JP5054651B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、インクを吐出させてメディアに画像等を形成するインクジェットプリンタに関する。
インクジェットプリンタにおいては、紙、絹、綿、塩化ビニル等のシート状のメディア(記録媒体)の表面あるいは表裏面に対して、酸性染料、反応染料、直接染料等の染料系インクや、ソルベントインク等の有機溶剤系の顔料系インクを吐出することによって印刷を行なう。このようなインクジェットプリンタにおいては、特に工業分野において、印刷後のメディアの出荷及び納品等を迅速かつ容易に行なうために、インクが吐出されたメディアを効率良く乾燥することが重要となる。
このため、特許文献1では、マイクロ波が供給される導波管にメディアを挿通させることで、メディアに吐出されたインクを乾燥させるインクジェットプリンタが考えられている。
特開2003−022890号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェットプリンタでは、迅速にインクを乾燥させることができるものの、インクに吸収されるマイクロ波のパワーはそれ程大きくないため、メディアに吐出されたインクを迅速に乾燥させるためには、導波管に供給するマイクロ波のパワーを大きくするか、導波管を挿通させるメディアの送り速度を遅くしてマイクロ波を照射する時間を長くしなければならないという問題があった。
そこで、本発明は、導波管を用いたインクジェットプリンタにおいて、より迅速にメディアに吐出されたインクを乾燥させることができるインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
本発明に係るインクジェットプリンタは、メディアに向けてインクを吐出する吐出手段と、吐出手段によりインクが吐出されたメディアが内部に挿通される導波管と、導波管の始端部に設けられて、導波管に電磁波を供給する電磁波供給手段と、導波管の終端部に設けられて、電磁波供給手段により供給された電磁波を反射する反射部材と、電磁波供給手段と反射部材との間に設けられて、反射部材により反射された電磁波の伝搬を阻止する伝搬阻止手段と、を有し、伝搬阻止手段は、電磁波を一方向のみに伝搬させるアイソレータである、ことを特徴とする。
本発明に係るインクジェットプリンタによれば、吐出手段によりメディアにインクが吐出されると、このメディアは、電磁波供給手段により電磁波が供給される導波管内に挿通される。このため、メディアに吐出されたインクは、この電磁波により乾燥される。そして、この電磁波供給手段により供給された電磁波は、導波管内を伝搬した後に、終端部において反射部材により反射されるため、再度、この反射された電磁波により、メディアに吐出されたインクが乾燥される。このように、導波管内では、電磁波供給手段から直接供給された電磁波に加え、反射部材により反射された電磁波によっても、メディアに吐出されたインクが乾燥されるため、より迅速にインクを乾燥させることができる。
更に、このインクジェットプリンタによれば、電磁波供給手段から導波管内に供給された電磁波は反射部材により反射されるが、電磁波供給手段と反射部材との間に伝搬阻止手段が設けられているため、この反射された電磁波は、電磁波供給手段への伝搬が阻止される。このため、反射された電磁波により電磁波供給手段が故障するのを防止することができる。
また、上記反射部材は、金属製であることが好ましい。このインクジェットプリンタによれば、反射部材が金属製であるため、導波管に供給された電磁波を効率的に反射させることができる。
また、導波管の内壁と反射部材との間に、反射部材の電磁波供給手段側から、導波管に供給される電磁波の波長の1/4の長さの第1の間隙が形成されていることが好ましい。このインクジェットプリンタによれば、導波管の内壁と反射部材との間に第1の間隙が形成されているため、導波管の終端部まで伝搬された電磁波は、この第1の間隙に入射される。そして、この第1の間隙は、導波管に供給される電磁波の1/4波長の長さに形成されているため、第1の間隙に入射された電磁波と第1の間隙の終端から反射された電磁波とは、1/2波長の位相ずれが生じて互いに減衰しあう。これにより、導波管に供給された電磁波が反射部材を透過して貫通するのを防止することができるため、導波管から電磁波が漏れるのを防止することができる。
また、反射部材は、第1の間隙の終端部から導波管に供給される電磁波の波長の1/4の長さの第2の間隙が形成されていることが好ましい。このインクジェットプリンタによれば、第1の間隙の終端部では反射部材と導波管の内壁とが接触するため大きな接触抵抗が発生するが、この第1の間隙の終端部から、導波管に供給される電磁波の波長の1/4の長さの第2の間隙が形成されているため、導波管の終端部におけるインピーダンスを小さくすることができる。このため、反射部材と導波管との接触抵抗の影響を小さくすることができる。
また、反射部材を導波管の長手方向にスライドさせるスライド手段を更に有することが好ましい。このインクジェットプリンタによれば、導波管に供給される電磁波が反射部材により反射されることで導波管内に定在波が発生するが、スライド手段により反射部材が導波管の長手方向にスライドされるため、導波管内に発生する定在波を導波管の長手方向に変動させることができる。このため、電磁波のパワーを導波管内において分散させることができるため、導波管に挿通されたメディアに吐出されたインクの乾燥ムラを抑制することができる。
また、スライド手段は、導波管に供給される電磁波の波長の1/2の長さの範囲で、反射部材をスライドさせることが好ましい。このインクジェットプリンタによれば、反射部材を1/2波長の長さの範囲で反射部材をスライドさせることで、電磁波の定在波のピークを導波管の全範囲に移動させることができる。このため、導波管に挿通されたメディアに吐出されたインクの乾燥ムラを更に抑制することができる。
本発明によれば、導波管を用いたインクジェットプリンタにおいて、より迅速にメディアに吐出されたインクを乾燥させることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るインクジェットプリンタの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図であり、図2は、図1に示したインクジェットプリンタの断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1は、基台10に載置されてメディアMにインクを吐出するプリンタ部20と、プリンタ部20においてメディアMに吐出されたインクを乾燥する導波管30とを備えている。メディアMには、シート状の印刷媒体が用いられ、例えば、紙、絹、綿、塩化ビニルなどで構成される。また、インクには、酸性染料、反応染料、直接染料などの染料系インクや、ソルベントなどの有機溶剤系インクなどが用いられる。
プリンタ部20には、メディアMを搬送する搬送ローラ21と、プラテン22上のメディアMにインクを吐出するインクジェットヘッド23と、インクジェットヘッド23から吐出するインクを貯蔵するインクタンクが収納されたトナー部24と、ユーザが操作入力を行う操作部25と、が設けられている。
図3は、導波管の斜視図であり、図4は、導波管の平面図である。図3及び図4に示すように、導波管30は、断面矩形で長尺の導波管であって、中央部で略U字状に屈曲した2段形状になっている。そして、導波管30は、導波管本体31,32と、屈曲部33と、電磁波供給部34と、伝搬阻止部35と、整合部36と、終端部37とで構成されている。なお、導波管本体31,32、屈曲部33、電磁波供給部34、伝搬阻止部35、及び終端部37は、それぞれ端面にフランジ部が形成されており、これらのフランジ部が重ねあわされて接続されることで、電磁波供給部34と伝搬阻止部35、伝搬阻止部35と整合部36、整合部36と導波管本体31、導波管本体31と屈曲部33、屈曲部33と導波管本体32、導波管本体32と終端部37とが、それぞれ連結されている。
導波管本体31,32は、マイクロ波によりメディアMに吐出されたインクを乾燥させるものである。このため、導波管本体31,32には、それぞれ、インクジェットヘッド23によりインクが吐出されたメディアMが導波管本体31,32内に挿通される挿入口41,42が形成されている。
屈曲部33は、導波管本体31と導波管本体32との間に配置されており、導波管本体31及び導波管本体32とを上下2段に連結するものである。
電磁波供給部34は、導波管30の始端部に配置されており、マイクロ波を発生するマグネトロン43が取り付けられるものである。このマグネトロン43は、マイクロ波を発生して、導波管30内にマイクロ波を供給し、導波管30内においてマイクロ波を順方向D1,D2に搬送させるものである。なお、以下の説明では、マグネトロン43から導波管30に供給されるマイクロ波の波長をλとする。
伝搬阻止部35は、導波管本体31と電磁波供給部34との間に配置されており、マイクロ波を一方向にのみ伝搬させるアイソレータ44が取り付けられるものである。このアイソレータ44は、周知のアイソレータで構成されており、電磁波供給部34から導波管本体31に向かうマイクロ波を伝搬させるが、導波管本体31から電磁波供給部34に向かうマイクロ波の伝搬を阻止させるものである。
整合部36は、伝搬阻止部35と終端部37との間に配置されて、マイクロ波整合器45が取り付けられるものである。マイクロ波整合器45は、周知のマイクロ波整合器で構成されており、整合部36においてインピーダンス整合を行うことでマグネトロン43から供給されたマイクロ波の反射電力を小さくして、メディアMに吐出されたインクに対するマイクロ波の吸収効率を向上させるものである。
終端部37は、導波管本体32の終端側、すなわち、導波管30の終端部に配置されており、導波管30内に供給されたマイクロ波の終端処理を行うものである。
図5は、終端部の斜視図であり、図6は、終端部の断面図である。図5及び図6に示すように、終端部37には、反射終端部材50が設けられている。反射終端部材50は、終端部37の内部にスライド可能に設けられて、電磁波供給部34から導波管30内に供給されたマイクロ波を反射終端させるものである。このため、反射終端部材50には、反射終端本体51と、反射板52と、スライド駆動部53とが設けられている。
反射終端本体51は、導体で構成されており、導波管30の終端部37の内壁と接触されて、反射板52を保持するものである。反射終端本体51は、終端部37の内壁全面に接触する接触部511と、接触部511から導波管本体32(電磁波供給部34)側(図6において右側)に突出して反射板52を保持する前部突出部512と、接触部511から導波管30の終端側(図6において左側)に突出してスライド駆動部53に連結される後部突出部513とを備えている。
接触部511は、終端部37の内壁と同形又は僅かに小型の断面矩形状に形成されており、終端部37にスライド可能に保持されている。
前部突出部512は、概略λ/4の長さに形成されている。また、前部突出部512は、断面矩形状に形成されており、対向する一対の側面が接触部511に対して凹み形成されている。このため、凹み形成されていない一対の側面は終端部37の内壁に接触しているが、凹み形成された一対の側面と終端部37の内壁との間にはλ/4の長さの間隙が形成されている。
また、前部突出部512の導波管本体32側の端面には、反射板52が螺着されている。反射板52は、断面コ字状に形成されており、一対の対向する矩形の側面部522と、この一対の側面部522を連結する矩形の反射面部521と、により構成されている。そして、反射面部521が、前部突出部512の端面に螺着されて、各側面部522が、それぞれ前部突出部512と終端部37との間に挿入されている。
反射面部521は、終端部37に搬送されてきたマイクロ波を反射して、導波管30内においてマイクロ波を順方向D1,D2の逆方向に搬送させるものである。反射面部521は、マイクロ波を好適に反射する形状に形成されており、好ましくは、マイクロ波の搬送方向(順方向D2)に対して垂直な平面状、又は、マイクロ波の搬送方向(順方向D2)に対して凸状若しくは凹状に湾曲した湾曲面状に形成されている。
側面部522は、λ/4の長さに形成されており、終端部37の内壁及び前部突出部512と離間して配置されている。このため、終端部37と各側面部522との間に、それぞれλ/4の長さの第1の間隙A1が形成され、各側面部522と前部突出部512との間に、それぞれλ/4の長さの第2の間隙A2が形成されている。そして、各間隙の終端側において、第1の間隙A1と第2の間隙A2とが連通されている。
なお、反射板52は、金属で形成されるのが好ましく、特に、SUS(ステンレス鋼)、アルミニウム、鋼板で形成されるのが好ましい。このように、反射板52を金属で形成することで、導波管30に供給されたマイクロ波を効率的に反射させることができる。
後部突出部513は、断面矩形状に形成されており、対向する一対の側面が接触部511に対して凹み形成されている。このため、凹み形成されていない一対の側面は終端部37の内壁に接触しているが、凹み形成された一対の側面と終端部37の内壁との間には間隙が形成されている。そして、凹み形成されていない後部突出部513の一対の側面には、終端部37の内壁に弾性接触する金属製の板ばね54が螺着されている。また、後部突出部513の終端側の端面には、スライド駆動部53に連結されるロッド55が取り付けられている。
スライド駆動部53は、ロッド55を介して反射終端部材50を導波管30の長手方向にスライドさせるものである。スライド駆動部53には、モータなどの回転駆動源が内蔵されている。そして、スライド駆動部53の出力軸が、回転駆動源の回転出力を導波管30の長手方向に変換する1又は複数のギア(不図示)を介して、ロッド55に連結されている。そして、スライド駆動部53は、λ/2の長さの範囲でロッド55を導波管30の長手方向にスライドさせることで、反射終端部材50を、終端部37内において、λ/2の長さの範囲で導波管30の長手方向にスライドさせる。この反射終端部材50のスライド制御は、任意の手法で行うことができ、例えば、所定速度で常時スライドさせてもよく、所定のタイミングで段階的にスライドさせてもよい。
次に、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1の動作について説明する。
まず、搬送ローラ21を回転させて、メディアMをプラテン22上まで搬送させる。そして、プラテン22上に載置されたメディアMに対して、インクジェットヘッド23からインクを吐出させる。これにより、メディアM上に画像などが印刷される。
その後、インクが吐出されたメディアMを挿入口41から導波管本体31内に挿通させるとともに、導波管本体31から出てきたメディアMを挿入口42から導波管本体32に挿通させて、マグネトロン43からマイクロ波を導波管30内に供給する。
なお、導波管30に供給するマイクロ波は、例えば、搬送ローラ21によるメディアMの送り速度が12cm/分、導波管本体31及び導波管本体32におけるマイクロ波の照射幅が12cm(6cm×2本)である場合、メディアMに対して照射エネルギーが500Wのマイクロ波を照射することで、500W×60秒=30000Jのマイクロ波を、メディアMに照射することができる。
そして、マグネトロン43から導波管30内に供給されたマイクロ波は、まず、整合部36において、マイクロ波整合器45により反射電力が小さくされて、導波管本体31に搬送される。そして、導波管本体31に搬送されたマイクロ波の一部は、挿入口41から挿入されたメディアMに吐出されたインクに吸収され、このインクを乾燥させる。そして、導波管本体31においてインクの乾燥に用いられなかったマイクロ波は、導波管本体31を通過して、屈曲部33で屈曲された後、導波管本体32に搬送される。そして、導波管本体32に搬送されたマイクロ波の一部は、導波管本体31内と同様に、挿入口42から挿入されたメディアMに吐出されたインクに吸収され、このインクを乾燥させる。その後、導波管本体32においてもインクの乾燥に用いられなかったマイクロ波は、導波管本体32を通過して、終端部37に搬送されて、反射終端部材50により反射終端処理される。
ここで、反射終端部材50によるマイクロ波の反射終端処理について詳しく説明する。
終端部37に搬送されたマイクロ波の殆どは、反射板52の反射面部521で反射されて、導波管本体32に戻される。このため、導波管30内では、電磁波供給部34から終端部37に向かうマイクロ波と、終端部37から電磁波供給部34に向かうマイクロ波とにより定在波が発生する。このとき、スライド駆動部53が駆動され、導波管30の長手方向において、反射終端部材50がλ/2の範囲内において往復移動する。このため、導波管30内に発生する定在波を、導波管30の長手方向に変動させることができる。これにより、マイクロ波のパワーを導波管30内において分散させることができるため、導波管30に挿通されたメディアMに吐出されたインクの乾燥ムラを抑制することができる。
しかも、スライド駆動部53は、λ/2の長さの範囲で反射終端部材50をスライドさせるため、マイクロ波の定在波のピークを導波管30の全範囲に移動させることができる。このため、導波管30に挿通されたメディアMに吐出されたインクの乾燥ムラを更に抑制することができる。終端が短絡された導波管では、定在波のエネルギーのピークはλ/2の周期で形成されるが、反射終端部材50がλ/2の範囲で移動されるため、定在波のエネルギーのピークの位置もこの移動に応じて導波管内で軸方向にλ/2の範囲で移動する。従って、導波管の任意の位置におけるマイクロ波のエネルギーは平均化されて均一にすることができる。このため、導波管30に挿通されたメディアMに吐出されたインクの乾燥ムラを更に抑制することができる。
一方、終端部37に搬送されたマイクロ波の一部は、反射面部521で反射されずに、終端部37の内壁と反射板52の側面部522との間に形成された第1の間隙A1に入射する。そして、反射板52の側面部522と前部突出部512との間に形成された第2の間隙A2に入射する。第1の間隙A1と第2の間隙A2はそれぞれλ/4の長さで接続されている。第2の間隙A2の終端部は反射面部521で短絡されているため、第1の間隙A1と第2の間隙A2との接続部では、インピーダンスが最大となり電流はゼロとなる。従って、接続部511と終端部37内面との接触部分は、金属ではなくスライド性の良い樹脂やセラミックスで構成しても外部に電波(マイクロ波)が漏れ難くなる。
また、第1の間隙A1の入り口ではインピーダンスがゼロとなる。これにより、導波管側から見た第1の間隙A1の入り口は存在しない場合と同じになり、これらの間隙を通って外部に漏れる電波エネルギーを極めて小さくすることができる。
このようにして終端部37において反射終端処理されたマイクロ波は、再度、終端部37から導波管本体32に戻される。そして、導波管本体32に搬送されたマイクロ波の一部は、挿入口42から挿入されたメディアMに吐出されたインクに吸収され、このインクを乾燥させる。そして、導波管本体32においてインクの乾燥に用いられなかったマイクロ波は、導波管本体32を通過して、屈曲部33で屈曲された後、導波管本体31に搬送される。そして、導波管本体31に搬送されたマイクロ波の一部は、挿入口41から挿入されたメディアMに吐出されたインクに吸収され、このインクを乾燥させる。その後、導波管本体31においてもインクの乾燥に用いられなかったマイクロ波は、導波管本体31を通過して、伝搬阻止部35まで搬送される。そして、伝搬阻止部35に搬送されたマイクロ波は、伝搬阻止部35に取り付けられたアイソレータ44により、電磁波供給部34への伝搬が阻止される。
このように、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1よれば、インクジェットヘッド23によりメディアMにインクが吐出されると、このメディアMは、マグネトロン43によりマイクロ波が供給される導波管30内に挿通される。このため、メディアMに吐出されたインクは、このマイクロ波により乾燥される。そして、このマグネトロン43により供給されたマイクロ波は、導波管30内を伝搬した後に、終端部37において反射終端部材50により反射されるため、再度、この反射されたマイクロ波により、メディアMに吐出されたインクが乾燥される。このように、導波管30内では、マグネトロン43から直接供給されたマイクロ波に加え、反射終端部材50により反射されたマイクロ波によっても、メディアMに吐出されたインクが乾燥されるため、より迅速にインクを乾燥させることができる。
また、このインクジェットプリンタ1によれば、マグネトロン43から導波管30内に供給されたマイクロ波は反射終端部材50により反射されるが、導波管本体31と電磁波供給部34との間に、アイソレータ44が取り付けられた伝搬阻止部35が配置されているため、この反射されたマイクロ波は、マグネトロン43への伝搬が阻止される。このため、反射されたマイクロ波によりマグネトロン43が故障するのを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、2段の導波管を用いて説明したが、1段の導波管でもよく、3段以上の導波管でもよい。
また、上記実施形態では、反射終端部材50として、反射終端本体51と反射板52とを別部材として説明したが、一体構造のものであってもよく、更に細かく細分化されていてもよい。そして、反射終端部材50に形成される第2の間隙A2は、反射終端本体51自体に切り欠きを設けることで形成してもよい。また、上記実施形態では、第1の間隙A1及び第2の間隙A2は、導波管3の2面のみに設けるものとして説明したが、1面のみに設けてもよく、3面又は4面に設けてもよい。
また、上記実施形態では、反射終端部材50のスライド幅がλ/2の範囲として説明したが、λ/2よりも短くてもよく、λ/2よりも長くてもよい。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの斜視図である。 図1に示したインクジェットプリンタの断面図である。 導波管の斜視図である。 導波管の平面図である。 終端部の斜視図である。 終端部の断面図である。
符号の説明
1…インクジェットプリンタ、10…基台、20…プリンタ部、21…搬送ローラ、22…プラテン、23…インクジェットヘッド、24…トナー部、25…操作部、30導波管、31…導波管本体、32…導波管本体、33…屈曲部、34…電磁波供給部、35…伝搬阻止部、36…整合部、37…終端部、41…挿入口、42…挿入口、43…マグネトロン(電磁波供給手段)、44…アイソレータ(伝搬阻止手段)、45…マイクロ波整合器、50…反射終端部材、51…反射終端本体、52…反射板、53…スライド駆動部、54…板ばね、55…ロッド、511…接触部、512…前部突出部、513…後部突出部、521…反射面部、522…側面部、A1…第1の間隙、A2…第2の間隙、M…メディア。

Claims (6)

  1. メディアに向けてインクを吐出する吐出手段と、
    前記吐出手段によりインクが吐出されたメディアが内部に挿通される導波管と、
    前記導波管の始端部に設けられて、前記導波管に電磁波を供給する電磁波供給手段と、
    前記導波管の終端部に設けられて、前記電磁波供給手段により供給された電磁波を反射する反射部材と、
    前記電磁波供給手段と前記反射部材との間に設けられて、前記反射部材により反射された電磁波の伝搬を阻止する伝搬阻止手段と、
    を有し、
    前記伝搬阻止手段は、電磁波を一方向のみに伝搬させるアイソレータである、
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記反射部材は、金属製であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記導波管の内壁と前記反射部材との間に、前記反射部材の前記電磁波供給手段側から、前記導波管に供給される電磁波の波長の1/4の長さの第1の間隙が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記反射部材は、前記第1の間隙の終端部から前記導波管に供給される電磁波の波長の1/4の長さの第2の間隙が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記反射部材を前記導波管の長手方向にスライドさせるスライド手段を更に有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記スライド手段は、前記導波管に供給される電磁波の波長の1/2の長さの範囲で、前記反射部材をスライドさせることを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
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