JP5053805B2 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents
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次の成分(A)ないし(D);
(A)次の成分(a1)および(a2)
(a1)下記一般式(1)
ル基、炭素数が5〜12のシクロアルキル基およびアリール基よりなる群か
ら選ばれる1または2以上の基で置換されていてもよい、炭素数が1〜18
のアルキル基を示す]
で表されるベンゾトリアゾール型紫外線吸収剤
(a2)グリセリンの平均重合度が5以上のポリグリセリンモノアルキルエステ
ル
を含有する紫外線吸収剤水分散組成物
(B)油性成分
(C)HLBが2〜7の親油性界面活性剤
(D)電解質
を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料である。
HLB=7+11.7log(Mw/Mo)
(ここでMwは親水基部の分子量、Moは親油基部の分子量をそれぞれ表す。)
ベンゾトリアゾール型紫外線吸収剤(2,2’−メチレンビス〔6−(2H−ベ
ンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)
フェノール〕の製造:
1.5bar過圧で試験され、気体吸入チューブ、受け用フラスコをもつ降下冷却器及び真空ポンプへの冷却トラップをもつ真空接続チューブを備え付けた0.75lの二重ジャケットフラスコ(double-jacket flask)に、323.2g(1.0モル)の4−(1,1,3,3−テトラメチル)ブチル−6−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノールおよび16.5g(0.55モル)のパラホルムアルデヒドを入れた。
紫外線吸収剤水分散組成物の調製(1):
200mL容ビーカーに精製水52g、ラウリン酸デカグリセリル8g(HLB:15.5)を加え混合した。これをディスパーミキサー(LR−1型;みづほ工業社製)に投入し撹拌しながら、調製例1で得られた2,2’−メチレンビス〔6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール〕(チバ社製)を40g加え、5分間撹拌した。次いで、φ1.0mmジルコニアビーズ200gを加え、サンドミル(ペイントコンディショナー;レッドデビル社製)により120分間分散・破砕処理し、2,2’−メチレンビス〔6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール〕の水分散組成物を得た。2,2’−メチレンビス〔6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール〕濃度が0.01%になるよう精製水にて希釈し、粒度分布測定機(コールターN4PLUS;ベックマンコールター社製)にて平均粒子径(D50)を測定したところ、197nmであった。
紫外線吸収剤水分散組成物の調製(2):
200mL容ビーカーに精製水45g、カプリン酸デカグリセリル10g(HLB:16.5)を加え混合した。これをディスパーミキサーに投入した。撹拌しながら、調製例1で得られた2,2’−メチレンビス〔6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール〕(チバ社製)を45g加え5分間撹拌した。次いで、φ1.0mmジルコニアビーズ200gを加え、サンドミルにて120分間分散・破砕処理し水分散組成物を得た。製造例1と同様の方法により測定した平均粒子径は195nmであった。
紫外線吸収剤水分散組成物の調製(3):
200mL容ビーカーに精製水62g、ラウリン酸ペンタグリセリル8g(HLB:14.5)を加え混合した。これをディスパーミキサーに投入し、撹拌しながら、調製例1で得られた2,2’−メチレンビス〔6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール〕(チバ社製)を30g加え5分間撹拌した。次いで、φ1.0mmジルコニアビーズ200gを加え、サンドミルにて120分間分散・破砕処理し水分散組成物を得た。製造例1と同様の方法により測定した平均粒子径は198nmであった。
下記表1の組成の油中水型乳化化粧料を下記製法によって調製した。得られた油中水型乳化化粧料について、下記評価方法により経時安定性、保湿効果(しっとり感)、使用感(のびの軽さ)について評価した。結果を表1に併せて示す。
A:成分(1)〜(6)を室温にて、均一に混合する。
B:成分(7)〜(14)を室温にて、均一に混合分散する。
C:A成分にB成分を加え乳化し、油中水型乳化化粧料を得た。
各試料を40℃の恒温槽に3ヶ月間保管し、調製直後の状態を基準として、外観の変化(きめ・分離)を以下の4段階判定基準を用いて判定した。
<4段階判定基準>
(評 価) (判 定)
変化なし : ◎
軽微な変化がある : ○
やや変化がある : △
かなり変化がある : ×
専門評価パネル10名により、各試料について、保湿効果(しっとり感)を、下記(イ)評価基準にて4段階評価し、更に各試料の評点の平均値を(ロ)4段階判定基準を用いて判定した。
(イ)4段階評価基準
(評 点): (評 価)
3 : 非常に保湿効果(しっとり感)がある
2 : 保湿効果(しっとり感)がある
1 : あまり保湿効果(しっとり感)を感じない
0 : 保湿効果(しっとり感)を感じない
(ロ)4段階判定基準
(評点の平均値) :(判 定)
2.5以上 : ◎
1.5以上、2.5未満 : ○
0.5以上、1.5未満 : △
0.5未満 : ×
専門評価パネル10名により、各試料について、使用感(のびの軽さ)を、下記(ハ)評価基準にて5段階評価し、更に各試料の評点の平均値を(ニ)4段階判定基準を用いて判定した。
(ハ)5段階評価基準
(評点): (評価)
4 : 非常に良い
3 : 良い
2 : どちらでもない
1 : やや悪い
0 : 悪い
(ニ)4段階判定基準
(評点の平均値) :(判 定)
3.5以上 : ◎
2.5以上、3.5未満 : ○
1.5以上、2.5未満 : △
1.5未満 : ×
実施例1で調製した水分散組成物を用い、下記に示す組成の乳液を下記製法により調製し、トランスポアテープ(3M社製)に試料を2mg/cm2で均一に塗布した後15分間自然乾燥させ、SPFアナライザー(UV−1000S;Labsphere社製)にてin−vitro SPF測定を行った。
(成分) (%)
1.デカメチルシクロペンタシロキサン 25
2.PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン
(HLB=4)(注1) 4
3.製造例1の分散体 10
4.ジプロピレングリコール 12
5.塩化ナトリウム 1
6.乳酸ナトリウム 5
7.パラベン 0.3
8.精製水 残量
A:成分1〜2を室温にて、均一に混合する。
B:成分3〜8を室温にて、均一に混合分散する。
C:A成分にB成分を加え乳化し、乳液を得た。
(成分) (%)
1.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛(注3) 15
2.デカメチルシクロペンタシロキサン 10
3.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 7.5
4.ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体
(HLB=4.5)(注2) 4
5.製造例1の水分散組成物 5
6.香料 適量
7.ジプロピレングリコール 12
8.塩化ナトリウム 1
9.リン酸L−アスコルビルマグネシウム 3
10.パラベン 0.3
11.精製水 残量
注3:シリコーン4%処理FINEX−50(堺化学工業社製)
A:成分1〜4を室温にて、均一に混合分散する。
B:成分5〜11を室温にて、均一に混合分散する。
C:A成分にB成分を加え乳化し、日焼け止め料を得た。
(成分) (%)
1.ベンガラ 0.1
2.黄酸化鉄 0.5
3.酸化チタン 5
4.黒酸化鉄 0.1
5.球状ポリスチレン(粒径10μm) 3
6.セスキオレイン酸ソルビタン 1
7.デカメチルシクロペンタシロキサン 20
8.フラクトオリゴ糖ステアリン酸エステル 2
9.PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン
(HLB=4)(注1) 4
10.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5
11.ビタミンEアセテート 0.1
12.香料 適量
13.エタノール 10
14.ジプロピレングリコール 5
15.パラオキシ安息香酸エチル 0.1
16.製造例1の水分散組成物 5
17.グリセリン 1
18.グリチルリチン酸ジカリウム 0.3
19.精製水 残量
A:成分6〜12を加熱溶解後、1〜5を加え均一に混合分散する。
B:成分13〜19を均一に混合分散する。
C:AにBを加え乳化し、ファンデーションを得た。
Claims (9)
- 次の成分(A)ないし(D);
(A)次の成分(a1)および(a2)
(a1)下記一般式(1)
ル基、炭素数が5〜12のシクロアルキル基およびアリール基よりなる群か
ら選ばれる1または2以上の基で置換されていてもよい、炭素数が1〜18
のアルキル基を示す]
で表されるベンゾトリアゾール型紫外線吸収剤
(a2)カプリン酸デカグリセリル、ラウリン酸デカグリセリル、ミリスチン酸デカ
グリセリル、オレイン酸デカグリセリル、ステアリン酸デカグリセリル、イ
ソステアリン酸デカグリセリル、ラウリン酸ヘキサグリセリル、ラウリン酸
ペンタグリセリル、ミリスチン酸ペンタグリセリル、ステアリン酸ペンタグ
リセリルおよびオレイン酸ペンタグリセリルから選ばれるグリセリンの平均
重合度が5以上のポリグリセリンモノアルキルエステルの1種または2種
以上
を含有する紫外線吸収剤水分散組成物
(B)油性成分
(C)HLBが2〜7である親油性のシリコーン系界面活性剤
(D)電解質
を含有することを特徴とする油中水型乳化化粧料。 - 成分(C)のHLBが2〜7の親油性であるシリコーン系界面活性剤が、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンまたはポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体である請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(D)の電解質が、アミノ酸、アミノ酸誘導体、ピロリドンカルボン酸塩、α-ヒドロキシ酸塩、アスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体から選ばれる一種または二種以上である請求項1または2記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(a1)の平均粒子径が10nm〜2000nmである請求項1ないし3のいずれかの項記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(a1)の前記一般式(1)中のR1およびR2が、ともに1,1,3,3−テトラメチルブチル基である請求項1ないし4のいずれかの項記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(a2)のHLBが14.5以上である請求項1ないし5のいずれかの項記載の油中水型乳化化粧料。
- HLBが14.5以上である成分(a2)が、カプリン酸デカグリセリルまたはラウリン酸デカグリセリルである請求項6記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(A)中の成分(a1)の含有量が10〜50質量%である請求項1ないし7のいずれかの項記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(A)中の成分(a1)の含有量に対する成分(a2)の含有量の質量比率が0.05〜0.5である請求項1ないし8のいずれかの項記載の油中水型乳化化粧料。
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