JP5050631B2 - ボイラ - Google Patents

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Description

この発明は、蒸気ボイラ、温水ボイラ、熱媒ボイラ、および廃熱ボイラや排ガスボイラを含む各種ボイラに関するものである。特に、上部管寄せと下部管寄せとの間を、円筒状に配列した複数の垂直伝熱管にて連結し、少なくとも一部において、周方向に隣接する垂直伝熱管間の隙間に縦ヒレを設けた缶体を備える多管式のボイラに関するものである。
多管式のボイラとして、下記特許文献1に開示されるものや、図3に示すものが知られている。図3に基づき説明すると、この種のボイラ101は、環状に形成した上部管寄せ102と下部管寄せ103との間に、一列または二列の水管列104を形成するように、多数の水管105,105,…が円筒状に配列された缶体106を備える。このような缶体106では、最も内側の水管列104よりも内側が燃焼室107とされ、それよりも外側が燃焼ガス流路108とされる。
従って、缶体106上部に設置したバーナ109から燃焼室107内へ向けて燃料の燃焼を行うと、燃焼ガスは燃焼室107の下部で反転して、水管列104と水管列104との間、または水管列104と缶体カバー110との間を通って、排ガスとして缶体106から煙道111へ排出される。この間、燃焼ガスは、各水管105内の水と熱交換し、各水管105内の水の加熱が図られる。
特開平2−75805号公報 (第1図〜第3図)
ボイラは、通常、缶体内の圧力に基づき制御される。そのため、缶体内の水や蒸気は、制御圧力における飽和温度とされ、水管の温度もその飽和温度に近い。一方、缶体カバーは、高温の燃焼ガスまたは排ガスと接触するので、水管温度よりも高温とされる。従って、水管と缶体カバーとが同一材質であるとすると、温度差に基づき熱膨張量に差が出て、缶体カバーに熱応力が生じることになる。つまり、缶体カバーには、水管との温度差に基づき、熱応力が生じることになる。
この発明が解決しようとする課題は、水管の熱膨張と缶体カバーの熱膨張との差に基づく缶体カバーの熱応力を緩和することにある。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、上部管寄せと下部管寄せとの間に円筒状に配列されて内側伝熱管列を構成する複数の内側伝熱管と、前記内側伝熱管列を取り囲むように、前記上部管寄せと前記下部管寄せとの間に円筒状に配列されて外側伝熱管列を構成する複数の外側伝熱管と、前記内側伝熱管列の上下方向一端部を残して、隣接する前記内側伝熱管間の隙間を閉塞するよう設けられる複数の内側縦ヒレと、前記外側伝熱管列の上下方向他端部を残して、隣接する前記外側伝熱管間の隙間を閉塞するよう設けられる複数の外側縦ヒレと、この外側縦ヒレを有する箇所における前記外側伝熱管列と、前記上下方向他端部の側の管寄せとを接続し、前記上下方向他端部における前記外側縦ヒレが設けられない外列連通部からの排ガスを受け入れて煙道へ導き、前記各伝熱管の熱膨張との差を吸収する形状の缶体カバーとを備え、前記缶体カバーは、前記外側伝熱管列との接続部よりも、前記上下方向一端部の側へ延出した中空円筒状に形成されており、前記缶体カバーが取り付けられた前記外側伝熱管列を取り囲むように、ケーシングが設けられており、前記缶体カバーが取り付けられた前記外側伝熱管列と、前記ケーシングとの間の空間を介して、燃焼用空気が前記各伝熱管列よりも内側の燃焼室へ送り込まれ、前記缶体カバーは、同一軸線上に配置された内外二重の外筒および内筒を備えており、その外筒および内筒の上下方向一端部同士は円環状壁で閉塞されており、前記内筒の上下方向他端部の開口部が前記外列連通部と対応して設けられる一方、前記外筒の上下方向一端部に煙道が接続され、前記缶体カバーは、前記内筒と前記外側伝熱管との間に隙間を開けて、前記外側伝熱管列との接続部よりも、前記上下方向一端部の側へ延出していることを特徴とするボイラである。
伝熱管は、缶内圧力における熱媒の飽和温度に近いが、缶体カバーは、排ガス温度に近い。これにより、伝熱管と缶体カバーとは、温度差に基づき熱膨張量に差が生じる。ところが、請求項1に記載の発明によれば、この熱膨張量の差を缶体カバーが吸収するので、缶体カバーに生じる熱応力を緩和することができる。
請求項1に記載の発明によれば、缶体カバーは、伝熱管の熱膨張量との差を一層吸収し易い自由端を備えるので、熱応力の緩和を一層確実に図ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、ボイラの給気を用いて、缶体カバーを積極的に冷却することができる。また、燃焼用空気を予熱することで、熱効率の向上を図ることができる。
さらに、請求項2に記載の発明は、前記上下方向一端部の側の管寄せと前記外側伝熱管列との接続部において、前記外側縦ヒレよりも径方向外側への耐火材の施工を省略したことを特徴とする請求項1に記載のボイラである。
請求項2に記載の発明によれば、外側伝熱管列の外周側における耐火材の施工を省略することができる。
この発明のボイラによれば、伝熱管の熱膨張と缶体カバーの熱膨張との差に基づく缶体カバーの熱応力を緩和することができる。
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。
本発明のボイラは、その種類を特に問わないが、たとえば、蒸気ボイラ、温水ボイラ、熱媒ボイラ、廃熱ボイラまたは排ガスボイラである。いずれの場合も、ボイラは、多管式ボイラとされ、典型的には多管式小型貫流ボイラとされる。
具体的には、ボイラは、上部管寄せと下部管寄せとの間を複数の伝熱管で接続して構成される缶体を備える。上部管寄せと下部管寄せとは、上下に離隔して平行に配置され、それぞれ中空の円環状とされている。各伝熱管は、垂直に配置され、上部管寄せと下部管寄せとの間を接続する。すなわち、各伝熱管は、上端部が上部管寄せに接続される一方、下端部が下部管寄せに接続される。各伝熱管は、上部管寄せと下部管寄せとの間に、それらの周方向へ沿って配列されることで、円筒状の伝熱管列を構成する。
伝熱管列は、一列に限らず、二列もしくは三列、またはそれ以上であってもよい。たとえば、缶体は、内側伝熱管列と外側伝熱管列とを備える。この場合、内側伝熱管列は、上部管寄せと下部管寄せとの間に円筒状に配列された複数の内側伝熱管から構成される。また、外側伝熱管列は、内側伝熱管列を取り囲むように、上部管寄せと下部管寄せとの間に円筒状に配列された複数の外側伝熱管から構成される。このように伝熱管列を複数とする場合、各伝熱管列は同心円筒状に配列される。
缶体は、通常、上下方向一方が閉塞され、上下方向他方にバーナが設けられる。このようにして、最も内側に配列される伝熱管列よりも内側が燃焼室とされ、この燃焼室内へ向けてバーナから燃料の燃焼が可能とされる。但し、廃熱ボイラや排ガスボイラとする場合には、缶体は、上下方向一方が閉塞され、上下方向他方の開口部から排ガスが導入される。つまり、廃熱ボイラや排ガスボイラの場合には、最も内側に配列される伝熱管列よりも内側の空間へ、排ガスが導入される。
燃焼室からの燃焼ガス(廃熱ボイラや排ガスボイラの場合には排ガス)は、伝熱管との熱交換が有効になされるように、伝熱管列と伝熱管列との間を、設定された経路で流通する。この経路を規定するために、少なくとも外側伝熱管列(最も外側に配列される伝熱管列)には、その上下方向一端部または上下方向他端部を残して、隣接する伝熱管間の隙間を閉塞するための縦ヒレが設けられる。この場合、縦ヒレが設けられないことで形成された隣接伝熱管間の隙間を介して、燃焼ガスは流通する。
たとえば、缶体が内側伝熱管列と外側伝熱管列とを備える場合、内側伝熱管列には、その上下方向一端部を残して、隣接する内側伝熱管間の隙間を閉塞するように、内側縦ヒレが設けられる。また、外側伝熱管列には、その上下方向他端部を残して、隣接する外側伝熱管間の隙間を閉塞するように、外側縦ヒレが設けられる。そして、内側伝熱管列よりも内側を燃焼室とする。
この場合、燃焼室からの燃焼ガスは、内側伝熱管列の上下方向一端部において、内側縦ヒレが設けられないことで形成された内側伝熱管間の隙間を介して、内側伝熱管列と外側伝熱管列との隙間へ導入される。そして、いずれにしても最終的には、燃焼ガスは、外側伝熱管列の上下方向他端部において、外側縦ヒレが設けられないことで形成された外側伝熱管間の隙間を介して、外側伝熱管列の全周から缶体カバー内へ排出される。そして、その排ガスは、缶体カバーに接続された煙道を介して外部へ排出される。
このような構成の缶体の場合、各伝熱管は、その内部の媒体(水や蒸気など)の飽和温度に近いが、缶体カバーは、伝熱管温度よりもたとえば50〜150℃ほど高い排ガスと接触するために、各伝熱管よりも高温とされる。従って、缶体カバーが単に上部管寄せと下部管寄せとを接続する円筒体である場合には、缶体カバーには、伝熱管との温度差に基づき、熱応力が生じる不都合がある。
この熱応力を緩和するためには、各伝熱管の熱膨張と缶体カバーの熱膨張との差を吸収できるように缶体カバーを構成すればよい。そのために、缶体カバーは、外側伝熱管列の外側縦ヒレを設けた箇所と、上下方向他端部の側の管寄せとを接続すると共に、各伝熱管の熱膨張との差を吸収する形状とされる。
たとえば、缶体カバーは、周側壁の縦断面が略ロ字形の円筒状に形成される。そして、その内周部から缶体カバー内の中空部に排ガスが導入される。その後、その排ガスは、中空部と連通する煙道を介して、外部へ排出される。この際、缶体カバーは、外側伝熱管列との接続部よりも、上下方向一端部の側へ延出するのが好ましい。つまり、中空円筒状の缶体カバーは、その内周面上部が、外側伝熱管列の上下方向他端部と対応されるのがよい。これにより、各伝熱管の熱膨張量との差を一層吸収し易い自由端が、缶体カバーの上下方向一端部に備えられるので、熱応力の緩和を一層確実に図ることができる。
缶体カバーに生じる熱応力の緩和を一層確実に行うためには、缶体カバーをボイラの給気を用いて冷却するのがよい。具体的には、缶体カバーが取り付けられた外側伝熱管列を取り囲むように、ケーシングを設ければよい。そして、缶体カバーが取り付けられた外側伝熱管列とケーシングとの間の空間を介して、燃焼用空気が燃焼室へ送り込まれる構成とすればよい。このようにして、送風機への吸込空気、または送風機からの吐出空気により、缶体カバーの冷却を図ることができる。
ところで、本発明では、外側伝熱管列の上下方向一端部の側においては、その外周側には燃焼ガスが流通しない。従って、上下方向一端部の側の管寄せと、外側伝熱管列との接続部において、外側縦ヒレよりも径方向外側への耐火材の施工を省略することが可能である。すなわち、上下方向一端部の側の外側伝熱管列外周への耐火材の施工を省略することができる。
以下、この発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のボイラの実施例1を示す概略縦断面図である。本実施例のボイラ1は、円筒状の缶体2を備えた多管式小型貫流ボイラである。缶体2は、上部管寄せ3と下部管寄せ4との間を、円筒状に配列された多数の水管(伝熱管)5,5,…、6,6,…で接続して構成される。
上部管寄せ3と下部管寄せ4とは、上下に離隔して平行に配置され、それぞれ中空の円環状とされている。また、上部管寄せ3と下部管寄せ4とは、それぞれ水平に配置されると共に、同一軸線上に配置される。
各水管5,6は、垂直に配置され、下端部が下部管寄せ4に接続される一方、上端部が上部管寄せ3に接続される。各水管5,6は、上部管寄せ3と下部管寄せ4との周方向へ順次に配列されることで、円筒状の水管列を構成する。本実施例では、内側水管列7と外側水管列8とが同心円筒状に配列されている。内側水管列7は、円筒状に配列された内側水管5,5,…にて構成される。一方、外側水管列8は、内側水管列7を取り囲むように、円筒状に配列された外側水管6,6,…にて構成される。
内側水管列7には、下端部の設定領域を残して、隣接する内側水管5,5間の隙間を閉塞するように、内側縦ヒレ9が設けられる。つまり、内側水管5,5間の隙間は、下端部の設定領域を残して、内側縦ヒレ9にて閉塞される。内側水管列7は、内側縦ヒレ9が設けられない下端部において、隣接する内側水管5,5間に隙間が空けられる。この隙間は、内側水管列7の内側と外側とを連通するための連通部(内列連通部という)10とされる。
外側水管列8には、上端部の設定領域を残して、隣接する外側水管6,6間の隙間を閉塞するように、外側縦ヒレ11が設けられる。つまり、外側水管6,6間の隙間は、上端部の設定領域を残して、外側縦ヒレ11にて閉塞される。外側水管列8は、外側縦ヒレ11が設けられない上端部において、隣接する外側水管6,6間に隙間が空けられる。この隙間は、外側水管列8の内側と外側とを連通するための連通部(外列連通部という)12とされる。
上部管寄せ3の中央部には、下方へ向けてバーナ13が設けられる。このバーナ13には、燃料が供給されると共に、燃焼用空気が供給される。バーナ13を作動させることで、缶体2内において燃料の燃焼が行われる。この際、内側水管列7の内側は、燃焼室14として機能する。
燃焼室14での燃料の燃焼による燃焼ガスは、内列連通部10を介して、内側水管列7と外側水管列8との間の燃焼ガス流路15へ導出される。そして、その燃焼ガスは、外列連通部12を介して、缶体カバー16内へ導出される。
この場合、各水管5,6は、その内部の圧力における水や蒸気の飽和温度(たとえば150〜180℃)に近いが、缶体カバー16は、排ガス温度(たとえば350℃)に近くなる。従って、仮に、缶体カバー16が上部管寄せ3と下部管寄せ4との間を接続する単なる円筒状の場合には、缶体カバー16には、各水管5,6との温度差に基づく熱膨張量の差により、熱応力が生じることになる。
この熱応力を緩和するために、本実施例では、缶体カバー16は、各伝熱管の熱膨張との差を吸収する形状とされている。すなわち、缶体カバー16は略円筒状とされ、その周側壁の縦断面は、上下に細長い略ロ字形状とされている。これにより、缶体カバー16内には、円筒状の中空部17が形成される。この中空部17は、缶体カバー16の内周面上部において、周方向へ沿って形成された開口部にて開口する。そして、この開口部は、外列連通部12と対面した状態で配置される。
缶体カバー16について、より具体的に説明すると、缶体カバー16は、同一軸線上に配置された内外二重の円筒(外筒19,内筒20)を備えており、その下端部同士は円環状の下壁18で閉塞されている。また、外筒19は、内筒20よりも上方へ延出して形成されている。内筒20と外筒19との間の円筒状の中空部17は、上述したように、下端部が円環状の下壁18により閉塞される。また、外筒19の上端部には、径方向内側へ延出して円環状の上壁21が設けられる。このような構成の缶体カバー16は、その開口部と外列連通部12とが対応するように設けられる。具体的には、上壁21が上部管寄せ3と接続され、内筒20の上端部が、接続片22を介して、外側縦ヒレ11上端部における外側水管列8の外周側と接続される。これにより、缶体カバー16の下端部は、接続片22よりも下部管寄せ4の側へ延出される。
缶体カバー16の外筒19の下部には、煙道23が接続される。従って、燃焼室14からの燃焼ガスは、燃焼ガス流路15および外列連通部12を介して、缶体カバー16の中空部17へ導入され、この中空部17と連通する煙道23を介して、排ガスとして外部へ排出される。この間、燃焼ガスは、各水管5,6内の水と熱交換し、各水管5,6内の水の加熱が図られる。これにより、上部管寄せ3から蒸気を取り出すことができ、その蒸気は気水分離器(図示省略)などを介して、蒸気使用設備(図示省略)へ送られる。
上部管寄せ3の下面および下部管寄せ4の上面には、各管寄せ3,4と各水管5,6との接続部を覆うように、耐火材24が設けられる。この際、下部管寄せ4側の耐火材24は、下部管寄せ4の中央部をも閉塞するように設けられる。また、下部管寄せ4側の耐火材24の中央部には、円柱状または円錐台状の凹部25を形成するのがよい。
ところで、本実施例では、缶体カバー16は、外側水管列8の中途と上部管寄せ3とを接続する。このように缶体カバー16が上部管寄せ3と下部管寄せ4とを接続しないので、外側水管列8の下部において、下部管寄せ4との間の隙間は、各外側水管6および各外側縦ヒレ11にて封止される。そして、本実施例では、燃焼ガスは、外側水管列8の外周部における下部管寄せ4には接触しない。従って、下部管寄せ4上面の耐火材24は、外側水管列8の外周側には設けなくてもよい。
缶体カバー16の外側には、缶体カバー16が接続された外側水管列8を取り囲むように、円筒状のケーシング26が設けられる。そして、缶体カバー16付き外側水管列8とケーシング26との間の円筒状空間は、上端部が開口される一方、下端部は閉塞されている。そして、ケーシング26の周側壁下部には、連絡路27を介して送風機28の吸込口が接続される。この送風機28は、バーナ13へ燃焼用空気を送り込むためのものである。
従って、外気は、上部管寄せ3上面のバーナ13を取り囲む位置から、缶体カバー16付き外側水管列8とケーシング26との間の空間を介して、燃焼用空気として燃焼室14へ送り込まれることになる。そして、送風機28への吸込空気により、特に缶体カバー16の冷却を図ることができる。但し、送風機28への吸込みではなく、送風機28からの吐出により、缶体カバー16の冷却を図ってもよい。具体的には、送風機28からの吐出空気を、缶体カバー16付き外側水管列8とケーシング26との空間を介して、燃焼用空気として燃焼室14へ送り込んでもよい。
ところで、各内側水管5には、所望により、その外周面から突出する内側横ヒレ(図示省略)をさらに設けてもよい。また、同様に、各外側水管6には、所望により、その外周面から突出するように外側横ヒレ(図示省略)をさらに設けてもよい。この際、外側横ヒレは、外側水管列8の内周側に設けられる。各横ヒレは、上下に離隔して各水管5,6に複数設けることができる。また、各横ヒレは、通常、各水管5,6の径方向外側へツバ状に延出して設けられる。この際、水平方向に対し所望角度だけ傾斜させておくことで、燃焼ガスに旋回流を生じさせることができる。横ヒレの設置の有無、設置領域および設置位置、設置枚数、形状や大きさなどは適宜に設定される。
また、図示例では、各内側水管5の下端部は、それより上部よりも小径部29に形成されている。これは、内列連通部10を通過する燃焼ガスの流量を所望に確保するためである。従って、内列連通部10を通過する燃焼ガスの流量を所望に確保できる場合には、小径部29は必須ではない。内列連通部10の大きさは、隣接する内側水管5,5間の隙間と、内側縦ヒレ9の下端部の高さ位置にも左右されるため、小径部29を設ける代わりに、これら寸法を調整してもよい。一方、図示例では、各外側水管6の上端部には、小径部29は形成されていないが、各内側水管5と同様に小径部29を形成してもよい。
本実施例のボイラ1では、缶体カバー16は、外側水管列8との接続部よりも下部管寄せ4の側へ延出される。従って、缶体カバー16の下端部は、自由端とされる。これにより、各水管温度よりも高温の排ガスが缶体カバー16の中空部17へ導出されても、この温度差に基づく熱膨張量の差は、缶体カバー16が吸収する。
しかも、本実施例では、缶体カバー16は、外側水管列8の中途との隙間が封止される一方、上部管寄せ3との隙間が封止される。また、外側水管列8および外側縦ヒレ11は、その下端部において、下部管寄せ4との隙間が封止される。このようにして、燃焼ガスや排ガスは、燃焼ガス流路15や缶体カバー16の中空部17などの設定経路から漏れ出すことはない。
また、本実施例では、各水管列7(8)は、隣接する水管5,5(6,6)間に隙間を空けて、その隙間に縦ヒレ9(11)を設ける構成である。このような構成により、各水管5,5(6,6)間の隙間への燃焼ガスの流入を可能として、その隙間がデッドスペースとなるのを防止し、また縦ヒレ9(11)により、燃焼ガスから各水管5(6)への伝熱効率を高めることができる。さらに、外側水管列8の上端部全周から放射状に排ガスを出した後、缶体カバー16の中空部17を介して煙道23へ排ガスを導く構成であるから、外側水管列8の周方向全域で均等な排ガスの流れを確保することができる。
図2は、本発明のボイラの実施例2を示す概略縦断面図である。本実施例2のボイラも、基本的には前記実施例1のボイラと同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
前記実施例1のボイラでは、内側水管列7の下端部に内列連通部10を設け、外側水管列8の上端部に外列連通部12を設けた。これにより、缶体2上部のバーナ13からの燃焼ガスは、内側水管列7の下端部の内列連通部10から燃焼ガス流路15へ入り、外側水管列8の上端部の外列連通部12から缶体カバー16へ排出される構成であった。一方、本実施例2のボイラ1では、内側水管列7の上端部に内列連通部10を設け、外側水管列8の下端部に外列連通部12を設けた。これにより、缶体2上部のバーナ13からの燃焼ガスは、内側水管列7の上端部の内列連通部10から燃焼ガス流路15へ入り、外側水管列8の下端部の外列連通部12から缶体カバー16へ排出される構成である。
本実施例2の場合、缶体カバー16の構造は、前記実施例1と上下対称となる。従って、缶体カバー16は、内周面下部において、中空部17が開口され、外列連通部12と連通する。具体的には、缶体カバー16は、内筒20と外筒19との間の円筒状の中空部17が、円環状の上壁21により閉塞され、外筒19は、内筒20よりも下方へ延出して形成されている。また、外筒19の下端部には、径方向内側へ延出して円環状の下壁18が設けられる。そして、下壁18が下部管寄せ4と接続され、内筒20の下端部が、接続片22を介して、外側縦ヒレ11下端部における外側水管列8の外周側と接続される。本実施例2では、煙道23は、缶体カバー16の外筒19の上部に接続される。その他の構成は、前記実施例1と同様であるため、説明は省略する。
本発明のボイラは、前記各実施例の構成に限らず適宜変更可能である。たとえば、前記各実施例では、内側水管列7と外側水管列8とを設けたが、水管列の数は適宜に増減できる。また、前記各実施例では、缶体2の下部を閉塞し、缶体2の上部にバーナ13を設けたが、これとは逆に、缶体2の上部を閉塞し、缶体2の下部にバーナ13を設けてもよい。また、中空部17の断面形状は、適宜に変更可能であり、それに伴い缶体カバー16の形状も変更される。
前記各実施例では、煙道23は、缶体カバー16の外筒19の上端部または下端部に接続されたが、煙道23の缶体カバー16への接続位置は、適宜に変更可能である。
また、前記各実施例では、蒸気ボイラに適用した例について説明したが、温水ボイラや熱媒ボイラにも同様に適用可能である。さらに、前記各実施例において、バーナ13を設ける代わりに、内側水管列7の内側に排ガスを導入すれば、廃熱ボイラや排ガスボイラとすることができる。
本発明のボイラの実施例1を示す概略縦断面図である。 本発明のボイラの実施例2を示す概略縦断面図である。 従来のボイラの概略縦断面図である。
符号の説明
1 ボイラ
3 上部管寄せ
4 下部管寄せ
5 内側水管(内側伝熱管)
6 外側水管(外側伝熱管)
7 内側水管列(内側伝熱管列)
8 外側水管列(外側伝熱管列)
9 内側縦ヒレ
11 外側縦ヒレ
14 燃焼室
16 缶体カバー
23 煙道
24 耐火材
26 ケーシング

Claims (2)

  1. 上部管寄せと下部管寄せとの間に円筒状に配列されて内側伝熱管列を構成する複数の内側伝熱管と、
    前記内側伝熱管列を取り囲むように、前記上部管寄せと前記下部管寄せとの間に円筒状に配列されて外側伝熱管列を構成する複数の外側伝熱管と、
    前記内側伝熱管列の上下方向一端部を残して、隣接する前記内側伝熱管間の隙間を閉塞するよう設けられる複数の内側縦ヒレと、
    前記外側伝熱管列の上下方向他端部を残して、隣接する前記外側伝熱管間の隙間を閉塞するよう設けられる複数の外側縦ヒレと、
    この外側縦ヒレを有する箇所における前記外側伝熱管列と、前記上下方向他端部の側の管寄せとを接続し、前記上下方向他端部における前記外側縦ヒレが設けられない外列連通部からの排ガスを受け入れて煙道へ導き、前記各伝熱管の熱膨張との差を吸収する形状の缶体カバーとを備え
    前記缶体カバーは、前記外側伝熱管列との接続部よりも、前記上下方向一端部の側へ延出した中空円筒状に形成されており、
    前記缶体カバーが取り付けられた前記外側伝熱管列を取り囲むように、ケーシングが設けられており、
    前記缶体カバーが取り付けられた前記外側伝熱管列と、前記ケーシングとの間の空間を介して、燃焼用空気が前記各伝熱管列よりも内側の燃焼室へ送り込まれ
    前記缶体カバーは、同一軸線上に配置された内外二重の外筒および内筒を備えており、その外筒および内筒の上下方向一端部同士は円環状壁で閉塞されており、前記内筒の上下方向他端部の開口部が前記外列連通部と対応して設けられる一方、前記外筒の上下方向一端部に煙道が接続され、
    前記缶体カバーは、前記内筒と前記外側伝熱管との間に隙間を開けて、前記外側伝熱管列との接続部よりも、前記上下方向一端部の側へ延出している
    ことを特徴とするボイラ。
  2. 前記上下方向一端部の側の管寄せと前記外側伝熱管列との接続部において、前記外側縦ヒレよりも径方向外側への耐火材の施工を省略した
    ことを特徴とする請求項1に記載のボイラ。
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