JP4407470B2 - 記録再生装置 - Google Patents
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Description
これらデジタルスチルカメラでは、撮像レンズの保護のために、筐体上に例えばスライド式のレンズカバーが設けられているものがある(上記特許文献1,2等参照)。さらには、レンズカバーのスライドが起動操作を兼ねるようにしたものも知られている。その場合、レンズカバーをスライドさせて撮像レンズを表出させることで、カメラ動作が起動される。
また他方で、電子機器の複合機能化が進む傾向にあり、デジタルスチルカメラとしての構成要素である撮像素子や回路構成の小型化も進んでいることで、デジタルスチルカメラとしての機能が例えば携帯電話機等に搭載されるなどの状況にある。
ここにおいて、例えば光ディスクに記録されたオーディオデータを再生する携帯用再生装置においても、カメラ機能を搭載するものが開発されている。
まず、携帯用の小型の装置の場合、操作キー等の操作子を多数配置することが困難である。
また、ユーザーが即座に迷いなく操作できるような操作性、つまり直感的に分かりやすい操作性が求められる。特にオーディオ・カメラ複合装置などの場合、オーディオ再生動作とカメラ撮像動作の切換操作や、動作状態がユーザーにわかりやすいものでなければならない。
このとき、レンズカバー手段を開ける操作は、ユーザーがカメラモードとして撮像を行う意志がある場合と考え、またレンズカバー手段を閉める操作は、ユーザーが撮像以外の動作を求めている場合であると考えて、適切な動作状態遷移を実行する。
本発明の記録再生装置としてのカメラ装置、或いはオーディオ・カメラ複合装置におけるカメラモード時においては、レンズカバー手段が開状態となったことで撮像スタンバイ状態とし、一方、レンズカバー手段が閉状態となったことで画像閲覧状態とすることで、ユーザーの意志に応じた適切な動作状態遷移が実行される。ユーザーはレンズカバー手段の操作により、直感的な操作として撮像と、画像閲覧を切り換えることができ、操作性は向上される。また、レンズカバー手段を撮像スタンバイ状態と画像閲覧状態を切り換えるための操作子とすることで、これらの状態遷移のための操作子を設ける必要はなく、操作子数の削減が可能となり、小型携帯用の機器として好適である。
さらに、撮像レンズを使用しない画像閲覧状態において、必ずレンズカバー手段が閉じられることになるため、撮像レンズの保護にも好適である。
[1.オーディオ・カメラ複合装置の外観構成]
[2.オーディオ・カメラ複合装置の内部構成]
[3.集中コントローラの操作機能]
[4.動作状態遷移]
[5.スリープ状態からの動作状態遷移処理]
[6.停止状態からの動作状態遷移処理]
[7.再生状態からの動作状態遷移処理]
[8.撮像スタンバイ状態からの動作状態遷移処理]
[9.写真閲覧状態からの動作状態遷移処理]
[10.実施の形態の効果及び変形例]
図1(a)(b)(c)(d)(e)(f)に、本例のオーディオ・カメラ複合装置1の正面図、平面図、左側面図、右側面図、底面図、背面図を示す。
このオーディオ・カメラ複合装置1の筐体は、上部筐体2と下部筐体3から成り、上部筐体2は下部筐体3に対して開閉される構造を採っている。詳細な機構の説明は省略するが図1(e)に示す開閉操作子16を操作することで、上部筐体2が開かれた状態となり、いわゆるミニディスク方式のディスクの装填機構が表出する。そしてディスクが装填された状態で上部筐体2を閉じることで、筐体内部でディスクに対する情報の記録又は再生が実行される。
このオーディオ・カメラ複合装置1は、ディスクを装填することにより、そのディスクに記録されているオーディオデータ(楽曲等)の再生を行うことができ、携帯用のオーディオプレーヤとして機能する。またディスクに対して撮像データの記録再生を行うことができ、デジタルスチルカメラとしても機能することになる。
なお、以下では、オーディオプレーヤとして機能する動作状態をオーディオモード、デジタルスチルカメラとして機能する動作状態をカメラモードと言う。
またカメラモードの場合は、撮像スタンバイ状態にあるときは、その際に撮像素子で取り込まれている被写体画像(実動画)や、シャッタ操作した時点で撮像された静止画像(写真画像)が表示され、また写真閲覧状態にあるときは、過去に撮像した写真(光ディスクに記録された撮像データ)の再生画像やサムネール画像が表示される。
図1(a)に示すように筐体正面には操作子として、集中コントローラ5,メニューキー6,ストップ/キャンセルキー7、スライドショウキー8、ディスプレイキー9が設けられる。また図1(b)に示すように筐体上面にはカメラオン/オフキー10、シャッタボタン11が設けられる。また図1(d)に示すように筐体側面にはボリュームキー12,ダウンロードキー13,ホールドスイッチ14が設けられる。
集中コントローラ5は、オーディオモード、カメラモードのいずれの場合も主たる操作を行う操作子とされる。この集中コントローラ5の操作機能については図4により後述する。
メニューキー6は、表示部4における操作メニュー表示のオン/オフ操作のためのキーとされる。
ストップ/キャンセルキー7は、再生動作の停止や各種キャンセル操作のためのキーとされる。
スライドショウキー8はスライドショウとして、例えばオーディオ再生時の画像データ表示動作を指示するキーとされる。
ディスプレイキー9は、表示部4における表示モード、表示内容等を切り換えるためのキーとされる。
カメラオン/オフキー10については後にも述べるが、カメラモードの起動及びカメラモードの終了を指示するキーとされる。
シャッタボタン11は、カメラモードにおいて撮像タイミングを指示するキーである。シャッタボタン11により写真画像の撮像が行われる。
ボリュームキー12は、オーディオ再生時の音量調整キーである。
ダウンロードキー13は、例えば当該オーディオ・カメラ複合装置1をパーソナルコンピュータに接続した場合などにおいて、データのダウンロードを実行させるためのキーである。
ホールドスイッチ14は、携帯時等の誤操作をなくすために、各操作子のキーの無効化(ホールド状態)を設定するスライド操作子である。
図1(c)のように筐体側面にはヘッドホン/リモコン端子18が形成され、リモートコントローラ付きのヘッドホンが接続される。
図1(d)のように筐体側面にはバッテリーボックス開閉部19が設けられ、このバッテリーボックス開閉を開くことで、バッテリーの挿入/取り出しが可能となる。
図2(a)(b)に、レンズカバー15のスライドによる開閉状態を示す。
レンズカバー15は、図2(a)のような閉状態と、図2(b)のような開状態とにスライド可能とされている。図2(b)の開状態とすることで、撮像レンズ部19が表出され、カメラ撮像が可能な状態となる。また図2(a)の閉状態では、撮像レンズ部19が遮蔽され、レンズが保護される状態となる。
詳しくは後述するが、本例では、レンズカバー15のスライド操作が、動作状態遷移を指示する操作ともなる。
図3によりオーディオ・カメラ複合装置1の内部構成を説明する。
CPU30は装置全体の制御部として機能し、オーディオモードでの再生動作やカメラモードでの撮像動作や画像再生動作や、表示部4の表示動作などのための制御、ユーザー操作の検知、動作状態の遷移処理、外部機器との通信制御などを行う。CPU30はバス50を介して各部とデータや制御情報のやりとりを行う。
RAM31は、CPU31が演算のワーク領域として用いたり、動作中の情報の記憶に用いる。
ROM32は、CPU31が実行するプログラムや各種処理係数などが記憶される。
不揮発性メモリ33(NV−RAMやフラッシュROM)は、各種係数、設定情報、リジュームポイント(再生停止時のアドレス)、その他、電源オフ時にも保持しておくべき情報の記憶に用いられる。
バッファメモリ35は例えばSD−RAMにより構成され、このバッファメモリ35では、メディアドライブ部34に転送してディスク90に記録させるデータのバッファリングや、メディアドライブ部34でディスク90から読み出されたデータのバッファリングが行われる。
また、ディスク90に記録された管理情報、即ちデータの記録再生動作のために必要なディスク90の物理情報、エリア情報、記録されたデータファイル情報などは、ディスク90が装填された際に、CPU30の指示によってメディアドライブ部34によって読み出されるが、これらの管理情報はバッファメモリ35はの一部領域に格納され、CPU30が参照できるようにされる。なおCPU30は、バッファメモリ35に格納した管理情報をRAM31に取り込んで参照するようにしてもよい。
メモリインターフェース36は、バッファメモリ35に格納されるデータの転送処理やバッファメモリ内の書込/読出アドレスの制御処理を行う。
圧縮エンコード/デコード部37でデコード処理されることで例えばリニアPCMデータとされたオーディオデータは、D/A変換器47でアナログオーディオ信号に変換され、ヘッドホンアンプ48に供給される。ヘッドホンアンプ48では、増幅処理、インピーダンス調整処理などを行い、オーディオ信号をヘッドホン端子49に供給する。
ヘッドホン端子49は、図1(c)のヘッドホン/リモコン端子18におけるヘッドホン端子部分であり、接続されたリモートコントローラ付きのヘッドホンにおいて再生音声が出力されることになる。
また、例えばパーソナルコンピュータ等と接続され、オーディオデータがダウンロードされる場合に、該データを圧縮エンコード/デコード部37で圧縮エンコード処理を行う場合もある。
シリアルインターフェース40は、後述するカメラ/LCDブロックとの間のデータ入出力処理を行う。
A/Dポート41は、各種ユーザー操作を検出し、A/D変換値を操作情報としてCPU30に供給する。操作キー44とは、上述した集中コントローラ5,メニューキー6,ストップ/キャンセルキー7、スライドショウキー8、ディスプレイキー9、カメラオン/オフキー10、シャッタボタン11、ボリュームキー12,ダウンロードキー13を指し、A/Dポート41はこれらの操作子の操作情報を所定の値でCPU30に伝える。
また、リモコン端子46は、図1(c)のヘッドホン/リモコン端子18におけるリモコン端子部分であり、接続されたヘッドホンに設けられたリモートコントローラからの操作情報がA/Dポート41によって検出され、所定の値としてCPU30に伝えられる。
シリアルインターフェース42は、CPU30が指示する表示データをリモコン端子46からリモートコントローラに供給する。ヘッドホンに設けられたリモートコントローラには表示部が形成されており、その表示部においては、シリアルインターフェース42を介してCPU30から供給された表示制御情報に基づく表示動作が行われる。
ホールドキー14の操作は、CPU30によって検出される。CPU30はホールドキー14によってキーの無効化操作がなされている場合、A/Dポート41を介して供給される操作キー44による操作情報を無効なものとして扱う。
撮像処理系としては、上述した撮像レンズ部19によって入射される被写体光を検出するCCDセンサ或いはCMOSセンサ等の固体撮像素子部、固体撮像素子から画素信号を転送し、ゲイン調整やA/D変換を行う撮像信号転送回路、撮像信号転送回路によって得られた撮像画像データに対するホワイトバランス、Y/C処理等を行うデジタル処理系、撮像画像データに対して圧縮処理やフォーマット処理等を行うエンコード系などが設けられる。
また表示処理系としては、CPU30の表示制御に基づいて表示部4としてのLCDに表示すべき画像、文字、キャラクタ等を形成する表示画像処理部、表示画像に基づいてLCDを駆動する表示駆動回路などが設けられる。
なお、表示画像処理部としての機能は、CPU30が持つものとしてもよい。
ユーザーが操作キー44又はリモートコントローラを用いて再生操作を行った場合、CPU30はメディアドライブ部34を制御して、ディスク90のオーディオファイル(オーディオトラック)の再生を実行させる。
メディアドライブ部34で再生されたオーディオデータは、バッファメモリ35に蓄積された後、順次読み出されて圧縮エンコード/デコード部37に転送され、デコードされる。そしてD/A変換器47でアナログオーディオ信号とされ、ヘッドホンアンプ48の処理を介して接続されたヘッドホンから音声出力される。
このオーディオモードの際には、カメラ/LCDブロック38における表示部4及び表示処理系では、CPU30の制御に基づいて、再生メニュー(曲名等の一覧表示)、再生中の曲名、アーティスト名、時間情報、ジャケット画像、スライドショウ画像などの表示動作を実行する。
その状態でユーザーがシャッタボタン11を押したら、CPU30は、その時点の被写体画像(静止画)を撮像データとして記録する制御を行う。つまり、そのシャッタ操作時の1フレームの画像データを、バッファメモリ35を介してメディアドライブ部34に記録データとして供給する。
メディアドライブ部34はディスク90に対して、1つの写真画像ファイルとして撮像データを記録する。
カメラモードにおいて写真閲覧状態にあるときは、CPU30はメディアドライブ部34にディスク90に記録されている写真画像ファイルのデータの読出を行う。読み出された画像データはバッファメモリ35を介して、カメラ/LCDブロック38に転送され、表示部4に表示される。
なお、写真画像データは1枚づつ表示部4に表示される場合と、サムネール画像として多数の画像が一覧表示される場合がある。CPU30はユーザーの操作に応じて1枚表示とサムネール表示を切り換えるように制御する。
集中コントローラ5の操作機能について図4で説明する。集中コントローラ5は、カメラモードとオーディオモードで別の操作機能が与えられている兼用操作子である。
図4(a)に集中コントローラ5の操作態様を示す。
集中コントローラ5は、まずその中央部を押圧するプッシュ操作が可能とされている。
また中央の周囲の4隅もそれぞれ押圧可能とされ、その上下左右の押圧が、アップ操作、ダウン操作、レフト操作、ライト操作とされる。
さらに集中コントローラ5の外周部分はいわゆるジョグダイヤルとして回転可能に形成されており、右回り或いは左回りのジョグ操作が可能とされている。
まずオーディオモードとされているときの操作機能を説明する。
プッシュ操作は、再生及び一時停止操作、決定(エンター)操作、ブックマーク設定/解除操作となる。
例えば電源オフのスリープ状態や停止状態からプッシュ操作が行われることで、CPU30はそれは再生操作と認識し、再生開始制御を行う。この場合、例えばメニュー画面上などにおいて再生するトラック(例えば曲としてのデータファイル)が選択されていれば、そのトラックの再生を開始させ、また選択されていなければ、ディスク90における最初のトラックの再生を開始させる。さらに、リジュームポイントとして特定のアドレスが記憶されていれば、CPU30は該リジュームポイントとしてのアドレスからディスク90の再生を実行させる。
また再生動作中にプッシュ操作が行われた場合、CPU30はそれを一時停止(ポーズ)操作とし、再生音声の出力を一時停止させる。
また、例えば表示部4での操作メニュー表示などにおいてカーソルによる選択操作が行われているときなどにプッシュ操作が行われると、CPU30はそれをエンター操作として認識し、各種決定処理を行う。
また、再生中や一時停止中などに、例えば2秒などの所定時間以上の長押しとしてプッシュ操作が行われた場合は、CPU30はそれをブックマーク設定操作とし、再生位置としてのブックマーク設定を行う。またブックマーク設定箇所において同じく長押しプッシュ操作が行われた場合は、ブックマーク設定を解除する。
例えばユーザーがジョグ操作を行うと、CPU30は表示部4にトラック一覧表示を行う。さらに、ジョグ操作は連続的に、トラック一覧表示上でのカーソル移動操作とされる。例えばユーザーは、再生させる曲を選択したい場合、ジョグ操作によって所望の曲を選択できる。トラック一覧表示上でカーソルを所望の曲名上に移動させた後、プッシュ操作を行えば、それが選択の決定及び再生操作となる。
ライト操作は、FF操作(再生進行方向頭出し)操作及びキュー操作(早送り再生)となる。即ち単押しとしてのライト操作が、再生進行方向のトラック先頭位置へのアクセス操作となり、継続押しとしてのライト操作が、早送り再生の操作となる。
またメニュー表示やトラック一覧表示がなされている場合においては、アップ操作はカーソルを上方に移動させる操作となる。
ダウン操作は、−方向のフォルダ移動操作及びカーソル移動操作となる。ダウン操作によっては、上記アップ操作とは逆方向にフォルダ単位の指定状態の移動や、メニュー表示やトラック一覧表示上でのカーソル下方移動が行われる。
プッシュ操作は、サムネイル表示へのトリガ、クイックレビュー操作、決定(エンター)操作となる。
例えば写真閲覧状態において1枚の写真画像が表示部4に表示されている際にプッシュ操作が行われると、CPU30はそれはサムネイル表示へのトリガ操作と認識し、表示部4にサムネイル画像表示を実行させる制御を行う。
また撮像スタンバイ状態で撮像が行われた後などにプッシュ操作が行われると、CPU30はそれをクイックレビュー操作とし、直前に撮像した画像データの表示など過去に撮像しディスク90に記録した画像の表示を実行させる。また、サムネイル画像表示中にプッシュ操作が行われると、CPU30は、その際にカーソルで選択されている画像データの1枚表示を実行させる。
また、例えば表示部4での操作メニュー表示などにおいてカーソルによる選択操作が行われているときなどにプッシュ操作が行われると、CPU30はそれをエンター操作として認識し、各種決定処理を行う。
撮像スタンバイ状態でジョグ操作が行われると、CPU30はそれをズーム操作とし、ズームレンズの制御や信号処理によるズーム制御を実行させる。
さらにサムネイル画像表示やメニュー表示等が行われている場合、ジョグ操作はその回転方向に応じたカーソル移動操作とされる。
ライト操作は、フラッシュ切換操作及びカーソル移動操作となる。つまりライト操作によってフラッシュ機能の切換が行われ、またサムネイル画像表示中などではカーソルの右方向移動が行われる。
アップ操作は、マクロ切換及びカーソル移動操作となる。つまりアップ操作によって、マクロ機能の切換が行われ、またサムネイル画像表示中などではカーソルの上方向移動が行われる。
ダウン操作は、ジャケット写真モード切換、画サイズ切換、及びカーソル移動操作となる。つまりダウン操作によって、ジャケット写真モードの切換が行われ、画サイズとしての1280×960、640×480などの各種モードの切換が行われる。またサムネイル画像表示中などではカーソルの下方向移動が行われる。
本例では、オーディオ・カメラ複合装置において各種動作状態の遷移のための操作としてレンズカバー15の開閉を利用することに特徴を有する。レンズカバー15の開閉を含めた動作状態の遷移について図5で説明する。
そしてオーディオモードにおいては、スリープ状態、停止状態、再生状態という各動作状態がある。
またカメラモードにおいては、撮像スタンバイ状態と写真閲覧状態という各動作状態がある。
スリープ状態とは、装置の主電源がオフとされている状態である。この場合CPU30にはスリープ用の電源電圧が供給され、例えばユーザー操作の検出や時刻計数など、最低限必要とされる処理のみを行っている。
停止状態とは、装置の主電源がオンとされているがオーディオ再生が行われていない状態である。
再生状態とは、オーディオ再生が実行されている状態もしくは再生が一時停止されている状態である。
撮像スタンバイ状態とは、表示部4に被写体の画像が表示され、シャッタボタン11によって撮像(画像データ記録)が実行できる状態である。
写真閲覧状態とは、ディスク90に記録された撮像画像データを再生し、1枚表示又はサムネイル表示として表示部4に表示させる状態である。
CPU30は、これらの各動作状態(動作モード)を、図5のS1〜S21で示す各操作又は条件に応じて以下のように遷移させる。
スリープ状態にあるときにカメラオン/オフキー10が操作されたら、CPU30はカメラモードを起動させる。但し、このカメラオン/オフキー10が操作されたときにレンズカバー15が開状態であれば、撮像スタンバイ状態でカメラモードを起動する。
<S2:スリープ状態のときにレンズカバー15が開けられる>
スリープ状態にあるときに、レンズカバー15が開けられたら、CPU30はカメラモードを起動させ撮像スタンバイ状態とする。
<S3:スリープ状態でのカメラオン/オフキー10の操作>
上記S1の場合のようにスリープ状態にあるときにカメラオン/オフキー10が操作されたらCPU30はカメラモードを起動させるが、このカメラオン/オフキー10が操作されたときにレンズカバー15が閉状態であれば、写真閲覧状態でカメラモードを起動する。
<S4:スリープ状態からのウェイクアップ系操作>
スリープ状態にあるときに、ウェイクアップ系操作が行われたら、CPU30はオーディオモードで主電源オンとし、停止状態とする。ウェイクアップ系操作とは、メニューキー6,ディスプレイキー9などの再生動作を伴わない操作を言う。
<S5:スリープ状態からの再生操作>
スリープ状態にあるときに、集中コントローラのプッシュ操作、即ち再生操作が行われたら、CPU30はオーディオモードで主電源オンとし、再生状態とする。つまり再生動作を開始させる。
停止状態にあるときにカメラオン/オフキー10が操作されたら、CPU30はオーディオモードからカメラモードに切り換える。但し、このカメラオン/オフキー10が操作されたときにレンズカバー15が開状態であれば、撮像スタンバイ状態でカメラモードを起動する。
<S7:停止状態のときにレンズカバー15が開けられる>
停止状態にあるときに、レンズカバー15が開けられたら、CPU30はカメラモードに切り換え、撮像スタンバイ状態とする。
<S8:停止状態でのカメラオン/オフキー10の操作>
上記S6の場合のように停止状態にあるときにカメラオン/オフキー10が操作されたらCPU30はオーディオモードを終了させてカメラモードを起動させるが、このカメラオン/オフキー10が操作されたときにレンズカバー15が閉状態であれば、写真閲覧状態でカメラモードを起動する。
<S9:停止状態でのタイムアウト>
CPU30は、停止状態において、操作がなされないまま所定時間(例えば3分など)経過したら、タイムアウトとして主電源をオフとしスリープ状態に移行する。
<S10:停止状態からの再生操作>
停止状態にあるときに、集中コントローラのプッシュ操作、即ち再生操作が行われたら、CPU30は再生状態に移行する。つまり再生動作を開始させる。
再生状態にあるときにカメラオン/オフキー10が操作されたら、CPU30は再生を停止させ、オーディオモードからカメラモードに切り換える。但し、このカメラオン/オフキー10が操作されたときにレンズカバー15が開状態であれば、撮像スタンバイ状態でカメラモードを起動する。
<S12:再生状態のときにレンズカバー15が開けられる>
再生状態にあるときに、レンズカバー15が開けられたら、CPU30は再生を停止させてカメラモードに切り換え、撮像スタンバイ状態とする。
<S13:再生状態でのカメラオン/オフキー10の操作>
上記S11の場合のように再生状態にあるときにカメラオン/オフキー10が操作されたらCPU30はオーディオモードを終了させてカメラモードを起動させるが、このカメラオン/オフキー10が操作されたときにレンズカバー15が閉状態であれば、写真閲覧状態でカメラモードを起動する。
<S14:再生状態での停止操作>
CPU30は、再生状態において、ストップ/キャンセルキー7が操作されたら、再生を終了させ、停止状態に移行する。
<S15:再生終了>
オーディオデータの再生が終了したら、CPU30は停止状態に移行させる。
撮像スタンバイ状態にあるときに、レンズカバー15が閉じられたら、CPU30は写真閲覧状態に切り換える。
<S17:撮像スタンバイ状態でのカメラオン/オフキー10の操作>
撮像スタンバイ状態にあるときにカメラオン/オフキー10が操作されたら、CPU30はカメラモードを終了させて主電源をオフとし、スリープ状態に移行する。
<S18:撮像スタンバイ状態でのタイムアウト>
CPU30は、撮像スタンバイ状態において、操作がなされないまま所定時間(例えば3分など)経過したら、タイムアウトとして主電源をオフとしスリープ状態に移行する。
写真閲覧状態にあるときに、レンズカバー15が開けられたら、CPU30は撮像スタンバイ状態に切り換える。
<S20:写真閲覧状態でのカメラオン/オフキー10の操作>
写真閲覧状態にあるときにカメラオン/オフキー10が操作されたら、CPU30はカメラモードを終了させて主電源をオフとし、スリープ状態に移行する。
<S21:写真閲覧状態でのタイムアウト>
CPU30は、写真閲覧状態において、操作がなされないまま所定時間(例えば3分など)経過したら、タイムアウトとして主電源をオフとしスリープ状態に移行する。
なお、図6〜図10は、各動作状態において、動作状態の遷移に関する処理のみを示すものであり、各動作状態において実行される動作(例えば再生状態における再生制御や一時停止制御など)については説明を省略している。
また、図5におけるS1〜S21の状態遷移を図6〜図10の処理の説明中に付記する。
スリープ状態におけるCPU30の動作状態遷移に関する処理を図6に示す。
スリープ状態では、CPU30はステップF101,F102,F103,F104のループで、カメラオン/オフキー10の操作、カバー連動スイッチ45のオン/オフ変化、ウェイクアップ系操作、再生操作をそれぞれ監視している。
カメラオン/オフキー10の操作が検出された場合は、ステップF101からF105に進み、その時点でカバー連動スイッチ45のオン/オフ状態を検知してレンズカバー15が開状態であるか閉状態であるかを判別する。
レンズカバー15が開けられていれば、ステップF105からF108に進み、主電源オン制御及びカメラモードを起動して撮像スタンバイ状態とする制御を行う(図5のS1)。
一方、レンズカバー15が閉められていれば、ステップF105からF107に進み、主電源オン制御及びカメラモードを起動して写真閲覧状態とする制御を行う(図5のS3)。
ところがカバー連動スイッチ45の変化がオフ→オン、つまりレンズカバー15が開けられたのであったら、ステップF106からF108に進み、主電源オン制御及びカメラモードを起動して撮像スタンバイ状態とする制御を行う(図5のS2)。
また、再生開始制御と共に、必要な表示制御を行って表示部4に再生状態における所定の表示を実行させる。
停止状態におけるCPU30の動作状態遷移に関する処理を図7に示す。
停止状態では、CPU30はステップF201,F202,F203,F204のループで、カメラオン/オフキー10の操作、カバー連動スイッチ45のオン/オフ変化、タイムアウト、再生操作をそれぞれ監視している。
カメラオン/オフキー10の操作が検出された場合は、ステップF201からF205に進み、その時点でカバー連動スイッチ45のオン/オフ状態を検知してレンズカバー15が開状態であるか閉状態であるかを判別する。
レンズカバー15が開けられていれば、ステップF205からF208に進み、カメラモードを起動して撮像スタンバイ状態とする制御を行う(図5のS6)。
一方、レンズカバー15が閉められていれば、ステップF205からF207に進み、カメラモードを起動して写真閲覧状態とする制御を行う(図5のS8)。
ところがカバー連動スイッチ45の変化がオフ→オンでレンズカバー15が開けられたのであったら、ステップF206からF208に進み、カメラモードを起動して撮像スタンバイ状態とする制御を行う(図5のS7)。
また、再生開始制御と共に、必要な表示制御を行って表示部4に再生状態における所定の表示を実行させる。
再生状態におけるCPU30の動作状態遷移に関する処理を図8に示す。
再生状態では、CPU30はステップF301,F302,F303,F304のループで、カメラオン/オフキー10の操作、カバー連動スイッチ45のオン/オフ変化、停止操作、再生終了をそれぞれ監視している。
カメラオン/オフキー10の操作が検出された場合は、ステップF301からF305に進み、その時点でカバー連動スイッチ45のオン/オフ状態を検知してレンズカバー15が開状態であるか閉状態であるかを判別する。
レンズカバー15が開けられていれば、ステップF305からF309に進み、再生動作(一時停止動作を含む)を停止させると共に、そのときの再生音声として出力しているポイントに相当するアドレスをリジュームポイントとして記憶する。そしてステップF310に進み、カメラモードを起動して撮像スタンバイ状態とする制御を行う(図5のS11)。
一方、ステップF305でレンズカバー15が閉められていると判断されたら、ステップF307に進み、この場合も再生動作(一時停止動作を含む)を停止させると共に、そのときの再生音声として出力しているポイントに相当するアドレスをリジュームポイントとして記憶する。そしてステップF308に進み、カメラモードを起動して写真閲覧状態とする制御を行う(図5のS13)。
ところがカバー連動スイッチ45の変化がオフ→オンでレンズカバー15が開けられたのであったら、ステップF306からF309に進み、再生動作の停止、リジュームポイントの記憶を行い、続いてステップF310で、カメラモードを起動して撮像スタンバイ状態とする制御を行う(図5のS12)。
再生状態において再生が終了した場合、例えばディスク90に記録された全てのトラックの再生が終了したり、指定されたフォルダの全トラックの再生が終了したり、或いは指定されたトラックの再生が終了したなどの場合は、CPU30はステップF304からF312に進み、停止状態に移行する(図5のS15)。
撮像スタンバイ状態におけるCPU30の動作状態遷移に関する処理を図9に示す。
撮像スタンバイ状態では、CPU30はステップF401,F402,F403のループで、カバー連動スイッチ45のオン/オフ変化、カメラオン/オフキー10の操作、タイムアウトをそれぞれ監視している。
本例の場合、撮像スタンバイ状態においては必ずレンズカバー15は開状態であるため、ステップF401で検出されるカバー連動スイッチ45のオン/オフ変化とは、レンズカバー15が閉じられてカバー連動スイッチ45がオンからオフになる場合である。この場合は、CPU30はステップF404に進み、撮像スタンバイ状態から写真閲覧状態に切り換える制御を行う(図5のS16)。
また撮像スタンバイ状態において何も操作がなされないまま所定時間経過し、タイムアウトとなったことが検出されたら、CPU30はステップF403からF405に進み、主電源オフ制御を行い、スリープ状態へ移行する(図5のS18)。
写真閲覧状態におけるCPU30の動作状態遷移に関する処理を図10に示す。
写真閲覧状態では、CPU30はステップF501,F502,F503のループで、カバー連動スイッチ45のオン/オフ変化、カメラオン/オフキー10の操作、タイムアウトをそれぞれ監視している。
写真閲覧状態においては必ずレンズカバー15は閉状態であるため、ステップF501で検出されるカバー連動スイッチ45のオン/オフ変化とは、レンズカバー15が開かれてカバー連動スイッチ45がオフからオンになる場合である。この場合は、CPU30はステップF504に進み、写真閲覧状態から撮像スタンバイ状態に切り換える制御を行う(図5のS19)。
また写真閲覧状態において何も操作がなされないまま所定時間経過し、タイムアウトとなったことが検出されたら、CPU30はステップF503からF505に進み、主電源オフ制御を行い、スリープ状態へ移行する(図5のS21)。
以上の本実施の形態のオーディオ・カメラ複合装置では、レンズカバー15の開閉操作に応じて動作状態の遷移を行うことで、操作性、使用性を向上させることができる。
即ち、再生状態、停止状態、スリープ状態においては、レンズカバー15を開けることで撮像スタンバイ状態に遷移するため、ユーザーは、オーディオモードで使用しているとき(及び使用していないスリープ状態)から、レンズカバー15を開けて撮像レンズ部19を表出させるという動作を行うのみで、撮像が可能となる。
レンズカバー15を開けるのは、ユーザーが撮像を行おうとするときに感覚的に実行する操作であり、つまりユーザーは操作上の迷いなく、直感的な操作で撮像スタンバイとし、直ぐに撮像を行うことができる。これによって例えばモード切換操作にとまどってシャッタチャンスを逃すことなどが解消され、使用性を大きく向上させる。
そしてこれらは、ユーザーに、集中コントローラ5の操作機能がオーディオモードとカメラモードで変更されることも感覚的に理解し易いものとする。つまり集中コントローラ5の操作機能が、カメラモードとオーディオモードで兼用されて使い分けられることをユーザーが自然に認識でき、兼用操作子としての集中コントローラ5の操作が理解しやすいものとなる。
そして兼用操作子としての集中コントローラ5の操作をユーザーが理解しやすいものとすれば、兼用操作子を用いることに問題はなくなり、従って小型携帯用の複合機能機器としての操作キー等の削減にも有効である。
これによって、撮像のためにオーディオ再生が一旦停止されても、その後ユーザーは続きの場所からオーディオ再生を楽しむことができる。従って、オーディオモードに戻った後に、続きの位置をサーチするなどの煩雑な操作は不要となる。又これによって、オーディオ再生を楽しんでいるときでも、ユーザーは、その再生位置を気にせずに躊躇なくレンズカバー手段を開けて撮像を行うことができる。
レンズカバー15は、本来撮像レンズ部19を保護する機能があり、撮像を行わないときにはレンズカバー15は閉状態にあるべきである。ところが、例えば撮像スタンバイ状態からカメラオン/オフキー10の操作によってスリープ状態に移行したり、その後再生操作が行われて再生状態となる場合など、レンズカバー15が開けられたままの状態で、スリープ状態、停止状態、再生状態となっている場合がある。
このようなとき、ユーザーは自然な感覚的動作で、撮像レンズ部19の保護のためにレンズカバー15を閉めるという動作を行うことが予想される。
そしてレンズカバー15を閉めたときに、ユーザーは、動作状態が切り換えられることを予想しない。つまり、オーディオモード時にレンズカバー手段が閉められても、動作状態を変更しないことが、ユーザーの意志に沿ったものであり、またユーザーが望まない動作状態切換が行われてユーザーが操作上混乱するようなことも避けられる。
さらには、撮像レンズ部19を使用しない写真閲覧状態において、レンズカバー15が閉じられることで、撮像レンズ部19の保護にも好適である。
さらにカメラオン/オフキー10が設けられている場合に、その操作時においてレンズカバー15が開いていれば撮像スタンバイ状態で起動し、閉じていれば写真閲覧状態で起動することで、ユーザーにとって好適な起動動作となる。
また撮像機能として、動画撮像を行うことのできるカメラ装置でも本発明を適用できる。
さらに、オーディオ・カメラ複合装置の場合において、オーディオデータが記録される記録媒体と撮像データが記録される記録媒体が別々に用意される構成も考えられる。
Claims (1)
- 撮像レンズ手段と、
上記撮像レンズ手段を介して得られる被写体画像としての撮像データを記録媒体に記録し、また記録媒体に記録された撮像データ又はオーディオデータを再生する記録再生手段と、
撮像データを表示する表示手段と、
撮像データの記録又は再生を行うカメラモードと、オーディオデータの再生を行うオーディオモードの動作状態の遷移の操作に用いるものであって、上記撮像レンズ手段を表出させ撮像可能とする開状態と、上記撮像レンズ手段を遮蔽する閉状態とが切り換えられるレンズカバー手段により構成されるモード切換手段と、
上記モード切換手段による操作を検出する検出手段と、
制御手段とを備え、
上記制御手段は、動作状態が上記オーディオモードとされて上記記録再生手段によるオーディオデータの再生動作が実行中であるときに、上記モード切換手段による上記カメラモードへの切換操作が検出されたら、上記オーディオデータの再生動作を停止させ、かつオーディオ再生の停止ポイントを記憶したうえで、動作状態を上記オーディオモードから上記カメラモードに切り換える制御を行い、
また上記制御手段は、上記停止ポイントの記憶後に、上記モード切換手段によって上記オーディオモードに切り替える操作が行われたことにより、上記オーディオモードで上記記録再生手段によるオーディオデータの再生動作を開始させる際には、記憶されている上記停止ポイントからのオーディオデータの再生を実行させ、
さらに上記制御手段は、上記オーディオモードとされて上記記録再生手段によるオーディオデータの再生動作が実行中又は停止中である場合に、上記検出手段により上記レンズカバー手段が開状態から閉状態となったことが検出されても、動作状態の切り換えは行わない記録再生装置。
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