JP4800089B2 - 金属片の切断方法 - Google Patents

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本発明は,機械切断以外のガス等のカッター装置を用いて金属片を切断する際に,切断異常を自動的に検出可能な金属片の切断方法に関する。金属片としては,特に,鋼の他,アルミニウムや銅等のような融点の比較的高く板厚の厚い材料の切断に好適であり,さらに,連続鋳造された高温の金属片の半製品をカッター装置を用いて切断する場合に特に好適である。
連続鋳造設備で製造される鋼に代表されるスラブやブルーム等の金属片(以下,「鋳片」という)は,連続鋳造設備の最終工程において,通常,ガストーチを有するガスカッター装置等により所定長さに切断される。このようなガスカッター装置による切断は,切り込み失敗等の切断異常が発生した場合の処置が遅れると,鋳造速度低下による生産量の低下や,最悪の場合には,鋳造停止(腹ごもり)のトラブルに繋がる可能性もあるため,切断状況を監視して,切断異常を迅速に検出する必要がある。
かかる切断状況の監視をオペレータの目視により行うと,長時間の連続鋳造においてはオペレータの負担が大きい。また,現状では,切断状況の監視は,他の業務を行うオペレータが併行して実施する場合が多く,実質的には十分な監視ができない状況にある。
上述した事情から,連続鋳造中に鋳片の切断異常を自動で検出することができる技術が求められている。このような技術としては,例えば,連続鋳造材を斜め上方から工業用カメラで撮影し,この撮影画像を解析することにより,連続鋳造材の切断分離を検出する方法および装置がある(例えば,特許文献1を参照)。また,例えば,連続鋳造設備のガス切断機において,鋳片の上面側および下面側に光電検出器を設置し,この光電検出器により鋳片の切り残しを検出する装置がある(例えば,特許文献2を参照)。
特開平2−274355号公報 特開昭59−150650号公報
しかしながら,上記特許文献1に記載の方法および装置は鋳片の切り離しを検出するものである一方で,切断異常の主要因は切り込み失敗によるものがほとんどである。さらに,切り離し失敗を検出したとしても,その後に切り離しが失敗した箇所を再切断することは操業上不可能であるだけでなく,切り離し失敗を放置すると,フレームが鋳片によって跳ね返りガスカッター装置の破損に繋がる,という問題があった。そのため,切り離し完了まで待たずに,切り込みが正常かどうかを検出することにより,切断異常を早期に検出する必要がある。このように,切断異常を早期に検出する必要があるが,特許文献1に記載の方法は,切断後に発生する上流側鋳片と下流側鋳片との間の隙間の有無を検出する方法であるため,切り込み失敗のように鋳片の切断前の状況を検出することはできない。
また,上記特許文献2に記載の装置では,光電検出器がガストーチから吹き出したフレームに近接して設置されるため,スパッタ(火花)による誤検知や光電検出器等の設備故障が発生するおそれがある,という問題があった。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,鋼等の金属片をガス等のカッター装置により切断する金属片の切断方法において,切り込みの正常/失敗を検出することにより,切断異常を早期に自動検出可能とするとともに,切断異常の場合には再切断可能とすることを目的とする。
本発明者らは,金属片の切り込み開始から所定距離を切り込んだ時点での金属片下部を撮影し,ガスカッター装置のフレームの有無を検出することで,正常に切り込みが入っているかどうかを判断し,切り込み失敗時は再度カッターの切り込み開始作業を行うことにより,上記課題を解決できることを見出し,この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち,本発明の要旨とするところは,以下の通りである。
(1)金属片を該金属片の上面側からガスカッター装置により切断する際に,前記ガスカッター装置が,切り込み開始位置から,前記ガスカッター装置のフレームの前記金属片の幅方向の長さよりも大きく,かつ,切り込みを失敗した場合に再び前記金属片の切り込みを開始することが可能な所定距離を切り込んだ時点で,金属片の搬送方向の下流側で切断位置から離隔した位置に設置された撮像装置により前記金属片の下部の予め決定された撮影位置を撮影し,撮影された画像を処理することにより前記ガスカッター装置からのフレームの有無を検出し,フレーム有りと検出された場合には判定手段が切り込み正常と判定し,フレーム無しと検出された場合には前記判定手段が切り込み異常と判定することを特徴とする,金属片の切断方法。
(2)前記判定手段が切り込み異常と判定した場合に,前記ガスカッター装置を少なくとも前記切り込み開始位置まで復帰させ,再び前記金属片の切り込みを開始することを特徴とする,(1)に記載の金属片の切断方法。
(3)前記撮像装置による撮影位置は,前記金属片の幅,前記切り込み開始位置,前記金属片の移動速度および前記ガスカッター装置の切断速度に関する情報から決定されることを特徴とする,(1)または(2)に記載の金属片の切断方法。
(4)前記所定距離は,100mm以上であることを特徴とする,(1)〜(3)のいずれかに記載の金属片の切断方法。
本発明によれば,鋼等の金属片をガス等のカッター装置により切断する金属片の切断方法において,切り込みの正常/失敗を検出することにより,切断異常を早期に自動検出することが可能であるとともに,切断異常の場合には再切断を行うことが可能である。したがって,本発明によれば,金属片の移動速度の低下による生産量の低下や,鋼等の連続鋳造では,鋳造停止(腹ごもり)のような最悪のトラブルを防止することができる。
以下に添付図面を参照しながら,連続鋳造される鋼の鋳片を例に挙げて,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(本発明の一実施形態におけるガスカッター装置の構成)
まず,図1に基づいて,本発明の一実施形態に係る鋳片Sの切断方法に用いられる連続鋳造設備1の構成について説明する。なお,図1は,本実施形態に係る鋳片Sの切断方法に用いられる連続鋳造設備1の構成を示す上面図である。
図1に示すように,連続鋳造設備1は,ガスカッター装置10と,本実施形態に係る撮像装置の一例としての切り込み監視カメラ20と,画像処理部30と,判定部40と,制御部50と,を主に備える。以下,各構成要素について順に説明する。
ガスカッター装置10は,本実施形態に係る鋳片の切断方法おいて,連続鋳造される鋳片Sをその上面側から切断し,移動機構100と,切断手段200と,横行機構300と,を主に備える。
移動機構100は,ガスカッター装置10を,ロール5の回転により搬送される鋳片Sと同期させて鋳片Sの搬送方向Cに移動させる。この移動機構100は,ガスカッター装置10の移動速度を鋳片Sの鋳造速度と同期させるために,鋳片Sを挟持するクランプ(詳細は後述)等を有しており,ガスカッター装置10は,クランプにより鋳片Sを挟持したまま,鋳片Sの切断開始位置Pから切断終了位置(図示せず)まで,鋳片Sと一緒に搬送レール140上を移動する。鋳片Sの切断が終了すると,移動機構100は,クランプを鋳片Sから離反させた後に,後述する切断手段200が鋳片Sに接触しないようにして,ガスカッター装置10を切断開始位置Pまで復帰させる。
切断手段200は,例えば,鋳片Sの幅方向に沿って2つ設けられており,ガスカッター装置10が切断開始位置Pから切断終了位置まで移動する間に,2つの切断手段200が,それぞれ,鋳片Sの幅方向左右両端側から中央に向かって移動しながら,ガストーチから鋳片Sの上面に向かってガスを吹き出し,そのフレームの熱により鋳片Sを所定長さに切断する。
横行機構300は,切断手段200を鋳片Sの幅方向に横行自在に支持する。この横行機構300は,ガスカッター装置10が切断開始位置Pに位置すると,切断手段200を鋳片Sの幅方向両端側から中央に向かって横行させ始め,鋳片Sの切断が終了すると,切断手段200を退避位置(例えば,鋳片Sの端部より若干外側の位置)まで復帰させる。あるいは,切断手段200による鋳片Sの切り込みが失敗した場合にも,切断手段200を退避位置まで復帰させる。
なお,上述した移動機構100,切断手段200および横行機構300の詳細については後述する。
切り込み監視カメラ20は,鋳片Sの搬送方向C下流側において,鋳片Sの切断位置から離隔した位置に例えば左右各1台ずつ設置される。この切り込み監視カメラ20は,鋳片Sの切り込み開始位置Pから所定距離を切り込んだ時点で,鋳片Sの斜め上方から鋳片Sの下部を撮影する。このような切り込み監視カメラ20としては,例えば,CCDやCMOSなどの撮像素子を備えるデジタルカメラなどを使用することができる。
画像処理部30は,切り込み監視カメラ20により撮影された画像を処理し,ガスカッター装置10のガストーチから吹き出されたガスのフレームの有無を検出する。上記画像処理の方法としては,例えば,切り込み監視カメラ20により撮影された画像から,鋳片Sの切り込み開始位置Pから所定距離を切り込んだ位置(撮影位置)Qにおける画像データを抽出し,抽出された画像データを二値化処理し,輝度の高い領域が有るか否かを検出することにより,撮影位置Qにおけるフレームの有無を検出することができる。
判定部40は,画像処理部30によりフレーム有りと検出された場合には,ガスカッター装置10による切り込み正常と判定し,フレーム無しと検出された場合には,ガスカッター装置10による切り込み失敗と判定する。
制御部50は,判定部40から切り込み正常または切り込み失敗との判定結果に関する情報を受け取り,ガスカッター装置10の動作を制御する。具体的には,制御部50は,判定部40から切り込み正常との情報を受け取った場合には,鋳片Sの切断終了後,次の鋳片Sの切断に備えるために,ガスカッター装置10を初めの待機位置まで移動させるように制御する。一方,制御部50は,判定部40から切り込み失敗との情報を受け取った場合には,直ちに切断手段200を切り込み開始位置Pまで復帰させ,再び鋳片Sの切り込みを開始するように制御する。
以上,本実施形態に係る鋳片の切断方法に用いられる連続鋳造設備1の全体構成について説明したが,次に,図2に基づいて,本実施形態におけるガスカッター装置10の構成についてさらに詳細に説明する。なお,図2は,本実施形態に係る鋳片Sの切断方法に用いられるガスカッター装置10の構成を示す図であり,(a)は上面図,(b)は正面図である。
上述したように,ガスカッター装置10は,移動機構100と,切断手段200と,横行機構300とを備えるが,以下,これらの詳細について説明する。
移動機構100は,図2(a)および図2(b)に示すように,クランプ機構110と,前側走行機構120と,後側走行機構130とを有する。
クランプ機構110は,主に,クランプアーム112と,クランプシリンダ114と,クランプ支持基台116と,から構成される。クランプアーム112とクランプシリンダ114は,例えば,ロール5上を搬送される鋳片Sの幅方向に左右対称に2つずつ設けられている。
また,クランプアーム112は,クランプシリンダ114のピストンの往復移動により,図2(b)に示すように,クランプ軸112aを中心として回動可能に構成されている。このクランプアーム112は,クランプシリンダ114のピストンが鋳片Sの両端部側に移動することにより,クランプ軸112aを中心に鋳片Sの中心側に回動し,鋳片Sをその幅方向両端側から挟持することができる。このとき,鋳片Sには,クランプアーム112の先端部に設けられた当接部112bが当接する。一方,クランプアーム112を鋳片Sから離反させるときには,クランプシリンダ114のピストンが鋳片Sの中心側に移動することにより,クランプアーム112が鋳片Sの両端部側に回動し,鋳片Sから離反する。また,クランプ支持基台116は,クランプアーム112およびクランプシリンダ114を支持する。
前側走行機構120は,搬送レール140上を走行可能なように,鋳片Sの幅方向に左右対称に2つ配置された走行車輪122と,2つの走行車輪122を連結するシャフト123とから構成される。この前側走行機構120には,後述する後側走行機構130とは異なり,駆動機構は設けられていない。
後側走行機構130は,搬送レール140上を走行可能なように,鋳片Sの幅方向に左右対称に2つ配置された走行車輪132と,2つの走行車輪132を連結するシャフト133と,走行車輪132を駆動させるための走行モータ134と,走行モータ134の回転駆動力をシャフト133に伝達するクラッチ136と,シャフト133に伝達される走行モータ134の回転駆動力を制御する減速機138と,からなる。
鋳片Sの切断中においては,クラッチ136を切った状態となっており,走行モータ134の回転駆動力はシャフト133には伝達されない。この場合には,クランプアーム112が鋳片Sを挟持したまま,鋳片Sの搬送に同期してガスカッター装置10が移動する。一方,鋳片Sの切断が終了したとき,あるいは,鋳片Sの切り込みが失敗したときには,クランプアーム112が鋳片Sから離反し,クラッチ136を繋げた状態とする。これにより,走行モータ134の回転駆動力がシャフト133に伝達され,この回転駆動力を利用してガスカッター装置10が待機位置または切り込み開始位置Pに移動する。このときのガスカッター装置10の移動速度は,減速機138により制御される。すなわち,本実施形態における走行モータ134,クラッチ136および減速機138からなる駆動機構は,鋳片Sの切断が行われていない場合において,ガスカッター装置10の鋳片Sの搬送方向上流側への移動のみに使用される。なお,上記駆動機構は,必ずしも後側走行機構130にのみ設けられていなくてもよく,前側走行機構120のみ,あるいは,前側走行機構120と後側走行機構130の双方に設けられていてもよい。
切断手段200は,図2(a)および図2(b)に示すように,カッター本体部210と,カッター本体部210の下部に設けられたガストーチ212とを備える。鋳片Sを切断する際には,ガストーチ212から吹き出したガスのフレームFの熱により鋳片Sを溶融させながら,ガストーチ212を鋳片Sの幅方向に移動させ,これにより,鋳片Sを所定長さに切断することができる。
横行機構300は,図2(a)および図2(b)に示すように,切断手段200を鋳片Sの幅方向に沿って移動可能に支持するカッター支持基台310と,カッター支持基台310に設けられ切断手段200の移動をガイドする横行レール320と,カッター本体部210に設けられ横行レール320上を走行する横行車輪332と,横行車輪332を駆動させるための横行モータ334と,横行モータ334の回転駆動力を制御する減速機336と,からなる。
横行車輪332は,1つの切断手段200に対して,横行レール320を上下両側から挟むように各2つずつ計4つ設けられており,横行モータ334の回転駆動力を横行車輪332に伝達することにより,横行車輪332が横行レール320上を走行する。これにより,切断手段200が横行レール320に沿って鋳片Sの幅方向に移動することができる。このとき,切断手段200の横行速度は,減速機336により制御される。
(本発明の一実施形態に係る鋳片の切断方法)
以上,図2に基づいて,本実施形態におけるガスカッター装置10の構成について説明したが,次に,図3に基づいて,上記ガスカッター装置10を用いた本発明の一実施形態に係る鋳片Sの切断方法について説明する。なお,図3は,本実施形態に係る鋳片Sの切断方法を示すフローチャートである。
本実施形態に係る鋳片Sの切断方法は,連続鋳造される鋳片Sをその上面側からガスカッター装置10により切断する際に,切り込みが正常か失敗かを自動的に検出するものである。以下,その詳細について説明する。
初めに,搬送される鋳片S(例えば,スラブ)が切り込み開始位置に到達する手前で,図2に示したクランプアーム112により,鋳片Sを挟持する。クランプアーム112が鋳片Sを挟持したまま,ガスカッター装置10が鋳片Sと同期して移動し,所定の切り込み開始位置に到達すると,ガスカッター装置10の切断手段200が鋳片Sの幅方向中央部に向かって移動し始め,切り込みを開始する(ステップS102)。次いで,鋳片Sの端部から所定距離切り込んだ時点で(ステップS104),切り込み監視カメラ20により鋳片Sの下部を撮影する(ステップS106)。
ここで,切り込み監視カメラ20により鋳片Sの下部を撮影する撮影位置Qは,上位計算機から入手される,鋳片Sの幅,切り込み開始位置P,鋳片Sの鋳造速度(搬送速度),および鋳片Sの切断速度(ガスカッター装置10の切断手段200の横行速度)等に関する情報から決定される。具体的には,例えば,撮影位置Qの鋳片S搬送方向の位置Yおよび撮影位置Qの鋳片S幅方向の位置Xを,下記式(1)および(2)により算出することができる。
Y=(切り込み開始から撮影ポイントまでの距離)÷(切断速度)×(鋳造速度)
・・・(1)
X=(鋳片Sの幅)−(切り込み開始から撮影ポイントまでの距離)
・・・(2)
なお,式(1)および(2)において,「切り込み開始から撮影ポイントまでの距離」とは,上記「所定距離」のことである。
このように,撮影位置を予め決定しておくのは,切断手段200のガストーチ212の位置を正しく把握しておかないと,鋳片Sの上面に存在するフレームを誤検出したり,撮影された画像を抽出する位置のずれによるフレームの未検出が発生したりする場合があるためである。
また,上記「所定距離」とは,切り込み失敗の誤検出が生じず,かつ,切り込みを失敗した場合に再び鋳片Sの切り込みを開始することが可能な距離のことをいう。すなわち,切り込み開始直後に鋳片Sを撮影した場合には,切り込みが正常か失敗かに関係なく,ガストーチ212からのフレームが鋳片Sの下部に到達しており,これを誤検出してしまうため,切り込み失敗時において,確実にフレームが鋳片Sの下部に到達しない位置まで切断手段200が切り進んだ時点で撮影する必要がある。
ここで,切断手段200の切り込み位置と切り込み失敗時の誤検出の発生率との関係について,本発明者らが検討した結果を図4に示す。なお,図4は,切り込み位置と切り込み失敗誤検出率との関係の一例を示すグラフである。
図4に示すように,切り込み位置が切り込み開始位置から50mmの時点までは,100%誤検出してしまい,50mmを超えた時点から次第に誤検出率が低下し,切断手段200が少なくとも100mm以上切り込んだ時点では,誤検出率が0%になるという結果が得られた。これは,フレームの幅とほぼ同じ100mm程度であり,上述したように,切り込み位置がフレームの幅を超えない範囲では,切り込みが正常か失敗かに関係なく,フレームが鋳片Sの下部に到達することに起因するためと考えられる。このことから,上記「所定距離」としては,少なくとも100mm以上であることが好ましい。
一方,所定距離が長すぎる場合,すなわち,撮影が切り込み開始時点から考えて遅すぎる場合は,鋳片Sの切り込みが失敗し,再度切り込みを開始したとしても,鋳片Sの切断が終了しない場合があるため,好ましくない。
再び,図3に基づいて,本実施形態に係る鋳片Sの切断方法についての説明を続ける。上述したようにして,切り込み監視カメラ20により撮影された画像は,画像処理部30により処理される(ステップS108)。このような画像処理としては,例えば,上述したように,切り込み監視カメラ20により撮影された画像から,鋳片Sの切り込み開始位置Pから所定距離を切り込んだ位置(撮影位置)Qにおける画像データを抽出し,抽出された画像データを二値化処理する方法がある。
さらに,ステップS108で二値化処理された画像データから輝度の高い領域が有るか否かを検出することにより,撮影位置Qにおける鋳片Sの下部(底面側)のフレームの有無の検出を行い(ステップS110),判定手段40がフレーム有りまたはフレーム無しの判定を行う(ステップS112)。なお,フレームは輝度が高いので,二値化のしきい値を上げることでハレーション等の外乱光の影響をほとんど受けないようにすることができる。
その結果,判定手段40が切り込み正常(成功)と判定した場合には(ステップS114),制御手段50が,判定手段40から切り込み正常との情報を受け取り,鋳片Sの切断終了後,切断手段200を一旦鋳片Sと接触しないように,鋳片Sの略中央部から端部側の元の位置(搬送レール140付近)へ待避させ,次いで,切断手段200を鋳造方向(搬送方向Cと反対向き)の待機位置まで戻し,鋳片Sが切断すべき所定の長さに達した後に,ガスカッター装置10を鋳片S端面の切断開始位置Pまで復帰させ,1回の鋳片Sの切断が終了する。
一方,判定手段40が切り込み失敗(異常)と判定した場合には(ステップS116),制御手段50が,判定手段40から切り込み失敗との情報を受け取り,切断手段200を鋳片Sの端部側の切り込み開始位置へ復帰させた後に(ステップS118),再び鋳片Sの切り込みを開始する(ステップS102)ように制御する。その後は,上述したようなステップS102〜S118までのステップを繰り返す。
ここで,図5に基づいて,鋳片Sの切り込みが成功した場合と失敗した場合のフレームFの状態について説明する。なお,図5(a)は,鋳片Sの切り込みが成功した場合のフレームFの状態を示す説明図であり,図5(b)は,鋳片Sの切り込みが失敗した場合のフレームFの状態を示す説明図である。
図5(a)に示すように,鋳片Sの切り込みが成功した場合には,切り込み開始から所定距離切り進んだ時点(切り込み監視カメラ20により撮影する時点)で,ガストーチ212からのフレームFが鋳片Sの下部に抜けた状態となり,この鋳片Sの下部に抜けたフレームFが検出されることにより,切り込みが成功と判定される。一方,図5(b)に示すように,鋳片Sの切り込みが失敗した場合には,切り込み開始から所定距離切り進んだ時点で,ガストーチ212からのフレームFは鋳片Sの下部には抜けず,鋳片Sの下部にフレームFが検出されず,切り込みが失敗と判定される。
(本発明の一実施形態に係る鋳片の切断の具体例)
次に,図6および図7に基づいて,本実施形態に係る鋳片Sの切断方法を適用した場合の具体例について説明する。なお,図6は,本実施形態に係る鋳片Sの切断方法を適用し,鋳片Sの切り込みが1回で成功した場合を示す説明図であり,図7は,本実施形態に係る鋳片Sの切断方法を適用し,鋳片Sの切り込みが失敗し,再度切り込みを行った場合を示す説明図である。
図6および図7には,鋳片S(例えば,スラブ)の移動距離(mm),ガストーチ212の位置の推移およびガストーチ212の移動に要した時間(秒)を示しており,以下に示す具体例においては,操業条件を,鋳片Sの幅が1900mm,ガスカッター装置10の走行距離許容値が6000mm(ガスカッター装置10は搬送方向Cに6m以上移動できず,この許容値を超えた場合は切断を途中で中止しなければならない),鋳造速度が1.5m/分の条件で行った。また,以下の説明では,説明の便宜上,左側の切断手段200を例に挙げて説明する。
初めに,図6に基づいて,鋳片Sの切り込みが1回で成功した場合について説明する。図6に示すように,切り込み開始位置(ガストーチ212の位置は,図のA点)から,100mm切り込んだ時点で(ガストーチ212の位置は,図のB点),鋳片Sの下部を撮影した。このとき,鋳片Sは250mm移動し,切り込み開始から10秒経過していた。撮影の結果,鋳片Sの下部にフレームが検出され,切り込み成功と判定されたので,そのまま鋳片Sの切断を続けた。その後,切り込み開始位置から鋳片Sの幅方向に950mmの位置(ガストーチ212の位置は,図のC点)まで切り進んだ。ガストーチ212がB点からC点まで移動する間に,鋳片Sは2200mm移動し,88秒の時間を要した。この時点で鋳片Sの切断が終了したため,ガストーチ212(切断手段200)を鋳片Sの端部付近の切断開始位置まで復帰させた(ガストーチ212の位置は,図のD点)。このガストーチ212の復帰に要した時間は98秒であり,この間に鋳片Sは2450mm移動した。その後さらに,ガスカッター装置10本体を元の切り込み開始位置まで復帰させた(ガストーチ212の位置は,図のE点)。このガスカッター装置10の復帰に要した時間は20秒であり,この間に鋳片Sは500mm移動した。
以上のように,鋳片Sの切り込みが1回で成功した場合において,1回の鋳片Sの切断に要した時間は,合計で216秒≒3.6分であった。また,この間に鋳片Sが移動した距離は,5.4m(=鋳造速度1.5m/分×216秒)であり,ガスカッター装置10の走行距離許容値である6.0m(6000mm)以内であった。
次に,図7に基づいて,鋳片Sの切り込みが失敗し,再度切り込みを行った場合(2回目で成功)について説明する。図7に示すように,切り込み開始位置(ガストーチ212の位置は,図のA点)から,100mm切り込んだ時点で(ガストーチ212の位置は,図のB点),鋳片Sの下部を撮影した。このとき,鋳片Sは250mm移動し,切り込み開始から10秒経過していた。撮影の結果,鋳片Sの下部にフレームが検出されず,切り込み失敗と判定されたので,ガストーチ212(切断手段200)を一旦鋳片Sの端部付近の切断開始位置まで復帰させた(ガストーチ212の位置は,図のC点)。このガストーチ212の復帰に要した時間は10秒であり,この間に鋳片Sは250mm移動した。
ガストーチ212を復帰させた後,再び鋳片Sの切り込みを開始し,再度100mm切り込んだ時点で(ガストーチ212の位置は,図のD点),鋳片Sの下部を再び撮影した。再切り込み開始から要した時間は,初めの切り込みと同様に10秒であり,この間に鋳片Sは250mm移動した。撮影の結果,今度は,鋳片Sの下部にフレームが検出され,切り込み成功と判定されたので,そのまま鋳片Sの切断を続けた。その後,切り込み開始位置から鋳片Sの幅方向に950mmの位置(ガストーチ212の位置は,図のE点)まで切り進んだ。ガストーチ212がD点からE点まで移動する間に,鋳片Sは2200mm移動し,88秒の時間を要した。この時点で鋳片Sの切断が終了したため,ガストーチ212(切断手段200)を鋳片Sの端部付近の切断開始位置まで復帰させた(ガストーチ212の位置は,図のF点)。このガストーチ212の復帰に要した時間は98秒であり,この間に鋳片Sは2450mm移動した。その後さらに,ガスカッター装置10本体を元の切り込み開始位置まで復帰させた(ガストーチ212の位置は,図のG点)。このガスカッター装置10の復帰に要した時間は22秒であり,この間に鋳片Sは約500mm移動した。
以上のように,鋳片Sの切り込みが失敗し,再度切り込みを行った場合(2回目で成功)において,1回の鋳片Sの切断に要した時間は,合計で238秒≒3.9分であった。また,この間に鋳片Sが移動した距離は,5.9m(=鋳造速度1.5m/分×238秒)であり,ガスカッター装置10の走行距離許容値である6.0m(6000mm)以内であった。このことから,鋳片Sの切り込みが失敗した場合でも,鋳片Sの鋳造を停止することなく,連続して鋳片Sの切断を行うことができることがわかった。
さらに,鋳片Sの切り込みが失敗し再度鋳片Sの切り込みを行った場合でも,1回で鋳片Sの切り込みが成功した場合と比べて,約0.3分(22秒)の時間を余計に要しただけで,1回の切断に要する時間がほとんど変わらないことがわかった。このことから,鋳片Sの切り込みの正常/失敗を判断して,迅速に再度鋳片Sの切り込みを行うことにより,鋳片Sの切り込みが失敗した場合でも,ほとんど時間のロスをすることなく,鋳片Sの切断を行うことができることがわかった。
以上の結果から,本発明に係る金属片の切断方法によれば,切断異常を早期に自動検出することが可能であるとともに,切断異常の場合には再切断を行うことが可能であり,これにより,金属片の移動速度の低下による生産量の低下や,鋼等の連続鋳造では,鋳造停止(腹ごもり)のような最悪のトラブルを防止することができることが示唆された。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上述した実施形態においては,金属片として連続鋳造される鋼の鋳片を例に挙げて説明したが,本発明に係る金属片としては,連続鋳造鋳片には限られず,例えば,アルミニウムや銅等のような融点の比較的高く板厚の厚い材料であってもよい。
また,上述した実施形態においては,移動機構として搬送レール140上を走行車輪122が走行する構成について説明したが,本発明に係る鋳片の切断方法に使用するガスカッター装置の移動機構としては,上記の構成には限られない。
また,例えば,上述した実施形態においては,切断手段200の横行機構として横行レール320の上下を挟むようにして横行車輪332が設けられる構成について説明したが,本発明に係る鋳片の切断方法に使用する切断手段の横行機構としては,上記の構成には限られない。
また,例えば,上述した実施形態においては,鋳片Sの切断方法を図3に示したフローチャートに基づいて,ステップS102〜S116の工程に分けて説明したが,本発明に係る鋳片の切断方法においては,上記の各工程が明確に区別されるわけではない。
本発明の一実施形態に係る鋳片の切断方法に用いられる連続鋳造設備の構成を示す上面図である。 同実施形態に係る鋳片の切断方法に用いられるガスカッター装置の構成を示す図であり,(a)は上面図,(b)は正面図である。 本発明の一実施形態に係る鋳片の切断方法を示すフローチャートである。 切り込み位置と切り込み失敗誤検出率との関係の一例を示すグラフである。 (a)は,鋳片の切り込みが成功した場合のフレームの状態を示す説明図であり,(b)は,鋳片の切り込みが失敗した場合のフレームの状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る鋳片の切断方法を適用し,鋳片の切り込みが1回で成功した場合を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る鋳片の切断方法を適用し,鋳片の切り込みが失敗し,再度切り込みを行った場合を示す説明図である。
符号の説明
1 連続鋳造機
10 ガスカッター装置
20 切り込み監視カメラ(撮像装置)
30 画像処理部
40 判定部
50 制御部
100 移動機構
110 クランプ機構
112 クランプアーム
114 クランプシリンダ
116 クランプ支持基台
120 前側走行機構
122 走行車輪
123 シャフト
130 後側走行機構
132 走行車輪
133 シャフト
134 走行モータ
136 クラッチ
138 減速機
140 搬送レール
200 切断手段
210 カッター本体
212 ガストーチ
300 横行機構
310 カッター支持基台
320 横行レール
332 横行車輪
334 横行モータ

Claims (4)

  1. 金属片を該金属片の上面側からガスカッター装置により切断する際に,前記ガスカッター装置が,切り込み開始位置から,前記ガスカッター装置のフレームの前記金属片の幅方向の長さよりも大きく,かつ,切り込みを失敗した場合に再び前記金属片の切り込みを開始することが可能な所定距離を切り込んだ時点で,金属片の搬送方向の下流側で切断位置から離隔した位置に設置された撮像装置により前記金属片の下部の予め決定された撮影位置を撮影し,撮影された画像を処理することにより前記ガスカッター装置からのフレームの有無を検出し,フレーム有りと検出された場合には判定手段が切り込み正常と判定し,フレーム無しと検出された場合には前記判定手段が切り込み異常と判定することを特徴とする,金属片の切断方法。
  2. 前記判定手段が切り込み異常と判定した場合に,前記ガスカッター装置を少なくとも前記切り込み開始位置まで復帰させ,再び前記金属片の切り込みを開始することを特徴とする,請求項1に記載の金属片の切断方法。
  3. 前記撮像装置による撮影位置は,前記金属片の幅,前記切り込み開始位置,前記金属片の移動速度および前記ガスカッター装置の切断速度に関する情報から決定されることを特徴とする,請求項1または2に記載の金属片の切断方法。
  4. 前記所定距離は,100mm以上であることを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の金属片の切断方法。
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