JP5044822B2 - データをテープ媒体に書き込む装置及び方法 - Google Patents
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Description
ところで、同期が発生した後にテープ媒体を停止させないと、テープ媒体上で、先行する同期にて書き込まれたデータと次に書き込まれたデータとの間にギャップが生じる。その結果、テープ媒体の記録領域が無駄になってしまう。そのため、バックヒッチを行う必要がある。バックヒッチとは、テープ媒体の走行速度を減速して一旦停止し、逆方向に走行し、その後、再度元の方向に走行して書き込むべき位置に達して次のデータを書く、という一連の動作のことである。次のデータは、このバックヒッチが完了するまで書き込むことができない。バックヒッチには約2〜3秒程度の時間を要するため、バックヒッチの発生は、パフォーマンスに大きな影響を与える。
この場合、まず、第1のコマンドでバッファ内のデータをテープ媒体に強制的に書き込むため、バックヒッチが発生する。更に、次の第2のコマンドにより、区切り情報をテープ媒体に強制的に書き込む必要があるため、再度バックヒッチを行う。
そして、バックヒッチを行った後でないと次のデータの書込みを開始できないため、この2度のバックヒッチは、パフォーマンスに大きな影響を与える。
また、記録媒体は、テープ媒体を収納するカートリッジに設けられたメモリであってよい。
また、本発明は、上位装置からのコマンドに応じてバッファ内のデータをテープ媒体に書き込む装置であって、バッファ内のデータをテープ媒体に強制的に書き込むことを指示する第1のコマンドと、区切り情報をテープ媒体に書き込むことを指示する第2のコマンドとを上位装置から受け付ける受付部と、受付部が第1のコマンドを受け付けた場合に、バッファ内のデータとダミーの区切り情報とをテープ媒体に書き込む書込み部と、書込み部によりダミーの区切り情報がテープ媒体に書き込まれたことを示す情報を、テープ媒体を収納するカートリッジに設けられたメモリに記録する記録部と、受付部が第1のコマンドの次に第2のコマンドを受け付けた場合に、メモリに記録された情報を消去することにより、ダミーの区切り情報を有効な区切り情報として扱えるようにする処理を行う処理部とを含む、装置も提供する。
図1は、本実施の形態が適用されるテープドライブ10の構成例を示した図である。このテープドライブ10は、ホストインターフェイス(以下、「ホストI/F」という)11と、バッファ12と、チャネル13と、ヘッド14と、モータ15とを含む。また、コントローラ16と、ヘッド位置制御システム17と、モータドライバ18とを含む。更に、テープドライブ10には、テープカートリッジ20が挿入されることにより装填可能となっているので、ここでは、テープカートリッジ20も図示している。このテープカートリッジ20は、リール21、22に巻かれたテープ23を含む。テープ23は、リール21、22の回転に伴い、リール21からリール22の方向へ、又は、リール22からリール21の方向へ、長手方向に移動する。尚、テープ23としては、磁気テープが例示されるが、磁気テープ以外のテープ媒体でもよい。
チャネル13は、テープ23に書き込むべきデータをヘッド14に送ったり、テープ23から読み出されたデータをヘッド14から受け取ったりするために用いられる通信経路である。
ヘッド14は、テープ23が長手方向に移動するとき、テープ23に対して情報を書き込んだり、テープ23から情報を読み出したりする。
モータ15は、リール21、22を回転させる。尚、図では、1つの矩形でモータ15を表しているが、モータ15としては、リール21、22の各々に1つずつ、合計2個設けるのが好ましい。
ヘッド位置制御システム17は、所望の1つ又は複数のラップを追跡するシステムである。ここで、ラップとは、テープ23上の複数のトラックのグループである。ラップを切り換える必要が生じると、ヘッド14を電気的に切り換える必要も生じるので、このような切り換えの制御を、このヘッド位置制御システム17で行う。
モータドライバ18は、モータ15を駆動する。尚、上述したように、モータ15を2個使用する場合であれば、モータドライバ18も2個設けられる。
CMI/F19は、例えば、RFリーダライタにより実現され、カートリッジメモリ24への情報の書込みや、カートリッジメモリ24からの情報の読出しを行う。
この場合、まず、WriteFM0コマンドによりバッファ12内のデータをテープ23に強制的に書き込むため、バックヒッチが発生する。更に、次のWriteFM1コマンドにより、FMをテープ23に強制的に書き込む必要があるため、再度バックヒッチを行う。
図2は、バックヒッチが発生する様子を模式的に示した図である。尚、ここでは、「データセット」を便宜上「DS」と表記している。
DS#N+1を書き込んだ後に発生したバックヒッチの完了後でなければ、このDS#N+2の書込み処理はできない。更に、続くWriteコマンドの処理はDS#N+2の書き込み終了後にしかできない。
このように、2度のバックヒッチを行った後でないと次のデータ(この場合はDS#N+3以降のデータ)の書込みを開始することができないため、パフォーマンスが大きな影響を受ける。
具体的には、WriteFM0コマンドを受け取った時点で、次にWriteFM1コマンドが発行されることを想定して、WriteFM1コマンドに対応したFMを投機的に書き込んでおく。尚、以下では、このように投機的に書き込まれたFMを「投機的FM」(Speculative FM)と呼ぶことにする。そして、投機的FMを書き込んだことをカートリッジメモリ24に保持しておき、続くWriteFM1コマンドに対しては、カートリッジメモリ24に対する情報のアップデートのみを行うことで、バックヒッチの発生を防ぐ。このように、投機的FMを書き込んだことをカートリッジメモリ24に保持するようにしたのは、投機的FMを書き込んだ後、次の処理が行われる前に電源が遮断されてしまった場合に、テープ23の最後に残ったFMが投機的FMか通常のFMかを見分けるためである。
また、投機的FMが不要になった場合は、FMを読み出すコマンドに対し、投機的FMを誤ってホスト30に送らないようにする。
図3は、コントローラ16の機能構成例を示したブロック図である。
図示するように、コントローラ16は、コマンド処理部41と、バッファ管理部42と、チャネル入出力部43と、カートリッジメモリ入出力部(以下、「CM入出力部」という)44とを備える。
この場合の動作は、WriteFM0コマンドに応じて投機的FMを書き込んだ後、予想に反してWriteFM1コマンドが来なかった場合に、投機的FMを物理的に上書きするか論理的に上書きするかで異なってくるので、これらを分けて説明する。
図4は、この場合のデータセットの内容を模式的に示した図である。尚、ここでも、「データセット」を便宜上「DS」と表記している。即ち、図は、データセットのうちDS#NとDS#N+1に着目して、その内容を示している。
まず、(a)では、WriteFM0コマンドに応じて、その時点でホスト30から受け取っていたレコードRec#Mを含むDS#Nと、投機的FMのみを含むDS#N+1がテープ23に書き込まれている。尚、図中、「SFM」は、投機的FM(Speculative FM)を表す。
そして、(b)は、予想通り、次にWriteFM1コマンドが来た場合のDS#N及びDS#N+1の内容を示す。この場合、投機的FMは、有効化され、通常のFMとなっている。
まず、WriteFMコマンドを受け取った場合の動作について説明する。
図5は、このときのコントローラ16の動作例を示したフローチャートである。尚、このとき、バッファ12内にはDS#Nまでの幾つかのデータセットが格納されており、DS#Nには、図4に示したように途中までデータが格納されているものとする。
ここで、WriteFM0コマンドであると判定した場合、コマンド処理部41はその旨の情報をバッファ管理部42に出力し、バッファ管理部42が、投機的FMを含むDS#N+1をバッファ12に用意する(ステップ403)。そして、バッファ管理部42が、バッファ12内のデータをチャネル入出力部43に渡し、チャネル入出力部43が、このデータをチャネル13に出力する(ステップ404)。これにより、バッファ12内にあるDS#N+1までのデータセットがチャネル13及びヘッド14を介してテープ23に書き込まれることになる。
その後、これらの処理の結果は、コマンド処理部41に返され、コマンド処理部41は、WriteFMコマンド(この場合、WriteFM0コマンド)の完了をホスト30に報告する(ステップ406)。
その後、これらの処理の結果は、コマンド処理部41に返され、コマンド処理部41は、WriteFMコマンド(この場合、WriteFM1コマンド)の完了をホスト30に報告する(ステップ406)。
その後、これらの処理の結果は、コマンド処理部41に返され、コマンド処理部41は、WriteFMコマンド(この場合、WriteFM1コマンド)の完了をホスト30に報告する(ステップ406)。
図6は、このときのコントローラ16の動作例を示したフローチャートである。尚、このとき、テープ23上にはDS#N+1までが書かれているものとする。
コントローラ16では、まず、コマンド処理部41が、ホストI/F11からWriteコマンドを受け取り(ステップ411)、その旨の情報をバッファ管理部42及びCM入出力部44に出力する。すると、CM入出力部44が、CMI/F19を用いて、投機的FM存在情報がカートリッジメモリ24に保存されているかどうかを確認することにより、投機的FMがテープ23上にあるかどうかを判定する(ステップ412)。
その後、これらの処理の結果は、コマンド処理部41に返され、コマンド処理部41は、Writeコマンドの完了をホスト30に報告する(ステップ416)。
そして、その後の同期コマンドにより、投機的FMは、データにより物理的に上書きされる。これは、WriteFM1コマンドを実行し、それを次のデータで物理的に上書きした場合と同じと考えることができる。
その後、これらの処理の結果は、コマンド処理部41に返され、コマンド処理部41は、Writeコマンドの完了をホスト30に報告する(ステップ416)。
コントローラ16では、まず、コマンド処理部41が、ホストI/F11からWriteFMコマンド、Writeコマンド以外のコマンドを受け取る(ステップ421)。尚、このようなコマンドとしては、Readコマンド、Locateコマンド、Spaceコマンド、Rewindコマンド、Unloadコマンド等がある。
ここで、まだ書かれていないデータがバッファ12内にあると判定した場合、バッファ12内の全てのデータをテープ23に書き込んで(ステップ429)、ステップ427へ進む。一方、まだ書かれていないデータがバッファ12内にないと判定した場合、その旨の情報をCM入出力部44に出力する。すると、CM入出力部44が、カートリッジメモリ24にアクセス可能かどうかを調べることを指示する情報をCMI/F19に出力する(ステップ423)。
その後、コマンド処理部41が受け取ったコマンドに応じて、後述するコマンド処理が行われる(ステップ427)。そして、コマンド処理が終了すると、コマンド処理部41は、コマンドの完了をホスト30に報告する(ステップ428)。
図8は、コマンド処理を行うときのコントローラ16の動作例を示したフローチャートである。
コントローラ16では、まず、コマンド処理部41が、処理の対象となるコマンドがターゲットの指定を有するものであるかどうかを判定する(ステップ431)。尚、ここで、ターゲットとは、Readコマンドで指定される読出し対象のレコード又はFM、LocateコマンドやSpaceコマンドで指定される位置合わせ対象のレコード又はFMである。
一方、ターゲット指定を有するコマンドである場合、例えば、Readコマンド、Locateコマンド、Spaceコマンド等の場合、コマンド処理部41は、コマンド及びターゲットをチャネル入出力部43に出力し、チャネル入出力部43が、ターゲットを含むデータセット及びその次のデータセットを読んで、読めたかどうかをコマンド処理部41に返す。そして、この結果に基づいて、コマンド処理部41は、ターゲットを含むデータセットがテープ23上の最後のデータセットであるかどうかを判定する(ステップ433)。尚、図では、ターゲットを含むデータセットをDS#Nとしている。
ここでは、次のデータセットを読めない場合、つまり、ターゲットを含むデータセットがテープ23上の最後のデータセットである場合を考えている。この場合、最後にテープ23上から読めたFMは、情報が不確かである(投機的FMであるかもしれない)ため、ホスト30に転送しない。即ち、まず、コマンド処理部41は、ターゲットがFMであるかどうかを判定する(ステップ438)。そして、ターゲットがFMであると判定されれば、読出しエラーを報告する準備を行う(ステップ439)。尚、この読出しエラーは、図7のステップ428でホスト30に報告されることになる。また、ターゲットがFMでないと判定されれば、Readコマンドに対しては、チャネル入出力部43が取得したレコードをコマンド処理部41がホスト30に転送する。また、LocateコマンドやSpaceコマンドに対しては、指定されたレコードへの位置合わせをバッファ管理部42が行う(ステップ436)。
図9は、この場合のデータセットの内容を模式的に示した図である。尚、ここでも、「データセット」を便宜上「DS」と表記している。即ち、図は、データセットのうちDS#Nと必要があればDS#N+1に着目して、その内容を示している。
まず、(a)では、WriteFM0コマンドに応じて、その時点でホスト30から受け取っていたレコードRec#Mと投機的FMとを含むDS#Nがテープ23に書き込まれている。尚、図中、「SFM」は、投機的FM(Speculative FM)を表す。
そして、(b)は、予想通り、次にWriteFM1コマンドが来た場合のDS#Nの内容を示す。この場合、投機的FMは、有効化され、通常のFMとなっている。
まず、WriteFMコマンドを受け取った場合の動作について説明する。
図10は、このときのコントローラ16の動作例を示したフローチャートである。尚、このとき、バッファ12内にはDS#Nまでの幾つかのデータセットが格納されており、DS#Nには、図9に示したように途中までデータが格納されているものとする。
ここで、WriteFM0コマンドであると判定した場合、コマンド処理部41はその旨の情報をバッファ管理部42に出力し、バッファ管理部42が、投機的FMを含むDS#Nをバッファ12に用意する(ステップ453)。そして、バッファ管理部42が、バッファ12内のデータをチャネル入出力部43に渡し、チャネル入出力部43が、このデータをチャネル13に出力する(ステップ454)。これにより、バッファ12内にあるDS#Nまでのデータセットがチャネル13及びヘッド14を介してテープ23に書き込まれることになる。
その後、これらの処理の結果は、コマンド処理部41に返され、コマンド処理部41は、WriteFMコマンド(この場合、WriteFM0コマンド)の完了をホスト30に報告する(ステップ456)。
その後、これらの処理の結果は、コマンド処理部41に返され、コマンド処理部41は、WriteFMコマンド(この場合、WriteFM1コマンド)の完了をホスト30に報告する(ステップ456)。
その後、これらの処理の結果は、コマンド処理部41に返され、コマンド処理部41は、WriteFMコマンド(この場合、WriteFM1コマンド)の完了をホスト30に報告する(ステップ456)。
図11は、このときのコントローラ16の動作例を示したフローチャートである。尚、このとき、テープ23上にはDS#Nまでが書かれているものとする。
コントローラ16では、まず、コマンド処理部41が、ホストI/F11からWriteコマンドを受け取り(ステップ461)、その旨の情報をバッファ管理部42及びCM入出力部44に出力する。すると、CM入出力部44が、CMI/F19を用いて、投機的FM存在情報がカートリッジメモリ24に保存されているかどうかを確認することにより、投機的FMがテープ23上にあるかどうかを判定する(ステップ462)。
その後、これらの処理の結果は、コマンド処理部41に返され、コマンド処理部41は、Writeコマンドの完了をホスト30に報告する(ステップ466)。
そして、その後の同期コマンドにより、投機的FMは、データにより論理的に上書きされる。これは、WriteFM1コマンドを実行し、それを次のデータで論理的に上書きした場合と同じと考えることができる。
その後、これらの処理の結果は、コマンド処理部41に返され、コマンド処理部41は、Writeコマンドの完了をホスト30に報告する(ステップ466)。
コントローラ16では、まず、コマンド処理部41が、ホストI/F11からWriteFMコマンド、Writeコマンド以外のコマンドを受け取る(ステップ471)。尚、このようなコマンドとしては、Readコマンド、Locateコマンド、Spaceコマンド、Rewindコマンド、Unloadコマンド等がある。
ここで、まだ書かれていないデータがバッファ12内にあると判定した場合、バッファ12内の全てのデータをテープ23に書き込んで(ステップ479)、ステップ477へ進む。一方、まだ書かれていないデータがバッファ12内にないと判定した場合、その旨の情報をCM入出力部44に出力する。すると、CM入出力部44が、カートリッジメモリ24にアクセス可能かどうかを調べることを指示する情報をCMI/F19に出力する(ステップ473)。
その後、コマンド処理部41が受け取ったコマンドに応じて、後述するコマンド処理が行われる(ステップ477)。そして、コマンド処理が終了すると、コマンド処理部41は、コマンドの完了をホスト30に報告する(ステップ478)。
図13は、コマンド処理を行うときのコントローラ16の動作例を示したフローチャートである。
コントローラ16では、まず、コマンド処理部41が、処理の対象となるコマンドがターゲットの指定を有するものであるかどうかを判定する(ステップ481)。尚、ここで、ターゲットとは、Readコマンドで指定される読出し対象のレコード又はFM、LocateコマンドやSpaceコマンドで指定される位置合わせ対象のレコード又はFMである。
一方、ターゲット指定を有するコマンドである場合、例えば、Readコマンド、Locateコマンド、Spaceコマンド等の場合、コマンド処理部41は、コマンド及びターゲットをチャネル入出力部43に出力し、チャネル入出力部43が、ターゲットを含むデータセット及びその次のデータセットを読んで、読めたかどうかをコマンド処理部41に返す。そして、この結果に基づいて、コマンド処理部41は、ターゲットを含むデータセットの次のデータセットが読めたかどうかを判定する(ステップ482)。尚、図では、ターゲットを含むデータセットをDS#Nとしている。
一方、次のデータセットが読めなかったと判定した場合、ターゲットを含むデータセットがテープ23上の最後のデータセットであるかどうかを判定する(ステップ483)。
ここでは、次のデータセットを読めない場合、つまり、ターゲットを含むデータセットがテープ23上の最後のデータセットである場合を考えている。この場合、最後にテープ23上から読めたFMは、情報が不確かである(投機的FMであるかもしれない)ため、ホスト30に転送しない。即ち、まず、コマンド処理部41は、ターゲットがFMであるかどうかを判定する(ステップ488)。そして、ターゲットがFMであると判定されれば、読出しエラーを報告する準備を行う(ステップ489)。尚、この読出しエラーは、図12のステップ478でホスト30に報告されることになる。また、ターゲットがFMでないと判定されれば、Readコマンドに対しては、チャネル入出力部43が取得したレコードをコマンド処理部41がホスト30に転送する。また、LocateコマンドやSpaceコマンドに対しては、指定されたレコードへの位置合わせをバッファ管理部42が行う(ステップ486)。
尚、本実施の形態では、上述したように、投機的FMを書き込んだ後、次の処理が行われる前に電源が遮断されてしまった場合に、テープ23の最後に残ったFMが投機的FMか通常のFMかを見分けるため、投機的FM存在情報をテープカートリッジ20内のカートリッジメモリ24に保存した。しかしながら、このような電源が遮断されるようなケースを想定しなければ、カートリッジメモリ24以外の記録媒体に保存するようにしてもよい。
尚、本実施の形態では、WriteFM0コマンドとWriteFM1コマンドが連続して送られる場合について述べたが、これはあくまで一実施例であり、WriteFM1コマンドとWriteFM1コマンドが連続して送られる場合についても本発明は適用可能である。
Claims (6)
- 上位装置からのコマンドに応じてバッファ内のデータをテープ媒体に書き込む装置であって、
前記バッファ内の全てのデータを前記テープ媒体に書き込むことを指示する第1のコマンドと、区切り情報を当該テープ媒体に書き込むことを指示する第2のコマンドと、前記バッファにデータを格納することを指示する第3のコマンドとを前記上位装置から受け付ける受付部と、
前記受付部が前記第1のコマンドを受け付けた場合に、前記バッファ内の全てのデータとダミーの区切り情報とを前記テープ媒体に書き込む書込み部と、
前記書込み部により前記ダミーの区切り情報が前記テープ媒体に書き込まれたことを示す情報を記録媒体に記録する記録部と、
前記受付部が前記第1のコマンドに続けて前記第2のコマンドを受け付けた場合に、前記記録媒体に記録された前記情報を消去することにより、前記ダミーの区切り情報を、前記受付部が前記第2のコマンドを受け付けた場合に書き込まれる通常の区切り情報とする処理を行い、前記受付部が前記第1のコマンドに続けて前記第3のコマンドを受け付けた場合に、当該第3のコマンドが前記バッファに格納することを指示するデータを、前記テープ媒体上の前記ダミーの区切り情報と同じ位置に書き込まれるデータが記憶される当該バッファ内の位置に記憶する処理、及び、当該第3のコマンドが前記バッファに格納することを指示するデータと、前記ダミーの区切り情報が無効であることを示す情報とを、前記テープ媒体上の前記ダミーの区切り情報と異なる位置に書き込まれるデータが記憶される当該バッファ内の位置に記憶する処理の何れかを行う処理部と
を含む、装置。 - 前記記録媒体は、前記テープ媒体を収納するカートリッジに設けられたメモリである、請求項1の装置。
- 前記受付部は、前記テープ媒体に書き込まれた前記区切り情報を読み出すこと、及び、前記テープ媒体に書き込まれた前記区切り情報が目的の位置に来るように当該テープ媒体を移動させることの何れかを指示する第4のコマンドを更に受け付け、
前記処理部は、前記受付部が前記第1のコマンドに続けて前記第4のコマンドを受け付けた場合に、終端情報を、前記テープ媒体上の前記ダミーの区切り情報と同じ位置に書き込まれるデータが記憶される前記バッファ内の位置に記憶する処理、及び、終端情報と、前記ダミーの区切り情報が無効であることを示す情報とを、前記テープ媒体上の前記ダミーの区切り情報と異なる位置に書き込まれるデータが記憶される前記バッファ内の位置に記憶する処理の何れかを行う、請求項1の装置。 - 前記受付部は、前記テープ媒体に書き込まれた前記区切り情報を読み出すこと、及び、前記テープ媒体に書き込まれた前記区切り情報が目的の位置に来るように当該テープ媒体を移動させることの何れかを指示する第4のコマンドを更に受け付け、
前記処理部は、前記受付部が前記第4のコマンドを受け付けた場合に、前記区切り情報が前記ダミーの区切り情報でなければ、当該第4のコマンドにより指示された処理を行い、前記区切り情報が前記ダミーの区切り情報であれば、当該第4のコマンドにより指示された処理を行わない、請求項1の装置。 - 上位装置からのコマンドに応じてバッファ内のデータをテープ媒体に書き込む方法であって、
前記バッファ内の全てのデータを前記テープ媒体に書き込むことを指示する第1のコマンドが前記上位装置から送られた場合に、当該バッファ内の全てのデータとダミーの区切り情報とを当該テープ媒体に書き込むステップと、
前記ダミーの区切り情報が前記テープ媒体に書き込まれたことを示す情報を記録媒体に記録するステップと、
区切り情報を前記テープ媒体に書き込むことを指示する第2のコマンドが前記第1のコマンドに続けて前記上位装置から送られた場合に、前記記録媒体に記録された前記情報を消去することにより、前記ダミーの区切り情報を、前記第2のコマンドが前記上位装置から送られた場合に書き込まれる通常の区切り情報とするステップと、
前記バッファにデータを格納することを指示する第3のコマンドが前記第1のコマンドに続けて前記上位装置から送られた場合に、当該第3のコマンドが前記バッファに格納することを指示するデータを、前記テープ媒体上の前記ダミーの区切り情報と同じ位置に書き込まれるデータが記憶される当該バッファ内の位置に記憶する処理、及び、当該第3のコマンドが前記バッファに格納することを指示するデータと、前記ダミーの区切り情報が無効であることを示す情報とを、前記テープ媒体上の前記ダミーの区切り情報と異なる位置に書き込まれるデータが記憶される当該バッファ内の位置に記憶する処理の何れかを行うステップと、
を含む、方法。 - 上位装置からのコマンドに応じてバッファ内のデータをテープ媒体に書き込む装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記バッファ内の全てのデータを前記テープ媒体に書き込むことを指示する第1のコマンドと、区切り情報を当該テープ媒体に書き込むことを指示する第2のコマンドと、前記バッファにデータを格納することを指示する第3のコマンドとを前記上位装置から受け付ける手段と、
前記第1のコマンドが受け付けられた場合に、前記バッファ内の全てのデータとダミーの区切り情報とを前記テープ媒体に書き込む手段と、
前記ダミーの区切り情報が前記テープ媒体に書き込まれたことを示す情報を記録媒体に記録する手段と、
前記第1のコマンドに続けて前記第2のコマンドが受け付けられた場合に、前記記録媒体に記録された前記情報を消去することにより、前記ダミーの区切り情報を、前記第2のコマンドが受け付けられた場合に書き込まれる通常の区切り情報とし、前記第1のコマンドに続けて前記第3のコマンドが受け付けられた場合に、当該第3のコマンドが前記バッファに格納することを指示するデータを、前記テープ媒体上の前記ダミーの区切り情報と同じ位置に書き込まれるデータが記憶される当該バッファ内の位置に記憶する処理、及び、当該第3のコマンドが前記バッファに格納することを指示するデータと、前記ダミーの区切り情報が無効であることを示す情報とを、前記テープ媒体上の前記ダミーの区切り情報と異なる位置に書き込まれるデータが記憶される当該バッファ内の位置に記憶する処理の何れかを行う手段と
して機能させる、プログラム。
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JP2008120505A JP5044822B2 (ja) | 2008-05-02 | 2008-05-02 | データをテープ媒体に書き込む装置及び方法 |
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