JP5042610B2 - 乗客コンベアの手摺駆動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ステップを走行させる駆動機からの動力によって移動手摺を走行させる乗客コンベアの手摺駆動装置に関するものである。
一般的な乗客コンベアの手摺駆動装置では、駆動機からの動力が、複数組のスプロケット及び複数巻のチェーンを介して、手摺駆動装置内の複数の手摺駆動ローラに伝達される。そして、各手摺駆動ローラに伝達された動力によって、各手摺駆動ローラと押圧ローラとに挟み込まれた移動手摺が駆動される(例えば、特許文献1参照)。
実開昭59−192084号公報
ここで、ステップの走行速度に対して相対的な移動手摺の走行速度(相対速度)は、駆動機から手摺駆動ローラまでの間に介在されるスプロケットの歯数と、各手摺駆動ローラ及び移動手摺の接触面に生じる滑りとによって決定される。
そして、乗客コンベア設計時の移動手摺の走行速度を設定する際には、滑りの大きさを予想した上で、ステップの走行速度と同一、又はステップの走行速度よりもやや速くなるように、各スプロケットの歯数が算出される。
しかしながら、乗客コンベア据付後における組み立て精度のばらつきや、各スプロケットの加工誤差等によって、移動手摺の走行速度の測定値が設計値からずれてしまうことがある。また、乗客コンベアの据付環境によって各手摺駆動ローラ及び移動手摺の接触面に生じる滑りの大きさが予想値からずれた場合にも、移動手摺の走行速度の測定値が設計値からずれてしまうことがある。
このように、移動手摺の走行速度の実測値が設計値からずれていると、手摺駆動ローラの設置個数を変更したり、各スプロケットの歯数を再調整したりする等の作業が必要となり、据付時に多大な手間が掛かってしまう。特に、スプロケットの歯数の組み合わせを変更した場合、移動手摺の走行速度が極端に速くなったり遅くなったりする場合があるため、移動手摺の走行速度の調整が困難であった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、移動手摺の走行速度を容易に調整することができる乗客コンベアの手摺駆動装置を得ることを目的とする。
この発明に係る乗客コンベアの手摺駆動装置は、移動手摺に外周面の一部が当接し、かつ直径が調節可能な手摺駆動ローラを有し、ステップを走行させる駆動機からの駆動力を受けて、その駆動力により手摺駆動ローラを回転させることによって移動手摺を走行させる手摺駆動機構を備えたものである。
この発明の乗客コンベアの手摺駆動装置は、手摺駆動ローラの直径が調節可能となっているので、直径が調節されることによって手摺駆動ローラの回転速度が一定のままで、1回転当りの手摺駆動ローラの移動手摺の押し出し量が増減することにより、移動手摺の走行速度を容易に調整することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータの端部の概略を示す側面図である(一部を切り欠いて示す)。
図において、建物のエスカレータの設置スペースには、階床間を跨るようにトラス1が架け渡されている。トラス1の上面には、一対の欄干2が立設されている。一対の欄干の間には、無端状に接続された踏段(図示せず)が走行可能に設けられている。また、各欄干2の表面には、手摺レール3が設けられている。手摺レール3には、無端状の移動手摺4が走行可能に設けられている。移動手摺4の走行は、手摺レール3によって案内される。
また、トラス1の上階側の端部には、駆動機としてのエスカレータ駆動機(モータ)5と、案内スプロケット6とが設けられている。エスカレータ駆動機5の回転軸には、メインスプロケット7が取り付けられている。さらに、トラス1の傾斜部の上階側には、第1手摺駆動用スプロケット8と、一対の第2手摺駆動用スプロケット9と、各移動手摺4を駆動するための一対の手摺駆動装置10とが設けられている。
第1手摺駆動用スプロケット8及びメインスプロケット7は、第1手摺駆動用チェーン11によって互いに接続されている。第1手摺駆動用チェーン11の経路は、案内スプロケット6によって案内される。第1手摺駆動用スプロケット8及び第2手摺駆動用スプロケット9は、同一回転軸上に配設されており、互いに一体となって回転する。第2手摺駆動用スプロケット9及び手摺駆動装置10は、第2手摺駆動用チェーン12によって互いに接続されている。
図2は、図1の手摺駆動装置10を拡大して示す側面図である。手摺駆動装置10は、トラス1に固定された取付板13、複数の手摺駆動機構14、テンションスプロケット15、複数の板ばね16、及び複数の圧接ローラ17を有している。各手摺駆動機構14及びテンションスプロケット15は、それぞれ取付板13に、回動可能に取り付けられている。また、各手摺駆動機構14は、外周面の一部と移動手摺4の裏面とが互いに当接する手摺駆動ローラ(伝動ローラ)14aを有している。
各手摺駆動機構14及びテンションスプロケット15は、第2手摺駆動用チェーン12によって、第2手摺駆動用スプロケット9に接続されている。第2手摺駆動用チェーン12の張力は、テンションスプロケット15によって、一定に保持される。従って、エスカレータ駆動機5からの動力は、メインスプロケット7、第1手摺駆動用チェーン11、第1手摺駆動用スプロケット8、第2手摺駆動用スプロケット9及び第2手摺駆動用チェーン12を介して、手摺駆動機構14に伝達される。手摺駆動機構14に伝達された駆動力によって、手摺駆動ローラ14aが回転する。
板ばね16の中間部は、取付板13に固定されている。板ばね16の両端部は、それぞれ圧接ローラ17に接続されている。圧接ローラ17は、その外周面の一部と移動手摺4の表面とが互いに当接するように配置されている。また、各圧接ローラ17は、板ばね16による手摺駆動ローラ14a側への押圧力(ばね力)を受けている。即ち、移動手摺4は、手摺駆動ローラ14a及び圧接ローラ17に表裏両面から挟み込まれている。そして、手摺駆動ローラ14aが回転することによって、移動手摺4は押し出されて駆動される。
次に、手摺駆動機構14について具体的に説明する。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。図4は、図2の手摺駆動機構14の分解状態を示す分解図である。取付板13には、移動手摺4側へ突出する円筒状の軸受ハウジング部13aと、軸受ハウジング部13aの位置に対応する軸挿通用開口部13bとが設けられている。軸受ハウジング部13aの内壁の移動手摺4側の端部には、止輪用溝13cが全周に渡って設けられている。軸受ハウジング部13a内には、一対の軸受(ベアリング)18と一対の軸受18間に介在されたカラー19が設けられている。各軸受18及びカラー19は、軸挿通用開口部13bの周縁部と止輪用溝13cに嵌め込まれたC型止輪20とによって、軸受ハウジング部13aの内壁に固定されている。
軸挿通用開口部13b、各軸受18及びカラー19には、主軸(メイン軸)21が挿通されている。主軸21の軸受ハウジング部13aの先端部に対応する位置、及び軸挿通用開口部13bに対応する位置には、それぞれ止輪用溝21aが設けられている。各止輪用溝21aには、C型止輪22が嵌め込まれている。軸受18の軸方向の揺動は、各C型止輪22によって規制されている。また、主軸21の反移動手摺4側の端部には、第2手摺駆動用チェーン12に接続(咬合)された第3手摺駆動用スプロケット23が固着されている。
さらに、主軸21の反第3手摺駆動用スプロケット23側の端部(先端部)には、速度調整用の目盛部21bが設けられている。さらにまた、主軸21の移動手摺4の幅方向中心に対応する位置には、複数のねじ穴21cが周方向に互いに間隔をおいて設けられている。また、主軸21には、第3手摺駆動用スプロケット23側に配置された第1押さえ部材24、内輪としての第1ホイール部材25、及び反第3手摺駆動用スプロケット23側に配置された第2押さえ部材26が挿入されている。第1押さえ部材24には、周方向に互いに間隔をおいて複数のねじ孔24aが設けられている。
第1ホイール部材25及び第2押さえ部材26の各ねじ孔24aに対応する位置には、それぞれ取付孔25a,26aが設けられている。取付孔25a,26aには、ボルト27が挿通されており、そのボルト27は、ねじ孔24aに螺合されている。即ち、第1押さえ部材24、第1ホイール部材25及び第2押さえ部材26は、ねじ穴24aにボルト27が螺合されることによって、一体になっている。第1ホイール部材25の外周面には、内周面まで貫通する複数の取付穴25bが周方向に互いに間隔をおいて設けられている。取付穴25bには、六角穴付きボルト28が挿通されており、その六角穴付きボルト28は、ねじ穴21cに螺合されている。即ち、第1ホイール部材25は、ねじ穴21cに六角穴付きボルト28が螺着されることによって、主軸21に固定されている。
第1ホイール部材25の外周面には、ドーナツ状の軟質材(例えばゴム及びビニール等)の外輪(伝動ローラ)29が取り付けられている。外輪29は、第1及び第2押さえ部材24,26によって両側面から挟み込まれている。また、外輪29の外径は、第1及び第2押さえ部材24,26による両側面からの押圧力に応じて、外周方向へ伸縮するように変形する。即ち、外輪29は、径方向へ伸縮可能となっている。ここで、主軸21、第3手摺駆動用スプロケット23、第1押さえ部材24、第1ホイール部材25、第2押さえ部材26及び外輪29は、手摺駆動機構14を構成しており、また、第1ホイール部材25及び外輪29は、手摺駆動ローラ14aを構成している。
ここで、隙間寸法tと外輪29の外径寸法φDとの関係について説明する。まず、第1及び第2押さえ部材24,26間の隙間寸法tが大きい場合、第1及び第2押さえ部材24,26から外輪29の両側面に作用する押圧力が弱く、図5に示すように、外輪29の形状が厚さ方向に伸びるような形状となる。一方、図5に示す状態から、ボルト27を締め付けて、第1及び第2押さえ部材24,26間の隙間寸法tを小さくした場合、第1及び第2押さえ部材24,26から外輪29の両側面に作用する押圧力が強くなり、図6に示すように、外輪29は、厚さ方向に縮み、かつ径方向に伸びるように弾性変形する。つまり、第1及び第2押さえ部材24,26から外輪29の両側面に作用する押圧力を強めることによって、外輪29の外径寸法φDは、図5に示す外輪29の外径寸法φDよりも大きくなり、手摺駆動ローラ14aの直径も大きくなる。
また、外輪29の外径寸法φDが調節する前の外径寸法φDよりも大きくなる、即ち手摺駆動ローラ14aの直径が調節する前の直径よりも大きくなることにより、手摺駆動ローラ14aの一回転当たりの移動手摺4の押し出し量が増加する。さらに、手摺駆動ローラ14aの回転速度は、手摺駆動ローラ14aの直径の大きさに係わらず一定であり、手摺駆動ローラ14aの一回転当たりの移動手摺4の押し出し量が増加することによって、移動手摺4の走行速度が直径を調節する前の走行速度よりも速くなる。
一方、手摺駆動ローラ14aの直径が調節する前の直径よりも小さくなることにより、手摺駆動ローラ14aの一回転当たりの移動手摺4の押し出し量が減少する。そして、手摺駆動ローラ14aの一回転当たりの移動手摺4の押し出し量が減少することによって、移動手摺4の走行速度が直径を調節する前の走行速度よりも遅くなる。ここで、手摺駆動ローラ14aの直径が変化しても、その直径の変化分が板ばね16の変形の許容範囲内であれば、その直径の変化に追従するように板ばね16が変形することにより、手摺駆動ローラ14aの外周面と移動手摺4との当接状態が維持される。
上記のようなエスカレータの手摺駆動装置では、手摺駆動ローラ14aの直径が調節可能となっているので、その直径が調節されることによって手摺駆動ローラ14aの回転速度が一定のままで、1回転当りの手摺駆動ローラ14aの移動手摺4の押し出し量が増減することにより、移動手摺4の走行速度を容易に調整することができる。
また、移動手摺4の走行速度の調整が可能となったことにより、エスカレータの設置環境毎に変化する移動手摺4の走行速度を容易に調整することができるとともに、エスカレータの組み立て精度のばらつきにより変化する移動手摺4の走行速度を容易に調整することができる。
さらに、主軸21の先端部に目盛部21bが設けられているので、作業員による移動手摺4の走行速度調整作業において、複数の手摺駆動ローラ14aのうち、任意の1つの手摺駆動ローラ14aの直径を調整後、残りの未調整の手摺駆動ローラ14aの直径を調整する際に、調整済の手摺駆動ローラ14aの目盛部21aの数値を読み取り、未調整の手摺駆動ローラ14aの目盛部21aの数値が調整済の手摺駆動ローラ14aの目盛部21aの数値となるように、未調整の手摺駆動ローラ14aの直径を調整することによって、全ての手摺駆動ローラ14aの直径を均一に調整可能となり、移動手摺4の走行速度調整の作業効率をさらに向上させることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。
図7は、実施の形態2による手摺駆動機構14を示す断面図である(図2のVII−VII線に沿う断面図)。図8は、図7の手摺駆動機構14の分解状態を示す分解図である。図において、実施の形態1では、断面形状が円形状の主軸21を用いたが、実施の形態2では、断面形状が6角形状の主軸31を用いている。主軸31の軸受ハウジング部13aの先端部に対応する位置(主軸31の中間部)には、止輪用溝31a及び、長孔状のピン挿入孔31bが設けられている。また、主軸31には、先端部から中間部に渡って、軸方向に延在するねじ棒挿入穴31cが設けられている。ピン挿入孔31b及びねじ棒挿入穴31cは、互いに接続されている。また、主軸31の先端部とピン挿入孔31bとの間には、周方向に互いに間隔をおいて複数のねじ穴31dが設けられている。
主軸31の中間部と第3手摺駆動用スプロケット23との間には、筒状のカラー32が挿し込まれている。カラー32は、止輪用溝31a及びC型止輪33によって、主軸31に固定されている。また、カラー32の軸受ハウジング部13aの先端部に対応する位置、及び軸挿通用開口部13bに対応する位置には、それぞれ止輪用溝32aが設けられている。さらに、カラー32は、各止輪用溝32a及びC型止輪34によって、軸方向の揺動を規制される。即ち、主軸31は、カラー32を介して軸受18によって支持されている。
ねじ棒挿入穴31cには、ねじ棒35が挿入されている。ねじ棒35の先端部(反第3手摺駆動用スプロケット23側の端部)には、ねじ山が形成されたボルト部35aが設けられている。ねじ棒35の第3手摺駆動用スプロケット23側の端部の近傍には、ピン挿入孔35bが設けられている。ピン挿入孔31b,35bには、ねじ棒抜け止めピン36が挿通されている。即ち、主軸31及びねじ棒35は、ピン挿入孔31b,35b及びねじ棒抜け止めピン36によって、互いに一体に組み合わされている。また、ねじ棒35は、ねじ棒挿入穴31c内を摺動可能となっている。
主軸31には、ねじ棒抜け止めピン36の上下方向の両端部に当接する第2ホイール部材(一対の内輪の一方)37、ばね受け部材38、及び反第3手摺駆動用スプロケット23側に配置された第3ホイール部材(一対の内輪の他方)39が挿入されている。第2及び第3ホイール部材37,39の内周部の径方向の断面形状は、六角形状であり、主軸31上を摺動可能となっている。また、第2及び第3ホイール部材37,39の形状は、一方から他方へ向けて外周面(円錐面)が先細りとなるようなテーパ状(円錐状)である。さらに、第2及び第3ホイール部材37,39の外周面には、それぞれ滑り止め溝37a,39aが形成されている。
第2ホイール部材37の反第3手摺駆動用スプロケット23側の面には、ねじ穴37bが設けられている。第3ホイール部材39のねじ穴37bに対応する位置には、取付穴39bが設けられている。第2ホイール部材37の反第3手摺駆動用スプロケット23側の面、及び第3ホイール部材39の第3手摺駆動用スプロケット23側の面には、互いに対向するようにばね取付穴37c,39cが設けられている。第3ホイール部材39の反第3手摺駆動用スプロケット23側の面には、周方向に互いに間隔をおいて複数のねじ穴39dが設けられている。
ばね受け部材38には、周方向に互いに間隔をおいて複数の取付孔38aが設けられている。また、ばね受け部材38の各取付孔38aの間には、外周方向へ向けて突出する仕切板部38bが設けられている。取付孔38aには、六角穴付きボルト40が挿通され、その六角穴付きボルト40は、ねじ穴31dに螺合されている。即ち、ばね受け部材38は、ねじ穴31dに六角穴付きボルト40が螺合されることによって、主軸31上に固定されている。第2及び第3ホイール部材37,39の外周面には、ドーナツ状の軟質材からなる外輪41が互いを跨って設けられている。外輪41の外周面の一部は、移動手摺4に当接している。また、外輪41の内周部の断面形状は、両側面から厚さ方向中心及び径方向中心に向けて細くなるV字状である。ここで、外輪41と第2及び第3ホイール部材37,39とは、手摺駆動ローラ14aを構成している。
取付穴39bには、棒状の目盛部材42が挿通されている。目盛部材42の先端部には、手摺速度調整用の目盛部42aが設けられている。また、目盛部材42の他端部には、ボルト部42bが設けられている。さらに、目盛部材42の中間部には、ナット状の回し部42cが設けられている。各ばね取付穴37c,39cには、それぞればね43の一端部が挿入されている。各ばね43の他端部は、仕切板部38bと当接している。即ち、第2及び第3ホイール部材37,39には、ともに同じ大きさのばね43のばね力が作用しており、そのばね力によって、第2ホイール部材37とばね受け部材38との間の隙間寸法、及び第3ホイール部材39とばね受け部材38との間の隙間寸法がともに等しくなるように保持される。
ねじ棒35の先端部には、第3ホイール部材39の反第3手摺駆動用スプロケット23側の面と当接するキャップ部材44が挿入されている。キャップ部材44には、周方向に互いに間隔をおいて複数の取付孔44aが設けられている。また、キャップ部材44は、各取付孔44aにねじ45が挿通されて、そのねじ45がねじ穴39dに螺合されることによって、第3ホイール部材39に取り付けられている。さらに、キャップ部材44の形状は、ハット状であり、内周部が外周部から突出している。ボルト部35aには、2つのナット(ダブルナット)46が螺着されている。なお、図9は、図7の主軸31及びねじ棒35を拡大して示す斜視図である。図10は、図7のばね受け部材38を拡大して示す斜視図である。他の構成は実施の形態1と同様である。
ここで、第2及び第3ホイール部材37,39間の隙間寸法tと外輪41の外径寸法φDとの関係について説明する。まず、第2及び第3ホイール部材37,39間の隙間寸法tが大きい場合、第2及び第3ホイール部材37,39から外輪41の内周部に作用する押圧力が弱く、図11に示すような状態となる。そして、図11に示す状態から、ナット46が締め付けられることによって、図12に示すように、ねじ棒抜け止めピン36が長孔状のピン挿入孔31b内で摺動され、ばね受け部材38を中心として、第2及び第3ホイール部材37,39間の隙間寸法tが小さくなる。そして、第2及び第3ホイール部材37,39間の隙間寸法tが小さくなることにより、第2及び第3ホイール部材37,39の外周面と外輪41の内周面との当接範囲が広くなって、第2及び第3ホイール部材37,39から外輪41の内周部に作用する押圧力が強くなり、外輪41は、第2及び第3ホイール部材37,39によって、径方向へ押し広げられるように弾性変形する。つまり、第2及び第3ホイール部材37,39から外輪41の内周部に作用する押圧力に応じて、外輪41の外径寸法φDが変化する。
上記のようなエスカレータの手摺駆動装置では、外輪41の内周部に作用する押圧力に応じて外輪41が径方向に変形する場合であっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
また、第2及び第3ホイール部材37,39の外周面にそれぞれ滑り止め溝37a,39aが形成されているので、第2及び第3ホイール部材37,39の外周面と、外輪41の内周面との接触箇所での滑りの発生を抑制することができる。
実施の形態3.
なお、実施の形態2では、断面形状が6角形の主軸31を用いたが、図13に示すように、スプライン形状の主軸51を用いてもよい。これに伴い、内周の形状がスプライン形状の第2及び第3ホイール部材52,53を用いてもよい。また、6角形に限るものではなく、例えば4角形等の多角形であればよい。
さらに、実施の形態1〜3では、エスカレータの手摺駆動装置について説明したが、この発明は、動く歩道の手摺駆動装置にも適用できる。
さらにまた、実施の形態1〜3では、一対の押さえ部材24,26による押圧力、又は一対のホイール部材37,39による押圧力に応じて外輪29,41が径方向へ伸縮するように変形し、その変形によって、手摺駆動ローラ14aの直径が調節可能となっていたが、この例に限るものではなく、手摺駆動ローラの直径が調節可能となっていればよい。
この発明の実施の形態1によるエスカレータの端部の概略を示す側面図である。 図1の手摺駆動装置を拡大して示す側面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図2の手摺駆動機構の分解状態を示す分解図である。 第1及び第2押さえ部材間の隙間寸法が大きいときの図3の手摺駆動機構を示す断面図である。 第1及び第2押さえ部材間の隙間寸法が小さいときの図3の手摺駆動機構を示す断面図である。 この発明の実施の形態2による手摺駆動機構を示す断面図である。 図7の手摺駆動機構の分解状態を示す分解図である。 図7の主軸及びねじ棒を拡大して示す斜視図である。 図7のばね受け部材を拡大して示す斜視図である。 第1及び第2ホイール部材間の隙間寸法が大きいときの図7の手摺駆動機構を示す断面図である。 第1及び第2ホイール部材間の隙間寸法が小さいときの図7の手摺駆動機構を示す断面図である。 この発明の実施の形態2による手摺駆動機構の一部を示す斜視図である。
符号の説明
4 移動手摺、5 エスカレータ駆動機、14 手摺駆動機構、14a 手摺駆動ローラ、21,31,51 主軸、21b,42a 目盛部、24 第1押さえ部材、25 第1ホイール部材(内輪)、26 第2押さえ部材、29,41 外輪、37,52 第2ホイール部材(内輪)、39,53 第3ホイール部材(内輪)、37a,39a 滑り止め溝。

Claims (6)

  1. 移動手摺に外周面の一部が当接し、かつ直径が調節可能な手摺駆動ローラを有し、ステップを走行させる駆動機からの駆動力を受けて、その駆動力により上記手摺駆動ローラを回転させることによって上記移動手摺を走行させる手摺駆動機構
    を備え、
    上記手摺駆動ローラの外周部は、軟質材からなる外輪によって構成されており、
    上記外輪は、上記手摺駆動機構から押圧力を受け、その押圧力に応じて径方向へ弾性変形することによって、上記手摺駆動ローラの直径が伸縮することを特徴とする乗客コンベアの手摺駆動装置。
  2. 上記手摺駆動ローラの内周部は、上記外輪の内周が外周に嵌る円状の内輪によって構成されており、
    上記手摺駆動機構は、上記内輪を貫通し、上記駆動機からの動力を受けて上記内輪及び上記外輪を回転させる主軸と、上記外輪を両側面から挟み込むように上記主軸に設けられた一対の押さえ部材とをさらに有しており、
    上記外輪は、上記一対の押さえ部材による両側面からの押圧力に応じて径方向へ伸縮するように変形することを特徴とする請求項記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。
  3. 上記手摺駆動機構には、上記一対の押さえ部材による押圧力調整用の目盛部が設けられていることを特徴とする請求項記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。
  4. 上記手摺駆動ローラの内周部は、互いに間隔をおいて対向する一対の内輪によって構成されており、
    上記手摺駆動機構は、上記一対の内輪を貫通し、駆動機からの動力を受けて上記一対の内輪及び上記外輪を回転させる主軸をさらに有しており、
    上記一対の内輪の形状は、互いに一方から他方へ向けて外周面が細くなるテーパ状であり、
    上記一対の内輪の外周面には、それぞれ滑り止め溝が設けられており、
    上記外輪の内周部の断面形状は、両側面から厚さ方向中心へ向けて細くなるV字状であり、
    上記外輪は、上記一対の内輪の外周面に跨って配設されており、上記一対の内輪による内周部からの押圧力に応じて、径方向へ伸縮するように変形することを特徴とする請求項記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。
  5. 上記手摺駆動機構には、上記一対の内輪の押圧力調整用の目盛部が設けられていることを特徴とする請求項記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。
  6. 上記主軸の断面形状は、多角形状であることを特徴とする請求項又は請求項に記載の乗客コンベアの手摺駆動装置。
JP2006338429A 2006-12-15 2006-12-15 乗客コンベアの手摺駆動装置 Expired - Fee Related JP5042610B2 (ja)

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