JP5046646B2 - コンクリートミキサー - Google Patents

Description

本発明はコンクリートミキサーに関する。

従来のコンクリートミキサーはコンクリートミキサードラムを回転させて、コンクリートを外部へ排出するもの、あるいは底面を開放してコンクリートを外部へ排出させる構造のものが使用されている。

このような構造のコンクリートミキサーは、出来上がったコンクリートの排出にシュータを使用できなかったり、使用できるようにするとコンクリートミキサードラムを高い位置に設置しなければならないという欠点があった。
特になし

本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、出来上がったコンクリートの排出を
コンクリートミキサードラムを高い位置に設置しなくてもシュータを用いて容易に行うことができるとともに、安定した状態で攪拌作業を行なうことができるコンクリートミキサーを提供することを目的としている。

本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

上記目的を達成するために、本発明は車両に設置することができるベース体と、このベース体に設けられた支持台と、この支持台に下部に排出口を有する一端部を回動可能に枢支された上部に投入口を設けたほぼ円筒状の少なくとも２個のコンクリートミキサードラムと、この少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口を下方へ位置できるように、該コンクリートミキサードラムをそれぞれ回動させる回動機構と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口をそれぞれ開閉する開閉扉と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムにそれぞれ設けられた攪拌装置と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口から排出されるコンクリートを外方へ導く、前記ベース体に取付けられた１個のシュータとでコンクリートミキサーを構成している。

以下の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。

（１）車両に設置することができるベース体と、このベース体に設けられた支持台と、この支持台に下部に排出口を有する一端部を回動可能に枢支された上部に投入口を設けたほぼ円筒状の少なくとも２個のコンクリートミキサードラムと、この少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口を下方へ位置できるように、該コンクリートミキサードラムをそれぞれ回動させる回動機構と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口をそれぞれ開閉する開閉扉と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムにそれぞれ設けられた攪拌装置と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口から排出されるコンクリートを外方へ導く、前記ベース体に取付けられた１個のシュータとで構成されているので、回動機構によってコンクリートミキサードラムを回動させることにより、排出口を下部に位置させることができる。
したがって、コンクリートミキサードラム内のコンクリートを効率よく外部へ排出することができる。

（２）前記（１）によって、コンクリートを外部へ排出する場合にだけコンクリートミキサードラムを回動させて、他端部を上方へ位置させるため、攪拌時にはコンクリートミキサードラムが高い位置にならないので、安定した状態で攪拌作業を行なうことができる。

（３）前記（１）によって、ほぼ円筒状のコンクリートミキサードラムを用いるので、該コンクリートミキサードラムを約３０〜４０度程、回動機構で回動させるだけで効率よくコンクリートを外部へ排出することができる。

（４）前記（１）によって、ベース体を地面あるいはトラックの荷台に容易に設置することができる。
したがって、どんな所でも使用することができる。

（５）前記（１）によって、コンクリートミキサードラムを高い位置に設置しなくてもよいので、コンクリートミキサードラム内へのコンクリート原料の投入作業を容易に行なうことができる。

（６）前記（１）によって、少なくとも２個のコンクリートミキサードラムで順次効率よくコンクリートを製造することができるとともに、車両によって効率よく使用現場へ持ち込むことができる。
また、請求項２も前記（１）〜（６）と同様な効果が得られる。

以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。

図１ないし図１１に示す本発明を実施するための最良の第１の形態において、１は本発明のコンクリートミキサーで、このコンクリートミキサー１はトラック等の車両２の荷台３に設置することができる格子状のベース枠４、このベース枠４の四角部に固定された脚部材５、５、５、５とからなるベース体６と、このベース体６のベース枠４の中央部よりも後方寄りの部位に固定された支持台７、７と、この支持台７、７に下部に排出口８、８を有する一端部を回動可能に枢支された上部中央部に投入口９、９が形成された、ほぼ円筒状の少なくとも２個、本発明を実施するための形態では２個のコンクリートミキサードラム１０、１０と、このコンクリートミキサードラム１０、１０の排出口８、８を下方へ位置できるように、該コンクリートミキサードラム１０、１０をそれぞれ回動させる一端が前記支持台７、７に枢支金具１１、１１で枢支され、他端がコンクリートミキサードラム１０、１０の他端部寄りの下部に枢支金具１２、１２で枢支された油圧シリンダー１３、１３を用いた回動機構１４、１４と、前記コンクリートミキサードラム１０、１０の排出口８、８を開閉する開閉扉１５、１５と、前記コンクリートミキサードラム１０、１０にそれぞれ設けられた攪拌装置１６、１６と、前記コンクリートミキサードラム１０、１０の排出口８、８より排出される、コンクリートを受けて外部へ排出できるように、前記ベース体６に傾斜面となるように固定されたシュータ１７とで構成されている。

前記開閉扉１５、１５は前記排出口８、８を開閉できるように、前記コンクリートミキサードラム１０、１０の一端部壁１８、１８に枢支金具１９、１９、１９、１９で回動可能に取付けられた一対のブラケット２０、２０を備える開閉扉本体２１、２１と、この開閉扉本体２１、２１の一対のブラケット２０、２０に一端部が枢支ピン２２、２２で枢支され、他端部が前記一端部壁１８、１８に枢支金具２３、２３で枢支された、該開閉扉本体２１、２１を開閉する開閉扉用油圧シリンダー２４、２４とで構成されている。

前記攪拌装置１６、１６は前記コンクリートミキサードラム１０、１０の一端部壁１８、１８と他端部壁２５、２５のほぼ中央部に取付けられた軸受２６、２６に回転可能に取付けられた回転軸２７、２７と、この回転軸２７、２７に固定された攪拌バー２８、２８と、前記他端部壁２５、２５に固定された支持金具２９、２９に取付けられた、前記回転軸２７、２７を回転駆動させる油圧モーター３０、３０とで構成されている。
なお、攪拌バーは図示したものに限らず、ミキシングパドルの先端部にブレードを取付けたもの等セメントや砂等のドライコンクリートと水を攪拌することができるものであれば、どんな構造のものであっても良い。

上記構成のコンクリートミキサー１は、使用現場へ車両２の荷台３に工場で計量され、袋詰めされたセメントや砂等のドライコンクリート３１を積載して建設現場へ運び、該現場でほぼ水平状態に位置されたコンクリートミキサードラム１０、１０内に投入口９、９よりドライコンクリート３１、３１と計量した水を入れ、攪拌装置１６、１６の油圧モーター３０、３０を駆動させて回転軸２７、２７および攪拌バー２８、２８を回転させて、生コンクリートを製造する。
生コンクリートが製造されると、回動機構１４、１４の油圧シリンダー１３、１３を駆動させて、コンクリートミキサードラム１０、１０の排出口８、８を下方に位置するように他端部側を上方へ回動させ、開閉扉１５、１５の開閉扉用油圧シリンダー２４、２４、２４、２４を作動させて開閉扉本体２１、２１を開放することにより、コンクリートミキサードラム１０、１０内の生コンクリートは排出口８、８よりシュータ１７内へ落下させて、該シュータ１７よりコンクリートポンプ車のホッパーやトレーへ排出させることができる。
なお、コンクリートミキサードラム１０、１０はベース体６に２個設けられているので、時間をずらせて生コンクリートを製造することにより、順次効率よく生コンクリートを製造することができる。
［発明を実施するための異なる形態］

次に、図１２ないし図１４に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、この本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。

図１２ないし図１４に示す本発明を実施するための第２の形態において、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と主に異なる点は、油圧シリンダー３２、３２を用いた高さ調整機構３３、３３を介してベース体６にシュータ１７を取付けた点で、このように構成されたコンクリートミキサー１Ａにしても、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、本発明を実施するための形態では油圧シリンダーを用いた高さ調整機構を用いたが、これに代え、ねじや位置調整用の透孔とボルトナットを用いたものであってもよい。

図１５ないし図１７に示す本発明者が考えたコンクリートミキサーにおいて、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と主に異なる点は、ベース体６に１個のコンクリートミキサードラム１０を用いた点で、このように構成したコンクリートミキサー１Ｂにしてもよい。

本発明はコンクリートミキサーを製造する産業で利用される。

本発明を実施するための最良の第１の形態の平面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態の側面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態の要部斜視図。 本発明を実施するための最良の第１の形態の要部正面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態の要部背面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態のコンクリートミキサードラムの平面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態のコンクリートミキサードラムの側面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態のコンクリートミキサードラムの正面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態のコンクリートミキサードラムの背面図。 図６の１０−１０線に沿う断面図。 図８の１１−１１線に沿う断面図。 本発明を実施するための第２の形態の平面図。 本発明を実施するための第２の形態の側面図。 図１２の１４−１４線に沿う断面図。 本発明者が考えたコンクリートミキサーの平面図。 本発明者が考えたコンクリートミキサーの側面図。 本発明者が考えたコンクリートミキサーの正面図。

１、１Ａ、１Ｂ：コンクリートミキサー、
２：車両、 ３：荷台、
４：ベース枠、 ５：脚部材、
６：ベース体、 ７：支持台、
８：排出口、 ９：投入口、
１０：コンクリートミキサードラム、
１１：枢支金具、 １２：枢支金具、
１３：油圧シリンダー、 １４：回動機構、
１５：開閉扉、 １６：攪拌装置、
１７：シュータ、 １８：一端部壁、
１９：枢支金具、 ２０：ブラケット、
２１：開閉扉本体、 ２２：枢支ピン、
２３：枢支金具、 ２４：開閉扉用油圧シリンダー、
２５：他端部壁、 ２６：軸受、
２７：回転軸、 ２８：攪拌バー、
２９：支持金具、 ３０：油圧モーター、
３１：ドライコンクリート、 ３２：油圧シリンダー、
３３：高さ調整機構。

Claims (2)

1. 車両に設置することができるベース体と、このベース体に設けられた支持台と、この支持台に下部に排出口を有する一端部を回動可能に枢支された上部に投入口を設けたほぼ円筒状の少なくとも２個のコンクリートミキサードラムと、この少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口を下方へ位置できるように、該コンクリートミキサードラムをそれぞれ回動させる回動機構と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口をそれぞれ開閉する開閉扉と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムにそれぞれ設けられた攪拌装置と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口から排出されるコンクリートを外方へ導く、前記ベース体に取付けられた１個のシュータとからなることを特徴とするコンクリートミキサー。
2. 車両に設置することができるベース体と、このベース体に設けられた支持台と、この支持台に下部に排出口を有する一端部を回動可能に枢支された上部に投入口を設けたほぼ円筒状の少なくとも２個のコンクリートミキサードラムと、この少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口を下方へ位置できるように、該コンクリートミキサードラムをそれぞれ回動させる回動機構と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムにそれぞれ設けられた油圧ポンプを駆動源に用いる攪拌装置と、前記少なくとも２個のコンクリートミキサードラムの排出口から排出されるコンクリートを外方へ導く、前記ベース体に高さ調整可能に取付けられた１個のシュータとからなることを特徴とするコンクリートミキサー。

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