JP5041718B2 - 火災警報器 - Google Patents

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本発明は点検スイッチを備えた火災警報器に係り、更に詳しくは電源オン時から所定時間は点検スイッチの操作入力を無効として、電源オン時に誤って点検スイッチを操作しても、警報音を鳴動させないようにしたものに関する。
従来の火災警報器は、筐体表面に点検スイッチが設けられ、点検スイッチが操作されると、内部回路の点検を行って、点検結果を知らせる警報音を鳴動させる。なお、単に警報音を鳴動させて、警報音鳴動回路の鳴動機能を点検するタイプもある。
また、このような火災警報器には、ACプラグをAC100Vコンセントに接続することによって内部回路に電源供給されるAC100Vタイプと、電池と警報器本体とのコネクタを接続することによって内部回路に電源供給される電池タイプとがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−040212号公報(第1頁、第1図)
従来の火災警報器を起動する際には、警報器を手に持った状態で、ACプラグをAC100Vコンセントに接続したり、または電池のコネクタを警報器本体のコネクタに接続したりして電源オン時の状態とする。
この電源オン時の際に、誤って点検スイッチを操作すると、点検機能が動作して点検結果を知らせる警報音が鳴動して、使用者に不要な心理的ダメージを与えてしまうという問題点があった。
本発明はかかる問題点を解決するためになされたもので、電源オン時に誤って点検スイッチを操作しても、警報音を鳴動させず、不要な鳴動を防止するようにした火災警報器を得ることを目的とする。
本発明に係る火災警報器は、正常信号を受け、正常である旨の警報音を鳴動させるよう警報音発生器を動作させ、また、火災信号を受け、火災である旨の警報音を鳴動させるよう警報音発生器を動作させる警報音鳴動回路と、点検スイッチのオン信号により点検指令を出力する点検回路と、火災検出回路と、点検回路の点検指令に基づいて正常信号を警報音鳴動回路に出力し、また、火災検出回路の検出信号に基づいて火災と判定したときには火災信号を警報音鳴動回路に出力する制御回路と、を備えた火災警報器において、制御回路はタイマを備え、電源オン時にタイマを動作させ、予め設定されたタイマ動作時間中は点検回路の点検指令を無効とするようにして、正常である旨の警報音を鳴動させないようにし、一方、予め設定されたタイマ動作時間中であっても、火災検出回路の検出信号に基づいて火災監視し、火災と判定したときには火災である旨の警報音を鳴動させるようにしたものである。
本発明の火災警報器においては、制御回路はタイマを備え、電源オン時にタイマを動作させ、予め設定されたタイマ動作時間中は点検回路の点検指令を無効とするようにして、正常である旨の警報音を鳴動させないようにし、一方、予め設定されたタイマ動作時間中であっても、火災検出回路の検出信号に基づいて火災監視し、火災と判定したときには火災である旨の警報音を鳴動させるようにしたので、タイマ動作時間中に点検スイッチの操作によりオン信号が点検回路に入力され、点検回路が点検指令を制御回路に入力しても、制御回路はタイマ動作時間中は警報音鳴動回路を動作させないため、電源オン時に誤って点検スイッチを操作しても、警報音を鳴動させず、不要な鳴動を防止することができるという効果がある。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る火災警報器の構成を示すブロック図、図2は同火災警報器の外観構成を示す平面図、図3は同火災警報器の電源オン時の警報音鳴動防止の例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態1の火災警報器は、煙を感知するもので、例えば筐体背面に電池が設けられており、この電池のコネクタを警報器本体のコネクタに接続することによって、内部の各種回路に電源が供給される電池タイプである。
図2には示されていないが、火災警報器本体1の筐体背面に電池3が収納されている。その電池3のコネクタ4aが火災警報器本体1のコネクタ4bに接続されている。火災警報器本体1の筐体前面のカバー2には点検スイッチ5と音響穴6と赤色発光ダイオードの表示灯7が設けられている。カバー2の音響穴6の下方には警報音発生器であるブザー8が設けられている。
この火災警報器は、図1に示すように、昇圧・発光回路11と、受光増幅回路12と、定電圧回路13と、電池電圧検出回路14と、警報音鳴動回路15と、点検回路17と、ワンチップマイコンの制御回路18とで主として構成されている。そして、電池3には昇圧・発光回路11、受光増幅回路12、定電圧回路13、電池電圧検出回路14、警報音鳴動回路15及び火災・異常表示回路16が接続されており、定電圧回路13には点検回路17及び内部にタイマ19を有する制御回路18が接続されている。
昇圧・発光回路11は、昇圧された発光パルスにより発光する発光素子である煙検出用の発光ダイオードで構成されている。また、受光増幅回路12は、昇圧・発光回路11の発光ダイオードの光の煙粒子による散乱光を受光してパルス電気信号に変換する受光素子であるホトダイオードを有し、そのパルス電気信号を増幅して出力する。
従って、この実施の形態1では、昇圧・発光回路11と受光増幅回路12とで煙センサー部としての火災検出回路が構成されることとなる。火災検出回路は、火災を検出するための検出信号を出力するものである。
なお、昇圧・発光回路11の発光ダイオードと受光増幅回路12のフォトダイオードはカバー2の下方のラビリンス(煙流入室)内に設けられている。
定電圧回路13は、点検回路17と制御回路18に電池3の電圧から変動しない例えば約2.3Vの電圧を供給する。
電池電圧検出回路14は、電池3の電圧を検出し、その電圧が所定電圧以下のときに警報音と異常表示を行わせるための異常信号を出力する。
警報音鳴動回路15はブザー8と接続されており、動作時にブザー8を鳴動させる。
火災・異常表示回路16は表示灯7と接続されており、火災時に表示灯7を点灯、異常時に表示灯7を点滅、通常時は表示灯7を消灯させる。
点検回路17は点検スイッチ5と接続されており、点検スイッチ5のオン信号により動作して火災検出回路の状態や電池3の電圧状態などの各種内部回路の状態を監視して点検するための点検指令を制御回路18に出力する。
制御回路18はワンチップマイコンで構成され、昇圧・発光回路11、受光増幅回路12、電池電圧検出回路14、警報音鳴動回路15及び火災異常表示回路16にそれぞれ制御信号を出力し、これら回路と点検回路17から各種信号を受けて火災信号等の各種信号を出力するものである。
特に、制御回路18は、火災検出回路の検出信号に基づいて火災と判定したときには火災信号を警報音鳴動回路15及び火災・異常表示回路16に出力するものである。
次に、本発明の実施の形態1に係る煙感知する火災警報器の動作を説明する。
電池3のコネクタ4aを警報器本体1のコネクタ4bに接続することにより、火災警報器の電源をオンする(ステップS1)。
そうすると、制御回路18は、内部にあるタイマ19を作動させて例えば、5秒間は待機状態に入る(ステップS2)。この待機状態に入った場合には、点検スイッチ5が押圧操作されてオン信号が点検回路17に入力され、点検回路17が点検指令を制御回路18に入力しても、制御回路18はその点検指令の入力を無効として点検動作に入ることはない。
次に、イニシャル処理を開始する(ステップS3)。このイニシャル処理は、制御回路18が各回路を正常に動作させるための処理を行う。
イニシャル処理が完了すると、火災監視動作に入る(ステップS4)。こうして火災監視動作に入ると、昇圧・発光回路11では内部の発光用コンデンサの発光充電が行われ、発光充電が完了すると、煙検出用の発光ダイオードは所定の電流で発光し、発光制御が行われる。そして、昇圧・発光回路11の発光ダイオードの発光を受光した受光増幅回路12はそのホトダイオードが光を電気信号パルスに変換し、増幅して出力する。受光増幅回路12から出力された電気信号パルスを制御回路18は取り込み記憶する。
次に、制御回路18は火災検出を行う(ステップS5)。
この火災検出は、制御回路18では受光増幅回路12からの電気信号パルスが火災レベルを示す所定の規定値以上か否かを判定し、所定の規定値以上のときは、火災レベルに達しているとして火災と判定する。
そして、制御回路18が火災と判定したときには、火災信号を警報音鳴動回路15と火災・異常表示回路16に出力し、火災信号を受けた警報音鳴動回路15は動作して火災である旨を報知するようブザー8を鳴動させ、火災信号を受けた火災・異常表示回路7は動作して表示灯7を点灯させて火災表示を行う(ステップS6)。
また、制御回路18が受光増幅回路12からの電気信号パルスが所定の規定値以下として火災ではないと判定したときには、火災信号が警報音鳴動回路15と火災・異常表示回路16には出力されないので、警報音鳴動回路15と火災・異常表示回路16は動作せず、ブザー8は鳴動せず、表示灯7は消灯したままとなる(ステップS7)。
次に、点検スイッチ4が押圧操作されてオン信号を受けた点検回路17が点検指令を出力したかどうかを制御回路18では見ており(ステップS8)、制御回路18は点検回路17からの点検指令を受けなければステップS4の火災監視動作に戻る。
制御回路18は点検スイッチ5のオン信号に基づいた点検回路17からの点検指令を受けた場合には内部の各回路の点検動作に入る(ステップS9)。
この点検動作は、火災検出回路の状態を監視して異常を検出するもので、例えば昇圧・発光回路11の赤外発光ダイオードが発光したときに受光増幅回路12への入力が無ければ断線による異常があると判定したり、その赤外発光ダイオードが発光して受光増幅回路12への入力が通常のときより低下していれば昇圧・発光回路11又は受光増幅回路12の劣化による異常があると判定する。また、電池3の電圧状態も監視して異常を検出しており、電池電圧検出回路14が検出した電圧が所定の電圧より低下したときには電池3による異常(電池切れ)があると判定する。
さらに、制御回路18は点検動作に入って異常の検出を行い(ステップS10)、異常が検出されたら異常信号を警報音鳴動回路15と火災・異常表示回路16に出力し、異常信号を受けた警報音鳴動回路15は動作して異常である旨を報知するようブザー8を鳴動させ、異常信号を受けた火災・異常表示回路16は動作して表示灯7を点滅させて異常表示を行う(ステップS11)。
また、制御回路18は、異常を検出しなかったときには、正常信号を警報音鳴動回路15と火災・異常表示回路16に出力して、正常信号を受けた警報音鳴動回路15は動作して正常である旨を報知するようブザー8を鳴動させ、正常信号を受けた火災・異常表示回路16は表示灯7を消灯させたままとして正常表示を行う(ステップS12)。
なお、火災時と異常時と正常時ではブザーの鳴動の仕方を変えて三者が区別できるようにしているが、ステップS10において、制御回路18が正常信号として火災信号を出力する構成とすることもできる。この場合、制御回路18は火災信号を警報音鳴動回路15のみに出力して、火災・異常表示回路16には出力しないようにして、これにより、火災信号を受けた警報音鳴動回路15は動作して正常としての火災である旨を報知するようにブザー8を鳴動させ、また、火災・異常表示回路16は表示灯7を消灯させたままとして正常表示を行える。
この実施の形態1では、電池3のコネクタ4aを警報器本体1のコネクタ4bに接続することによって火災警報器の電源がオン状態になった場合には、制御回路18は、内部にあるタイマ19を作動させて5秒間は待機状態に入り、この待機状態に入ったときには、点検スイッチ5が押圧操作されてオン信号が点検回路17に入力され、点検回路17が点検指令を制御回路18に入力しても、制御回路18はその点検指令の入力を5秒間は無効として点検動作に入ることはなく、警報音鳴動回路15も動作させられないため、電源オン時に誤って点検スイッチ5を操作しても、点検結果を知らせる警報音を鳴動させず、不要な鳴動を防止することができる。
また、この実施の形態1では、制御回路18は、点検回路17の点検指令に基づいて内部回路の状態を監視し、異常と判定したときは異常信号を、正常と判定したときは正常信号を出力する、内部回路の点検機能を有するものとしたが、点検回路17の点検指令に基づいて正常信号を出力して、単に警報音を鳴動させて、警報音鳴動回路15の鳴動機能を点検するタイプとすることもできる。その場合、ステップS9乃至11を削除し、ステップS8において、制御回路18が、点検スイッチ5のオン信号に基づいた点検回路17からの点検指令を受けた場合に正常信号を出力して、ステップS12において、正常警報音鳴動及び正常表示を行うようにすればよい。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2に係る火災警報器の電源オン時の警報音鳴動防止の例を示すフローチャートである。
この実施の形態2は、実施の形態1と火災警報器回路の構成は実質的に同じであるので、構成の説明は省略し、実施の形態1と異なる動作について図4のフローチャートに基づいて説明する。
電池3のコネクタ4aを警報器本体1のコネクタ4bに接続することにより、火災警報器の電源をオンする(ステップS11)。
そうすると、制御回路18は、内部にあるタイマ19を作動させて例えば、5秒間のタイマカウントを開始する(ステップS12)。
次に、イニシャル処理を開始する(ステップS13)。
イニシャル処理が完了すると、火災監視動作に入る(ステップS14)。
次に、制御回路18は火災検出を行う(ステップS15)。
そして、制御回路18が受光増幅回路12からのパルス電気信号に基づいて火災と判定したときには、火災信号を警報音鳴動回路15と火災・異常表示回路16に出力し、火災信号を受けた警報音鳴動回路15は動作して火災である旨を報知するようブザー8を鳴動させ、火災信号を受けた火災・異常表示回路16は動作して表示灯7を点灯させて火災表示を行う(ステップS16)。
また、制御回路18が受光増幅回路12からのパルス電気信号が所定の規定値以下として火災ではないと判定したときには、火災信号が警報音鳴動回路15と火災・異常表示回路16には出力されないので、警報音鳴動回路15と火災・異常表示回路16は動作せず、ブザー8は鳴動せず、表示灯7は消灯したままとなる(ステップS17)。
次に、点検スイッチ5が押圧操作されてオン信号を受けた点検回路17が点検指令を出力したかどうかを制御回路18では見ており(ステップS18)、制御回路18は点検回路17からの点検指令を受けなければステップS14の火災監視動作に戻る。
点検スイッチ5が押圧操作された場合、制御回路18は前述の如く点検回路17が点検指令を出力したかどうかを見るが、次に内部のタイマ19のタイマカウントが開始されてから5秒が経過したかどうかも見ている(ステップS19)。そして、5秒が経過していなければ、制御回路18は点検回路17からの点検指令を受けたとしてもその点検指令の入力を無効として点検動作に入らず、ステップS4の火災監視動作に戻る。
5秒が経過していれば、制御回路18は点検スイッチ5のオン信号に基づいた点検回路17からの点検指令を受けて内部の各回路の点検動作に入る(ステップS20)。
さらに、制御回路18は点検動作に入って異常の検出を行い(ステップS21)、異常が検出されたら異常信号を警報音鳴動回路15と火災・異常表示回路16に出力し、異常信号を受けた警報音鳴動回路15は動作して異常である旨を報知するようブザー8を鳴動させ、異常信号を受けた火災・異常表示回路16は動作して表示灯7を点滅させて異常表示を行う(ステップS22)。
また、制御回路18は、異常を検出しなかったときには、正常信号を警報音鳴動回路15と火災・異常表示回路16に出力して、正常信号を受けた警報音鳴動回路15は動作して正常である旨を報知するようブザー8を鳴動させ、正常信号を受けた火災・異常表示回路16は表示灯7を消灯させたままとして正常表示を行う(ステップS23)。
この場合も火災時と異常時と正常時ではブザーの鳴動の仕方を変えて三者が区別できるようにしているが、前記実施の形態1での説明と同様に、ステップS21において、制御回路18が正常信号として火災信号を出力する構成とすることもできる。
しかる後には、ステップS19で5秒が経過していることを確認しているので、制御回路18は内部のタイマ19のタイマカウントをクリアし(ステップS24)、ステップS14の火災監視動作に戻ることとなる。
この実施の形態2では、電池3のコネクタ4aを警報器本体1のコネクタ4bに接続することにより、火災警報器の電源がオン状態になった場合には、制御回路18は、内部にあるタイマ19を作動させて5秒間のタイマカウントを開始し、その後は火災監視動作に入って火災検出を行い、火災の検出がされずに点検スイッチ5が押圧操作された場合、点検スイッチ5のオン信号が点検回路17に入力され、点検回路17が点検指令を制御回路18に入力しても、制御回路18はタイマ19のタイマカウントが開始されてから5秒が経過していなければ、点検回路17からの点検指令を受けたとしてもその点検指令の入力を無効として点検動作に入ることはなく、警報音鳴動回路15も動作させられないため、電源オン時に誤って点検スイッチ5を操作しても、点検結果を知らせる警報音を鳴動させず、不要な鳴動を防止することができる。
また、この実施の形態2では、制御回路18は、点検回路17の点検指令に基づいて内部回路の状態を監視し、異常と判定したときは異常信号を、正常と判定したときは正常信号を出力する、内部回路の点検機能を有するものとしたが、点検回路17の点検指令に基づいて正常信号を出力して、単に警報音を鳴動させて、警報音鳴動回路15の鳴動機能を点検するタイプとすることもできる。
その場合、ステップS20乃至22を削除し、ステップS19において、制御回路18が、点検スイッチ5のオン信号に基づいた点検回路17からの点検指令を受けた場合に正常信号を出力して、ステップS23において、正常警報音鳴動及び正常表示を行うようにしてから、ステップS24において、タイマカウントクリアすればよい。
また、この実施の形態2では、制御回路18は、電源オン時にタイマを動作させ、予め設定されたタイマ動作時間中(例えば、5秒中)は点検回路17の点検指令を無効としたが(ステップS19のNO)、点検指令を有効としてもよい。その場合、ステップS19のNO側においても、ステップS20乃至S23のフローを行うようにする一方、ステップS22及びS23における点検を行った際の点検結果については無音出力するように構成すればよい。
つまり、制御回路18はタイマ19を備え、電源オン時にタイマ19を動作させ、予め設定されたタイマ動作時間中は点検回路17の点検指令に基づいて無音用信号を警報音鳴動回路15に出力するものとし、警報音鳴動回路15は、無音用信号を受け、無音の警報音を発生させるよう警報音発生器としてのブザー8を動作させるようにすることもできる。
このように火災警報器の電源オン時の警報音鳴動防止について、実施の形態2は電源オン時にタイマカウントを開始し、タイマカウントが所定時間を経過する前では、点検スイッチ5の操作入力を無効とするのに対し、実施の形態1では電源オンから所定時間待機することによって、点検スイッチの操作入力を無効としている点で両者に相違がある。
上記実施の形態1は電源オンから所定時間の待機、実施の形態2では電源オン時にタイマカウントを開始してから所定時間を経過するまでの時間を5秒間としてるが、これに限定されるものではなく、任意の時間に設定できることはいうまでもない。
また、上記実施の形態1、2はいずれも火災警報器を電池タイプのものとして説明したが、AC100Vタイプのものについても本発明を適用することができることはいうまでもなく、AC100Vタイプの場合は、図1の電池3及びコネクタ4a、4bの代わりに交流−直流変換する電源回路とAC100Vコンセントに接続可能なACプラグが設けられる。
上記実施の形態1、2は火災警報器として煙から火災を検出するものについて説明したが、熱から火災を検出するものであっても、本発明を適用できることはいうまでもない。
なお、上記実施の形態1、2はいずれも点検動作をスイッチ入力時に行っているが、点検動作はスイッチ入力時に行う必要はなく、通常動作の中で定期的に行った結果を参照するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1に係る火災警報器の構成を示すブロック図。 同火災警報器の外観構成を示す平面図。 同火災警報器の電源オン時の警報音鳴動防止の例を示すフローチャート。 本発明の実施の形態2に係る火災警報器の電源オン時の警報音鳴動防止の例を示すフローチャート。
符号の説明
1 火災警報器本体、3 電池、4a コネクタ、4b コネクタ、5 点検スイッチ、7 表示灯、8 ブザー(警報音発生器)、11 昇圧・発光回路(火災検出回路)、12 受光増幅回路(火災検出回路)、15 警報音鳴動回路、16 火災・異常表示回路、17 点検回路、18 制御回路、19 タイマ。

Claims (2)

  1. 正常信号を受け、正常である旨の警報音を鳴動させるよう警報音発生器を動作させ、また、火災信号を受け、火災である旨の警報音を鳴動させるよう警報音発生器を動作させる警報音鳴動回路と、
    点検スイッチのオン信号により点検指令を出力する点検回路と、
    火災検出回路と、
    前記点検回路の点検指令に基づいて正常信号を前記警報音鳴動回路に出力し、また、前記火災検出回路の検出信号に基づいて火災と判定したときには火災信号を前記警報音鳴動回路に出力する制御回路と、を備えた火災警報器において、
    前記制御回路は、
    タイマを備え、電源オン時にタイマを動作させ、予め設定されたタイマ動作時間中は前記点検回路の点検指令を無効とするようにして、正常である旨の警報音を鳴動させないようにし、
    一方、前記予め設定されたタイマ動作時間中であっても、前記火災検出回路の検出信号に基づいて火災監視し、火災と判定したときには火災である旨の警報音を鳴動させるようにした
    ことを特徴とする火災警報器。
  2. 前記制御回路は、前記点検回路の点検指令に基づいて内部回路の状態を監視し、異常と判定したときは異常信号を、正常と判定したときは前記正常信号を前記警報音鳴動回路に出力するものとし、
    前記警報音鳴動回路は、正常信号又は異常信号を受け、これら信号に応じた警報音を発生させるよう前記警報音発生器を動作させる
    ことを特徴とする請求項1記載の火災警報器。
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