JP5993671B2 - Led光束制御装置、道路照明装置 - Google Patents

Led光束制御装置、道路照明装置 Download PDF

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Description

本発明は、LEDを一定の光束(明るさ)で点灯させるLED光束制御装置および道路照明装置に関する。
近年、道路の脇に立設された支柱の上部に設置されて、下方の道路を照明する道路照明装置などでは、省エネルギーの要請等から光源としてLED(発光ダイオード)が採用される。
LEDの光束(明るさ)を制御する技術として、光センサで光束を測定し、目標の光束に制御する技術がある。
また、LEDの光束は温度(特に、ジャンクション温度)に大きく依存するので、温度センサでLEDの周囲温度を測定し、周囲温度から光束を推定して制御することも行われる。
また、LEDを駆動するオペアンプにLEDの順方向電圧でフィードバックをかけることで、温度に依存した光束の変化を抑制するようにしたLED駆動回路が考案されている(特許文献1参照)。
特許第3000667号
光センサや温度センサを用いる方法では、センサを設ける分だけ、コストアップを招く。特に、複数の光源モジュールを使用する照明装置では、光源モジュール毎にセンサを設ける必要があり、コストの上昇が大きい。
一方、特許文献1に開示のLED駆動回路では温度に依存した光束の変動をある程度は抑制できるものの、十分でない。
特に、道路照明装置では筐体の熱容量が大きく、電源ONから温度が上昇して安定するまでに比較的長い時間を要するので、その間の明るさの変動を抑制することが要請される。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、LEDの発する光束を、光センサや温度センサなどのセンサを用いることなく高い精度で一定に制御することのできるLED光束制御装置および道路照明装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]発光ダイオードを定電流駆動する駆動源と、
前記発光ダイオードの順方向電圧を測定する測定部と、
前記発光ダイオードを光源とする所定の照明装置における電源オン後の経過時間と前記発光ダイオードの周囲温度との関係を示す経過時間対温度特性を記憶した記憶部と、
前記発光ダイオードの放射する光束が所定の目標値になるように前記駆動源による前記発光ダイオードの駆動状態を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記照明装置の電源オン時に、
前記発光ダイオードの順方向電圧を前記測定部によって測定し、前記発光ダイオードの周囲温度と順方向電圧との既知の関係から、前記測定した順方向電圧に対応する周囲温度を求め、この周囲温度を初期温度とした場合の前記経過時間対温度特性を前記記憶部の記憶内容に基づいて求める初期動作を行い、
その後は、
電源オンから現在までの経過時間と前記初期動作で求めた前記経過時間対温度特性とから前記発光ダイオードの現在の周囲温度を求め、周囲温度と前記発光ダイオードの放射する光束との関係を示す既知の周囲温度対光束特性から前記現在の周囲温度に対する前記発光ダイオードの放射する光束の値を求めて前記発光ダイオードの放射する光束が目標値になるように前記駆動源による前記発光ダイオードの駆動状態を制御する第1制御を、繰り返し行う
ことを特徴とするLED光束制御装置。
上記発明では、電源オン後の経過時間に対する発光ダイオードの周囲温度との関係を示す経過時間対温度特性を予め記憶しておく。次に、電源オン時に測定したLEDの順方向電圧から電源オン時の周囲温度を求める。そして、この周囲温度を初期温度とした場合における経過時間対温度特性を記憶部の記憶されている特性に基づいて(たとえば、補正等して)求める。以後は、この経過時間対温度特性と電源オンからの経過時間とから現在の周囲温度を求め、周囲温度と光束の関係を示す既知の特性と現在の周囲温度とから現在の光束を求めて、放射される光束が目標値になるように制御することを繰り返し行うことで、光束を目標値に一定化する。
[2]前記記憶部には、基準温度を初期温度とした場合における前記経過時間対温度特性を記憶しておき、
前記制御部は、電源オン時の周囲温度と前記基準温度との差分に基づいて前記記憶部に記憶されている前記経過時間対温度特性を補正することで、電源オン時の周囲温度を初期温度とする前記経過時間対温度特性を求める
ことを特徴とする[1]に記載のLED光束制御装置。
上記発明では、基準温度に対する経過時間対温度特性を、電源オン時の周囲温度と基準温度との差分に基づいて補正することで、電源オン時の周囲温度を初期温度とした経過時間対温度特性を取得する。
[3]前記制御部は、
前記発光ダイオードの累積点灯時間を計測し、
前記発光ダイオードの累積点灯時間と光束減衰率との関係を示す既知の特性から現在の累積点灯時間に対する光束減衰率を求め、
この光束減衰率での減衰を含めて前記発光ダイオードの放射する光束が前記目標値になるように前記第1制御を行う
ことを特徴とする[1]または[2]に記載のLED光束制御装置。
上記発明では、累積点灯時間に起因した光束減衰をさらに補償する。
[4]前記制御部は、前記発光ダイオードの周囲温度が安定した以後は、累積点灯時間の増加が光束の変動要因であるとして前記発光ダイオードの放射する光束が前記目標値になるように前記駆動源による前記発光ダイオードの駆動状態を制御する第2制御を、繰り返し行う
ことを特徴とする[3]に記載のLED光束制御装置。
上記発明では、周囲温度が安定した後は、周囲温度に依存した光束の変動がないので、以後の光束の変動要因は累積点灯時間の増加であるとして、光束を目標値に維持する制御を行う。
[5]前記制御部は、前記発光ダイオードの周囲温度が安定した後は、前記測定部によって前記発光ダイオードの順方向電圧を定期的に測定し、この測定値が正常範囲を超えて変化したとき前記発光ダイオードの故障を検出する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載のLED光束制御装置。
上記発明では、周囲温度が安定した後にLEDの順方向電圧が大きく変化した場合は、LEDに故障が発生したと判断する。
[6]前記定期的に測定する周期は、前記第1制御の実行周期より長い
ことを特徴とする[5]に記載のLED光束制御装置。
上記発明では、周囲温度が安定した後に行う、故障検知のための測定は、第1制御の実行周期より長い周期で行う。たとえば、第1制御は10ms程度とし、測定周期は1秒にする。
[7]複数の発光ダイオードを駆動すると共に、
前記制御部は、一部の発光ダイオードの故障を検出したとき、残りの正常な発光ダイオードの光束を強めて、前記故障による光束の低下を補う
ことを特徴とする[5]または[6]に記載のLED光束制御装置。
上記発明では、たとえば、複数の発光ダイオードの一部がショート故障した場合には、他の正常な発光ダイオードの光束を強めて全体としての光束の低下を補う。
[8]道路を上方から照明する道路照明装置であって、
透光板で覆われた照射口を有する筐体と、
前記筐体に収容された複数の発光ダイオードと、
前記複数の発光ダイオードを駆動する[1]乃至[7]のいずれか1つに記載のLED光束制御装置と、
を有する
ことを特徴とする道路照明装置。
上記発明では、道路照明装置の明るさが電源オンから常に一定に制御される。
[9]複数の発光ダイオードが配列された発光モジュールを複数備え、
前記LED光束制御装置は、一の発光モジュールで生じた故障による明るさの低下を、他の発光モジュールの明るさを増加させて補うように制御する
ことを特徴とする[8]に記載の道路照明装置。
上記発明では、いずれかの発光モジュールで故障(たとえば、オープン故障)が生じた場合に、その故障による光束の低下を他の発光モジュールの明るさを強めて補う。
本発明に係るLED光束制御装置および道路照明装置によれば、LEDの発する光束を、光センサや温度センサなどのセンサを用いることなく高い精度で一定に制御することができる。
本発明の実施の形態に係るLED光束制御装置の構成を示すブロック図である。 経過時間−周囲温度の特性を示す図である。 LED光束制御装置のCPUが行う処理を示す流れ図である。 図3の続きを示す流れ図である。 周囲温度−順方向電圧の特性を示す図である。 周囲温度−相対光束の特性を示す図である。 経過時間−相対光束の特性を示す図である。 経過時間−光束減衰率の特性を示す図である。 本発明の実施の形態に係る道路照明装置の設置例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る道路照明装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る道路照明装置の正面、下面、上面、背面、側面を示す図である。 本発明の実施の形態に係る道路照明装置の内部(発光モジュールの配列)を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るLED光束制御装置10の回路構成を示している。LED光束制御装置10は、駆動対象の複数の光源部5が放射する光束を予め定めた一定の目標値に保つように、これらの光源部5を駆動する機能を果たす。各光源部5は、直列に接続された複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下、LEDとする)で構成される。
LED光束制御装置10は、配光を制御するレンズが取り付けられたLEDからなる光源部5を定電流駆動するための駆動部11と、駆動部11に制御信号12を出力する制御部13と、駆動部11および制御部13に電力を供給する電源部18を備えている。
駆動部11は、光源部5毎に、定電流回路とその定電流回路から光源部5への通電をオンオフするスイッチングトランジスタとを備えて構成される。ここでは、駆動部11は、光源部5をそれぞれPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)方式で駆動する。
制御部13は、A/D(analog to digital)変換器14と、CPU(Central Processing Unit)15と、記憶部16を備え、CPU15にA/D変換器14の出力および記憶部16が接続されている。このほかCPU15が実行するプログラムなどが記憶されたROM(Read Only Memory)やCPU15が処理を実行する際に各種のデータを一時的に記憶するワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)などを備えている。
A/D変換器14は複数チャンネルの入力を有しており、光源部5毎に1つのチャンネルを割り当ててある。各チャンネルには、対応する光源部5の両端電圧が入力される。この電圧は、光源部5を構成する直列された複数のLEDの合計の順方向電圧に相当する。A/D変換器14は、各チャンネルの入力電圧をデジタル値に変換して出力する。
記憶部16には、光源部5を光源とする所定の照明装置における電源オン後の経過時間と光源部5の周囲温度との関係を示す特性(経過時間対温度特性)等が記憶されている。ここでは、電源オン時の初期温度が25℃の場合における経過時間対温度特性が基準温度カープとして記憶されている。図2は、基準温度カーブの一例を示している。
CPU15は、各光源部5の放射する光束が所定の目標値になるように駆動部11に対して制御信号12を出力する。制御信号12は、光源部5毎のPWM信号となっている。
次に、光源部5の出力する光束を所定の目標値に維持する制御について説明する。
図3、図4は、LED光束制御装置10が電源オン直後から行う制御の流れを示している。CPU15は、電源オン時(点灯開始時)に光源部5を構成するLEDの順方向電圧を測定する(ステップS101)。具体的には、駆動部11で光源部5の駆動を開始した直後にA/D変換器14で各光源部5の順方向電圧を取り込む。ここで、光源部5を構成している直列接続された複数のLEDの個数をMとする。CPU15は、A/D変換器14から取り込んだ電圧値VfaをMで除した値を、LED1個当たりの順方向電圧Vfとして求める。なお、駆動部11は、700mAで光源部5を定電流駆動するものとする。
LEDの周囲温度と順方向電圧とは図5に示すような関係にあることが既知である。この特性は、駆動部11が光源部5を駆動する場合と同じ700mAの駆動電流でLEDを駆動した場合の特性である。CPU15は、電源オン時に測定した順方向電圧Vfと図2の特性とから、電源オン時の周囲温度を推測する(ステップS102)。なお、周囲温度の推測は、図2に示す「周囲温度−順方向電圧の特性」をテーブル化して登録しておき、このテーブルを参照して求めてもよいし、近似式から求めてもよい。
電源オン時に光源部5の駆動を開始した直後に、瞬時に順方向電圧を取り込むことで、光源部5を構成するLEDの発熱によるTj(ジャンクション温度)の上昇をほぼ無視できるので、LEDの周囲温度Ta≒Tjとなる。よって電源オン時のVfを測定することで周囲温度Taを精度よく推定することができる。
次に、CPU15は、推定した周囲温度Taと、基準温度(25℃とする)との温度差ΔTを求める。そして、予め記憶部16に記録してある基準温度カーブにΔTを加算して補正し、動作環境下における温度カーブを求める(ステップS103)。補正後の温度カーブは、基準温度カーブを温度差ΔTだけ上下方向へ平行移動させた特性になる。
ここまでの動作は電源オン時の初期動作であり、以後は、初期動作で求めた温度カーブを使用して光束を一定に制御する。
CPU15は、電源オンからの経過時間(点灯時間)を計測する(ステップS104)。そして、ステップS103で求めた温度カーブから、現在の経過時間に対応する周囲温度(現在の周囲温度)を求める(ステップS105)。
次に、周囲温度と相対光束との関係を示す既知の特性から、ステップS105で求めた現在の周囲温度に対応する相対光束の値を求める(ステップS106)。これは、現在の相対光束の推定値となる。図6は、駆動電流Ifが700mAのときの、周囲温度と相対光束との関係を示すグラフである。相対光束は、所定の光束値を1とした場合の相対値で光束を表したものである。
なお、温度カーブと、図6の周囲温度−相対光束の特性とから、経過時間−相対光束の特性を求めると図7に示すようになる。ステップS103で図7の特性を求めておき、その後は、電源オンから現在までの経過時間に対応する相対光束(現在の相対光束の推定値)を図7の特性から求めるようにしてもよい。
次に、相対光束が目標値(ただし、累積点灯時間による光束減衰を含まない)となる第1補正値Cを求める(ステップS107)。電源オンから十分時間が経過して周囲温度が安定した状態における相対光束の値(目標値)をφ、現在の相対光束の推定値をφとすると、
第1補正値C=φ/φ …(1)式
として求まる。
次に、累積点灯時間に応じた光束の減衰を補償する。累積点灯時間に対する光束減衰率の特性は既知であり、記憶部16に記憶されている。図8は、累積点灯時間に対する光束減衰率の特性の一例を示している。
CPU15は、累積点灯時間を計測しており、現在の累積点灯時間に対応する光束減衰率を記憶部16に記憶してある前述の特性から読み取る(ステップS108)。
CPU15は、累積点灯時間による光束減衰を含めて、相対光束が目標値となるように調光率Rを求める(ステップS109)。現在の累積点灯時間に対応する光束減衰率をDとすると、
調光率R=第1補正値C×D …(2)式となる。
次に、CPU15は、光源部5の周囲温度の上昇が収まって周囲温度が安定状態に入ったか否かを判定する(ステップS110)。ここでは、電源オンからの経過時間が所定の基準時間を越えたとき、周囲温度が安定状態に入ったと判断する。基準時間は、図2のグラフから予め設定する。たとえば、3時間に設定される。
周囲温度が安定状態になる前は(ステップS110;No)、ステップS109で算出した調光率Rで光源部5が駆動されるように制御信号12を設定する。具体的には、駆動部11へ出力するPWM信号のデューティ比を調光率Rに設定し、該デューティ比のPWM信号を駆動部11に対して出力する。ステップS104からS111の処理は、十分に短い周期(たとえば、数msから数十ms)で実行される。
周囲温度が安定状態になった場合は(ステップS110;Yes)、算出された調光率Rで光源部5が駆動されるように制御信号12を設定する(ステップS201)。また、直前に求めた第1補正値Cの値を記憶する。
周囲温度が安定状態になった以後は、第1補正値Cの値は、周囲温度が安定状態に移行したときの値で変化しない。よって、以後の調光率Rは、累積点灯時間に依存した光束減衰率のみに依存して変化させればよい。
CPU15は、累積点灯時間を計算し(ステップS202)、現時点での累積点灯時間に対する光束減衰率を記憶部16に記憶してある累積点灯時間に対する光束減衰率の特性から取得する(ステップS203)。そして、この光束減衰率Dと、記憶されている安定状態に入ったときの第1補正値Cとを(2)式に代入して、調光率Rを算出する(ステップS204)。
次に、光源部5の現時点の順方向電圧Vfa(複数のLEDが直列接続された光源部5を単位とする順方向電圧である)を測定し(ステップS205)、過去のVfaと比較し(ステップS206)、急激な変化(たとえば、3V以上)を検知した場合は、球切れ等の故障と判断する(ステップS207;Yes)。
故障を検出しない場合は(ステップS207;No)、今回測定した順方向電圧Vfaを保存し(ステップS208)、ステップS201に戻って処理を継続する。なお、ステップS201〜208の処理の実行周期は、ステップS104からS111の処理の周期に比べて、十分長くする。たとえば、1秒から数秒の周期にする。
故障を検出した場合は(ステップS207;Yes)、球切れ等のエラー信号を出力する(ステップS209)。そして、故障によって生じた光束の低下を補うように、残る正常なLEDを駆動する際の調光率を再設定する(ステップS210)。
たとえば、1個のLEDの順方向電圧が3.0Vのとき、現在のVfaと前回のVfaの差が3.0V以上であればオープン故障と判断する。また、現在のVfaと前回のVfaの差が−3.0V以下の場合はショート故障と判断する。すなわち、
Vfa−Vfa_OLD≧3.0V・・・オープン故障
Vfa−Vfa_OLD≦−3.0V・・・ショート故障
と判断する。
これにより、正常なLEDを調光し、適切な光束を維持することができる。たとえば、1つの光源部5においてLEDが14個直列接続されている場合に、ある光源部5に対応するVfaが正常値より9V下がった場合は、LEDが3個ショート故障したと判断する。このとき、残りの正常な11個のLED、およびまたは、他の光源部5の光束を上げて故障による光束の低下を補う。Vfaが正常値より3V以上上がった場合は、LEDがオープン故障したと判断する。この場合、オープン故障の生じた光源部5の全てのLEDが不点灯なので、正常な他の光源部5の光束を上げて故障による光束の低下を補う。
以上のように、LED光束制御装置10は、図3、図4に示す制御を繰り返し行うことで、複数の光源部5を光源とした照明装置の放射する光束が常に一定値(目標値)になるように制御する。これにより、電源オン後の発熱による周囲温度の変化、累積点灯時間の増加による劣化、故障といったすべての要因に対応して、光束を一定に保つことができる。
また、LEDの順方向電圧は、電源オン時の初期の周囲温度の推定に使用され、その後は、温度カーブに基づいて光束が制御されるので、微妙な順方向電圧の変化を測定する必要がない。また、故障の検知においても、3V以上の急激な変化を検出すれば足りる。そのため、光源部5の順方向電圧を直接、A/D変換器14に入力しても測定精度を十分確保できるので、順方向電圧を測定する回路に差動回路や増幅回路を設ける必要がなく、回路構成が簡素化される。
順方向電圧の測定は、電源オン時、および周囲温度が安定した後は故障検出のための長周期で行えば足りるので、順方向電圧の監視処理に係るCPU15の処理負担が低減される。たとえば、CPUの稼働率が低下することで省エネルギー化が図られる。
図9は、上記LED光束制御装置10を用いた道路照明装置60の設置例を示している。道路照明装置60は、道路52の脇に立設された支柱53の上部に取り付けられて、上方から道路52およびその周辺を照明する。道路照明装置60は、道路の長手方向に沿って数十m(たとえば、40m)間隔で設置される。なお、各図において矢印Lは道路52の長手方向(縦断方向)を、矢印Wは道路52の幅方向(横断方向)をそれぞれ示す。
図10は、道路照明装置60を斜め前方上方から見た斜視図である。図11は、道路照明装置60の正面、下面、上面、背面、側面を示す。道路照明装置60は、下面側に光の照射口を有する筐体61と、この筐体61に収容された複数の発光モジュール70(図12参照)と、これらの発光モジュール70を駆動するLED光束制御装置10などで構成される。1つの発光モジュール70が図1における1つの光源部5に相当する。
筐体61の主要部は、溶かした金属を鋳型に流し込み、冷却、凝固させて製作された鋳造品である。このため、熱容量が大きく、電源オン(点灯開始)から温度が安定状態に達するまでに比較的長い時間を要する。記憶部16に記憶される基準温度カーブは、筐体61の熱容量や取り付けられた発光モジュール70の数によって区々となるので、道路照明装置60毎に、あるいは道路照明装置60の構成仕様毎に測定されて記憶される。
道路照明装置60の筐体61は、道路照明装置60を支柱53に固定するための金具や発光モジュール70を駆動するLED光束制御装置10を収容する基部62と、基部62から前方へ延設された、横長の略長方形で比較的薄い中空の箱形状を成した本体部64とから構成される。
本体部64の下面には、略長方形の照射口66が開口されている。照射口66には、パッキンを挟んで透光板68が嵌め込まれている。透光板68は、光を透過する板状部材であり、ガラスや樹脂などで構成される。
図12は、透光板68を取り外した状態の道路照明装置60を下面側から見た様子を示している。本体部64の中には、本体部64の内側から照射口66を臨むようにして、複数の発光モジュール70が収容されている。
発光モジュール70は、平らな基板上に、複数のLED6を配列して備えると共に、各LED6にレンズ75を被せて構成される。ここでは、長方形の基板上に、レンズ75の被せられたLED6が、2×7の行列状に14個配列されている。各発光モジュール70内の複数のLED6は直列に接続されている。本体部64の中には、上記の発光モジュール70が、3×2の行列状に配列されて6枚取り付けられる。なお、発光モジュール70の取り付け枚数は増減可能になっている。
道路照明装置60は、筐体61が鋳造により製作されており、熱容量が大きい。このため、点灯開始からの温度上昇が安定するまでに比較的長い時間を要する。よって、LED光束制御装置10によって光束一定化制御を行わない場合には、点灯開始直後は、目標より明るくなり、温度上昇に従って次第に暗くなるというように、明るさが比較的長い時間にかけて変動する。
しかし、道路照明装置60は、LED光束制御装置10によって光束を一定化する制御が行われるので、点灯開始直後から目標の明るさを維持することができる。
また、いずれかの発光モジュール70にてLED6のショート故障が生じたとき、LED光束制御装置10は、該ショート故障による明るさの低下を補うように、その故障の生じた発光モジュール70内の正常な他のLED6の明るさを強めるように制御する。あるいは、ショート故障の生じた発光モジュール70と他の発光モジュール70の双方の明るさを調整して、故障による光束の低下を補う。
オープン故障を検出したときは、その故障の生じた発光モジュール70全体が発光しなくなるので、LED光束制御装置10は、故障による明るさの低下を補うために、他の発光モジュール70の明るさが通常より明るくなるように制御する。たとえば、6枚の発光モジュール70の中の1枚がオープン故障したとき、他の正常な5枚の発光モジュール70の明るさがそれぞれ20%増加するように制御される。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態ではPWM方式で明るさを制御するようにしたが、制御の方式はこれに限定されない。
実施の形態では、電源オン時の周囲温度に応じて基準温度カーブを補正して、動作環境下の温度カーブを取得するようにしたが、たとえば、記憶部16に、電源オン時の周囲温度別に多数の温度カーブを記憶しておき、この中から、実施の電源オン時の周囲温度に対応した温度カーブを選択するようにしてもよい。
実施の形態では、故障を検出して明るさを補うように制御する例を示したが、故障の検出を、たとえば、道路照明装置60を管理する管理事務所などにネットワーク経由で自動通知するように構成されてもよい。
5…光源部
6…LED
10…LED光束制御装置
11…駆動部
12…制御信号
13…制御部
14…A/D変換器
15…CPU
16…記憶部
18…電源部
52…道路
53…支柱
60…道路照明装置
61…筐体
62…基部
64…本体部
66…照射口
68…透光板
70…発光モジュール
75…レンズ

Claims (9)

  1. 発光ダイオードを定電流駆動する駆動源と、
    前記発光ダイオードの順方向電圧を測定する測定部と、
    前記発光ダイオードを光源とする所定の照明装置における電源オン後の経過時間と前記発光ダイオードの周囲温度との関係を示す経過時間対温度特性を記憶した記憶部と、
    前記発光ダイオードの放射する光束が所定の目標値になるように前記駆動源による前記発光ダイオードの駆動状態を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記照明装置の電源オン時に、
    前記発光ダイオードの順方向電圧を前記測定部によって測定し、前記発光ダイオードの周囲温度と順方向電圧との既知の関係から、前記測定した順方向電圧に対応する周囲温度を求め、この周囲温度を初期温度とした場合の前記経過時間対温度特性を前記記憶部の記憶内容に基づいて求める初期動作を行い、
    その後は、
    電源オンから現在までの経過時間と前記初期動作で求めた前記経過時間対温度特性とから前記発光ダイオードの現在の周囲温度を求め、周囲温度と前記発光ダイオードの放射する光束との関係を示す既知の周囲温度対光束特性から前記現在の周囲温度に対する前記発光ダイオードの放射する光束の値を求めて前記発光ダイオードの放射する光束が目標値になるように前記駆動源による前記発光ダイオードの駆動状態を制御する第1制御を、繰り返し行う
    ことを特徴とするLED光束制御装置。
  2. 前記記憶部には、基準温度を初期温度とした場合における前記経過時間対温度特性を記憶しておき、
    前記制御部は、電源オン時の周囲温度と前記基準温度との差分に基づいて前記記憶部に記憶されている前記経過時間対温度特性を補正することで、電源オン時の周囲温度を初期温度とする前記経過時間対温度特性を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載のLED光束制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記発光ダイオードの累積点灯時間を計測し、
    前記発光ダイオードの累積点灯時間と光束減衰率との関係を示す既知の特性から現在の累積点灯時間に対する光束減衰率を求め、
    この光束減衰率での減衰を含めて前記発光ダイオードの放射する光束が前記目標値になるように前記第1制御を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のLED光束制御装置。
  4. 前記制御部は、前記発光ダイオードの周囲温度が安定した以後は、累積点灯時間の増加が光束の変動要因であるとして前記発光ダイオードの放射する光束が前記目標値になるように前記駆動源による前記発光ダイオードの駆動状態を制御する第2制御を、繰り返し行う
    ことを特徴とする請求項3に記載のLED光束制御装置。
  5. 前記制御部は、前記発光ダイオードの周囲温度が安定した後は、前記測定部によって前記発光ダイオードの順方向電圧を定期的に測定し、この測定値が正常範囲を超えて変化したとき前記発光ダイオードの故障を検出する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のLED光束制御装置。
  6. 前記定期的に測定する周期は、前記第1制御の実行周期より長い
    ことを特徴とする請求項5に記載のLED光束制御装置。
  7. 複数の発光ダイオードを駆動すると共に、
    前記制御部は、一部の発光ダイオードの故障を検出したとき、残りの正常な発光ダイオードの光束を強めて、前記故障による光束の低下を補う
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のLED光束制御装置。
  8. 道路を上方から照明する道路照明装置であって、
    透光板で覆われた照射口を有する筐体と、
    前記筐体に収容された複数の発光ダイオードと、
    前記複数の発光ダイオードを駆動する請求項1乃至7のいずれか1つに記載のLED光束制御装置と、
    を有する
    ことを特徴とする道路照明装置。
  9. 複数の発光ダイオードが配列された発光モジュールを複数備え、
    前記LED光束制御装置は、一の発光モジュールで生じた故障による明るさの低下を、他の発光モジュールの明るさを増加させて補うように制御する
    ことを特徴とする請求項8に記載の道路照明装置。
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