JP5046707B2 - ペット用トイレシーツとその作製方法 - Google Patents

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本発明は、犬や猫などのペットに室内の決められた場所で用を足す習慣をつけさせることができるペット用トイレシーツに関し、素早く尿を吸収し、端から尿が漏れ出すことがないペット用トイレシーツとその作製方法に関する。
最近のペットブームを背景に、犬や猫などのペットを室内で飼う機会が増えている。そして、ペットに決められた場所(ペット用のトイレ)で用を足す習慣をつけさせて、室内をペットの糞尿で汚さないようにするためのペット用トイレシーツが、例えば、特許文献1に示されている。
特開2005−27537号公報
従来のペット用トイレシーツ1は、例えば、図7に示す通り、ペットの四肢等と直接触れる透液性の表面シーツ2と、室内の床、プラスチックトレイなどと接する不透液性の裏面シーツ4と、この裏面シーツ4、表面シーツ2の間に介在し、ペットの尿を吸収して保持する吸液シート3とで構成されている。なお、表面シーツ2は、例えば、不織布21であり、裏面シーツ4は、例えば、プラスチック、合成ゴム等を材質とする不透液性フィルム41である。
吸液シート3は、吸水ポリマー31で形成された層と、パルプ32で形成された層とが複数積層されて構成されている。パルプ32の層は、素早くペットの尿を吸収することができる特徴があり、吸水ポリマー31の層は、ペットの尿を直接的に、またはパルプ32の層に吸収された尿を間接的に吸水して膨張し、保持することができる特徴がある。例えば、図7において、吸液シート3は、二つのパルプ32の層の間に、二つの吸水ポリマー31の層が挟まれるようにして構成されている。
したがって、ペットがペット用トイレシーツ1の表面シーツ2である不織布21の上で放尿すると、ペットの尿は、不織布21を通過し、まず、吸液シート3の不織布21側に位置する一のパルプ32の層に吸収される。さらに、一のパルプ32の層に吸収された尿は、二つの吸水ポリマー31の層によって徐々に吸水され、保持される。なお、裏面シーツ4である不透液性フィルム41側に位置する他のパルプ32の層は、例えば、ペットの放尿が過剰量であった場合に、一のパルプ32の層にて吸収されず、二つの吸水ポリマー31の層によっても吸水されない余剰の尿を吸収するために予備的配置されている。
しかし、上記のようなペット用トイレシーツ1では、ペットが放尿し、その尿を不織布21側に位置する一のパルプ32の層が素早く吸収しても、ブロッキング現象と呼ばれる、吸水ポリマー31の層が尿を吸水しはじめるまでにタイムラグが生じる現象が起こるため、放尿された尿が、不織布21や一のパルプ32の層にしばらく残こるという問題がある。このため、ペットが用を足した後も、しばらく不織布21などが濡れている状態が続くので、不潔であり、室内に尿の悪臭が漂うという問題が発生する。また、犬猫などのペットは習性により、ペット用トイレシーツ1の端にて放尿する場合が多いため、これによりペット用トイレシーツ1の端から床へ尿が漏れ出て、室内の床が汚れ、掃除が大変であるという問題もある。そして、ペット用トイレシーツ1の端から繰り返し尿が漏れ出て、室内の床が汚れてしまうと、掃除によっても室内に漂う悪臭を取り除けなくなるといった重大な問題もあった。
本発明は、上記実情に鑑み提案され、ペットの尿を素早く吸収し、保持して、悪臭の発生を防止することができ、さらに、端から尿が漏れ出さないで室内を清潔に保つことができるペット用トイレシーツとその作製方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るペット用トイレシーツは、透液性の表面シーツと、不透液性の裏面シーツと、この裏面シーツ、前記表面シーツの間に介在する吸液シートと、からなるペット用トイレシーツにおいて、前記吸液シートの前記表面シーツ側表面に、周縁部から中央部へ向けて前記吸液シートの厚みが薄くなるような凹部をエンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段により設け、前記凹部の略中央に前記吸液シートを更に凹ませて第2凹部を形成したことを特徴とする。
上記ペット用トイレシーツにおいて、吸液シートを、吸水ポリマーとパルプとから積層して構成し、第2凹部を、パルプを凹ませることにより形成したことを特徴とする。
また、上記ペット用トイレシーツにおいて、吸液シートを、吸水ポリマーとパルプとから積層して構成し、第2凹部を、吸水ポリマーを中抜きすることにより形成したことを特徴とする
さらに、上記したペット用トイレシーツの周縁部に、吸液シートの周縁部に形成された盛り上がり部が表面シーツで覆われて形成されるせき止め部を設けるとよい。
なお、上記したペット用トイレシーツは、吸水ポリマーとパルプとが積層されて構成された吸液シートを、エンボス加工を兼ね、凸部を備えた圧縮手段により圧縮し、前記吸液シートの表面シーツ側表面全体にエンボス加工による凹凸を形成するとともに、前記吸液シートの表面シーツ側表面に周縁部から中央部へ向けて前記吸液シートの厚みが薄くなるような凹部を設ける工程と、前記パルプを凹ませる、または、前記吸水ポリマーを中抜きすることにより、前記凹部の略中央に更に凹んだ第2凹部を形成する工程と、前記吸液シートの凹部とエンボス加工による凹凸とを有する面を、表面シートで覆面する工程と、前記吸液シートの凹部とエンボス加工による凹凸とを有しない面を、裏面シートで覆面する工程と、から構成されるペット用トイレシーツの作製方法により作製することが好ましい。
本発明に係るペット用トイレシーツは、吸水ポリマーとパルプとから積層して構成した吸液シートの表面シーツ側表面の略中央に、パルプを凹ませる、または、吸水ポリマーを中抜きすることにより凹ませた第2凹部を設けたので、ペットの尿が吸液シートに吸収されつつ、吸液シートに設けた凹部に沿って尿の流れる向きが形成されるため、尿を効率よく吸液シートに吸収、保持することができる。これにより、ペット用トイレシーツの表面シーツに尿がしばらく残るということがなくなり、表面シーツなどが濡れている状態が続くということがなくなって、室内のペットの尿による悪臭の発生を防止することができる。
また、吸液シートの表面シーツ側表面に、周縁部から中央部へ向けて吸液シートの厚みが薄くなるような凹部を設けたので、ペットがペット用トイレシーツの周縁部にて放尿しても、ペットの尿が吸液シートに吸収されつつ、吸液シートの表面シーツ側表面に設けた凹部に沿って尿の流れる向きが形成されて、尿を効率よく吸液シートに吸収、保持することができ、室内のペットの尿による悪臭の発生を防止しつつ、ペット用トイレシーツの端から尿が漏れ出て、室内の床が汚れることを防止することができる。
また、上記した吸液シートの表面シーツ側表面に設ける凹部は、エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段により設けたので、ペットがペット用トイレシーツの周縁部にて放尿しても、ペットの尿が吸液シートに吸収されつつ、吸液シートの表面シーツ側表面の凹部に沿って尿の流れる向きを形成することができ、さらに、エンボス加工による凹凸によって、尿の流れる向きの形成を促進させることができて、尿を効率よく吸液シートに吸収、保持することができ、室内のペットの尿による悪臭の発生を防止することができる。
また、ペット用トイレシーツの周縁部に、吸液シートの周縁部に形成された盛り上がり部が表面シーツで覆われて形成されるせき止め部を設けたので、ペットがペット用トイレシーツの周縁部にて放尿しても、せき止め部にて尿を吸収することができ、ペット用トイレシーツの端から尿が漏れ出て、室内の床が汚れることを防止することができる。特に、ペット用トイレシーツの表面シーツの周縁部のせき止め部を、吸液シートと同様の成分である、少なくとも吸水ポリマーまたはパルプを含有させて形成したので、ペット用トイレシーツの端から尿が漏れ出て、室内の床が汚れることを確実に防止することができて、室内を清潔に保つことができる。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る参考例1におけるペット用トイレシーツの概略断面図、図2は、本発明に係る実施例2におけるペット用トイレシーツの概略断面図、図3は、本発明に係る実施例3におけるペット用トイレシーツの概略断面図、図4は、本発明に係る実施例4におけるペット用トイレシーツの概略断面図、図5は、本発明に係る実施例5におけるペット用トイレシーツの概略断面図である。図6(a)〜(c)は、本発明に係るペット用トイレシーツの作製方法を示す概略工程図であって、図6(a)が、エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段により圧縮する工程の概略斜視図、図6(b)が、不織布で覆面する工程の概略正面図、図6(c)が、不透液性フィルムで覆面する工程の概略正面図である。なお、図7に従来例として示したペット用トイレシーツと同一又は相当部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本発明に係るペット用トイレシーツ1は、図1から図5までに示す通り、透液性の表面シーツ2としての不織布21と、不透液性の裏面シーツ4としての不透液性フィルム41と、この不透液性フィルム41、不織布21の間に介在する吸液シート3とで構成され、この吸液シート3を、エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段によって圧縮することにより、吸液シート3の不織布21側表面に大きな凹部33を設けるとともに、不織布21側表面全体にエンボス加工による小さな凹凸34を形成したものである。
参考例1)
まず、図1に示す通り、吸液シート3は、不織布21側の第一吸水ポリマー層311と、この第一吸水ポリマー層311の不織布21側の面と反対側の面に接する第一パルプ層321と、この第一パルプ層321の第一吸水ポリマー層311が接する面と反対側の面に接する第二吸水ポリマー層312と、この第二吸水ポリマー層312の第一パルプ層321が接する面と反対側の面に接する第二パルプ層322と、で構成されている。
特に、第一吸水ポリマー層311の不織布21側の面は、周縁部3aから中央部へ向けて吸液シート3の厚みが薄くなるように凹んでいて、この凹みが、吸液シート3の不織布21側表面に設けられた大きな凹部33に相当する。また、第一吸水ポリマー層311の不織布21側表面全体には、エンボス加工による小さな凹凸34が形成されている。
吸液シート3の周縁部3aには、盛り上がり部35が形成されている。吸液シート3の周縁部3aの盛り上がり部35は、不織布21に覆われることで、ペット用トイレシーツ1の周縁部1aのせき止め部11を形成している。
なお、ペット用トイレシーツ1の周縁部1aのせき止め部11は、不織布21の周縁部と、第一吸水ポリマー層311の周縁部、第一パルプ層321の周縁部、第二吸水ポリマー層312の周縁部、第二パルプ層322の周縁部からなる吸液シート3の周縁部3aとで構成されている。
参考例1に係るペット用トイレシーツ1の作製方法は、図6のように、吸液シート3を、エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段100により圧縮する工程Aと、この工程Aにより形成された、大きな凹部33とエンボス加工による小さな凹凸34とを有する吸液シート3の不織布21側表面となる面を、不織布21で覆面する工程Bと、吸液シート3の凹部33と凹凸34を有しない面を、不透液性フィルム41で覆面する工程Cと、から構成されている。
具体的には、図1および図6に基づいて説明する。
まず、第一パルプ層321の一方の面に、吸水ポリマーを噴霧して第一吸水ポリマー層311を形成する。第一パルプ層321の他方の面には、吸水ポリマーを噴霧して第二吸水ポリマー層312を形成する。さらに、この第二吸水ポリマー層312の第一パルプ層321に接する面と反対側の面に第二パルプ層322を接合させて、吸液シート3を作製する。
続いて、作製した吸液シート3をエンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段100により圧縮する工程Aにより、 吸液シート3の不織布21側表面となる面に大きな凹部33を設けるとともに、吸液シート3の不織布21側表面となる面全体にエンボス加工による小さな凹凸34を形成する。その後、不織布21で覆面する工程Bにより、吸液シート3の大きな凹部33と小さな凹凸34とを有する不織布21側表面となる面を不織布21で覆う。さらに、不透液性フィルム41で覆面する工程Cにより、吸液シート3の大きな凹部33と小さな凹凸34とを有しない面を不透液性フィルム41で覆う。
最後に、表面側から裏面側へ不織布21、吸液シート3、不透液性フィルム41の順に接合している三者を一体的に裁断し、ペット用トイレシーツ1を作製する。なお、吸液シート3の周縁部3aの盛り上がり部35は、エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段100により圧縮する工程Aを行うことで、吸液シート3の周縁部3aが中央部に比べて相対的に盛り上がることにより、形成される。
そうすると、参考例1に係るペット用トイレシーツ1は、ペットが放尿しても、ペットの尿が吸液シート3に吸収されつつ、不織布21側表面に設けられた大きな凹部33に沿って尿の流れる向きが形成されるので、放尿された尿が効率よく吸液シート3に吸収され、保持される。また、この効果は、エンボス加工により吸液シート3の不織布21側表面全体に形成された小さな凹凸34によって促進される。
さらに、ペット用トイレシーツ1の周縁部1aにてペットが放尿しても、ペット用トイレシーツ1の周縁部1aのせき止め部11によって、尿が素早く吸収され、保持されつつ、不織布21側表面に設けられた大きな凹部33に沿って尿の流れる向きが形成されるので、放尿された尿が効率よく吸液シート3に吸収され、保持されて、ペット用トイレシーツ1の端から尿が漏れ出るということが防止される。
(実施例2)
ここで、図2に示す通り、本発明に係るペット用トイレシーツ1における吸液シート3を、参考例1の吸液シートにおける第一パルプ層321に代えて、一方の面の中央部に凹みを有するように処理された第一パルプ層321を用いることができる。すなわち、本実施例2に係るペット用トイレシーツ1の吸液シート3を、一方の面の中央部に凹みを有するように処理された第一パルプ層321と、この第一パルプ層321の中央部に凹みを有するように処理された面に接する第一吸水ポリマー層311と、この第一吸水ポリマー層311が接する第一パルプ層321の面と反対側の面に接する第二吸水ポリマー層312と、この第二吸水ポリマー層312の第一パルプ層321が接する面と反対側の面に接する第二パルプ層322と、で構成してもよい。そうすると、本実施例2に係る吸液シート3における第一吸水ポリマー層311は、第一パルプ層321の凹みを有する面に吸水ポリマーが噴霧され、中央部が凹んで形成される。
なお、本実施例2に係るペット用トイレシーツ1の作製方法は、一方の面の中央部に凹みを有するように処理された第一パルプ層321を用い、この第一パルプ層321の凹みを有する面に、吸水ポリマーを噴霧して、中央部が凹んだ第一吸水ポリマー層311を形成すること以外、参考例1のペット用トイレシーツ1の作製方法と同様である。
そうすると、本実施例2に係るペット用トイレシーツ1は、参考例1のペット用トイレシーツ1の特徴に加え、特に、一方の面の中央部に凹みを有するように処理された第一パルプ層321を用いたことにより、吸液シート3の不織布21側表面の中央部が凹んだので、より効率的に、吸液シート3の不織布21側表面に設けられた大きな凹部33に沿って尿の流れる向きを形成することができる。
(実施例3)
また、図3に示す通り、本発明に係るペット用トイレシーツ1における吸液シート3を、中央部が凹んでいる第一吸水ポリマー層311と、この第一吸水ポリマー層311の不織布21側の面と反対側の面に接し、この第一吸水ポリマー層311に接する凹みを有さない第一パルプ層321と、この第一パルプ層321の第一吸水ポリマー層311が接する面と反対側の面に接する第二吸水ポリマー層312と、この第二吸水ポリマー層312の第一パルプ層321が接する面と反対側の面に接する第二パルプ層322と、で構成してもよい。
すなわち、本実施例3に係るペット用トイレシーツ1の作製方法は、第一パルプ層321の一方の面に、吸水ポリマーを噴霧して第一吸水ポリマー層311を形成する際、吸水ポリマーを中抜きしつつ噴霧して、中央部が凹んだ第一吸水ポリマー層311を形成する。それ以外は、上記した参考例1のペット用トイレシーツ1の作製方法と同様である。
そうすると、本実施例3に係るペット用トイレシーツ1では、実施例2に係るペット用トイレシーツ1の特徴に加え、特に、使用する吸水ポリマーの量を節約でき、コスト削減および環境負荷低減などの効果を期待することができる。
(実施例4)
また、図4に示す通り、本発明に係るペット用トイレシーツ1における吸液シート3を、中央部が凹んでいる第一吸水ポリマー層311と、この第一吸水ポリマー層311の不織布21側の面と反対側の面に接する第二吸水ポリマー層312と、この第二吸水ポリマー層312の第一吸水ポリマー層311に接する面と反対側の面に接する凹みを有さない第一パルプ層321と、で構成してもよい。
すなわち、本実施例4に係るペット用トイレシーツ1の作製方法は、第一パルプ層321の一方の面に吸水ポリマーを噴霧して第二吸水ポリマー層312を形成し、さらに、この第二吸水ポリマー層312の第一パルプ層321に接する面と反対側の面に、吸水ポリマーを中抜きしつつ噴霧して、中央部が凹んだ第一吸水ポリマー層311を形成し、吸水シート3を作製する。そして、作製した吸液シート3からペット用トイレシーツ1を作製していく工程までは、上記した参考例1のペット用トイレシーツ1の作製方法と同様である。
なお、吸液シート3の周縁部3aの盛り上がり部35は、吸液シート3をエンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段100により圧縮する工程Aにより圧縮することで、第一吸水ポリマー層311の周縁部、第二吸水ポリマー層312の周縁部、第一パルプ層321の周縁部からなる吸液シート3の周縁部3aが中央部に比べて相対的に盛り上がることにより、形成される。
そうすると、本実施例4に係るペット用トイレシーツ1は、実施例3に係るペット用トイレシーツ1の特徴に加え、吸液シート3の有するパルプ層が第一パルプ層321の一層のみとなるので、パルプが堅いためにペット用トイレシーツ1を折り畳みにくいという問題を解決することができる。
(実施例5)
また、図5に示す通り、本発明に係るペット用トイレシーツ1における吸液シート3を、中央部が凹んでいる第一吸水ポリマー層311と、この第一吸水ポリマー層311の不織布21側の面と反対側の面に接し、中央部が凹んでいる第二吸水ポリマー層312と、この第二吸水ポリマー層312の第一吸水ポリマー層311に接する面と反対側の面に接し、第二吸水ポリマー層312に接する面の中央部に凹みを有するように処理された第一パルプ層321と、で構成してもよい。
本実施例5に係るペット用トイレシーツ1の作製方法は、一方の面の中央部に凹みを有するように処理された第一パルプ層321を用い、この第一パルプ層321の凹みを有する面に吸水ポリマーを噴霧して中央部が凹んだ第二吸水ポリマー層312を形成し、この中央部が凹んだ第二吸水ポリマー層312の第一パルプ層321に接する面と反対側の面に、吸水ポリマーを噴霧して、中央部が凹んだ第一吸水ポリマー層311を形成し、吸液シート3を作製する。そして、作製した吸液シート3からペット用トイレシーツ1を作製していく工程までは、上記した参考例1のペット用トイレシーツ1の作製方法と同様である。
なお、吸液シート3の周縁部3aの盛り上がり部35は、吸液シート3をエンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段100により圧縮する工程Aにより圧縮することで、第一吸水ポリマー層311の周縁部、第二吸水ポリマー層312の周縁部、第一パルプ層321の周縁部からなる吸液シート3の周縁部3aが中央部に比べて相対的に盛り上がることにより、形成される。
そうすると、本実施例5に係るペット用トイレシーツ1は、参考例1に係るペット用トイレシーツ1の特徴に加え、特に、一方の面の中央部に凹みを有するように処理された第一パルプ層321を用いたので、より効率的に、吸液シート3の不織布21側表面に設けられた大きな凹部33に沿って、尿の流れる向きが形成される。また、吸液シート3の有するパルプ層が第一パルプ層321の一層のみとなるので、パルプが堅いためにペット用トイレシーツ1を折り畳みにくいという問題を解決することもできる。
したがって、図1から図5までに示す通り、本発明に係るペット用トイレシーツ1は、ペットが放尿しても、吸液シート3において、吸液シート3の不織布21側表面に設けられた大きな凹部33に沿って尿の流れる向きを形成することができるので、素早く尿を吸収し、保持して、室内のペットの尿による悪臭の発生を防止することができる。さらに、ペットが習性によりペット用トイレシーツ1の周縁部1aにて放尿しても、ペット用トイレシーツ1の周縁部1aのせき止め部11により、ペット用トイレシーツ1の端から尿が漏れ出て、室内の床が汚れることを防止することができる。すなわち、ペットの尿による室内の不潔の問題が解消され、室内を清潔に保つことができるペット用トイレシーツ1を提供することができる。
以上、本発明の一実施形態を詳述したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
上記した実施例では、ペット用トイレシーツにおける吸液シートに、周縁部から中央部へ向けて薄くなるような凹部を設けた例を示したが、例えば、エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段により圧縮する工程により、吸液シートの表面シーツ側表面に左右方向に貫通するような凹部を設けたペット用トイレシーツであっても、ペットの尿が吸液シートに吸収されつつ、表面シーツ側表面に設けられた凹部に沿って尿の流れる向きが形成され、この尿の流れる向きがエンボス加工による凹凸によって促進されるので、放尿された尿を効率よく吸液シートに吸収し、保持することができる。
また、上記した実施例2から5までに係るペット用トイレシーツは、エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段により圧縮する工程により、吸液シートを圧縮しなくても、吸液シートの表面シーツ側表面の中央部が凹んでいるので、この中央部の凹みへ向けて尿の流れる向きを形成することができる。ただし、ペットがペット用トイレシーツの周縁部にて放尿しても、尿を素早く吸収し、保持することができるようにし、かつ、ペット用トイレシーツの端から尿が漏れ出さないようにするためには、吸液シートを、エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段により圧縮し、吸液シートの表面シーツ側表面に大きな凹部とエンボス加工による小さな凹凸とを設けるとともに、吸液シートの周縁部に盛り上がり部を形成することが好ましい。
本発明に係る参考例1におけるペット用トイレシーツの概略断面図である。 本発明に係る実施例2におけるペット用トイレシーツの概略断面図である。 本発明に係る実施例3におけるペット用トイレシーツの概略断面図である。 本発明に係る実施例4におけるペット用トイレシーツの概略断面図である。 本発明に係る実施例5におけるペット用トイレシーツの概略断面図である。 本発明に係るペット用トイレシーツの作製方法を示す概略工程図であって、(a)は、エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段により圧縮する工程の概略斜視図、(b)は、不織布で覆面する工程の概略正面図、(c)は、不透液性フィルムで覆面する工程の概略正面図である。 従来のペット用トイレシーツの概略断面図である。
符号の説明
1 ペット用トイレシーツ
1a ペット用トイレシーツの周縁部
11 ペット用トイレシーツの周縁部のせき止め部
2 表面シーツ
21 不織布
3 吸液シート
3a 吸液シートの周縁部
31 吸水ポリマー
311 第一吸水ポリマー層
312 第二吸水ポリマー層
32 パルプ
321 第一パルプ層
322 第二パルプ層
33 大きな凹部
34 小さな凹凸
35 盛り上がり部
4 裏面シーツ
41 不透液性フィルム
100 エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段
200 ロール
A エンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段により圧縮する工程
B 不織布で覆面する工程
C 不透液性フィルムで覆面する工程

Claims (5)

  1. 透液性の表面シーツと、
    不透液性の裏面シーツと、
    この裏面シーツ、前記表面シーツの間に介在する吸液シートと、
    からなるペット用トイレシーツにおいて、
    前記吸液シートの前記表面シーツ側表面に、周縁部から中央部へ向けて前記吸液シートの厚みが薄くなるような凹部をエンボス加工を兼ね、凸部を有する圧縮手段により設け、前記凹部の略中央に前記吸液シートを更に凹ませて第2凹部を形成した、
    ことを特徴とするペット用トイレシーツ。
  2. 前記吸液シートを、吸水ポリマーとパルプとから積層して構成し、
    前記第2凹部を、前記パルプを凹ませることにより形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のペット用トイレシーツ。
  3. 前記吸液シートを、吸水ポリマーとパルプとから積層して構成し、
    前記第2凹部を、前記吸水ポリマーを中抜きすることにより形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のペット用トイレシーツ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のペット用トイレシーツにおいて、
    周縁部に、前記吸液シートの周縁部に形成された盛り上がり部が前記表面シーツで覆われて形成されるせき止め部を設けたことを特徴とするペット用トイレシーツ。
  5. 請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載のペット用トイレシーツを作製するためのペット用トイレシーツの作製方法であって、
    吸水ポリマーとパルプとが積層されて構成された吸液シートを、エンボス加工を兼ね、凸部を備えた圧縮手段により圧縮し、前記吸液シートの表面シーツ側表面全体にエンボス加工による凹凸を形成するとともに、前記吸液シートの表面シーツ側表面に周縁部から中央部へ向けて前記吸液シートの厚みが薄くなるような凹部を設ける工程と、
    前記パルプを凹ませる、または、前記吸水ポリマーを中抜きすることにより、前記凹部の略中央に更に凹んだ第2凹部を形成する工程と、
    前記吸液シートの凹部とエンボス加工による凹凸とを有する面を、表面シートで覆面する工程と、
    前記吸液シートの凹部とエンボス加工による凹凸とを有しない面を、裏面シートで覆面する工程と、
    から構成されるペット用トイレシーツの作製方法。
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