JP5055772B2 - エレベータの診断運転装置 - Google Patents

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この発明は、地震発生時などの診断運転を低速或いは微速で行うエレベータの診断運転装置に関するものである。
従来、地震発生時などにエレベータを自動的に低速度で試運転させるとともに、試運転が完了すると自動的に平常運転開始させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、通常時の高速運転と保守・点検作業時の低速運転が可能なエレベータの診断運転装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。また、診断運転を実行している途中でトラブルが発生した場合、診断運転が停滞したままとなってしまうことを避けるために、診断運転の実行中にトラブルが発生した場合、診断運転時間が実行許容時間を越えたときに診断運転を中止し、簡単に通常運転に復帰することができるようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開昭51−126646号公報 特開平9−221282号公報 特開平11−100183号公報
エレベータは、通常の利用では、低速連続走行或いは微速連続走行を考慮して設計がされていない。したがって、地震発生時などの診断運転を低速連続走行或いは微速連続走行で行うと、インバータ素子などのエレベータ制御機器への連続通電の限界時間まで達してしまうことになり、機器破壊(熱破壊)の恐れがあるという問題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、一定時間の走行と一定時間の停止を繰り返す低速走行或いは微速走行による診断運転を行うことにより、エレベータ制御機器の温度を管理するようにしたエレベータの診断運転装置を提供するものである。
この発明に係るエレベータの診断運転装置は、地震発生時などの診断運転を微速走行で行うようにしたものにおいて、巻上機のエンコーダのパルス出力を時間に変換する走行時間演算部と、走行時間演算部での微速診断運転による走行時間が一定時間に達したことを判定するとともに、エンコーダの出力が無くなった状態が走行時間演算部で一定時間計測されると判定する第1の判定回路と、第1の判定回路により微速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、エンコーダの出力が無くなった状態が走行時間演算部で一定時間計測されたらエレベータの微速診断運転を再開する制御回路とを備え、診断運転を一定時間の走行と一定時間の停止を繰り返す微速走行を行うことにより、インバータ素子などの制御機器の熱破壊を防止するものである。
また、巻上機のエンコーダのパルス出力を時間に変換する走行時間演算部と、走行時間演算部での微速診断運転による走行時間が一定時間に達したことを判定するとともに、エンコーダの出力が無くなった状態が走行時間演算部で一定時間計測されると判定する第1の判定回路と、制御盤内のインバータ素子の温度を検出する素子温度センサと、素子温度センサから送られるインバータ素子の検出温度と予め記憶された基準温度とを比較判定する第2の判定回路と、第1の判定回路により微速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、エンコーダの出力が無くなった状態が走行時間演算部で一定時間計測されたらエレベータの微速診断運転を再開し、且つ第2の判定回路により微速診断運転停止温度以上になるとエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、微速診断運転開始温度以下になった時、エレベータの微速診断運転を再開する制御回路とを備え、診断運転を一定時間の走行と一定時間の停止を繰り返す微速走行を行うか、インバータ素子などの制御機器の温度を管理し、診断運転停止温度以上になると診断運転を一時中断し、診断運転開始温度以下になると診断運転を再開することを繰り返す微速走行を行うか、することにより、インバータ素子の制御機器の熱破壊を防止するものである。
この発明によれば、地震発生時などの診断運転を微速走行で行っても、インバータ素子などのエレベータ制御機器への連続通電の限界時間まで達してしまうことを防止でき、機器破壊(熱破壊)の恐れを防止することができるという効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの診断運転装置を示す全体構成図、図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの診断運転装置を示す機能ブロック図、図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの診断運転装置の動作フローを示すフローチャート、図4はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの診断運転装置の運転状態を示す微速診断運転特性図である。
図1において、1はエレベータのかご、2はつり合いおもり、3は主索、4は巻上機、5はエレベータ制御盤、6は各フロアである。エレベータのかご1は、地震発生時などの診断運転を行う際、例えば、4m/分程度の微速走行運転を行うものである。
図2において、巻上機4はパルスを出力するエンコーダ7を備えている。また、エレベータ制御盤5は、エンコーダ7のパルス出力を時間に変換する走行時間演算部8と、基準タイマー記憶部9と、走行時間演算部8での微速診断運転による走行時間が基準タイマー記憶部9にある一定時間(例えば1分)に達したことを判定するとともに、エンコーダ7の出力が無くなった状態が走行時間演算部8で一定時間(例えば1分)計測されると判定する第1の判定回路10と、この第1の判定回路10により微速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、エンコーダ7の出力が無くなった状態が走行時間演算部8で一定時間(例えば1分)計測されたらエレベータの微速診断運転を再開する制御回路11とを備えている。
次に、この発明によるエレベータの診断運転装置の動作を図3、図4により説明する。
図3において、まず、地震発生時などの診断運転を開始する(ステップS1)。次に、ステップS2で、例えば、4m/分程度の微速走行運転を行う。そして、微速走行運転による走行時間が基準タイマー記憶部9にある一定時間(例えば1分)に達すると、エレベータの微速走行運転を一定時間後、停止する(ステップS3)。エンコーダ7の出力が無くなった状態が走行時間演算部8で一定時間(例えば1分)計測されると、エレベータの微速診断運転を一定時間後、再開する(ステップS4)。以後、一定時間後の走行・停止を繰り返し(ステップS2〜S6)、終了する(ステップS7)。
なお、図4は横軸に走行時間、縦軸に階床を示す微速診断運転特性図であり、この図からも明らかなように、エレベータの微速診断運転は、一定時間(例えば1分)微速診断走行を行い、その後一定時間(例えば1分)停止し、その後、一定時間(例えば1分)微速診断走行を再開する。これを繰り返すことにより、エレベータ制御機器の温度管理を実現する。これにより、インバータ素子などのエレベータ制御機器への連続通電の限界時間まで達してしまうことを防止でき、機器破壊(熱破壊)の恐れを防止することができる。
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの診断運転装置を示す機能ブロック図、図5はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの診断運転装置の動作フローを示すフローチャート、図6はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの診断運転装置の温度管理状態を示す温度特性図である。
である。
図2において、この実施の形態2では、エレベータ制御盤5は、更に、制御盤内のインバータ素子などの温度を検出する素子温度センサ12と、この素子温度センサ12からの検出温度が送られる温度管理部13と、基準温度記憶部14と、制御盤5内のインバータ素子などの検出温度と基準温度記憶部14の値とを比較判定する第2の判定回路15と、この第2の判定回路15により微速診断運転停止温度(例えば、図6の診断運転停止温度iii℃)以上になるとエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、微速診断運転開始温度(例えば、図6の診断運転開始温度iv℃)以下になった時、エレベータの微速診断運転を再開する制御回路11とを備えている。
次に、この発明によるエレベータの診断運転装置の動作を図5、図6により説明する。
図5において、まず、地震発生時などの診断運転を開始する(ステップS11)。次に、ステップS12で、例えば、4m/分程度の微速走行運転を行う。そして、微速走行運転により制御盤5内のインバータ素子などの温度が上昇して例えば診断運転停止温度iii℃以上になると(ステップS13)、エレベータの微速走行運転を一定時間停止する(ステップS14)。制御盤5内のインバータ素子などの温度が下がって例えば診断運転停止温度iv℃以下になると(ステップS15)、エレベータの微速診断運転を再開する(ステップS16)。以後、一定時間の走行・停止を繰り返し、終了する(ステップS17)。
なお、図6は温度管理状態を示す温度特性図である。図中、i℃は例えば製品破壊温度であり、最も高い温度である。また、ii℃は例えばエレベータの安全回路動作温度であり、二番目に高い温度である。また、iii℃はこの発明における診断運転停止温度であり、三番目に高い温度で、これ以上になると、制御盤5内のインバータ素子など制御機器が熱破壊する恐れのある温度である。また、iv℃はこの発明における診断運転開始温度であり、四番目に高い温度で、これ以下になると、制御盤5内のインバータ素子など制御機器に影響が無くなる温度である。更に、約v℃は通常の範囲の温度であり、エレベータの診断運転を行う場合は、この範囲内に収めれば良い訳である。この図6からも明らかなように、エレベータの微速診断運転は、微速走行運転により制御盤5内のインバータ素子などの温度が上昇して例えば診断運転停止温度iii℃以上になると、エレベータの微速走行運転を一定時間停止し、制御盤5内のインバータ素子などの温度が下がって例えば診断運転停止温度iv℃以下になると、エレベータの微速診断運転を再開する。これを繰り返すことにより、エレベータ制御機器の温度管理を実現する。これにより、インバータ素子などのエレベータ制御機器への連続通電により限界温度まで達してしまうこと防止でき、機器破壊(熱破壊)の恐れを防止することができる。
なお、上記実施の形態においては、地震発生時などの診断運転を行う際、例えば、4m/分程度の微速走行運転を行うものとして説明したが、例えば、保守・点検作業時の低速運転であっても、低速連続走行をすると、インバータ素子などのエレベータ制御機器への連続通電の限界時間まで達し、機器破壊(熱破壊)が発生する恐れがある場合に適用しても良いことはもちろんである。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの診断運転装置を示す全体構成図である。 この発明の実施の形態1、2におけるエレベータの診断運転装置を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの診断運転装置の動作フローを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの診断運転装置の運転状態を示す微速診断運転特性図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータのエプロン装置の要部構造を示す拡大図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータのエプロン装置の要部構造を示す拡大図である。
符号の説明
1 エレベータのかご
2 つり合いおもり
3 主索
4 巻上機
5 エレベータ制御盤
6 各フロア
7 エンコーダ
8 走行時間演算部
9 基準タイマー記憶部
10 第1の判定回路
11 制御回路
12 素子温度センサ
13 温度管理部
14 基準温度記憶部
15 第2の判定回路

Claims (9)

  1. 地震発生時などの診断運転を微速走行で行うようにしたエレベータの診断運転装置において、
    巻上機のエンコーダのパルス出力を時間に変換する走行時間演算部と、前記走行時間演算部での微速診断運転による走行時間が一定時間に達したことを判定するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されると判定する第1の判定回路と、前記第1の判定回路により微速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されたらエレベータの微速診断運転を再開する制御回路とを備え、
    前記診断運転を一定時間の走行と一定時間の停止を繰り返す微速走行を行うことにより、インバータ素子などの制御機器の熱破壊を防止することを特徴とするエレベータの診断運転装置。
  2. 地震発生時などの診断運転を微速走行で行うようにしたエレベータの診断運転装置において、
    巻上機のエンコーダのパルス出力を時間に変換する走行時間演算部と、前記走行時間演算部での微速診断運転による走行時間が一定時間に達したことを判定するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されると判定する第1の判定回路と、制御盤内のインバータ素子の温度を検出する素子温度センサと、前記素子温度センサから送られるインバータ素子の検出温度と予め記憶された基準温度とを比較判定する第2の判定回路と、前記第1の判定回路により微速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されたらエレベータの微速診断運転を再開し、且つ前記第2の判定回路により微速診断運転停止温度以上になるとエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、微速診断運転開始温度以下になった時、エレベータの微速診断運転を再開する制御回路とを備え、
    前記診断運転を一定時間の走行と一定時間の停止を繰り返す微速走行を行うか、インバータ素子などの制御機器の温度を管理し、診断運転停止温度以上になると前記診断運転を一時中断し、診断運転開始温度以下になると前記診断運転を再開することを繰り返す微速走行を行うか、することにより、前記インバータ素子などの制御機器の熱破壊を防止することを特徴とするエレベータの診断運転装置。
  3. 診断運転停止温度は、エレベータの安全回路が動作する温度よりも低い温度に設定したことを特徴とする請求項2記載のエレベータの診断運転装置。
  4. 地震発生時などの診断運転を低速走行で行うようにしたエレベータの診断運転装置において、
    巻上機のエンコーダのパルス出力を時間に変換する走行時間演算部と、前記走行時間演算部での低速診断運転による走行時間が一定時間に達したことを判定するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されると判定する第1の判定回路と、前記第1の判定回路により低速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの低速診断運転を一時停止するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されたらエレベータの低速診断運転を再開する制御回路とを備え、
    前記診断運転を一定時間の走行と一定時間の停止を繰り返す低速走行を行うことにより、インバータ素子などの制御機器の熱破壊を防止することを特徴とするエレベータの診断運転装置。
  5. 地震発生時などの診断運転を低速走行で行うようにしたエレベータの診断運転装置において、
    巻上機のエンコーダのパルス出力を時間に変換する走行時間演算部と、前記走行時間演算部での低速診断運転による走行時間が一定時間に達したことを判定するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されると判定する第1の判定回路と、制御盤内のインバータ素子の温度を検出する素子温度センサと、前記素子温度センサから送られるインバータ素子の検出温度と予め記憶された基準温度とを比較判定する第2の判定回路と、前記第1の判定回路により低速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの低速診断運転を一時停止するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されたらエレベータの低速診断運転を再開し、且つ前記第2の判定回路により低速診断運転停止温度以上になるとエレベータの低速診断運転を一時停止するとともに、低速診断運転開始温度以下になった時、エレベータの低速診断運転を再開する制御回路とを備え、
    前記診断運転を一定時間の走行と一定時間の停止を繰り返す低速走行を行うか、インバータ素子などの制御機器の温度を管理し、診断運転停止温度以上になると前記診断運転を一時中断し、診断運転開始温度以下になると前記診断運転を再開することを繰り返す低速走行を行うか、することにより、前記インバータ素子などの制御機器の熱破壊を防止することを特徴とするエレベータの診断運転装置。
  6. 地震発生時などの診断運転を微速走行で行うようにしたエレベータの診断運転方法において、
    巻上機のエンコーダのパルス出力を時間に変換する走行時間演算部と、前記走行時間演算部での微速診断運転による走行時間が一定時間に達したことを判定するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されると判定する第1の判定回路と、前記第1の判定回路により微速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されたらエレベータの微速診断運転を再開する制御回路とを備え、
    地震発生時などの診断運転を開始して微速走行運転を行うステップと、
    微速走行運転による走行時間が一定時間に達すると、微速走行運転を一定時間後に停止するステップと、
    エンコーダの出力が無くなった状態が一定時間計測されると、微速走行運転を一定時間後に再開するステップと、
    以後、一定時間後の走行・停止を繰り返すステップと、
    を備えたことを特徴とするエレベータの診断運転方法。
  7. 地震発生時などの診断運転を微速走行で行うようにしたエレベータの診断運転方法において、
    巻上機のエンコーダのパルス出力を時間に変換する走行時間演算部と、前記走行時間演算部での微速診断運転による走行時間が一定時間に達したことを判定するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されると判定する第1の判定回路と、制御盤内のインバータ素子の温度を検出する素子温度センサと、前記素子温度センサから送られるインバータ素子の検出温度と予め記憶された基準温度とを比較判定する第2の判定回路と、前記第1の判定回路により微速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されたらエレベータの微速診断運転を再開し、且つ前記第2の判定回路により微速診断運転停止温度以上になるとエレベータの微速診断運転を一時停止するとともに、微速診断運転開始温度以下になった時、エレベータの微速診断運転を再開する制御回路とを備え、
    地震発生時などの診断運転を開始して微速走行運転を行うステップと、
    微速走行運転による走行時間が一定時間に達すると、微速走行運転を一定時間後に停止するステップと、
    エンコーダの出力が無くなった状態が一定時間計測されると、微速走行運転を一定時間後に再開するステップと、
    微速走行運転により制御盤内のインバータ素子などの温度が上昇して診断運転停止温度以上になると、微速走行運転を一定時間停止するステップと、
    制御盤内のインバータ素子などの温度が下がって診断運転開始温度以下になると、微速走行運転を再開するステップと、
    以後、一定時間の走行・停止を繰り返すステップと、
    を備えたことを特徴とするエレベータの診断運転方法。
  8. 地震発生時などの診断運転を低速走行で行うようにしたエレベータの診断運転方法において、
    巻上機のエンコーダのパルス出力を時間に変換する走行時間演算部と、前記走行時間演算部での低速診断運転による走行時間が一定時間に達したことを判定するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されると判定する第1の判定回路と、前記第1の判定回路により低速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの低速診断運転を一時停止するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されたらエレベータの低速診断運転を再開する制御回路とを備え、
    地震発生時などの診断運転を開始して低速走行運転を行うステップと、
    低速走行運転による走行時間が一定時間に達すると、低速走行運転を一定時間後に停止するステップと、
    エンコーダの出力が無くなった状態が一定時間計測されると、低速走行運転を一定時間後に再開するステップと、
    以後、一定時間後の走行・停止を繰り返すステップと、
    を備えたことを特徴とするエレベータの診断運転方法。
  9. 地震発生時などの診断運転を低速走行で行うようにしたエレベータの診断運転方法において、
    巻上機のエンコーダのパルス出力を時間に変換する走行時間演算部と、前記走行時間演算部での低速診断運転による走行時間が一定時間に達したことを判定するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されると判定する第1の判定回路と、制御盤内のインバータ素子の温度を検出する素子温度センサと、前記素子温度センサから送られるインバータ素子の検出温度と予め記憶された基準温度とを比較判定する第2の判定回路と、前記第1の判定回路により低速診断運転による走行時間が一定時間を越えたらエレベータの低速診断運転を一時停止するとともに、前記エンコーダの出力が無くなった状態が前記走行時間演算部で一定時間計測されたらエレベータの低速診断運転を再開し、且つ前記第2の判定回路により低速診断運転停止温度以上になるとエレベータの低速診断運転を一時停止するとともに、低速診断運転開始温度以下になった時、エレベータの低速診断運転を再開する制御回路とを備え、
    地震発生時などの診断運転を開始して低速走行運転を行うステップと、
    低速走行運転による走行時間が一定時間に達すると、低速走行運転を一定時間後に停止するステップと、
    エンコーダの出力が無くなった状態が一定時間計測されると、低速走行運転を一定時間後に再開するステップと、
    低速走行運転により制御盤内のインバータ素子などの温度が上昇して診断運転停止温度以上になると、低速走行運転を一定時間停止するステップと、
    制御盤内のインバータ素子などの温度が下がって診断運転開始温度以下になると、低速走行運転を再開するステップと、
    以後、一定時間の走行・停止を繰り返すステップと、
    を備えたことを特徴とするエレベータの診断運転方法。
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