JP5056549B2 - 光半導体素子の寿命予測方法および光半導体素子の駆動装置 - Google Patents

光半導体素子の寿命予測方法および光半導体素子の駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5056549B2
JP5056549B2 JP2008098322A JP2008098322A JP5056549B2 JP 5056549 B2 JP5056549 B2 JP 5056549B2 JP 2008098322 A JP2008098322 A JP 2008098322A JP 2008098322 A JP2008098322 A JP 2008098322A JP 5056549 B2 JP5056549 B2 JP 5056549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical semiconductor
semiconductor element
light output
lifetime
output value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008098322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009252960A (ja
Inventor
毅 大郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Original Assignee
Nichia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp filed Critical Nichia Corp
Priority to JP2008098322A priority Critical patent/JP5056549B2/ja
Priority to US12/418,028 priority patent/US8301399B2/en
Publication of JP2009252960A publication Critical patent/JP2009252960A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5056549B2 publication Critical patent/JP5056549B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B45/00Circuit arrangements for operating light-emitting diodes [LED]
    • H05B45/50Circuit arrangements for operating light-emitting diodes [LED] responsive to malfunctions or undesirable behaviour of LEDs; responsive to LED life; Protective circuits
    • H05B45/58Circuit arrangements for operating light-emitting diodes [LED] responsive to malfunctions or undesirable behaviour of LEDs; responsive to LED life; Protective circuits involving end of life detection of LEDs
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B47/00Circuit arrangements for operating light sources in general, i.e. where the type of light source is not relevant
    • H05B47/20Responsive to malfunctions or to light source life; for protection

Description

本発明は、光計測システムに用いられるスーパールミネッセントダイオード等の光半導体素子の寿命予測方法に関するものである。
スーパールミネッセントダイオードは通常の発光ダイオード同様にインコヒーレント性を示し、かつ広帯域なスペクトル形状を示しながら、光出力特性では半導体レーザ同様に数十mW程度までの光出力を得ることが可能な光半導体素子である。スーパールミネッセントダイオードはその特徴からファイバジャイロや高分解能OTDR(Optical Time Domain Reflectometer:光時間領域反射測定)、医療分野におけるOCT(Optical Coherence Tomography:光断層干渉計)など光計測の分野で必要とされるインコヒーレント光源として期待されている。
スーパールミネッセントダイオードをはじめとした光半導体素子では、駆動時間と共に、駆動装置における所定の駆動出力値を維持するために必要な駆動電流値が徐々に増加する現象、或いは所定の駆動電流値で光半導体素子を発光させると駆動出力値が徐々に低下する現象(いわゆる劣化)が生じることが知られている。計測システムで光半導体素子を用いる場合には、これらを勘案して自動光出力調整(APC)回路により劣化しても光出力が一定となるよう調整されている。
しかしながら、劣化が進行すると光半導体素子そのものから出射できる光出力値の最大値が下がってくるため、いつかは所望の光出力を得られない状態、すなわち寿命を迎えることになる。
そこで、光半導体素子の駆動中にその寿命を迎えるということを避けるために、光半導体素子の寿命を予測する技術が提案されている。例えば、光半導体素子の駆動電流値、スロープ効率、光出力値に基づいて寿命を予測する方法が挙げられる(特許文献1から3)。これらはいずれも、前述した光半導体素子の駆動電流値等により初期の状態からの劣化度合いを測定し、予め設定した駆動電流値等の判断値に達したか否かによって寿命の接近を予測している。
特開H05−198897号公報 特開H08−279642号公報 特開2000−168131号公報
しかしながら、実際には駆動条件が光半導体素子の設置環境や使用方法等の外的要因によって大きく変動する場合があり、予め設定した判断値は必ずしも実際の利用状況に適合するものとは限らない。つまり、光半導体素子の寿命と、駆動電流値等との間に相関があることは確かであるが、予め設定した判断値では正確な寿命を予測することはできない。特にスーパールミネッセントダイオードは半導体レーザと異なり、駆動温度条件によって大きく特性が変化するため、更にこの問題を顕著化させている。
これにより、実際には駆動条件によって寿命がばらつくことを考慮して、予め設定する判断値をある程度余裕をもたせて設定した結果、寿命に達し故障判定された光半導体素子でも十分使用に耐えるものが存在するなどの無駄があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、駆動条件の変化や光半導体素子自体の個体差が生じた場合でも光半導体素子の寿命をほぼ正確に予測することができる光半導体素子の寿命予測方法の提供と共に、上記の方法を用いてほぼ正確な寿命または寿命の残存量を告知することができる光半導体素子の駆動装置の提供を目的とするものである。
本出願人は、光出力値の最大光出力値が熱飽和によって制限される光半導体素子の寿命が、劣化による最大光出力値の低下によって決まることに着目し、本発明に至った。
つまり、本発明による光半導体素子の寿命予測方法は、
光半導体素子の劣化の傾向に基づいて光半導体素子の寿命を予測する光半導体素子の寿命予測方法において、
光出力の最大光出力値が熱飽和によって制限される光半導体素子に対して、駆動電流に対する光出力の特性を計測することにより、最大光出力値を抽出し、
上記光半導体素子の最大光出力値の抽出を繰返し実施し、
光半導体素子の初期駆動からの駆動時間に対する最大光出力値の特性を近似する劣化曲線を算出し、
劣化曲線に基づいて、この劣化曲線上の最大光出力値と、光半導体素子の駆動装置において設定されている駆動光出力値とが一致する駆動時間を算出し、
算出された駆動時間を光半導体素子の寿命と予測することを特徴とするものである。
ここで、「光出力値の最大光出力値が熱飽和によって制限される」とは、駆動電流の増加により光半導体素子の温度が上昇して、熱的に光出力が緩和することで、駆動電流に対する光出力が、駆動電流の増加と共に頭打ちになることを意味するものとする。
「光半導体素子の寿命」とは、光半導体素子が駆動可能である時間の総和、すなわち光半導体素子の総駆動可能時間を意味するものとする。なお、「駆動可能」である状態とは、抽出された最大光出力値が、その光半導体素子の駆動装置において設定されている駆動出力値以上である状態を意味するものとする。つまり、上記の「光半導体素子の寿命」はその駆動装置の設定にも依存する。
「最大光出力値」とは、駆動電流のある範囲における光出力値の最大値を意味するものとする。つまり、必ずしも駆動電流に対する光出力値の特性における絶対的な最大値を意味するものではない。
最大光出力値の抽出を「繰返し実施」するとは、ある時間的間隔を置いて最大光出力値の抽出を複数回実施することを意味するものとする。なお、「ある時間的間隔」とは、現実的かつ経済的観点から光半導体素子の劣化を解析する上で充分な程度の長さの時間的な間隔を意味するものとする。
「駆動時間」とは、光半導体素子の基準となる駆動(初期駆動)から積算された光半導体素子への通電時間を意味するものとする。
「劣化曲線」とは、駆動時間に対する最大光出力値の分布の傾向を近似的に表す近似曲線を意味するものとする。
「駆動光出力値」とは、光半導体素子の駆動装置を用いて計測を行う際に、その駆動装置が必要とする光出力値を意味するものとする。
そして、本発明による光半導体素子の寿命予測方法において、劣化曲線は2次関数曲線であることが好ましく、劣化曲線の算出は抽出された複数の最大光出力値のうち直近の3の抽出点に基づいて行うことが好ましい。
また、光半導体素子はスーパールミネッセントダイオードであることが好ましい。
さらに、本発明による光半導体素子の駆動装置は、光半導体素子から光を出力させる光半導体素子の駆動装置において、
上記の光半導体素子の寿命予測方法を用いて、光半導体素子の寿命を予測する寿命予測手段と、
上記寿命と、光半導体素子を現に駆動させた駆動時間とに基づいて、寿命の残存量を算出する残存量算出手段と、
寿命の残存量を告知する残存量告知手段と、
光半導体素子の初期駆動からの駆動時間を計るタイマと、
光半導体素子より発せられる光を検出する光検出手段と、
光の光出力値と、この光出力値のときの駆動電流と、光の検出を行ったときの駆動時間とを記憶する記憶手段とを有することを特徴とするものである。
本発明による光半導体素子の寿命予測方法は、光出力の最大光出力値が熱飽和によって制限される光半導体素子の最大光出力値の経時変化から寿命を予測している。つまり、予め設定した駆動電流値等の判断値に接近したか否かによって寿命を予測する方法に比して、直接的に寿命を予測することができる。これにより、劣化における光半導体素子の個体差や使用環境による影響があった場合でも、光半導体素子の寿命をほぼ正確に予測することが可能となる。
さらに、本発明による光半導体素子の駆動装置は、上記光半導体素子の寿命予測方法を用いて、寿命を予測している。これにより、ほぼ正確な寿命の残存量をオペレータに知らせることができる。
以上により、駆動装置の使用中に光半導体素子が寿命を迎えるという事態を回避することができると共に、上記のような事態を回避することに重点を置きすぎるあまり、寿命よりもはるか前で使用を取りやめるという無駄も回避することができる。したがって、経済的に光半導体素子を使用することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明するが、本発明はこれに限られるものではない。
「光半導体素子の寿命予測方法」
本発明による光半導体素子の寿命予測方法は、光出力値の最大光出力値が熱飽和によって制限される光半導体素子の寿命が、劣化による最大光出力値の減少によって決まること利用している。
この寿命予測方法の原理について図面を参照して詳細に説明する。
光半導体素子では図1に示すように、光半導体素子の駆動装置において設定されている駆動光出力値(ここでは30mW)を出力するための駆動電流値が、使用時間の経過とともに上昇する現象、所謂「劣化」が生じる。光半導体素子では、規定の駆動光出力値を得るために初期駆動電流値に対して1.2〜1.3倍の駆動電流が流れると、それ以降は急激に低下してしまう現象が知られている。そのため駆動電流値を計測することで予測寿命を求めているのが従来の方式である。しかし、予測寿命を求める際の根拠となる1.2〜1.3倍の電流値というのは経験値であって、すべての光半導体素子に当てはまるものではない。
図2は、図1にて劣化を示した光半導体素子の駆動電流−光出力特性の経時にともなう変化をプロットしたものである。経時にともない最大光出力値が下がっていく様子が見て取れる。そして、最大光出力値が駆動光出力値Iと一致し、それを過ぎたときに光半導体素子が故障していることが図1および図2から分かる。すなわち、光出力として取りうる最大値が駆動光出力値Iを下回ることにより、どんなに駆動電流値を上げたとしても所望の光出力が得られなくなるということである。
そこで、本発明による光半導体素子の寿命予測方法は、駆動時間に対する最大光出力値の減少傾向を予測して、寿命を予測し、経時変化と共にその予測寿命を更新している。図3は、本実施形態による光半導体素子の寿命予測方法を実施するための制御プログラムを示すフローチャートである。
図示のように、本実施形態による光半導体素子の寿命予測方法は、以下のステップにより実施される。まず、光出力の最大光出力値が熱飽和によって制限される光半導体素子に対して、駆動電流に対する光出力の特性を計測することにより(STEP1)、最大光出力値を抽出する(STEP2)。そして、この最大光出力値の抽出点数が、一定数に達していなければこの回の寿命予測は終了し、一方一定数に達していれば次のステップに進む(STEP3)。その後、光半導体素子の初期駆動からの駆動時間に対する最大光出力値の特性を近似する劣化曲線を算出し(STEP4)、劣化曲線に基づいて、この劣化曲線上の最大光出力値と、光半導体素子の駆動装置において設定されている駆動光出力値Iとが一致する駆動時間Tを算出し(STEP5)、算出された駆動時間Tを光半導体素子の寿命と予測する(STEP6)。
なお、光半導体素子は、光出力値の最大光出力値が熱飽和によって制限されるものであれば特に制限されるものではなく、半導体レーザやスーパールミネッセントダイオード等が上げられる。
STEP1では、光半導体素子に駆動電流を流しながら徐々に変化させ、ある範囲の駆動電流に対する光出力の特性を計測している。駆動電流を変化させる範囲は、特に制限されるものではなく、光半導体素子の出力能力、種類および現在までの駆動時間等により適宜設定できる。例えば、光出力の最大光出力値が熱飽和によって制限される光半導体素子の場合には、一度熱飽和によって極大値を過ぎた後はそれ以上駆動電流を上げる必要はない。また、残存寿命がまだ多く残っており、寿命予測にそれほどの精度が要求されない場合には、必ずしも光出力が極大値になるまで駆動電流を上げる必要はない。これは、寿命予測に精度が要求されるようになってから、正確な(極大値である)最大光出力値を計測すれば充分な場合があるためである。
また、STEP1を繰返し実施するタイミングも特に制限されるものではない。例えば、初期駆動から一定間隔を置いて実施してもよく、残存寿命が多い場合には間隔を広くし残存寿命が少ない場合には間隔を狭くして実施してもよい。なお、オペレータの邪魔にならないように、光半導体素子の駆動装置の立上げ時または立下げ時に実施してもよい。
STEP2では、STEP1で得られた特性から光出力値の最大値を抽出している。この最大光出力値を決定する方法は、前述した事項に関連し2つある。一方は、走査した駆動電流の範囲内に極大値がある場合で、その極大値を最大光出力値とする方法である。そして他方は、走査した駆動電流の範囲内に極大値がない場合で、最大の駆動電流値に対する光出力値を最大光出力値とする方法である。なお、図2では、駆動時間が初期駆動から1000時間程度までは後者の方法により、それ以降は前者の方法により最大光出力値を決定している。これは前述したように、残存寿命がまだ多く残っており、寿命予測にそれほどの精度が要求されない場合には、本発明の課題の解決に影響を与えない。むしろ光半導体素子を必要以上に駆動させることなく、効率よく光半導体素子を使用することができる。
STEP3では、駆動時間に対する最大光出力値の特性を近似する近似曲線を算出する前に、充分な最大光出力値の抽出点が得られたか否かを判定している。例えば本実施形態では、その充分な抽出点の数を3点として設定している。これは、最大光出力値の減少傾向が1次関数的ではないことに基づき、最も低次の近似曲線である2次関数曲線を用いて近似することを考慮している。なお、本発明は、特に3点に限られるものではない。
STEP4では、駆動時間に対する最大光出力値の特性を近似する近似曲線(劣化曲線)を算出している。例えば本実施形態では、2次関数曲線を用いて近似している(図4)。しかしながら、近似曲線は特に2次関数曲線に限定されるものではなく、さらに高次の関数や対数関数等の他の曲線を用いてもよい。また近似曲線の算出には全ての抽出点を用いてもよいが、一部の値のみを用いても構わない。実際に、劣化が推移してくると近似曲線からのずれが大きくなることから、直近の抽出点付近の最大光出力値のみを用いた方がより正確な寿命を求めることができる。例えば、直近の3点を用いて寿命を算出した場合が図5である。詳細は後述するが、この様にすることによってより現状の光半導体素子の状態を寿命予測に反映させることができ、実際に寿命予測の精度を向上させることができる。
STEP5およびSTEP6では、劣化曲線を用いて、この劣化曲線上の最大光出力値と駆動光出力値Iとが一致する駆動時間T(つまり、図4中の点P)を算出し、この駆動時間Tを光半導体素子の寿命と推定している。つまり、劣化曲線は最大光出力値の減少傾向を示しており、劣化曲線上の最大光出力値が駆動光出力値Iと一致し、さらにそれを超えて最大光出力値が減少すると、光半導体素子の駆動装置における所望の駆動光出力値Iが得られなくなるため、この駆動時間Tが光半導体素子の寿命と予測される。
以下図面を用いて、本実施形態による光半導体素子の寿命予測方法の作用を説明する。
図4は駆動時間と最大光出力値の関係を示したものである。図中の曲線は最大光出力値に対する近似曲線を算出したものであるが、ほぼ2次関数曲線にて近似できていることが分かる。この近似曲線を延長することで、この光半導体素子の寿命を予測することができる。図5は図4における最大光出力値の抽出点の一部のみ(直近の3点)を用いて2次関数曲線による近似を行った図である。
以下、光半導体素子の駆動条件を30mWとして、実際の光半導体素子の寿命が5850時間であった(図1)光半導体素子に対して、本発明を適用した場合について説明する。
全ての最大光出力値の抽出点を用いた場合(図4)では、予測寿命は6170時間(実際の寿命に対する誤差:5.4%)と算出されるが、直近の抽出点付近の最大光出力値のみを用いた場合(図5)では、5910時間(実際の寿命に対する誤差:1.0%)と算出される。このことから、直近の抽出点付近の最大光出力値のみを用いた方が、より正確な寿命が得られることがわかる。なお、従来技術である、駆動電流値が初期駆動電流値の1.3倍に上昇したときを寿命と換算すると4850時間(実際の寿命に対する誤差:−17.1%)と算出される(図1)。以上により、本発明による光半導体素子の寿命予測方法が、従来法に比べて非常に精度の高い方法であることがわかる。
この精度の高さは以下に示す理由によるものである。本発明による光半導体素子の寿命予測方法は、光出力の最大光出力値が熱飽和によって制限される光半導体素子の最大光出力値の経時変化から寿命を予測している。つまり、予め設定した駆動電流値等の判断値に接近したか否かによって寿命を予測する方法に比して、直接的に寿命を予測することができる。これにより、劣化における素子の個体差や使用環境による影響があった場合でも、光半導体素子の寿命をほぼ正確に予測することが可能となる。
以上により、駆動装置の使用中に光半導体素子が寿命を迎えるという事態を回避することができると共に、上記のような事態を回避することに重点を置きすぎるあまり、寿命よりもはるか前で使用を取りやめるという無駄も回避することができる。したがって、経済的に光半導体素子を使用することが可能となる。
「光半導体素子の駆動装置」
図6は、本実施形態による光半導体素子の駆動装置を示す系統図である。
本実施形態による光半導体素子の駆動装置は、光出力のための光半導体素子1と、光出力値を計測するための光検出器2と、光半導体素子1の制御回路(出力検出器3およびレーザ駆動回路4)と、寿命予測手段、残存量算出手段および残存量告知手段を有するコンピュータ5と、寿命予測に必要なデータを保存するメモリ6と、光半導体素子1の駆動時間を計るタイマ7とを有するものである。
光半導体素子1は、寿命予測方法と同様に、光出力値の最大光出力値が熱飽和によって制限されるものであれば特に制限されるものではなく、半導体レーザやスーパールミネッセントダイオード等が上げられる。
以下、APC回路系に適用した例を説明する。APC回路は先に述べたように、自動光出力調整回路のことであり、劣化や駆動条件の変化が生じた場合においても光半導体素子1からの光出力を一定に保つための調整を行うものである。
APC回路の動作は次のようになる。図6において光半導体素子1からの光出力は光検出素子2により検出され、その信号が出力検出器3に入力される。出力検出器3により本来あるべき出力との差分が求まり、そのデータがレーザ駆動回路4に送られる。レーザ駆動回路4は、光半導体素子1からの光出力が最適となるように駆動電流値を制御する。
本実施形態では、光半導体素子1およびAPC回路系の光検出素子2を利用して最大光出力値を抽出するため、駆動電流−光出力特性の計測は光半導体素子1を駆動させる必要がない状態、すなわちシステム立ち上げ時のウォームアップ中などに実施する。レーザ駆動回路4により、光半導体素子1が熱飽和により光出力が飽和する状態まで光半導体素子1が駆動する。光検出素子2により検出された光出力は出力検出器3を経由して制御回路5に送られ、最大光出力値が求められる。タイマ7により計測されている光半導体素子1の駆動時間と最大光出力値はメモリ6に格納され、これらのデータを元にコンピュータ5によって、上記記載の光半導体素子の寿命予測方法を用いて、予測寿命が算出される。さらに、コンピュータ5によって、算出された予測寿命から現在までの駆動時間を引いて、ほぼ正確な寿命の残存量を算出する。そしてコンピュータによって、この寿命の残存量をオペレータに知らせ、寿命の残存量が設定値以下である場合には、その旨をオペレータに警告する。
残存量告知手段は、ディスプレイやランプの点滅等によって実施することができる。
これらにより本実施形態では、上記記載の光半導体素子の寿命予測方法を用いて、光半導体素子の寿命を予測する寿命予測手段と、寿命と、記光半導体素子を現に駆動させた駆動時間とに基づいて、寿命の残存量を算出する残存量算出手段と、寿命の残存量を告知する残存量告知手段とを有することにより、ほぼ正確な寿命の残存量をオペレータに知らせることができる。
以上により、駆動装置の使用中に光半導体素子が寿命を迎えるという事態を回避することができると共に、上記のような事態を回避することに重点を置きすぎるあまり、寿命よりもはるか前で使用を取りやめるという無駄も回避することができる。したがって、経済的に光半導体素子を使用することが可能となる。
光半導体素子の劣化特性の1例を示す図 光半導体素子の駆動電流−光出力特性の経時変化を示す図 光半導体素子の寿命予測方法の制御プログラムの1例を示すフローチャート 駆動時間と最大光出力値の関係を示す図(すべての点で近似した場合) 駆動時間と最大光出力値の関係を示す図(直近の3点で近似した場合) 光半導体素子の駆動装置の1例を示す系統図
符号の説明
1 光半導体素子
2 光検出器
3 出力検出器
4 レーザ駆動回路
5 コンピュータ
6 メモリ
7 タイマ
駆動光出力値
光半導体素子の寿命
P 劣化曲線が駆動光出力値と一致する点

Claims (6)

  1. 光半導体素子の劣化の傾向に基づいて前記光半導体素子の寿命を予測する光半導体素子の寿命予測方法において、
    光出力の最大光出力値が熱飽和によって制限される前記光半導体素子に対して、駆動電流に対する前記光出力の特性を計測することにより、前記最大光出力値を抽出し、
    前記光半導体素子の前記最大光出力値の抽出を繰返し実施し、
    前記光半導体素子の初期駆動からの駆動時間に対する前記最大光出力値の特性を近似する劣化曲線を算出し、
    該劣化曲線に基づいて、該劣化曲線上の最大光出力値と、前記光半導体素子の駆動装置において設定されている駆動光出力値とが一致する駆動時間を算出し、
    該算出された駆動時間を前記光半導体素子の寿命と予測することを特徴とする光半導体素子の寿命予測方法。
  2. 前記劣化曲線が2次関数曲線であることを特徴とする請求項1に記載の光半導体素子の寿命予測方法。
  3. 前記劣化曲線の算出を、抽出された複数の前記最大光出力値のうち直近の3の抽出点に基づいて行うことを特徴とする請求項1または2に記載の光半導体素子の寿命予測方法。
  4. 前記光半導体素子がスーパールミネッセントダイオードであることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の光半導体素子の寿命予測方法。
  5. 光半導体素子から光を出力させる光半導体素子の駆動装置において、
    請求項1から4いずれかに記載の光半導体素子の寿命予測方法を用いて、前記光半導体素子の寿命を予測する寿命予測手段と、
    該寿命と、前記光半導体素子を現に駆動させた前記駆動時間とに基づいて、前記寿命の残存量を算出する残存量算出手段と、
    該寿命の残存量を告知する残存量告知手段と、
    前記光半導体素子の初期駆動からの駆動時間を計るタイマと、
    前記光半導体素子より発せられる光を検出する光検出手段と、
    該光の光出力値と、該光出力値のときの駆動電流と、前記光の検出を行ったときの前記駆動時間とを記憶する記憶手段とを有することを特徴とする光半導体素子の駆動装置。
  6. 前記残存量が予め設定された値以下になったときに警告する警告手段を有することを特徴とする請求項5に記載の光半導体素子の駆動装置。
JP2008098322A 2008-04-04 2008-04-04 光半導体素子の寿命予測方法および光半導体素子の駆動装置 Active JP5056549B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098322A JP5056549B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 光半導体素子の寿命予測方法および光半導体素子の駆動装置
US12/418,028 US8301399B2 (en) 2008-04-04 2009-04-03 Method for predicting lifetime of photo-semiconductor device and drive apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098322A JP5056549B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 光半導体素子の寿命予測方法および光半導体素子の駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009252960A JP2009252960A (ja) 2009-10-29
JP5056549B2 true JP5056549B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=41134026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008098322A Active JP5056549B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 光半導体素子の寿命予測方法および光半導体素子の駆動装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8301399B2 (ja)
JP (1) JP5056549B2 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010034240A (ja) * 2008-07-28 2010-02-12 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明装置
US8072163B2 (en) * 2009-10-21 2011-12-06 General Electric Company Knowledge-based driver apparatus for high lumen maintenance and end-of-life adaptation
KR20110045198A (ko) * 2009-10-26 2011-05-04 삼성전자주식회사 광원의 사용시간 산출 방법, 이를 이용한 광원의 수명 표시 방법 및 이를 수행하기 위한 표시 장치
US20120283532A1 (en) * 2009-11-16 2012-11-08 Hitachi Medical Corporation Biological optical measurement instrument and method for displaying information relating to necessity/unnecessity of replacement of light-emitting unit
JP2011169719A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Stanley Electric Co Ltd 熱抵抗測定方法及び熱抵抗測定装置
US8519714B2 (en) * 2010-06-18 2013-08-27 Xicato, Inc. LED-based illumination module on-board diagnostics
US20120119660A1 (en) * 2010-11-17 2012-05-17 General Electric Company Lighting compensation for appliances
WO2012156857A2 (en) * 2011-05-13 2012-11-22 Koninklijke Philips Electronics N.V. Methods and apparatus for end-of-life estimation of solid state lighting fixtures
US8688401B2 (en) 2011-12-22 2014-04-01 Alcon Research, Ltd. Providing consistent output from an endoilluminator system
US9591726B2 (en) 2013-07-02 2017-03-07 Xicato, Inc. LED-based lighting control network communication
US9596737B2 (en) 2013-07-02 2017-03-14 Xicato, Inc. Multi-port LED-based lighting communications gateway
EP3284318B1 (en) * 2015-04-14 2018-11-14 Philips Lighting Holding B.V. Lighting system and a method of estimating an end of life of at least one lamp thereof
TWI690009B (zh) 2015-11-20 2020-04-01 財團法人工業技術研究院 設備的故障評估方法與故障評估裝置
JP6382883B2 (ja) * 2016-04-22 2018-08-29 ファナック株式会社 実効的駆動時間を算出するレーザ装置
JP6889995B2 (ja) * 2016-09-21 2021-06-18 スタンレー電気株式会社 光源システム及び車両用灯具
CN106482748B (zh) * 2016-11-30 2019-05-31 北京航空航天大学 一种干涉式光纤陀螺随机游走故障诊断方法
TWI634447B (zh) 2016-12-30 2018-09-01 財團法人工業技術研究院 加熱元件的狀態診斷與評估方法及其應用
JP6807811B2 (ja) * 2017-07-19 2021-01-06 株式会社フジクラ レーザ装置、レーザ装置の光源の劣化度推定方法
EP3761630A4 (en) * 2018-02-27 2021-11-17 Canon Kabushiki Kaisha SEMICONDUCTOR COMPONENT, IMAGING DEVICE, IMAGING SYSTEM AND MOBILE OBJECT
CN109756263B (zh) * 2018-12-20 2021-01-01 新华三大数据技术有限公司 光纤老化预测方法及装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63238515A (ja) * 1987-03-27 1988-10-04 Hitachi Ltd センサ寿命予測システム
US5172365A (en) * 1991-09-11 1992-12-15 International Business Machines Corporation System for predicting laser end-of life from the power vs. current curve of the diode
JP4046778B2 (ja) * 1995-04-05 2008-02-13 ソニー株式会社 光学ディスク記録再生装置
JP2947230B2 (ja) * 1997-07-04 1999-09-13 日本電気株式会社 半導体レーザ素子のcodレベル測定方法及び半導体レーザ素子の評価方法
JP2000168131A (ja) 1998-12-11 2000-06-20 Fuji Xerox Co Ltd レーザダイオード状態決定装置
JP3606235B2 (ja) * 2001-06-20 2005-01-05 日本電気株式会社 半導体レーザ劣化監視装置
US7138970B2 (en) * 2002-12-09 2006-11-21 Lockheed Martin Corporation Method of LED life extension and end-of-life prediction
US7346086B2 (en) * 2004-04-02 2008-03-18 Videojet Technologies, Inc. Apparatus for monitoring the operating status of a laser
JP2007273690A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujifilm Corp 光半導体素子、及びこれを備えた波長可変光源
JP2008053268A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Opnext Japan Inc 通信用半導体レーザの製造方法、通信用半導体レーザおよび光送信モジュール
JP4107513B1 (ja) * 2007-02-04 2008-06-25 国立大学法人鳥取大学 電子装置の発光制御方法
US7847764B2 (en) * 2007-03-15 2010-12-07 Global Oled Technology Llc LED device compensation method

Also Published As

Publication number Publication date
US20090254287A1 (en) 2009-10-08
JP2009252960A (ja) 2009-10-29
US8301399B2 (en) 2012-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5056549B2 (ja) 光半導体素子の寿命予測方法および光半導体素子の駆動装置
US6556601B2 (en) Method for compensating for output of semiconductor luminous device and apparatus therefor
US6671248B2 (en) Apparatus and method of controlling laser power
US9887514B2 (en) Laser apparatus enabling calculation of effective driving time and remaining lifetime taking account of drive conditions including temperature
KR101208091B1 (ko) 엘이디 조명 장치의 고장 감지 시스템 및 방법
JP4803254B2 (ja) レーザ発振器並びに該レーザ発振器の電源装置並びに該レーザ発振器の制御方法
JP4809486B2 (ja) 放電開始を判定する機能を有するガスレーザ発振器
JP2005317841A (ja) 半導体レーザ装置
JP3748432B2 (ja) 発光素子制御装置、光送信装置、駆動電流決定方法、およびプログラム
JP5993671B2 (ja) Led光束制御装置、道路照明装置
US20050201430A1 (en) Laser oscillator
JP2007080404A (ja) 光ディスク装置及び記録パワーの制御方法
US11193870B2 (en) Method of estimating a condition parameter of a laser diode with an associated photodiode, apparatus for monitoring the operation of such laser diode and particular sensor apparatus
JP2013225557A (ja) 劣化判定装置、発光装置及び劣化判定方法
EP2955801B1 (en) Assessment method for output optical power decrease in optical amplification device, and optical amplification system
JP2012169768A (ja) レーザ制御装置
JP3533141B2 (ja) 半導体レーザ素子及びその測定装置並びに測定方法
US7222032B2 (en) Laser diode management apparatus and method
JP2015176977A (ja) 劣化度合判定装置、劣化度合判定方法、およびプログラム
US10033150B2 (en) Laser apparatus for calculating effective driving time
US20230182362A1 (en) Controller for injection molding machine and program
JPH0294036A (ja) レーザの寿命判定装置
JP2010159986A (ja) 光電センサ装置
EP1840890B1 (en) Optical disc apparatus and method for performing optical power study thereof
JP2003046175A (ja) 半導体レーザ選別方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110124

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120716

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5056549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250