JP5047874B2 - 表示装置用の筐体およびこれを用いた表示装置 - Google Patents
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Description
このような液晶表示装置は、大別して、液晶パネル、バックライトシャーシ、電気系回路、いわゆるバックカバーである外装ハウジング、フロント枠カバーにより構成されている。
例えば、バックライトシャーシは、比較的に製造コストを低減可能な押出成形により形成される構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
そして、一般に大型の液晶表示装置は、壁掛けにして使用したいという要望もあるので、軽量化が求められている。
この発明では、回路基板は、反対面、対向面、中空リブによりシャーシの内部に形成された基板収納空間に収納されるので、シャーシの外部に回路基板を取り付ける場合と比較して、筐体の薄型化が図れる。
また、シャーシには、中空リブが設けられているので、シャーシの剛性を確保できる。
さらに、シャーシの内部は中空なので、シャーシおよび筐体の軽量化を図ることができる。
そして、シャーシは樹脂材料にて形成されるので、金属を用いる場合と比較して、シャーシおよび筐体の軽量化を図ることができる。
この発明では、一対の中空リブは回路基板を挟持するので安定して回路基板を固定することができる。
この発明では、中空リブの厚さ寸法が1mm以上3mm以下であるので、回路基板を安定して固定しつつ、シャーシの剛性も確保できる。
この発明では、様々な大きさの回路基板に応じて一対の中空リブを形成することができる。一般的な回路基板の大きさは、10mm以上200mm以下であるので、一対の中空リブは、対向面間の距離が10mm以上200mm以下になる状態に成形することができる。
この発明では、凹状の固定部に対応するように金型を設計することにより、シャーシを押出成形する際に、容易に凹状の固定部を形成することができる。また、固定部を凹状にすることにより、回路基板を取り付ける際には、固定部に回路基板を長手方向に沿って挿入することで、取り付けることができる。
この発明では、回路基板の回路面は表示装置本体の発熱による影響を受けにくくなるので、回路基板の損傷を防止できる。
この発明では、ガラスエポキシ基板(以下「ガラエポ基板」と略記する)は優れた剛性を有するので、一対の中空リブがガラエポ基板を挟持する際、シャーシの剛性を向上させることができる。また、ガラエポ基板に限らず、例えば、セラミック基板などの高剛性を有する回路基板であればよい。
この発明では、表示装置が上述の筐体を備えるので、薄型化が図れるとともに、剛性に優れ回路基板を取付可能な表示装置を得ることができる。
なお、この本実施形態では、表示装置として液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)を備える液晶テレビやモニタなどの液晶表示装置を例示するが、これに限られず、照明装置などでもよい。
図1は、本実施形態における表示装置を示す斜視図である。図2は、表示装置のシャーシを示す断面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の表示装置100は、いわゆる薄型の表示装置100であり、図示しない入力端子に入力された画像データを画面表示する装置である。この表示装置100は、筐体200と、表示装置本体としてのLCD300と、LCD300に画像を表示させる表示制御手段310と、などを備えている。なお、図1には、説明の都合上LCDが省略されている。
この筐体200は、平面視で略矩形状のシャーシ210と、シャーシ210の長手方向の両端部に嵌合される嵌合部材220と、を備える。
シャーシ210は、例えば、高い放熱性を有するポリカーボネート(PC)などの熱可塑性樹脂にて異形押出により形成されている。
シャーシ本体211の長手方向の両端部は、平坦な自由端213である。このシャーシ210の自由端213は、シャーシ210を成形する際に熱線膨張による応力を吸収して熱変形を防止する。
立上部212は、電極などの電気ユニットを収納可能な収納凹部212Aを有している。
図2に示すように、シャーシ本体211は、押出方向である長手方向に沿って一連に形成された複数の第1および第2の中空リブ214A,214Bを有している。
これら第1および第2の中空リブ214A,214Bは、一方の立上部212から他方の立上部212に亘って所定の間隔で形成されており、内部空間の断面は略四角形状である。このため、第1および第2の中空リブ214A,214Bは断面視で略はしご状に形成されている。
また、反射面211Aと化粧面211Bとの間隔は、5mm以上30mm以下であり、好ましくは、8mm以上20mm以下である。ここで、反射面211Aと化粧面211Bとの間隔が5mm未満であると、表示制御手段310の表示を制御する回路基板410を収納できないおそれがある。また、反射面211Aと化粧面211Bとの間隔が30mmを越えると、シャーシ210および筐体200の薄型化が図れない場合がある。
回路基板410としては、例えば、ガラスエポキシ(以下「ガラエポ」と略記する)基板やセラミックス基板などの剛性の高いものが好ましい。また、回路基板410がくし型であれば、第1の中空リブ214Aの長手方向の端部に挿入することにより、回路基板410を固定してもよい。
なお、第1の中空リブ214Aにおける、切欠き係合部214A2が設けられていない部分の厚さ寸法は、第2の中空リブ214Bの厚さ寸法と同等にすることも可能である。
第2の中空リブ214Bの厚さ寸法は、0.5mm以上2mm以下であり、好ましくは、0.8mm以上1.5mm以下である。ここで、第2の中空リブ214Bの厚さ寸法は0.5mm未満であると、シャーシ本体211の剛性が低下する場合がある。一方、第2の中空リブ214Bの厚さ寸法は2mmを超えると、樹脂材料の使用量が増大して、製造コストが増加する場合がある。
LCD300とシャーシ本体211の反射面211Aとの間には、表示制御手段310が配設されている。表示制御手段310は、軸方向がシャーシ本体211の長手方向に沿って配設された光源としての冷陰極管光源311(Cold Cathode Fluorescent Lamp:CCFL)と、この光源311の光を反射する反射層312と、互いの立上部212に架設された拡散板313とを有する。
この外装枠219の立上部212に対向する側面には、取付凸部219Aが突設され、この取付凸部219Aがシャーシ210の立上部212の先端部に形成された取付孔212Bに挿入されることにより、外装枠219がシャーシ210に固定される。
なお、取付凸部219Aの先端部には、図示しない係合爪部が設けられていても良く、外装枠219が立上部212の先端部に図示しないねじにより固定されていても良い。
そして、立上部212および中空リブ214Bには、ねじ孔600がそれぞれ形成され、これらのねじ孔600が略連続する状態で、ねじ孔600にねじ601を螺着させて、シャーシ210に外装枠219を固定する。
この場合、シャーシ210は第2の中空リブ214Bを有し、高い剛性を有しいるので、シャーシ210に外装枠219を強固に固定することができる。
また、外装枠219には、スピーカや電気回路、各種部品を取付可能なタップやリブが設けられていても良い。
前記したような表示装置100によれば、以下に示す作用効果を奏することができる。
本実施形態の表示装置100に、LCD300の表示領域と反対側の平面に略対向する反射面211Aを有し樹脂材料の異型押出にて押出方向に沿って一連である複数の第1の中空リブ214Aを有する略平板状に成形されたシャーシ210のシャーシ本体211を設け、シャーシ本体211の反射面211Aと反対側の化粧面211B、反射面211Aおよび第1の中空リブ214Aにより、回路基板410を収納する基板収納空間を区画形成し、第1の中空リブ214Aには、回路基板410を取付可能な切欠き係合部214A2を設けた。
このため、回路基板410は、化粧面211B、反射面211A、第2の中空リブ214Aによりシャーシ210の内部に形成された基板収納空間に収納されるので、シャーシ210の外部に回路基板410を取り付ける場合と比較して、光源などの配設自由度を向上させたり、筐体200の薄型化を図ることができる。
また、シャーシ210には、第2の中空リブ214Aが設けられているので、シャーシ210の剛性を確保できる。
さらに、シャーシ210の内部は中空なのでシャーシ210および筐体200の軽量化を図ることができる。
そして、シャーシ210は樹脂材料にて形成されるので、さらにシャーシ210および筐体200の軽量化を図ることができる。
このため、一対の第2の中空リブ214Aは回路基板410を挟持するので安定して回路基板410を固定することができる。
このため、様々な大きさの回路基板410に応じて一対の第2の中空リブ214Aを形成することができる。一般的な回路基板410の大きさは、10mm以上200mm以下であるので、一対の第2の中空リブ214Aは、対向面214A1,214A1間の距離が10mm以上200mm以下になる状態に成形することができる。
このため、凹状の切欠き係合部214A2に対応するように金型を設計することにより、シャーシ210を押出成形する際に、容易に切欠き係合部214A2を形成することができる。また、切欠き係合部214A2を凹状にすることにより、回路基板410を取り付ける際には、切欠き係合部214A2に回路基板410を長手方向に沿って挿入することで、取り付けることができる。
このため、回路基板410の回路面411はCCFL311の発熱による影響を受けにくくなるので、回路基板410の損傷を防止できる。
このため、ガラエポ基板は優れた剛性を有するので、一対の第1の中空リブ214Aがガラエポ基板を挟持する際、シャーシ210の剛性を向上させることができる。
このため、表示装置100が筐体200を備えるので、薄型化が図れるとともに、剛性に優れ回路基板を取付可能な表示装置を得ることができる。
なお、以上に説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的および効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造および形状などは、本発明の目的および効果を達成できる範囲内において、他の構成などとしても問題はない。
図3は、他の実施形態におけるシャーシと外装枠との関係を示す斜視図である。図4は、他の実施形態における表示装置を示す断面図である。
200………筐体
210………シャーシ
211A……対向面としての反射面
211B……反対面としての化粧面
214A……第1の中空リブ
214B……第2の中空リブ
214A2…取付部としての切欠き係合部
300………表示装置本体としての液晶ディスプレイ
Claims (8)
- 一平面に画像を表示させる表示領域を有するパネル状の表示装置本体と、この表示装置本体の表示を制御する回路基板とが取り付けられ、前記表示装置本体の前記表示領域を外面に臨ませて前記表示装置本体を収納する表示装置用の筐体であって、
前記表示装置本体の表示領域と反対側の平面に略対向する対向面を有し樹脂材料の異型押出にて押出方向に沿って一連である複数の中空リブを有する略平板状に成形されたシャーシを備え、
前記シャーシには、前記対向面と反対側の反対面、前記対向面および前記中空リブにより、前記回路基板を収納する基板収納空間が区画形成され、
前記中空リブには、前記回路基板を取付可能な取付部が押出方向に一連に設けられた
ことを特徴とした表示装置用の筐体。 - 請求項1に記載の表示装置用の筐体であって、
互いに隣接する一対の前記中空リブは、前記回路基板を挟持可能に設けられた
ことを特徴とした表示装置用の筐体。 - 請求項2に記載の表示装置用の筐体であって、
前記一対の中空リブは、互いの対向方向である厚さ寸法がそれぞれ1mm以上3mm以下に形成されたことを特徴とした表示装置用の筐体。 - 請求項2または請求項3に記載の表示装置用の筐体であって、
前記一対の中空リブは、それぞれ互いに対向する対向面を有し、
これら対向面間の距離は、前記回路基板の大きさに応じて設定された
ことを特徴とした表示装置用の筐体。 - 請求項4に記載の表示装置用の筐体であって、
前記中空リブの対向面には、前記取付部が配設され、
前記取付部は、押出方向に沿って一連であり前記回路基板に係合可能な凹状に形成された
ことを特徴とした表示装置用の筐体。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の表示装置用の筐体であって、
前記回路基板は、回路が形成された回路面が前記シャーシの反対面に対向する状態に収納された
ことを特徴とした表示装置用の筐体。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の表示装置用の筐体であって、
前記回路基板は、ガラスエポキシ基板である
ことを特徴とした表示装置用の筐体。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の表示装置本体と、
請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の表示装置用の筐体と、を備えた
ことを特徴とした表示装置。
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