場合がある)であるとしてはウレタンフォーム、グラスファイバー、ポリエステル繊維の不織布などが使用可能で、特に熱伝導率の小さい材料として特殊な微粉末、グラスファイバー、微小なサイズの連続気泡の発泡体などを真空保持性のよいプラスチック/金属ラミネートフィルム内に挿入し、真空密封した真空断熱材がある。背面部材11に熱伝導率の小さい材料を用いることで、背面部材11への熱の伝達を抑制し、効率的に側面カバー6加熱することができるので、省エネルギーを図ることができる。上記構成において側面ヒータ3に通電すると(通電のためのリード線や電源装置は図示せず)、側面ヒータ3の温度が上昇し、側面カバー6を所定の温度に加熱する。
図3は側面ヒータ3の断面を示したものである。側面ヒータ3は、電気絶縁性基材12と一対の線条電極13と高分子抵抗体14とからなる。線条電極13は、電気絶縁性基材12上に、左右対称になるように配置され、糸15で部分的に縫製されている。高分子抵抗体14は線条電極13が配置された電気絶縁性基材12上に、例えばTダイ押し出し法によりフィルム状に押し出して形成されている。これにより高分子抵抗体14が線条電極13と電気絶縁性基材12とに熱融着している。
高分子抵抗体14はPTC特性を有し、温度が上昇すると抵抗値が上昇して、所定の温度になるように自己温度調節機能を有する。すなわち、高分子抵抗体14は面状発熱体2に安全性が高く温度コントロールを不要とする機能を付与する。
またPTC特性のない発熱体に比べて、PTC特性を有する面状発熱体2は速熱性と省エネルギー性とを発揮することができる。PTC特性のない発熱体は、温度制御器を必要し、温度制御器はオン−オフ(ON−OFF)制御で通電を制御して発熱温度を制御している。特に、線条発熱線を用いたPTC特性のない発熱体の場合、線条発熱線間の低温部を回避するため、ON時の発熱体温度を側面カバー6の目標温度よりかなり高温まで上昇させており、側面カバー6の温度を均一にするために均熱部材が別途必要となる。これに対し面状発熱体2では、高分子抵抗体14が均一に加熱され発熱体温度が自己制御される。そのため、面状発熱体2は発熱体温度が低く、速熱性と外部への放熱ロスを低減できため省エネルギー性を実現できる。
電気絶縁性基材12は、例えばポリエステル繊維で作製されたニードルパンチタイプの不織布が用いられる。これ以外にポリエステル織布を用いてもよい。これらの電気絶縁性
基材12は、面状発熱体2に柔軟性を付与し、側面カバー6が平面形状でない場合でも側面カバー6の形状に合わせて成形可能である。
線条電極13は、金属導線と金属編組導線の少なくとも1種で構成される。これらの材料は、電気絶縁性基材12への縫製加工が容易であり、生産性が高い。線条電極13としては、銅、錫メッキを施した銅、銅−銀合金の単線、撚り線、編組線が使用可能である。特に、機械的強度の点では引っ張り強度の高い銅−銀のそれらを用いることが好ましい。
高分子抵抗体14は、PTC特性の経時変化を抑制し、安定したPTC特性を再現するために、PTCを発現する被反応樹脂としてカルボキシル基を有する変性ポリエチレンと被反応樹脂と反応する反応性樹脂としてエポキシ基を有する変性ポリエチレンとを混成したものがよい。これは、被反応性樹脂の持つカルボニル基が反応性樹脂の持つエポキシ基の酸素と反応して化学結合し、架橋された構造を有することに起因している。この架橋反応により、被反応性樹脂単独の場合に比べ、熱的安定性を高めることができ、その結果、樹脂組成物33中での導電体の導電パスの形成、切断する温度が安定する。
この架橋反応は、酸素以外に窒素を介しても起こり得るものである。酸素と窒素の少なくともいずれかを含む官能基を有する反応性樹脂と、これら官能基と反応が可能な官能基を有する被反応性樹脂の組合せであれば架橋反応が起こることになり、反応性樹脂の反応性官能基と被反応樹脂の官能基との組み合わせとしては、上述のエポキシ基とカルボニル基以外に以下のものがある。
エポキシ基は、上述のカルボン酸のカルボニル基以外に無水マレイン酸基などのカルボニル基、エステル基、水酸基、アミノ基、ビニル基と反応して付加重合する。これらの官能基を有する被反応樹脂を用いればよい。また、反応性樹脂の官能基としてはエポキシ基以外にオキサゾリン基や無水マレイン酸基を有する反応性樹脂を用いることもできる。
また、PTC特性を発現させるための導電体としては、粒状導電体のカーボンブラック、繊維状導電体であれば酸化チタンに錫メッキしてアンチモンドープした導電性セラミック繊維、チタン酸カリウム系の導電性セラミックウィスカ、銅やアルミニウムなどの金属繊維、表面に導電層が形成された金属メッキガラス繊維、カーボン繊維、カーボンナノチューブ、さらにはポリアニリンなどからなる繊維状の導電性ポリマーが挙げられる。また繊維状導電体の代わりにフレーク状導電体を用いてもよい。フレーク状導電体としては、表面に導電層が形成されたマイカフレークなどのセラミックフレーク、銅やアルミニウムなどの金属フレーク、さらには鱗片状黒鉛が挙げられる。
上述の導電体は、単独でも2種以上の混合でも用いることが可能で目標とするPTC特性に応じて適宜選択可能である。
以上、面状発熱体2の構成をPTC特性を有するヒータで説明したが、例えば、不織布に電気ヒータ線を蛇行配線して成形したものでもよい。また、上記説明では側面ヒータ3について説明したが、上面ヒータ5でも基本構成は同一である。ただし、上面ヒータ5は上面カバー7に乗員の足が接触せず、輻射のみで暖房されるのに対し、側面ヒータ3は乗員の足が側面カバー6に接触して熱伝導で暖房する場合と、側面カバー6から足を離して輻射で暖房する場合がある。したがって、乗員が接触する可能性のある側面カバー6の温度は上面カバー7の温度よりも低く設定して、低温火傷などが起こらないように配慮している。すなわち、人が接触して暖房する側面カバー6の表面温度は40℃〜50℃、輻射で暖房する上面カバー7の表面温度は50℃〜60℃に加熱している。
これを実現するために本発明では以下の方法を単独もしくは組み合わせで実施している

1.側面ヒータは上面ヒータよりも電力密度を小さくする。
2.側面カバーは、上面カバーよりも熱伝導率の小さい材質で構成する。
3.側面ヒータの電極間距離を上面ヒータの電極間距離よりも大きくする。
PTC抵抗体でヒータを構成する場合は、電力密度を変える場合は抵抗体を構成する樹脂や導電体の組成や混合比率を変えることで実現する。また電気ヒータ線を蛇行配線したものでは蛇行配線間の間隔を変えることで実現する。
熱伝導率は、上面カバーに熱伝導性樹脂など約1W/m・K以上の熱伝導率の大きい材料を用い側面カバーに0.1〜0.4W/m・K程度の熱伝導率の小さい材料を用いることにより、側面カバーの温度を上面カバーの温度より低く設定することができる。熱伝導率の大きい材料としては、樹脂に金属やカーボン、セラミックなどの熱伝導性材料の微粒子を混入させた樹脂や金属、セラミックスなどが使用可能である。熱伝導率の小さな材料としては一般に用いられる樹脂が使用可能である。起毛加工、植毛加工、シボ加工、エンボス加工した表面材を用いることもできる。
また、PTC抵抗体でヒータを構成する場合は、電極間距離を変えることによってヒータ温度を変えることができる。側面ヒータの電極間距離を上面ヒータの電極間距離よりも大きくすることにより側面ヒータの抵抗値を大きくして加熱される側面カバーの温度を上面カバーの温度よりも低くすることができる。
図4は上面ヒータ5の配置状態を示したものである。上面ヒータ5は運転席足元上部壁面4全面に設けることが望ましいが、実際にはアクセルペダル8のシャフト16やブレーキペダルのシャフト17があるために、全面に排泄することは難しい。実際には運転席足元上部壁面4に切り欠き部18a、18bを設け、シャフト16、シャフト17を逃がして上面ヒータ5a、5bを設けることになる。しかし、通常運転中は右足はアクセルペダル8上に置かれ、左足は足置き部10に置かれるので両足に対向する上方に上面ヒータを5a、5bを設けることができるので、十分な暖房効果を得ることができる。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態を図5を参照して説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態における車両用暖房装置の外観図である。図5において19は乗員の両足側面及び上部を囲むように配設されたドーム上の面状発熱体であり、左右に側面ヒータ3a、3b、上面に上面ヒータ5を有する。この面状発熱体19はアクセルペダル8、ブレーキペダル9、足置き部10への乗員の足の動作が妨げられないように配慮して設けられている。ヒータ構成は実施の形態1と同じである。面状発熱体19は車両内装部品に固定し、バッテリーから給電する構成でも、車両内装部品に着脱自在に取り付け、冬季だけの簡易暖房として設置し、シガーライターから給電する構成でも良い。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態を図6を参照して説明する。
図6は本発明の第3の実施の形態における車両用暖房装置の外観図である。図5の実施例では面状発熱体19は側面ヒータ3a、3b、上面ヒータ5に3分割したものであるが、図6に示すように一体的に形成することもできる。具体的な構成について図7〜図9で説明する。
図7は第3の実施の形態の車両用暖房装置の展開図である。面状発熱体19は電気絶縁
性基材12上に一対の線条電極13が設けられ、その線条電極13に側面ヒータ3に対応する部分に電力密度の小さい高分子抵抗体14aを、上面ヒータ5に対応する位置に電力密度の大きい高分子抵抗体14bを設定している。カバー24は同一材質で一体的に形成される。
図8は第3の実施の形態の別の実施例の車両用暖房装置の展開図である。面状発熱体19は電気絶縁性基材12上に一対の線条電極13が設けられるが、側面ヒータ3に対応する部分の電極間距離を上面ヒータ5に対応する部分の電極間距離よりも大きくしている。高分子抵抗体14は側面ヒータ3、上面ヒータ5とも同一の材質を用いているカバー24は同一材質で一体的に形成される。
図9は第3の実施の形態の別の実施例の車両用暖房装置の展開図である。面状発熱体19は電気絶縁性基材12上に一対の線条電極13が設けられ、その線条電極13に高分子抵抗体14が設定されている。カバー24は熱伝導率が1W/m・K以上の熱伝導率の高い材質で構成され、更に側面ヒータ3に対応する位置に熱伝導率がカバー24より低いカバー25が設定されている。
以上の構成により、側面ヒータ3の表面温度を上面ヒータ5の表面温度よりも低く設定することができるとともに、一体的に構成することができるので製造工程や、取り付け作業等を簡素化することができる。なお、図7〜図9の構成はそれぞれを組み合わせた構成でも実施することができる。
尚、上記実施の形態では、運転席を対象として説明したが、本発明を助手席や後部座席に適用してもよく、効率的な暖房が可能となる。
また、足部以外の他の場所に、さらに、面状発熱体を配設して、人体の寒冷感を感じ易い部位を局所的に暖房する構成としてもよい。この構成を図6を参照して説明する。図6は本発明の他の実施の形態における車両用暖房装置の外観図である。図中、足部を暖房する面状発熱体2の他に、天井に配設した天井用発熱体20、ドアフレーム上部に配設したドアフレーム用発熱体21、ステアリングホイール用発熱体22、膝〜すねに対向したインパネ部に配設した足元用発熱体23を配設している。そして、寒冷感を感じ易い部位としての頭部を天井用発熱体20とドアフレーム用発熱体21が輻射により加熱し、特に、氷点下以下の室温状態での冷輻射をカットする効果がある。また、手部は運転を行なう際に最も寒冷感を感じ易い部位であるが、ステアリングホイール用発熱体22が手部を直接加熱して、寒冷感を除去する。さらに、足元用発熱体14は輻射熱により膝〜すねを暖房する。
上記の各発熱体をトータルに制御するものとして、制御手段を備えてもよい。また、制御手段により室温に応じて各発熱体への発熱量を調節する構成としてもよい。例えば、室温が所定温度以上になれば、天井用発熱体20とドアフレーム用発熱体21をオフして頭部を不要に温めないようにする。
また、カーエアコンと併用する構成としてもよい。この場合、さらに、バッテリーからの給電の上限値を決めて、その範囲内の電力で、各発熱体に電力を適宜、配分する制御を行なうとさらに省エネ効果がある。具体的には、例えば、室温が所定温度以下(例えば、0℃以下)の場合は、暖房開始直後からエンジンが暖機運転中は天井用発熱体21とドアフレーム用発熱体21、ステアリングホイール用発熱体22に通電を行って頭部と手部を温めて、寒冷感を感じやすい部位をいち早く温め、暖機後は、天井用発熱体20とドアフレーム用発熱体21、ステアリングホイール用発熱体22への投入熱量の一部を面状発熱体2と足元用発熱体23に使用して、輻射熱により足部、膝部〜スネを温めて、全身の暖
房感をさらに向上させる。一方、カーエアコンは温風のみの暖房の際よりも設定温度を低くして暖房が可能となり、カーエアコンで使用するエンジン排熱温度をより低く抑えられるので、燃費が向上する。
また、例えば、室温が10℃〜20℃の範囲の場合は、カーエアコンをオフしてステアリングホイール用発熱体22と面状発熱体2と足元用発熱体23とで暖房する構成にしてもよく、エンジン排熱を使用せずに暖房可能となるので、カーエアコンを使用する場合に比して燃費が向上する。
また、上記の各発熱体による暖房に併用して座席に配設したシートヒータによる暖房を組み合わせて熱伝導により人体を直接暖房する構成としてもよく、さらに暖房感が向上する。尚、この場合も、上述したようにバッテリーからの給電の上限値を決めて、その範囲内の電力で、各発熱体とシートヒータに電力を適宜、配分する制御を行なうとさらに省エネ効果がある。
尚、上記実施の形態では、暖房について述べたが、本実施の形態を夏場の車室内冷房時の冷え性対策として使用してもよい。
以上のように、本発明にかかる車両用暖房装置は、車室内のみならず、航空機や劇場等のさまざまな座席での多様な暖房に展開が可能である。
本発明の第1の実施の形態における車両用暖房装置の外観図 本発明の第1の実施の形態における面状発熱体の断面図 本発明の第1の実施の形態における側面ヒータの断面図 同実施の形態の車両用暖房装置の外観図 本発明の第2の実施の形態における車両用暖房装置の外観図 本発明の第3の実施の形態における車両用暖房装置の外観図 本発明の第3の実施の形態における車両用暖房装置の展開図 本発明の第3の実施の形態における車両用暖房装置の他の実施例の展開図 本発明の第3の実施の形態における車両用暖房装置の他の実施例の展開図 本発明の他の実施の形態における車両用暖房装置の外観図
符号の説明
2、19 面状発熱体
3a、3b 側面ヒータ
5 上面ヒータ
6a、6b 側面カバー
7 上面カバー
12 電気絶縁性基材
13 線条電極
14 高分子抵抗体

Claims (5)

  1. 乗員の両足側面及び上部を囲むように配設された面状発熱体を備え、前記面状発熱体は、両足側面に対向した側面ヒータと両足の上面に対向した上面ヒータを有し、前記側面ヒータを配設した側面カバーの表面温度を、前記上面ヒータを配設した上面カバーの表面温度よりも低くした車両用暖房装置。
  2. 側面ヒータは上面ヒータよりも電力密度を小さくした請求項記載の車両用暖房装置。
  3. 側面カバーは、上面カバーよりも熱伝導率の小さい材質で構成した請求項記載の車両用暖房装置。
  4. 側面ヒータと上面ヒータを構成する面状発熱体は、柔軟性を有する電気絶縁性基材と、前記電気絶縁性基材上に面状に配され主成分が樹脂組成物と導電体とからなりPTC特性を有する高分子抵抗体と、前記高分子抵抗体と電気的に接続された少なくとも1対の電極とからなる請求項1から3のいずれか1項記載の車両用暖房装置。
  5. 側面ヒータの電極間距離を上面ヒータの電極間距離よりも大きくした請求項記載の車両用暖房装置。
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