JP5051469B2 - リアクトル - Google Patents
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図1は、本例のリアクトルを示す透視斜視図、図2の(A)は、同リアクトルの平面図、(B)は同リアクトルの正面図である。図において同一符号は同一物を示す。この点は、後述する他の実施例においても同様である。
コイル1は、1本の連続する巻線1wを螺旋状に巻回してなり、並列状態に配置された一対のコイル素子を備える。巻線1wは、導体の外周に絶縁被覆層を備える被覆線が好適に利用できる。ここでは、導体が銅製の平角線からなり、絶縁被覆層がエナメルからなる被覆平角線を利用している。両コイル素子は、この被覆平角線をエッジワイズ巻きにして形成されており、巻返し部1rにより連結されている。巻線は、導体が平角線からなるもの以外に、断面が円形状、多角形状などの種々の形状のものを利用できる。また、各コイル素子を別々に作製し、各コイル素子を形成する巻線の端部を溶接などにより接合して一体のコイルとしてもよい。
磁性コア2は、各コイル素子がそれぞれ配置される一対の直方体状のコイル巻回部2cと、コイル1が配置されない一対の端部コア2eとを有し、離間して配置されるコイル巻回部2cを挟むように端部コア2eが配置されて閉ループ状(環状)に形成される。コイル巻回部2cは、鉄や鋼などの鉄を含有する軟磁性材料からなるコア片と、非磁性材料(ここではアルミナ)からなるギャップ材とを交互に積層して構成され、端部コア2eは、上記軟磁性材料からなる。ここでは、断面がほぼ扁平な台形の角柱状の端部コア2eを用いている。各コア片は、軟磁性粉末の圧粉成形体や、複数の電磁鋼板を積層した積層体が利用できる。ギャップ材は、インダクタンスの調整のためにコア片間に設けられる隙間に配置される部材である。コア片の分割数やギャップ材の個数は、リアクトル10が所望のインダクタンスとなるように適宜選択することができる。なお、図面では省略しているが、通常、コイル1と磁性コア2との間には絶縁及び相互の位置合わせのためにボビンが介在される。このボビンは、例えば、コイル巻回部2cを取り囲む筒状ボビンと、筒状部の両端部で端部コア2eとコイル端面との間に介在される枠状ボビンとを備える。
樹脂被覆部3は、コイル1と磁性コア2との組合体の外側を覆う。本例では、ほぼ直方体状となる樹脂被覆部3を形成している。樹脂被覆部3は、コイル1と磁性コア2との組合体を適宜な金型に収納し、金型内に樹脂を充填することで形成する。樹脂被覆部3が直方体状であれば、成形時の金型を簡易な構造にできる。本例では、この直方体状の樹脂被覆部3の上面から巻線1wの各端部が引き出される。また、この樹脂被覆部3は、ほぼ四隅に上面から下面に貫通する合計4つのボルト孔3hが設けられている。後述するように、このボルト孔3hにボルト4を貫通させて、樹脂被覆部3で一体化された組合体を冷却ベース7(図2(B))に固定する。さらに、本例では、端部コア2eの底面及びターン形成部分の底面を樹脂被覆部3から露出させている。この構成により、両底面を直接冷却ベース7に接触させることができ、端部コア2e及びコイル1からの熱を効率的に冷却ベース7に伝達して、効率的な放熱を可能にできる。
ボルト4は、上述したように、樹脂被覆部3で一体化したコイル1と磁性コア2との組合体を冷却ベース7に対して固定する機能を持ち、さらに後述する端子台5を樹脂被覆部3に固定する機能も有する。ボルト4の先端部には、雄ねじが形成され、その雄ねじが冷却ベース7に形成される雌ねじにねじ込まれる。
端子台5は、巻線1wの端部に接続される端子部材6を固定する台座の機能を有する。本例では、角棒状の樹脂成形体を端子台5として用い、この端子台5を樹脂被覆部3の上面において、リアクトル正面側の縁部に沿うように配置している。つまり、端子台5は、リアクトルを平面視した場合、一方の端部コア2eの上部に重なるように配置される。
上述したように、本例のリアクトルによれば、樹脂被覆部3と冷却ベース7との固定及び端子台5と樹脂被覆部3との固定を、1種類のボルト4により行うことができる。つまり、このボルト4は、樹脂被覆部3と冷却ベース7との固定用及び端子台5と樹脂被覆部3との固定用に兼用できるため、各用途ごとに個別のボルトを用いる必要がなく、部品点数を削減することができる。
コイル成形体は、プレモールド部8により、各コイル素子をそれぞれ圧縮状態に保持するように形成されている。ここでは、プレモールド部8は、巻線1wの両端部を除き、コイル1の外周全体をコイル1の形状に沿って覆っている。また、コイル1は、プレモールド部8により隣接するターン同士が互いに接触するように圧縮状態で保持されている。プレモールド部8において両コイル素子のターン形成部分を覆う箇所の厚さは、実質的に均一であり、巻返し部1rを覆う箇所は、図11に示すようにコイル1の軸方向にせり出した形状である。
上記コイル成形体は、以下のような成形金型を利用して製造することができる。成形金型は、開閉可能な一対の第一金型及び第二金型から構成されるものが利用できる。第一金型は、コイル1の一端側(図1において巻線1wの端部を引き出している側)に位置する端板と、各コイル素子の内周に挿入される中子とを備え、第二金型は、コイル1の他端側(図1において巻返し部1r側)に位置する端板と、コイル1の周囲を覆う周側壁とを備える。また、これら第一、第二金型は、駆動機構により金型内部において進退可能な複数の棒状体を備え、これらの棒状体により、各コイル素子の端面(ターン形成部分が環状に見える面)を適宜押圧してコイル素子を圧縮する。上記棒状体は、コイル1の圧縮に対する十分な強度と、プレモールド部8の成形時の熱などに対する耐熱性とを有しており、かつコイル1においてプレモールド部8で被覆されない箇所を少なくするために、極力細くしている。
上述した成形体の中空孔を貫通する環状の磁性コア2を形成すれば、組立体を構成できる。例えば、図12に示すように、磁性コア2は、コイル成形体から露出する端部コア2e
と、各コイルの中空孔内に配されて端部コア2e同士を連結するコイル巻回部2cとで構成する。そのうち、コイル巻回部2cは、コア片2m同士の間に介在されるギャップ板2gとから構成される。本例では、各コア片2mは、圧粉磁性体からなる直方体状のブロックとし、ギャップ板2gはアルミナ板とした。これらコア片2m、ギャップ板2g及び端部コア2eは、適宜な接着剤で接着され、環状の磁性コア2を構成する。組立体が構成できれば、後は、実施例1〜5に説明したように、組立体の外周を覆うように樹脂被覆部3を形成し、端子台5を樹脂被覆部3と共にボルト4で冷却ベース7に固定すればよい。本例では、中空孔8hを有するコイル成形体を作製した後にコイル巻回部2cを挿入したが、プレモールド部8の成形時にコイル巻回部2cを一括してモールドしても良い。
本例によれば、プレモールド部8により、コイル1を圧縮状態に保持したコイル成形体とできるため、リアクトル組立時にコイル成形体を長さが伸縮しない単一の部品として取り扱うことができる。また、コイル1と磁性コア2との絶縁を確保すると共に、コイル1を圧縮状態に押えるために用いていた枠状ボビンを省略できる。また、コイル1の内周面がプレモールド部8で実質的に均一な厚みで覆われているため、中空孔8hに磁性コア2を挿入すれば、磁性コア2とコイル1を同軸状に位置合わせすることができ、筒状ボビンを省略できる。さらに、プレモールド部8により、コイル1と磁性コア2の絶縁の確保もできる。
1 コイル
1w 巻線 1r 巻返し部 1es,1ef 端部
2 磁性コア
2c コイル巻回部 2e 端部コア 2m コア片 2g ギャップ板
3 樹脂被覆部
3h ボルト孔 3t 突出部
4 ボルト
5 端子台
5h ボルト孔
6 端子部材
7 冷却ベース
8 プレモールド部
8h 中空孔
Claims (5)
- 巻線を巻回してなるコイルと、
コイル内に配置される箇所を有する磁性コアと、
前記コイルとコアとの組合体の外側を覆う樹脂被覆部と、
樹脂被覆部を取付ベースに固定するための固定部材と、
前記巻線の端部が接続される端子台とを備えるリアクトルであって、
前記固定部材により端子台も樹脂被覆部に固定されることを特徴とするリアクトル。 - さらに、前記コイルを、その自由長よりも圧縮した状態に保持するプレモールド部を備え、
このプレモールド部の外周が前記樹脂被覆部により覆われていることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル。 - 前記固定部材は、樹脂被覆部及び端子台を貫通して取付ベースに螺合されるボルトであることを特徴とする請求項1または2に記載のリアクトル。
- リアクトルを平面視した場合、前記磁性コアの一部と端子台とが重複するように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリアクトル。
- リアクトルを平面視した場合、前記磁性コアと端子台とが重複しないように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリアクトル。
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