JP5049681B2 - カード読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に搬送したカードから情報を読み取るカード読取装置の防塵構造に関するものである。
金融機関等に設置された自動取引装置(以下、「ATM」という。)等には、カード読取装置が搭載されている。現状のATM等では、内部から発する電波および磁界等を外部と遮蔽する防磁対策や、外部からの故意的な破壊工作に対する防犯対策のために、筐体を強固で密閉された構造にすることが要求されている。また、内部にある各処理部の熱による動作不良を防止するために、ファン等の冷却装置を設けて、内部で発する熱を外部に逃がして発散させる構造にすることが要求されている。
ATM等の内部を密閉しつつ熱を内部から外部へ逃がすために、ATM等の貨幣入出口に設けられた扉や、カード読取装置のカード挿入口に設けられたシャッタ等を、稼動時に一時的に開いて、通気孔として利用することが行われている。しかし、扉やシャッタ等を開いたときに、塵埃が空気に混じってATM等やカード読取装置の外部から内部に進入し、ATM等の各処理部や、カード読取装置の搬送ローラ、センサ、磁気ヘッド、およびIC接点等に付着して、動作不良を誘発することがある。
そこで、防塵対策として、下記の特許文献1では、カードリーダライタにおいて、カード挿入口を備えるカード搬送路に、カード挿入口を弾性的に閉塞する防塵シートを取り外し可能に設けることが提案されている。また、下記の特許文献2では、カードリーダユニットを収容した労務管理装置において、筐体のフロントパネルに第1のカード挿入口と第2のカード挿入口を概略整列させて設け、第1のカード挿入口と第2のカード挿入口との間に、一対の側板に形成された上下方向の長穴中に一対のローラの回転軸同士を引っ張りばねで連結して構成したローラユニットを設けることが提案されている。
特開2002−298098号公報 特開平8−292997号公報
特許文献1のように防塵シートを設ける構成では、上下フレームや防塵シートの部品精度や組立精度により、カードが上フレームと防塵シートの間に無いときは、カードの挿入方向から見て、上フレームの下面と防塵シートの突起部分との間に隙間が生じ、カードが上フレームと防塵シートの間に有るときは、カードの挿入方向から見て、カードと上フレームの下面や防塵シートの突起部分との間に隙間が生じて、塵埃が装置の外部から内部へ進入し易くなる。また、特許文献2のようにローラユニットを設ける構成では、ローラユニットの部品精度や組立精度により、カードが一対のローラ間に無いときは、カードの挿入方向から見て、ローラ間に隙間が生じ、カードが一対のローラ間に有るときは、カードの挿入方向から見て、カードとローラとの間に隙間が生じて、塵埃が装置の外部から内部へ進入し易くなる。特に、ファン等の冷却装置により空気を装置の内部から外部へ排出する場合には、内部と外部の気圧差により、塵埃が外部から上記隙間を通って内部へ吸い込まれる。
本発明は、上述した問題を解決するものであって、その目的とするところは、防塵性能(塵埃の内部への進入防止性能)の高いカード読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、カードが入出する入出口と、入出口および内部に対してカードを搬送する搬送手段と、内部に搬送されたカードに記録された情報を読み取る読取手段と、入出口と内部との間にあるカードの搬送路を形成する上下フレームと、塵埃が入出口から内部へ進入するのを阻止する阻止手段とを備えたカード読取装置において、阻止手段は、搬送路の上下に搬送路の幅方向と平行に設けられた軸を中心に回転する上下一対の回転部材から成る。一対の回転部材は、互いに接触しつつカードの入出方向から見て一部重なるように該入出方向へずらして設けられ、搬送路を閉塞し、カードとの接触により上下へ退避する。一対の回転部材のうち、一方の回転部材は、他方の回転部材よりも、入出口から遠い位置に配置されている。上下フレームは、入出口と回転部材との間に、搬送路を挟んで対向する上下一対の平坦部を有している。一対の平坦部のうち、一方の回転部材側の平坦部は、他方の回転部材側の平坦部よりも、回転部材側へ長く延びている。
本発明によれば、阻止手段の部品精度や組立精度の影響を受けず、カードが阻止手段間に無いときは、一対の阻止手段が互いに接触して、カードの入出方向から見て、搬送路を隙間無く閉塞し、カードが阻止手段間に有るときは、一対の阻止手段がカードに接触して、カードとともに搬送路を閉塞するので、塵埃がカード読取装置の外部から内部へ進入するのを常に防止することができ、防塵性能が従来よりも高くなる。
図1は、本発明の実施形態に係るカード読取装置10のブロック図である。図2は、カード読取装置10の全体の構造を示す図である。図3A、図3B、および図5は、カード読取装置10の前端部(図2で右端部)の構造を示す図である。図4A、図4B、および図6は、図2の状態のカード読取装置10の後端部(図2で左端部)の構造を示す図である。図2〜図4Bではカード読取装置10を側方から見ていて、図5および図6ではカード読取装置10を上方から見ている。図7は、カード読取装置10の使用例を示す図である。
カード読取装置10は、図7に示すように金融機関等に設置されたATM(Automated Teller Machine)等の上位装置30の前部(右側)に内蔵され、顧客が所有するカード20を受け付けて、該カード20に対して情報の読み取りと書き込みの処理が行えるカードリーダライタから成る。カード20は、磁気カード、ICカード、または磁気ICカードから成る。カード読取装置10は、図1に示す通信制御部13により上位装置30と通信可能に接続されている。顧客は上位装置30の前方に立って、カード20をカード読取装置10に挿入する。図7に示すように上位装置30の後部(左側)には、ファン等の冷却装置40が内蔵されている。上位装置30の背面には、通気孔31が設けられている。上位装置30の背面は、顧客から見えないように壁等で覆われている。
図1に示す主制御部1は、CPUから成り、カード読取装置10の各部を統括的に制御する。記憶部2は、ROMやSRAM等から成る。記憶部2には、主制御部1が各部を制御するためのプログラムやデータ等が記憶される。図2等に示すようにカード読取装置10の前端(右端)には、挿入口15が設けられている。カード読取装置10の後端(左端)には、開口16が設けられている。挿入口15と開口16は、カード20がカード読取装置10の内部14に対して入出する入出口の一例である。また、挿入口15と開口16は、通気孔の一例でもある。挿入口15の近傍には、挿入センサ3が設けられている。挿入センサ3は、マイクロスイッチ等から成り、挿入口15からのカード20の挿入を検知する。
カード読取装置10の内部14には、上下一対の複数の搬送ローラ17、複数の位置センサ4、磁気ヘッド7、およびIC接点9が設けられている。搬送ローラ17は、モータ11(図1)の駆動により正方向または逆方向へ回転し、上下から挟み込んだカード20を前後に往復搬送する。搬送ローラ17とモータ11は、挿入口15、開口16、および内部14に対してカード20を搬送する搬送手段の一例である。位置センサ4は、フォトセンサ等から成り、内部14におけるカード20の位置を検知する。磁気ヘッド7は、内部14に搬送されたカード20の磁気ストライプ20m(図5等)に接触する。IC接点9は、ソレノイド12(図1)の駆動により上下に移動し、内部14に搬送されたカード20のIC接点20c(図5等)に対して離間しまたは接触する。
図1に示す磁気リード制御部5は、磁気ヘッド7を介して、カード20の磁気ストライプ20mに記録された情報を読み取る。磁気ライト制御部6は、磁気ヘッド7を介して、カード20の磁気ストライプ20mに情報を書き込む。IC制御部8は、IC接点9、20cを介して、カード20に内蔵された図示しないICに対して情報の読み取りおよび書き込みを行う。磁気ヘッド7、磁気リード制御部5、IC接点9、およびIC制御部8は、カード20の記録情報を読み取る読取手段の一例である。カード20から読み取った情報は、通信制御部13により上位装置30へ送信される。カード20に書き込む情報は、通信制御部13により上位装置30から受信する。
図2等に示すように内部14と挿入口15または開口16との間には、シャッタ18、19が設けられている。シャッタ18、19は、それぞれソレノイド12(図1)の駆動により上下に移動し、内部14と挿入口15または開口16との間にあるカード20の搬送路21、22を開放しまたは閉塞する。シャッタ18、19およびIC接点9を上下に移動させるソレノイド12は、それぞれ別個のものである。
シャッタ18、19を上げて、搬送路21、22を開放することで、カード20が挿入口15または開口16を通って内部14に対して入出することが可能となる。このため、図7に示す冷却装置40の駆動中に、シャッタ18、19を上げることで、上位装置30の外部の空気が、カード読取装置10の挿入口15から搬送路21を通って内部14へ進入し、さらに内部14から搬送路22と開口16を通って上位装置30の内部32へ進入して、通気孔31から外部へ排出される。つまり、カード読取装置10と上位装置30の内部14、32が冷却される。
シャッタ18、19を下げて、搬送路21、22を閉塞することで、カード20や塵埃やその他の異物が挿入口15を通って内部14に対して入出することが不可能となる。つまり、カード読取装置10の内部14が密閉状態となる。また、シャッタ19を下げて、搬送路22を閉塞することで、内部14に搬送されたカード20をIC接点9、20c同士が接触する位置に停止させることが可能となる。シャッタ19は、カード20を内部14の定位置に停止させるストッパの一例である。
前後端部の搬送路21、22を形成する上下フレーム26、27の凹部28内には、塵埃が挿入口15または開口16から内部14へ進入するのを阻止する阻止手段23が設けられている。阻止手段23は、回転部材24と付勢部材25から構成されている。回転部材24はローラから成る。付勢部材25はばねから成る。
図3A〜図4Bに示すように回転部材24は、搬送路21、22に上下一対でかつカード20の入出方向(カード20の搬送方向、図3A等で左右方向)へ所定距離Xずらして設けられている。詳しくは、図3Aでは、一方(上側)の回転部材24は、他方(下側)の回転部材24よりも、挿入口15から遠い位置に配置されており、図4Aでは、一方(上側)の回転部材24は、他方(下側)の回転部材24よりも、開口16から遠い位置に配置されている。回転部材24は、軸24jを中心に回転する。軸24jは、搬送路21、22の上下に搬送路21、22の幅方向(図5および図6で上下方向)と平行に設けられている。詳しくは、軸24jは、図3A〜図4Bで円周方向に回転可能でかつ上下方向へ移動可能に上下フレーム26、27に支持されている。図5および図6に示すように回転部材24の幅は、搬送路21、22とカード20の幅より大きくなっている。搬送路21、22の幅と高さはそれぞれ、カード20の幅と厚みより若干(カード20が通過できる程度に)大きくなっている。付勢部材25は、一対の回転部材24を互いに接触する方向(図3A等で上方向または下方向)に押圧して付勢する。図3A、図4Aに示すように、上下フレーム26、27は、入出口(挿入口15、開口16)と回転部材24との間に、搬送路21、22を挟んで対向する上下一対の平坦部26b、27bを有している。一方(上側)の回転部材24側の平坦部26bは、他方(下側)の回転部材24側の平坦部27bよりも、回転部材24側へ長く延びている。
上記構成により、一対の回転部材24は、互いに接触しつつ、例えば図3Aおよび図4Aに矢印で示すカード20の入出方向から見て、図8に示すように一部重なる(オーバーラップ量Y)。また、一対の回転部材24は、図5および図6に示すようにカード20と搬送路21、22の全幅に渡って搬送路21、22を閉塞する。また、一対の回転部材24は、それぞれ単独に軸24jを中心に回転しかつ上下に揺動する。さらに、一対の回転部材24は、図3Bおよび図4Bに示すようにカード20との接触により、即ちカード20が一対の回転部材24間に入り込むことにより、カード20に押されて、上下へ退避する。
一方、前述の特許文献2の従来技術を参考にして、図13に示すように一対の回転部材24zをカードの搬送方向へずらすことなく上下方向に配列して設けることも考えられる。しかしこの場合、回転部材24zや付勢部材25等の部品精度や組立精度の影響を受けて、図13に矢印で示すカードの入出方向から見て、図14に示すように一対の回転部材24z間に隙間Sを生じることがある。図8に示すように一対の回転部材24がYの量だけ重なることは、塵埃の挿入口15または開口16からの内部14への進入を阻止するのに効果的であるが、図14に示すように一対の回転部材24z間に隙間Sが生じることは、塵埃の挿入口15または開口16からの内部14への進入を阻止するのに障害となる。
図9A〜図9Jは、カード読取装置10の動作状態を示す図である。カード20を挿入する前は、カード読取装置10の各部は図2、図3A、図4A、および図8に示す状態にある。図9Aに示すようにカード20が挿入口15から挿入されると、挿入センサ3がカード20を検知してON信号を出力する。このON信号を受けて、主制御部1は、ソレノイド12によりシャッタ18を開き、搬送路21を開放する。
そして、図9Bに示すようにさらにカード20が奥へ挿入されると、図3Bに示すように前端部の一対の回転部材24がカード20の形状に従ってそれぞれ上下へ揺動し、カード20を間に挟み込む。このとき、前端部の一対の回転部材24は、上下フレーム26、27の凹部28の側壁26a、27aに接触し、図5に示すようにカード20の全幅に渡って該カード20と接触する。
そして、カード20がシャッタ18の下方を通過して、内部14へ挿入されると、前方の位置センサ4がカード20を検知してON信号を出力する。このON信号を受けて、主制御部1は、カード20を前方から後方へ搬送できるように、モータ11により搬送ローラ17を正方向に回転させる。そして、図9Cに示すようにカード20が前方の搬送ローラ17間に挟み込まれると、カード20が後方へ搬送されて、内部14に取り込まれて行く。
挿入されたカード20が磁気カードである場合は、図9Dに示すようにカード20が磁気ヘッド7の近傍まで搬送されると、中央の位置センサ4がカード20を検知してON信号を出力する。このON信号を受けて、主制御部1は、磁気リード制御部5と磁気ヘッド7によりカード20の磁気ストライプ20mからの情報の読み取りを開始する。
カード20は後方へ搬送されて行く際、前端部の一対の回転部材24から離れた後、磁気ヘッド7に接触する。このため、回転部材24がカード20のエンボス加工部20e(図5等)に接触して、カード20を振動させても、磁気ヘッド7によりカード20の磁気ストライプ20mから情報を読み取るときには、カード20は振動していないので、該読み取り性能が悪化することを防止することができる。図9Eに示すようにカード20が後方へ搬送されて、磁気ストライプ20mが磁気ヘッド7に接触している間、磁気ストライプ20mからの情報の読み取りが行われる。
そして、図9Fに示すようにカード20がシャッタ19の近傍まで搬送されると、中央の位置センサ4がカード20を検知しなくなってOFF信号を出力し、後方の位置センサ4がカード20を検知してON信号を出力する。このOFF、ON信号を受けて、主制御部1は、磁気リード制御部5と磁気ヘッド7によるカード20の磁気ストライプ20mからの情報の読み取りを停止する。
そして、図9Gに示すようにカード20がシャッタ19の下方を通過して、さらに後方へ搬送されると、カード20が磁気ヘッド7から離れた後、図4Bに示すように後端部の一対の回転部材24がカード20の形状に従ってそれぞれ上下へ揺動して、カード20を間に挟み込み、カード20が開口16から突出する。このとき、後端部の一対の回転部材24は、上下フレーム26、27の凹部28の側壁26a、27aに接触し、図6に示すようにカード20の全幅に渡って該カード20と接触する。
カード20を開口16から突出させることで、カード読取装置10のカード搬送方向の長さを短くして小型化を図ることができる。また、カード読取装置10の後端部は、図7に示したように上位装置30に覆われているので、カード20が開口16から突出しても、防犯上等で問題はない。
この後、カード20を顧客に返却する場合またはカード20に情報を書き込む場合は、主制御部1は、一旦モータ11による搬送ローラ17の正方向への回転を停止して、カード20の搬送を停止した後、モータ11により搬送ローラ17を逆方向に回転させ、カード20を後方から前方へ搬送して行く。
また、カード20を回収する場合は、主制御部1は、モータ11による搬送ローラ17の正方向への回転を継続して、カード20をさらに後方へ搬送する。そして、図9Hに示すようにカード20が搬送ローラ17から離れて後方へ搬送されなくなると、上位装置30に内蔵された図示しない回収機構により、カード20が開口16から抜き取られて、上位装置30に内蔵された図示しない回収箱へ回収される。
また、新しいカード20を発行する場合は、上位装置30に内蔵された図示しない繰出機構により、上位装置30に内蔵された図示しないスタッカから新しいカード20が繰り出されて、図9Hに示すように開口16から挿入される。そして、後方の位置センサ4がカード20を検知してON信号を出力すると、主制御部1は、カード20を後方から前方へ搬送できるように、モータ11により搬送ローラ17を逆方向に回転させる。
カード20に情報を書き込む場合は、図9Gに示すように後方にあるカード20を前方へ搬送して行くと、図9Fに示すようにカード20が後端部の一対の回転部材24から離れた後、磁気ヘッド7に接触する。そして、後方の位置センサ4がカード20を検知しなくなってOFF信号を出力し、中央の位置センサ4がカード20を検知してON信号を出力する。このON、OFF信号を受けて、主制御部1は、磁気ライト制御部6と磁気ヘッド7によりカード20の磁気ストライプ20mへの情報の書き込みを開始する。このとき、カード20のエンボス加工部20eが後端部の一対の回転部材24から離れて、カード20が振動していないので、磁気ストライプ20mへの情報の書き込み性能が悪化することを防止することができる。図9Eに示すようにカード20が前方へ搬送されて、磁気ストライプ20mが磁気ヘッド7に接触している間、磁気ストライプ20mへの情報の書き込みが行われる。
そして、さらにカード20が前方へ搬送されると、中央の位置センサ4がカード20を検知しなくなってOFF信号を出力し、前方の位置センサ4がカード20を検知してON信号を出力する。このOFF、ON信号を受けて、主制御部1は、磁気ライト制御部6と磁気ヘッド7によるカード20の磁気ストライプ20mへの情報の書き込みを停止する。
一方、挿入されたカード20がICカードまたは磁気ICカードである場合は、主制御部1は、例えばシャッタ18を開いて、搬送ローラ17を正方向へ回転させた直後に、ソレノイド12によりシャッタ19を閉じて、搬送路22を閉塞する。カード20の種類は、例えば顧客が上位装置30に入力した媒体情報より判別する。これ以外に、例えばカード20のIC接点20cを検知する金属センサを挿入口15近傍に設け、該金属センサからの出力信号によりカード20の種類を判別するようにしてもよい。
カード20が搬送ローラ17により挿入口15から内部14へ取り込まれて、しばらく後方へ搬送されて行くと、図9Iに示すようにカード20がシャッタ19に接触して停止して、中央の位置センサ4がカード20を検知しなくなってOFF信号を出力し、後方の位置センサ4がカード20を検知してON信号を出力する。このOFF、ON信号を受けて、主制御部1は、モータ11による搬送ローラ17の正方向への回転を停止して、カード20の搬送を停止する。
そして、主制御部1は、ソレノイド12によりIC接点9を下降させてカード20のIC接点20cに接触させ、IC制御部8とIC接点9によりカード20のICに対する情報の読み取りまたは書き込みを行う。カード20のICに対する情報の読み取りまたは書き込みを終えると、主制御部1は、ソレノイド12によりIC接点9を上昇させてカード20のIC接点20cから離間させる。そして、カード20を返却する場合は、主制御部1は、モータ11により搬送ローラ17を逆方向へ回転させて、カード20を後方から前方へと搬送して行く。
図9Jに示すように返却するカード20が前端部へ搬送されると、図3Bに示したように前端部の一対の回転部材24がカード20の形状に従ってそれぞれ上下へ揺動し、カード20を間に挟み込む。また、前方の位置センサ4と挿入センサ3がカード20を検知してON信号を出力する。このON信号を受けて、主制御部1は、しばらくしてからモータ11による搬送ローラ17の逆方向への回転を停止させて、カード20の搬送を停止させ、カード20を挿入口15から突出させて抜き取り可能な状態にする。
この後、カード20が挿入口15から抜き取られると、前方の位置センサ4と挿入センサ3がカード20を検知しなくなってOFF信号を出力する。このOFF号を受けて、主制御部1は、図2等に示すようにソレノイド12によりシャッタ18を閉じて、搬送路21を閉塞する。このとき、シャッタ19を閉じている場合は、主制御部1は、ソレノイド12によりシャッタ19を開いて、搬送路22を開放する。
以上によると、阻止手段23を構成する一対の回転部材24が、搬送路21、22の上下に互いに接触しつつ、カード20の搬送方向から見て一部重なるように搬送方向へずらして設けられ、搬送路21、22を閉塞し、カード20との接触により上下へ退避する。このため、阻止手段23の部品精度や組立精度の影響を受けず、カード20が一対の回転部材24間に無いときは、一対の回転部材24が互いに接触して、カード20の入出方向から見て搬送路21、22を隙間無く閉塞する。また、カード20が一対の回転部材24間に有るときは、一対の回転部材24がカード20に接触して、カード20とともに搬送路21、22を閉塞する。よって、塵埃がカード読取装置10の外部から内部14へ進入するのを常に(シャッタ18、19が開いていても)防止することができ、防塵性能(塵埃の内部14への進入防止性能)が従来よりも高くなる。さらに、塵埃が外部からカード読取装置10の内部14を通って上位装置30の内部32へ進入するのも常に防止することができる。
また、阻止手段23を一対の回転部材24で構成したことで、搬送路21、22に対してカード20をスムーズに通過させつつ、塵埃の内部14への進入を防止することができる。また、付勢部材25で一対の回転部材24を互いに接触する方向に付勢していることで、カード20が一対の回転部材24間に無いときは、一対の回転部材24を密着させ、カード20が一対の回転部材24間に有るときは、一対の回転部材24とカード20とを密着させて、塵埃の内部14への進入をより防止することができる。加えて、一対の回転部材24とカード20との密着状態が保たれるので、例えばカード20に水滴が付着していても、該水滴が内部14へ入り込むことを防止することができる。また、回転部材24をローラで構成し、付勢部材25をばねで構成したことで、阻止手段23の構成および構造が単純になり、製造コストを低く抑えることができる。
また、阻止手段23を前後の搬送路21、22に設けたことで、外部にある塵埃等(塵埃や水滴)が挿入口15から搬送路21を通ってカード読取装置10の内部14へ進入すること、塵埃等が挿入口15から搬送路21と内部14と搬送路22と開口16を通って上位装置30の内部32に進入すること、および上位装置30の内部32にある塵埃等が開口16から搬送路22を通ってカード読取装置10の内部14へ進入することをそれぞれ防止することができる。よって、カード読取装置10の内部14にある各部1〜9、11〜13、17〜19や上位装置30の内部32にある各処理部に、塵埃等が付着して動作不良を招くことを防止することができる。
本発明は、以上述べた実施形態以外にも種々の形態を採用することができる。例えば、以上の実施形態では、奥行き(前後方向の長さ)が長いカード読取装置10に本発明を適用したが、本発明はこれ以外にも、例えば図10に示すように奥行きが短いカード読取装置10aに適用することが可能である。カード読取装置10aでは、カード20は前端部または後端部にある阻止手段23aと磁気ヘッド7とに同時に接触する。前端部と後端部の一対の回転部材24aのカード20との接触部分には、図11に示すように柔軟部材29が設けられている。つまり、各回転部材24aの周面は、柔軟部材29で覆われている。柔軟部材29は、カード20より柔軟な天然または合成のゴム若しくは繊維、またはスポンジや合成樹脂等から形成された、円筒状またはブラシ状の部材から成る。
このようにすると、カード20が一対の回転部材24a間に無いときは、一対の回転部材24の周囲の柔軟部材29が互いに押し潰されるように変形して、隙間無く接触し、搬送路21、22がより確実に閉塞される。また、カード20が一対の回転部材24a間に有るときは、柔軟部材29がカード20の形状に従って押し潰されるように変形して、カード20に隙間無く接触し(即ち、カード20が柔軟部材29に食い込み)、一対の回転部材24と柔軟部材29とカード20により搬送路21、22がより確実に閉塞される。さらに、柔軟部材29がカード20のエンボス加工部20eと接触することにより発生する振動を吸収して緩和し、カード20が阻止手段23aと磁気ヘッド7に同時に接触していても、該振動がカード20から磁気ヘッド7に伝わらなくなる。よって、塵埃の外部から内部14への進入と、磁気ヘッド7によるカード20の磁気ストライプ20mからの情報の読み取り性能の悪化とを常に防止することができる。
図11の実施形態では、一対の回転部材24aの両方のカード20との接触部分に柔軟部材29を設けて、一対の回転部材24aを互いに接触するように付勢部材25で付勢しているが、これ以外に、例えば図12に示すように一対の回転部材24b、24cのうち、一方の回転部材24bのカード20との接触部分に柔軟部材29bを設けて、他方の回転部材24cを一方の回転部材24bと柔軟部材29bを介して接触するように付勢部材25で付勢するようにしてもよい。図12の阻止手段23bでは、カード20のエンボス加工部20eの凸部と対向する一方の回転部材24bの周面を柔軟部材29bで覆うことで、柔軟部材29bがカード20との接触により変形して、上方へ退避した状態となる。このようにすると、阻止手段23bの部品点数がより少なくなり、製造コストをより低く抑えることができる。
さらに、以上の実施形態では、磁気ヘッド7とIC接点9を両方備えたカードリーダライタから成るカード読取装置10に本発明を適用したが、本発明はこれ以外にも、例えば磁気ヘッド、IC接点、非接触式のICヘッドのいずれか一方を備えたカードリーダやカードリーダライタ等のような、カード読取装置に適用することが可能である。
本発明の実施形態に係るカード読取装置のブロック図である。 同カード読取装置の全体の構造を示す図である。 同カード読取装置の前端部の構造を示す図である。 同カード読取装置の前端部の構造を示す図である。 同カード読取装置の後端部の構造を示す図である。 同カード読取装置の後端部の構造を示す図である。 同カード読取装置の前端部の構造を示す図である。 同カード読取装置の後端部の構造を示す図である。 同カード読取装置の使用例を示す図である。 同カード読取装置の一対の回転部材を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 同カード読取装置の動作状態を示す図である。 従来技術を参考にした他の例を示す図である。 従来技術を参考にした他の例を示す図である。
符号の説明
5 磁気リード制御部
7 磁気ヘッド
8 IC制御部
9 IC接点
10、10a カード読取装置
11 モータ
14 内部
15 挿入口
16 開口
17 搬送ローラ
20 カード
21、22 搬送路
23、23a、23b、23c 阻止手段
24、24a、24b、24c 回転部材
25 付勢部材
29、29b 柔軟部材

Claims (5)

  1. カードが入出する入出口と、
    入出口および内部に対してカードを搬送する搬送手段と、
    内部に搬送されたカードに記録された情報を読み取る読取手段と、
    入出口と内部との間にあるカードの搬送路を形成する上下フレームと、
    塵埃が入出口から内部へ進入するのを阻止する阻止手段と、を備えたカード読取装置において、
    前記阻止手段は、前記搬送路の上下に搬送路の幅方向と平行に設けられた軸を中心に回転する上下一対の回転部材から成り、
    前記一対の回転部材は、互いに接触しつつカードの入出方向から見て一部重なるように該入出方向へずらして設けられ、前記搬送路を閉塞し、カードとの接触により上下へ退避し、
    前記一対の回転部材のうち、一方の回転部材は、他方の回転部材よりも、入出口から遠い位置に配置され、
    前記上下フレームは、入出口と回転部材との間に、前記搬送路を挟んで対向する上下一対の平坦部を有し、
    前記一対の平坦部のうち、前記一方の回転部材側の平坦部は、前記他方の回転部材側の平坦部よりも、回転部材側へ長く延びていることを特徴とするカード読取装置。
  2. 請求項に記載のカード読取装置において、
    前記一対の回転部材を互いに接触する方向に付勢する付勢部材を設けたことを特徴とするカード読取装置。
  3. 請求項に記載のカード読取装置において、
    前記回転部材はローラから成り、前記付勢部材はばねから成ることを特徴とするカード読取装置。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載のカード読取装置において、
    前記阻止手段は、当該装置の前後にある前記入出口と前記内部との間の前記搬送路に設けられていることを特徴とするカード読取装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載のカード読取装置において、
    前記阻止手段のカードとの接触部分に、カードより柔軟な柔軟部材を設けたことを特徴とするカード読取装置。
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