JP5053009B2 - 車載用テレビアンテナ及びその取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車体に搭載して用いるのに好適な車載用テレビアンテナに関するものであり、特に地上ディジタル放送を受信するのに好適な車載用テレビアンテナに関するものである。
従来より、車載用テレビ(TV)受像機やカーナビユニットのTVチューナ等に接続して用いるアンテナの一つとして、フロントガラスやリアウィンドウ等に貼設して使用するフィルムアンテナが知られている(特許文献1〜3)。
十分な感度や特性が得られる車載用テレビアンテナとしては、車体のルーフ部分に突出させて使用するものが知られているが、このようなアンテナでは、美観を損なったり、いたずらされ易いといった問題がある。そこで、目立ちにくく外部から危害を加えられにくいアンテナが強く望まれている。フィルムアンテナは、このようなアンテナの一つとして従来より用いられている。
しかし、フィルムアンテナをフロントガラスに貼設して用いる場合には、運転者の視界を遮って安全運転に支障をきたすことの無いようにしなければならない。そのため、保安基準第29条第4項第7号によって、フィルムアンテナの貼設等に利用できるフロントガラスの領域が規定されている。また、この領域には既に車検済証等が貼設されているため、フィルムアンテナの貼設に利用できる領域が極めて限られている。
ところで、近年地上波ディジタルTVチューナの普及とともに、その受信率改善のために、スペースダイバーシティ機能を有する車載用アンテナが主流となっている。ディジタル信号処理により高品質な画像を復調できるが、反面、スレッショルド以下の電界強度では突然復調不可能となるため、受信可能エリアを拡げるためスペースダイバーシティのブランチを増やし、4ブランチとしたアンテナとして、受信率の一層の改善を目指したものが知られている。充分なダイバーシティ効果を得るためにはこれらのアンテナの位置を相互に離す必要がある。
このように、車載用テレビアンテナを4ブランチ化するためには、車体前部にアンテナを設置するだけでなく、車体前部とは受信電界強度の相関が低い車体後部にも別のアンテナを設置する必要がある。車体後部でアンテナを設置できる場所としては、例えばリアウィンドウあるいはその近傍があり、それらの場所にフィルムアンテナを貼設して用いることができる。
特開昭64−049302号公報 特開2003−224411号公報 特開2001−156522号公報
しかしながら、リアウィンドウにはデフォッガのヒータエレメントが配設されているため、フィルムアンテナを貼設できる範囲が極めて限られているといった問題がある。また、リアウィンドウの内側にアンテナを配置する場合には、アンテナをヒータエレメントに平行に配置すると、所望のアンテナ特性が得られなくなるといった問題がある。さらに、アンテナをリアウィンドウや車体に直接取り付けると、ガラスや車体の部材の影響でアンテナ特性が劣化するといった問題もある。
そこで、本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、車体後部に設置容易で高い受信率の得られる車載用テレビアンテナ及びその取付方法を提供することを目的とする。
本発明の車載用テレビアンテナの第1の態様は、車体に固定して地上ディジタルテレビ放送用の電波を受信する車載用テレビアンテナであって、受信した前記電波の電力を取り出すための給電点と、長尺の第1の導電体平板で前記給電点を中心に略左右対称に形成されたメインエレメントと、2枚の略台形の第2の導電体平板で形成され、それぞれの上底側で前記メインエレメントの長手方向両端部のそれぞれと略垂直の方向に接続されている第1サブエレメントと、2枚の長尺の第3の導電体平板で形成され、それぞれの長手方向の一方の端部が前記第1サブエレメントの高さ方向の一方の辺と略垂直の方向に接続されている第2サブエレメントと、を備え、前記2枚の第2サブエレメントは、長手方向の途中で折返し部を形成して所定距離以上に分離されており、前記メインエレメントと前記第2サブエレメントとは、前記第1サブエレメントの高さ方向に見たとき、異なる高さに配置されていることを特徴とする。
本発明の車載用テレビアンテナの他の態様は、前記メインエレメントと略平行に、線状導電体で形成された非励振エレメントをさらに備えることを特徴とする。
本発明の車載用テレビアンテナの他の態様は、前記メインエレメントと前記第1サブエレメントと前記第2サブエレメントとがレドームに収納されていることを特徴とする。
本発明の車載用テレビアンテナの取付方法の第1の態様は、長尺の第1の導電体平板で給電点を中心に略左右対称に形成されたメインエレメントと、2つの略台形の第2の導電体平板で形成されてそれぞれの上底側で前記メインエレメントの長手方向両端部のそれぞれと略垂直の方向に接続されている第1サブエレメントと、2つの長尺の第3の導電体平板で形成されてそれぞれの長手方向の一方の端部が前記第1サブエレメントの高さ方向の一方の辺と略垂直の方向に接続されている第2サブエレメントとを備え前記2枚の第2サブエレメントは、長手方向の途中で折返し部を形成して所定距離以上に分離されており、前記メインエレメントと前記第2サブエレメントとが、前記第1サブエレメントの高さ方向に見たとき、異なる高さに配置されている、地上ディジタルテレビ放送用の電波を受信する車載用テレビアンテナを車体に取り付けるための車載用テレビアンテナの取付方法であって、前記2つの第1サブエレメントの下底を所定厚さの固定部材で前記車体の所定の固定面に取り付ける工程を含むことを特徴とする。
本発明の車載用テレビアンテナの取付方法の他の態様は、前記車体の固定面として、ヒータエレメントが配設されたリアウィンドウを通過して車内に達する前記電波を受信可能な前記車体の部位を選択する工程と、前記ヒータエレメントの長手方向と略直交する方向に前記メインエレメントの向きを設定する工程と、をさらに含むことを特徴とする。
本発明の車載用テレビアンテナの取付方法の他の態様は、前記車体の固定面として、前記リアウィンドウ内面の前記ヒータエレメントが配設されていない部位を選択することを特徴とする。
本発明の車載用テレビアンテナの取付方法の他の態様は、前記車体の固定面として、前記車体内部のリアトレイの上面を選択することを特徴とする。
本発明の車載用テレビアンテナの取付方法の他の態様は、前記車体の固定面として、前記車体のリアピラーの上面を選択することを特徴とする。
本発明の車載用テレビアンテナの取付方法の他の態様は、前記車体の固定面として、前記車体のルーフ上の前記リアウィンドウに近接する部位を選択することを特徴とする。
本発明によれば、メインエレメントと1以上のサブエレメントで構成することで、車体後部に設置容易で高い受信率が得られる車載用テレビアンテナ及びその取付方法を提供することが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態における車載用テレビアンテナ及びその取付方法について、図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。本発明の車載用テレビアンテナは、地上ディジタルテレビ放送用の電波を受信するためのアンテナであり、車体後部に搭載するのに好適なアンテナである。
本発明の第1の実施の形態に係る車載用テレビアンテナを、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の車載用テレビアンテナ100の概略構成を示す斜視図である。本実施形態の車載用テレビアンテナ100は、メインエレメント110と、第1サブエレメント121、122と、第2サブエレメント123、124と、給電点130と、非励振エレメント140と、固定部材150とを備えている。メインエレメント110は、給電点130を中心に対称な形状に形成されており、地板が不要なダイポールアンテナとなっている。
給電点130にはバラン(図示せず)を挿入し、同軸ケーブル160を使用した給電線に同相電流が流れることにより入力インピーダンスや指向性等が周囲の影響を受け変動するのを防止する構成となっている。バランにはフェライトコアによる伝送線路トランスを使用した広帯域バランも使用できるが、インダクターと容量を使用したLCバラン、いわゆる狭帯域バランを使用することも可能である。特にチップインダクター、チップコンデンサーを使用することにより小型軽量のアンテナを実現できる。またLCバランはインピーダンスの変換比と中心周波数を自由に選択することができるので、アンテナの入力インピーダンスを給電線インピーダンス、またはプリアンプのインピーダンスにマッチングさせることが容易となる。
地上ディジタルテレビ放送用電波は、周波数470MHz〜770MHzの比較的広帯域で送信されている。このような帯域の電波を受信するために、例えばメインエレメント110の長さL1を150mm、幅W1を10mmとし、第1サブエレメント121、122をそれぞれ長さL2が40mm、上底の幅がW1に等しい10mm、下底の幅W2が20mmの略台形状とすることができる。メインエレメント110は、最低共振周波数を確保できるように形成するのがよい。受信帯域を地上ディジタルテレビ放送に用いている帯域の一部に限定できる場合には、車載用テレビアンテナ100をさらに小型化して用いることができる。
本実施形態では、車載用テレビアンテナ100の小型化を図るために、長尺の第1の導電体平板で形成されたメインエレメント110の長手方向をを水平方向とし、平面が略垂直方向となるように配設している。メインエレメント110の長手方向両端部は、第1サブエレメント121、122のそれぞれの高さ方向の一方の辺121a、122aに接続されており、メインエレメント110の平面と第1サブエレメント121、122の平面とが略垂直となっている。給電点130には、同軸ケーブル160が接続されている。
2枚の第1サブエレメント121、122は、略台形の第2の導電体平板で形成されており、その高さ方向の一方の辺121a、122aに対向する辺121b、122bには第2サブエレメント123、124が略垂直に接続されている。2枚の第2サブエレメント123、124は、長尺の第3の導電体平板で形成されており、それぞれの長手方向端部が接近しすぎて電磁的な干渉が発生するのを防止するため、それぞれの長手方向の途中で折り返すように形成されている。
本実施形態では、メインエレメント110の平面を垂直方向に配設することで、水平方向に配設した場合に比べて低周波側の共振周波数をさらに低い周波数側に移動させることが可能となっている。メインエレメント110は、ガラスエポキシ101上にプリント板として形成することができる。すなわち、メインエレメント110を形成する第1の導電体平板を、ガラスエポキシ101上に銅で形成された導体パターンとすることができる。
第1サブエレメント121、122は、その形状を略台形(ボウタイ状)として面積を広くすることで、受信周波数の帯域幅を拡げることができる。さらに、第2サブエレメント123、124を配設し、その長さを調整することにより受信周波数の帯域幅を調整することが可能となる。第2サブエレメント123、124は、水平方向に見たとき、メインエレメント110とは重ならない垂直方向位置に配置するのが好ましい。これは、垂直方向の位置が第2サブエレメント123、124とメインエレメント110とで重なると、両者間で電磁的な干渉が発生するため、所望の周波数特性が確保できなくなるためである。
メインエレメント110、第1サブエレメント121、122、および第2サブエレメント123、124をそれぞれ形成している第1の導電体平板、第2の導電体平板、および第3の導電体平板として、それぞれ真鍮板、銅板、アルミ板、あるいは錫メッキ鋼板などのいずれかを用いることができる。また、メインエレメント110をガラスエポキシ上に銅パターンで形成されたプリント板としてもよい。
本実施形態では、車載用テレビアンテナ100の広帯域化を図る別の手段として、メインエレメント110及び第1サブエレメント121、122に近接させて、非励振エレメント140を略平行に配設している。この非励振エレメント140をメインエレメント110及び第1サブエレメント121、122から適切な距離だけ離して配設することで、メインエレメント110が有する共振周波数とは別の周波数でも共振させるようにすることができる。非励振エレメント140を形成する線状導電体として、真鍮線や銅線、アルミ線を用いて形成することができる。また、非励振エレメント140の水平部分を、図1に示すように、ガラスエポキシ101上に銅パターンで形成することもできる。
一例として、メインエレメント110の共振周波数をfとしたとき、非励振エレメント140をメインエレメント110及び第1サブエレメント121、122に近接させて配設することで、図2に示すように、別の周波数fでも共振させるようにすることができる。図2は、アンテナ特性として、横軸を周波数としたときのリターンロスを示したグラフの一例である。符号R1が非励振エレメント140を配設しないときのリターンロスを示しており、符号R2が非励振エレメント140を配設したときのリターンロスを示している。
図2に示すように、非励振エレメント140を配設しないときには、共振周波数fを中心とする狭い帯域の受信特性しか得られないが、非励振エレメント140を配設したときには、共振周波数fとfとの間及びその近傍の広い周波数帯で受信できることがわかる。共振周波数fは、非励振エレメント140の長さを変えることで調整することができる。
一例として、メインエレメント110の共振周波数fを例えば500MHz近傍とし、非励振エレメント140の共振周波数fを例えば700MHzとすることで、車載用テレビアンテナ100を地上ディジタルテレビ放送に用いられる周波数帯470MHz〜770MHzのほぼ全域で受信可能なアンテナとすることができる。
上記のように形成された本実施形態の車載用テレビアンテナ100を車体の所定の取付位置に取り付けるために、本実施形態では固定部材150を用いている。固定部材150は、ABS等のプラスチックで形成することができる。前記固定部材150は、第1サブエレメント121、122のそれぞれの下底121d、122dを固定しており、第1サブエレメント121、122がメインエレメント110を支持する構造となっている。なお、メインエレメント110が撓むのを防止するために、メインエレメント110と第1サブエレメント121、122と固定部材150との間に例えば発泡スチロール等を封入してもよい。この場合には、非励振エレメント140を発泡スチロールで支持させるようにすることができる。
固定部材150は、車載用テレビアンテナ100を車体の所定の位置に固定するのに用いられるものであり、その下面部151が車体の所定の部位の上、あるいはリアウィンドウの上に取り付けられる。メインエレメント110や第1サブエレメント121、122が誘電体や金属の近傍に配置されると、その影響を受けて車載用テレビアンテナ100の特性が変化してしまう。例えば、取付位置がリアウィンドウの場合には、誘電体であるガラスの影響で中心周波数が変化する等の影響がある。
そこで、本実施形態の車載用テレビアンテナ100では、メインエレメント110や第1サブエレメント121、122が誘電体や金属に近接し過ぎるのを、固定部材150を用いて防止している。固定部材150は、車体側の取付位置に固定される下面部151から第1サブエレメント121、122を固定している上面部152までの距離(厚さ)Dが、所定の大きさ以上となるように形成されている。これにより、メインエレメント110及び第1サブエレメント121、122を、車体側の取付位置の部材から少なくとも距離D以上隔離することができる。
本発明の車載用テレビアンテナの第2の実施形態を、図3を用いて以下に説明する。本実施形態の車載用テレビアンテナ200では、メインエレメント210の平面を水平方向に配設しており、長手方向両端部がそれぞれ第1サブエレメント221、222の上底221c、222cに接続されている。このように、メインエレメント210の平面の配置を、第1の実施形態の車載用テレビアンテナ100のように垂直方向にしてもよく、あるいは本実施形態の車載用テレビアンテナ200のように水平方向にしてもよい。
本実施形態では、第2サブエレメント223、224の長さを第1の実施形態の第2サブエレメント123、124より短くしている。図3に示すように、第2サブエレメント223、224のそれぞれの長手方向の長さが短く、両者の端部が接近しすぎて電磁的な干渉を発生させるといったおそれがない場合には、第2サブエレメント223、224を長手方向の途中で折り返す必要は無い。
また、非励振エレメント240は、真鍮線や銅線、アルミ線等の線状の導電体で形成されており、例えば内部に封入された発泡スチロール等で固定されている。
上記の第1の実施形態の車載用テレビアンテナ100あるいは第2の実施形態の車載用テレビアンテナ200では、メインエレメント110及び第1サブエレメント121、122、あるいはメインエレメント210及び第1サブエレメント221、222に、非励振エレメント140、240を近接させて配設していた。また、第1サブエレメント121、122、あるいは第1サブエレメント221、222には、それぞれ第2サブエレメント123、124、あるいは第2サブエレメント223、224を接続した構造としていた。
これに対し、本発明の第3の実施形態の車載用テレビアンテナとして、図4に示すように、非励振エレメントおよび第2サブエレメントを有さない構造とすることもできる。このような構造の車載用テレビアンテナ300では、受信可能な帯域が第1の実施形態の車載用テレビアンテナ100および第2の実施形態の車載用テレビアンテナ200より制限されるが、受信帯域を地上ディジタルテレビ放送に用いられている帯域の一部に限定できる場合には、このようなシンプルな構造の車載用テレビアンテナ300を用いることができる。
本発明の車載用テレビアンテナのさらに別の実施形態として、レドーム460を備えた車載用テレビアンテナ400を図5に示す。ここでは、レドーム460に収納される各アンテナエレメントを、一例として車載用テレビアンテナ200と同じものとしている。
レドーム460は、メインエレメント210、第1サブエレメント221、222、第2サブエレメント223、224、及び非励振エレメント240を覆って収納する上蓋部461と、固定部462から構成されている。車載用テレビアンテナ200で用いられていた固定部材150は、固定部462として用いるように構成されている。これにより、レドーム460を車体の所定の取付位置に取り付けたとき、メインエレメント210及び第1サブエレメント221、222が車体の取付位置の部材から距離D以上隔離され、アンテナ特性が劣化するのを防止することができる。
次に、本発明の車載用テレビアンテナの取付方法について、以下に説明する。以下では、レドーム460を備えた車載用テレビアンテナ400を例として、その取付方法を説明する。以下で説明する取付方法は、車載用テレビアンテナ400に限られず、それ以外のレドーム460を有しない別の実施形態のものであってよく、またレドーム460に車載用テレビアンテナ200以外の別の実施形態のものが内蔵されていてもよい。いずれの実施形態の車載用テレビアンテナでも、車体に好適に取り付けることができる。
車載用テレビアンテナ400を車体に取り付けた実施例を図6に示す。車載用テレビアンテナ400は、車体10の後部に取り付けるのに好適であり、リアウィンドウ20、又はリアトレイ30、又はリアピラー40又はルーフ周縁部50に取り付けることができる。
リアウィンドウ20には、デフォッガのヒータエレメント21が配設されていることから、車載用テレビアンテナ400がヒータエレメント21を通過してくる電波を受信する場合には、受信可能な電波が制約される。すなわち、ヒータエレメント21のような導電体が平行に配設されている場合、これを通過する電波には図7に示すような制約がある。
図7(a)は、アンテナ400をヒータエレメント21に平行に配置した場合を示しており、図7(b)は、アンテナ400をヒータエレメント21に直交する方向に配置した場合を示している。図7(a)の場合には、アンテナ400はヒータエレメント21に平行に直線偏波した電波51を受信するが、電波51の電界成分はヒータエレメント21と強く干渉するため、リアウィンドウ20を通過する電波のゲインが低下してしまう。
これに対し図7(b)の場合には、アンテナ400はヒータエレメント21に直交する方向に直線偏波した電波52を受信するが、電波52の電界成分とヒータエレメント21との干渉は小さいため、リアウィンドウ20を通過する電波をゲインを大きく低下させることなく受信できる。これより、車体10の内部でリアウィンドウ20を通過してくる電波を受信するように車載用テレビアンテナ400を取り付ける場合には、ヒータエレメント21と直交する方向に直線偏波した電波を効率よく受信できるように取り付けるのがよい。
ヒータエレメント21が配設されたリアウィンドウ20を通過してくる電波に対し、これを効率よく受信できる車体10内部の取付位置として、図6に示すように、リアトレイ30を選択することができる。リアトレイ30の上面において、ヒータエレメント21の長手方向と略直交する方向に車載用テレビアンテナ400を取り付けるのがよい。すなわち、車載用テレビアンテナ400に内蔵されるメインエレメント210が車体10の前後方向に向くようにして、レドーム460の固定部462をリアトレイ30の上面に固定するのがよい。
なお、サイドウィンドウから入射してくる電波も受信可能なリアトレイ30上の位置に車載用テレビアンテナ400を取り付ける場合には、メインエレメント210の向きを車体10の前後方向に一致させる必要は必ずしもない。
車載用テレビアンテナ400の別の取付方法として、リアウィンドウ20の内面に直接取り付けることも可能である。リアウィンドウ20の外面に車載用テレビアンテナ400を取り付けた場合には、危害を加えられるおそれがあるため、リアウィンドウ20の内面に取り付けるのがよい。リアウィンドウ20の内面に取り付ける場合には、車載用テレビアンテナ400の取付位置として、図8に示すように、ヒータエレメント21が配設されていない位置を選択する必要がある。図8では、一例としてヒータエレメント21の端部とリアピラー40との間に取り付けている。
車載用テレビアンテナ400のさらに別の取付方法として、図9に示すように、リアピラー40の上面に取り付けることができる。この場合には、メインエレメント110の向きを自由に選択することができ、例えばリアピラー40の長手方向に取り付けることができる。なお、車体10の外部に車載用テレビアンテナ400を取り付けることになることから、レドーム460を強固なものとするのが好ましい。
車載用テレビアンテナ400のさらに別の取付方法として、図10に示すように、ルーフ周縁部50に取り付けることができる。この場合にも、メインエレメント110の向きを自由に選択することができ、例えばリアウィンドウ20との境界線に沿って取り付けることも可能である。なお、本実施例でも車体10の外部に車載用テレビアンテナ400を取り付けることになることから、レドーム460を強固なものとするのが好ましい。
本発明の車載用テレビアンテナは、車体後部に搭載するのに好適なアンテナであり、例えば本発明の車載用テレビアンテナを車体後部の左右に2つ搭載するとともに、車体前方の左右にも別のアンテナを2つ搭載することにより、4ブランチのスペースダイバーシティ機能を容易に実現することができる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る車載用テレビアンテナ及びその取付方法の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における車載用テレビアンテナ及びその取付方法の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の第1の実施形態の車載用テレビアンテナの概略構成を示す斜視図である。 横軸を周波数としたときのリターンロスを示すアンテナ特性の一例である。 本発明の別の実施形態の車載用テレビアンテナの概略構成を示す斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態の車載用テレビアンテナの概略構成を示す斜視図である。 本発明のレドームを備えた車載用テレビアンテナの概略構成を示す斜視図である。 本発明の車載用テレビアンテナの取付方法を説明するための斜視図である。 直線偏波した電波とヒータエレメントとの関係を説明するための模式図である。 本発明の車載用テレビアンテナの別の取付方法を説明するための斜視図である。 本発明の車載用テレビアンテナのさらに別の取付方法を説明するための斜視図である。 本発明の車載用テレビアンテナのさらに別の取付方法を説明するための斜視図である。
符号の説明
10 車体
20 リアウィンドウ
21 ヒータエレメント
30 リアトレイ
40 リアピラー
50 ルーフ周縁部50
100、200、300、400 車載用テレビアンテナ
101 ガラスエポキシ
110、310 メインエレメント
121、122 第1サブエレメント
123、124 第2サブエレメント
130 給電点
140、340 非励振エレメント
150 固定部材
151 下面部
152 上面部
460 レドーム
461 上蓋部
462 固定部

Claims (9)

  1. 車体に固定して地上ディジタルテレビ放送用の電波を受信する車載用テレビアンテナであって、
    受信した前記電波の電力を取り出すための給電点と、
    長尺の第1の導電体平板で前記給電点を中心に略左右対称に形成されたメインエレメントと、
    2枚の略台形の第2の導電体平板で形成され、それぞれの上底側で前記メインエレメントの長手方向両端部のそれぞれと略垂直の方向に接続されている第1サブエレメントと、
    2枚の長尺の第3の導電体平板で形成され、それぞれの長手方向の一方の端部が前記第1サブエレメントの高さ方向の一方の辺と略垂直の方向に接続されている第2サブエレメントと、を備え、
    前記2枚の第2サブエレメントは、長手方向の途中で折返し部を形成して所定距離以上に分離されており、
    前記メインエレメントと前記第2サブエレメントとは、前記第1サブエレメントの高さ方向に見たとき、異なる高さに配置されている
    ことを特徴とする車載用テレビアンテナ。
  2. 前記メインエレメントと略平行に、線状導電体で形成された非励振エレメントをさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載用テレビアンテナ。
  3. 前記メインエレメントと前記第1サブエレメントと前記第2サブエレメントとがレドームに収納されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車載用テレビアンテナ。
  4. 長尺の第1の導電体平板で給電点を中心に略左右対称に形成されたメインエレメントと、2つの略台形の第2の導電体平板で形成されてそれぞれの上底側で前記メインエレメントの長手方向両端部のそれぞれと略垂直の方向に接続されている第1サブエレメントと、2つの長尺の第3の導電体平板で形成されてそれぞれの長手方向の一方の端部が前記第1サブエレメントの高さ方向の一方の辺と略垂直の方向に接続されている第2サブエレメントとを備え前記2枚の第2サブエレメントは、長手方向の途中で折返し部を形成して所定距離以上に分離されており、前記メインエレメントと前記第2サブエレメントとが、前記第1サブエレメントの高さ方向に見たとき、異なる高さに配置されている、地上ディジタルテレビ放送用の電波を受信する車載用テレビアンテナを車体に取り付けるための車載用テレビアンテナの取付方法であって、
    前記2つの第1サブエレメントの下底を所定厚さの固定部材で前記車体の所定の固定面に取り付ける工程を含む
    ことを特徴とする車載用テレビアンテナの取付方法。
  5. 前記車体の所定固定面として、ヒータエレメントが配設されたリアウィンドウを通過して車内に達する前記電波を受信可能な前記車体の部位を選択する工程と、
    前記ヒータエレメントの長手方向と略直交する方向に前記メインエレメントの向きを設定する工程と、をさらに含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の車載用テレビアンテナの取付方法。
  6. 前記車体の所定固定面として、前記リアウィンドウ内面の前記ヒータエレメントが配設されていない部位を選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の車載用テレビアンテナの取付方法。
  7. 前記車体の所定固定面として、前記車体内部のリアトレイの上面を選択する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の車載用テレビアンテナの取付方法。
  8. 前記車体の所定固定面として、前記車体のリアピラーの上面を選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の車載用テレビアンテナの取付方法。
  9. 前記車体の所定固定面として、前記車体のルーフ上の前記リアウィンドウに近接する部位を選択する
    ことを特徴とする請求項4に記載の車載用テレビアンテナの取付方法。
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