JP5050602B2 - 積層体 - Google Patents
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Description
3Db≦Da≦100Db
であり、かつ粒子(B)からなる層が最表層である積層体である。
本発明における基材を形成する材料は特に限定されるものではないが、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等の公知の樹脂や、ガラス等を挙げることができる。基材は、単一の層からなる単層基材であってもよく、2層以上の層からなる多層基材であってもよい。多層基材の例としては、異なる種類の熱可塑性樹脂からなる層が二層以上積層された多層基材や、熱可塑性樹脂からなる層上に、無機粒子のような熱可塑性樹脂以外の材料からなる層を積層した複合多層基材等が挙げられる。
透明性の観点から、オレフィン系樹脂、塩素含有樹脂、フッ素含有樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂等から形成される基材であることが好ましい。また、基材の形状、大きさ、厚さは、特に限定されるものではない。
また、粒子(A)を主成分とする層は、粒子同士が部分的に接して形成されているため、粒子間に空隙が存在する。この粒子間の空隙や粒子の配列の状態により、粒子層は多様な光学的機能、例えば反射防止機能や、特定波長の光のみを強く反射する機能を発現する。
粒子(A)を主成分とする層上に粒子(A)よりも平均粒子径が非常に小さい粒子(B)を積層すると、粒子(B)は粒子(A)を主成分とする層の表面に存在するのみでなく、層表面の粒子間にも入り込み、積層体表面の平滑性を向上させるが、粒子(A)を主成分とする層の内部や、基材にまでは入り込まない。そのため本発明の積層体では、粒子層内部の粒子の空隙や配列の状態に影響を与えることなく透明性を向上させることが可能である。
3Db≦Da≦100Db 式(1)
を必ず満たすものとする。
平均粒子径の異なる粒子の混合物からなり、かつ体積割合が同一の粒子がある場合には、それらの粒子全てを幅広い粒子径分布のある一種類の粒子とみなし、平均粒子径Daを算出する。
例えば粒子(A)を主成分とする層が、平均粒子径が1nmである粒子(1)40vol%と、平均粒子径が30nmである粒子(2)40vol%と、平均粒子径が40nmである粒子(3)20vol%との混合物から形成されている場合には、粒子(1)と粒子(2)混合物全体を粒子(A)と見なし、Daを算出する。
例えば粒子(A)を主成分とする層が、平均粒子径が1nmである粒子(1)20vol%と、平均粒子径が30nmである粒子(2)80vol%との混合物から形成されている場合には、平均粒子径が30nmである粒子(2)を粒子(A)と見なし、Daを30nmとする。
基材/粒子(A)を主成分とする層/粒子(B)からなる層
粒子(A)を主成分とする層/基材/粒子(A)を主成分とする層/粒子(B)からなる層
粒子(B)からなる層/粒子(A)を主成分とする層/基材/粒子(A)を主成分とする層/粒子(B)からなる層
粒子(B)からなる層/基材/粒子(A)を主成分とする層/粒子(B)からなる層
本発明の積層体は、基材の上に、粒子(A)が液体媒体に分散されてなる粒子分散液(A)を塗布し、液体媒体を除去して粒子(A)を主成分とする層を形成し、次いで該粒子(A)を主成分とする層の上に、粒子(B)が液体媒体に分散されてなる粒子分散液(B)を塗布し、液体媒体を除去して粒子(B)からなる層を形成することにより得られる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジ
オクタデシルジメチルアンモニウム、臭化−N−オクタデシルピリジニウム、臭化セチルトリエチルホスホニウムなどが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステルグリセリン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
両性界面活性剤としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。
例えば細孔を有する粒子を用いる場合には、光学的、電子的、磁気的、生物学的などの機能付与を目的に、前記細孔に目的に応じた材料を導入してもよい。細孔に材料を導入する場合には、層の形成前の粒子に導入してもよいし、基材上に形成された層を構成する粒子に導入してもよい。
<粒子層の表面観察>
原子間力顕微鏡(AFM)を用い、タッピングモードにより積層体の表面観察を行ない、そのAFM像に基づいて粒子層の均一性と緻密性を目視により評価した。
<表面粗さ評価>
原子間力顕微鏡(AFM)により積層体の表面観察を行ない、AFM像の解析に基づき粒子層のRa(中心面を基準にした表面の平均値)を算出した。
<透明性評価>
JIS K7105に準拠し、直読式ヘーズコンピューター(HGM−2DP;C光源;スガ試験機製)を用いて測定した。
<内部構造評価>
粒子塗工面の反対側に黒色のビニールテープを貼り、紫外可視分光光度計(UV−3150; 島津製作所製)により正反射率(入射角5°)を測定した。
トリアセチルセルロースフィルム(厚み:80μm)を基材として用いた。コロイダルシリカ(1)(商品名:スノーテックスST−ZL;BET比表面積法による平均粒子径78nm;固形分濃度40wt%;液体媒体:水;日産化学工業株式会社製)400g、コロイダルシリカ(2)(商品名:スノーテックスST−XS;シアーズ法による平均粒子径4〜6nm;固形分濃度20重量%;液体媒体:水;日産化学工業株式会社製)200g、液体媒体である水1400gを混合し、マグネチックスターラーを用いて攪拌し、粒子分散液(A)を調製した。該粒子分散液(A)におけるシリカ(1)とシリカ(2)の合計体積を100%とするとき、シリカ(1)の割合は80%、シリカ(2)の割合は20%である。したがって、該粒子分散液(A)における粒子(A)はコロイダルシリカ(1)であり、平均粒子径Daは78nmである。
該粒子分散液(A)を、基材上にグラビアロールを用いて10回塗布した。その後、60℃で乾燥して液体媒体を除去し、基材上に粒子(A)を主成分とする層を形成し、積層体(1)を得た。
コロイダルシリカ(3)(商品名:スノーテックスST−XS;シアーズ法による平均粒子径4〜6nm;固形分濃度20重量%;液体媒体:水;日産化学工業株式会社製)20gを、液体媒体である水80gと混合し、マグネチックスターラーを用いて攪拌し、粒子分散液(B)を調製した。比較例1で得た積層体(1)の粒子(A)を主成分とする層上に、該粒子分散液(B)をバーコーターを用いて塗布した。その後、23℃で乾燥して液体媒体を除去し、基材、粒子(A)を主成分とする層、粒子(B)からなる層が順に積層された積層体(2)を得た。得られた積層体(2)における粒子(B)からなる層表面、平滑性が高く、比較例1の積層体(1)よりもHAZE値が低下した。結果を表1に示す。また反射率測定において、290nmおよび430nm周辺に粒子の周期的規則構造に起因する反射波形が見られ、粒子層の内部構造および内部構造に起因する光学的特性が比較例とほとんど変わりないことを確認した。
Claims (1)
- 基材の少なくとも片面に、シリカ(A)を主成分とする層と、前記シリカ(A)とは平均粒子径の異なるシリカ(B)からなる層とが隣接して積層されてなる表面の保護材用積層体であって、前記シリカ(A)の平均粒子径をDa、シリカ(B)の平均粒子径をDbとするとき、
Daが50〜1000nmであり、
Dbが1〜100nmであり、
3Db≦Da≦100Db
であり、かつシリカ(B)からなる層が最表層である表面の保護材用積層体。
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