JP5055524B2 - 土壌ふるい器 - Google Patents

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Description

本発明は、異なる粒径領域の土壌粒子が混在している土壌を、前記粒径領域に応じて分離する土壌ふるい器に関する。
試験研究や土壌分析の分野では、自然の土壌をサンプリングした後、特定の粒径領域内となる土壌を抽出するために、土壌ふるい器が用いられる。
図13には、従来の土壌ふるい器101が例示されている。この土壌ふるい器101は、回転軸が水平方向となる状態で回転するロータリードラム110に土壌サンプルを収容し、このロータリードラム110を回転させて土壌ふるいを行う。ロータリードラム110の外周面には開口が形成されており、この開口が土壌ふるいとして機能する。ロータリードラム110の下方には漏斗130が配置されている。ロータリードラム110のふるいを通過した土壌は、この漏斗130を介して試料袋132に回収される。ロータリードラム110の周囲は、カバー180によって覆われており、ふるい工程中に土壌が飛散したり、外部から異物が混入したりしないようになっている。なお、開口よりも大きい土壌、岩石、根などは、ロータリードラム110の内部に残る。
しかしながら、従来の土壌ふるい器101は、以下のような問題があった。
(1)複数種類の土壌サンプルを同時に調整する際は、複数のロータリードラム110を回転軸方向に連ねるように配置し、同時に回転させる必要があった。この際に、隣接するロータリードラム110の互いの土壌を混在させないためにも、ロータリードラム110のそれぞれに対して、独立したカバー180を設定する必要があった。従って、作業効率を高めようとすると、土壌ふるい器101が大型化するという問題があった。
(2)土壌のふるい完了後、次の新たな土壌サンプルの調整を行う際には、直前の土壌が混入することを回避するために、ロータリードラム110、カバー180、漏斗130の全てを取り外して、それぞれを十分に洗浄しなければならなかった。洗浄している間は、土壌ふるい器101を稼働させることができないため、多数の土壌サンプルを連続的にふるいにかける際は、長時間の作業が強いられた。
(3)ロータリードラム110の開口寸法(土壌ふるいの粗さ)を変更する際には、ロータリードラム110全体を交換する必要があった。様々な粗さのふるいを用意しようとすると、複数のロータリードラム110を予め用意することになり、備品を含めて機器が大掛かりとなった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、コンパクトであって、かつ飛躍的に作業効率を高めることが可能な土壌ふるい器を提供することを目的としている。
本発明者の鋭意研究によって、上記目的は以下の手段によって達成される。
即ち、上記目的を達成する本発明は、異なる粒径領域の土壌粒子が混在している土壌を、前記粒径領域に応じて分離する土壌ふるい器であって、前記土壌が収容されて該土壌にふるいをかける複数の土壌ケースと、複数の前記土壌ケースが着脱自在に搭載され、前記土壌ケースを自転及び公転させる回転装置と、を備え、前記土壌ケースは、更に、上方に配置されて前記土壌を収容する土壌収容部と、前記土壌収容部の底面に配置され、複数の開口によって前記土壌を前記粒径領域に応じて分離する土壌ふるい部と、前記土壌ふるい部の下側に配置され、前記土壌ふるい部を通過した前記土壌のみを回収する土壌回収部と、を有することを特徴とする土壌ふるい器である。
上記土壌ふるい器に関連して、前記土壌ケースは、公転半径の内側方向に自転軸が傾斜した状態で、前記回転装置に搭載させることが好ましい。
上記土壌ふるい器に関連して、前記土壌ケースは、前記土壌収容部、前記土壌ふるい部及び前記土壌回収部が分離可能に構成されることが好ましい。
上記土壌ふるい器に関連して、前記土壌ケースの前記土壌収容部における周面又は天井面には、前記土壌を撹拌するための撹拌突起が形成されることが好ましい。
上記土壌ふるい器に関連して、前記土壌ケースの前記土壌ふるい部の前記開口は、前記土壌収容部側の開口径と比較して、前記土壌回収部側の開口径が大きくなることが好ましい。
上記土壌ふるい器に関連して、前記土壌ケースの前記土壌回収部は、内部に配置される回収用の袋を固定するための固定リングを有することが好ましい。
上記土壌ふるい器に関連して、前記回転装置は、公転軸が鉛直方向に対して傾斜した状態となっていることが好ましい。
上記土壌ふるい器に関連して、前記回転装置は、複数の前記土壌ケースが固定され、前記土壌ケースと共に自転及び公転を行う複数のケース固定部と、複数の前記ケース固定部を自転自在の状態で保持すると共に、前記ケース固定部と一緒に公転する公転体と、前記ケース固定部と同軸状態で連結される遊星体と、前記遊星体の内側又は外側に配置されて前記遊星体が回転接触する太陽体又は外輪体と、前記公転体、前記遊星体、前記太陽体、前記外輪体の少なくともいずれかに回転動力を付与する駆動装置と、を備えることが好ましい。
本発明によれば、コンパクト化が達成され、かつ、作業効率を飛躍的に高めることが可能となるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施形態に係る土壌ふるい器の全体構造を示す斜視図である。 同土壌ふるい器の全体構造を示す断面図である。 同土壌ふるい器における土壌ケースの内部構造を示す断面図である。 同土壌ケースにおける土壌収容部を拡大して示す斜視図である。 同土壌ケースにおける土壌ふるい部を拡大して示す平面図である。 同土壌ケースにおける土壌ふるい部の開口を更に拡大して示す断面図である。 同土壌ふるい器の回転装置の他の構成例を示す平面図である。 同土壌ケースにおける土壌ふるい部の他の構成例を拡大して示す平面図である。 同土壌ふるい器で土壌調整している状態を示す拡大断面図である。 同土壌ケースにおける土壌収容部の他の構成例を拡大して示す斜視図である。 同土壌ケースの他の構成例を示す断面図である。 同土壌ふるい器の他の構成例を示す断面図である。 従来の土壌ふるい器を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1には、本実施形態の土壌ふるい器1の全体構成が示されている。この土壌ふるい器1は、粒径領域が異なるとなる様々な大きさの土壌粒子が混在している土壌を、特定の粒径領域に応じて分離する。例えば、粒径領域の大きい砂利や根と、粒径領域の小さい土壌を分離する際に用いられるものである。
この土壌ふるい器1は、複数(ここでは2個)の土壌ケース10と、複数の土壌ケース10が着脱自在に搭載される回転装置50と、この回転装置50の周囲を覆う筐体80を備える。なお、ここでは図示を省略するが、この土壌ふるい器1は、回転する土壌ケース10の周囲及び上面を覆う蓋が設けられる。
回転装置50は、図2に示されるように、土壌ケース10が固定されるケース固定部52と、このケース固定部52を自転自在に保持する公転体54と、ケース固定部52と同軸状態で連結される遊星体60と、遊星体60の公転半径内側に配置される太陽体62と、公転体54を回転させるモータ(駆動装置)90を備える。
ケース固定部52は、ここでは有底の円筒形状となっており、土壌ケース10の下側を収容することで土壌ケース10を保持する構造となっている。なお、土壌ケース10とケース固定部52の両者の固定は、様々な機構を選択することができ、例えば、何らかの凹凸によって係合させたり、嵌め合いによる摩擦力で結合さたり、ケース固定部52に更に蓋を設けることで土壌ケース10全体を収容したり、ベルト等を利用して結合したりすることができる。いずれにしろ、土壌ケース10は、ケース固定部52に対して着脱自在な状態で搭載される。
このケース固定部52の底面には、同軸状となる自転軸体52Aが下側に突出するように設けられている。この自転軸体52Aの下端側には、遊星体60が固定されており、この遊星体60が回転すると、ケース固定部52が一緒に回転する。
公転体54は、複数のケース固定部52をそれぞれ自転自在に保持する。この公転体54は、詳細に、ケース固定部52の自転軸体52Aを回転自在に保持する軸受け55と、この軸受け55の外輪を保持する軸受け固定部56と、複数の軸受け固定部56を同時に保持する公転プレート57と、この公転プレート57の中心に配置される公転軸体58を備える。公転軸体58は、モータ90によって回転駆動される。
本実施形態において、軸受け固定部56は有底の円筒形状となっている。従って、軸受け固定部56は、ケース固定部52の周囲を隙間を有して覆っている。軸受け55は、軸受け固定部56の底面の中央に固定される。公転プレート57は、軸受け固定部56を収容するための開口57Aが形成されており、この開口57Aに軸受け固定部56の外周面が接合されている。
軸受け固定部56及び軸受け55の回転軸(自転軸J)は、公転プレート57の半径方向内側に傾斜するようになっている。即ち、自転軸Jの上方が、公転軸体58の半径方向内側に倒れ込んでいることになる。公転プレート57を回転(公転)させると、軸受け固定部56の上方が、常に公転軸K側に傾斜した状態で公転を行う。勿論、ケース固定部52の上方も常に公転軸K側に傾斜した状態となる。結果として、土壌ケース10の上方も常に公転軸K側に傾斜した状態となる。土壌ケース10に作用する公転半径方向外側に向かう遠心力により、土壌ケース10の自転軸Jの下側に向かう分力が生成される。なお、本実施形態では円板状の公転プレート57を例示したが、棒状のアームによって、ケース保持部52を自転自在に保持するようにしても良い。
遊星体60及び太陽体62はここでは傘歯車となっており、両者が噛み合っている。太陽体62は、公転軸Kと同軸状態で筐体80に固定配置されており、全ての遊星体60と同時に噛み合う。即ち、遊星体60と太陽体62は、遊星歯車機構となっており、遊星体60は、太陽体62の周りを回転接触しながら自転及び公転運動を行う。なお、本実施形態では、遊星体60の内側に太陽体62を配置する構造を示したが、図7の他の例に示されるように、遊星体60の外側に、内歯構造となる傘歯車(外輪体70)を配置するようにしても良い。勿論、外輪体70と太陽体62を同時に配置することも可能である。また、ここでは歯車によって動力を伝達する構造を例示したが、ローラやベルト等による摩擦接触によって動力を伝達する構造にしてもよい。
回転装置50は、上述のように構成されるので、モータ90によって公転体54を回転させると、ケース保持部52及び土壌ケース10が一緒に公転する。結果、ケース保持部10に連結されている遊星体60が、固定側の太陽体62の周りを公転しようとするが、両者は噛み合っているので、遊星体60に自転動力が作用する。この遊星体60の自転によって、ケース保持部52及び土壌ケース10が自転する。
図3から図5には、回転装置50に搭載される土壌ケース10の詳細構造が示されている。土壌ケース10は、土壌収容部20と、土壌ふるい部30、土壌回収部40を備えている。土壌収容部20は、上方に配置されて内部に土壌サンプルを収容するものである。土壌ふるい部30は、土壌収容部20の底面(下側)に配置されて、複数の開口によって、特定の粒径領域(例えば、直径2mm以下)の土壌を通過させることで、土壌を分離・抽出する構造となっている。土壌回収部40は、土壌ふるい部30の下側に配置され、土壌ふるい部30を通過した土壌を回収する容器となっている。
具体的に土壌収容部20は、底面側が開放しており天井を有する筒状の収容容器22を備える。収容容器22の内周面22Aは、底面側の直径が大きく、かつ天井側の直径が小さくなるような部分円錐形状となっている。このようにすると、内周面22Aが内側に傾斜した状態となるので、この内周面22Aに沿って土壌が舞い上がり、かつ、この飛散土壌が天井側で滞留することなく、積極的に底面側に戻るようになっている。即ち、矢印Fで示されるように土壌を収容容器22内で対流させることができ、撹拌効率を高めることができる。更に、この収容容器22の内周面22Aには、自転軸方向に延びる峰形状の撹拌突起24が、周方向に等間隔で4箇所形成されている。この撹拌突起24が、収容容器22と共に回転することで、土壌サンプルが撹拌される。収容容器22の天井面には、下側に突出する第2撹拌突起25が形成されている。この第2撹拌突起25は、中央部の高さ(厚み)が大きく、かつ、半径方向外側に向かって高さ(厚み)が小さくなるような傘形状となっており、特に本実施形態では球体を部分的にカットしたような形状となっている。撹拌突起24によって撹拌されて収容容器22内に飛散した土壌は、この第2撹拌突起25に積極的に衝突することで分散されて自然落下する。従って、この第2撹拌突起25によって対流Fを促進できるので、一層、撹拌効率が高められる。なお、この第2撹拌突起25は、例えば(部分)円錐形状のようにしても良い。
土壌ふるい部30は、円形のプレート形状となるふるい32と、このふるい32の外周に設けられる円筒状の結合リング34を備える。ふるい32には、複数の円形の開口36が形成されており、この開口36のサイズより小さい土壌粒子と、それよりも大きい土壌粒子を分離する。この開口36は、図6に拡大して示されるように、土壌収容部20側の開口縁36Aの内径D1と比較して、土壌回収部40側の開口縁36Bの内径D2が大きくなっている。即ち、この開口36は、土壌収容部20側から土壌回収部40側に向かって次第に内径が広がるような部分円錐形状となっている。これにより、土壌収容部20側の開口縁36Aを通過した土壌粒子Rは、途中で詰まることなく、土壌回収部40側に円滑に放出される。
結合リング34は、ふるい32を基準にして土壌収容部20側と土壌回収部40側の双方に延びており、収容容器22と回収容器42(詳細は後述)のそれぞれに対して、着脱自在に嵌め合うようになっている。具体的には、収容容器22の下端近傍と結合リング34が嵌り合っており、回収容器42の上端近傍と結合リング34が嵌り合っている。結合リング34から、収容容器22と回収容器42を取り外せば、土壌ふるい部30のみが分離される。開口36のサイズの異なる土壌ふるい部30を複数用意しておけば、土壌ふるい部30のみを交換するだけで、土壌の調整目的に応じて粒径領域を切り換えることができる。なお、本実施形態では、開口36を除けば、ふるい32が平坦に形成されている場合を示したが、図8の示す他の例のように、ふるい32における土壌収容部20側の面に、半径方向に延びる突起32Aを周方向に等間隔で複数形成しておくことで、土壌サンプルの撹拌を更に促進させることも好ましい。
土壌回収部40は、天井側が開放している有底筒状の回収容器42を備える。この回収容器42の内周面の上端近傍には、環状の段部42Aが形成されており、この段部42Aに、環状の固定リング44が嵌り込む。この固定リング44と段部42Aによって、回収容器42の内周に配置される土壌回収袋46の上端近傍を挟み込む。従って、土壌ふるい部30を通過した土壌は、土壌回収袋46内に確実に落下するので、土壌回収袋46を取り出すだけで調整後の土壌を回収でき、回収容器42を常に清潔に維持すること可能になる。
次に、本土壌ふるい器1の使用方法について説明する。
まず、土壌ケース10を土壌ふるい器1から取り外す。この土壌ケース10を、収容容器22と、ふるい32及び結合リング34と、回収容器42に分解する。収容容器22の天地方向を反転させてカップ状態にし、その内部に土壌サンプルを投入する。一方、回収容器42の内部には、固定リング44を利用して、新しい土壌収容袋46を配置する。土壌サンプルが投入された収容容器22に対して、ふるい32及び結合リング34を、上方から蓋をするようにして嵌め込む。この際、ふるい32の開口36は、小さい内径D1となる開口縁36Aが収容容器22側に配置される。このふるい32及び結合リング34に対して、同様に天地を反転させた回収容器42を、上方から蓋をするようにして嵌め込む。結果として、土壌収容部20、土壌ふるい部30及び土壌回収部40が天地を逆にした状態で組み上げられることになり、この土壌ケース10を更に反転させることで、図3で示す通常の状態とする。上記手順に沿って2個の土壌ケース10のそれぞれに土壌サンプルをセットする。
次に、これらの2個の土壌ケース10を、回転装置50に搭載する。具体的には、回転装置50におけるケース保持部52に対して、土壌ケース10の収容容器22を嵌め込むようにして配置する。ケース保持部52の自転軸Jは、公転半径の内側方向に傾斜しているので、土壌ケース10も傾斜した状態となる。セット完了後、特に図示しない蓋を閉めてスタートボタンを押すことで、土壌ケース10が自転及び公転運動を行う。図9に示されるように、主として自転運動によって収容容器22内の土壌が撹拌される。更に、公転運動に伴って、遠心力Eの分力E1が、自転軸Jの下方向に作用する。この分力E1によって、撹拌された土壌が、ふるい32の開口36を通過する方向に付勢されるので、土壌の分離効率を高めることができる。開口36を通過して粒径領域が揃った土壌は、回収容器42における土壌収容袋46に堆積する。従って、ふるい工程が完了したら、土壌ケース10を回転装置50から取り外して、回収容器42を分離し、土壌収容袋46のみ取り出すことで土壌調整作業が完了する。その後、収容容器22、ふるい32及び結合リング34に付着した土壌を、水等で洗浄しておけば、次の新たな土壌サンプルに利用することができる。
以上、本実施形態の土壌ふるい器1では、土壌ケース10が、自転軸Jの上から下に向かって、土壌収容部20、土壌ふるい部30、土壌回収部40が順番に設けられている。従って、回転装置50によって、複数(2個)の土壌ケース10を同時に自転・公転させれば、土壌収容部20の土壌が、土壌ふるい部30によって分離されて、土壌回収部40に効率的に回収される。特に、土壌ケース10は、回転装置50から着脱自在に搭載されるので、例えば10個の土壌ケース10を用意しておくことで、本土壌ふるい器1による土壌調整中に、次の土壌サンプルを、未使用の土壌ケース10に収容しておくことができる。従って、多数の土壌サンプルの連続的にふるいにかける際に、土壌ふるい器1を常に稼働させることができるので、作業効率を飛躍的に高めることができる。
また、この土壌ふるい器1によれば、土壌ケース10の自転軸Jの上方が、公転半径の内側方向に傾斜している。従って、自転軸Jに対して垂直に配置される土壌ふるい部30の通過方向(自転軸方向J)に対して、遠心力の分力を作用させることができる。従って、撹拌された土壌を、積極的に土壌ふるい部30に押しつけることができるので、ふるいによる分離効率を高めることが可能となっている。
更にこの土壌ケース10は、土壌収容部20、土壌ふるい部30及び土壌回収部40が、相互に分離可能に構成される。従って、土壌を収容したり、調整後の土壌を回収したり、土壌ふるい部の粗さを変更したりすることが容易となり、作業効率を高めることができる。また、各部品を簡単に洗浄できるので、異物混入を簡単に抑制することができる。また、土壌収容部20における周面には、土壌を撹拌するための撹拌突起が形成されているので、土壌の撹拌を促進することができ、短い時間で効率的にふるい作業を実現できる。なお、ここでは土壌収容部20の周面に撹拌突起を形成したが、例えば図10において逆さに示される収容容器22ように、天井から下側に向かって、棒状の撹拌突起24を配置することで、土壌を撹拌することも可能である。土壌ふるい部30に形成される開口36は、土壌収容部20側の開口径D1と比較して、土壌回収部40側の開口径D2が大きくなる。従って、開口36の入口側を通過した土壌は、開口36の途中で詰まることなく、円滑に排出することができるので、分離効率が高められる。また、土壌ケース10の土壌回収部40は、固定リング44によって、内部に配置される回収用の袋46の縁部分を固定できるため、分離後の土壌の回収が極めて簡単になる。勿論、土壌ふるい部30との嵌め合いを利用して、袋46を回収容器42に固定することも可能である。しかし、本実施形態のように固定リング44と土壌ふるい部30を別構造にすることによって、土壌調整後において、土壌ふるい部30を回収容器42から取り外しても、固定リング44によって袋46が回収容器42に固定されたままの状態にできる。従って、固定リング44及び袋46を回収容器42に固定したまま、専用の蓋を(図示省略)を別途覆い被せれば、この回収容器42自体を土壌保管ケースとして活用できる。
なお、本実施形態では、固定リング44が回収容器42の内周面に配置される構造を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図11に示されるように、回収容器42の外周面側に環状の段部42Aを形成し、この段部42Aを利用して、回収容器42の外周を取り囲むように環状の固定リング44を嵌め込む構造も好ましい。このようにすると、回収用の袋46の縁部分を、回収容器42の外側で固定できるため、固定リング44をセットする際の作業性が向上する。また、回収容器42の内部の段差が無くすことができるので、回収容器42の構造が簡潔となり内周側の洗浄も容易となる。
更にこの土壌ふるい器1は、回転装置50が、土壌ケース10と共に自転及び公転を行う複数のケース固定部52と、この複数のケース固定部52を自転自在の状態で同時して公転する公転体54と、遊星体60と太陽体62による遊星機構と、公転体54を回転させる駆動装置(モータ90)を備えている。このようにすることで、土壌ケース10の周囲において、回転接触や摩擦接触する部分を殆ど無くすことができる。結果、自転・公転中において土壌ケース10の周囲の温度が上昇することを抑制でき、温度変化による土壌の品質変化を低減できる。好ましくは、遊星体60及び太陽体62を、できる限り土壌ケース10から離れた位置に配置することが好ましい。
なお、本実施形態では、モータ90が公転体54を回転駆動する場合に限って示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、公転体54は自由回転できる状態で保持しておき、公転体62をモータ90で駆動するようにしても、同様の作用が得られる。即ち、回転装置50では、公転体、遊星体、太陽体(又は外輪体)の少なくともいずれかに回転動力を付与する構造であればよい。
更に本実施形態では、回転装置50の公転軸Kが鉛直方向に配置される場合を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図12に示される土壌ふるい器1のように、公転軸Kが傾斜した状態で、公転体54、遊星体60及び太陽体62による遊星機構の全体を傾斜配置することも好ましい。自転軸Jと公転軸Kを平行とすることが好ましい。更に、この全体の傾斜角度を変更できるように、角度調整機構66を設けることも望ましい。具体的にこの角度調整機構66は、筐体80に対して揺動軸67によって揺動自在に配置されているベース板68と、このベース板68に設けられる昇降用のネジ機構69を備えている。このネジ機構69を回転させることで、上下動可能なボールネジとして機能するので、筐体80に対するベース板68の傾斜角度を調整できる。
この図12の土壌ふるい器1によれば、自転軸Jと公転軸Kが平行となるので、星体60や太陽体62に平歯車を採用することができ、製造コストを低減できる。また、自転軸Jと公転軸Kを平行にしても、公転軸Kが傾斜しているので、土壌ケース10を傾斜させることが可能になる。特に、公転軸Kによる公転運動によって、土壌ケース10を上下方向に往復運動させることができるので、内部の土壌が上下に動きやすく、撹拌効率をより高めることができる。勿論、図12に構造となる公転軸Kに対して、自転軸Jを更に傾斜させることも可能である。
また本実施形態では、回転装置50に対して、土壌ケース10が2個搭載される場合に限って示したが、勿論、3個以上でもよく、好ましくは4個以上搭載できるようにする。
なお、本発明の土壌ふるい器は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の土壌ふるい器によれば、飛躍的に作業効率を高めることが可能となっており、土砂を含む、様々な土壌の調整に利用することができる。
1 土壌ふるい器
10 土壌ケース
20 土壌収容部
22 収容容器
24 撹拌突起
30 土壌ふるい部
32 ふるい
34 結合リング
40 土壌回収部
42 回収容器
42A 段部
44 固定リング
50 回転装置
54 公転体
57 公転プレート
60 遊星体
62 太陽体
80 筐体
90 モータ

Claims (8)

  1. 異なる粒径領域の土壌粒子が混在している土壌を、前記粒径領域に応じて分離する土壌ふるい器であって、
    前記土壌が収容されて該土壌にふるいをかける複数の土壌ケースと、
    複数の前記土壌ケースが着脱自在に搭載され、前記土壌ケースを自転及び公転させる回転装置と、を備え、
    前記土壌ケースは、更に、
    上方に配置されて前記土壌を収容する土壌収容部と、
    前記土壌収容部の底面に配置され、複数の開口によって前記土壌を前記粒径領域に応じて分離する土壌ふるい部と、
    前記土壌ふるい部の下側に配置され、前記土壌ふるい部を通過した前記土壌のみを回収する土壌回収部と、を有することを特徴とする土壌ふるい器。
  2. 前記土壌ケースは、公転半径の内側方向に自転軸が傾斜した状態で、前記回転装置に搭載させることを特徴とする請求項1に記載の土壌ふるい器。
  3. 前記土壌ケースは、前記土壌収容部、前記土壌ふるい部及び前記土壌回収部が分離可能に構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の土壌ふるい器。
  4. 前記土壌ケースの前記土壌収容部における周面又は天井面には、前記土壌を撹拌するための撹拌突起が形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の土壌ふるい器。
  5. 前記土壌ケースの前記土壌ふるい部の前記開口は、前記土壌収容部側の開口径と比較して、前記土壌回収部側の開口径が大きくなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の土壌ふるい器。
  6. 前記土壌ケースの前記土壌回収部は、内部に配置される回収用の袋を固定するための固定リングを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の土壌ふるい器。
  7. 前記回転装置は、公転軸が鉛直方向に対して傾斜した状態となっていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の土壌ふるい器。
  8. 前記回転装置は、
    複数の前記土壌ケースが固定され、前記土壌ケースと共に自転及び公転を行う複数のケース固定部と、
    複数の前記ケース固定部を自転自在の状態で保持すると共に、前記ケース固定部と一緒に公転する公転体と、
    前記ケース固定部と同軸状態で連結される遊星体と、
    前記遊星体の内側又は外側に配置されて前記遊星体が回転接触する太陽体又は外輪体と、
    前記公転体、前記遊星体、前記太陽体、前記外輪体の少なくともいずれかに回転動力を付与する駆動装置と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の土壌ふるい器。
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