JP2000293672A - スキャン画像処理方法及びこれを用いた医用画像スキャン装置並びに医用画像表示装置 - Google Patents

スキャン画像処理方法及びこれを用いた医用画像スキャン装置並びに医用画像表示装置

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JP2000293672A
JP2000293672A JP10215599A JP10215599A JP2000293672A JP 2000293672 A JP2000293672 A JP 2000293672A JP 10215599 A JP10215599 A JP 10215599A JP 10215599 A JP10215599 A JP 10215599A JP 2000293672 A JP2000293672 A JP 2000293672A
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Hideyuki Ban
伴  秀行
Takanobu Osaki
高伸 大崎
Hitoshi Matsuo
仁司 松尾
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線フィルムなどの画像を介して入力された
ディジタル画像を用いて、医用画像診断装置各々の撮影
方式に基づく計測値を基準とした診断を行う。 【解決手段】 医用画像スキャン装置51に、医用画像
診断装置52、58から直接得られる計測値と、医用画
像診断装置から出力した画像をディジタル化したスキャ
ンデータとの変換関数を設定する変換関数設定ステップ
を備えた。 【効果】 より正確な診断を行うことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線CT装置、超
音波診断装置などの医用画像診断装置の撮影結果をX線
フィルムや印画紙などに出力した画像(アナログ画像)
を、スキャナーなどで読み込んでディジタル化して扱う
スキャン画像処理方法及びこれを用いた医用画像スキャ
ン装置並びに医用画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の一例として、「IS&C対応
最新機器カタログ」(新医療、Vol.21、No.7、第6
0頁)に、医用画像のファイリングシステムについて述
べられている。本システムは、X線フィルムをスキャナ
ー(レーザフィルムディジタイザ)で読み込んで、光磁
気ディスクへの格納や高精細モニタへの表示を行うこと
ができる。
【0003】画像診断を行う場合、医用画像診断装置各
々の撮影方式に基づいて得られた値(計測値)を直接用
いることで、より正確な診断を行うことができる。具体
例として、X線CT装置の場合、X線吸収係数を空気を
−1000、水を0とする相対値に換算したCT値を用
いて診断が行われる。例えば、体内の水と脂肪は、CT
値の違い(脂肪は約−100)で区別できる。X線CT
装置に具備されたモニタや、各画素の値をCT値で表現
したディジタル画像データを直接伝送して表示する端末
では、CT値を直接参照して、より正確な診断を行って
いた。
【0004】一方、医用画像診断装置から出力される画
像は、医用画像診断装置で得られた計測値を濃淡に変換
して出力したものである。例えば、X線CT装置は、こ
れらCT値を部位や観察対象に応じた適切な条件(例え
ば、CT値−1000(フィルムでは不透明)を黒、+
1000を白(フィルムでは透明)に設定)で濃淡に変
換し、X線フィルムに出力していた。他の例として、超
音波診断装置で得られる血流の方向や速度などのドプラ
計測値は、色の変化(赤と青)や濃淡に変換して印画紙
に出力していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、画
像をスキャナを用いてディジタル化する際、読み取った
画像の濃淡(カラー画像の場合は色の変化も含む)に比
例した数値(例えば、0(暗い部分)から1024(明
るい部分)までの値)に変換していた。従って、画像を
介してディジタル化した画像データであるスキャンデー
タを用いる場合、CT値などの医用画像診断装置から直
接得られる計測値と異なるデータとなってしまうため、
画素の値を直接用いて診断を行うことが困難であるとい
う課題があった。
【0006】本発明の目的は、上記のような従来の課題
を解決し、医用画像診断装置から出力された画像をディ
ジタル化したスキャンデータを用いる場合でも、医用画
像診断装置で得られた計測値と同一の値を用い、より正
確な診断を可能にするスキャン画像処理方法及びこれを
用いた医用画像スキャン装置並びに医用画像表示装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスキャン画像処理方法は、医用画像診断装
置による撮影結果を出力した画像を、スキャナーなどを
用いてディジタル化して扱うスキャン画像処理方法にお
いて、医用画像診断装置で得られた計測値とディジタル
化された画像データであるスキャンデータとの変換関数
を設定する変換関数設定ステップを有するようにした。
また、前記変換関数設定ステップは、前記画像の一部分
に予め記録された前記計測値の基準値をディジタル化し
たスキャンデータを用いて、計測値とスキャンデータと
の変換関数を設定するようにした。また、前記変換関数
設定ステップは、スキャンデータの最大画素値及び最小
画素値各々に対応する計測値を用いて、計測値とスキャ
ンデータとの変換関数を設定するようにした。
【0008】あるいは、本発明の医用画像スキャン装置
は、医用画像診断装置による撮影結果を出力した画像
を、スキャナーなどを用いてディジタル化したスキャン
データを得た後、上記のスキャン画像処理方法を用い
て、当該ディジタル化したスキャンデータを当該医用画
像診断装置で得られた計測値に変換して出力可能なよう
にした。
【0009】あるいは、本発明の医用画像表示装置は、
医用画像診断装置による撮影結果を出力した画像をスキ
ャナーなどを用いてディジタル化したスキャンデータを
モニタに表示する医用画像表示装置において、上記のス
キャン画像処理方法を用いて、スキャンデータから当該
医用画像診断装置で得られた計測値を算出した値を表示
可能なようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
用いて詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明のスキャン画像処理方法の
一例を説明する処理フロー図である。医用画像診断装置
の撮影結果を出力した画像を、スキャナーなどを用いて
ディジタル化したスキャンデータに変換した後、図1に
示す手順に従った処理が行われる。スキャナーを用いた
ディジタル化は、例えば、適当な間隔で標本化(サンプ
リング)した画像上の濃淡をセンサーで読み取り、適当
な段階(例えば1024段階(10ビット階調))に量
子化した数値(スキャンデータの画素値に相当)に変換
することで実現する。
【0012】以下、図1に示す処理フローの詳細を、図
2に示す画像を例に用いて説明する。
【0013】図2は、医用画像診断装置の撮影結果を出
力した画像の一例であって、X線CT装置の場合を示し
ている。21は、被写体(骨22、軟部組織23などを
含む)であり、24は、被写体の背景(空気)である。
各々の計測値(CT値)に従い、背景は黒く(CT値は
約−1000)、骨は白く(CT値は約+1000)、
軟部組織は白黒の中間で表現される。スキャンデータの
各画素は、フィルムの濃淡に対応した値となり、背景は
ほぼ0、骨は最大値(以下、1023とする)、軟部組
織はほぼその中間の値となる。
【0014】スキャナーを用いてディジタル化されたス
キャンデータは、図1に示す手順に従って処理される。
先ず、前処理として、変換関数設定ステップ11におい
て、医用画像診断装置で得られた計測値とスキャンデー
タとの対応関係を表す変換関数を設定する。例えば、計
測値とスキャンデータの画素値は単純に比例すると仮定
し、スキャンデータの最大画素値及び最小画素値各々に
対応する計測値を設定する。中間の値に対応する計測値
は、線形補間などして求められる。具体的には、最小画
素値(0)に対応する計測値(−1000)と、最大画
素値(1023)に対応する計測値(+1000)を設
定する。この設定は、スキャンする画像を出力した医用
画像診断装置の種類や、計測値を画像の濃淡に変換する
際の設定条件などに応じて行う。本設定は、例えば、操
作者が対話的に行うこともできるし、病院内や放射線科
内の情報システムなどから得られる検査依頼や検査実施
に関する情報(画像診断の種類など)を利用して、自動
的に行うこともできる。
【0015】次に、計測値算出ステップ13において、
スキャンデータから計測値を算出する。計測値算出ステ
ップ13は、スキャンデータの画素値をX、計測値をY
とすると、数1に従って計測値を算出する。
【0016】 Y=f(X) (数1) 本例のように、計測値とスキャンデータは単純に比例す
ると仮定した場合、f(X)は次式で算出される。
【0017】 f(X)=X×((Y2−Y1)/(X2−X1))+Y1 (数2) ここで、X1はスキャンデータの最小画素値(0)、X
2はスキャンデータの最大画素値(1023)、Y1は
最小画素値X1に対応する計測値(−1000)、Y2
は最大画素値X2に対応する計測値(+1000)であ
って、各々変換関数設定ステップ11で設定された値で
ある。
【0018】本ステップ13は、判定処理12に従い、
処理対象となるスキャンデータに対して行われる。処理
対象は、例えばスキャンデータ全体や操作者が指示した
特定の画素のみである。詳細は、後述する。
【0019】次に、図1に示した本発明のスキャン画像
処理方法を用いた装置の一例として、医用画像スキャン
装置を、図4を用いて詳細に説明する。
【0020】図4は、医用画像管理システムの一例であ
る。本発明のスキャン画像処理方法を用いた医用画像ス
キャン装置51、単純X線撮影装置、X線CT装置、M
RI装置、超音波診断装置などの医用画像診断装置5
2、ディジタル化された画像データを保存する画像サー
バ53、画像データを表示する画像表示端末54、これ
ら51〜54の装置間で画像データを伝送するネットワ
ーク55から構成される。なお、医用画像診断装置52
は、各画素の値をCT値などの計測値で表現したディジ
タル画像データを直接出力可能なネットワークインター
フェースを備え、ネットワーク55に直接接続可能な装
置である。他の医用画像診断装置58は、例えばこのよ
うなネットワークインターフェースを備えていない診断
装置、あるいは遠隔地にあるなどの理由でネットワーク
に接続されていない診断装置など、ディジタル画像デー
タをネットワークに直接出力できないものである。以
下、ネットワークに接続された診断装置52をオンライ
ン医用画像診断装置、接続されていない診断装置58を
オフライン医用画像診断装置と称する。
【0021】オンライン医用画像診断装置52から出力
された画像データは、画像サーバ53に伝送して保存し
たり、画像表示端末54に伝送して表示することができ
る。この際、出力される画像データの画素値は、CT値
などの計測値で表現されているので、画像表示端末54
は、計測値を直接参照して、より正確な診断を行うこと
ができる。
【0022】オフライン医用画像診断装置58で撮影し
た画像は、X線フィルムなどの画像59に出力される。
出力された画像59を医用画像スキャン装置51で読み
込んでディジタル化した後、画像サーバ53に伝送して
保存したり、画像表示端末54に伝送して表示すること
ができる。以下、その詳細を説明する。
【0023】医用画像スキャン装置51は、スキャナー
などを用いて、医用画像診断装置の撮影結果を出力した
画像59上の濃淡を読み取ってスキャンデータに変換す
る画像スキャン装置56と、得られたスキャンデータを
先に説明した本発明のスキャン画像処理方法を用いて計
測値に変換するスキャン画像処理装置57から構成され
る。
【0024】オフライン医用画像診断装置58から出力
された画像59は、画像スキャン装置56でスキャンデ
ータに変換され、スキャン画像処理装置57に送られ
る。スキャン画像処理装置57は、図1に示した手順に
従い、スキャンデータを計測値に変換する処理を行う。
計測値算出ステップ13の処理対象は、スキャンデータ
全体である。その結果、医用画像スキャン装置51は、
例えばX線CT装置の場合、−1000から+1000
の範囲を有するCT値など、医用画像診断装置から直接
出力された画像データと同様に、各画素の値が計測値で
表現されたディジタル画像データを出力できるようにな
る。
【0025】医用画像スキャン装置51から出力された
画像データは、画像サーバ53に伝送して保存したり、
画像表示端末54に伝送してCT値などの計測値を直接
参照するなど、オンライン医用画像診断装置52から出
力された画像データと同様に扱うことができる。
【0026】次に、図1に示した本発明のスキャン画像
処理方法を用いた装置の他の一例として、医用画像表示
装置を、図3を用いて詳細に説明する。
【0027】図3は、本発明の医用画像表示装置の一例
である。本発明の医用画像表示装置は、過去にディジタ
ル化したデータなど、画素値が単に画像の濃淡で表現さ
れたデータ(図4に示した画像スキャン装置56から出
力されたスキャンデータに相当)を表示した場合でも、
CT値などの計測値を参照可能にする装置である。
【0028】31はCRTや液晶などのモニタ、32は
PCなどを用いた制御装置、33、42は数値やモニタ
上の位置などを入力可能な入力装置(本例ではキーボー
ド33とマウス42)である。モニタには、スキャンデ
ータを表示可能な画像表示ウィンドウ34と、表示画像
36に対する操作を指示する制御ウィンドウ35とが表
示される。
【0029】操作者は、先ず、入力装置を操作して最小
値設定ボタン37を選択し、スキャンデータの最小画素
値に対応する計測値を入力する。また、入力装置を操作
して最大値設定ボタン38を選択し、スキャンデータの
最大画素値に対応する計測値を入力する。入力されたス
キャンデータの最大画素値及び最小画素値各々に対応す
る計測値は、図1に示したスキャン画像処理方法の変換
関数設定ステップ11で用いられ、医用画像診断装置で
得られた計測値とスキャンデータとの変換関数が設定さ
れる。
【0030】次に、操作者は、入力装置を操作して計測
値表示ボタン39を選択した後、画像表示ウィンドウ3
4の表示画像の着目点40を選択する(例えば、着目点
にマウスを移動する)。このとき、図1に示したスキャ
ン画像処理方法の計測値算出ステップ13は、着目点4
0のデータ(スキャンデータに相当)の値を処理対象と
して、計測値を算出する。算出した計測値は、例えば着
目点40の近傍などの適当な場所に表示する(41)。
また、新たな着目点を指示する(例えば、別の場所にマ
ウスを移動する)と、指示した着目点を処理対象とし
て、計測値を算出して表示する。
【0031】以上のように本発明では、医用画像診断装
置の撮影結果を出力した画像を、スキャナーなどを用い
てディジタル化したスキャンデータに対して、変換関数
設定ステップにおいて、医用画像診断装置で得られた計
測値とスキャンデータとの変換関数を設定した後、計測
値算出ステップにおいて、設定した変換関数を用いて、
スキャンデータから計測値を算出するようにした。従っ
て、画像上の濃淡を単純に量子化した値(例えば0から
1023の正の整数)ではなく、医用画像診断装置各々
の撮影方式に基づいた計測値(例えば−1000から+
1000の範囲のCT値)を画素値とする画像データと
して扱うことができ、計測値の値自身を利用した、より
正確な診断が可能になるという著しい効果がある。
【0032】あるいは、本発明の医用画像スキャン装置
は、医用画像診断装置の撮影結果を出力した画像をスキ
ャナーなどを用いてディジタル化し、得られたスキャン
データを計測値に変換して出力するようにした。従っ
て、オンライン医用画像診断装置で得られた画像データ
とオフライン医用画像診断装置から画像を介して得られ
た画像データとを同様に扱うことができ、例えば、両方
の画像データを同一表示条件で容易に比較可能になるな
ど、より正確な診断が可能になるという著しい効果があ
る。
【0033】あるいは、本発明の医用画像表示装置は、
過去にディジタル化したデータなど、画素値が単に画像
の濃淡で表現されたデータを表示する際、操作者が指示
した着目点の計測値を算出して表示するようにした。従
って、画素値が単に画像の濃淡で表現されたデータを用
いた場合でも、計測値の値自身を利用した、より正確な
診断が可能になるという著しい効果がある。
【0034】以上説明した実施例において、変換関数設
定ステップは、スキャンデータの最大画素値及び最小画
素値各々に対応する計測値を設定するようにしたが、他
の方法を用いることもできる。例えば、値の異なる2つ
のスキャンデータに対応する計測値を設定することで、
計測値とスキャンデータとの変換関数を設定することも
できる。この場合、例えば、図3に示すモニタ上で、最
小値設定ボタン37を選択した後、表示画像上の黒い部
分(例えば背景61)をマウスで選択してその部分の計
測値を入力し、さらに最大値設定ボタン38を選択した
後、表示画像上の白い部分(例えば骨62)をマウスで
選択してその部分の計測値を入力するなどして、対話的
に設定できる。また、計測値算出ステップは、数2のX
1は第一(黒い部分)のスキャンデータの画素値、X2
は第二(白い部分)のスキャンデータぼ画素値、Y1は
画素値X1に対応する計測値、Y2は画素値X2に対応
する計測値に置き換えて処理する。別の例として、スキ
ャンデータの最小画素値は背景24に相当するので予め
一定の値に設定して問題ない場合などは、スキャンデー
タの最大画素値あるいは背景以外のスキャンデータに対
応する計測値のみ用いて、計測値とスキャンデータとの
変換関数を設定することもできる。
【0035】また、以上説明した実施例において、変換
関数設定ステップは、計測値とスキャンデータは単純に
比例すると仮定し、計測値とスキャンデータとの変換関
数を設定したが、単純に比例しない変換関数を設定する
こともできる。例えば、値が0から1023のスキャン
データの値各々に対応する測定値を要素とするテーブル
を用いて、変換関数を設定する。この場合、計測値算出
ステップは、テーブルを用いてスキャンデータから計測
値を算出する。あるいは、(数1)の関数f(X)をよ
り多くのパラメータを用いて表現するようにして、各パ
ラメータの値を変換関数設定ステップで設定することも
できる。
【0036】また、以上説明した実施例において、スキ
ャンデータの最大画素値及び最小画素値各々に対応する
計測値の設定を、操作者が入力装置を操作して行った
が、画像上に記録された濃淡値を利用して決定すること
もできる。例えば、医用画像診断装置から出力された画
像には、医用画像診断装置で得られた計測値と出力した
画像上の濃度や色との対応を示すためにスケールバー
(図2の25)が設けられている。そこで、図3に示す
ように、画面に表示されたスケールバー63の最も黒い
部分64をマウスで選択してその部分の計測値(本例で
は−1000)を入力し、さらにスケールバー63の最
も白い部分65をマウスで選択してその部分の計測値
(本例では+1000)を入力することで、計測値を設
定することもできる。
【0037】他の例として、スケールバー25の領域を
自動的に認識して、その最大画素値及び最小画素値に対
応する計測値をキーボードで入力することもできる。ス
ケールバーの領域は、表示画像を行方向あるいは列方向
に順次走査し、階調がなだらかに変化する部分を抽出す
る方法や、操作者がスケールバーの位置をマウスで指示
すると、その指示した領域の近傍で階調がなだらかに変
化する領域を抽出するなどの方法を用いることができ
る。また、単に最大画素値及び最小画素値に対応する計
測値を設定するのではなく、スケールバー25上のスキ
ャンデータの変化(最小画素値26の黒から最大画素値
27の白への変化)を取り込んで、スキャンデータの値
各々に対応する測定値を要素とするテーブルを作成し、
スキャンデータと測定値が単純に比例しない変換関数を
設定することもできる。
【0038】他の例として、スケールバーに付随するス
ケール値(図2の28及び29)の文字を認識して、ス
キャンデータの最大画素値及び最小画素値に対応する計
測値を自動設定することもできる。
【0039】また、以上説明した実施例において、スキ
ャン画像処理装置を画像スキャン装置と組み合わせた医
用画像スキャン装置について述べたが、スキャン画像処
理装置を他の装置と組み合わせることも可能である。例
えば、図4に示した画像サーバ53にスキャン画像処理
装置を具備するようにし、過去にディジタル化したデー
タなど、画素値が単に画像の濃淡で表現されたデータ
(図4に示した画像スキャン装置56から出力されたス
キャンデータに相当)を格納する直前または読み出した
直後に、スキャン画像処理装置を用い、本発明のスキャ
ン画像処理方法を用いて計測値に変換することもでき
る。あるいは、画像サーバに既に格納された、画素値が
単に画像の濃淡で表現されたデータを読み出し、スキャ
ン画像処理装置を用いて計測値に変換し、再び画像サー
バに格納することもできる。
【0040】他の例として、図4に示した表示端末54
にスキャン画像処理装置を具備するようにし、画素値が
単に画像の濃淡で表現されたデータは、表示する直前
に、スキャン画像処理装置を用いて計測値に変換するこ
ともできる。
【0041】他の例として、スキャン画像処理装置を独
立した装置として設け、図4に示したネットワークに接
続して他の装置から利用可能にすることもできる。例え
ば、画像サーバに格納されたスキャンデータを表示する
際、ネットワークを介して独立したスキャン画像処理装
置に伝送して計測値に変換後、画像表示端末に伝送して
表示することもできる。
【0042】また、以上説明した実施例において、スキ
ャン画像処理装置は、図1に示した手順に従い、スキャ
ンデータを計測値に変換する処理を行うようにしたが、
スキャン画像処理装置は、変換関数設定ステップのみ行
い、画像スキャン装置から得られたスキャンデータと、
変換関数設定ステップで設定された計測値とスキャンデ
ータとの変換関数との組み合わせを以てディジタル画像
データとして出力し、画像サーバや画像表示端末などの
他の装置に伝送することもできる。伝送先の画像サーバ
や画像表示端末は、計測値が必要な際に計測値算出ステ
ップを行い、変換関数を用いてスキャンデータを計測値
に変換する。
【0043】また、以上説明した実施例において、スキ
ャナーを用いたディジタル化は、例えば1024段階な
どの適当な段階に量子化した数値(スキャンデータの画
素値に相当)に変換するようにしたが、スキャナーの量
子化の設定を適時調整して、変換関数設定ステップで設
定された計測値とスキャンデータとの変換関数を最適化
することもできる。例えば、−500から+500のC
T値を出力したX線フィルムをディジタル化する場合、
スキャナーの量子化の段階を1001段階に設定し、変
換関数設定ステップにおいて、最小画素値(0)に対応
する計測値を−500、最大画素値(1000)に対応
する計測値を+500に設定する。その結果、計測値算
出ステップにおいてスキャンデータから計測値を算出す
る際、(数2)の右辺第1項の係数「((Y2−Y1)
/(X2−X1))」が1となって、整数演算のみで処
理でき、演算の高速化や演算誤差の発生を低減できると
いう著しい効果が得られる。
【0044】以上説明したように、本発明は、医用画像
診断装置の撮影結果を出力した画像を、スキャナーなど
を用いてディジタル化したスキャンデータに対して、変
換関数設定ステップにおいて、医用画像診断装置で得ら
れた計測値とスキャンデータとの変換関数を設定するこ
とを特徴としている。従って、この趣旨を超えない範囲
で様々な処理や機能などの追加や変更が可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明では、医用画像診断
装置の撮影結果を出力した画像を、スキャナーなどを用
いてディジタル化したスキャンデータに対して、変換関
数設定ステップにおいて、医用画像診断装置で得られた
計測値とスキャンデータとの変換関数を設定した後、計
測値算出ステップにおいて、設定した変換関数を用い
て、スキャンデータから計測値を算出するようにした。
従って、画像上の濃淡を単純に量子化した値(例えば0
から1023の正の整数)ではなく、医用画像診断装置
各々の撮影方式に基づいた計測値(例えば−1000か
ら+1000の範囲のCT値)を画素値とする画像デー
タとして扱うことができ、計測値の値自身を利用した、
より正確な診断が可能になるという著しい効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明のスキャン画像処理方法の一例を説明する
処理フロー図である。
【図2】医用画像診断装置の撮影結果を出力した画像の
一例を説明する図である。
【図3】本発明の医用画像表示装置の一例を説明する図
である。
【図4】医用画像管理システムの一例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
11…変換関数設定ステップ、12…判定処理、13…
計測値算出ステップ、21…被写体、22…被写体の
骨、23…被写体の軟部組織、24…背景、25…スケ
ールバー、26…最小画素値、27…最大画素値、2
8、29…スケール値、31…モニタ、32…制御装
置、33…キーボード、34…画像表示ウィンドウ、3
5…制御ウィンドウ、36…表示画像、37…最小値設
定ボタン、38…最大値設定ボタン、39…計測値表示
ボタン、40…着目点、41…計測値、42…マウス、
51…医用画像スキャン装置、52…(オンライン)医
用画像診断装置、53…画像サーバ、54…画像表示端
末、55…ネットワーク、56…画像スキャン装置、5
7…スキャン画像処理装置、58…(オフライン)医用
画像診断装置、59…画像、61…背景、62…骨、6
3…スケールバー、64…最も黒い部分、65…最も白
い部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 仁司 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5B057 AA07 BA24 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CB18 CC01 CE08 CH08 DA17 DB02 DB09 DC22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】医用画像診断装置による撮影結果を出力し
    た画像を、スキャナーなどを用いてディジタル化して扱
    うスキャン画像処理方法において、医用画像診断装置で
    得られた計測値とディジタル化された画像データである
    スキャンデータとの変換関数を設定する変換関数設定ス
    テップを有することを特徴とするスキャン画像処理方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスキャン画像処理方法にお
    いて、前記変換関数設定ステップは、前記画像の一部分
    に予め記録された前記計測値の基準値をディジタル化し
    たスキャンデータを用いて、計測値とスキャンデータと
    の変換関数を設定することを特徴とするスキャン画像処
    理方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のスキャン画像処理方法にお
    いて、前記変換関数設定ステップは、スキャンデータの
    最大画素値及び最小画素値各々に対応する計測値を用い
    て、計測値とスキャンデータとの変換関数を設定するこ
    とを特徴とするスキャン画像処理方法。
  4. 【請求項4】医用画像診断装置による撮影結果を出力し
    た画像を、スキャナーなどを用いてディジタル化したス
    キャンデータを得た後、請求項1乃至3のいずれかに記
    載のスキャン画像処理方法を用いて、当該ディジタル化
    したスキャンデータを当該医用画像診断装置で得られた
    計測値に変換して出力可能なことを特徴とする医用画像
    スキャン装置。
  5. 【請求項5】医用画像診断装置による撮影結果を出力し
    た画像をスキャナーなどを用いてディジタル化したスキ
    ャンデータをモニタに表示する医用画像表示装置にであ
    って、請求項1乃至3のいずれかに記載のスキャン画像
    処理方法を用いて、スキャンデータから当該医用画像診
    断装置で得られた計測値を算出した値を表示可能なこと
    を特徴とする医用画像表示装置。
JP10215599A 1999-04-09 1999-04-09 スキャン画像処理方法及びこれを用いた医用画像スキャン装置並びに医用画像表示装置 Pending JP2000293672A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002341858A (ja) * 2001-05-16 2002-11-29 Shimadzu Corp カラースケールバーの表示方法

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