JP5050744B2 - 貯湯タンクおよびそれを用いたヒートポンプ給湯機 - Google Patents

貯湯タンクおよびそれを用いたヒートポンプ給湯機 Download PDF

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Description

本発明は、給湯機として用いられ、任意の温度に加熱した温水を貯めておく貯湯タンクに関するものである。
従来、給湯機としては、ガスや石油を燃料として用い、その燃焼熱で水道水を加熱する
給湯機が使用されてきた。これらは、速湯性に優れているという利点がある半面、ガス、石油といった燃料が必要でその供給が不可欠であること、燃焼後の排気ガスが大気に放出され大気汚染を招くこと、燃焼させるので不安全性を常に内在していること、燃焼時の音が大きいことなどの課題があった。特に近年増えている、エネルギー源を全て電気で行うというオール電化の住宅やマンションでは、燃料を供給する方法がないため、使用できないケースも増えてきている。
そこで、加熱された温水を貯めておく大容量の貯湯タンクを備えた給湯装置が開発されている。この加熱方法としては、夜間割引の安価な電力を利用し、夜間に貯湯タンクの内部に配設された電気ヒータで加熱してできた一般的には80℃以上の温水を、貯湯タンクに貯めておき、この温水と水道水をミキシングして、使用者の欲する任意の温度にして、給湯端末から供給するものである。
また、加熱方法として、ヒータ以外にヒートポンプを用いた貯湯式のヒートポンプ式給湯装置が開発されている。これは、大容量の貯湯タンクと、ヒートポンプ回路を組み入れた室外機を備え、夜間割引の安価な電力を利用して、ヒートポンプ回路で水道水を温水に加熱して、その温水を貯湯タンクに貯めておき、この温水と水道水をミキシングして、使用者の欲する任意の温度にして、給湯端末から供給するものである。このヒートポンプ式給湯装置は、冷媒の状態変化を利用して加熱しているので、電気ヒータによる加熱よりエネルギー効率が良く、入力に対する能力は3倍以上確保することが可能であり、ランニングコストも安価となるなどの特徴を持ち、燃焼による給湯機の問題を解決し、オール電化の住宅、マンションでも新たなインフラ整備を必要としないで手軽に設置することができ、普及してきている。
このように用いられている給湯装置の貯湯タンクの場合は、水道による水道圧が直接貯湯タンクに加わり、変形したり、亀裂が生じて水漏れしてしまうことを防ぐために、水道の給水部と、貯湯タンクの間に減圧弁を設け、貯湯タンクに加わる圧力を減じている。そして、この設定は、通常は100KPaから200KPaに設定されているのが通常である。ところが、このような減圧弁を設けているために、給湯端末での水圧が減じてしまい、シャワー圧が低くなり、シャワーの勢いがなくなってしまう、3階建て住宅で3階給湯するなど高所での給湯する際に、流量が少なく時間がかかる、などの課題が出てきている。
そこで、このような貯湯タンクの正圧の耐圧性を上げるためには、概して板厚を上げて対応している場合が多い。しかし、貯湯タンクの材質は腐食をさせるためにステンレス製である場合がほとんどであり、板厚を上げることは、材料費のコストアップにつながってしまうこととなる。
また、その逆に貯湯タンクより給湯端末がある場合で、減圧弁を含む給水端末がなんらかの原因で詰まってしまった、閉塞した場合には、貯湯タンクには水頭圧の負圧が発生する。それによる変形を防ぐためには、上記したような、板厚を上げる他に、以下に示すような対応が取られている。
図7に示したように貯湯タンク51内部に環状の補強用のリブ52を溶接することにより、強度を向上させているものである(例えば、特許文献1参照)。また、図8で示した形状で貯湯タンク53の胴板54に複数個の補強リブ55を設け、この補強リブ55を胴板54中央部で狭く、胴板54の両端部で広くしたものであり、同じく負圧に対する強度を向上させている。また、これらは負圧に対する強度を上げているが、当然正圧に対する強度も若干向上しているものと思われる(例えば、特許文献1参照)。
実開昭62−76863号公報 特開平3−148489号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、補強リブ52が胴板にスポット溶接されているために、スポット溶接箇所の胴板の強度が落ちており、0(ゼロ)圧と減圧弁の設定圧が繰返し貯湯タンクにかかった時に、スポット溶接部分から亀裂が生じてしまうことがあり、耐久面での課題があった。また、補強リブ52が胴板51aの内部に溶接されているために、貯湯タンク51内に温水を貯めていた際に、補強リブ52と胴板51aの間で隙間腐食が生じ、貯湯タンク51に孔があいてしまうようなこともあり、同じく耐久面で課題を有していた。
また、特許文献2においては、上記課題を解決するために考案されているが、胴板54に補強リブ55を外方に張り出すためには、胴板54をロール加工で張り出すか、タンク加工を施した後ハイドロフォーミング加工を行なうことが必要である。前記ロール加工の際に張り出すと、どうしても真円が保つことが難しくなり、歪んだ状態となってしまう。そのため、胴板54の上下にある上部板56、下部板57と勘合させて、貯湯タンク53のタンク完成とすることが非常に困難となっている。また、ハイドロフォーミング加工は、タンク完成後に水圧をかけて、胴板54を変形させるものであるが、300Lを超えるようなタンクにて加工を行なおうとする場合は、その装置が非常に大きく、圧力も過大なものが必要であり、コスト面でも大きく上がってしまうこととなる。また、正圧のかかる条件では、このリブを外方に張り出す構成では不十分であり、補強リブ55を設けても、効果はほとんどなく、むしろ応力面では悪化してしまう。これをクリアするには、結局胴板54の板厚を上げることが必要であり、板厚を上げれば、材料がステンレスの場合コストアップとなるし、補強リブ55のリブ出し加工を行なうための、ロール加工や、ハイドロフォーミング加工がやりにくくなり、結局は更なるコストアップを招くという課題を有していることとなる。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、正圧、負圧、繰り返しの圧力に耐えることができ、コスト的にも有利で、本体構成も大幅に変えずとも可能な、使用性の高い貯湯タンクを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の給湯装置の貯湯タンクは、深絞り構成の上部板と略円筒状の胴板と深絞り構成の下部板とを備え、前記上部板と前記胴板と前記下部板とを一体化して密閉空間を形成するとともに、前記胴板の外方には、平板をシーリング加工して前記胴板と略同心円形状に形成した胴外板を設け、前記胴外板に、脚または脚を保持するための脚取付け部を溶接して設けたことを特徴とするもので、貯湯タンクに正圧、あるいは負圧が加わったときの、強度を大幅に向上させることが出来るものである。
本発明によれば、耐圧強度を向上することができ、使用性にも耐久性にも優れた貯湯タンクを提供できる。
第1の発明の貯湯タンクは、深絞り構成の上部板と略円筒状の胴板と深絞り構成の下部板とを備え、前記上部板と前記胴板と前記下部板とを一体化して密閉空間を形成するとともに、前記胴板の外方には、平板をシーリング加工して前記胴板と略同心円形状に形成した胴外板を設け、前記胴外板に、脚または脚を保持するための脚取付け部を溶接して設けたことを特徴とするものである。
これにより、正圧、負圧ともに耐圧強度を上げることができ、それに伴って水道と直結している減圧弁の設定圧力を、200KPa(0.2MPa)以上の高い設定にすることが可能であり、シャワー圧を上げて、シャワーの勢いを強くする、あるいは3階建て住宅で3階給湯するなど高所での給湯するために、給湯圧を上げて使用することが可能となり、使用性が大幅に向上することとなる。さらに脚あるいは脚取付け部を、胴外板にスポット溶接などで取付けているために、胴板あるいは、下部板といった内部に温水を貯湯する部位にはスポット溶接部がないために、スポット溶接部からの亀裂、あるいは腐食の発生を防ぐことが可能となり、強度面で耐久性の高い給湯装置の貯湯タンクとすることができる。
第2の発明は、胴外板と胴板とに、係合部が形成されていることを特徴とするものであり、胴板と胴外板を保持することが可能となり、胴板の外周にある胴外板が移動してしまうことを防ぐことが可能であり、胴板と胴外板を一体化することができ、胴外板に脚取付け部あるいは、胴外板の下方に補強部を取付けた際の位置きめが可能となる。
第3の発明は、上部板、胴板、下部板はステンレス製とし、胴外板は亜鉛メッキ鋼板としたことを特徴とするものであり、温水を貯留する部分である上部板、胴板、下部板は高価であるが、耐食性に優れたステンレス鋼板を採用し、温水と接触せず、強度面で変形防止を図るための胴外板は亜鉛メッキ鋼板とすることで、合理化を図ることが可能となる。
また、亜鉛メッキ鋼板である、胴外板には脚取付け部をスポット溶接で一体化を図るが、ステンレス鋼鈑にスポットする際には同一材料ということで、ステンレスの脚取付け部としていたものを、脚取付け部も亜鉛メッキ鋼鈑でよくなり、さらに合理化が図れると共に、スポット性が良くなり作業効率を向上させることが可能となる。
第4の発明は、圧縮機、水−冷媒熱交換器、空気−冷媒熱交換器、減圧手段を順次接続した冷媒回路により加熱された温水を、第1〜3のいずれかの発明の貯湯タンクに貯湯する構成としたことを特徴とするヒートポンプ給湯機である。
これにより、高価格のヒートポンプ給湯機において、低コスト化を図りつつ、断熱性能を確保できることにより、より普及度を高めることが可能な給湯装置とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のヒートポンプ給湯機の正面内観図であり、図2はヒートポンプ給湯機のサイクル回路図である。1は給湯装置の貯湯タンクユニットであり、2はヒートポンプ回路を有するヒートポンプユニットである。そして、この貯湯タンクユニット1とヒートポンプユニット2は、2本の水配管3(3a、3b)でつながっている。
給湯装置の貯湯タンクユニット1内部には、ヒートポンプユニット2で加熱された温水を貯めておく貯湯タンク4があり、水道水をヒートポンプユニット2で加熱して温水として貯めておき、必要な際に、水道水とミキシングして、所定の温度にして給湯することとができる。この貯湯タンクは4は、薄板の耐腐食性に優れたステンレス製のプレス部品で構成されており、円筒状になっている。この貯湯タンク4の前方には、水道水を供給する給水管5があり、この給水管5から供給された水圧を一定の水圧に減ずるための減圧弁6
が配されており、それ以外に水ポンプ7などの機能部品や、制御装置8などの制御部品が配されている。
減圧弁6は、水道水の圧力を概して、従来は0.12MPa以下に減じて貯湯タンク4に供給するものであり、貯湯タンク4にかかる圧力を減ずることで、貯湯タンク4の変形防止、耐久性向上を確保している。また、近年では高圧タイプとして、減圧弁の設定を0.18MPaまで上げているものも登場しているが、今回のこの仕様では、減圧弁の設定を0.3MPa程度まで上げて、さらに高圧タイプの貯湯タンクユニット1としている。また、この減圧弁6にはストレーナを組み込み、水道水内のゴミ、コンタミネーションを除去するようになっている。
9は密閉された圧力容器である貯湯タンク4の上死点に設けられた、圧力逃し安全弁であり、貯湯タンク4の破裂を防ぐ缶体内の異常圧力を抜くための装置として、減圧弁6の設定圧力よりも高く設定してある。この仕様では0.3MPaより高い設定として、0.32MPa程度に設定している。
ヒートポンプユニット2には、圧縮機、放熱器、減圧手段、空気−冷媒熱交換器を順次接続したヒートポンプサイクルが組み込まれており、10は圧縮機、11は放熱器であり、水−冷媒熱交換器として、水道水を加熱する熱交換器であり、12は空気−冷媒熱交換器である。13は空気−冷媒熱交換器10の前方に配された送風手段である送風ファンであり、空気−冷媒熱交換器11から、風を吸引し、蒸発能力を高め、ヒートポンプ加熱能力を高めるようになっている。そして、ヒートポンプユニットで80℃以上に加熱された水道水は、温水となって、水配管3で給湯装置の貯湯タンクユニット1に運ばれ、貯湯タンク4に貯湯されるわけである。
給湯装置の貯湯タンク4の詳細図は、図3に2面図(上面図、正面図)として記載してある。14は耐腐食性を有するステンレス鋼鈑を絞り加工して成形した上部板であり、15は上部板14とTig溶接で一体化された同じくステンレス鋼鈑の胴板であり、平板をロール加工にて、円筒状にし、Tig溶接してある。16は胴板15の下方に配され、胴板とTig溶接で一体化された下部板であり、上部板14と同様にステンレス鋼鈑を絞り加工して成形してある。この3部品で閉塞空間を形成し、その内方に温水を貯留することにより、給湯装置の貯湯タンクの役割を果たすようになっている。また、上部板14、下部板16には、給水口や温水取出し口が設けられている。
17は、胴板15の外方に配された胴外板であり、胴板15と同心円であり、胴板15よりも縦寸法を小さくしており、胴板に密着して巻かれた形状をしており、平板をロール加工で形成されている。そして、この胴外板17は、亜鉛メッキ鋼鈑で作られており、コスト合理化が図れるようになっている。そして、この胴外板17の下方には、貯湯タンク4を保持するための脚18と、脚18と貯湯タンク4をつなぐための、脚取付け部19があり、脚取付け部19は、胴外板17にスポット溶接で一体化されている。また、脚取付け部19も胴外板17と同じ材料である亜鉛メッキ鋼鈑で作られており、スポット性を良好なものとしている。
また、胴外板17と胴板15とは、密着させているが、それが保持されるように、胴外板17の外方より、胴板15の内方に向けて、凹状の押し20を設けており、胴板15と、胴外板17は溶接ではなく、勘合と共に上記凹状の押し20で一体化されている。
ただし、胴外板17と胴板15の勘合がしっくりきていれば、この凹状の押しは必要ない。
図4は図3の貯湯タンク4の縦断面図である。係合部である凹状の押し20は、複数設
けられ、胴外板17と胴板15に押し部を設け、胴外板17と胴板15を保持する形になっている。加工においては、胴板15の外方に、脚取付け部19をスポット溶接した胴外板17をはめ込み、そこに凹状押し20の加工を行い一体化する。その後、上部板14と胴板15を内部からTig溶接を行い、次に下部板16と胴板15を外部からTig溶接を行なうという形で作られる。そのため、Tig溶接する部分を確保することと、溶接時に胴外板17が高温にならないように、胴外板17は、胴板15よりも縦寸法を小さくしているわけである。そして、この様に構成された貯湯タンク4が、図1、図2で示した形で、給湯装置の貯湯タンクユニット1となっている。
以下、図面に基づいて、上記給湯装置の動作を説明する。
給水管5から給水された水道水は、一旦貯湯タンク4の内部に入る。その貯湯タンク4からポンプ7を介し、水配管3(3a)を通りヒートポンプユニット2に送られる。ヒートポンプユニット2では、圧縮機10を駆動させると、高圧まで圧縮されて吐出された冷媒は、水−冷媒熱交換器である放熱器11に送られ、ここで水配管3(3a)から送られてきた水道水と熱交換して放熱する。これにより、水道水は高温に加熱され、他方の水配管3bで再度、給湯タンクユニット1に送られる。高温となり給湯タンクユニット1に戻った温水は、貯湯タンク4で貯湯される。そして、貯湯された温水は、給湯操作が行われると、貯湯タンク4の温水と、給水管5から、減圧弁6を介して給水された水道水が、混合弁21で混合され、所定の温度となって給湯管22を介して、蛇口や風呂などの給湯端末に給湯される。
この際に、水道圧の圧力が貯湯タンク4に加わらないように、給水管5には圧力を減ずるための減圧弁6が設けられており、0.3MPa程度に減圧を行う。そして、減圧された給水圧が貯湯タンク4にかかることとなる。それに対して、貯湯タンク4の胴回りを2重にして強度を上げているので、変形が生じないこととなる。胴板15はロール加工で成形されているために、絞り加工である上部板14、下部板16より強度面で劣っており、ここの強度を増すことは非常に重要である。
特に、給湯端末(蛇口など)で、給湯、OFFを繰返されると、貯湯タンク4には、0(ゼロ)圧と減圧弁の設定圧が繰返しかかることとなるが、強度的に増しているので、亀裂が生じてしまうということがなく、耐久性を大幅に向上させることが出来る。そのため、従来より減圧弁6の設定圧力を高く設定することが出来、給湯端末であるシャワー圧を上げることが可能となり、シャワーの勢いが増すことにより、使用性が大幅に向上したり、給湯圧が上がることにより、3階への風呂給湯が可能となったり、3階への蛇口給湯が可能となったり、非常に使い勝手が良くなることとなる。
また、減圧弁6が故障した場合には、圧力逃し安全弁9にて設定した圧力で、圧力逃しが行なわれ、その圧力まで貯湯タンクには内圧がかかることとなる。この設定圧力は、減圧弁6の設定圧力よりも高くなっているが、それに対しても、強度を向上していることにより異常は生じない。
また、脚取付け部19は、胴板15の外方にある胴外板17にスポット溶接などで取付けているために、胴板15あるいは、下部板16といった内部に温水を貯湯する部位にはスポット溶接部がないために、スポット溶接部からの亀裂、あるいは腐食の発生を防ぐことが可能となり、ここにおいても強度面で耐久性の高い給湯装置の貯湯タンクとすることができる。
さらに、強度を向上させるために、耐腐食性に優れた材料であり、コスト面でも高価なステンレス鋼鈑を利用している胴板15の板厚を上げなくても、低コストである亜鉛メッ
キ鋼鈑を用いている胴外板17の板厚を上げることにより強度向上が図れるために、コスト合理化を図りつつ、強度向上を実現することが出来る。
また、胴外板17と胴板15は勘合させつつ、凹状の押し20を設けて保持しているので、胴板15と胴外板17を保持することが可能となり、胴板15の外周にある胴外板17が移動してしまうことを防ぐことが可能であり、胴板15と胴外板17を一体化することができ、胴外板17に脚取付け部19を取付けた際の位置きめが可能となると共に、スポット溶接等が胴板15になされていないため、その部位からの腐食を防ぐことが可能となり、耐久面で秀でたものとすることが可能となる。
以上は正圧がかかった状態について説明してきたが、貯湯タンク4内の水を抜く際には、貯湯タンク4に負圧がかかることとなる。特に、貯湯タンク4を高所に置いてあり、抜き口がより下方にある場合には、貯湯タンク4のヘッド圧分の負圧がかかる。それに対しても、胴板15、胴外板17の構成で強度面を増しているために、変形することがなく、補強部等を用いる必要がなく、強度、安全性を確保できる。
また、今までは、胴板の強度向上に関して説明してきたが、上部板14、下部板16の強度を向上させることが必要である。これらは、深絞り形状であるので、正圧、負圧がかかる条件に関していえば、板厚を上げることが必要である。ただ、使用材料としては、胴板15に比し、上部板14、下部板16は面積的に小さくなるので、合理化の観点でいえば、胴板の板厚を上げないで、耐圧性を高めることは有効である。
また、特に、給湯端末(蛇口など)で、給湯、OFFを繰返されると、貯湯タンク4には、前述したように、0(ゼロ)圧と減圧弁の設定圧が繰返しかかるような条件で耐久性を保障するために、胴板15、胴外板17にて強度を上げることは重要である。上記のような圧力変動がかかった場合、もっとも亀裂が生じやすいのは、上部板14と胴板15、あるいは下部板16と胴板15のTig溶接箇所である。それは、胴板15の変形の繰返しにより、Tig溶接部に交番荷重が加わるためである。
それに対して、胴板15、胴外板17で強度を増しているために、圧力変動に際して、胴板15の変形移動量を減ずることが可能となる。それにより、Tig溶接部への、応力が低減され、耐久性を増すことが出来るわけである。そのため、上部板14、下部板15について、板厚を大幅に上げることが必要なくなり、コスト面での合理化を図ることが出来るわけである。
以上のように本発明によれば、貯湯タンクに正圧、あるいは負圧が加わったときの、強度を大幅に向上させることが出来るために、給湯装置の貯湯タンクの耐圧強度を大幅に向上することが出来ることにより、水道と直結している減圧弁の設定圧力を、200KPa(0.2MPa)以上の高い設定にすることが可能であり、シャワー圧を上げて、シャワーの勢いを強くする、あるいは3階建て住宅で3階給湯するなど高所での給湯するために、給湯圧を上げて使用することが可能となり、使用性が大幅に向上することとなる。また、強度を向上させるために、給湯装置の貯湯タンクのステンレス製である胴板の板厚を余り厚くしなくとも可能となるため、コストダウンを実現することが出来る。それにより、貯湯タンクの耐圧強度を向上することができ、使用性にも耐久性にも優れた給湯装置の貯湯タンクを提供できる。
参考例1
以下に、本発明の参考例1について、図面を参照しながら説明する。図5は給湯装置の貯湯タンク4の詳細図(上面図、正面図)を記載している。実施の形態1と同一部品には同一符号を付し、その説明は省略する。
14は耐腐食性を有するステンレス鋼鈑を絞り加工して成形した上部板であり、15は上部板14とTig溶接で一体化された同じくステンレス鋼鈑の胴板であり、平板をロール加工にて、円筒状にしてある。16は胴板15の下方に配され、胴板とTig溶接で一体化された下部板であり、上部板14と同様にステンレス鋼鈑を絞り加工して成形してある。この3部品で閉塞空間を形成し、その内方に温水を貯留することにより、給湯装置の貯湯タンクの役割を果たすようになっている。
17は、胴板15の外方に配された胴外板であり、胴板15と同心円であり、胴板15よりも縦寸法を小さくしており、胴板に密着して巻かれた形状をしており、平板をロール加工で形成されている。そして、この胴外板17は、亜鉛メッキ鋼鈑で作られており、コスト合理化が図れるようになっている。
また、胴外板17と胴板15とは、密着させているが、それが保持されるように、胴外板17の外方より、胴板15の内方に向けて、凹状の押し20を設けており、胴板15と、胴外板17は溶接ではなく、上記凹状の押し20で一体化されている。胴板15と胴外板17の下方には同心円で半円状の複数の補強部23a、23bが配されており、この補強部23a、23bは締結部23c、23dで締結され、円状になるようになっている。この補強部23a、23bには、脚18を取付けるための脚取付け部19が複数個スポット溶接で取付けられている。そして、この補強部23a、23bと、胴外板17とは、金具25で締結されている。
これにより、実施の形態1で記載した効果に加え、組立に際して胴外板17の下方に、半円状の複数の補強部23a、23bを締結して保持し、その補強部に脚取付け部を取付けることにより、胴外板17に脚取付け部を取付けなくてもよいために、真円度が出やすくなり、胴板15と胴外板17をより密着させて勘合することが可能となる。それにより、変形量をさらに抑制することができ、0(ゼロ)圧と減圧弁の設定圧が繰返しかかるような条件で耐久性を保障することがより容易になる。
また、組立に際しても、脚取付け部19を胴外板17よりも小型である、補強部23a、23bに取付け、それを組み合わせて組み立てられるので、組立性が向上し、容易に組み付けることが可能となる。
図6で示すように、補強部23a、23bは胴外板17と、下部板16のTig溶接時に位置決めを行なうリブ出し部16bとの間に付勢されることとなり、位置が規制されることとなる。
以上のように、貯湯タンクに正圧、あるいは負圧が加わったときの、強度を大幅に向上させることが出来るために、給湯装置の貯湯タンクの耐圧強度を大幅に向上することが出来ることにより、水道と直結している減圧弁の設定圧力を、200KPa(0.2MPa)以上の高い設定にすることが可能であり、シャワー圧を上げて、シャワーの勢いを強くする、あるいは3階建て住宅で3階給湯するなど高所での給湯するために、給湯圧を上げて使用することが可能となり、使用性が大幅に向上することとなる。また、強度を向上させるために、給湯装置の貯湯タンクのステンレス製である胴板の板厚を余り厚くしなくとも可能となるため、コストダウンを実現することが出来る。それにより、貯湯タンクの耐圧強度を向上することができ、使用性にも耐久性にも優れた給湯装置の貯湯タンクを提供できる。
以上のように、本発明は、温水をためてそれを供給する給湯装置に適用され、例えば家
庭用のヒートポンプ給湯装置などに適している。
本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機の正面図 同ヒートポンプ給湯機のサイクル回路図 (a)同貯湯タンクの上面図(b)同貯湯タンクの正面図 同貯湯タンクの縦断面図 (a)本発明の第1の参考例における貯湯タンクの上面図(b)同貯湯タンクの正面図 同貯湯タンクの詳細図 従来の貯湯タンクの断面図 従来の他の貯湯タンク断面図
1 貯湯タンクユニット
2 ヒートポンプユニット
3 配管
4 貯湯タンク
5 給水管
7 ポンプ
10 圧縮機
11 水−冷媒熱交換器
12 空気−冷媒熱交換器
14 上部板
15 胴板
16 下部板
17 胴外板
18 脚
19 脚取付け部
20 凹状の押し
23a、23b 補強部

Claims (4)

  1. 深絞り構成の上部板と略円筒状の胴板と深絞り構成の下部板とを備え、前記上部板と前記胴板と前記下部板とを一体化して密閉空間を形成するとともに、前記胴板の外方には、平板をシーリング加工して前記胴板と略同心円形状に形成した胴外板を設け、前記胴外板に、脚または脚を保持するための脚取付け部を溶接して設けたことを特徴とする貯湯タンク。
  2. 胴外板と胴板とに、係合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の貯湯タンク。
  3. 上部板、胴板、下部板はステンレス、胴外板は亜鉛メッキ鋼鈑から形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の貯湯タンク。
  4. 圧縮機、水−冷媒熱交換器、空気−冷媒熱交換器、減圧手段を順次接続した冷媒回路により加熱された温水を、請求項1〜3のいずれか1項に記載の貯湯タンクに貯湯する構成としたことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
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