JP5051883B2 - 空気入りタイヤ及びタイヤ組付体 - Google Patents

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Description

本発明は、外側タイヤに内側タイヤを内挿してなる二重構造の空気入りタイヤと、その空気入りタイヤを備えたタイヤ組付体とに関する。
この種の空気入りタイヤの従来例を図8〜10に示す。この空気入りタイヤは、ビード部61をリムフランジ8aに内接させた外側タイヤ6と、その外側タイヤ6に内挿され、ビード部71を外側タイヤ6のビード部61に内接させた内側タイヤ7との二重構造を有する。内側タイヤ7の内方と外方には、個別に空気が充填される気密室9A、9Bが形成されており、それぞれ独自に気密性が確保されている。
このような空気入りタイヤでは、外傷等により外側タイヤ6の内圧が失われた場合においても、内側タイヤ7の内圧によって支持されることから、操縦安定性の急激な低下を抑制することができる。そのため、下記特許文献1〜4にも開示されているように、競技用のレーシングタイヤとして有用である。
気密室9Aへの空気の充填は、リム8に設けられたリムバルブ81を用いて行うことができる。一方、気密室9Bへの空気の充填は、ビードシート8bに設けられたリムバルブ82を用いて、内側タイヤ7のビード部71と外側タイヤ6のビード部61との間を通じて行う必要がある。したがって、内側タイヤ7のビード部71を外側タイヤ6のビード部61に密着状態で内接させると、気密室9Bに空気を送り込むことができなくなってしまう。
そこで、従来の空気入りタイヤでは、ビード部71の外側壁面のビードヒール7hから離れた位置に隆起部75を突設し、その隆起部75の表面に通気溝76を凹設している。これにより、図9に示すように、ビードシート8bから離れた位置でビード部61とビード部71とを局部的に接触させて、内側タイヤ7のビードヒール7hと外側タイヤ6のビードトゥ6tとの間にタイヤ周方向に連続する環状の空隙Sを設けるとともに、その空隙Sと気密室9Bとを通気溝76により連通させて空気を送り込み可能としている。
下記特許文献1、2には、上述のようなラジアル方向に平行に延びる通気溝が記載されており、下記特許文献3には、ラジアル方向に対して傾斜して延びる通気溝が記載されている。なお、後者では、通気溝が外側タイヤのビード部の内側壁面に形成されている。下記特許文献4には、格子状に延びる通気溝が記載されており、該通気溝は、ビードヒールから離れた位置にてタイヤ周方向に環状に延びる成分を有する。
ところで、この種の空気入りタイヤでは、リム8に組み付ける際、まずリムバルブ81より空気を供給して内側タイヤ7だけを膨らませ、次いでリムバルブ82より空気を供給して外側タイヤ6を膨らませる必要がある。その理由は、外側タイヤ6の内圧がゼロに近い状態において、内側タイヤ7のビード部71を外側に寄せてシーティングしないと、両ビード部61、71の位置決めが適切に行われないためである。特に、外側タイヤ6のビード部61をリムフランジ8aに均一にフィッティングさせるには、内側タイヤ7のビード部71で外側タイヤ6のビード部61を均一且つ十分に押し付ける必要がある。
しかしながら、従来の空気入りタイヤは、内側タイヤ7のビード部71を外側タイヤ6のビード部61に局部的に接触させて環状の空隙Sを設けるものであるため、外側タイヤ6のビード部61の下側部分をリムフランジ8aに強く押し付けることができず、それ故にビード部61をリムフランジ8aに均一にフィッティングさせることが困難で、外側タイヤ6がリム8に対して不均一な姿勢で装着され易いものであった。しかも、内側タイヤ7を膨らませると外側タイヤ6の動きが拘束されるため、気密室9Bに空気を充填しても外側タイヤ6の装着均一性は改善されない。
このように、従来の空気入りタイヤでは、外側タイヤ6のリム8への装着が不均一になり易く、その結果、タイヤの均一性が損なわれるという問題があった。一方、ビード部71をビード部61に密着状態で内接させると、タイヤの均一性は改善されるものの、既述したように気密室9Bに空気を充填できなくなるという問題が生じ、気密室9Bに空気を充填することと外側タイヤ6を均一に装着することとの両立が困難であった。
また、下記特許文献4に記載された空気入りタイヤのように、通気溝がタイヤ周方向に連続して延びる成分を有する場合には、その成分に沿って剛性の低い部分が形成されるためにビード部の剛性変化が大きくなる傾向にあり、該通気溝に応力が集中するなどして内側タイヤの耐久性が懸念される。
なお、下記特許文献5〜7に記載されている二重構造のタイヤは、いずれも内側タイヤとしてチューブ付タイヤを備えるものであり、各気密室への空気の充填は、内側タイヤが有するチューブバルブを介して、且つアダプタを使い分けることによって行われる。したがって、これらはいずれも上記問題に関してその解決手段を示唆するものではない。
米国特許第4995438号明細書 米国特許第5246050号明細書 米国特許第5273093号明細書 米国特許第6688359号明細書 特開昭49−063102号公報 特開昭49−111303号公報 特開昭50−064902号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内側タイヤの外方に形成される気密室に空気を充填できるとともに、外側タイヤの装着均一性を高めることでタイヤの均一性を確保できる空気入りタイヤとタイヤ組付体を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、ビード部をリムフランジに内接させて装着される外側タイヤと、その外側タイヤに内挿され、ビード部を前記外側タイヤのビード部に内接させて装着される内側タイヤとを備え、前記内側タイヤの内方と外方に気密室が形成される空気入りタイヤにおいて、前記内側タイヤのビードヒールからタイヤ径方向外側に延びる環状の外側壁面領域に、タイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置された複数の突起が設けられ、その複数の突起のうちタイヤ径方向内側に配された突起は前記ビードヒールに達し、前記突起の先端が円形状をなす平坦面で形成され、前記平坦面の直径が5〜10mmであり、前記突起の高さが前記平坦面の直径以下であり、前記突起が先端から根元に向かって太くなるように形成されていて、前記内側タイヤのビードヒール付近に供給された空気を、前記内側タイヤの外方に形成される気密室に送り込むための通気路が、前記内側タイヤの外側壁面領域を前記外側タイヤのビード部に内接させた状態で前記突起間に形成されるものである。
本発明に係る空気入りタイヤでは、リムに組み付けるにあたり、まず内側タイヤだけを膨らませ、そのビード部を外側に寄せてシーティングした際に、内側タイヤのビードヒールからタイヤ径方向外側に延びる環状の外側壁面領域を、外側タイヤのビード部に内接させることができる。すなわち、本発明は、従来のように内側タイヤのビードヒール外側に環状の空隙が設けられるものではない。また、内側タイヤの外側壁面領域には、タイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置された複数の突起が設けられており、この複数の突起が外側タイヤのビード部に内接する。このため、内側タイヤを膨らませることにより、外側タイヤのビード部をリムフランジに均一に押し付けてフィッティングでき、外側タイヤのリムへの装着均一性を高めることができる。
また、本発明では、内側タイヤのビードヒール付近に供給された空気を、その内側タイヤの外方に形成される気密室に送り込むための通気路が、内側タイヤの外側壁面領域を外側タイヤのビード部に内接させた状態で突起間に形成される。したがって、内側タイヤを膨らませた状態において、その内側タイヤの外方に形成される気密室に空気を充填することができる。以上のように、本発明によれば、内側タイヤの外方に形成される気密室に空気を適切に充填できるとともに、外側タイヤの装着均一性を高めることでタイヤの均一性を確保することができる。
なお、本発明では、複数の突起が、タイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置されることから、通気路はタイヤ周方向に連続して環状に延びる成分を有することがない。そのため、内側タイヤのビード部における剛性変化を軽減でき、内側タイヤの耐久性を確保することができる。
本発明では、前記突起の先端が平坦面で形成されている。かかる構成によれば、内側タイヤの外側壁面領域を外側タイヤのビード部に均一に接触させ易くなり、外側タイヤの装着均一性の向上効果を高めることができる。また、外側タイヤのビード部に押し当てられた突起の潰れを抑制でき、通気路の形成を良好に確保することができる。
本発明では、前記平坦面が円形状をなす。かかる構成によれば、複数の突起を、タイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置し易くなる。また、外側タイヤのビード部に突起が押し当てられた際に、突起の局部に応力が集中するのを極力抑えることができる。
本発明では、前記突起が、先端から根元に向かって太くなるように形成されている。かかる構成によれば、突起の圧縮方向における剛性を高めて、外側タイヤのビード部に押し当てられた際の潰れを抑制できるため、通気路の形成を良好に確保することができる。
上記において、前記内側タイヤが、前記突起の根元内側に埋設された補強繊維層を備えるものが好ましい。かかる構成によれば、突起の根元内側の剛性を高めて、外側タイヤのビード部に押し当てられた際の潰れを抑制できるため、通気路の形成を良好に確保することができる。
また、本発明のタイヤ組付体は、リムと、ビード部をリムフランジに内接させて前記リムに装着される外側タイヤと、その外側タイヤに内挿され、ビード部を前記外側タイヤのビード部に内接させて前記リムに装着される内側タイヤとを備え、前記内側タイヤの内方と外方に気密室が形成されたタイヤ組付体において、前記内側タイヤのビードヒールからタイヤ径方向外側に延びる環状の外側壁面領域に、タイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置された複数の突起が設けられ、その複数の突起のうちタイヤ径方向内側に配された突起は前記ビードヒールに達し、前記突起の先端が円形状をなす平坦面で形成され、前記平坦面の直径が5〜10mmであり、前記突起の高さが前記平坦面の直径以下であり、前記突起が先端から根元に向かって太くなるように形成されていて、前記内側タイヤのビードヒール付近のリムバルブから供給された空気を、前記内側タイヤの外方に形成される気密室に送り込むための通気路が、前記内側タイヤの外側壁面領域を前記外側タイヤのビード部に内接させた状態で前記突起間に形成されるものである。
このタイヤ組付体は、上記した本発明の空気入りタイヤを備えるタイヤ組付体であり、上述した作用効果を奏することができる。すなわち、内側タイヤを膨らませることによって、外側タイヤのビード部をリムフランジに均一に押し付けてフィッティングでき、外側タイヤのリムへの装着均一性を高めることができる。また、内側タイヤを膨らませた状態において、その内側タイヤの外方に形成される気密室に空気を充填することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤをリムに装着したときのタイヤ子午線断面図であり、本発明に係るタイヤ組付体のタイヤ子午線断面図でもある。図2は、図1の要部拡大図である。
この空気入りタイヤは、外側タイヤ1に内側タイヤ2を内挿してなる二重構造を有する。外側タイヤ1は、一対のビード部11と、ビード部11から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部12と、サイドウォール部12間に設けられたトレッド部13とを備えたチューブレスタイヤである。同様に、内側タイヤ2は、一対のビード部21と、ビード部21から各々タイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部22と、サイドウォール部22間に設けられたトレッド部23とを備えたチューブレスタイヤである。
外側タイヤ1は、ビードシート8bに載置されたビード部11をリムフランジ8aに内接させてリム8に装着されており、内側タイヤ2は、ビードシート8bに載置されたビード部21を外側タイヤ1のビード部11に内接させてリム8に装着されている。また、内側タイヤ2の内方では、内側タイヤ2とリム8との間で気密室3Aが形成されており、内側タイヤ2の外方では、内側タイヤ2と外側タイヤ1との間で気密室3Bが形成されている。気密室3Aと気密室3Bは、それぞれ独自に気密性が確保されている。
気密室3Aには、リム8に設けられたリムバルブ81より空気を充填することができる。一方、気密室3Bには、詳しくは後述するように、リム8のビードシート8bに設けられたリムバルブ82より空気を充填することができる。両気密室3A、3Bに空気を充填した状態では、ビード部11がリムフランジ8aに押し当てられるとともに、ビード部21がビード部11に押し当てられ、これによって両タイヤ1、2をリム8に嵌合することができる。
図3〜5に示すように、内側タイヤ2のビードヒール2hからタイヤ径方向外側に延びる環状の外側壁面領域WAには、複数の突起4が設けられている。この複数の突起4は、タイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置されている。この外側壁面領域WAは、外側タイヤ1のビード部11に内接する部分を包含する領域であればよく、例えばビードヒール2hから内側タイヤ2の最大幅位置20にまで拡がるものでも構わない。
本実施形態では、突起4が複数段にて配されており、具体的には、図4、5に示すように、ビードフィラー21bの先端付近に配された突起4aを含む段と、突起4aよりもタイヤ径方向内側に配され且つタイヤ周方向視で突起4aと重複する突起4bを含む段と、突起4bよりもタイヤ径方向内側でビードヒール2hに達する位置に配され且つタイヤ周方向視で突起4bと重複する突起4cを含む段とから構成されている。
また、内側タイヤ2は、ビードヒール2h付近に供給された空気を気密室3Bに送り込むための通気路が、外側壁面領域WAをビード部11に内接させた状態で突起4間に形成されるように構成されている。すなわち、複数の突起4は、通気が適度に得られる間隔を確保しながら、上述のようにタイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置されている。
この空気入りタイヤをリム8に組み付けるにあたっては、リム8に外側タイヤ1と内側タイヤ2を外挿した状態で、まずはリムバルブ81より空気を充填して内側タイヤ2だけを膨らませ、ビード部21を外側に寄せてシーティングを行う。このときの外側タイヤ1は内圧がゼロに近い状態であり、内側タイヤ2のビード部21により外側に押圧されたビード部11はリムフランジ8aに押し付けられて位置決めされる。
本発明では、外側壁面領域WAに複数の突起4が設けられていることにより、内側タイヤ2のビードヒール2hの外側に環状の空隙は設けられず、図2に示すように、内側タイヤ2のビードヒール2h近傍部分が外側タイヤ1のビード部11に内接する。このため、ビード部21のシーティングの際には、外側壁面領域WAをビード部11に内接させて、ビード部11をリムフランジ8aに均一に押し付けてフィッティングでき、外側タイヤ1のリム8への装着均一性を高めることができる。
また、外側壁面領域WAをビード部11に内接させた状態において、ビードヒール2h付近に供給された空気を気密室3Bに送り込むための通気路が突起4間に形成されることから、内側タイヤ2を膨らませた後に、リムバルブ82より供給した空気を気密室3Bに送り込むことができる。この結果、気密室3Bに空気を適切に充填できるとともに、外側タイヤ1の装着均一性を高めてタイヤの均一性を確保することができる。
更に、複数の突起4が、タイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置されることで、通気路がタイヤ周方向に連続して環状に延びる成分を有することがないため、内側タイヤ2のビード部21における剛性変化を軽減でき、内側タイヤ2の耐久性を良好に確保することができる。
本発明では、上記の如き突起4が内側タイヤ2のビード部21の外側壁面領域WAに設けられることから、外側タイヤ1の内圧保持に悪影響を与えることがなく、また、内側タイヤ2を加硫成形するための金型内面に所定の加工を施すことで、突起4を簡便に設けることができる。これに対し、外側タイヤ1のビード部11の内側壁面に突起を設けるなどして通気路を形成する場合には、そのような金型による対応ができず製作が困難になる。
本実施形態では、突起4の先端が平坦面41で形成されている。このため、外側壁面領域WAを外側タイヤ1のビード部11に均一に接触させ易く、外側タイヤ1の装着均一性の向上効果を高めることができる。また、外側タイヤ1のビード部11に押し当てられた突起4の潰れを抑制して、通気路の形成を良好に確保することができる。
突起4の平坦面41は、円形状をなすことが好ましく、これによりタイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置し易くなる。また、ビード部11に突起4が押し当てられた際に、突起4の局部に応力が集中するのを極力抑えることができる。この「円形状」には、本実施形態のような真円形だけでなく楕円形も含まれる。平坦面41の径寸法としては、特に限られるものではないが、5〜10mmであるものが例示される。
突起4の間隔や配設密度は、内側タイヤ2の外側壁面領域WAが外側タイヤ1のビード部11に均一に押し当たるように、且つ、気密室3Bに空気を適切に充填できる程度の通気路が形成されるように設定される。また、突起4の高さは、突起4の直径(平坦面41の直径)以下であることが好ましい。
突起4は、先端から根元に向かって太くなるように形成されており、その径寸法を平坦面41から根元に向かって漸増させている。これにより、突起4の圧縮方向における剛性を高めて、外側タイヤ1のビード部11に押し当てられた際の潰れを抑制できるため、通気路の形成を良好に確保することができる。なお、図4では、突起4の根元の輪郭を一点鎖線で示している。
本実施形態の内側タイヤ2は、突起4の根元内側に埋設された補強繊維層5を備える。これにより、突起4の根元内側の剛性を高めて、外側タイヤ1のビード部11に押し当てられた際の潰れを抑制できるため、通気路の形成を良好に確保することができる。この補強繊維層5としては、例えば有機繊維を平織りしてなるファブリック材を使用できる。
突起4は、両側のビード部21の外側壁面領域に設けられていても構わないが、本発明はこれに限られず、少なくともリムバルブ82が設けられたビードシート8bに載置される側のビード部21の外側壁面領域WAに設けられていればよい。
本発明の空気入りタイヤ及びタイヤ組付体は、内側タイヤ2に上記の如き突起を設けて外側壁面領域WAをビード部11に内接させること以外は、従来と同等に構成することができ、外側タイヤ1及び内側タイヤ2の材料や形状、構造などは、従来公知のものを採用することが可能である。
前述の実施形態では、内側タイヤに設けられる突起が図4に示すような形状・配置をなす例を示したが、本発明はこれに限られず、図6に例示するものでもよい。図6の突起45は楕円形をなすものを含んでおり、図7の突起46は多角形をなしているが、いずれもタイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置されており、上述した作用効果が奏される。しかも、これらの突起45、46は、タイヤ径方向視においても重複していることから、通気路が網目状に形成され、ビード部の剛性変化をより効果的に軽減することができる。
本発明に係る空気入りタイヤをリムに装着したときのタイヤ子午線断面図 図1の要部拡大図 内側タイヤのビード部を示す斜視断面図 内側タイヤのビード部の外側壁面領域を示す正面図 図4のA−A矢視断面図 別実施形態に係る内側タイヤのビード部の外側壁面領域を示す正面図 本発明に含まれない形態に係る内側タイヤのビード部の外側壁面領域を示す正面図 従来の空気入りタイヤの一例を示すタイヤ子午線断面図 図8の要部拡大図 従来の空気入りタイヤが備える内側タイヤのビード部を示す斜視断面図
符号の説明
1 外側タイヤ
2 内側タイヤ
2h 内側タイヤのビードヒール
3A 気密室
3B 気密室
4 突起
5 補強繊維層
8 リム
8a リムフランジ
11 外側タイヤのビード部
21 内側タイヤのビード部
41 平坦面
81 リムバルブ
82 リムバルブ
WA 外側壁面領域

Claims (3)

  1. ビード部をリムフランジに内接させて装着される外側タイヤと、その外側タイヤに内挿され、ビード部を前記外側タイヤのビード部に内接させて装着される内側タイヤとを備え、前記内側タイヤの内方と外方に気密室が形成される空気入りタイヤにおいて、
    前記内側タイヤのビードヒールからタイヤ径方向外側に延びる環状の外側壁面領域に、タイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置された複数の突起が設けられ、その複数の突起のうちタイヤ径方向内側に配された突起は前記ビードヒールに達し、
    前記突起の先端が円形状をなす平坦面で形成され、前記平坦面の直径が5〜10mmであり、前記突起の高さが前記平坦面の直径以下であり、前記突起が先端から根元に向かって太くなるように形成されていて、
    前記内側タイヤのビードヒール付近に供給された空気を、前記内側タイヤの外方に形成される気密室に送り込むための通気路が、前記内側タイヤの外側壁面領域を前記外側タイヤのビード部に内接させた状態で前記突起間に形成されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記内側タイヤが、前記突起の根元内側に埋設された補強繊維層を備える請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. リムと、ビード部をリムフランジに内接させて前記リムに装着される外側タイヤと、その外側タイヤに内挿され、ビード部を前記外側タイヤのビード部に内接させて前記リムに装着される内側タイヤとを備え、前記内側タイヤの内方と外方に気密室が形成されたタイヤ組付体において、
    前記内側タイヤのビードヒールからタイヤ径方向外側に延びる環状の外側壁面領域に、タイヤ径方向位置を異ならせて且つタイヤ周方向視で重複するように配置された複数の突起が設けられ、その複数の突起のうちタイヤ径方向内側に配された突起は前記ビードヒールに達し、
    前記突起の先端が円形状をなす平坦面で形成され、前記平坦面の直径が5〜10mmであり、前記突起の高さが前記平坦面の直径以下であり、前記突起が先端から根元に向かって太くなるように形成されていて、
    前記内側タイヤのビードヒール付近のリムバルブから供給された空気を、前記内側タイヤの外方に形成される気密室に送り込むための通気路が、前記内側タイヤの外側壁面領域を前記外側タイヤのビード部に内接させた状態で前記突起間に形成されることを特徴とするタイヤ組付体。
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