JP5042551B2 - 回転検出装置および回転検出装置付き軸受 - Google Patents

回転検出装置および回転検出装置付き軸受 Download PDF

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Description

この発明は、各種の機器における回転角度検出、例えば小型モータの回転制御のための回転角度検出等に用いられる回転角度検出装置、およびその回転角度検出装置を組み込んだ検出装置付き軸受に関する。
小型の機器に組み込み可能で、かつ高精度の回転角度検出が可能な回転検出装置として、磁気センサアレイを用いるものが提案されている(例えば特許文献1)。これは、図11のように、磁気センサ素子(MAGFET)を多数並べて構成した磁気センサアレイ45を、信号増幅回路、AD変換回路、デジタル信号処理回路などの回路46とともにセンサチップ42に集積し、このセンサチップ42を、回転側部材41に配置される磁石44に対向配置したものである。この場合、磁石44は回転中心O回りの円周方向異方性を有するものとされ、前記センサチップ42上では、仮想の矩形の4辺における各辺に沿って磁気センサアレイ45が配置される。
このように構成された回転検出装置43では、各辺の磁気センサアレイ45の出力を信号増幅回路、AD変換回路で読み出して前記磁石44の磁界分布を検出し、その検出結果に基づき磁石44の回転角度をデジタル信号処理回路により算出する。
特許文献1に開示の回転検出装置43と検出方法は異なるものの、ホール素子などの磁気センサ素子を複数使用し、それらの出力信号を演算することによって、回転体に固定された磁石の位置や動きを検出する回転検出装置(例えばAMS社のロータリエンコーダLSI)なども提案されている。
特開2003−37133号公報
このような回転検出装置を使用して、各種機器の動作制御を行う場合に、回転体が所定の角度位置に達したことを示す信号出力が欲しいときがある。具体的には、例えば回転体がモータのロータである場合に、そのコイル電流の切り替えタイミングを知らせる信号出力が望まれる。ところが、そのような信号出力を得るのに、上記構成の回転検出装置では、回転パルス出力をカウンタで計数して、そのカウント値が一定値になったことを検出する処理回路、もしくはマイコンなどで構成される処理装置を別に付加する必要がある。また、回転角度として絶対角度が出力されるタイプの回転検出装置では、検出される回転角度が所定値に達したことを検出する処理回路を付加する必要がある。
この発明の目的は、回転角度検出機能の他に、特別な処理回路や処理装置を付加することなく、検出角度が所定角度範囲や所定角度値に達したことを知らせる機能を持たせた回転検出装置、およびこの回転検出装置を組み込んだ検出装置付き軸受を提供することである。
この発明の回転検出装置は、回転側部材に設けられ回転中心周りの円周方向異方性を有する磁石(2)と、この磁石(2)に対し前記回転側部材の回転中心の軸方向に対向して固定側部材に配置され複数の磁気センサ素子(5a)が平面的に並ぶ磁気センサ(5)と、この磁気センサ(5)の各磁気センサ素子(5a)の出力から前記磁石(2)の磁界強度を計測し、その計測値を基に回転側部材の回転角度を検出する角度算出手段(6)とを備えた回転検出装置であって、設定角度領域に前記角度算出手段(6)の検出角度が入っていることを判定する領域内進入判定手段(7)と、この領域内進入判定手段(7)の判定結果を出力する信号出力回路(8)とを備えることを特徴とする。
この構成によると、設定角度領域に角度算出手段(6)の検出角度が入っていることを判定する領域内進入判定手段(7)を設けたので、回転角度検出機能の他に、特別な処理回路や処理装置を付加することなく検出角度が所定角度範囲や所定角度値に達したことを知らせる機能を持たせることができる。したがって、この回転検出装置を、モータなどの回転装置から検出された回転角度によって回転装置の様々な処理を行う制御装置などに使用した場合、回転装置における回転体が所望の回転角度位置に達したタイミングを知らせる信号を容易に得ることができる。このため、従来例の場合のように回転検出装置で観測した回転角度を、別に設けた比較器などからなる回路で所望の回転角度と比較してタイミング信号を生成するといった構成を採る必要がない。
また、前記領域内進入判定手段(7)の設定角度領域を設定する角度領域処理手段(9)を設ける。角度領域処理手段(9)は、例えば通信回路で構成される。この構成の場合、領域内進入判定手段(7)で得られる信号出力の位置やパターン、つまり設定角度領域の内容を角度領域処理手段(9)で変更することができるので、動作条件によって細かなタイミング調整を行うことも可能になる。例えは、モータの電流切り替えタイミングを回転速度によって変化させる場合などにも対応できる。
この発明において、前記領域内進入判定手段(7)が、複数の設定角度領域に対して、それぞれの設定角度領域に前記角度算出手段の検出角度が入っていることを判定するものであっても良い。この構成の場合、信号出力回路(8)に用意する出力ピンをそれぞれプログラム可能なタイミング出力ピンとすることができる。
この発明において、前記角度算出手段(6)が、サンプリング間隔毎の検出角度を内挿する機能を持ち、補間された検出角度を出力するものであり、前記領域内進入判定手段(7)は、前記の補間された検出角度を用いて、設定角度領域に入っていることを判定するものとしても良い。この構成の場合、サンプリング方式によって磁石(2)の回転を磁気センサ素子(5a)で検出する構成でありながら、高速回転時においても磁石(2)の設けられる回転側部材が所定の回転角度位置に達したことを、エラーを生じさせることなく確実に知らせることができる。
この発明において、前記磁気センサ(5)、角度算出手段(6)、領域内進入判定手段(7)、および信号出力回路(8)を、同じ集積回路内に集積しても良い。この構成の場合、小型で高精度な回転検出装置を実現できる。
この発明の検出装置付き軸受は、この発明の上記いずれかの構成の回転検出装置を軸受に組み込んだものである。
この構成によると、軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化が図れる。
この発明の回転検出装置は、回転側部材に設けられ回転中心周りの円周方向異方性を有する磁石と、この磁石に対し前記回転側部材の回転中心の軸方向に対向して固定側部材に配置され複数の磁気センサ素子が平面的に並ぶ磁気センサと、この磁気センサの各磁気センサ素子の出力から前記磁石の磁界強度を計測し、その計測値を基に回転側部材の回転角度を検出する角度算出手段とを備えた回転検出装置であって、設定角度領域に前記角度算出手段の検出角度が入っていることを判定する領域内進入判定手段と、この領域内進入判定手段の判定結果を出力する信号出力回路と、前記領域内進入判定手段の設定角度領域を設定する角度領域処理手段とを設けたため、回転角度検出機能の他に、特別な処理回路や処理装置を付加することなく検出角度が所定角度範囲や所定角度値に達したことを知らせる機能を持たせることができる。
この発明の検出装置付き軸受は、この発明の回転検出装置を軸受に組み込んだものであるため、軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化が図れる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1は、この実施形態の回転検出装置を組み込んだ軸受の断面図を示す。この検出装置付き軸受20は、内輪21と外輪22の転走面間に、保持器23に保持された転動体24を介在させた転がり軸受である。転動体24はボールからなり、この転がり軸受20は単列の深溝玉軸受とされている。内輪21には回転部材である回転軸10が圧入状態に嵌合しており、外輪22は軸受使用機器のハウジング(図示せず)に設置されている。
転がり軸受20に組み込まれる回転検出装置1は、転がり軸受20の内輪21側に配置された磁石2と、外輪22側に配置された回転センサ3とを備える。具体的には、内輪21と共に回転する回転軸10に、一対の磁極N,Sが形成された永久磁石2が配置され、外輪22と固定関係にあるセンサ取付部材27に回転センサ3が配置される。
磁石2は、図2に示すように、その一対の磁極N,Sから発生する磁気が転がり軸受20の軸心Oの回りの方向性を有するものである。この磁石2は、転がり軸受20の軸心Oが磁石2の中心と一致するように、回転軸10の一端の中央に固定される。磁石2が回転軸10と一体に回転することによって、上記軸受軸心Oの回りをN磁極およびS磁極が旋回移動する。
回転センサ3は磁石2の磁気を感知して回転角度の情報を出力するセンサである。回転センサ3は、転がり軸受20の軸心Oの軸方向に向けて磁石2と対面するように、センサ取付部材27を介して外輪22側に取付けられる。具体的には、外輪22に前記センサ取付部材27が取付けられ、このセンサ取付部材27に回転センサ3が固定されている。センサ取付部材27は、外周部の先端円筒部27aを外輪22の内径面に嵌合させ、この先端円筒部27aの近傍に形成した鍔部27bを外輪22の幅面に係合させて軸方向に位置決めがなされている。また、センサ取付部材27には、回転センサ3の出力を取り出すための出力ケーブル29も取付けられている。
回転センサ3は、図3に平面図で示すように、1つの半導体チップ4上に大規模集積回路(LSI)を集積して構成される。その大規模集積回路は、磁気センサ5を構成する複数の磁気センサ素子5aと、その磁気センサ素子5aの出力から前記磁石2の磁界強度を計測し、その計測値に基づき回転側部材である回転軸10の回転角度を検出する角度算出手段6と、領域内進入判定手段7と、信号出力回路8と、角度領域処理手段9とからなる。なお、図3において、角度算出手段6、領域内進入判定手段7、信号出力回路8、および角度領域処理手段9については、概念的にブロックで示したものであり、位置や大きさの関係を図示したものではない。半導体チップ4上において、磁気センサ素子5aは、仮想の矩形上の4辺における各辺に沿って配置されて、4辺の磁気センサアレイ5A〜5Dとされる。この場合、前記矩形の中心O’は、転がり軸受20の軸心Oに一致する。4辺の磁気センサアレイ5A〜5Dは、同図の例ではセンサ素子5aが一列に並んだものとしているが、センサ素子5aが複列に平行に並んだものであっても良い。前記角度算出手段6、領域内進入判定手段7、信号出力回路8、角度領域処理手段9などからなる演算回路部は、磁気センサアレイ5A〜5Dの矩形配置の内部に配置される。半導体チップ4は、その素子形成面が前記磁石2と対向するように前記センサ取付部材27に固定される。
このように、磁気センサ素子5aと演算回路部(角度算出手段6、領域内進入判定手段7、信号出力回路8、角度領域処理手段9)とを同じ集積回路内(同一半導体チップ4上)に集積して一体化すると、磁気センサ素子5aと演算回路部間の配線が不要となり、回転センサ3のコンパクト化が可能で、断線等に対する信頼性も向上し、回転検出装置1の組み立て作業も容易になる。特に、上記したように矩形に配置された磁気センサアレイ5A〜5Dの内部に演算回路部を配置すると、チップサイズをより小さくすることができる。
図4および図5は、前記角度算出手段6による回転角度算出の基本処理の説明図である。図5(A)〜(D)は、回転軸10が回転している時の磁気センサアレイ5A〜5Dによる出力波形図を示し、それらの横軸は各磁気センサアレイ5A〜5Dにおける磁気センサ素子5aを、縦軸は検出磁界の強度をそれぞれ示す。
いま、図4に示す位置X1とX2に磁気センサアレイ5A〜5Dの検出磁界のN磁極とS磁極の境界であるゼロクロス位置があるとする。この状態で、各磁気センサアレイ5A〜5Dの出力は、図5(A)〜(D)に示す信号波形となる。したがって、ゼロクロス位置X1,X2は、磁気センサアレイ5A,5Cの出力から直線近似することで算出できる。
角度計算は、次式(1)で行うことができる。
θ=tan-1(2L/b) ……(1)
ここでθは、磁石2の回転角度を絶対角度(アブソリュート値)で示した値である。2Lは、矩形に並べられる各磁気センサアレイ5A〜5Dより構成される四角形の1辺の長さである。bは、ゼロクロス位置X1,X2間の横方向長さである。
ゼロクロス位置X1,X2が磁気センサアレイ5B,5Dにある場合には、それらの出力から得られるゼロクロス位置データにより、上記と同様にして回転角度θが算出される。
図6は、角度算出手段6が、回転角度θを検出して出力する処理動作のサイクルを示すタイミングチャートである。その1サイクルの時間Tの前半の区間Taにおいて、回転センサ3の磁気センサ5である磁気センサアレイ5A〜5Dが回転側の磁石2の磁界をサンプリングし、その1サイクルの後半の区間Tbにおいて、前記サンプリング値から角度算出手段6が回転角度θを演算し出力する。このように、角度データが算出されるまでには時間遅れがあるため、回転角度のデータを読み込んだときの実際の回転軸10の回転角度は、読み込んだデータと異なっている可能性がある。
そこで、角度算出手段6では、時間Tごとに出力される回転角度θのデータからその変化量を求めることで、回転軸10の回転速度ωを算出する。回転速度ωの演算は例えば以下のように行われる。
毎回サンプリングされる回転角度θ(n)が変化しているものとすると、連続したサンプリング間の角度変化量から次式(2)のように回転速度ωを求めることができる。
ω={θ(n+1)−θ(n)}/T ……(2)
ただし、θ(n),θ(n+1)は、n回目,(n+1)回目のサンプリングで求められた回転角度を表す。
さらに、角度算出手段6は、このようにして求められた回転速度ωのデータと、図示しないタイマによって求められる経過時間とにより、演算された回転角度θを補正する。すなわち、角度算出手段6は、回転角度θ(n)を算出するのに必要な時間Tbの間に、どれだけ回転角度θが変化しているかを、次式(3)のようにして推測する。
θ(n+Tb)=θ(n)+ω×Tb ……(3)
ただし、θ(n+Tb)は、n回目のサンプリングから演算が終了した時点での回転角度であり、これが角度算出手段6で求められた正式の回転角度θとして出力される。
領域内進入判定手段7は、前記角度算出手段6の検出角度θが予め設定された所定の角度領域に入っていることを判定する手段であり、図7に示すように、角度領域設定メモリ11と比較回路12とでなる。ここでは、角度領域設定メモリ11に複数の角度領域が設定されている。比較回路12は、角度算出手段6の検出角度θを、角度領域設定メモリ11に設定されている角度領域と比較して、指定されたチャンネルchに対応する信号出力をオンする。例えば、角度領域設定メモリ11に図8のように複数の角度領域が設定されている場合、θ=0°のとき比較回路12からはch1(P1) 信号が出力され、θ=180°のときch1(P1) 信号が出力され、10°<θ<20°のときch2(P2) が出力される。角度領域設定メモリ11と比較回路12は複数個用意され、様々な信号出力パターンをプログラム可能とされる。信号出力回路8は、領域内進入判定手段7の判定結果を出力する。角度領域処理手段9は、前記領域内進入判定手段7の設定角度領域を設定する手段であり、例えば通信回路からなり、外部からの設定が可能である。したがって、角度領域設定メモリ11には予め初期値を与えておいて、角度領域処理手段9により設定角度領域を随時可変設定するようにしても良い。
このように構成された回転検出装置1を、モータなどの回転装置から検出された回転角度によって回転装置の様々な処理を行う制御装置などに使用した場合、回転装置における回転体が所望の回転角度位置に達したタイミングを知らせる信号を容易に得ることができる。このため、従来例の場合のように回転検出装置で観測した回転角度を、別に設けた比較器などからなる回路で所望の回転角度と比較してタイミング信号を生成するといった構成を採る必要がない。
また、得られる信号出力の位置やパターン、つまり角度領域設定メモリ11の内容は、例えば通信回路からなる角度領域処理手段9で変更することができるので、動作条件によって細かなタイミング調整を行うことも可能になる。例えは、モータの電流切り替えタイミングを回転速度によって変化させる場合などにも対応できる。
また、この実施形態では、角度領域設定メモリ11に複数の角度領域が設定されているので、信号出力回路に用意する出力ピンをそれぞれプログラム可能なタイミング出力ピンとすることができる。
また、この実施形態では、磁気センサ5、角度算出手段6、領域内進入判定手段7、および信号出力回路8を、同じ集積回路内に集積しているので、小型で高精度な回転検出装置1を実現できる。
また、図1の検出装置付き軸受20では、上記回転検出装置1を転がり軸受20に組み込んでいるので、軸受使用機器の部品点数、組立工数の削減、およびコンパクト化を図ることができる。
図9および図10は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態の回転検出装置1は、図9にブロック図で示すように、図7に示す先の実施形態において、角度算出手段6を、算出処理主部6Aと算出処理補間部6Bとで構成している。算出処理主部6Aは、図6の実施形態における角度算出手段6と同じ機能を担う部分であり、磁気センサ5の出力から直接回転角度θを算出するものである。これに対して、算出処理補間部6Bは、算出処理主部6Aが磁気センサ5のサンプリングに対応して離散的に算出する各検出角度θの途中の角度を、以下のように推定して算出するものである。
算出処理主部6Aで得られる時間遅れ補正済みの回転角度データθは、上記したように一定時間Tの間隔で出力される離散的なデータであるため、データが更新される間隔よりも細かく角度情報を得ることができない。
そこで、上記算出処理補間部6Bは、回転角度データを要求した時刻における角度値を、回転角度データθと回転速度ωから予測して補間するものである。算出処理補間部6Bは、角度データ補間処理部13と、タイマ14と、メモリ15とでなる。具体的には、算出処理補間部6Bでは、図10のように、算出処理主部6Aから出力された最新の回転角度データ(例えばθ2 )が出力された時刻t2 から、時間Tに比べて十分短い周期の高速クロック信号となるトリガaを角度データ補間処理部13が受け取るまでの経過時間Δtをタイマ15で測定し、角度データ補間処理部13は回転速度ωから予測される角度変化量をデータに加算する処理を実行する。すなわち、角度データ補間処理部13は前記回転角度データθ、回転速度ω、および経過時間を一旦メモリ15に記憶して、これらの値から要求トリガ信号aを受け取ったときの回転角度θを予測する。その結果、高速クロック信号からなる要求トリガaが入力された各時刻t2 +Δtにおける回転角度データθ2 +Δθを出力することができ、サンプリング間隔内での角度変化を精密に検出できる。このように補間処理された回転角度信号Aは、領域内進入判定手段7の比較回路12に入力される。その後の処理は、先の実施形態の場合と同様である。
このように構成された回転検出装置1の場合、サンプリング方式によって磁石2の回転を磁気センサ5で検出する構成でありながら、高速回転時においても磁石2が固定される回転側部材が所定の回転角度位置に達したことを、エラーを生じさせることなく確実に知らせることができる。
この発明の一実施形態に係る回転検出装置を組み込んだ検出装置付き軸受の断面図である。 同軸受における回転検出装置設置部を示す拡大側面図である。 同軸受における回転センサの一例を構成する半導体チップの平面図である。 同回転センサの角度算出手段による角度算出の基本処理の説明図である。 同回転センサにおける磁気センサアレイの出力を示す波形図である。 同回転センサの角度算出手段の処理動作のサイクルを示すタイミングチャートである。 前記回転検出装置の概略構成を示すブロック図である。 同回転検出装置における領域内進入判定手段の角度領域設定メモリの内容の一例を示す図である。 この発明の他の実施形態に係る回転検出装置の概略構成を示すブロック図である。 同回転検出装置の角度算出手段における算出処理補間部の処理動作を示す説明図である。 従来例の斜視図である。
符号の説明
1…回転検出装置
2…磁石
3…回転センサ
4…半導体チップ
5…磁気センサ
5a…磁気センサ素子
6…角度算出手段
7…領域内進入判定手段
8…信号出力回路
9…角度領域処理手段
10…回転軸
11…角度領域設定メモリ
12…比較回路
13…角度データ補間処理部
20…検出装置付き軸受
27…センサ取付部材

Claims (5)

  1. 回転側部材に設けられ回転中心周りの円周方向異方性を有する磁石と、この磁石に対し前記回転側部材の回転中心の軸方向に対向して固定側部材に配置され複数の磁気センサ素子が平面的に並ぶ磁気センサと、この磁気センサの各磁気センサ素子の出力から前記磁石の磁界強度を計測し、その計測値を基に回転側部材の回転角度を検出する角度算出手段とを備えた回転検出装置であって、
    設定角度領域に前記角度算出手段の検出角度が入っていることを判定する領域内進入判定手段と、この領域内進入判定手段の判定結果を出力する信号出力回路と、前記領域内進入判定手段の設定角度領域を設定する角度領域処理手段とを備えることを特徴とする回転検出装置。
  2. 請求項1において、前記領域内進入判定手段が、複数の設定角度領域に対して、それぞれの設定角度領域に前記角度算出手段の検出角度が入っていることを判定するものである回転検出装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記角度算出手段が、サンプリング間隔毎の検出角度を内挿する機能を持ち、補間された検出角度を出力するものであり、前記領域内進入判定手段は、前記の補間された検出角度を用いて、設定角度領域に入っていることを判定するものとした回転検出装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記磁気センサ、角度算出手段、領域内進入判定手段、および信号出力回路を、同じ集積回路内に集積した回転検出装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の回転検出装置を軸受に組み込んだ回転検出装置付き軸受。
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