JP5052098B2 - 感圧接着性複合微粒子及びラベルシート - Google Patents
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Description
このマイクロカプセルや複合微粒子の製造方法としては、コアセルベーション法、in−situ重合法界面重合法等が知られている。このなかで界面重合法は主に多価イソシアネート化合物と水、多価アミン類あるいは多価アルコールとを反応させて得られるポリウレア−ポリウレタン樹脂膜を利用する方法であり、分散媒体と、その中に分散した芯物質(分散相)の双方に異なる種類のモノマーをそれぞれ含有させ、両者の界面すなわち芯物質の表面でポリマーのカプセル膜を形成する。例えば、芯物質の疎水性溶液に多価イソシアネート化合物を添加して、ポリビニルアルコール水溶液や乳化剤含有水溶液などに乳化分散させ、多価イソシアネート化合物を水、多価アミン類、多価アルコールなどと重合反応させて、ポリウレア−ポリウレタン樹脂膜を形成する。この方法は、製造工程が簡単で、かつ高濃度カプセルが得られるなどの長所を有している。ここで、ポリウレア−ポリウレタン樹脂膜とは、多価イソシアネート化合物と水、多価アミン類より生ずるポリウレア化学構造と多価イソシアネート化合物と多価アルコールより生ずるポリウレタン化学構造とをカプセル壁膜として利用するもので、それらの複合化合構造膜のことである。
このような剥離紙を不要とするラベルシート(ライナーレスラベルとも呼ばれる。)には、加圧処理前は非接着性であるが圧力を加えることで接着性を発現する感圧性の接着剤カプセル(特許文献1)、常温では非接着性であるが加熱することにより接着性を発現する感熱型の粘着剤カプセル(特許文献2)、台紙の裏面側にアクリル酸エステル懸濁粒子を主成分とした水系粘着剤から成る弱粘着微球体を備える弱粘着性ラベル(特許文献3)などがある。
また、ポリエステルポリウレタン系の接着剤を用いたドライラミネート用接着剤に、水分散イソシアネートを混合させて、水系のドライラミネート用接着剤として用いることも行なわれている(特許文献4)。
また、感熱記録方式を利用したラベルシートにおいては、接着剤に含まれる成分が感熱記録層に悪影響を及ぼし、印字性能の低下や発色部の消色などを引き起こすことがある。特に、夏場など高温多湿環境下に長期間放置された場合は特に問題になりやすい。
そこで、本発明は、環境面に影響を及ぼさず、多価イソシアネート化合物を重合して得られるポリウレア−ポリウレタン樹脂からなる場合でも、接着性が損なわれることのない感圧接着性複合微粒子、及びこれを用いたラベルシート、特に感熱記録型のラベルシートを提供することを目的とする。
即ち、本発明は、(ポリ)アクリル樹脂を主成分とするエマルジョン型接着剤の微粒子が水分散性イソシアネート化合物を介して凝集して成り、該水分散性イソシアネート化合物が脂肪族又は脂環式のポリイソシアネート化合物又はその誘導体にアルキレンオキサイドを付加させて成る感圧接着性複合微粒子である。
この感圧接着性複合微粒子は、水に(ポリ)アクリル樹脂を主成分とするエマルジョン型接着剤を分散させた分散液中に脂肪族又は脂環式のポリイソシアネート化合物又はその誘導体にアルキレンオキサイドを付加させて成る水分散性イソシアネート化合物を混合し、該分散液を高くとも90℃に加温することにより得ることができる。
(1)水分散性イソシアネート化合物を主成分とするポリウレア−ポリウレタン樹脂を用いているため、ホルムアルデヒドの遊離が起こらず環境や人体に悪影響を与えない。
(2)水分散性イソシアネート化合物を主成分とするポリウレア−ポリウレタン樹脂を用いているため、接着性を失活することなく、感圧性の接着剤複合微粒子として使用することが可能である。
(3)接着剤としてアクリル樹脂を主成分とする接着剤を用いることで、感圧性の接着剤複合微粒子として優れた能力を発揮する。
(4)接着剤がエマルジョン型であることで、乳化工程を必要とせず、簡便に感圧接着性複合微粒子を得ることができる。
(5)複合微粒子の製造にあたり、エマルジョン型接着剤と水分散性イソシアネート化合物とを用いるため、有機溶剤を使用する必要がない。従って、有機溶剤を含有しないため、環境や人体に悪影響を及ぼすことがない。
(6)本発明の感圧接着性複合微粒子を含有する接着剤層を支持シートに塗工することで、ライナーが不要な環境対応型のラベルシートとすることが可能となる。
(7)支持シートの接着剤層を設けた面の反対側に感熱記録層を有することで、感熱記録型のラベルシートとなるため、感熱記録方式による印字や印刷が可能となる。
(8)接着剤に含まれる成分が感熱記録層に悪影響を及ぼすことがなく、印字性能の低下や発色部の消色などのない、優れた感熱記録型のラベルシートを得ることが可能となる。
このような条件下で、複合微粒子が形成され、この複合微粒子が感圧接着性となるメカニズムは以下のように推測される。
水に分散した水分散性イソシアネート化合物は、エマルジョン型接着剤と同様に水に分散しており、加温されることにより、このエマルジョン型接着剤に不可避的に含有される活性水素基、たとえば、未反応の水酸基、カルボキシル基、アミノ基等と反応し、その結果、このエマルジョン型接着剤を凝集させると考えられる。本発明の感圧接着性複合微粒子がこのような凝集形態をとることは、後述の実施例にて製造した本発明の感圧接着性複合微粒子の顕微鏡写真(図1)で裏付けられている。
更に、水分散性イソシアネート化合物はエマルジョン型接着剤の表面のこれらの活性水素基と反応することにより、ポリウレア−ポリウレタン樹脂となってこれらの表面を覆うことになり、その結果、その微粒子の表面は活性を失うと考えられる。このような形態の微粒子に変形圧力を加えると、表面を覆うポリウレア−ポリウレタン樹脂が破壊され、中のエマルジョン型接着剤が表面に露出するため、粘着性又は接着性を示すと考えられる。
エマルジョン型接着剤をその主原料で分類すると、アクリル系・ゴム系・ウレタン系・EVA系・シリコン系などに分けられるが、アクリル系のアクリル樹脂が耐熱性、透明性、耐候性などに優れていることから、アクリル樹脂を用いることが好ましい。アクリル樹脂とは、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸及びそのエステル、又はポリメタクリル酸及びそのエステル等を主成分とする樹脂をいうが、ポリアクリル酸及びそのエステル、ポリメタクリル酸及びそのエステル又はこれらの共重合体が好ましい。このエステルにおけるエステル基は、メチル基から、エチル基、ブチル基、ジエチルヘキシル基等の長鎖エステル基まで可能であるが、メチル基が好ましく用いられる。またアクリル樹脂の主鎖にはアクリル酸やメタクリル酸に加えて酢酸ビニル系エステル等を混合した共重合体タイプの樹脂を用いることもできる。
エマルジョン型接着剤には一液タイプのものと二液タイプのものがあるが、本発明においてはそのどちらも使用することができる。一液タイプとは、接着剤単独であり、二液タイプとは、接着剤と架橋剤や硬化剤とからなる。二液タイプを使用する場合は、その両方を複合微粒子化することも片方だけ複合微粒子化することもできる。
エマルジョン型接着剤の含有量としては、水分散性イソシアネート化合物に対して1〜100倍(重量比)である。また、エマルジョン型接着剤の粒子サイズ(体積50%平均粒径)は300〜600nm程度である。
本発明で用いられる水分散性イソシアネート化合物として、具体的には、主に脂肪族、脂環式、又は芳香族のポリイソシアネート化合物やその誘導体に、エチレンオキシド等のノニオン性の官能基を付加することで水に対する分散性を高めたものである。水分散性ポリイソシアネート化合物の例としては、例えば、特公平7−30160号公報で開示されている脂肪族ポリイソシアネート化合物と少なくとも10のエチレンオキシドユニットを有するポリエーテル鎖を少なくとも1個含有する一価又は多価のノニオン性ポリアルキレンエーテルアルコールとの反応生成物、特開平7−109327号公報で開示されている少なくとも70モル%がエチレンオキサイド単位である平均7〜25個のアルキレンオキサイド単位を含むポリエーテル鎖を含有する一価又は多価アルコールと2,4−及び/又は2,6−ジイソシアナトトルエンの部分ウレタン化組成物、特開平11−310700号公報で開示されているポリイソシアネート化合物とイソシアネート化合物基に対して反応性の活性水素原子を有し、親水・疎水バランス(HLB)が17以下であり、かつ1分子中にエチレンオキシド単位を平均15〜35個含むノニオン性乳化剤との反応生成物で構成されている変性ポリイソシアネート化合物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
1)脂肪族及び/又は脂環式ジイソシアネート化合物を基材としたイソシアヌレート基含有ポリイソシアネート化合物。
1,6−ジイソシアナトヘキサン及び/又は1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチル−シクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート化合物=IPDI)を基材としたイソシアナトイソシアヌレートが挙げられる。このような化合物の製造は、例えば、独国特許第2,616,416号、欧州特許公開第3,765号、第10,589号、第47,452号、米国特許第4,288,586号又は第4,324,879号に記載されている。また、下記式で表される他の脂肪族及び/又は脂環式ジイソシアネート化合物を基材としたイソシアヌレート基含有ポリイソシアネート化合物も挙げられる。これは単純なトリス−イソシアナトアルキル−(又は−シクロアルキル−)イソシアヌレート又はそれとその高級(1個よりも多いイソシアヌレート環を含有する)同族体との混合物である。
ウレツトジオンジイソシアネート化合物は単独あるいは他の脂肪族ポリイソシアネート化合物、特に上記1)に記載されたイソシアヌレート基含有ポリイソシアネート化合物と混合物として存在することができる。
3)脂肪族に結合したイソシアネート化合物基を有するビユウレツト基含有ポリイソシアネート化合物、即ちトリス−(6−イソシアナトヘキシル)−ビユウレツト又はそれとその高級同族体との混合物。
4)脂肪族又は脂環式に結合したイソシアネート化合物基を有するウレタン基及び/又はアロファネート基含有ポリイソシアネート化合物、即ち過剰量のヘキサメチレンジイソシアネート化合物又はIPDIを単純な多価アルコール(例えばトリメチロールプロパン、グリセリン、1,2−ジヒドロキシプロパン又はそれらの混合物)と反応させることによって得られるもの。
また、芳香族ポリイソシアネート化合物の例として、2,4−及び/又は2,6−トルエンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート等が挙げられる。
水分散性イソシアネート化合物の製造は、上記の脂肪族、脂環式、又は芳香族のポリイソシアネート化合物やその誘導体に、イソシアネート化合物反応性基を含有する親水性化合物、好ましくは上記のノニオン性エチレンオキシドユニット含有ポリエーテルアルコールを、少なくとも約1:1、好ましくは約2:1〜約1000:1のNCO/OH当量比にて反応させることにより行われる。特に多価ポリエーテルアルコールを用いる場合、少なくとも約2:1のNCO/OH当量比が用いられる。
上記水分散性イソシアネート化合物の製造は、一般に50〜130℃の中高程度の温度で行われる。
本発明においては、水分散性イソシアネート化合物組成中のNCO基の割合が6〜24%、より好ましくは8〜20%であるものが望ましい。このような水分散性イソシアネート化合物の製品としては、三井武田ケミカル社のタケネートWDシリーズや、住化バイエルウレタン社製のバイヒジュールシリーズ等が挙げられる。
水分散性イソシアネート化合物の含有量としては、接着剤に対して0.01〜1倍程度(重量比)である。
これらの架橋剤は、目的とする感圧接着性複合微粒子の物性に応じて適宜の部数で添加することができ、例えば水分散イソシアネート化合物の0.01〜1倍程度(重量比)である。
添加量は、目的とする感圧接着性複合微粒子の物性に応じて適宜の部数で添加することができ、例えば接着剤の0.001〜0.2倍程度(重量比)である。
1.固形分で100部のエマルジョン型接着剤に水を加え、濃度10%〜60%に希釈する。より好ましくは15%〜50%である。濃度が高すぎると複合微粒子化時に凝集しやすくなり、また低すぎると水分散性イソシアネート化合物による被覆性が悪くなる。なお、ここでは水を用いたがアルコール等を使用してもよい。
2.この希釈液に適宜界面活性剤を添加する。ここで用いる界面活性剤は、水分散性イソシアネート化合物による接着剤エマルジョン粒子の被覆性を向上する目的で加えるもので、添加部数は0.01部〜20部、より好ましくは0.1部〜10部である。添加部数がこれより少なければ十分な被覆性向上が得られず、多すぎれば接着剤の接着性が低下する。界面活性剤の組成は接着剤と水分散性イソシアネート化合物の組成との組み合わせによって、適宜適当なものを加えることができる。
3.ここに水分散性イソシアネート化合物を加える。添加部数は1部〜100部であり、より好ましくは3部〜50部である。添加部数がこれより少なければ十分な被覆性向上が得られず、多すぎれば接着剤の接着性が低下する。
複合微粒子(複合微粒子同士の二次凝集体を含む)の粒径は、保存性や複合微粒子を破壊するために必要な圧力に影響するので、実際の使用状況に合わせ決めればよく特に制限されるものではないが、体積50%平均粒径は5μm〜500μm、より好ましくは10μm〜300μmである。粒径が小さいと十分な接着性が得られず、大きすぎると接着剤層形成の際の操作中などに複合微粒子を破壊してしまう可能性がある。また体積50%平均粒径はコールター法やレーザー回折法を使用した測定装置を用いて測定することができる。
支持シートとしては、上質紙、塗工紙、再生紙、合成紙、PET等のフィルム、不織布など、ラベルに使用できるシート状のものであれば特に制限されない。また、本発明では後述する感熱記録層を有する感熱記録紙が望ましく用いられるが、この他、感圧記録紙、インクジェット記録用紙、電子写真印刷用紙など各種情報記録用紙も使用可能である。
接着剤層は、感圧接着性複合微粒子とそれを支持シートに固定するバインダー、及び被接着物に接着可能な状態にする以外の加圧による複合微粒子の破壊を防ぐためのパルプ粉末、生でんぷん粉末等のスチルト剤等から構成される。バインダーとしては、一般的に使用されている水溶性高分子あるいは疎水性高分子のエマルジョン等が適宜使用可能である。具体例としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、等のセルロース誘導体、デンプンとその誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等の疎水性高分子のエマルジョンを用いることができる。
接着剤層塗料はバーブレードコーター、ベントブレードコーター、カーテンコーター及びエアナイフコーター等の通常の塗工方法により、支持シートに塗工される。塗布量も所望の接着力や製品の形態に応じて適宜設定すればよく制限されるものではないが、例えば3〜100g/m2、より好ましくは10〜60g/m2程度である。
その後、紙面温度40℃〜120℃程度の条件で乾燥してもよい。
本発明で使用される無色又は淡色の塩基性染料としては、感熱あるいは感圧記録紙の分野において公知のロイコ染料を制限無く使用できるが、中でもトリフェニルメタン系化合物、フルオラン系化合物、フルオレン系化合物、ジビニル系化合物等が特に好ましく、フルルオラン系化合物がとりわけ好ましい。これらの塩基性染料は一種又は2種以上を混合して使用してもよい。以下に代表的なものの具体例を示す。
フルオラン系ロイコ染料;3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−p−メチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン、3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔c〕フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−p−メチルアニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−キシルアミノ)−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイディノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、2−(4−オキサヘキシル)−3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(4−オキサヘキシル)−3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(4−オキサヘキシル)−3−ジプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−メトキシ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−クロロ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−ニトロ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−アミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−フェニル−6−メチル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−ベンジル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2−ヒドロキシ−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジブチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン、2,4−ジメチル−6−〔(4−ジメチルアミノ)アニリノ〕−フルオラン
ジビニル系ロイコ染料;3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド、3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3,3−ビス−〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド、3、3−ビス−〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド
その他;3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3−(4−シクロヘキシルエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(3′−ニトロ)アニリノラクタム、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4′−ニトロ)アニリノラクタム、1,1−ビス−〔2′,2′,2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,2−ジニトリルエタン、1,1−ビス−〔2′,2′,2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2−β−ナフトイルエタン、1,1−ビス−〔2′,2′,2'',2''−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,2−ジアセチルエタン、ビス−〔2,2,2′,2′−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−メチルマロン酸ジメチルエステル
感熱記録層中には通常、顔料が添加される。種類としては、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、ケイソウ土、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニウム等の無機又は有機顔料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。顔料は顕色剤1重量部当たり0.5〜4重量部程度添加する。バインダーに対しては固形分で100重量部に対して5〜200重量部が好ましい。
増感剤は顕色剤1重量部当たり0.01〜10重量部の割合で使用するのが好ましく、0.1〜5重量部の割合で使用するのがより好ましい。
実施例1
接着剤としてアクリル・酢酸ビニル共重合体水性エマルジョン(商品名AT−39:固形分60%,サイデン化学製)41.67部に水74.58部を加え希釈する。
これにシリコン系界面活性剤(商品名FZ−2166:ノニオン性,固形分100%,東レ・ダウ コーニング シリコーン製)1.25部を加えた後、攪拌しながら40℃に保持する。
これに水分散性イソシアネート化合物A(三井武田ケミカル製 WD−730:固形分100%,NCO%=18.2)7.5部を加えた後70℃まで昇温し、さらに蒸発分の水を適宜添加しながら3時間保持、ポリウレア−ポリウレタン樹脂化する。
樹脂化後冷却し、複合微粒子スラリー(固形分約27%)を得た。
この接着剤複合微粒子の体積50%平均粒径は30μm(MALVERN社製 MASTER SIZER Sにて測定)であった。
得られたスラリーを、光学顕微鏡で撮影した写真を図1に示す。図1で観察される粒子は、エマルジョン型接着剤の微粒子が水分散性イソシアネート化合物を介して凝集して成る感圧接着性複合微粒子、およびその複合微粒子同士が緩やかに二次凝集したものである。これらは水分散性イソシアネートと反応することによって複合微粒子化しており、その表面は不活性化されているものと考えられる。
染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5μmになるまで湿式磨砕を行った。
1.顕色剤分散液
2,2'−メチレンビス(4−t−ブチルフェノール)含有縮合組成物(組成:2,2'−メチレンビス(4−t−ブチルフェノール)含有量62.3重量%、対応する3核縮合物25.3重量%、4核縮合物9.3重量%、残部は5核以上の縮合物)
6.0部
10%完全鹸化ポリビニルアルコール水溶液(PVA117、クラレ社製)
18.8部
水 11.2部
2.染料分散液
3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
(ODB−2、山本化成社製) 3.0部
10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部
水 3.9部
3.増感剤分散液
1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エチレン(KS−232、三光社製)
6.0部
10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部
水 11.2部
顕色剤分散液 36.0部
染料分散液 13.8部
増感剤分散液 36.0部
沈降性シリカ 26.0部
10%ポリビニルアルコール水溶液 4.0部
複合微粒子スラリー(固形分約27%) 10.0部
10%ポリビニルアルコール水溶液 1.0部
カルボキシメチルセルロース(固形分1%) 0.1部
接着剤としてアクリル・酢酸ビニル共重合体水性エマルジョンの代わりにエチレン−ビニル酢酸共重合体(日本NSC社製 インパーボ VV960L:固形分60%)を用いる他は、実施例1と同様にしてラベルシートを作製した。
水分散性イソシアネート化合物Aの代わりに水分散性イソシアネート化合物B(三井武田ケミカル製 WD−720:固形分100%,NCO%=12.4)を用いる他は、実施例1と同様にしてラベルシートを作製した。
接着剤として、実施例1で用いたアクリル・酢酸ビニル共重合体水性エマルジョンをそのまま使用して(即ち、水分散性イソシアネートの添加と加温をせずに)、下記組成の接着剤層塗料を調整し、上記で得られた感熱記録紙の感熱記録層が設けられた面の反対側に、スロットダイコーターにて塗布量30g/m2となるように塗布乾燥し、感熱記録型ラベルシートを得た。
接着剤(商品名AT−39:固形分60%,サイデン化学製) 100部
10%ポリビニルアルコール水溶液 1.0部
カルボキシメチルセルロース(固形分1%) 0.1部
評価1:強圧着時の接着性
ラベルシートの接着剤層側に、ラップフィルム(商品名NEWクレラップ:呉羽化学製)を合わせ、金属ロールを用いて40kg/cm2の圧力で加圧する。加圧後、10分間放置した後、ラベルシートとラップフィルムを指で剥がし、そのときの抵抗を次の基準で表す。
○:よく貼り付いており、剥がれない又は剥がれにくい
×:貼り付いておらず、容易に剥がれる
評価1は重い荷重をかけられたとき、すなわち被貼着物に貼着しようとしたときの貼り付き具合を表し、よく貼り付いているほど良好な接着性を有するといえる。
評価2:弱圧着時の接着性
ラベルシートの接着剤層側に、ラップフィルム(商品名NEWクレラップ:呉羽化学製)を合わせ、その上にガラス板を置く。100g/cm2の圧力になるようにガラス板の上に錘を置き、10秒間放置する。その後、ラベルシートとラップフィルムを指で剥がし、そのときの抵抗を次の基準で表す。
○:貼り付いておらず、容易に剥がれる
×:貼り付いており、剥がれない又は剥がれにくい
評価2は軽い荷重がかけられたとき、すなわち保管時の状態を表し、貼り付きがないほど良好なラベルシートであるといえる。
各ラベルシートを温度40℃、相対湿度95%の環境下に7日間放置後、バーコードプリンタ140XiIIIPlus(ZEBRA社製)にてバーコード印字(CODE39)を行い、バーコードリーダーQuick CheckPC(日本SYSTEC社製)にてバーコードを判読した。ANSI基準で評価した結果を次の基準で示した(良好A>B>C>D不良、F:判読不可)。なお、比較例1は、裏面に接着剤および剥離紙を貼合して、同様に試験した。
評価4:印字部の保存性
各ラベルシートにバーコードプリンタ140XiIIIPlusにてバーコード印字(CODE39)を行い、バーコードリーダーQuick CheckPCにてバーコードを判読した。次に、温度40℃、相対湿度95%の環境下に7日間放置前後、バーコードリーダーQuick CheckPCにてバーコードを判読した。放置前後についてそれぞれ、ANSI基準で評価した結果を示した(良好A>B>C>D不良、F:判読不可)。なお、比較例1は、裏面に接着剤および剥離紙を貼合して、同様に試験した。
Claims (5)
- (ポリ)アクリル樹脂を主成分とするエマルジョン型接着剤の微粒子が水分散性イソシアネート化合物を介して凝集して成り、該水分散性イソシアネート化合物が脂肪族又は脂環式のポリイソシアネート化合物又はその誘導体にアルキレンオキサイドを付加させて成る感圧接着性複合微粒子。
る感圧接着性複合微粒子。 - 水に前記エマルジョン型接着剤を分散させた分散液中に前記水分散性イソシアネート化合物を混合し、該分散液を高くとも90℃に加温することにより得られた請求項1に記載の感圧接着性複合微粒子。
- 支持シートの片面に、請求項1又は2に記載の感圧接着性複合微粒子から成る接着剤層を設けたラベルシート。
- 支持シートの接着剤層を設けた面の反対面に感熱記録層を有する請求項3記載のラベルシート。
- 水に(ポリ)アクリル樹脂を主成分とするエマルジョン型接着剤を分散させた分散液中に脂肪族又は脂環式のポリイソシアネート化合物又はその誘導体にアルキレンオキサイドを付加させて成る水分散性イソシアネート化合物を混合し、該分散液を高くとも90℃に加温することから成る感圧接着性複合微粒子の製造方法。
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