JP5054859B2 - 縦型製袋充填包装機 - Google Patents

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Description

この発明は、被包装物の噛み込み防止制御装置を備えた縦型製袋充填包装機に関する。
例えば、従来縦型製袋充填包装機においては、図4に示されるように、包装フィルムをフォーマー9に導いて製品充填筒2を包むように折り曲げてフォーマーの前側で合わせてから縦シール装置3または3’により縦シールして包装筒Hとするとともに、製品充填筒の側面に設けられたフィルム送り装置4により包装筒Hの引き下ろしを行って製品充填筒2の下方へ垂下し、その後横シール(エンド・シール)カッター装置5で横シールすると共に包装筒Hをカットして完成品Jを排出する構成のものが知られている。
この横シール部分は固定位置でシールするもの(間欠型)もあるが、シール時間を長くするため図4のイに示す如くボックスモーションを行う連続型のものが知られている。該ボックスモーションとは包装筒の流れを止めずに、(ロ)の直線部分で包装筒の流れと同期して横シール・カッター装置5を下方に一緒に移動させるための動作である。すなわち、(ロ)の直線部分でヒーターによるシールが継続されるので、包装筒の流れを止めずにシール時間を長くすることができる。また、包装筒に入れられるお菓子等の内容物は、該横シールのボックスモーションにおける戻りの期間ハの時に製品充填筒2の中を通って上から投入される。
上記横シール(エンド・シール)カッター装置5の動作は以下のとおりである。前記ボックスモーション(ロ)の直線部分上部(ニ)において、包装筒Hの被カット位置に合わせて横シール(エンド・シール)用ヒータを閉じていき、横シール用ヒータが閉じる前に、左右の横シール用ヒータの上側と下側に横シール用ヒータよりも互いに相手側に接近した位置に張り出して弾持してある対向する二対のシャッターを先ず閉じて包装筒を偏平に挟持し、その後に横シール用ヒータが閉じられて製品充填筒を通して落下充填された被包装物の上側の際と、次に落下充填される予定の被包装物の下側の際に横二条を同時にシールを行い、かつカッターが該横二条の中間の被カット位置をカットする。
前記ボックスモーション型横シールカット装置は、一対の横シール用ヒータの動作が描く軌跡が円の一側面を直線で截断した様な一対のカム曲線を向かい合わせた二つの円弧ループ(イ)である。よって、その動作は一対の横シール用ヒータが閉じ合って横二条シールしつつ下降し、その後横シール中にカッターが横二条シール間の包装筒の被カット位置をカットした後、引き続き被包装物に干渉しないように大きく開いて上昇復帰する動作を繰り返す対称なボックスモーションを連続して行うことになる。
上記ボックスモーション型横シールカット装置5に付設される二対のシャッターは、ボックスモーション型ではない従来の横シールカット装置に付設される二対のシャッターと同一の構成であり通常のものである。該シャッターは、横シールカット装置5がボックスモーションを行い一対の横シール用ヒータが閉じていくと、一対の横シール用ヒータよりも先に閉じ合って包装筒を偏平に挟持する役目を担っている。
縦型製袋充填包装機は、一対の横シール(エンド・シール)用ヒータが横シールする際に被包装物が高く嵩ばったり被包装物が落下してから跳ね上がったりすることにより、被包装物を噛み込んでしまう包装不良を起こす場合がある。このため、横シール・カット装置に一対のしごき板を備えた製品噛み込み防止装置を付設して、該一対のしごき板で一対の横シール用ヒータが開いている間に包装筒の被カット位置の上方から下方までの距離をしごいて被包装物を強制的に押し込むことが行われている。
従来の縦型製袋充填包装機における横シール・カット装置の製品噛み込み防止装置としては、特開昭58−195101号、USP5203145号、USP4947618号、USP4663917号、及び特開平5−330504号、特開平9−12003号公報等がある。上記しごき板の構造によって前記ボックスモーションの動作に若干の相違が出てくる。
また、特開平9−12003号公報、特開平10−297619号公報のものは、しごき板が従来のシャッターと略同一の構成、同一箇所に装着されるものであり、横シール用ヒータと一体的にボックスモーションを行いつつ包装筒を扁平に挟持するものである。この構成により、しごきストロークを必要最小限度に短くすることができ、しごき時に袋内の空気圧が異常に上昇するのを抑えられて袋の破裂を回避できる。従って、上記従来例は上記構成により高速包装が実現できる縦型製袋充填包装機におけるボックスモーション型横シール・カット装置の製品噛み込み防止方法を提供したものである。
しかし、上記従来のシャッターやしごき装置を用いても、上部シャッターの隙間から被包装物が落下したり、既に落下した被包装物が横シールの閉じ動作により発生した上昇気流により舞い上げられた被包装物が横シール部分に噛み込んだりして、製袋充填包装機の故障の原因になっていた。
特開平9−12003号公報 特開平10−267619号公報 特開2000−226006号公報 特開2002−59905号公報
この発明は、縦型製袋充填包装機において、横シール時における被包装物の噛み込みを確実に防止する装置を提供することを目的とする。
本発明の縦型製袋充填包装機は、包装フィルムのフィルム両縁を縦シールして包装筒を形成するとともに、該包装筒をフィルム送り装置によりフィルムが下降して横シール(エンド・シール)カット装置により包装筒に充填された被包装物の上側の際と次に落下充填される被包装物の下側の際を横二条シールし中間をカットする縦型製袋充填包装機において、上記横シール(エンド・シール)カット装置の上部に横シ−ル時に被包装物の落下を遮断する上部シャッターを備え、該上部シャッターの左右の先端は上下に段差を有し、該先端同士が上下に重なる状態で互い違いの状態に閉じる縦型製袋充填包装機であって、
前記横シール(エンド・シール)カット装置の下部に横シ−ル前に前記包装筒をしごく下部シャッターを備え、該下部シャッターが隙間を有して閉じ、該隙間及び前記互い違いに閉じた上部シャッターに折り曲げられて閉じられた前記包装筒の折り曲げ部を介して横シール時に発生する上昇気流を前記上部シャッターの上部に逃がすことを特徴とする。
さらに、前記横シール(エンド・シール)カット装置の上部のシャッターが閉じた一定時間後に上記横シ−ルの閉じ動作を開始し、該一定時間が製袋充填包装の1サイクルの10〜15%の時間であって、かつ、被包装物が横シール空間を通過し終えるのに必要な時間であることを特徴とする。
前記請求項1記載の発明によれば、横シールが閉じた状態でも下部シャッター24,25は完全に閉じることはなく、多少の隙間が設けられており、横シール時の吹き上がりの空気を上部に逃がすための通路となる。このため、横シール時の吹き上がり空気の圧力で該折り曲げ部のフィルムは押し広げられ、該通路を介して上部に逃げた空気は、上記くの字状に折り曲げられたフィルムの間を押し広げながら上部に流出することにより、横シール時に吹き上がりにより巻き上げられた下部包装体内の被包装物の屑やかけらが、下部シャッターの隙間から横シール時に横シール空間に噛み込むことを防止できる。また、上記折り曲げられたフィルムは閉じているので、その上部に次の被包装物が落下してきたとき、該落下してきた次の被包装物が従来のようにシャッターの隙間から横シール部に入り込むのを有効に防止することができる。
前記請求項2記載の発明によれば、横シーラー上部シャッターが閉じた時、横シーラを一時停止してシャッターが閉じる寸前に通過した被包装物が横シール面を通過する時間を持つことにより、被包装物が横シール面に噛み込むのを防止することができる。
本発明の適用される例として、縦型製袋充填包装機におけるボックスモーション型横シール・カット装置の基となる基本動作について、概要を図4〜図8を参照して簡単に説明する。なお、詳しくは、特開平9−12003号公報が参照される。
図5において、一対の横シール用ヒータ5a,5bの下側に一対のしごき板6a,6b、及び上側に一対のシャッター板7a,7bが備えられ、シャッター板7a,7bには受け板10a,10bが付設されている。
図4〜図8に示すように、包装フィルムFを製品充填筒2を包むように折り曲げてフィルム両縁を縦シール装置3により縦シールして包装筒Hとするとともに、製品充填筒2の側面に設けられたフィルム送り装置4により包装筒Hの引き下ろしを行って製品充填筒2の下方へ垂下する。同時に、ボックスモーションが一対のカム曲線m1 ,m2 (図5参照)によって与えられ、一対の横シール(エンド・シール)用ヒータ5a,5bを下降しつつ閉じ合わせて横二条シールをする。該横シール時に横シール・カット装置5により、製品充填筒2に沿って下方へ垂下する包装筒Hの上記横二条シールの中間(カット位置C)をカットする。その後、横シール用ヒータ5a,5bは開いて上昇復帰する。
図5においてIよりしごきが始まりIIでしごきが完了する。このI〜IIがしごき区間となり、続いてIII よりエンドヒータのシールが始まり、IVでシールが完了する。このIII 〜IVがシール区間となり、IV〜Iへの外周区間を経て、Iのしごきへ復帰する。
横シール用ヒータ5a,5bが横シール終了後開いて最上昇位置に復帰した時点から接近しつつ下降して横シール開始するまでの動作工程について、第一段階・第二段階・第三段階の動作に分けられる。第一段階の動作として、一対の横シール用ヒータ5a,5bの下面に水平かつ平行に弾持した一対のしごき板6a,6bが開いた状態から包装筒Hを通過可能に偏平させるように近接するとともに、一対の横シール用ヒータ5a,5bが開いた状態から前記偏平した包装筒Hに接触しない限度に近接し、かつ、一対のしごき板6a,6bが近接した時に、包装筒Hの被カット位置Cがしごき板6a,6bよりも所要下方に位置するように包装筒Hの下降が減速中か停止する。
第二段階の動作として、一対のしごき板6a,6bと一対の横シール用ヒータ5a,5bのそれぞれの前記近接状態を維持したまま、横シール・カット装置5が包装筒Hに対して相対的に大きな下降速度で下降することにより横シール・カット装置5のカッター5cが包装筒Hの被カット位置Cへ相対的に近づいていくように横シール・カット装置5が下降する。
第三段階の動作として、包装筒Hの下降速度の増速と横シール・カット装置5の下降速度の変速の中、少なくとも包装筒Hの下降速度の増速を行うことにより包装筒Hの下降速度と一対の横シール用ヒータ5a,5bの下降速度が同期していって包装筒Hの被カット位置Cが横シール開始位置に到達したときに、速度同期が完了しかつ横シール・カット装置5のカッター5cが包装筒Hのカット位置に一致する。
一対の横シール用ヒータ5a,5bは、符号IIのポイントである最上昇位置に開いた状態から円弧移動して接近していき、符号III のポイントの位置に到達し近接すると符号IVのポイントまで近接したまま下降し、ここからさらに接近して符号Vのポイントで閉じ合い符号VII のポイントまで下降し、途中、符号VII のポイントでカッター5cがカット動作を行い、符号VII のポイントからは円弧移動して接近していき、符号IXのポイントである最下降位置を通過してさらに円弧移動して上昇復帰しつつ開いていき、符号IVのポイントと同じ高さの最も開いた上昇中間位置である符号Iのポイントを通りさらに円弧移動して上昇復帰しつつ閉じていき符号IIのポイントである最上昇位置に復帰する一対の対称なボックスモーションが与えられる。
一対のしごき板6a,6bは、それぞれ支持ロッド25,25を介して一対の横シール用ヒータ5a,5bの下面に支持されていて、横シール用ヒータ5aまたは5bよりも張り出して接近している。支持ロッド25は、横シール用ヒータ5aまたは5bに固定された支持ガイド26のガイド孔に嵌挿されスライド可能であり、かつばね27によりシール・シール解除の方向に付勢されている。各しごき板6a,6bの両端に、ネジ先端にゴム製もしくはプラスチック製の緩衝消音用のキャップが被嵌された調整ネジが設けられ、キャップがしごき板6a,6bよりも張り出して当接することにより、離間寸法B(図6)を確保して一対のしごき板6a,6bが近接する。そして、横シール用ヒータ5a,5bが符号III のポイントに位置して離間寸法A(図6)となるように近接したときに、一対のしごき板6a,6bは、離間寸法Aよりも小さい離間寸法Bで近接する。
上記のように構成された一対のしごき板6a,6bは、横シール用ヒータ5a,5bがボックスモーションを行って符号III のポイントへ移動して離間寸法Aとなるように近接したときに、離間距離Bを保って近接し、横シール用ヒータ5a,5bが符号III のポイントから符号VIIIのポイントまで下降する間、離間距離Bを保って下降する。そして、一対のしごき板6a,6bは、符号III のポイントから符号Vのポイントへ下降する動作中に、しごき板6a,6bの下降速度を包装筒Hの下降速度よりも大きくすることにより、しごきを行うことができる。しごきストロークは、しごき板6a,6bの下降速度と包装筒Hの下降速度の速度差に比例する。しごき板6a,6bがしごきを行う間、包装筒Hの下降速度がゼロであると、しごきストロークが最大になる。
一対のしごき板6a,6bは、横シール用ヒータ5a,5bがボックスモーションを行って符号III のポイントへ移動して離間寸法Aとなるように近接したときに、離間距離Bを保って近接して包装筒Hを偏平し、そのまま包装筒Hよりも速い速度で、包装筒Hの被カット位置Cよりも上方位置から被カット位置Cを通過して下方位置まで下降するしごき動作を行い、もしも被包装物が包装筒Hの被横シール位置よりも上にあるときは該被包装物を被横シール位置よりも下側へ強制的に押し込むことにより、横シール用ヒータ5a,5bが製品を噛み込んで横シールしてしまうことを回避させるとともに、袋内のしごき板6a,6bよりも下側の余分な空気を上方へ逃がして袋の破裂を回避する働きをする。
図5ないし図8を参照して、横シール用ヒータとしごき板と包装筒の相対的位置関係と被包装物の包装工程を説明する。図5は、横シール用ヒータ5a,5bが符号IIの位置に上昇復帰したところを示す。包装筒Hには既に被包装物Wが充填されていて被カット位置Cは既に符号III の位置よりも下方に位置している。図6は、横シール用ヒータ5a,5bが符号III の位置に到達して離間寸法Aとなって近接するとともに、しごき板6a,6bとシャッター7a,7bがそれぞれ離間寸法Bとなって近接したところを示す。
横シール用ヒータ5a,5bが符号III の位置に到達すると、水平移動成分がなくなるから急に速い下降速度となり、横シール用ヒータ5a,5bが符号IVの位置に到達するまでの間に、しごき板6a,6bが停止中または低速下降中の包装筒Hに対してしごきを行う。
図7は、横シール用ヒータ5a,5bが横二条シールを行ったまま符号VIの位置に到達しカッター5cが突き出てきて包装筒Hの被カット位置Cをカットしているところを示す。この時点で次の被包装物Wが落下充填されシャッター7a,7bに付設された受け板10a,10bが受け止める。
図8は、横シール用ヒータ5a,5bが符号VIIIの位置に到達してしごき板6a,6bとシャッター7a,7bが終了し開き始めるところを示す。この時点では横シール用ヒータ5a,5bが開いているから袋包装品Xが落下する。
このように、この横シール用ヒータの製品噛み込み防止方法は、カム曲線m1 ,m2 によって、横シール用ヒータ5a,5bが、最上昇位置に開いた状態から接近していき一定寸法離れた状態に近接すると近接したまま一定寸法下降しさらに接近して閉じ合って横シールを行いさらに一定寸法下降してから被包装物に干渉しないように開いて上昇復帰するというボックスモーションを与え、そして、横シール用ヒータ5a,5bのそれぞれの下側に対向一対のしごき板6a,6bを横シール用ヒータ5a,5bに比して互いに相手側に接近した位置に張り出して弾持するだけで、横シール用ヒータ5a,5bがボックスモーションを行うと、該一対のしごき板6a,6bに近接状態で下降していく動作を与えるとともに、フィルム送り装置4のフィルム送りと横シールカット装置5のボックスモーションを各別のサーボモータ8a,8bによりそれぞれ所要に変速させ、しごき板6a,6bが包装筒Hの被カット位置Cよりも所要上方で近接してからカッター5cが包装筒Hの被カット位置Cに一致して横シール用ヒータ5a,5bが閉じ合うまでの間、しごき板6a,6bの下降速度を包装筒Hの下降速度よりも大きくさせることにより、しごき板6a,6bが包装筒Hを偏平して下降するしごきを行うものである。
上記基本動作は公知であるが、本発明は、このような縦型製袋充填包装機において、前記横シールに先立ち、一定時間被包装物が通過して横シール空間から無くなるのを待つ時間を意図的に設けている。
従来の装置は、横シーラが閉じきる前にシャッターを閉じ、被包装物の落下をせき止めるので噛み込みが防止されるように工夫されているが、シャッターを閉じても横シール動作は動いており、シャッターが閉じる寸前に通過した被包装物が横シールに噛み込んでしまう可能性が高かった。
また、前記基本動作においては、図7において次の被包装物Wが落下充填されシャッター7a,7bに付設された受け板10a,10bが受け止められるが、従来のシャッター7a、7b間には後述する横シール時の吹き上がり空気を逃がすため若干の隙間があいており、被包装物として柿の種とか、ポテトチップのような割れやすい被包装物の場合、該隙間を介してわずかではあるが次の被包装物の屑等が落下することがあり、これが横シール間に噛み込み、不良品となってしまう。
本発明では、この上部シャッターが閉じて次の被包装物が落下してから暫く遅れ時間を置いてから横シール動作を行うように設計されている。従って、仮に次の被包装物の屑等が、シャッターの隙間から落下しても該落下が完了してから横シールを行うので、横シール空間に被包装物のかけら等が噛み込むことがない。
また、横シール前のしごき動作や場合によっては別設のスポンジによって、既に被包装物の充填済みのエンドシーラー下部包装体はかなり中の空気が抜かれているが、横シール動作は、さらに包装体を圧迫し、また加熱することになるので、既に被包装物を充填済みの横シーラー下部包装体からは横シール時に吹き上がりが生じる。前記下部シャッターは、このような下部包装体からの空気を逃がすため、完全に閉じることはなく、若干の隙間が空いている。前記吹き上がりにより前記下部包装体内の被包装物の屑やかけらが巻き上げられ、下部シャッターの隙間から横シール時に横シール空間に噛み込むことが多い。
この被包装物の横シールへの噛み込みは、不良品となるのみならず、機械の故障の原因となるので避けねばならない。
本発明では、前記下部シャッターは前記上部シャッタ−と同期して閉じるので、該下部シャッターが閉じてから一定時間の時間遅れを取り、上記吹き上がりにより横シール空間に入ってきた被包装物のかけら等が再び落下して横シール空間から無くなった状態で横シールを行うように制御されることになる。このように、横シールの開閉動作を2段階で行い、被包装物の通過時間を調整する。従って、横シール空間に被包装物のかけら等が噛み込む確率が大幅に減少する。
該動作は、上部シャッターや下部シャッターが横シーラーと別体になって動くものでもよく、この場合、シャッターは横シーラ上部に独立したシリンダーによるものが取り付けられる。また、前記ボックスモーション型の連続製袋充填機のみならず、例えば特開平10−203502号公報に示されるような、横シール時に包装体の下降を一時止めて行う間欠動作型の縦型充填包装機でも本発明は有効に適用される。
上記シャッターが閉じてから横シールまでの待ち時間は、1サイクルの時間の約10〜15%が取られる。例えば、通常の縦型充填包装機の1サイクルは、約1.5秒(40〜60rpm)であるので、この場合約0.15〜0.25秒になる。
前記横シール時の被包装物の噛み込みを防止する方法として、シャッター構造にも工夫がなされる。
図1〜図3には、本発明のシャッター構造の例を示す。図2は、横シーラー部分の側面図であり、図2は横シーラー27,28が開いている状態、図3は横シーラー27,28が閉じている状態を示す。図1は、該横シーラー部を上部から見た上面図である。図1において、41、44はスライダー、42、43はシャッターである。また、45はシリンダー(クッション)、46はシャッター(上)、47はシャッター(下)であり、48はストッパー、49は横ヒーターブロックである。
図2において、21,22は上部シャッターであり、24,25は下部シャッターである。図1〜3は、上部シャッター21,22及び下部シャッター24,25が横シーラー27,28と一体になっている構造であるが、本発明はこれに限らず、上部シャッターが横シーラーと別体になっていて独立に動くもの、あるいは下部シャッターが横シーラーと別体になっていて独立に動くものでもよい。
シャッター21,22の先端は、横シール27,28の先端より約15mm中心方向に突出しており、また上下方向に段違いに取り付けられている。従って、横シーラー27,28が閉じて横シールをしているとき、シャッター21,22の先端は図3に示されるごとく、その先端は段違いになって互いの先端同士が上下に重なる状態となる。
この時、フィルム30.31は、左右が重なって、シャッター21の先端部、次いでシャッター22の先端部を介してくの字状に折り曲げられて、下部に引かれている状態となる。横シールが閉じた状態でも下部シャッター24,25は完全に閉じることはなく、多少の隙間が設けられている。これは、横シール時の吹き上がりの空気を上部に逃がすための通路となる。該通路を介して、上部に逃げた空気は、上記くの字状に折り曲げられたフィルムの間を押し広げながら上部に流出する。これは前記折り曲げ部の圧接力はさほど強くなく、上記横シール時の吹き上がり空気の圧力で、該折り曲げ部のフィルムは押し広げられるためである。
上記折り曲げられたフィルムは閉じているので、その上部に次の被包装物が落
下してきたとき、該落下してきた次の被包装物が従来のようにシャッターの隙間から横シール部に入り込むのを有効に防止している。
従って、上記段違いに閉じた上部シャッターを用いれば、従来のように横シール時に上部シャッターの隙間から上部の被包装物のかけら等が落下することがないので、横シール時の被包装物の噛み込みが大幅に少なくなり、改善される。
前記請求項1記載の発明によれば、横シールが閉じた状態でも下部シャッター24,25は完全に閉じることはなく、多少の隙間が設けられており、横シール時の吹き上がりの空気を上部に逃がすための通路となる。このため、横シール時の吹き上がり空気の圧力で該折り曲げ部のフィルムは押し広げられ、該通路を介して上部に逃げた空気は、上記くの字状に折り曲げられたフィルムの間を押し広げながら上部に流出することにより、横シール時に吹き上がりにより巻き上げられた下部包装体内の被包装物の屑やかけらが、下部シャッターの隙間から横シール時に横シール空間に噛み込むことを防止できる。また、上記折り曲げられたフィルムは閉じているので、その上部に次の被包装物が落下してきたとき、該落下してきた次の被包装物が従来のようにシャッターの隙間から横シール部に入り込むのを有効に防止することができる。
このことにより、被包装物の屑やかけらが横シール面に噛み込むのを有効に防止することができるので、不良品の発生が大幅に少なくなり、また機械の故障も減少する、従って、機械の製品製造の信頼性が向上し、産業の利用性が高い。
前記請求項2記載の発明によれば、横シーラー上部シャッターが閉じた時、横シーラを一時停止してシャッターが閉じる寸前に通過した被包装物が横シール面を通過する時間を持つことにより、被包装物が横シール面に噛み込むのを防止することができる。
このことにより、被包装物の屑やかけらが横シール面に噛み込むのを有効に防止することができるので、不良品の発生が大幅に少なくなり、また機械の故障も減少する、従って、機械の製品製造の信頼性が向上し、産業の利用性が高い。
本発明の横シーラー部を上部から見た上面図である。 本発明の横シーラー部分の側面図であり、横シーラーが開いている状態を示す。 本発明の横シーラー部分の側面図であり、横シーラーが閉じている状態を示す。 従来公知の縦型製袋充填包装機の全体図図である。 図4の縦型製袋充填包装機の横シール部の動作図を示す。 図4の縦型製袋充填包装機の横シール部の他の動作図を示す。 同じく図4の縦型製袋充填包装機の横シール部の他の動作図を示す。 同じく図4の縦型製袋充填包装機の横シール部の他の動作図を示す。
符号の説明
21 シャッター
22 シャッター
24 シャッター
25 シャッター
27 横シール装置
28 横シール装置
30 フィルム
31 フィルム
32 フィルム
33 フィルム
41 スライダー
42 シャッター
43 シャッター
44 スライダー
45 シリンダー
46 シャッター(上)
47 シャッター(下)
48 ストッパー
49 横シーターブロック

Claims (2)

  1. 包装フィルムのフィルム両縁を縦シールして包装筒を形成するとともに、該包装筒をフィルム送り装置によりフィルムが下降して横シール(エンド・シール)カット装置により包装筒に充填された被包装物の上側の際と次に落下充填される被包装物の下側の際を横二条シールし中間をカットする縦型製袋充填包装機において、
    上記横シール(エンド・シール)カット装置の上部に横シ−ル時に被包装物の落下を遮断する上部シャッターを備え、該上部シャッターの左右の先端は上下に段差を有し、該先端同士が上下に重なる状態で互い違いの状態に閉じる縦型製袋充填包装機であって、
    前記横シール(エンド・シール)カット装置の下部に横シ−ル前に前記包装筒をしごく下部シャッターを備え、該下部シャッターが隙間を有して閉じ、該隙間及び前記互い違いに閉じた上部シャッターに折り曲げられて閉じられた前記包装筒の折り曲げ部を介して横シール時に発生する上昇気流を前記上部シャッター上部に逃がすことを特徴とする縦型製袋充填包装機。
  2. 前記横シール(エンド・シール)カット装置の上部のシャッターが閉じた一定時間後に上記横シ−ルの閉じ動作を開始し、該一定時間が製袋充填包装の1サイクルの10〜15%の時間であって、かつ、被包装物が横シール空間を通過し終えるのに必要な時間であることを特徴とする前記請求項1記載の縦型製袋充填包装機
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