JP5041653B2 - 窒化物半導体発光素子およびその製造方法 - Google Patents

窒化物半導体発光素子およびその製造方法 Download PDF

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本発明は窒化物半導体発光素子およびその製造方法に関し、特に基板と金属層との密着性を向上させた窒化物半導体発光素子およびその製造方法に関する。
窒化物半導体は、バンドギャップが大きく、また窒素と化合しているIn(インジウム)、Al(アルミニウム)やガリウム(Ga)などの金属の濃度を変化させることによってバンドギャップを変化させることができる。そのため、近年、発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)などの発光素子に窒化物半導体を利用することが注目されている。
図13に、従来の窒化物半導体発光素子の一例の模式的断面図を示す(たとえば、特許文献1参照)。この従来の窒化物半導体発光素子においては、p電極107が形成された導電性のp型GaAs基板100上に、第1の金属層101と、第2の金属層102と、アクセプタ不純物がドープされたAlxGa1-xN(0≦x≦1)よりなるp型窒化物半導体層103と、InyGa1-yN(0≦y≦1)よりなる窒化物半導体発光層104と、ドナー不純物がドープされたAlxGa1-xN(0≦x≦1)よりなるn型窒化物半導体層105と、n電極106とがこの順序で形成されている。このように、窒化物半導体層の上下に電極を形成することによって、窒化物半導体発光素子のサイズを小さくすることができ、1つのウエハからより多くの窒化物半導体発光素子を得ることができる。
この従来の窒化物半導体発光素子は、以下のようにして製造される。まず、図14の模式的断面図に示すように、サファイア基板110上に、n型窒化物半導体層105、窒化物半導体発光層104、p型窒化物半導体層103および第2の金属層102をこの順序で形成する。この第2の金属層102の最表面にはAu薄膜が形成されている。
一方、図15の模式的断面図に示すように、p型GaAs基板100の表面上に第1の金属層101を形成する。この第1の金属層101の最表面にはAu薄膜が形成されている。
次いで、図16の模式的断面図に示すように、図14に示すサファイア基板110の第2の金属層102と図15に示すp型GaAs基板100の第1の金属層101とを加熱しながら圧着することによって接合してウエハを形成する。そして、サファイア基板110を除去した後、p型GaAs基板100上にp電極107を、n型窒化物半導体層105上にn電極106をそれぞれ形成した後に個々の窒化物半導体発光素子に分割することによって、図13に示す窒化物半導体発光素子が完成する。
しかしながら、この窒化物半導体発光素子においては、p型GaAs基板100と第1の金属層101とが剥離しやすい。p型GaAs基板100と第1の金属層101とが剥離した場合には、サファイア基板110を除去することができないため、窒化物半導体発光素子を製造することができない。また、p型GaAs基板100と第1の金属層101とが部分的に剥離した場合には製造プロセス中に溶剤、レジストまたはエッチング液などが染み込んで剥離を拡大させたり、第1の金属層101を破壊することがある。したがって、窒化物半導体発光素子の歩留まりが悪くなるという問題があった。また、p型GaAs基板100と第1の金属層101との密着性が悪い場合には、n電極106にAuワイヤをボンディングしたときにp型GaAs基板100と第1の金属層101との間に剥離が発生し、窒化物半導体発光素子の動作電圧が上昇し、信頼性も悪化するという問題もあった。
特開平9−8403号公報
本発明の目的は、動作電圧の上昇を抑制し、信頼性および歩留まりを向上させた窒化物半導体発光素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、基板上に積層された金層と、p型窒化物半導体層と窒化物半導体発光層とn型窒化物半導体層とこの順序で含む窒化物半導体層積層体と、が接合して形成されてなる窒化物半導体発光素子において、基板と、基板の表面に形成されている凹凸溝と、基板の凹凸溝を有する表面上に形成されている金属層を含む多層金属層と、多層金属層上に形成されているp型窒化物半導体層と、p型窒化物半導体層上に形成されている窒化物半導体発光層と、窒化物半導体発光層上に形成されているn型窒化物半導体層と、n型窒化物半導体層上に形成されているn電極と、を含み、凹凸溝がストライプ状に形成されている窒化物半導体発光素子である。ここで、本発明の窒化物半導体発光素子においては、上述したこれらの層の間に他の層が含まれていてもよい。また、本発明の窒化物半導体発光素子において、上述したこれらの層は、単一の層だけでなく複数の層からなっていてもよい。
また、本発明の窒化物半導体発光素子において、基板は、Si(シリコン)、GaAs(ヒ化ガリウム)およびGaP(リン化ガリウム)からなる群のうち少なくとも1種類からなる導電性の基板であることが好ましい。
また、本発明の窒化物半導体発光素子において、基板は、CuW(銅タングステン合金)、CuAg(銅銀合金)およびCuMo(銅モリブデン合金)からなる群のうち少なくとも1種類からなることが好ましい。
また、本発明の窒化物半導体発光素子においては、多層金属層上にp型窒化物半導体層が形成されていることが好ましい。
また、本発明の窒化物半導体発光素子においては、凹凸溝が複数形成されていることが好ましい。
さらに、本発明は、基板上に、第1の金属層と、第2の金属層と、p型窒化物半導体層と、窒化物半導体発光層と、n型窒化物半導体層とがこの順序で形成されてなる窒化物半導体発光素子の製造方法において、第1の基板の表面にストライプ状に凹凸溝を形成する工程と、第1の基板の凹凸溝が形成された表面上に第1の金属層を形成する工程と、第2の基板上にn型窒化物半導体層と、窒化物半導体発光層と、p型窒化物半導体層と、第2の金属層とをこの順序で形成する工程と、第1の金属層と第2の金属層とを接合する工程と、第2の基板を除去する工程と、を含む、窒化物半導体発光素子の製造方法である。ここで、本発明の窒化物半導体発光素子の製造方法においては、第1の金属層を形成する工程と、サファイア基板上に第2の金属層を形成する工程の順序は特に限定されず、これらの工程の先後はどちらでもよく、これらの工程を同時に行なってもよい。
本発明によれば、動作電圧の上昇を抑制し、信頼性および歩留まりを向上させた窒化物半導体発光素子およびその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本願の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。また、本明細書において、窒化物半導体としては、たとえばInAlGaN(0≦x、0≦y、x+y≦1)の式で表わされる窒化物半導体が用いられるものとする。
(実施の形態1)
図1に、本発明の窒化物半導体発光素子の好ましい一例の模式的な断面図を示す。この窒化物半導体発光素子1000は、表面に複数の凹凸溝2が形成されているp型の導電性のSi基板1と、このSi基板1の凹凸溝2が形成されている表面上に形成されている第1の金属層31と第2の金属層32とからなる多層金属層3と、p型窒化物半導体層としてのp型窒化物半導体コンタクト層8およびp型窒化物半導体クラッド層7と、窒化物半導体発光層6と、n型窒化物半導体層としてのn型窒化物半導体クラッド層5とを含む。そして、n型窒化物半導体クラッド層5の表面上にn電極10が形成されており、n電極10の表面上にAuワイヤ12が形成されている。
この窒化物半導体発光素子は、たとえば以下のようにして製造される。まず、図2の模式的断面図に示すように、Si基板1の表面に複数の凹凸溝2をストライプ状に形成する。複数の凹凸溝2は、たとえばフッ酸系のエッチング液を用いてフォトエッチングを行なうことにより形成される。ここで、Si基板1と第1の金属層31の密着性および窒化物半導体発光素子の製造効率の向上の観点から、凹凸溝2の幅Wは2μm以上20μm以下であり、深さdは0.1μm以上4μm以下であることが好ましい。また、凹凸溝2は1つよりも複数形成されている方がSi基板1と第1の金属層31の密着性の向上を図ることができる点で好ましい。また、フォトエッチングの容易さの観点からは凹凸溝2はストライプ状に形成されることが好ましい。
次に、図3の模式的断面図に示すように、第1の基板としてのSi基板1の凹凸溝2が形成されている表面上に第1の金属層31を形成する。ここで、第1の金属層31の形成は、たとえばEB法(電子ビーム蒸着法)などを用いて、たとえば厚さ約15nmのTi層、厚さ約150nmのAl層、厚さ約50nmのMo層および厚さ約3μmのAu層からなる複数の金属層を凹凸溝2側からこの順序で形成することなどによって行なわれる。
他方、図4の模式的断面図に示すように、第2の基板としてのサファイア基板9上にたとえばn型GaN(SiをドーピングしたGaNまたはSiをドーピングしたn型GaN)からなる厚さ約20nmの窒化物半導体バッファ層4、厚さ約5μmのn型窒化物半導体クラッド層5、MQW(多重量子井戸)構造の厚さ約50nmの窒化物半導体発光層6、厚さ約15nmのp型窒化物半導体クラッド層7および厚さ約250nmのp型窒化物半導体コンタクト層8をこの順序で形成する。ここで、これらの窒化物半導体層の形成にはたとえばMOCVD法(有機金属気相成長法)などが用いられる。
そして、p型窒化物半導体コンタクト層8の表面上に第2の金属層32を形成する。ここで、第2の金属層32の形成は、たとえばEB法などを用いて、p型窒化物半導体コンタクト層8の表面上にたとえば厚さ約3nmのPd層、厚さ約150nmのAg層、厚さ約50nmのMo層、厚さ約100nmのAu層および厚さ約3μmのAuSn層をp型窒化物半導体コンタクト層8側からこの順序で形成することなどによって行なわれる。また、AuSn層中のSnの含有量は、第1の金属層31と第2の金属層32との接合強度を向上させる観点からAuSn層全体の質量の約20質量%とする。
次いで、図5の模式的断面図に示すように、図3に示すSi基板1の凹凸溝2が形成されている表面上に形成された第1の金属層31と、図4に示すサファイア基板9の上に形成された第2の金属層32とを接合して多層金属層3が形成されたウエハを形成する。ここで、多層金属層3の形成は、第1の金属層31と第2の金属層32とを接触させた後、たとえば共晶接合法を用いて、この接触部分をたとえば約270℃に加熱し、この接触部分にたとえば約200Nの圧力をかけた後に冷却することによって行なわれる。
続いて、図6の模式的断面図に示すように、サファイア基板9および窒化物半導体バッファ層4を除去する。ここで、サファイア基板9および窒化物半導体バッファ層4の除去は、たとえば波長355nmのYAG−THG(Third Harmonic Generation)レーザをサファイア基板9側から照射して熱分解することなどによって行なわれる。
そして、露出したn型窒化物半導体クラッド層5の表面上にn電極10を形成する。次いで、n電極10の表面上にAuワイヤ12を形成した後に、個々の窒化物半導体発光素子に分割されて図1に示す窒化物半導体発光素子が得られる。
このように、本発明においては、基板1の表面に複数の凹凸溝2を形成しているためSi基板1と第1の金属層31との接合面の面積が大きくなる。したがって、Si基板1と第1の金属層31との密着性が向上する。特に、上記のように凹凸溝2がストライプ状に形成されている場合には、Si基板1の表面と水平な方向へ第1の金属層31がずれにくくなるため、Si基板1と第1の金属層31とが剥離しにくくなる。これにより、本発明の窒化物半導体発光素子の動作電圧の上昇を抑制し、信頼性が向上する。また、製造プロセス中における溶剤などの染み込みによるSi基板1と第1の金属層31との剥離や第1の金属層31の破壊が減少するため歩留まりも向上する。
ここで、p型の導電性のSi基板1においては、Si基板1中のp型ドーパント濃度が1016個/cm3以上1022個/cm3以下であることが好ましい。Si基板1中のp型ドーパント濃度がこの範囲内にある場合には、Si基板1と金属層31との間のオーミック接触およびSi基板1とSi基板1の裏面側に設置され得る金属からなる電極との間のオーミック接触が良好となる傾向にある。
また、Si基板1の凹凸溝2側の表面および/またはSi基板1の凹凸溝2側でない側の表面にボロンなどのp型ドーパントがイオン注入(ion implantation)などの方法により注入されてp+層が形成されてもよい。これにより、本発明の窒化物半導体発光素子の順方向電圧を低下させることができ、ひいては本発明の窒化物半導体発光素子の信頼性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図7に、本発明の窒化物半導体発光素子の好ましい他の一例の模式的な断面図を示す。この窒化物半導体発光素子2000においては、表面に複数の凹凸溝2が形成されているCuW基板11を用いていることに特徴がある。
この窒化物半導体発光素子は、たとえば以下のようにして製造される。まず、図8の模式的断面図に示すように、たとえばフッ酸系のエッチング液を用いてフォトエッチングを行なうことにより、第1の基板としてのCuW基板11の表面に複数の凹凸溝2をストライプ状に形成する。ここで、CuW基板11と第1の金属層31の密着性および窒化物半導体発光素子の製造効率の向上の観点から、凹凸溝2の幅Wは2μm以上20μm以下であり、深さdは0.5μm以上4μm以下であることが好ましい。
次に、図9の模式的断面図に示すように、CuW基板11の凹凸溝2が形成されている表面上に第1の金属層31を形成する。ここで、第1の金属層31の形成は、たとえばEB法などにより、凹凸溝2上にたとえば厚さ約15nmのTi層、厚さ約150nmのAl層、厚さ約30nmのMo層および厚さ約1μmのAu層からなる複数の金属層を凹凸溝2側からこの順序で形成することなどによって行なわれる。
他方、図10の模式的断面図に示すように、MOCVD法などにより、サファイア基板9上にたとえばn型GaN(SiをドーピングしたGaNまたはSiをドーピングしたn型GaN)からなる厚さ約30nmの窒化物半導体バッファ層4、厚さ約7μmのn型窒化物半導体クラッド層5、MQW構造の厚さ約50nmの窒化物半導体発光層6、厚さ約15nmのp型窒化物半導体クラッド層7および厚さ約200nmのp型窒化物半導体コンタクト層8をこの順序で形成する。
そして、p型窒化物半導体コンタクト層8の表面上に第2の金属層32を形成する。ここで、第2の金属層32の形成は、たとえばEB法などによりp型窒化物半導体コンタクト層8の表面上にたとえば厚さ約3nmのPd層、厚さ約200nmのAg層、厚さ約50nmのMo層、厚さ約100nmのAu層および厚さ約3μmのAuSn層をp型窒化物半導体コンタクト層8側からこの順序で形成することなどによって行なわれる。ここでも、AuSn層中のSnの含有量は、第1の金属層31と第2の金属層32との接合強度を向上させる観点からAuSn層全体の質量の約20質量%とする。
次いで、図11の模式的断面図に示すように、図9に示すCuW基板11の凹凸溝2が形成された表面上に形成された第1の金属層31と、図10に示すサファイア基板9上に形成された第2の金属層32とを接合して多層金属層3が形成されたウエハを形成する。ここで、第1の金属層31と第2の金属層32との接合は、第1の金属層31と第2の金属層32とを接触させた後、たとえば共晶接合法を用いて、この接触部分をたとえば約320℃に加熱し、この接触部分にたとえば約200Nの圧力をかけた後に冷却することによって行なわれる。
続いて、図12の模式的断面図に示すように、サファイア基板9と窒化物半導体バッファ層4の一部とを除去する。ここで、サファイア基板9と窒化物半導体バッファ層4の一部との除去は、たとえば波長355nmのYAG−THGレーザをサファイア基板9側から照射して熱分解することなどによって行なわれる。
そして、除去されずに残っている窒化物半導体バッファ層4の表面上にn電極10を形成する。次いで、n電極10上にAuワイヤ12を形成した後に、個々の窒化物半導体発光素子に分割されて図7に示す窒化物半導体発光素子が得られる。
ここでは、熱伝導率の良好なCuW基板11を用いているので、サファイア基板9と窒化物半導体バッファ層4の一部とを除去する際にYAG−THGレーザの照射によって生じる熱を外部に効率良く逃がすことができる。これにより、窒化物半導体発光層6が熱によって受けるダメージを少なくすることができる。
また、CuW基板11の表面に複数の凹凸溝2を形成しているためCuW基板11と第1の金属層31との接合面の面積が大きくなる。したがって、CuW基板11と第1の金属層31との密着性が向上する。特に、上記のように凹凸溝2がストライプ状に形成されている場合には、CuW基板11の表面と水平な方向へ第1の金属層31がずれにくくなるため、CuW基板11と第1の金属層31とが剥離しにくくなる。これにより、本発明の窒化物半導体発光素子の動作電圧の上昇を抑制することができ、信頼性も向上する。また、製造プロセス中における溶剤などの染み込みがなくなるため歩留まりも向上する。さらに、この場合には基板が金属からなることから、本発明の窒化物半導体発光素子に大きな電流を流すことができるため高出力の窒化物半導体発光素子を得ることができる。
(その他)
上記実施の形態1および実施の形態2においては、p型窒化物半導体層、窒化物半導体発光層およびn型窒化物半導体層が多層金属層側からこの順序で形成されているが、本発明においてはこれらの層の形成の順序は特に限定されない。
また、上記実施の形態1においては、基板として導電性のSi基板を用いているが、導電性のSi、GaAsおよびGaPからなる群のうちの少なくとも1種類の基板を用いることができる。
また、上記実施の形態2においては、基板としてCuW基板を用いているが、CuW、CuAgおよびCuMoからなる群のうちの少なくとも1種類の基板を用いることができる。この場合には、基板の熱伝導率が良好であるためYAG−THGレーザの照射によって生じる熱を外部に効率良く逃がすことができ、窒化物半導体発光層が熱によって受けるダメージを少なくすることができる傾向にある。
また、上記実施の形態1および実施の形態2においては、窒化物半導体発光層の構造をMQW構造としているが、SQW(単一量子井戸)構造としてもよい。
また、上記実施の形態1および実施の形態2において、凹凸溝はストライプ形状に形成されているが、凹凸溝の形状および配列は特に限定されないことは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、窒化物半導体を利用した発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)などの窒化物半導体発光素子に好適に利用される。
本発明の窒化物半導体発光素子の好ましい一例の模式的な断面図である。 本発明に用いられるSi基板に凹凸溝を形成した後の好ましい一例の模式的な断面図である。 本発明に用いられるSi基板の凹凸溝が形成された表面上に第1の金属層を形成した後の好ましい一例の模式的な断面図である。 本発明に用いられるサファイア基板上に第2の金属層を形成した後の好ましい一例の模式的な断面図である。 図3に示す第1の金属層と、図4に示す第2の金属層とを接合して多層金属層を形成した後のウエハの好ましい一例の模式的な断面図である。 図5に示すサファイア基板と窒化物半導体バッファ層を除去した後のウエハの好ましい一例の模式的な断面図である。 本発明の窒化物半導体発光素子の好ましい他の一例の模式的な断面図である。 本発明に用いられるCuW基板に凹凸溝を形成した後の好ましい一例の模式的な断面図である。 本発明に用いられるCuW基板の凹凸溝が形成された表面上に第1の金属層を形成した後の好ましい一例の模式的な断面図である。 本発明に用いられるサファイア基板上に第2の金属層を形成した後の好ましい一例の模式的な断面図である。 図9に示す第1の金属層と、図10に示す第2の金属層とを接合して多層金属層を形成した後のウエハの好ましい一例の模式的な断面図である。 図11に示すサファイア基板と窒化物半導体バッファ層の一部とを除去した後のウエハの好ましい一例の模式的な断面図である。 従来の窒化物半導体発光素子の一例の模式的な断面図である。 従来のサファイア基板上に第2の金属層を形成した後の模式的な断面図である。 従来のp型GaAs基板上に第1の金属層を形成した後の模式的な断面図である。 図14に示す第2の金属層と図15に示す第1の金属層とを接合して形成されたウエハの模式的な断面図である。
符号の説明
1 Si基板、2 凹凸溝、3 多層金属層、4 窒化物半導体バッファ層、5 n型窒化物半導体クラッド層、6,104 窒化物半導体発光層、7 p型窒化物半導体クラッド層、8 p型窒化物半導体コンタクト層、9,110 サファイア基板、10,106 n電極、11 CuW基板、12 Auワイヤ、31,101 第1の金属層、32,102 第2の金属層、100 p型GaAs基板、103 p型窒化物半導体層、105 n型窒化物半導体層、107 p電極。

Claims (6)

  1. 基板上に積層された金層と、p型窒化物半導体層と窒化物半導体発光層とn型窒化物半導体層とこの順序で含む窒化物半導体層積層体と、が接合して形成されてなる窒化物半導体発光素子において、
    前記基板と、
    前記基板の表面に形成されている凹凸溝と、
    前記基板の前記凹凸溝を有する表面上に形成されている前記金属層を含む多層金属層と、
    前記多層金属層上に形成されている前記p型窒化物半導体層と、
    前記p型窒化物半導体層上に形成されている前記窒化物半導体発光層と、
    前記窒化物半導体発光層上に形成されている前記n型窒化物半導体層と、
    前記n型窒化物半導体層上に形成されているn電極と、を含み、
    前記凹凸溝がストライプ状に形成されていることを特徴とする窒化物半導体発光素子。
  2. 前記基板は、Si、GaAsおよびGaPからなる群のうち少なくとも1種類からなる導電性の基板であることを特徴とする、請求項1に記載の窒化物半導体発光素子。
  3. 前記基板は、CuW、CuAgおよびCuMoからなる群のうち少なくとも1種類からなることを特徴とする、請求項1に記載の窒化物半導体発光素子。
  4. 前記多層金属層上に前記p型窒化物半導体層が形成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  5. 前記凹凸溝が複数形成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の窒化物半導体発光素子。
  6. 基板上に、第1の金属層と、第2の金属層と、p型窒化物半導体層と、窒化物半導体発光層と、n型窒化物半導体層とがこの順序で形成されてなる窒化物半導体発光素子の製造方法において、
    第1の基板の表面にストライプ状に凹凸溝を形成する工程と、
    前記第1の基板の前記凹凸溝が形成された表面上に前記第1の金属層を形成する工程と

    第2の基板上に前記n型窒化物半導体層と、前記窒化物半導体発光層と、前記p型窒化物半導体層と、前記第2の金属層とをこの順序で形成する工程と、
    前記第1の金属層と前記第2の金属層とを接合する工程と、
    前記第2の基板を除去する工程と、を含む、窒化物半導体発光素子の製造方法。
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