JP5052440B2 - 音声記録再生装置 - Google Patents

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本発明は、着脱可能な記録媒体に音声データを記録する音声記録再生装置に関する。
従来、第三者による不正操作防止目的で、機器にデバイスロック機能を搭載して、デバイスロックのオン設定時には解除のための操作以外一切の操作受付を停止するようにすることは一般的に行われている。
また、特許文献1には、このデバイスロックの解除を指紋認証により行うデータ記憶装置が提案されている。
特開2007−109027号公報
音声記録再生装置の場合も、第三者に記録された音声データつまり録音内容が不正に第三者に聞かれたり改竄されたりすることを防止する意味でデバイスロック機構は有効である。
しかしながら、着脱自在なメモリカードを記録媒体とした音声記録再生装置の場合、デバイスロック機能により本機での操作を防止したとしても、メモリカードを抜き取られて他の機器で再生されるのを防ぐことはできず、セキュリティ機能としては中途半端なものとなってしまう。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、着脱可能な記録媒体を用いても、第三者による録音内容の不正再生を防止可能な音声記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明の音声記録再生装置の一態様は、
着脱可能な記録媒体に音声データを記録する音声記録再生装置であって、
所定の条件が満たされるまで上記音声記録再生装置の動作を禁止するデバイスロック手段と、
上記入力された音声データを暗号化する暗号化手段と、
上記デバイスロック手段によるデバイスロックを有効とした状態で電源が投入された際に、上記暗号化手段を有効とする暗号化有効手段と、
上記暗号化手段が有効にされ、上記デバイスロックが解除された際に、上記暗号化された音声データを上記着脱可能な記録媒体に記録する記録手段と、
を具備することを特徴とする。
本発明によれば、デバイスロック手段が有効とされた状態で電源が投入された際は、必ず、暗号化手段が自動的に有効となるように構成したので、デバイスロック手段が有効とされた状態で電源が投入された後に録音された音声データは、常に、暗号化されて記録媒体に記録される。従って、再生には暗号化された音声データの解読が必要となるため、着脱可能な記録媒体を抜き取って他の機器で再生しようとしても暗号の解読ができず、第三者による録音内容の不正再生を防止可能な音声記録再生装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る音声記録再生装置の構成を示すブロック図である。
まず、本音声記録再生装置において、音声を記録する場合における信号の流れに沿って各ブロックの説明を行う。なお、本明細書において、用語「音声」とは、人の話し声に限られるものではなく、例えば鳥や動物の鳴き声、更に音楽等も含む、オーディオ情報全般を含むものとして使用する。
本実施形態に係る音声記録再生装置は、内部に、入力された音声を電気信号に変換する内蔵マイク11と、不図示の外部マイクからの信号を入力するマイクジャック12と、を具備している。そして、これらのうちどちらを使用するかを、入力切換スイッチ(SW)13によって選択する。この入力切換スイッチ13は、基本的に、マイクジャック12にプラグが挿入されていない場合には内蔵マイク11を選択しており、プラグが挿入された場合には、マイクジャック12に切り換えられるメカスイッチである。なお、本実施の形態では、内蔵マイク11及びマイクジャック12は、何れも音声チャンネルが一つのモノラルでの入力としている。
そして、上記入力切換スイッチ13によって選択された内蔵マイク11または外部マイク音声信号は、プリアンプ14に入力され、所定の増幅率でもって増幅される。このプリアンプ14の増幅率あるいは電源供給の制御等は、本音声記録再生装置の動作全体を制御する制御回路であるCPU15によって制御されている。
上記プリアンプ14によって増幅された音声信号は、アナログの音声信号とデジタル信号との間で信号を変換するコーデック(CODEC)16の入力アンプ16Aに入力される。音声信号は、この入力アンプ16Aで再度増幅された後に、アナログ信号である音声信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ16Bに入力される。そして、このA/Dコンバータ16Bで音声信号はデジタル音声データに変換され、オーディオI/F16Cを介して、デジタル信号処理部(DSP)17へ転送される。
DSP17では、上記CPU15の制御のもとで、入力されたデジタル音声データをフレーム単位で所定のフォーマットに従って符号化(圧縮変換)し、符号化データを生成する。また、DSP17は、暗号化手段としての暗号化部17Aを備えており、上記CPU15の制御のもとで、予めユーザによって設定された又はデフォルトの暗号化パスワードをキーとして上記符号化データを暗号化することが可能となっている。暗号化するかしないかは、ユーザの設定により選択できる。但し、その選択は、後述するように、デバイスロック機能がOFF設定の時のみ有効であり、デバイスロック機能がON設定となっている場合には、その選択によらず常に暗号化を行うように設定される。
このようにして生成された符号化データ又はその暗号化データが録音データファイルとして、カードコネクタ18に装着された記録媒体であるメモリカード100へ転送され、所定のアドレスに順次書き込まれる。このメモリカード100は、カードコネクタ18に対して着脱可能なカード形状をした、フラッシュメモリ等の半導体メモリで構成されている。具体的には、Smart Media(登録商標)等があり、本音声記録再生装置ではこれを用いることとする。
次に、上記メモリカード100に記録された録音データファイルを再生する際の信号の流れに沿って、各ブロックの機能等の説明を行う。
まず、上記メモリカード100から、DSP17へ録音データを順次転送する。なお、このDSP17に転送された録音データファイルが暗号化データであった場合には、上記CPU15の制御のもとで、上記暗号化パスワードをキーとして暗号化を解除され、符号化データに戻される。こうして暗号化が解除された符号化データ又は上記メモリカード100から転送されてきた暗号化されていない符号化データは、上記CPU15の制御のもとで、所定のフレーム単位でデジタル音声データに復号化(伸張変換)される。このDSP17で復号化されたデジタル音声信号は、上記コーデック16へ転送される。
なお、符号化方式としては、マイクロソフト社(登録商標)のWindows Media(登録商標)方式、Motion Picture Experts Groupe-1 Audio Layer3方式、Digital Speech Standard方式等、複数の符号化方式が知られており、どのような符号化方式を採用しても構わず、また何種類の符号化方式に対応するかは任意である。ただし、符号化は何れか一つの符号化方式を作用したとしても、復号化は複数種類の符号化方式に対して行えるようにしておけば、他の機器で上記メモリカード100に記録された符号化データを再生可能となるので、ユーザの利便性の点から好ましい。そこで、DSP17では、メモリカード100から送られてき(て暗号化が解除され)た符号化データに対して、どの符号化方式が用いられているのかを判別し、その符号化方式に従って符号化データを復号化する。
コーデック16に転送されたデジタル音声データは、D/Aコンバータ16Dにおいてデジタル音声データからアナログの音声信号への変換が行われ、出力アンプ16E,16Fで信号の増幅が行われ、該コーデック16から出力される。
上記コーデック16から出力された音声信号の出力先には、外部イヤホン等を接続して外部の再生機器を用いて音声信号を再生するイヤホンジャック19と、本音声記録再生装置本体に備えられたスピーカ20との二つが用意されている。イヤホンジャック19は上記出力アンプ16Eに接続されており、該出力アンプ16Eはそのイヤホンジャック19からの出力にあわせた増幅率で音声信号を増幅する。また、スピーカ20は上記出力アンプ16Fに接続されており、該出力アンプ16Fはそのスピーカ20に適正な増幅率で音声信号を増幅する。なお、コーデック16の出力アンプ16E,16F及び上記入力アンプ16Aの増幅率、A/Dコンバータ16B及びD/Aコンバータ16Dの動作は、制御I/F16Gを介してCPU15によって制御される。
また、上記DSP17には、上述したものの他にも、表示部21、USBコントローラ22、指紋センサ23等のいくつかのブロックが接続されている。
表示部21は、2色LEDと、バックライトを有する液晶ディスプレイ(LCD)とで構成されていて、本音声記録再生装置の動作状態等を表示する。
USBコントローラ22は、本音声記録再生装置をパーソナルコンピュータ(PC)等の外部装置と通信を行うためのものである。本音声記録再生装置は外部装置と接続し、双方向通信を行うことで、例えば、PCのハードディスク等に記録されている録音データファイルをメモリカード100に転送したり、その逆に、メモリカード100に記録されている録音データファイルをPC側の記録媒体に転送したり、あるいは、内蔵マイク11から入力された音声信号をコーデック16でデジタル音声データに変換し、DSP17で符号化した符号化データを直接PC側の記録媒体に記録するようにしたりするなど、この他にも様々な処理を行うことができるようになる。PC等の外部装置との通信のために、本実施形態における音声記録再生装置では、Universal Serial Bus(USB)と呼ばれるインターフェースを介して外部装置と接続するように構成されている。
また、指紋センサ23は、指紋の読み取りを行うものである。
一方、上記CPU15には、上述したものの他にも、操作スイッチ群24、電源回路25、内蔵メモリ26等のいくつかのブロックが接続されている。
操作スイッチ群24の詳細は、後述するが、本音声記録再生装置の外装に設けられていて、本音声記録再生装置の各種機能を制御するための操作スイッチであり、新規ファイル作成釦、OK釦/MENU釦、上釦/音量アップ釦、下釦/音量ダウン釦、左釦/早戻し釦、右釦/早送り釦、消去釦、F1釦、F2釦、F3釦、スライドスイッチ、電源スイッチ等で構成されている。
電源回路25は、本音声記録再生装置を駆動するための電力を供給するための回路で、バッテリ、バッテリチェック回路、パワーオンリセット回路、昇圧回路、降圧回路、及び外部電源接続回路等の電源制御に関する回路を含む。
内蔵メモリ26は、本音声記録再生装置に内蔵されている書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROMで構成されており、ユーザID、上記暗号化パスワード、デバイスロックパスワード、ユーザの指紋パターン、録音モード(標準モード/長時間モード)の選択設定、BEEP音(ON/OFF)の選択設定、データの再生位置、等のCPU15に電源が供給されなくなっても記録しておきたい各種設定、パラメータ等を記録しておくものである。
次に、本音声記録再生装置の外観を図2(A)及び(B)を用いて説明する。図2(A)は、本実施形態に係る音声記録再生装置の外観を斜め前方から見た図であり、図2(B)は斜め後方から見た図である。
音声記録再生装置本体の正面には、上記表示部21のLCDの表示窓21Aが配置されている。この表示窓21Aは、LCD表示装置で構成されており、電池残量、録音モード、ファイル番号、ユーザID、各種時刻表示、動作状態表示など様々な表示を行うことができる。また、各操作釦を操作したときには数秒間バックライトが点灯するようになっている。
次に、前述した操作スイッチ群24の説明をする。
新規ファイル作成釦24Aは、停止(STOPモード)時に、音声の記録の開始(RECモードへ移行)を指示するための釦である。
OK釦/MENU釦24Bは、停止(STOPモード)時に、録音モードの設定、時計の設定、ユーザIDの設定など本音声記録再生装置に関わる諸設定を行うためのMENUモードへの移行を指示するための釦であり、また、メニュー選択(MENUモード)時には、現在選択中の項目の決定を指示するための釦である。
上釦/音量アップ釦24Cは、メニュー選択(MENUモード)時には、表示窓21Aに表示されたメニュー項目の選択位置や、ユーザIDやパスワード設定のために表示窓21Aに表示された数字やアルファベットの選択位置の一つ上への移動を指示するための釦であり、再生(PLAYモード)時には、イヤホンジャック19及びスピーカ20からの出力レベルのアップを指示するための釦である。下釦/音量ダウン釦24Dは、メニュー選択(MENUモード)時には、表示窓21Aに表示されたメニュー項目の選択位置や、ユーザIDやパスワード設定のために表示窓21Aに表示された数字やアルファベットの選択位置の一つ下への移動を指示するための釦であり、再生(PLAYモード)時には、イヤホンジャック19及びスピーカ20からの出力レベルのダウンを指示するための釦である。
左釦/早戻し釦24Eは、表示窓21Aに表示されたメニュー項目の選択位置や、ユーザIDやパスワード設定のために表示窓21Aに表示された数字やアルファベットの選択位置の一つ左への移動を指示したり、パラメータをデクリメントしたりするための釦であり、再生(PLAYモード)時には、再生中の音声データの早戻しを行ったり、再生する録音データファイルの選択を行う際にファイル番号をデクリメントしたりするための釦である。右釦/早送り釦24Fは、表示窓21Aに表示されたメニュー項目の選択位置や、ユーザIDやパスワード設定のために表示窓21Aに表示された数字やアルファベットの選択位置の一つ右への移動を指示したり、パラメータをインクリメントしたりするための釦であり、再生(PLAYモード)時には、再生中の音声データの早送りを行ったり、再生する録音データファイルの選択を行う際にファイル番号をインクリメントしたりするための釦である。
消去釦24Gは、左釦/早戻し釦24E又は右釦/早送り釦24F等を用いて選択されている録音データファイルをメモリカード100から消去するための釦である。具体的には、消去したい録音データファイルを選択して、一度消去釦24Gを押すと、表示窓21Aに消去しようとしている録音データファイルが点滅表示されるので、点滅表示している間にもう一度消去釦24Gを押すという動作を行う。これにより、所望の録音データファイルをメモリカード100から消去することができる。
F1釦24H、F2釦24I及びF3釦24Jは、モードにより釦機能が切り替わるファンクションキーであり、どのような釦機能となっているかは、表示窓21Aの最下行に表示されるようになっている。
即ち、録音(RECモード)時には、F1釦24Hは、口述記録等において録音中の録音データファイルとは別にタイピストへの指示を録音することを指示するための指示録音釦として、F2釦24Iは、表示切り換えを指示するための表示切り換え釦として、F3釦24Jは、録音中の録音データファイルへのインデックスマークの付加を指示するインデックスマーク釦として、それぞれ機能する。
また、再生(PLAYモード)時には、F1釦24Hは、その再生中の録音データファイルへの挿入録音を指示するための挿入録音釦として、F2釦24Iは、再生スピードの切り換えを指示するための再生スピード釦として、F3釦24Jは、再生中の録音データファイルへのインデックスマークの付加を指示するインデックスマーク釦として、それぞれ機能する。
そして、メニュー選択(MENUモード)時には、F1釦24Hは、メニューを一つ前のメニューに戻す指示を行うためのBACK釦として、F3釦24Jは、MENUモードの終了を指示するためのEXIT釦として、それぞれ機能する。なお、F2釦24Iは、このメニュー選択(MENUモード)時には、機能が与えられない。
なお、上記各種操作釦は押し釦スイッチとなっており、押圧の操作でスイッチ状態がONとなるように構成されているものとする。
また、スライドスイッチ24Kは、その操作位置により、停止、再生、早戻しを切り換え指示するためのスイッチである。即ち、該スライドスイッチ24Kが停止位置に操作されると、本音声記録再生装置が記録、再生等の動作中である場合に、それらの動作の停止を指示する。また、該スライドスイッチ24Kが再生位置に操作されると、上記左釦/早戻し釦24E又は右釦/早送り釦24Fで選択された録音データファイルの再生開始を指示する。そして、該スライドスイッチ24Kが早戻し位置に操作されると、再生中の音声データの早戻しを指示する。
電源スイッチ24Lは、本音声記録再生装置の動作をON/OFFするスイッチである。
以上が上記操作スイッチ群24に相当する。
インジケータLED21Bは、主に再生または記録動作の状態を表示するもので、上記表示部21の一部である2色LEDが用いられている。再生中には緑色に点灯し、記録中は赤色に点灯するように構成されている。また、インジケータLED21Bは、警告表示にも用いられ、何らかの理由でユーザに対して警告を発するときは赤色の点滅表示を行う。
メモリカードスロット27は、メモリカード100を挿入する上記カードコネクタ27のための開口部である。
電池蓋28は、図示しない電池室を覆っている蓋であり、上記電源回路25は、この電池室内に収容された電池を用いて各部ロックに必要な電圧を発生する。上記電池蓋28は、閉じるとロックされるよう構成されており、そのロックの解除は電池蓋リリース釦29の操作によって行われる。
なお、本音声記録再生装置の図示しない側面には、PC等の外部装置に接続して通信を行うためのUSB端子が設けられている。その他、内蔵マイク11の感度の切り換えを指示するためのマイク感度スイッチ、設定した感度よりも大きな音声を感知すると自動的に録音が開始され、上記感度よりも音声が小さくなると自動的に録音を一時停止するという音声起動録音を行うか否かを指示するための音声起動録音スイッチ、各スイッチの操作を無効とし、現在の状態を保持させるよう指示するためのホールドスイッチ、上記メモリカード100に複数フォルダが構成されている場合に、録音や再生を行うフォルダを指定するためのフォルダスイッチ、等が配置されている。
次に、本実施形態に係る音声記録再生装置の動作について説明する。
図3は、上記電源スイッチ24Lが投入されて本音声記録再生装置の動作をONとしたときの動作フローチャートを示す図である。
即ち、CPU15はまず、内部レジスタや必要なブロックへの電源供給指示等の初期設定を行った後(ステップS11)、内蔵メモリ26に保存されているデバイスロック機能のON/OFF状態をチェックして、デバイスロック機能がON設定されているか否かを判別する(ステップS12)。
ここで、デバイスロック機能がOFF設定となっていれば、更に、内蔵メモリ26に保存されている暗号化機能のON/OFF状態をチェックして、暗号化機能がON設定されているか否かを判別する(ステップS13)。そして、暗号化機能がON設定となっていれば、暗号化機能を有効として(ステップS14)、STOPモードに移行する(ステップS15)。また、暗号化機能がOFF設定となっている場合には、直ちに上記ステップS15に進んでSTOPモードに移行する。
一方、上記ステップS12においてデバイスロック機能がON設定となっていれば、更に、内蔵メモリ26に保存されている暗号化機能のON/OFF状態をチェックして、暗号化機能がON設定されているか否かを判別する(ステップS16)。そして、暗号化機能がON設定となっている場合には、暗号化機能を有効として(ステップS17)、デバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャン待ちとなる(ステップS18)。このように、CPU15は、デバイスロックを有効とした状態で電源が投入された際に、上記暗号化手段を有効とする暗号化有効手段として機能する。
また、上記ステップS16において暗号化機能がOFF設定となっている場合には、内蔵メモリ26に保存されているデバイスロックパスワードの登録データを、暗号化パスワードに設定して、内蔵メモリ26に登録する(ステップS19)。その後、暗号化機能を有効として(ステップS17)、デバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャン待ちとなる(ステップS18)。このように、CPU15は、暗号化が無効に設定され、かつ、デバイスロックが有効された状態で電源が投入された際に、当該デバイスロックの設定及びを解除するためのパスワードを、上記暗号化手段による暗号の設定及び解除するためのパスワードに変更するパスワード変更手段として機能する。
そして、上記ステップS18のデバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャン待ち状態において、デバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャンが有ると、それが操作スイッチ群24の操作によるデバイスロックパスワードの入力であれば(ステップS20)、その入力されたデバイスロックパスワードが内蔵メモリ26に保存されているデバイスロックパスワードの登録データと一致するか否かを判別する(ステップS21)。その結果、入力されたデバイスロックパスワードと登録データとが一致すれば、デバイスロックを解除して(ステップS22)、上記ステップS15に進んでSTOPモードに移行する。
これに対して、入力されたデバイスロックパスワードが登録データに一致しない場合には、表示窓21Aにエラー表示を行う(ステップS23)。そして、不一致回数が所定回数以下であるか否かを判別し(ステップS24)、所定数以下であれば、後述するステップS26に進む。また、上記所定回数を越える回数、不一致となってしまった場合には、完全ロック状態に移行する(ステップS25)。この完全ロック状態とは、パスワードの入力を含めて、全ての操作の受付を停止するモードであり、特殊な操作をしないと解除できないモードである。
このように、CPU15は、操作スイッチ群24から入力されたデバイスロックパスワードが内蔵メモリ26に保存されているパスワードの登録データに一致するという所定の条件が満たされるまで、当該音声記録再生装置の動作を禁止するデバイスロック手段として機能する。
また、上記ステップS18のデバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャン待ち状態において、デバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャンが有ると、それがDSP17を介して検出された指紋センサ23による指紋スキャンであれば(ステップS26)、そのスキャンされた指紋が内蔵メモリ26に保存されているユーザの指紋パターンの登録データと一致するか否かを判別する(ステップS27)。その結果、スキャンされた指紋と登録データとが一致すれば、上記ステップS22に進んでデバイスロックを解除した後、上記ステップS15に進んでSTOPモードに移行する。
これに対して、スキャンされた指紋が登録データに一致しない場合には、表示窓21Aにエラー表示を行う(ステップS28)。そして、不一致回数が所定回数以下であるか否かを判別し(ステップS29)、所定数以下であれば、上記ステップS18に戻ってデバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャン待ちとなる。そして、上記所定回数を越える回数、不一致となってしまった場合には、完全ロック状態に移行する(ステップS30)。
このように、CPU15は、指紋センサ23でスキャンされた指紋が、指紋登録手段としての内蔵メモリ26に登録されている指紋に一致するという所定の条件が満たされるまで、当該音声記録再生装置の動作を禁止するデバイスロック手段として機能する。
図4(A)は、上記ステップS15のSTOPモードでの動作フローチャートを示す図である。
即ち、このSTOPモードにおいては、CPU15は、まず、OK/MENU釦24Bが操作されたか否かを判別する(ステップS151)。そして、そのOK/MENU釦24Bが操作された場合には、MENUモードに移行して、詳細は後述するようなMENU処理を実行する(ステップS152)。
また、OK/MENU釦24Bが操作されていない場合には、CPU15は、次に、新規ファイル作成釦24Aが操作されたか否かを判別する(ステップS153)。そして、その新規ファイル作成釦24Aが操作された場合には、RECモードに移行して、詳細は後述するようなREC処理を実行する(ステップS154)。
また、新規ファイル作成釦24Aが操作されていない場合には、CPU15は、更に、スライドスイッチ24Kが再生位置に操作されたか否かを判別する(ステップS155)。そして、そのスライドスイッチ24Kが再生位置に操作された場合には、PLAYモードに移行して、詳細は後述するようなPLAY処理を実行する(ステップS156)。
図4(B)は、上記ステップS152のMENU処理の動作フローチャートを示す図である。
即ち、このMENU処理においては、CPU15は、まず、表示窓21Aにメニュー画面を表示し、操作スイッチ群24の操作によるメニュー項目の選択を受け付ける(ステップS1521)。
そして、操作スイッチ群24の操作によってデバイスロック設定が選択されると(ステップS1522)、詳細は後述するようなデバイスロック設定処理を実行する(ステップS1523)。このデバイスロック設定処理が終了したならば、EXIT釦として機能するF3釦24Jの操作によるMENUモードの終了が指示されたか否かを判別する(ステップS1524)。そして、MENUモードの終了が指示されていなければ、上記ステップS1521に戻ってメニュー項目の選択を受け付ける。また、MENUモードの終了が指示された場合には、該MENU処理を終了して上記STOPモードに戻る。
また、操作スイッチ群24の操作によって暗号化設定が選択されると(ステップS1525)、詳細は後述するような暗号化設定処理を実行する(ステップS1526)。そして、この暗号化設定処理が終了したならば、上記ステップS1524に進んでMENUモードの終了判別を行うこととなる。
なお、操作スイッチ群24の操作によって、ユーザの指紋パターンの登録等、他のMENU項目が選択された場合には(ステップS1527)、その選択されたMENU項目の設定処理を実行することとなる(ステップS1528)。該他の選択されたMENU項目の設定処理については、一般的な処理であるので、その詳細説明は省略する。
図5(A)は、上記ステップS1523のデバイスロック設定処理の動作フローチャートを示す図である。
即ち、このデバイスロック設定処理においては、CPU15は、操作スイッチ群24の操作によりデバイスロックパスワードを変更する選択がなされたか否かを判別する(ステップS15231)。そして、デバイスロックパスワードを変更する選択がなされた場合には、操作スイッチ群24の操作によるデバイスロックパスワードの入力を受け付けて、デバイスロックパスワードが変更されたか否かを判別する(ステップS15232)。ここで、デバイスロックパスワードが変更されたならば、その変更されたデバイスロックパスワードを内蔵メモリ26に登録する(ステップS15233)。なお、内蔵メモリ26には予めデバイスロックパスワードのデフォルト値が登録されている。そして、上記ステップS15231でデバイスロックパスワードを変更する選択がなされなかった場合や、上記ステップS15232において入力されたデバイスロックパスワードがデフォルト値と同じであったり、BACK釦として機能しているF1釦24Hが操作されて、デバイスロックパスワードの変更が無いと判別した場合には、内蔵メモリ26に保存されたデバイスロックパスワードは変更されないので、そのデフォルト値又は先に変更して登録されているデバイスロックパスワードが使用されることとなる。
上記ステップS15231でデバイスロックパスワードを変更する選択がなされなかった場合、あるいは上記ステップS15232でデバイスロックパスワードの変更がなかった場合、又は上記ステップS15233においてデバイスロックパスワードの設定が済んだならば、次に、操作スイッチ群24の操作によりデバイスロックをONにする選択がなされたか否かを判別する(ステップS15234)。そして、デバイスロックをONにする選択がなされた場合には、デバイスロック機能をONに設定して、内蔵メモリ26に登録する(ステップS15235)。また、デバイスロックをOFFにする選択がなされた場合には、デバイスロック機能をOFFに設定して、内蔵メモリ26に登録する(ステップS15236)。こうしてデバイスロック機能の設定処理が終了したならば、上記ステップS1524に進んでMENUモードの終了判別を行うこととなる。
図5(B)は、上記ステップS1526の暗号化設定処理の動作フローチャートを示す図である。
即ち、この暗号化設定処理においては、CPU15は、操作スイッチ群24の操作により暗号化パスワードを変更する選択がなされたか否かを判別する(ステップS15261)。そして、暗号化パスワードを変更する選択がなされた場合には、操作スイッチ群24の操作による暗号化パスワードの入力を受け付けて、暗号化パスワードが変更されたか否かを判別する(ステップS15262)。ここで、暗号化パスワードが変更されたならば、その変更された暗号化パスワードを内蔵メモリ26に登録する(ステップS15263)。なお、内蔵メモリ26には予め暗号化パスワードのデフォルト値が登録されている。また、デバイスロック機能がON設定されていて暗号化機能がOFF設定されている場合には、上記ステップS19においてデバイスロックパスワードがこの暗号化パスワードとして登録されるは前述した通りである。そして、上記ステップS15261で暗号化パスワードを変更する選択がなされなかった場合や、上記ステップS15262において入力された暗号化パスワードがデフォルト値と同じであったり、BACK釦として機能しているF1釦24Hが操作されて、暗号化パスワードの変更が無いと判別した場合には、内蔵メモリ26に保存された暗号化パスワードは変更されないので、そのデフォルト値又は先に変更して登録されている暗号化パスワードが使用されることとなる。
上記ステップS15261で暗号化パスワードを変更する選択がなされなかった場合、あるいは上記ステップS15262で暗号化パスワードの変更がなかった場合、又は上記ステップS15263において暗号化パスワードの設定が済んだならば、次に、操作スイッチ群24の操作により暗号化機能をONにする選択がなされたか否かを判別する(ステップS15264)。そして、暗号化機能をONにする選択がなされた場合には、暗号化機能をONに設定して、内蔵メモリ26に登録する(ステップS15265)。また、暗号化機能をOFFにする選択がなされた場合には、暗号化機能をOFFに設定して、内蔵メモリ26に登録する(ステップS15266)。こうして暗号化機能の設定処理が終了したならば、上記ステップS1524に進んでMENUモードの終了判別を行うこととなる。
図6は、上記ステップS154のREC処理の動作フローチャートを示す図である。
即ち、このREC処理においては、CPU15は、まず、メモリカード100の空き容量や電池残量等の録音開始条件をクリアしているか否かを判別し(ステップS1541)、録音開始条件をクリアしていない場合には、表示窓21Aにエラー表示を行うと共にスピーカ20よりエラーアラームを出力させて(ステップS1542)、該REC処理を終了して上記STOPモードに戻る。
これに対して、録音開始条件をクリアしていれば、録音動作を開始する(ステップS1543)。そして、内蔵メモリ26に保存されている暗号化機能の設定が有効(ON)となっているか否かを判別し(ステップS1544)、無効(OFF)に設定されていれば、DSP17により符号化した符号化データを録音データとしてメモリカード100に記録していく(ステップS1545)。即ち、録音データファイルの内容を更新していく。また、暗号化機能が有効(ON)に設定されていれば、内蔵メモリ26に保存されている暗号化パスワードをキーとして録音データを暗号化する、つまり、DSP17の暗号化部17Aにより符号化データを暗号化した暗号化データを生成する(ステップS1546)。そして、その生成した暗号化データを録音データとしてメモリカード100に記録していく(ステップS1545)。
なお、前述したように、暗号化機能を有効(ON)とする設定は、上記ステップS1526での暗号化設定処理や上記ステップS13及びS14のユーザ選択による設定だけによるのではなく、当該音声記録再生装置の動作開始時に、デバイスロック機能がON設定であれば(ステップS12)、暗号化機能の設定に係わらず、上記ステップS17において暗号化機能が有効に設定されるようになっている。
従って、CPU15は、暗号化手段が有効にされ、デバイスロックが解除された際に、暗号化された音声データをメモリカード100に記録する記録手段として機能するものである。
その後、スライドスイッチ24Kが停止位置に操作されたか否かを判別する(ステップS1547)。そして、そのスライドスイッチ24Kが停止位置に操作された場合には、該REC処理を終了して上記STOPモードに戻る。
また、スライドスイッチ24Kが停止位置に操作されていない場合には、更に、メモリカード100の空き容量が所定値以下となったか否か、つまりフル状態となったか否かを判別する(ステップS1548)。未だフル状態となっていなければ、上記ステップS1544に戻って録音を続ける。これに対して、メモリカード100がフル状態となった場合には、表示窓21Aにエンド表示を行うと共にスピーカ20よりエンドアラームを出力させて(ステップS1549)、該REC処理を終了して上記STOPモードに戻る。
図7は、上記ステップS156のPLAY処理の動作フローチャートを示す図である。
即ち、このPLAY処理においては、CPU15は、まず、電池残量等の再生開始条件をクリアしているか否かを判別し(ステップS1561)、再生開始条件をクリアしていない場合には、表示窓21Aにエラー表示を行うと共にスピーカ20よりエラーアラームを出力させて(ステップS1562)、該PLAY処理を終了して上記STOPモードに戻る。
これに対して、再生開始条件をクリアしていれば、再生を指示されたメモリカード100の再生対象録音データファイルに暗号化処理が施されているか否かを判別する(ステップS1563)。暗号化処理が施されていなければ、再生対象録音データファイルを再生、つまりDSP17により符号化データを復号化して、コーデック16を介してスピーカ20等で音声として出力していく(ステップS1564)。その後、スライドスイッチ24Kが停止位置に操作されたか否かを判別する(ステップS1565)。そして、そのスライドスイッチ24Kが停止位置に操作された場合には、該PLAY処理を終了して上記STOPモードに戻る。
また、スライドスイッチ24Kが停止位置に操作されていない場合には、更に、再生対象録音データファイルのエンド位置まで再生したか否かを判別する(ステップS1566)。そして、エンド位置まで再生が終わった場合には、該PLAY処理を終了して上記STOPモードに戻る。
これに対して、未だエンド位置まで再生されていなければ、再生を指示されたメモリカード100の再生対象録音データファイルに暗号化処理が施されているか否かを判別する(ステップS1567)。そして、暗号化処理が施されていなければ、上記ステップS1564に戻って再生を続ける。
一方、上記ステップS1563において再生対象録音データファイルに暗号化処理が施されていると判別した場合には、内蔵メモリ26に保存されている暗号化パスワードが、当該録音データである暗号化データの暗号化パスワードと一致するか否かを判別する(ステップS1568)。ここで、暗号化パスワードが一致しない場合には、表示窓21Aにパスワードエラー表示を行うと共にスピーカ20よりエラーアラームを出力させて(ステップS1569)、該PLAY処理を終了して上記STOPモードに戻る。
これに対して、暗号化パスワードが一致する場合には、暗号化パスワードをキーとして暗号化データの暗号化を解除する、つまり、DSP17の暗号化部17Aにより暗号化データを符号化データに戻す(ステップS15610)。そして、上記ステップS1564に進んでその暗号化を解除した符号化データをDSP17により復号化して、コーデック16を介してスピーカ20等で音声として出力する。その後、スライドスイッチ24Kが停止位置に操作されず(ステップS1565)、また、未だエンド位置まで再生されていなければ(ステップS1566)、上記ステップS1567において、再生を指示されたメモリカード100の再生対象録音データファイルに暗号化処理が施されているか否かを判別する。そして、この場合、暗号化処理が施されていると判定されるが、既に暗号化パスワードの一致判定は済んでいるので、上記ステップS1568ではなく上記ステップS15610に戻って、録音データの未再生部分の暗号化の解除を行うこととなる。
以上のように、本実施形態によれば、デバイスロック機能が有効とされた状態で電源が投入された際は、必ず、暗号化機能が自動的に有効となるように構成したので、デバイスロック機能が有効とされた状態で電源が投入された後に録音された音声データは、常に暗号化されて記録媒体に記録される。そして、その再生には暗号化された音声データの解読が必要となるため、着脱可能なメモリカード100が音声記録再生装置から抜き取られて他の機器で再生しようとしても、暗号の解読ができず、第三者による録音内容の不正再生を防止することが可能となる。
また、デバイスロックに指紋認証機能を用いることで、非常に高いセキュリティを確保できる。なお、指紋認証機能を用いる場合には、通常の操作スイッチ群24の操作によるデバイスロック機能の解除が無効となるようにしておけば、更にセキュリティを高めることが可能となる。
また、デバイスロック機能を使用しない場合には、暗号化機能を有効とするか無効とするかをユーザが任意に設定できるので、ユーザの様々な使用法に対応可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る音声記録再生装置について、上記第1実施形態に係る音声記録再生装置と異なる部分のみを説明する。
図8は、電源スイッチが投入されて本発明の第2実施形態に係る音声記録再生装置の動作をONとしたときの動作フローチャートを示す図である。
即ち、CPU15はまず、内部レジスタや必要なブロックへの電源供給指示等の初期設定を行った後(ステップS11)、内蔵メモリ26に保存されている暗号化機能のON/OFF状態をチェックして、暗号化機能がON設定されているか否かを判別する(ステップS31)。そして、暗号化機能がOFF設定となっていれば、更に、内蔵メモリ26に保存されているデバイスロック機能のON/OFF状態をチェックして、デバイスロック機能がON設定されているか否かを判別する(ステップS32)。ここで、デバイスロック機能がOFF設定となっていれば、STOPモードに移行する(ステップS15)。
これに対して、デバイスロック機能がON設定となっていれば、内蔵メモリ26に保存されているデバイスロックパスワードの登録データを、暗号化パスワードに設定して、内蔵メモリ26に登録する(ステップS33)。その後、暗号化機能を有効として(ステップS34)、デバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャン待ちとなる(ステップS18)。
一方、上記ステップS31において暗号化機能がON設定となっていれば、内蔵メモリ26に保存されているデバイスロック機能のON/OFF状態をチェックして、デバイスロック機能がON設定されているか否かを判別する(ステップS35)。ここで、デバイスロック機能がOFF設定となっていれば、上記ステップS15に進んでSTOPモードに移行する。また、デバイスロック機能がON設定となっていれば、上記ステップS34に進んで暗号化機能を有効とした後、デバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャン待ちとなる。
以降のステップS20乃至ステップS30の処理は、上記第1実施形態で説明した通りである。
このように、本第2実施形態においても、デバイスロック機能が有効とされた状態で電源が投入された際は、必ず、暗号化機能が自動的に有効となるように構成したので、デバイスロック機能が有効とされた状態で電源が投入された後に録音された音声データは、常に暗号化されて記録媒体に記録される。そして、その再生には暗号化された音声データの解読が必要となるため、着脱可能なメモリカード100が音声記録再生装置から抜き取られて他の機器で再生しようとしても、暗号の解読ができず、第三者による録音内容の不正再生を防止することが可能となる。
また、デバイスロック機能に指紋認証を用いることで、非常に高いセキュリティを確保できる。なお、指紋認証機能を用いる場合には、通常の操作スイッチ群24の操作によるデバイスロック機能の解除が無効となるようにしておけば、更にセキュリティを高めることが可能となる。
また、デバイスロック機能を使用しない場合には、暗号化機能を有効とするか無効とするかをユーザが任意に設定できるので、ユーザの様々な使用法に対応可能である。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る音声記録再生装置について、上記第1実施形態に係る音声記録再生装置と異なる部分のみを説明する。
本第3実施形態は、指紋認証機能を持たない音声記録再生装置の場合である。即ち、本実施形態に係る音声記録再生装置は、図1及び図2(B)に示す指紋センサ23を有していない。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
図9は、電源スイッチが投入されて本発明の第3実施形態に係る音声記録再生装置の動作をONとしたときの動作フローチャートを示す図である。同図に示すように、本実施形態においては、上記第1実施形態における図3の指紋認証に係わるステップS26乃至ステップS30を削除し、デバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャン待ちのステップS18を、デバイスロックパスワードの入力待ちのステップS41に変更している。
このように、本第3実施形態においても、デバイスロック機能が有効とされた状態で電源が投入された際は、必ず、暗号化機能が自動的に有効となるように構成したので、デバイスロック機能が有効とされた状態で電源が投入された後に録音された音声データは、常に暗号化されて記録媒体に記録される。そして、その再生には暗号化された音声データの解読が必要となるため、着脱可能なメモリカード100が音声記録再生装置から抜き取られて他の機器で再生しようとしても、暗号の解読ができず、第三者による録音内容の不正再生を防止することが可能となる。
また、指紋認証機能を持たないので、記録再生装置を安価に提供できる。
更に、デバイスロック機能を使用しない場合には、暗号化機能を有効とするか無効とするかをユーザが任意に設定できるので、ユーザの様々な使用法に対応可能である。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る音声記録再生装置について、上記第2実施形態に係る音声記録再生装置と異なる部分のみを説明する。
本第4実施形態も上記第3実施形態と同様、指紋認証機能を持たない音声記録再生装置の場合である。即ち、本実施形態に係る音声記録再生装置は、図1及び図2(B)に示す指紋センサ23を有していない。その他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
図10は、電源スイッチが投入されて本発明の第4実施形態に係る音声記録再生装置の動作をONとしたときの動作フローチャートを示す図である。同図に示すように、本実施形態においては、上記第2実施形態における図8の指紋認証に係わるステップS26乃至ステップS30を削除し、デバイスロックパスワードの入力又は指紋スキャン待ちのステップS18を、デバイスロックパスワードの入力待ちのステップS41に変更している。
このように、本第4実施形態においても、デバイスロック機能が有効とされた状態で電源が投入された際は、必ず、暗号化機能が自動的に有効となるように構成したので、デバイスロック機能が有効とされた状態で電源が投入された後に録音された音声データは、常に暗号化されて記録媒体に記録される。そして、その再生には暗号化された音声データの解読が必要となるため、着脱可能なメモリカード100が音声記録再生装置から抜き取られて他の機器で再生しようとしても、暗号の解読ができず、第三者による録音内容の不正再生を防止することが可能となる。
また、指紋認証機能を持たないので、記録再生装置を安価に提供できる。
更に、デバイスロック機能を使用しない場合には、暗号化機能を有効とするか無効とするかをユーザが任意に設定できるので、ユーザの様々な使用法に対応可能である。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、暗号化及びその解除のキーとなる暗号化パスワードとして、ユーザの指紋パターンを使用するようにしても良い。
図1は、本発明の第1実施形態に係る音声記録再生装置の構成を示すブロック図である。 図2(A)は、第1実施形態に係る音声記録再生装置の外観を斜め前方から見た図であり、図2(B)は、斜め後方から見た図である。 図3は、電源スイッチが投入されて音声記録再生装置の動作をONとしたときの動作フローチャートを示す図である。 図4(A)は、STOPモードでの動作フローチャートを示す図であり、図4(B)は、MENU処理の動作フローチャートを示す図である。 図5(A)は、デバイスロック設定処理の動作フローチャートを示す図であり、図5(B)は、暗号化設定処理の動作フローチャートを示す図である。 図6は、REC処理の動作フローチャートを示す図である。 図7は、PLAY処理の動作フローチャートを示す図である。 図8は、電源スイッチが投入されて本発明の第2実施形態に係る音声記録再生装置の動作をONとしたときの動作フローチャートを示す図である。 図9は、電源スイッチが投入されて本発明の第3実施形態に係る音声記録再生装置の動作をONとしたときの動作フローチャートを示す図である。 図10は、電源スイッチが投入されて本発明の第4実施形態に係る音声記録再生装置の動作をONとしたときの動作フローチャートを示す図である。
符号の説明
11…内蔵マイク、 12…マイクジャック、 13…入力切換スイッチ、 14…プリアンプ、 15…CPU、 16…コーデック、 16A…入力アンプ、 16B…A/Dコンバータ、 16C…オーディオI/F、 16D…D/Aコンバータ、 16E,16F…出力アンプ、 17…デジタル信号処理部(DSP)、 17A…暗号化部、 18…カードコネクタ、 19…イヤホンジャック、 20…スピーカ、 21…表示部、 21A…表示窓、 21B…インジケータLED、 22…USBコントローラ、 23…指紋センサ、 24…操作スイッチ群、 24A…新規ファイル作成釦、 24B…OK釦/MENU釦、 24C…上釦/音量アップ釦、 24D…下釦/音量ダウン釦、 24E…左釦/早戻し釦、 24F…右釦/早送り釦、 24G…消去釦、 24H…F1釦、 24I…F2釦、 24J…F3釦、 24K…スライドスイッチ、 24L…電源スイッチ、 25…電源回路、 26…内蔵メモリ、 27…メモリカードスロット、 28…電池蓋、 29…電池蓋リリース釦、 100…メモリカード。

Claims (4)

  1. 着脱可能な記録媒体に音声データを記録する音声記録再生装置であって、
    所定の条件が満たされるまで上記音声記録再生装置の動作を禁止するデバイスロック手段と、
    入力された音声データを暗号化する暗号化手段と、
    上記デバイスロック手段によるデバイスロックを有効とした状態で電源が投入された際に、上記暗号化手段を有効とする暗号化有効手段と、
    上記暗号化手段が有効にされ、上記デバイスロックが解除された際に、上記暗号化された音声データを上記着脱可能な記録媒体に記録する記録手段と、
    を具備することを特徴とする音声記録再生装置。
  2. 上記暗号化有効手段は、上記暗号化手段を有効とする前に、上記デバイスロック手段によるデバイスロックの設定及び解除するためのパスワードを、上記暗号化手段による暗号の設定及び解除するためのパスワードに設定することを特徴とする請求項1に記載の音声記録再生装置。
  3. 指紋を読み取る指紋センサと、
    上記指紋センサで読み取った指紋を登録している指紋登録手段と、
    を更に具備し、
    上記デバイスロック手段における上記所定の条件は、上記指紋センサによって読み取った指紋の上記指紋登録手段に登録されている指紋との一致であることを特徴とする請求項1に記載の音声記録再生装置。
  4. 着脱可能な記録媒体に音声データを記録する音声記録再生装置であって、
    所定の条件が満たされるまで上記音声記録再生装置の動作を禁止するデバイスロック手段と、
    上記入力された音声データを暗号化する暗号化手段と、
    上記暗号化手段が無効に設定され、かつ、上記デバイスロック手段によるデバイスロックが有効された状態で電源が投入された際に、当該デバイスロック手段によるデバイスロックの設定及びを解除するためのパスワードを、当該暗号化手段による暗号の設定及び解除するためのパスワードに変更するパスワード変更手段と、
    上記暗号化手段による暗号の設定及び解除するためのパスワードが上記デバイスロック手段によるデバイスロックの設定及び解除するためのパスワードに設定された後、当該暗号化手段を有効とする暗号化有効手段と、
    上記暗号化手段が有効にされ、上記デバイスロックが解除された際に、上記暗号化された音声データを上記着脱可能な記録媒体に記録する記録手段と、
    を具備することを特徴とする音声記録再生装置。
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