JP5044875B2 - カラースケールバーの表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、色表示画像の色調の意味を表すためのカラースケールバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
画像を色表示する場合、その色調が表す意味を示すためにカラースケールバーと呼ばれる表示を画像と共に表示することが行われている。
図5は従来のカラースケールバーの一例を示している。図5において、カラースケールバー11は、色表示画像の色調を色表示で表すカラーバー12と、カラーバー12が表す色表示の段階を表すスケール13,14の2つの部分を備える。カラースケールバー11は表示画像15の上に重ねて表示し、カラーバー12が表す色調の段階に対応するスケール13,14をカラーバー12に並べて表示する。図5に示す例では、スケール13として0をカラーバー12の一方の端部に並べて表示し、スケール14として100をカラーバー12の他方の端部に並べて表示している。
【0003】
また、図6はカラースケールバーの他の例を示している。図6において、カラースケールバー11は、図5の例と同様に、カラーバー12とスケール13,14の2つの部分を備える。カラースケールバー11は表示画像15と別に設けたカラースケールバー用表示部16に表示し、カラーバー12が表す色調の段階に対応するスケール13,14をカラーバー12に並べて表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示したカラースケールバーの従来例では、カラースケールバー11は表示画像15上に重ねて表示されているため、カラースケールバー11の下側に表示される表示画像15はカラースケールバー11に隠れて見にくくなるという問題がある。また、スケールは表示画像15を背景として表示されるため、表示される画像の色調によってはスケールと表示画像15との識別が困難となり、表示画像とスケールのいずれも見にくくなるという問題がある。
【0005】
図6に示したカラースケールバーの従来例では、表示画像15と別に設けたカラースケールバー用の表示部に表示するため、前記の例のような問題点は解決されるが、表示画像15の表示面積が制限されるという問題点がある。
【0006】
上記したように、従来のカラースケールバーの表示方法では、表示画像及びカラースケールバーについて高い視認性を得ることが難しいという問題があり、また、カラースケールバーによって表示画像の表示面積が制限されるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決し、高い視認性を得ることができ、また、表示画像の表示面積を大きくとることができるカラースケールバーの表示方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カラーバーに対するスケールの表示位置及び表示色によって、高い視認性及び表示画像の広い表示面積を実現する。
本発明の第1の態様は、カラーバーに対するスケールの表示位置によって目的を達成するものであり、色表示画像の色調を色表示で表すカラーバーとこの色表示の段階を表すスケールとを表示するカラースケールバーにおいて、スケールをカラーバーの上に重ねて表示する。この表示方法によって、スケールが表示画像を隠したり混同させたりすることを防ぐことができ、表示画像の高い視認性と広い表示面積を得ることができる。
【0009】
また、本発明の第2の態様は、カラーバーに対するスケールの表示色によって目的を達成するものであり、色表示画像の色調を色表示で表すカラーバーとこの色表示の段階を表すスケールとを表示するカラースケールバーにおいて、スケールをカラーバーの上に重ねて表示すると共に、スケールを表示する表示色をカラーバーが表す色表示の両端の色を用い、カラーバーの色表示の反対側の端部の色で表示する。つまり、カラースケールバーの一方の端部に表示するスケールの表示色はカラーバーの他方の端部の色とし、カラースケールバーの他方の端部に表示するスケールの表示色は先の端部と反対側のカラーバーの端部の色とする。この表示方法によって、スケールはこのスケールが表しているカラーバーの端部と反対側となるカラーバーの端部の色で表示されることになり、スケールの高い視認性を得ることができる。
【0010】
また、本発明の第3の態様は第2の態様と同様にカラーバーに対するスケールの表示色によって目的を達成するものであり、スケールに対応する段階のカラーバーが表す色表示の補色によってスケールを表示する。この表示方法によって、スケールはそのスケールが表しているカラーバーの色と補色関係にある色で表示されることになり、スケールの高い視認性を得ることができる。また、この第3の態様では、スケールをカラーバーと補色関係にある色で表示するため、カラーバーの端部に限らず任意の段階部分においても高い視認性でスケールを表示することができる。
【0011】
また、本発明の第4の態様は第2,3の態様と同様にカラーバーに対するスケールの表示色によって目的を達成するものであり、スケールに対応する段階のカラーバーが表す色表示以外の色で表示する。この表示方法によって、スケールはそのスケールが表しているカラーバーの色以外の色で表示されることになり、スケールの高い視認性を得ることができる。また、この第4の態様では、スケールをカラーバーの色と異なる色で表示するため、カラーバーの端部に限らず任意の段階部分においても高い視認性でスケールを表示することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明のカラースケールバーの表示方法を説明するための概略図を示し、図2,3,4は表示画像と共にカラースケールバーを表示した表示例を示している。図1は本発明の表示方法で表示されるカラースケールバー1のみを示し、図2,3,4に示すように表示画像5と共に表示することによって、表示画像を表示する色調の意味を示す。
【0013】
図1において、カラースケールバー1は、カラーバー2とスケール3,4を備える。カラーバー2は色表示される表示画像の色調を色表示で表す。図では色表示することができないため濃淡で表示している。図示するカラーバー2では、左方端を濃く表示し右方端を淡く表示し、その中間を位置に応じて順に濃さを変化させて示しているが、実際の色表示では、カラーバー2の左方端及び右方端を所定の色で表示し、その中間を位置に応じて順に色調を変化させて示している。
【0014】
スケール3,4はカラーバー2が表す色表示の段階を数字や文字等に符号で表すものであり、カラーバー2の上に重ねて表示する。そして、この重ねて表示する際に、スケール3,4を表示する色をカラーバー2の表示色に対応させることで識別を容易としている。スケール3は、カラーバー2の左方端の色表示(図1では濃く表示されている)の段階を「0」の数字で表し、この数字「0」を表示する色をカラーバー2の右方端の色(図1では淡く表示されている)を用いて表示する。一方、スケール4は、カラーバー2の右方端の色表示(図1では淡く表示されている)の段階を「100」の数字で表し、この数字「100」を表示する色をカラーバー2の左方端の色(図1では濃く表示されている)を用いて表示する。
【0015】
スケール3,4をカラーバー2の上に重ねて表示することで、カラースケールバー1全体が占める面積を小さくすることができ、このカラーバースケール1を表示画像上に重ねて表示した場合であっても、カラースケールバー1で隠れる表示画像部分を少なくすることができる。また、スケール3,4の表示色をカラーバー2の両端部で表示される色の内でそれぞれ反対側に位置する色を用いることによって、スケールとカラーバーとの重ね表示であってもスケールを容易に認識することができる。なお、表示画像を表示する色調は任意に設定することができ、カラーバー及びスケールは設定された表示画像の色調に応じて設定される。
【0016】
また、スケール3,4を表示する色は、前記したようにカラーバー2の両端部で表示される色の内でそれぞれ反対側に位置する色を用いる他に、カラーバー2の補色を用いたり、カラーバー2に表示されていない色を用いることができる。
【0017】
補色を用いて表示する場合には、スケールが表示されるカラーバー2の表示色と補色関係にある色を用いてスケールを表示する。したがって、スケールの表示色は、スケールがカラーバー2上のどの色表示の段階を表示するかに応じて定まることになる。スケールをカラーバーと補色関係にある色で表示することによって、カラーバーの端部に限らず任意の段階部分においても高い視認性でスケールを表示することができる。
【0018】
また、カラーバーに表示されていない色を用いて表示する場合には、スケールはカラーバーと異なる色で表示されることになる。スケールをカラーバーの色と異なる色で表示することによって、カラーバーの端部に限らず任意の段階部分においても高い視認性でスケールを表示することができる。
【0019】
図2,3は、カラースケールバー1を表示画像5の上に重ねて表示した表示例であり、図2はカラースケールバー1を横表示した場合を示し、図2はカラースケールバー1を縦表示した場合を示している。
図2,3に示す何れの表示例においても、カラースケールバー1のスケール3はカラーバー2上に重ねて表示されているため、スケール3によって表示画像5が隠れたり、スケール3と表示画像が重なることによってスケールや表示画像が見にくくなるといったる問題を除くことができる。
なお、図2,3ではカラースケールバーを横方向あるいは縦方向に配向させているが、配向の方向は任意とすることができる。また、表示画像上においてカラースケールバーを表示する位置も任意とすることができる。
【0020】
図4は、カラースケールバー1を表示画像5の外側に表示した表示例である。カラースケールバー1を表示画像5の側辺に沿って配置し表示する。この表示例のように、表示画像とカラースケールバーとを重ねて表示しない場合であっても、スケールをカラーバー上に重ねて表示することによって、カラースケールバーが占める面積を少なくして、表示画像5の表示面積を広げることができる。
【0021】
また、本発明のカラースケールバーの表示方法によれば、表示画像を表示する色調を変更した場合であっても、カラースケールバーのカラーバーやスケールを表示する色は表示画像の表示色に応じて変更することができるため、同様の効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカラースケールバーの表示方法によれば、高い視認性を得ることができ、また、表示画像の表示面積を大きくとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラースケールバーの表示方法を説明するための概略図である。
【図2】本発明のカラースケールバーを画像表示と共に表示した表示例である。
【図3】本発明のカラースケールバーを画像表示と共に表示した表示例である。
【図4】本発明のカラースケールバーを画像表示と共に表示した表示例である。
【図5】従来のカラースケールバーの一例を示す表示例である。
【図6】従来のカラースケールバーの他の例を示す表示例である。
【符号の説明】
1,11…カラースケールバー、2,12…カラーバー、3,4,13,14…スケール、5,15…表示画像、16…カラースケールバー表示部分。
Claims (3)
- 色表示画像の色調を色表示で表すカラーバーと当該色表示の段階を表すスケールとを前記色表示画像上に重ねて表示するカラースケールバーにおいて、
前記スケールを前記カラーバーの上に重ねて表示し、
前記スケールは、前記カラーバーが表す色表示の両端の色を用い、前記色表示の一方の端部に重ねて表示するスケールは、前記色表示の他方の端部の色で表示することを特徴とするカラースケールバーの表示方法。 - 前記スケールは、対応する段階のカラーバーが表す色表示の補色で表示することを特徴とする請求項1記載のカラースケールバーの表示方法。
- 前記スケールは、前記カラーバーが表す表示色外の色で表示することを特徴とする請求項1記載のカラースケールバーの表示方法。
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