JP5053037B2 - 切断異常判定方法および連続鋳造鋳片の切断方法 - Google Patents

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本発明は、連続鋳造鋳片の切断異常判定方法および連続鋳造鋳片の切断方法に関するものである。
連続鋳造鋳片を切断する場合、搬送ロール上の連続鋳造鋳片の上方に対向、あるいは一方に配置したガストーチと呼ばれるガス切断機から高温の火炎を噴出させ、連続鋳造鋳片の搬送と同調して搬送方向に移動しながら、鋳片の幅方向に沿って移動(横行)することによって行なわれている。
かかる場合、切断開始時の切り込み不良、すなわち切断開始する際に、火炎が鋳片の下まで貫通していない状態や、切断開始後に火炎が鋳片を貫通していても、貫通切断速度とガス切断機の横行速度が整合せず、火炎が真直に貫通していない切断遅れが発生することがある。このような事態が発生すると、以後の切断が不完全となり切断不能になるおそれがある。
このような切断不良を検出するために切断状態を監視して判定する技術として、特許文献1には、鋳片切断中のスプラッシュ飛散状態をイメージセンサーにて撮像し、該画像を複数のエリアに分割し、そのエリア毎に予め異常頻度に応じて点数を決めておき、切断中のスプラッシュ飛散部位の各エリアの合計点数が予め定めたしきい値以上となった場合に切断異常と判定したり、あるいはイメージセンサーにて撮像した画像を2値化処理し、予め定められたエリア内のスプラッシュ飛散部位の面積を求め、該面積値が予め設定されたしきい値以上となった場合に切断異常と判定することが開示されている。
特開平9−52158号公報
しかしながら前記した従来技術は、鋳片切断中のスプラッシュ飛散状態をイメージセンサーにて撮像した画像全体を複数のエリアに分割し、各分割したエリア毎に予め異常頻度に応じて点数や面積しきい値を決めておくので、前記切り込み不良や切断遅れの判定にとっては不要なエリアでの演算処理が必要となり、判定に至るまでの演算処理に相応の負荷がかかる。また切断対象となる鋳片の幅方向のサイズは、例えば850mm〜2200mmまで様々なサイズがあるので、サイズが変更になった場合、画像全体を分割するエリアについては、その都度分割の仕方や数を変更したり、さらには異常頻度に応じた点数のしきい値、面積しきい値をそれに応じて全てのエリアごとに変更、見直ししなければならない。さらに切断する位置によって判別条件が異なることとなり、判定の精度を高めることが困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、連続鋳造鋳片の切断異常を判定する際の演算処理の負荷を軽減し、かつ判定精度を高めるとともに、切断対象となる鋳片の幅方向のサイズが変更になっても、容易に対処することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明は、連続鋳造鋳片に対してガス切断機を移動させて当該連続鋳造鋳片を切断する際の切断異常を判定する方法であって、前記連続鋳造鋳片におけるガス切断機の切断開始地点の端面領域と、当該端面領域の下方領域と、を含む撮像領域を撮像装置によって撮像し、撮像した撮像領域の画像における、前記端面領域に端面判定領域を設定し、前記下方領域に下方判定領域を設定し、前記端面判定領域の画像においてのみ、火炎またはスプラッシュの面積が、予め設定したしきい値を超えて広く検出された場合、または前記端面判定領域の画像と下方判定領域の画像において、共に火炎またはスプラッシュが検出されない場合には、異常と判定し、前記下方判定領域においてのみ、予め設定したしきい値を超える面積の火炎またはスプラッシュを検出した場合、または前記端面判定領域と下方判定領域の双方において、火炎またはスプラッシュが検出されても、前記端面判定領域において検出された火炎またはスプラッシュの面積が、予め設定したしきい値以下の場合には、正常と判定する、という内容の、前記ガス切断機による前記連続鋳造鋳片の切り込みの良否を判定する切り込み判定プロセスを有することを特徴としている。
発明者の知見によれば、ガス切断機によって鋳片を切断する際の切断開始時において、ガス切断機からの火炎が鋳片を貫通しないと、火炎やスプラッシュは切断開始地点の端面領域に飛散する。したがって本発明によれば、切り込み判定プロセスにおいて、端面領域に設定した端面判定領域においてのみ、火炎またはスプラッシュの面積が、予め設定したしきい値を超えて広く検出されると、異常とみなすことができる。また端面判定領域と下方判定領域において、共に火炎またはスプラッシュが検出されないときには、火炎が鋳片を全く切り込んでいないとみなせるので、この場合も、異常と判定する。そして下方判定領域においてのみ、予め設定したしきい値を超える面積の火炎またはスプラッシュを検出した場合、および端面判定領域と下方判定領域の双方において、火炎またはスプラッシュが検出されても、端面判定領域において検出された火炎またはスプラッシュの面積が、予め設定したしきい値以下の場合には、正常と判定する。
発明者の知見によれば、ガス切断機によって鋳片を切断した後、たとえガス切断機からの火炎が鋳片を一旦貫通していても、その全てが鋳片を貫通していなかったり、あるいは途中で鋳片を貫通しなかった場合には、ガス切断機からの火炎やスプラッシュは、切断開始持の端面領域の外側の側方領域に飛散する。かかる点に鑑み、別な観点によれば、本発明は、連続鋳造鋳片に対してガス切断機を移動させて当該連続鋳造鋳片を切断する際の切断異常を判定する方法であって、
前記連続鋳造鋳片におけるガス切断機の切断開始地点の端面領域の外側の側方領域を含む撮像領域を撮像装置によって撮像し、撮像した撮像領域の画像における、前記側方領域に側方判定領域を設定し、前記ガス切断機の切断開始後の前記側方判定領域の画像における火炎またはスプラッシュの面積が、予め前記側方定領域に設定してあった火炎またはスプラッシュの面積のしきい値を超えた場合には、異常があったものと判定する、という内容の前記ガス切断機による前記連続鋳造鋳片の切断遅れの有無を判定する切断遅れ判定プロセスを有することを特徴とする。
上記切断遅れは、相対的に程度の軽い現象をいい、相対的に程度の重いものは「噴き上げ」と称されている。切断遅れは鋳片端面の側方で検出されるが、噴き上げは、端面の上方領域(または側方領域からさらに離れた側方の領域)で検出される。
切断遅れの場合には、切断機のトーチを停止するか、あるいは減速する。ここで減速時の速度は、切断遅れが発生した時の速度に、1より小さい係数を乗じて算出したり、あるいは予め設定した一定値を乗じて得た速度に設定する。
このように本発明では、従来のように撮像した画像全体を分割し、分割した各分割したエリア毎に予め異常頻度に応じた点数や面積しきい値を決めておくのではなく、切り込み判定や切断遅れの判定に必要な領域のみを、撮像領域の画像中に設定して、その後の処理を行うようにしたので、従来よりも判定に必要な処理の負荷が軽減され、判定精度を向上させることができる。しかも切断対象となる鋳片の幅サイズが変更になっても、端面判定領域、下方判定領域、側方判定領域の部位のみを変更すればよいので、鋳片の幅サイズの変更に対して、容易に対処できる。
前記した端面判定領域と下方判定領域や、側方判定領域における火炎またはスプラッシュの面積に基づいて、前記ガス切断機による前記連続鋳造鋳片の切断異常の判定は、所定長さの判定時間、またはガス切断機が移動する端面からの所定距離の間に行なわれるようにしてもよい。こうすることで、判定当初にしきい値を超えていても、その後に回復した場合にも対応することができ、誤判定を防止して判定の精度が向上する。
例えば切断対象の鋳片のサイズが変更になった場合やガス切断機の移動に伴って端面判定領域、下方判定領域、側方判定領域等の判定領域の位置を変更する場合、切断対象となる連続鋳造鋳片に対する前記ガス切断機の位置情報に基づいて設定することが提案できる。ガス切断機の位置情報とは、例えばガス切断機の三次元位置情報(X−Y−Z座標軸の位置情報)である。こうすることで、撮像装置自体は、定点に固定したまま、前記位置情報に基づいた演算処理によって、端面判定領域、下方判定領域、側方判定領域等の判定領域の位置を適切に変更することができる。
端面判定領域、下方判定領域、側方判定領域等の判定領域の位置を変更する場合、撮像装置によって撮像したガス切断機に設定したターゲットの位置情報と、切断対象となる連続鋳造鋳片のサイズの情報に基づいて設定してもよい。
前記切り込み判定プロセスと切断遅れ判定プロセスとは、一部重複して進行していてもよい。
さらに前記撮像領域に、前記ガス切断機から火炎が噴出する火炎噴出領域を含ませ、撮像した撮像領域の画像において、前記火炎噴出領域を含む領域に火炎噴出判定領域を設定し、火炎自体が観測されない場合、または前記火炎噴出判定領域における前記ガス切断機の着火開始時の前記火炎噴出における火炎の面積が、予め設定してあった正常時の火炎の面積に足りない場合には異常と判定する、という内容の、前記ガス切断機の正常な着火および火炎の良否を判定する火炎判定プロセスをさらに有していてもよい。これによって切断前のガス切断機の状態を確認できる。
別な観点によれば、連続鋳造鋳片をガス切断機によって切断する方法として、前記した切断異常判定方法を用いて、切断異常と判断された場合には、ガス切断機の移動速度を停止したり、減速させることが提案できる。切断異常と判断された場合、異常と判断された地点の前までガス切断機を戻した後、再度ガス切断機による切断を実施するようにしてもよい。
本発明によれば、切断異常の判定の際の演算処理の負荷が軽減でき、また判定精度も向上する。そして切断対象となる鋳片の幅方向のサイズが変更になっても、これに容易に対処することが可能である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる切断異常判定方法を実施するための主要な機器の構成を示しており、切断対象となる連続鋳造鋳片1は、搬送ローラ2によって、図中の太矢印方向に沿って搬送されてくる。この連続鋳造鋳片1を切断するガス切断機としてのガストーチ11は、図2にも示したように、連続鋳造鋳片1の上方にてこの連続鋳造鋳片1の幅方向に跨って設置された支持部材12に装備されている。通常、ガストーチ11は、対向して2基配置される。ガストーチ11は、支持部材12に沿って、連続鋳造鋳片1の幅方向に往復移動可能であり、移動速度、移動距離は、例えばガストーチ制御部13によって制御される。なお支持部材12自体は、連続鋳造鋳片1の搬送速度に同期して、搬送方向に沿って移動する移動台車などの移動部材(図示せず)上に設けられている。
撮像装置21は、支持部材12の下流側、すなわち連続鋳造鋳片1の搬送方向下流側であって、連続鋳造鋳片1の両側外方かつ、連続鋳造鋳片1よりも高い位置に固定されている。図2に示したように、各撮像装置21は、連続鋳造鋳片1を挟んで同じサイドに位置するガストーチ11を含む領域を撮像し、各々の切断異常を判定する際の撮像装置として使用される。
撮像装置21は、例えばCCDイメージセンサー等を有しており、撮像した画像を画像信号として制御装置31の画像処理部32へと出力する。画像処理部32では、ディスプレイ上に撮像領域を画像として表示するための必要な画像処理を行なう。画像処理部32からの出力は、判定領域設定部33へと出力される。判定領域設定部33では、画像処理部32からの画像信号による画像に対して、第1の判定領域〜第4の判定領域が設定される。本実施の形態では、図3に示したように、第1の判定領域Aが端面判定領域、第2の判定領域Bが下方判定領域、第3の判定領域Cが側方判定領域、第4の判定領域Dが火炎噴出判定領域である。なお同図に示したように、上方判定領域として第5の判定領域Eを設定してもよい。
かかる場合、制御装置31よりも上位の制御装置41からの、連続鋳造鋳片1に関するサイズ情報、搬送速度信号等が判定領域設定部33に出力され、また一方、ガストーチ11からのガストーチの三次元位置情報も、判定領域設定部33に出力される。判定領域設定部33では、これらの各情報に基づいて、第1の判定領域A〜第4の判定領域Dが設定される。
判定領域設定部33からの各第1の判定領域A〜第4の判定領域Dにおける火炎やスプラッシュの面積値は、判定部34へと出力され、予め各判定領域ごとに設定してあった面積のしきい値と比較され、後述のように設定条件にしたがって、正常または異常の判定を出力する。また本実施の形態では、判定部34からの判定信号は、前記したガストーチ制御部13へと出力されるようになっている。なお前記した制御装置31の説明においては、便宜上、制御装置31を処理の種類に応じて、画像処理部32、判定領域設定部33、判定部34、ガストーチ制御部13に分けて説明したが、もちろん制御装置31全体しては、たとえばパソコン等の1台の汎用演算処理装置を用いてもよく、また各処理部での処理も、1つのCPUによって処理がなされるように構成されていてもよい。
次に本実施の形態にかかる切断異常方法について説明する。なお説明の都合上、以下は1台の撮像装置21によって撮像した、片側のガストーチ11での切断異常判定について説明する。
撮像装置21によって撮像される撮像領域は、図4に示したとおりであり、この図からわかるように、撮像領域51は、切断対象である連続鋳造鋳片1におけるガストーチ11の切断開始地点Sの端面領域と、当該端面領域の下方領域と、当該端面領域の外側の側方領域と、を含む領域である。また本実施の形態では、さらにガストーチ11から噴出される火炎11aの火炎噴出領域が撮像領域51に含まれている。
そしてまず火炎噴出領域において火炎の有無や面積値に基づいて、ガストーチ11の着火状態を判定するための第4の判定領域Dが、撮像領域51内に設定される。第4の判定領域Dは、ガストーチ11が支持部材12における待機位置にあるときのガストーチ11の噴出部下方を含んだ領域で設定される。第4の判定領域Dにおいては、火炎11aの面積値が測定され、測定された面積値は、判定部34においてあらかじめ設定されていた正常時の面積値と比較され、正常面積値に足りなかったり、あるいは火炎11a自体が観測されなかった場合には、着火異常と判定される。着火異常と判定された場合には、例えばガストーチ11に対して、再度着火指示を出したり、あるいはガストーチ11を制御する制御装置(図示せず)に対して、ガス供給量の制御等、必要な指示が出される。
なおこの第4の判定領域Dでの判定は、ガストーチ11の着火指示から、切断終了までの間連続して実行されていてもよい。かかる場合、第4の判定領域Dが狭小な範囲で設定されている場合には、ガストーチ11の移動に伴って第4の判定領域Dもそれに追従して移動させる必要があるが、このような追従は、判定領域設定部34でのコンピュータ上の処理によって行なわれる。この場合、ガストーチ11の移動に伴う位置変更は、ガストーチ11の三次元位置情報や撮像装置21によって撮像されたガストーチ11の画像を認識することで行なわれる。ガストーチ11自体に、適宜ターゲットを付しておけば、当該ターゲットを目標として第4の判定領域Dを移動させればよい。
前記火炎判定プロセスにおいて、ガストーチ11の着火が正常と判定された後は、図5に示したように、ガストーチ11は、切断開始位置Sまで移動して切断を開始するが、かかる場合、撮像領域51において、切断開始位置Sを含む端面領域に第1の判定領域Aが設定され、この端面領域の下方の下方領域に第2の判定領域Bが設定され、切り込み判定プロセスが行なわれる。
この切り込み判定プロセスでは、次のような判定がなされる。
(1)第1の判定領域Aにおいてのみ、火炎11aまたは切断の際に発生するスプラッシュの面積が、予め設定したしきい値を超えて広く測定された場合には、異常と判定する。
(2)第1の判定領域Aと第2の判定領域Bにおいて、共に火炎11aまたはスプラッシュが検出されないときには、異常と判定する。
(3)第2の判定領域Bにおいてのみ、予め設定したしきい値を超える面積の火炎またはスプラッシュが測定された場合、正常と判定する。
上記した切り込み判定プロセスにおける判定の結果、正常の場合には、そのままガストーチ11が連続鋳造鋳片1の幅方向に沿って移動して、切断作業が実行される。しかしながら切り込み判定プロセスにおいて異常と判断された場合には、ガストーチ11の移動速度を減速させたり、あるいはガストーチ11を戻した後、再び切断開始地点Sでの切り込みプロセスが実行される。このようなガストーチ11の制御は、ガストーチ制御部13からの指示によって行なわれる。
前記した切り込み判定プロセスにおいて正常と判定された場合には、そのままガストーチ11が連続鋳造鋳片1の幅方向に沿ってさらに移動して、切断作業が実行される。このとき、図6に示したように、撮像領域51においては、画像上、第1の判定領域A、第2の判定領域Bが無効とされ、それに代わって第3の判定領域Cが設定され、切断遅れ判定プロセスが実行される。なお第1の判定領域A、第2の判定領域Bはそのまま実行されていてもよい。
第3の判定領域Cは、切断開始地点Sの側方外側に設定される。そしてこの第3の判定領域Cにおいて、測定された火炎11aまたはスプラッシュの面積が、予め設定したしきい値を超えていれば、切断遅れがあるとみなして、異常と判定される。このように切断遅れ判定プロセスにおいて異常と判定された場合には、ガストーチ11の移動速度を減速させたり、あるいは切断遅れの異常が観測された地点の前までガストーチ11が戻され、その後、再びガストーチ11による切断プロセスが行なわれる。このようなガストーチ11の制御は、ガストーチ制御部13からの指示によって行なわれる。
なお撮像領域51の画像上、第1の判定領域A、第2の判定領域Bが消去され、それに代わって第3の判定領域Cが設定されるようにしたが、第1の判定領域A、第2の判定領域Bのいずれかを、切断開始地点Sの側方外側にシフトさせて、これを第3の判定領域Cとして使用してもよい。もちろん第1の判定領域A、第2の判定領域Bをそのまま撮像領域51に残し、切り込み判定プロセスと切断遅れ判定プロセスとを一部オーバーラップして実行してもよい。
以上のように、本実施の形態では、従来のように撮像した画像全体を分割し、分割した各分割したエリア毎に予め異常頻度に応じた点数や面積しきい値を決めておくのではなく、切り込み判定と切断遅れの判定に必要な領域である第1の判定領域A、第2の判定領域B、第3の判定領域Cのみを、撮像領域51に設定して、切断異常の判定を行なうようにしたので、制御装置31における判定に必要な処理の負荷が軽減される。しかも切断対象となる連続鋳造鋳片1の幅サイズが変更になっても、第1の判定領域A、第2の判定領域B、第3の判定領域Cの設定領域のみをシフトすればよいので、鋳片の幅サイズの変更に対して、容易かつ適切に対処することができる。
しかもこの実施の形態では、撮像領域51において第4の判定領域Dを設定し、それによってガストーチ11の着火状態も判定できるので、切断開始作業に入る前のガストーチ11側の不良を事前に知ることができる。
なお第1の判定領域A、第2の判定領域B、第3の判定領域C、第4の判定領域D、さらには第5の判定領域Eについても、しきい値との比較を行なって判定する場合、所定長さの判定時間、あるいは端面からの所定距離を予め設定しておき、当該判定時間の間に行なうようにしてもよい。これによって、判定当初にしきい値を超えていても、例えば前記判定時間内に直ちに回復して正常状態になった場合には、正常と判定することができるので、かかる状況下での誤判定を防止することができ、判定の精度が向上する。
本発明は、連続鋳造鋳片に対してガス切断機を移動させて当該連続鋳造鋳片を切断する際の切断異常を判定する際に有用である。
実施の形態にかかる切断異常判定方法を実施するための主要な機器の構成の概略を模式的に示した説明図である。 実施の形態にかかる切断異常判定方法を実施するための主要な機器の構成の概略を平面から見て模式的に示した説明図である。 第1〜第5の判定領域を示す説明図である。 火炎判定プロセスを実行する際の撮像領域の画像を示す説明図である。 切り込み判定プロセスを実行する際の撮像領域の画像を示す説明図である。 切断遅れ判定プロセスを実行する際の撮像領域の画像を示す説明図である。
符号の説明
1 連続鋳造鋳片
2 搬送ローラ
11 ガストーチ
11a 火炎
12 支持部材
13 ガストーチ制御部
21 撮像装置
31 制御装置
32 画像処理部
33 判定領域設定部
34 判定部
41 制御装置
51 撮像領域
A 第1の判定領域
B 第2の判定領域
C 第3の判定領域
D 第4の判定領域
E 第5の判定領域
S 切断開始地点

Claims (9)

  1. 連続鋳造鋳片に対してガス切断機を移動させて当該連続鋳造鋳片を切断する際の切断異常を判定する方法であって、
    前記連続鋳造鋳片におけるガス切断機の切断開始地点の端面領域と、当該端面領域の下方領域と、を含む撮像領域を撮像装置によって撮像し、
    撮像した撮像領域の画像における、前記端面領域に端面判定領域を設定し、前記下方領域に下方判定領域を設定し、
    前記端面判定領域の画像においてのみ、火炎またはスプラッシュの面積が、予め設定したしきい値を超えて広く検出された場合、または前記端面判定領域の画像と下方判定領域の画像において、共に火炎またはスプラッシュが検出されない場合には、異常と判定し、
    前記下方判定領域においてのみ、予め設定したしきい値を超える面積の火炎またはスプラッシュを検出した場合、または前記端面判定領域と下方判定領域の双方において、火炎またはスプラッシュが検出されても、前記端面判定領域において検出された火炎またはスプラッシュの面積が、予め設定したしきい値以下の場合には、正常と判定する、
    前記ガス切断機による前記連続鋳造鋳片の切り込みの良否を判定する切り込み判定プロセスを有することを特徴とする、切断異常判定方法。
  2. 前記ガス切断機による前記連続鋳造鋳片の切り込み良否の判定は、所定長さの時間、またはガス切断機が移動する端面からの所定距離の間に行なわれることを特徴とする、請求項1に記載の切断異常判定方法。
  3. 連続鋳造鋳片に対してガス切断機を移動させて当該連続鋳造鋳片を切断する際の切断異常を判定する方法であって、
    前記連続鋳造鋳片におけるガス切断機の切断開始地点の端面領域の外側の側方領域を含む撮像領域を撮像装置によって撮像し、
    撮像した撮像領域の画像における、前記側方領域に側方判定領域を設定し、
    前記ガス切断機の切断開始後の前記側方判定領域の画像における火炎またはスプラッシュの面積が、予め前記側方定領域に設定してあった火炎またはスプラッシュの面積のしきい値を超えた場合には、異常があったものと判定する、前記ガス切断機による前記連続鋳造鋳片の切断遅れの有無を判定する切断遅れ判定プロセスを有することを特徴とする、切断異常判定方法。
  4. 前記ガス切断機による前記連続鋳造鋳片の切断遅れの有無を判定は、所定長さの時間、またはガス切断機が移動する端面からの所定距離の間に行なわれることを特徴とする、請求項3に記載の切断異常判定方法。
  5. 前記各判定領域は、切断対象となる連続鋳造鋳片に対する前記ガス切断機の位置情報に基づいて設定されることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の切断異常判定方法。
  6. 前記各判定領域は、前記撮像装置によって撮像した前記ガス切断機に設定したターゲットの位置情報と、切断対象となる連続鋳造鋳片のサイズの情報に基づいて設定されることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の切断異常判定方法。
  7. 前記撮像領域には、前記ガス切断機から火炎が噴出する火炎噴出領域が含まれ、
    撮像した撮像領域の画像において、前記火炎噴出領域を含む領域に火炎噴出判定領域を設定し、
    火炎自体が観測されない場合、または前記火炎噴出判定領域における前記ガス切断機の着火開始時の前記火炎噴出における火炎の面積が、予め設定してあった正常時の火炎の面積に足りない場合には異常と判定する、
    前記ガス切断機の正常な着火および火炎の良否を判定する、火炎判定プロセスをさらに有することを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の切断異常判定方法。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の切断異常判定方法を用いて、連続鋳造鋳片をガス切断機によって切断する方法であって、
    切断異常と判断された場合には、前記ガス切断機を停止させるか、または前記ガス切断機の移動速度を減速させることを特徴とする、連続鋳造鋳片の切断方法。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の切断異常判定方法を用いて、連続鋳造鋳片をガス切断機によって切断する方法であって、
    切断異常と判断された場合には、異常と判断された地点の前までガス切断機を戻した後、再度ガス切断機による切断を実施することを特徴とする、連続鋳造鋳片の切断方法。
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