JP5044836B2 - ディスク案内装置 - Google Patents
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Description
なお、本明細書で使用する「ディスク」は、通貨であるコイン、ゲーム機にメダルやトークン等の代用貨幣、及びそれらと類似のものを包含する。
また、この従来装置において、ディスクは、通路手段を押し上げられて開口に到達する。
このディスクは、開口において開閉手段により押されて通路手段から振分通路へ移動される。
この過程において、被動体がディスクによって押されて移動するので、被動体の移動を検知してディスクが放出されたことを検知する。
その後ディスクは、振分手段により通路手段に対し選択的に左右に振り分けられる。(例えば、特許文献1参照。)。
ディスクはガイド通路を押し上げられ、ディスク全体が開口とほぼ合致した場合、前記のように移動される。
そしてディスクによってセンサが作動される。
従来技術において、ディスクの停止位置の許容範囲が増加する利点がある。
しかし、ディスクが勢いよく、衝突した反動によりはね返り、センサが複数回検知するおそれがある。
本発明の目的は、ガイド通路から払い出されるディスクの検知を正確に行い、そしてディスクをスムーズに振り分けて排出することができるディスク案内装置を提供することである。
またディスクをその周方向に出してから振り分けることで、振り分けを簡易な構成、機構で構築し、装置のコンパクト化をも可能としたディスク案内装置を提供することである。
固定状態に配置され、通路板となるベースプレートと、
前記ベースプレートの表側に沿って配置され、前位ディスクの周面を後位ディスクの周面で押して一列に整列した状態で前記ディスクが進行するガイド通路と、
前記ガイド通路の出口に固定的に配置され、前記ディスクを当該ディスクの周方向に前記ベースプレートの表側に沿って弾性的に放出する放出手段と、
前記放出手段によって前記ガイド通路から側方に放出した前記ディスクを案内するよう前記表側において前記ガイド通路に連通して側方に形成された放出通路と、
前記放出手段によって放出され、前記放出通路を通過する前記ディスクを検知する検知手段と、
前記ベースプレートの背面に沿って配置された前記ディスクの振分通路と、
前記背面に配置され、かつ、前記振分通路に連通すると共に当該振分通路の下方において前記ベースプレートに沿って配置された第1通路及び第2通路と、
前記放出通路から前記振分通路へ前記ディスクを導入するため、前記ベースプレートに形成された導入開口と、
前記振分通路に対して前記第1通路と第2通路を選択的に切換え連通する通路選択装置とを備える
ことを特徴とするディスク案内装置である。
この構成によれば、ディスクはガイド通路から放出手段によって放出通路に放出された場合、振分通路において振分手段により振り分けられるものとなっており、頗る簡易な通路構造によって、ディスクを振り分けて排出することができる。
このため、ディスク案内装置が安価に提供できるようになる。
ディスクの放出は、放出通路に配したディスク検知手段により、ディスクの放出手段の動作とは無関係に独立して検出されるので、ディスクを安定かつ正確に検知することができるようになる。
ディスクは、ガイド通路の出口をディスクが案内されてきた方向のままに通り過ぎるようにして放り出されるものなので、ディスクが出口に多少かかっていても、放出手段の作動には大きな妨げとならない。
したがって、最上位のディスクの位置とは無関係にディスクの排出が可能なので、ディスクのサイズに変更があったとしても、ガイド通路の長さの変更を要しない。
通路がシフトした分だけ空いたスペースをベースプレート上にガイド通路と反対側で確保することができる。
したがって、このスペースを利用して、ガイド通路からディスクを外部に排出させるまでの中継通路としての放出通路と放出通路からディスクが排出される振分通路とを並列に形成することができる。放出通路および振分通路をベースプレートの幅内に設置可能となるので、全幅が小さいエスカレータ装置の提供が可能になり、コンパクト化できるようになる。
ディスクの検知は、ディスク検知装置が放出されたディスクを検知するものであるから、ディスクのサイズに変更があっても、ガイド通路の長さの調節は不要である。
ディスクは導入開口を介して振分通路にその落下過程で自重により入り込んでおり、従来のようなディスクを開口へ押し出す開閉手段が通路の側面に設けられていない。また通路の厚み方向にストロークするディスク検知手段も無いので、装置の薄型化が可能になる。
さらに放出通路にディスクを導入開口へと導く導入ガイドがあるので、ディスクをガイド通路から振分通路へと自然に案内することが簡易な手段で行うことができる。しかも円滑にディスクを払い出すことができる。
これによりガイド通路の隣にスペースを作ることができる。このスペースを活用して、ベースプレートと保持プレートとの間にガイド通路と平行に伸びる断面矩形の空間を画成する。この空間を放出通路とすることができる。ベースプレートを幅の広いものにしなくても、ガイド通路と放出通路をそのプレート幅内で並行に設置することができるので、従前のベースプレートの使用が可能になり、安価に提供できるという利点がある。
この構成によれば、放出通路から振分通路に導く手段として、単にベースプレートに導入開口を開口形成するだけで達成できるので、従来のような開閉手段のようなディスクの押出手段を設けずとも良い。このためシンプルな構成にすることができる。
同様に導入ガイドも、保持プレートの所定部の折曲加工により、プレートに直に設けることが容易にできる。導入ガイドは、導入開口に向かう斜め下向きの傾斜板であるから、ディスクは保持通路を落下する途中で導入開口へと誘導され、振り分け通路にスムーズに入り込む。導入ガイドは放出通路に突出していても、通路の最下流の場所で導入開口の下端の僅か上の位置で存在している程度のものなので、ディスクの通行には影響しない。
図1は本発明の実施例のディスク案内装置を装着したホッパの全体斜視図、図2は本発明のディスク案内装置の斜視図、図3は保持プレートを除去した本発明のディスク案内装置の斜視図、図4は裏面から見た本発明のディスク案内装置の斜視図である。
さらに図5は、プレートカバーを除去した本発明のディスク案内装置を裏面から見た斜視図、図6は本発明のディスク案内装置の正面図であり、図7は本発明のディスク案内装置の平面図、図8は本発明のディスク案内装置の左側面図、図9は本発明のディスク案内装置の背面図、図10は本発明のディスク案内装置の右側面図である。
そして、図11は本発明のディスク案内装置のガイド通路が設けられている正面側の構成要素を分解して示した斜視図であり、図12は本発明のディスク案内装置の振分通路が設けられている裏面側の構成要素を分解して示した斜視図、図13は本発明のディスク案内装置の正面図、図14は図13におけるB−B線断面図である。
このホッパ1は、例えば特開平6-150102号に開示されたものである。
上方に延びるエスカレータ装置5がフレーム2に固定してある。
エスカレータ装置5は、縦長矩形のベース5aと、ディスクdの厚みよりも僅かに厚い一対の細長板形のスペーサ(図示せず)と、それらスペーサにあてがった一対のサポート板5b,5cを有する。
前記一対のスペーサの間隔は、ディスクdの直径よりも僅かに大きい。
サポート板5b,5cの間隔は、スペーサの間隔よりも狭い。
サポート板5b,5c及びスペーサを貫通するスクリュウ6をベース5aにねじ込むことにより、それらを一体化してある。
これらベース5a、スペーサ、サポート板5b,5cで囲まれた断面矩形の上下方向に延びる空間がエスカレーターガイド通路7である。
次に、振分装置10を、図2から図14を参照して説明する。
振分装置10は、エスカレーターガイド通路7に案内されてきたディスクdを選択的にその左右に振り分けて払い出す機能を有している。
振分装置10は、ガイド通路20、ディスクの放出口である出口30、ディスクの放出手段40、放出通路60、導入開口70、振分通路80、第1通路90、第2通路110、通路選択装置120及びディスク検知手段130を含んでいる。
最初に、ガイド通路20を説明する。
ガイド通路20は、エスカレーターガイド通路7によって案内されてきたディスクdを所定方向に案内する機能を有する。
図2,11、14等に示すように、下端部をクランク形に形成された矩形のベースプレート21がほぼ垂直に配置される。
ベースプレート21の表側21Hに、長さが異なるスペーサ22,23が垂直方向において平行に配置されている(図3、図7参照)。
また第3のスペーサであるガイドスペーサ24が、短い方の前記スペーサ23の延長線上に配置されている。
なお、前記短い直線ガイド部22cの先端部の外側には、ガイド通路20の先端の出口30(後述する)から側方へ放出されたディスクdが後述する放出通路60へと下に転がり易いように右下がりにカーブした転がりガイド部22eが形成されている。
一方、短い方のスペーサ23は、直線ガイド部23aと、直線ガイドの先端に形成した傾斜ガイド部23bを含む縦長矩形である。
該スペーサ23の傾斜ガイド部23bは、前記スペーサ22の傾斜ガイド部22bと同一角度に形成されている。
また該スペーサ23の直線ガイド部23aと前記スペーサ22の直線ガイド部22aとはほぼ同一の長さになっている。
次いで長いスペーサ22が、短いスペーサ23に対してディスクdの直径より僅かに大きくなるような間隔を置いて配置される。
これにより、スペーサ22の偏向ガイド22bとスペーサ23のガイド縁23bとにより、ガイド通路20を真っ直ぐに進行して来たディスクdが、ガイド通路20の出口30の近くに来ると、図3において左側へ曲げられて案内される偏向通路部20bが形成される。
また偏向通路部20bの上流側には、スペーサ22の直線ガイド部22aとスペーサ23の直線ガイド部23aとが対向し、入口通路部20aが構成されている。
また偏向通路部20bの下流側では、スペーサ22の直線ガイド部22cと、後述する保持プレート27のL形に折れ曲がっている通路ガイドカバー片27k(図2、図11参照)とが対向して、短い長さの出口通路部20cが構成されている。
ガイドスペーサ24は、長いスペーサ22の先端部22fと相対位置して、それらの間にディスクdをガイド通路20の先端から側方に放出させる出口30が形成される。
前記ガイドスペーサ24のガイド縁24bで、ガイド通路20を出て来るディスクdが前記出口30に案内されるようになる。
しかし、この欠落部分には、前記保持プレート27の前記通路ガイドカバー片27kが嵌合位置するようになっている。すなわち、ガイドカバー片25kを嵌合させるために、ベースプレート21の左側の側端縁には、係止段部35(図11参照)が切り欠き形成されている。
この係止段部36に前記保持板27の前記通路ガイドカバー片27kが嵌り込んで、下に位置するスペーサ23と上に位置するガイドスペーサ24との欠落部は、ガイドカバー片27kをよって捕捉され、上下につながり、ガイド通路20の通路側壁が欠落することなく構成される。
ガイド通路20を捕捉する前記通路ガイドカバー片27kの折曲代は、ガイド通路20の厚みより大きい。
図11に示すように、ベースプレートの表面側21Hに、矩形状の保持プレート27があてがわれる。スペーサ22、23およびガイドスペーサ24をサンドイッチするように、ベースプレートの表面側21Hに、矩形状の保持プレートがあてがわれる。
保持プレート27、スペーサ22,23およびガイドスペーサ24を貫通するスクリュウ(図示せず)をベースプレート21にねじ込み、それらを一体化してある。 なお、ガイドスペーサ24がベースプレート21と保持プレート27との間に挟持固定される時、ガイドスペーサを固定するスクリュウで、ディスク放出手段40をも同時に保持プレート28の表面側に固定してある。
このガイド通路20は、幅がディスクdの直径よりも僅かに大きく、かつ、厚みがディスクdの厚みよりも僅かに大きい。
こうして通路が曲がりベースプレート21の片端(左)側にシフトしたことにより、ガイド通路20の隣部分、すなわち右側の部分にはスペースS(図3参照)が作られる。
ベースプレート21上に確保できたこのスペースSを利用して、ガイド通路20の隣に、ディスクdの放出路60を設ける構成が可能になる。
さらにこのスペースSに、導入開口70を設け、またディスク検知手段130、ディスクの振分通路80などを設置することも可能になる。
これにより振分装置10を構成する構成要素を、ベースプレート21のプレート幅内に収容することができるようになり、エスカレータ装置をコンパクト化できる。
ディスク放出手段40は、規制ローラ41と、規制ローラ41を往復動案内する弧状の案内長孔42と、前記規制ローラ41を先端の軸43に回転自在に支持した回動レバー44と、回動レバー44の取付ブラケット45と、回動レバー44のストッパ46とを含む。
なお、前記規制ローラ41が案内される案内長孔42は、ベースプレート21と保持プレート27に夫々形成されている。
回動レバー44は、図3に示すように、前記固定軸47に設けた弦巻スプリング48により、出口30に臨む方向に付勢されている。そのとき、回動レバー44の先端部の下端は、取付ブラケット45から水平に突出しているストッパ46に当接し、図2、3、6のように水平状態に保持されている。ストッパ46の上面にはクッション材49(図2参照)が設けられている。
ディスクdにより規制ローラ41が押し上げられ案内長孔42を移動すると同時に、回動レバー44が弦巻スプリング48の弾性力に抗して出口30から遠ざかるように押し上げ回動される。
回動レバー44は、ディスクdの直径部が規制ローラ41とスペーサ22の先端部22fとの間の出口30を過ぎると、弦巻スプリング48により出口30の方向に復帰回動する。
このとき、回動レバー44の先に設けてある規制ローラ41でディスクdが出口30から側方に弾き飛ばされ、放出通路60に入る。
なお、この場合、弦巻スプリング48の弾力は、ディスクdがガイド通路20の出口30からごく自然に放出通路60に落ち入るような程度のものに設定することが好ましい。
弦巻スプリング48の弾力が、ディスクdを放出通路60の側壁に衝撃的に当たるほどの勢いで弾き飛ばすものだと、装置の耐久性の低下や、ディスクdが放出通路60内であばれて検知が良好に行われないという問題があるからである。
振分装置10がエスカレータ5の先端に固定されたとき、スペーサ22、23は、エスカレータ装置5のスペーサ(図示せず)の延長上に位置する。
したがって、ガイド通路20は、エスカレーターガイド通路7の延長上に位置する。
放出通路60は、ディスク放出手段40により出口30から放出されたディスクdが落下案内される通路である。
ディスクdは落下の途中で、放出通路60の下流に設けられている後述の導入開口70に入り込む。
すなわち、放出通路60は、図11に示すように、ベースプレート21と、保持プレート27の上部右側部分の延出している延出面27mと、スペーサ22と、このスペーサ22と向かい合わせに位置するようにベースプレート21の右側端の直角に突出しているフランジ21Fとで囲まれて画定形成された断面矩形の空間である。
空間、すなわち放出通路60は上下方向に延びている。よって、放出通路60はガイド通路20の横隣に位置して上下方向に延びている。
なお、前記保持プレート27の延出面27mは、導入開口70の殆どをカバーするように位置している。またベースプレートのフランジ21Fは、後述するディスク検知センサ131の取り付けブラケットとしても機能する。
この導入ガイド29は、ディスクdを放出通路60から該放出通路60と並列している背後の振分通路80へ導入開口70を介して導くものとなっている。
そして導入ガイド29は、導入開口70の全幅よりやや短い幅を有し、かつ導入開口70側へと曲がって位置するために、前記放出通路60の下端口を塞ぐ底板部材ともなっている。
導入開口70は、前記放出通路60に落下してきたディスクdを振分通路80に導入させる開口である。図11に示すように、ベースプレート21の上部右側域21Rに、略方形に大きく切徐されて導入開口70が形成されている。
導入開口70の上縁は、嵌合切欠き70cを有した下向き傾斜の窓縁70dに形成され、この窓縁70dに、図3等に示すようにディスク検知手段130がその上部を嵌合されて傾斜設置されている。
この導入開口70の幅は、使用される最大ディスクdの直径よりも大きい。
また、導入開口70の高さは、ディスクdがスムーズに導入されるように放出通路60の伸長方向において、ディスクdの直径の1.5倍から2倍のサイズとすると良い。
このため、放出通路60を落下して来たディスクdは、前記導入ガイド29により滑落し、導入開口70を通って放出通路60からその背後に設けられている振分通路80へと導入案内される。
振分通路80には、導入開口70を通して放出通路60から入り込んだディスクdを選択的に左右に分けるための装置が配置される。
図2、3、4等に示すように、ベースプレート21の背面21I側に、チャンネル形のガイドチャンネル81が放出通路60の厚み方向に並列に設けられている。
ガイドチャンネル81は、図12に示すように、ベースプレート21、ベースプレート21の左側端部(図12において)を直角に折り曲げたブラケット21B、ベースプレート21の右側端部(図12において)に固定したL形の第2ブラケット85、前記ブラケット21Bと第2ブラケット85の間に介在し、かつベースプレート21と平行に位置するプレートカバー88により、チャンネル形に構成される。
また第2ブラケット85は、その取り付けフランジ85fがベースプレート21にあてがわれ、図示しないスクリュウによって、ベースプレート21に取り付け固定される。
またプレートカバー88のステー88tは、第2ブラケット85にスクリュウ(図示せず)により取り付け固定されている。
よって、放出通路60と振分通路80はそれらの厚み方向に並列している。
なお、プレートカバー88の中間部には一部を切り起こし形成して設けられた、振分通路60へ斜めに突出しているカバー部88cがある。カバー部88cは、図14に示すように、ベースプレート21側へ向かって斜め下方に伸び庇状になっている。
したがって、カバー部88cは、後述する通路切換板122がプレートカバー88側にスイングし、プレートカバー88の内面にストップされた場合には、通路切換板122の上端部122uをカバー部88cの下に位置させて隠すようになる。
これによって落下して来るディスクdがひっかからないようになる。したがってディスクdはスムーズに所定の通路に進行される。
図5、8,9、12および14等に示すように、振分通路80の下方において、ベースプレート21とプレートカバー88との間に、右傾斜の第1ガイドプレート部71(図9、12参照)と左傾斜の第2ガイドプレート部72(図9参照)が、垂直な仕切り壁73Dの左右面に一体形成されている矩形のセパレートプレート73が配置されている。
プレートカバー88の左端部、セパレートプレート73を貫通するスクリュウ(図示せず)をベースプレート21にねじ込むことにより一体化してある。
したがって、ベースプレート21とセパレートプレート73により、図9において右端面が第1出口91である第1通路90が画定されている。
第1出口91は、正面から見ると左端面に開口している。
したがって、プレートカバー88、セパレートプレート73により、図9において左端面が第2出口111である第2通路110が画定されている。
第2出口111は、正面から見ると、右端面に開口している。
よって放出通路60と第1通路90および第2通路110も、それらの厚み方向に並列している通路構造になっている。
結果として、振分装置20の厚みを可及的に薄くできる。
第1通路90、第1出口91、第2通路110及び第2出口111の高さは、使用される最大直径のディスクdよりも大きく構成されている。
ディスクdの通路及びその出口は、3以上にすることができる。
その場合、通路選択装置120もその通路数に応じて振り分けできるようにする。
通路選択装置120は、振分通路80を移動するディスクdを第1通路90または第2通路110に選択的に案内する機能を有する。
実施例の通路選択装置120は、通路切換装置121であり、矩形の通路切換板122とそのスイング駆動装置125を有する。
通路切換板122は、振分通路80の下部であって、セパレートプレート73 の延長上にその下端部が位置している。
通路切換板122の前記軸122bが設けられている右側端からは、その軸122bの少し上方位置より、通路切換板122をスイング作動させるための作動ピン127が突出してある。
作動ピン127は、第2ブラケット85に設けてある長孔128に遊嵌してある。
通路切換板122は、上端部122uが狭幅になった凸形に形成され、ほぼ振分通路80の全幅に位置している。
これは、この位置において通路切換板122が弱いスプリングによって弾性的に保持されるから、通路切換板12が僅かに動いた場合であっても、上端部122uがカバー部88cの陰から外れず、確実に所定の通路に案内するためである。
第2ブラケット85から突出した軸51にティアドロップ形のクランク52が回動自在に支持されている。
クランク52の端部に固定した軸52bに、アーム53の一端部が回動自在に枢着されている。アーム53の他端部に設けてある軸孔53bに、通路切換板122の軸122bの上方から側方に突出する前記作動ピン127を挿入してある。
これにより、クランク52が軸51を支点にしてピボット運動した場合、作動ピン127を介して通路切換板122がピボット運動される。
通路切換板122、クランク52およびアーム53は、軽量化のためナイロン等の樹脂で成型するのがよい。
これら部品を軽量化した場合、通路切換板122の移動を迅速に行うことができる。
前記クランク52には、その一面側に略L形の金属板(後述)56が装着されている。該金属板56の一端部に取付孔(図示せず)が設けられ、該取付孔に前記作動プレート105の連結用ピン102が挿通されている。
従ってクランク52は、前記作動プレート105に連結用ピン102を介して連結されており、プランジャ100の直線往復運動により、クランク52は軸51を支点として揺動運動する。
ソレノイド100のプランジャ101は、作動プレート105の下端部に固定したピン103と第2ブラケット85の下端部のL形に曲げたフランジ85fとの間に配置した圧縮スプリング104によって、常時引き下げられている。
ソレノイド100は、制御装置(図示せず)によって選択的に励磁或いは消磁される。
ソレノイド100が消磁されているとき、プランジャ101は、スプリング104によって最下の位置にある。
したがって連結ピン102を介してクランク52が、図8において、軸51を支点として反時計りに回動され、アーム53が同図において右方向に前進移動する。このため通路切換板122は、クランク52、アーム53、作動ピン127を介して長孔128の孔幅内でスイング作動し、図10に示すように鎖線位置にある。
したがって、通路切換板122がこの鎖線位置にあるとき、この第1通路90は通路切換板122で閉じられ、第2通路110は開口されている。
なお、この時、通路切換板122の上端部122uは、導入ガイド29の下に位置していて、落下してくるディスクdがひっかからないようにしてある。
このため通路切換板122は、クランク52、アーム53、作動ピン127を介して長孔128の孔幅内で逆方向にスイング作動し、図10に示す鎖線位置から時計方向に回動される。
したがって、通路切換板122は、第1通路90は開口され、第2通路110は閉じられる。この時は、通路切換板122の上端部122uは、カバー88cの下に位置して、落下してくるディスクdがひっかからないようにしてある。
ポジション検知装置280は、クランク52の位置を検知する透過式のセンサ280Sである。
この実施例では、ソレノイド100が消磁している場合、クランク52がセンサによって検知される。
すなわち、図10に示すように、クランク52の一面側に略逆L形の金属板56が装着されている。金属板56は略逆L形をしており、図10ではその金属板56の作用片部56bがセンサ280Sの上向きコ字型溝280mの中に位置していて光軸を遮光し、作用片部56bを検知している状態である。
ソレノイド100が励磁された場合、クランク52がピボット運動してそのセンサ280Sによって検知されないように設定されている。
すなわち、クランク52が図8で時計方向に回動し、クランク52の前記作用片部56bが、センサ280Sの溝280mから退出し光が通り、作用片部56bが検知されていない状態である。
しかし、逆のフェーズにすることができる。
このポジション検知装置280は、プレートカバー88の下端部に直角に折り曲げて形成してあるフランジ88fに固定されている。
検知センサー131は、図11に示すように二股状のケース体131Dを有し、その二股ケース部131a、131bの先部に投光部と受光部とが設けられている構造である。
検知センサ131は、図3に示すように放出通路60に、出口30と導入開口70との間の位置で傾斜設置されている。
この場合、放出通路60を挟んで投光部と受光部が配置されている。
ディスクdが放出通路60を落下する過程で、検知センサ131の投光部と受光部との間を通過すると光軸が遮断される。これによりディスクdが検知され、検知センサ131よりディスク検知信号が発せられる。
センサ取付ブラケット133にはL形のフランジ133fが一体に折曲形成されている。またベースププレート21にはフランジ21Fが直角に設けられている。
したがって、このフランジ21Fにセンサ取付ブラケット133のL形のフランジ133fをあてがい、スクリュウ(図示せず)によって固定する。
これによって、検知センサ131は図2、3等に示すように、ベースプレート21に装着固定される。
なお、検知センサ131は、ディスクを検出できれば、反射式光電センサ、近接センサ、マイクロスイッチ等を使用することができる。
まず、通路切換板122が図14で鎖線で示すように、第1通路90を閉口しているときの作動を説明する。
すなわち、ソレノイド100が消磁されてプランジャ101がスプリング104により押し下げられ、結果として第2通路110が開口している状態である。
この状態で回転ディスクが回転してディスクdをエスカレータガイド通路7に1個ずつ送り出す。
ディスクdは、エスカレータガイド通路7において周面が接触した状態で一列に並ぶ。
ガイド通路20を押し上げられるディスクdは出口30に近づくと、偏向通路部20bによって左方向に曲がりながら進み、偏向通路部20bを出ると、出口部通路部20cによって再び真っ直ぐ上方向に進む。
そして、ガイド通路20において最上位のディスクdが、規制ローラ41を押し上げ回動させて、回動レバー44を図3および図6の位置から反時計方向へ回動させる。
そしてディスクdの直径部が出口30を通過する時、弦巻スプリング48で回動レバー44が戻る際に、規制ローラ41によりディスクdは弾性的に出口30から放出通路60に放出される。
制御装置(図示せず)は、この検知信号をカウントする
検知センサ131を通過したディスクdは導入開口70に至ると同時に、振分通路80側に傾いている導入ガイド29によって、振分通路80へと誘導される。ディスクdは振分通路80をさらに自重で落下し、通路切換板122により第2通路110へガイドされる。
第2通路110に達したディスクdは、第2ガイド面76上を転がって、第2出口111から払い出される。
前述の作動が継続して行われ、ディスクdのカウント数が所定値になったときに制御装置は回転ディスクdの回転を停止する。
前述と同様に、ガイド通路20から放出通路60に入ったディスクdは、自重で落下する過程でセンサ131により検知される。
これにより、センサ131が検知信号を出力する。
検知信号を受けた制御回路は、前述と同様に制御を行う。
センサ131を通過したディスクdは、導入ガイド29によって導入開口70から振分通路80に誘導案内される。
その後ディスクdは、自重で落下し、通路切換板122によって第1通路90へ案内される。
第1通路90に達したディスクdは、第1ガイド面75上を転がって第1出口90から払い出される。
5 エスカレータ
10 振分装置
20 ガイド通路
20b 偏向通路部
21 ベースプレート
22,23 スペーサ
22b、23b 傾斜ガイド
27 保持プレート
30 出口
29 導入ガイド
40 ディスクの放出手段
60 放出通路
70 導入開口
80 振分通路
90 第1通路
110 第2通路
120 通路選択装置
122 通路切換板
131 ディスクの検知センサ
Claims (1)
- 固定状態に配置され、通路板となるベースプレート(21)と、
前記ベースプレート(21)の表側(21H)に沿って配置され、前位ディスク(d)の周面を後位ディスク(d)の周面で押して一列に整列した状態で前記ディスク(d)が進行するガイド通路(20)と、
前記ガイド通路(20)の出口(30)に固定的に配置され、前記ディスク(d)を当該ディスク(d)の周方向に前記ベースプレート(21)の表側(21H)に沿って弾性的に放出する放出手段(40)と、
前記放出手段(40)によって前記ガイド通路(20)から側方に放出した前記ディスク(d)を案内するよう前記表側(21H)において前記ガイド通路(20)に連通して側方に形成された放出通路(60)と、
前記放出手段(40)によって放出され、前記放出通路(60)を通過する前記ディスク(d)を検知する検知手段(130)と、
前記ベースプレート(21)の背面(21I)に沿って配置された前記ディスク(d)の振分通路(80)と、
前記背面(21I)に配置され、かつ、前記振分通路(80)に連通すると共に当該振分通路(80)の下方において前記ベースプレート(21)に沿って配置された第1通路(90)及び第2通路(110)と、
前記放出通路(60)から前記振分通路(80)へ前記ディスク(d)を導入するため、前記ベースプレート(21)に形成された導入開口(70)と、
前記振分通路(80)に対して前記第1通路(90)と第2通路(110)を選択的に切換え連通する通路選択装置(120)とを備える
ことを特徴とするディスク案内装置。
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