JP5049034B2 - 金属リング保持方法及び金属リング保持装置 - Google Patents

金属リング保持方法及び金属リング保持装置 Download PDF

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Description

本発明は、薄板状の無端金属リングを両側から挟んで保持する金属リング保持方法及び金属リング保持装置に関する。
例えば、無段変速機に採用される動力伝達用のベルトにおいては、環状に積層配列された複数のエレメントを一体に結束するために、複数の金属リングを積層してなる積層リングが用いられる。この種の積層リングを構成する金属リングは、肉薄な円筒状ドラムを所定幅毎に輪切り状に切断することによって無端帯状に形成された後、周長補正機に投入されて所定の周長となるように加工される。
従来、この周長補正機に金属リングを投入し、周長補正機から金属リングを払い出すものとして、例えば下記特許文献1に記載されたような金属リング投入払出装置が知られている。
この金属リング投入払出装置は、リング投入載置部に載置された薄板状の無端金属リングを周長補正機に支持させる作業を行うリング投入装置と、周長補正機に支持された金属リングを払い出してリング払出載置部に載置させる作業を行うリング払出装置とで構成される。
リング投入装置は、金属リングの一方の端面が載置される投入リング載置部と、この上の金属リングを把持して周長補正機へ移送する投入リング移送手段とを備える。投入リング載置部は、平面視円形状の金属リングを、周長補正機に合わせて平面視長円形状に変形させる作業を行うものである。投入リング載置部は、載置された金属リングの外周側の一方側に一つの面を向けて設けられた固定ブロックと、金属リングを挟んで前記固定ブロックの一つの面に対向する位置に一つの面が該固定ブロックの一つの面と平行となるように設けられ、固定ブロックに向かって進退自在に形成された進退ブロックとを備える。
投入リング載置部上の進退ブロックと固定ブロックとの間に載置された平面視円形状の金属リングは、進退ブロックの前進に伴って進退ブロックの押圧により固定ブロックに圧接され、固定ブロックの一つの面及び進退ブロックの一つの面に対して平行に対向する一対の弦部と両弦部を介して対向する一対の円弧部とからなる平面視長円形状に変形させられる。
一方、リング払出装置は、周長補正機に支持された金属リングを把持して移送する払出リング移送手段と、金属リングの払い出し位置に設けられて払出リング移送手段によって移送された金属リングが載置される払出リング載置部とを備える。払出リング載置部は、周長補正機に支持された平面視長円形状の金属リングを円形状に復元させるものである。払出リング載置部は、払出リング移送手段に把持された金属リングに掛止して該金属リングを払出リング移送手段から離脱させる離脱手段である離脱部材と、離脱した金属リングがその復元弾性によって該払出リング載置部から飛び出さないように規制する規制壁とを備える。
払出リング移送手段により平面視長円形状に変形させられた状態で把持され、払出リング載置部の上方に移送された金属リングは、離脱手段による掛止により払出リング移送手段から離脱させられて払出リング載置部上に落下するとともに、払出リング移送手段による把持が解除された瞬間にその復元弾性によって平面視円形状に復元させられる。
しかしながら、従来技術の金属リング投入払出装置では、金属リングを平面視円形状から平面視長円形状に変形させる際、圧接により生じる応力が金属リングの一方側すなわち進退ブロック側に偏って掛かることとなるので、金属リングがその復元弾性によって進退ブロックと案内ブロックとの間から外方に飛び出すおそれがある。また、金属リングを平面視長円形状から平面視円形状に復元させる際、規制壁が設けられているとはいえ、離脱手段により払出リング載置部に落下させられた金属リングがその復元弾性によって規制壁を超えて外方に飛び出すおそれがある。以上のように金属リングが飛び出して損傷すると、不良品として製品に使用することができなくなるので、飛び出しを防ぐことが必要となる。したがって、この飛び出しを防ぐために、金属リングを平面視円形状から平面視長円形状に変形させる際に、又は、平面視長円形状から平面視円形状に復元させる際に、金属リングを確実に保持することが望まれる。
国際公開WO2002/034479号のパンフレット
本発明は、以上の点に鑑み、薄板状の無端金属リングを平面視円形状から平面視長円形状に変形させる際、又は、平面視長円形状から平面視円形状に復元させる際に、金属リングを確実に保持する金属リング保持方法及び金属リング保持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の金属リング保持方法は、薄板状の無端金属リングを両側から挟んで保持する金属リング保持方法において、平面視円形状の金属リングの一方の端面をリング載置部に載置し、該金属リングの外周側の互いに対向する位置を、一対の押え板の平行面で両側から均等に押圧して両押え板を接近させることにより、該金属リングを、平行に対向する一対の弦部と両前記弦部を介して対向する一対の円弧部とからなる平面視長円形状に変形させて保持する工程と、該両押え板の押圧を均等に解除して該両押え板を互いに離反させることにより、該平面視長円形状の金属リングを平面視円形状に復元させて保持する工程とを備えることを特徴とする。
また、本発明の金属リング保持方法は、薄板状の無端金属リングを両側から挟んで保持する金属リング保持装置であって、金属リングを載置するためのリング載置部に一方の端面が載置された前記金属リングの外周側の互いに対向する位置に平行面を向けて互いに接近自在かつ離反自在に設けられた一対の押え板と、両前記押え板を、平面視円形状の前記金属リングを両前記押え板で両側から挟んで押圧することにより平行に対向する一対の弦部と両前記弦部を介して対向する一対の円弧部とからなる平面視長円形状に変形させて保持する位置と、前記押圧を解除することにより前記平面視長円形状の金属リングを前記平面視円形状に復元させて保持する位置との間で移動させるリング押圧手段とを備えることを特徴とする金属リング保持装置により、実施可能である。
本発明の金属リング保持装置によれば、前記リング押圧手段によって、前記平行面の間に前記平面視円形状の金属リングが載置されている両前記押え板を、前記金属リングを前記平面視長円形状に変形させて保持する位置まで互いに接近させることにより、前記金属リングを両前記押え板で両側から挟んで押圧する。これにより、前記平面視円形状の金属リングは、両前記押え板の押圧による圧接により形成された前記平行面に平行な一対の弦部と両前記弦部の接近に伴う両前記弦部以外の部分の湾曲により形成された一対の円弧部とからなる平面視長円形状に変形させられた状態で、両前記押え板に保持される。このとき、前記平面視円形状の金属リングは、従来技術の金属リング投入払出装置とは異なり一方側からではなく両前記押え板により両側から圧接され、この圧接による応力が前記金属リングの両側に均等に掛かることとなる。したがって、前記金属リングを平面視円形状から平面視長円形状に変形させる際に、該金属リングは両前記押え板の平行面の間から外方に飛び出すことなく確実に保持される。
また、前記リング押圧手段によって、前記平行面の間に前記金属リングを挟んで押圧することにより平面視長円形状に変形させている両前記押え板を、前記金属リングを前記平面視円形状に変形させて保持する位置まで互いに離反させることにより、両前記押え板による押圧を解除する。これにより、前記平面視長円形状の金属リングは、前記平面視円形状に復元させられた状態で、両前記押え板に保持される。このとき、前記平面視長円形状に変形させられた金属リングは、従来技術の金属リング投入払出装置とは異なり、両前記押え板による前記金属リングへの押圧が両前記押え板の平行面の離反に伴って両側から均等に解除されることとなる。したがって、前記金属リングを平面視長円形状から平面視円形状に復元させる際に、該金属リングは両前記押え板の平行面の間から外方に飛び出すことなく確実に保持される。
また、本発明の金属リング保持装置においては、前記リング押圧手段は、ピニオンと、前記ピニオンに噛合するとともに前記ピニオンを介して平行に対向する一対のラックとを備え、各前記ラックは、軸方向が前記押え板の移動方向に対して平行となるように各前記押え板に連結されていることが好ましい。
これによれば、両前記ラックは、前記ピニオンの回転に連動して互いに移動することにより両前記押え板を互いに接近又は離反させるので、両前記押え板の移動速度は互いに等しくなる。これにより、前記金属リングを平面視円形状から平面視長円形状に変形させる際に、両前記押え板を接近させて前記金属リングを両側から均等に押圧することができるので、より確実に保持することができる。また、前記金属リングを平面視長円形状から平面視円形状に復元させる際に、両前記押え板を離反させて前記金属リングへの押圧を両側から均等に解除することができるので、より確実に保持することができる。さらに、前記リング押圧手段は前記ピニオンと前記一対のラックとで構成されるので、簡単な構成となる。
また、本発明の金属リング保持装置においては、両前記押え板は、両前記押え板の間で前記平面視長円形状に保持された前記金属リングを両前記弦部のそれぞれの一部を内外側面から挟持することにより把持する少なくとも二対の爪部材を回避可能な凹み部を備えることが好ましい。
これによれば、前記二対の爪部材が前記金属リングを挟持する際に、前記二対の爪部材を前記凹み部内に回避させることにより、前記二対の爪部材が両前記押え板に接触することを防ぐことができる。
また、本発明の金属リング保持装置においては、両前記弦部のそれぞれの一部が内外側面から少なくとも二対の爪部材で挟持されることにより前記平面視長円形状に保持された前記金属リングへの前記挟持が解除された際に、両前記押え板が前記平面視円形状に復元しようとする前記金属リングを両側から保持可能な位置で待機していることが好ましい。
これによれば、前記二対の爪部材で挟持されることにより前記平面視長円形状に保持された前記金属リングを両前記押え板の間に載置する際に、前記金属リングの側面と各前記押え板との間には隙間が作られるので、前記金属リングが両前記押え板に接触して傷つくことを防ぐことができる。また、両前記押え板の間に載置された前記金属リングへの前記二対の爪部材による挟持を解除した際に、両前記押え板は前記平面視円形状に復元しようとする前記金属リングを確実に保持することができる。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。図1は本発明の実施形態のリング保持装置が適用される周長補正機を示す正面図であり、図2は図1示の本発明の実施形態のリング保持装置を示す平面図であり、図3はリング押圧手段を示す平面図であり、図4はリング投入払出機を示す断面側面図である。なお、図1において、後述の払出リング搬送機の記載は省略されている。
本発明の金属リング保持装置を周長補正機に適用した場合について示す。図1の周長補正装置1は、薄板状の無端金属リングWの周長補正を行う周長補正機2と、周長補正機2に投入しようとする金属リングWを保持する本発明の投入リング保持装置3と、周長補正機2から払い出された金属リングWを保持する本発明の払出リング保持装置5と、金属リングWを周長補正機2に投入する又は周長補正機2から払い出すリング投入払出機7とで構成される。
周長補正機2は、駆動ローラ21及び従動ローラ22と、ローラ21,22の中間位置に昇降自在の補正ローラ23とで構成される。周長補正機2は、補正ローラ23を図示しない昇降手段によって上昇させることにより、駆動ローラ21と従動ローラ22とに掛け回された金属リングWを周長補正する。
投入リング保持装置3は、両側にガードレール32aを有し金属リングWを略水平方向に搬送する第1コンベア32の終端部に設けられ、金属リングWの一方の端面が載置される投入リング載置部33と、投入リング載置33に載置された金属リングWの外周側の互いに対向する位置に平行面34aを向けて互いに接近自在かつ離反自在に設けられた一対の投入用押え板34と、両投入用押え板34を移動させる第1リング押圧手段35とで構成され、第1コンベア32の終端部から投入リング載置部33に金属リングWを搬送する投入リング搬送機41を具備する。
投入リング載置部33は、第1コンベア32とは反対側の端部に、両投入用押え板34の平行面34に対して垂直に設けられたストッパ33aを有している。
両投入用押え板34は、平行面34aに後述のリング投入払出機7の二対二組の爪部材78をそれぞれ回避可能な凹み部34bを備え、平行面34aの第1コンベヤ32側の端に平面視略扇状の案内面34cを有している。
図3示の第1リング押圧手段35は、ピニオン36と、ピニオン36に噛合するとともにピニオン36を平行に対向する一対の横ラック37と、両横ラック37よりも下方位置でピニオン36に噛合するとともに一端がシリンダ38に連結された縦ラック39とで構成され、両横ラック37は、軸方向が両投入用押え板34の移動方向に対して平行となるように両投入用押え板34に連結されている。第1リング押圧手段35は、シリンダ38の伸縮により縦ラック39がピニオン36を時計回り(又は、反時計回り)に回転させる方向に進行すると、ピニオン36の回転に連動して両横ラック37が互いに進行することにより、両投入用押え板34を互いに接近(又は、離反)させるようになっている。そして、図2示のように、第1リング押圧手段35は、両投入用押え板34を、平面視円形状の金属リングWを前記押え板で両側から挟んで押圧することにより後述の平面視長円形状に変形させて保持する位置Pと、この押圧を解除することにより平面視長円形状の金属リングWを平面視円形状に復元させて保持する位置Qを経て、位置Qよりも僅かに互いに離反した位置との間で移動させることができるようになっている。
投入リング搬送機41は、第1コンベヤ32の終端部及び払出リング載置部53の上方に延在するシリンダ42と、シリンダ42の伸縮により移動自在に設けられた支持部材43と、支持部材43にシリンダ44を介して支持され、シリンダ44の伸縮により上下方向に移動自在に設けられた金属リングWよりも小径の係止部材45とで構成される。
払出リング保持装置5は、第1コンベヤ32の延長上に設けられた両側にガードレール52aを有する第2コンベヤ52の始端部に設けられ、金属リングWの一方の端面が載置される払出リング載置部53と、払出投入リング載置53に載置された金属リングWの外周側の互いに対向する位置に平行面54aを向けて互いに接近自在かつ離反自在に設けられた一対の払出用押え板54と、両払出用押え板54を移動させる第2リング押圧手段55とで構成され、払出リング載置部53から第2コンベア52の始端部に金属リングWを搬送する図2示の払出リング搬送機61を具備する。
両払出用押え板54は、平行面54aにリング投入払出機7の二対二組の爪部材78をそれぞれ回避可能な凹み部54bを備え、平行面54aの第2コンベヤ52側の端には案内板54cを有している。
図3示の第2リング押圧手段55は、第1リング押圧手段35と同様の構成を有していて、第2リング押圧手段55は、両払出用押え板54を、位置Pと、位置Qを経て、位置Qよりも僅かに互いに離反した位置との間で移動させることができるようになっている。
図2示の払出リング搬送機61は、投入リング載置部33と第2コンベヤ52の始端部の上方に延在するシリンダ62と、シリンダ62に沿って摺動自在に設けられた摺動部材63と、摺動部材63に支持部材64を介して支持され、端面により払出リング載置部53に載置された金属リングWの外側面に当接可能に設けられた押出し部材65とで構成される。
図4示のリング投入払出機7は、後述の移動手段9に吊設された吊設部材71と、金属リングWを把持する一組の第1のアーム部材72及び第2のアーム部材73とで構成される。吊設部材71は、上端部に設けられたモータMと、このモータMによって回転駆動される第1のプーリ74と、下端部に設けられた第2のプーリ75と、第1のプーリ74及び第2のプーリ75に掛装されたベルト76とを備える。アーム部材72,73は、互いに直交し、第2のプーリ75の回転軸に直交状態を保持したまま回動自在に軸支されている。さらに、アーム部材72,73は、先端にシリンダ77の伸縮により進退自在に設けられ、図示しないアクチュエータにより開閉自在とされた二対二組の爪部材78を備える。アーム部材72,73は、爪部材78で金属リングWの内外側面を挟持することにより該金属リングWを把持する。
以上の構成により、リング投入払出機7は、第1のプーリ74の回動に連動するベルト76を介して第2のプーリ75を回動させることにより、アーム部材72,73を直交状態を保持させたまま回動させる。例えば、第1のアーム部材72が下方を指向し第2のアーム部材73が水平方向を指向しているとき、直交状態を保持したまま90°回動することにより、第1のアーム部材72は水平方向を指向し第2のアーム部材73は上方を指向することとなる。そして、リング投入払出機7は、アーム部材72,73の回動と、爪部材78の進退と、爪部材78による金属リングWの把持又は把持の解除とを行うことにより、金属リングWを周長補正機2に投入したり周長補正機2から払い出したりする。
図1及び図4示の移動手段9は、両周長補正機2のローラ21〜23よりも上方で両リング載置部33,53の上方に延在し、払出リング載置部53側の端部に設けられたモータ91の駆動により回転するボールネジ92と、回転するボールネジ92に沿って摺動自在に設けられた摺動部材93とで構成される。摺動部材93には、吊設部材71が吊設されている。
次に、投入リング保持装置3と払出リング保持装置5の作動について周長補正装置1の作動に沿って説明する。はじめに、投入リング保持装置3の作動について説明する。まず、投入リング搬送機41が係止部材45を第1コンベヤ32の終端部の上方へ移動させ、次に、係止部材45を第1コンベヤ32の終端部に搬送された平面視円形状の金属リングWの内側に下降させる。次に、投入リング搬送機41が係止部材45を投入リング載置部33に移動させることにより、金属リングWは係止部材45によって係着されて投入リング載置部33へ搬送される。このとき、金属リングWが両投入用押え板34に衝突しないように、両投入用押え板34は位置Qよりも僅かに互いに離反した位置で待機している。次に、投入リング搬送機41が係止部材45の移動を停止し上昇すると、金属リングWは両投入用押え板34の案内面34cに当接して投入リング載置部33の中央部に案内され、両投入用押え板34の間の所望の位置に載置される。
次に、投入リング保持装置3が、両投入用押え板34を位置Qまで互いに接近させて、両投入用押え板34を平面視円形状の金属リングWの両側に当接させる。投入リング保持装置3が両投入用押え板34を位置Pまで互いに接近させることにより、両投入用押え板34で金属リングWを両側から挟んで押圧する。これにより、平面視円形状の金属リングWは、両投入用押え板34の押圧による圧接により平行面34aに平行に形成された一対の弦部Waと両弦部Waの接近に伴う両弦部Wa以外の部分の湾曲により形成された一対の円弧部Wbとからなる所望の平面視長円形状に変形させられ、両投入用押え板34の間で保持される。また、金属リングWが両投入用押え板34により押圧される際に、金属リングWの外側面がストッパ33aに当接させられることにより、金属リングWは所定の位置に定置されることとなる。
次に、リング投入払出機7が、アーム部材72,73を投入リング載置部33の上方へ移動し、第1のアーム部材72の爪部材78を投入リング載置部33に対向させ、投入リング載置部33上に下降させる。このとき、第1のアーム部材72の各爪部材78は両投入用押え板34の凹み部34b内に入り込むので、爪部材78が両投入用押え板34に接触することが防がれる。次に、第1のアーム部材72が投入リング載置部33上の金属リングWを爪部材78で挟持することにより、両投入用押え板34の間で平面視長円形状に保持された金属リングWは、両弦部Waのそれぞれの一部を内外側面から挟持され平面視長円形状を保持した状態で把持される。
次に、リング投入払出機7が第1のアーム部材72の爪部材78を上昇させ、アーム部材72,73を90°回転し水平移動することにより、第1のアーム部材72の爪部材78を周長補正機2に対向させる。このとき、第2のアーム部材73は、リング載置部33,53の上方で待機している。次に、第1のアーム部材72が金属リングWを周長補正機2の駆動ローラ21と従動ローラ22とに掛け回し、爪部材78による金属リングWの挟持を解除する。以上説明したように、第1コンベア32により搬送された金属リングWは、投入リング保持装置3により平面視円形状から平面視長円形状に変形させられ、続いて、リング投入払出機7により周長補正機2に投入される。
次に、払出リング保持装置5の作動について説明する。まず、リング投入払出機7が、第1のアーム部材72の爪部材78を周長補正機2に対向させ、駆動ローラ21と従動ローラ22とに掛け回され、周長補正が完了した金属リングWを爪部材78で挟持することにより、周長補正機2から金属リングWを取り外す。このとき、第1のアーム部材72は、爪部材78で金属リングWの両弦部Waのそれぞれの一部を内外側面から挟持することにより、平面視長円形状を保持した状態で金属リングWを把持する。次に、リング投入払出機7が、アーム部材72,73を払出リング載置部53の上方へ水平移動し、90°回転して第1のアーム部材72の爪部材78を払出リング載置部53に対向させる。このとき、払出リング載置部53の両払出用押え板54は、平面視長円形状の金属リングWが払出リング載置部53に載置されたときに金属リングWに接触せず、かつ、爪部材78による挟持が解除されたときに平面視円形状に復元しようとする金属リングWを両側から保持可能な、位置Pよりも僅かに互いに離反した位置で待機している。また、払出リング搬送機61の押出し部材65は、払出リング載置部53の第2コンベヤ52とは反対側に待機している。
次に、リング投入払出機7が第1のアーム部材72の爪部材78を払出用リング載置部53上に下降させる。このとき、第1のアーム部材72の各爪部材78は両払出用押え板54の凹み部54b内に入り込むので、爪部材78が両払出用押え板54に接触することが防がれる。次に、第1のアーム部材72が爪部材78による金属リングWの挟持を解除すると、平面視長円形状の金属リングWは、復元弾性により平面視円形状に復元しようとするものの、両払出用押え板65により両側から押圧され平面視長円形状が保持される。次に、リング投入払出機7は第1のアーム部材72の爪部材78を上昇させる。
次に、払出リング保持装置5は、両払出用押え板54を位置Qまで互いに離反させて、両払出用押え板54による金属リングWへの押圧を解除する。これにより、平面視長円形状の金属リングWは、復元弾性によって平面視円形状に復元させられる。次に、払出リング保持装置5が、両払出用押え板54をさらに互いに離反させることにより両払出用押え板54の平行面54aと金属リングWとの間に隙間が作られる。
次に、払出リング搬送機61の押出し部材64が第2コンベヤ52の始端部へ向かって移動することにより、押出し部材64が金属リングWの外側面に当接する。さらに押出し部材64が移動することにより、金属リングWは押出し部材64に押され、両払出用押え板54の案内部54cに当接して、第2コンベヤの始端部に搬送される。以上説明したように、周長補正機2で周長補正された金属リングWは、リング投入払出機7により周長補正機2から払い出され、続いて、払出リング保持装置5により平面視長円形状から平面視円形状に復元させられた後に、第2コンベア52に搬送される。
本実施形態の投入リング保持装置3によれば、金属リングWを平面視円形状から平面視長円形状に変形させる際に、従来技術の金属リング投入払出装置とは異なり一方側からではなく両投入用押え板34により両側から圧接され、この圧接による応力が金属リングWの両側に均等に掛かることとなるので、金属リングWは両投入用押え板34の平行面34aの間から外方に飛び出すことなく確実に保持される。また、本実施形態の払出リング保持装置5によれば、金属リングWを平面視長円形状から平面視円形状に変形させる際に、従来技術の金属リング投入払出装置とは異なり両払出用押え板54による金属リングWへの押圧が両払出用押え板54の平行面54aの離反に伴って両側から均等に解除されることとなるので、金属リングWは両投入用押え板34の平行面34aの間から外方に飛び出すことなく確実に保持される。
また、第1リング押圧手段35及び第2リング押圧手段55は、ピニオン36と、一対の横ラック37と、縦ラック39とで構成されるので、簡単な構成となる。また、第1リング押圧手段35は、ピニオン36の回転に連動して互いに移動して両投入用押え板34を互いに接近させるので、両投入用押え板34の移動速度は互いに等しくなる。これにより、投入リング保持装置3が金属リングWを平面視円形状から平面視長円形状に変形させる際に、両投入用押え板34を接近させて金属リングWを両側から均等に押圧することができるので、より確実に保持することができる。同様に、両払出用押え板54の移動速度は互いに等しくなるため、払出リング保持装置5が金属リングWを平面視長円状から平面視円形状に復元させる際に、両払出用押え板54を離反させて金属リングWへの押圧を両側から均等に解除することができるので、より確実に保持することができる。
また、両押え板34,54は、リング投入払出機7の爪部材78を回避可能な凹み部34b,54bを有するので、爪部材78が両押え板34,54の間の金属リングWを挟持する際に、爪部材78を凹み部34b,54b内に回避させることにより、爪部材78が両押え板34,54に接触することを防ぐことができる。
また、爪部材78に挟持され平面視長円形状に保持された金属リングWを払出リング載置部53へ載置する際に、両払出用押え板54が平面視円形状に復元しようとする金属リングWを両側から保持可能な位置で待機しており、金属リングWの側面と両払出用押え板54との間には隙間が作られるので、金属リングWが両払出用押え板54に接触して傷つくことを防ぐことができる。また、両払出用押え板54の間に載置された金属リングWへの爪部材78による挟持を解除した際に、両払出用押え板54は平面視円形状に復元しようとする金属リングWを確実に保持することができる。
本発明の実施形態のリング保持装置を備える周長補正装置を示す正面図。 図1示の本発明の実施形態のリング保持装置を示す平面図。 リング押圧手段を示す平面図。 リング投入払出機を示す断面側面図。
符号の説明
3,5…金属リング保持装置、33,53…リング載置部、 34,54…一対の押え板、 34a,54a…平行面、 34b,54b…凹み部、 35,55…リング押圧手段、 36…ピニオン、 37…一対のラック、 78…爪部材、 P…金属リングを平面視長円形状に変形させて保持する位置、 Q…金属リングを平面視円形状に復元させて保持する位置、 W…金属リング、 Wa…一対の弦部、Wb…一対の円弧部。

Claims (5)

  1. 薄板状の無端金属リングを両側から挟んで保持する金属リング保持方法において、
    平面視円形状の金属リングの一方の端面をリング載置部に載置し、該金属リングの外周側の互いに対向する位置を、一対の押え板の平行面で両側から均等に押圧して該両押え板を接近させることにより、該金属リングを、平行に対向する一対の弦部と該両弦部を介して対向する一対の円弧部とからなる平面視長円形状に変形させて保持する工程と、
    該両押え板の押圧を均等に解除して該両押え板を互いに離反させることにより、該平面視長円形状の金属リングを平面視円形状に復元させて保持する工程とを備えることを特徴とする金属リング保持方法。
  2. 薄板状の無端金属リングを両側から挟んで保持する金属リング保持装置であって、
    金属リングを載置するためのリング載置部に一方の端面が載置された前記金属リングの外周側の互いに対向する位置に平行面を向けて互いに接近自在かつ離反自在に設けられた一対の押え板と、
    両前記押え板を、平面視円形状の前記金属リングを両前記押え板で両側から挟んで押圧することにより平行に対向する一対の弦部と両前記弦部を介して対向する一対の円弧部とからなる平面視長円形状に変形させて保持する位置と、前記押圧を解除することにより前記平面視長円形状の金属リングを前記平面視円形状に復元させて保持する位置との間で移動させるリング押圧手段とを備えることを特徴とする金属リング保持装置。
  3. 請求項記載の金属リング保持装置において、
    前記リング押圧手段は、ピニオンと、前記ピニオンに噛合するとともに前記ピニオンを介して平行に対向する一対のラックとを備え、
    各前記ラックは、軸方向が前記押え板の移動方向に対して平行となるように各前記押え板に連結されていることを特徴とする金属リング保持装置。
  4. 請求項又は請求項記載の金属リング保持装置において、
    両前記押え板は、両前記押え板の間で前記平面視長円形状に保持された前記金属リングを両前記弦部のそれぞれの一部を内外側面から挟持することにより把持する少なくとも二対の爪部材を回避可能な凹み部を備えることを特徴とする金属リング保持装置。
  5. 請求項乃至請求項のうちのいずれか1項に記載の金属リング保持装置において、
    両前記弦部のそれぞれの一部が内外側面から少なくとも二対の爪部材で挟持されることにより前記平面視長円形状に保持された前記金属リングへの前記挟持が解除された際に、両前記押え板が前記平面視円形状に復元しようとする前記金属リングを両側から保持可能な位置で待機していることを特徴とする金属リング保持装置。
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