JP5041424B2 - ブレード雷撃監視装置および風力発電設備 - Google Patents
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Description
回転翼530は、ブレード(A)531、ブレード(B)532、ブレード(C)533(図1参照)、ロータヘッド534、ロータ軸535を備え、これら3枚のブレードを保持するロータヘッド534はロータ軸535により一軸として形成され、ロータ軸535は図示しない軸受けにより回動自在に支持されている。回転翼530は、風力に応じて回動し、その回動がロータ軸535に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機に伝達されて、発電される。
基礎560は、通常鉄筋コンクリート構造の杭基礎・直接基礎などであり、堅牢な構造を有している。塔体510はこの基礎560上に設けられる。
従来技術の風力発電設備500および雷撃監視はこのようなものである。
また、特許文献2に記載された耐雷保護装置は、チタン合金やカーボンファイバー等高価格材料を加工して特殊形状に成形された避雷突出針、放電球体、導電性放電環その他の部品を多用すると共に、それらを電気的接続処理や避雷導線を通じた接地処理を施してブレード、ハブ、ナセルへの対向配置や着脱自在な装着構成を備える必要があるため、風車自体の価格が嵩み、更に、同一場所(サイト全体)に風車が多数建設される場合、全ての風車に対して耐雷保護手当てを施すことは、莫大な建設コストと保守点検費用を要し、費用が嵩む割に雷撃に対するブレードの十分な保護効果を得られるとも限らず、その解決方法に苦慮しているのが現状である。
また、通常の雷撃電流監視に加えブレード特定もできるようにして、より詳細な計測ができるようにしたいという要請も強くなっている。
さらに、このようなブレード落雷検知装置を搭載して保守性に優れた風力発電設備を提供することにある。
風車を構成する複数のブレードと、複数のブレードを保持するロータヘッドと、ロータヘッドを軸支するロータ軸と、ロータ軸を回動自在に支持し、ロータ軸に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機を収容する頂部収容箱と、頂部収容箱を先端で支持する塔体と、発電を制御する制御システムと、を備える風力発電設備におけるブレード雷撃について監視するブレード雷撃監視装置であって、
ブレードを接地するためにブレード毎に形成される雷撃電流導電路から誘起電流を検出するセンサと、
ブレードまたはロータヘッドの回転により発電する発電部と、発電部により発電された電力を制御する電力制御部と、発電された電力を充電する充電部と、を有するバッテリー装置から電源供給されており、センサから出力される誘起電流を取り込んで演算処理により生成した検出データと、ブレードを特定する特定データと、を関連づけて生成した落雷データを無線信号に変換して無線送信する検出装置と、
検出装置から無線送信された無線信号を落雷データに復元して出力する監視装置と、
を備え、
前記バッテリー装置の前記発電部は、筒部と、筒部周囲に形成されるコイルと、筒部内に移動可能に配置される永久磁石と、を有し、永久磁石は、ブレードまたはロータヘッドの回転により重力または遠心力を受けて筒部内を移動してコイル内の磁束を変化させ、電磁誘導によりコイルに電流を流して発電することを特徴とする。
風車を構成する複数のブレードと、複数のブレードを保持するロータヘッドと、ロータヘッドを軸支するロータ軸と、ロータ軸を回動自在に支持し、ロータ軸に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機を収容する頂部収容箱と、頂部収容箱を先端で支持する塔体と、発電を制御する制御システムと、を備える風力発電設備におけるブレード雷撃について監視するブレード雷撃監視装置であって、
ブレードを接地するためにブレード毎に形成される雷撃電流導電路から誘起電流を検出するセンサと、
ブレードまたはロータヘッドの回転により発電する発電部と、発電部により発電された電力を制御する電力制御部と、発電された電力を充電する充電部と、を有するバッテリー装置から電源供給されており、センサから出力される誘起電流を取り込んで演算処理により生成した検出データと、ブレードを特定する特定データと、を関連づけて生成した落雷データを無線信号に変換して無線送信する検出装置と、
検出装置から無線送信された無線信号を落雷データに復元して出力する監視装置と、
を備え、
前記バッテリー装置の前記発電部は、楕円状の部材であってブレードまたはロータヘッドとともに回転するカムと、カムの移動に応じて移動するロッドと、ロッドとともに移動する永久磁石と、永久磁石が内部を通過するコイルと、内部に永久磁石が配置されるとともに外部にコイルが配置されるケースと、を有し、永久磁石は、ブレードまたはロータヘッドの回転によりケース内を移動してコイル内の磁束を変化させ、電磁誘導によりコイルに電流を流して発電することを特徴とする。
風車を構成する複数のブレードと、複数のブレードを保持するロータヘッドと、ロータヘッドを軸支するロータ軸と、ロータ軸を回動自在に支持し、ロータ軸に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機を収容する頂部収容箱と、頂部収容箱を先端で支持する塔体と、発電を制御する制御システムと、を備える風力発電設備におけるブレード雷撃について監視するブレード雷撃監視装置であって、
ブレードを接地するためにブレード毎に形成される雷撃電流導電路から誘起電流を検出するセンサと、
ブレードまたはロータヘッドの回転により発電する発電部と、発電部により発電された電力を制御する電力制御部と、発電された電力を充電する充電部と、を有するバッテリー装置から電源供給されており、センサから出力される誘起電流を取り込んで演算処理により生成した検出データと、ブレードを特定する特定データと、を関連づけて生成した落雷データを無線信号に変換して無線送信する検出装置と、
検出装置から無線送信された無線信号を落雷データに復元して出力する監視装置と、
を備え、
前記バッテリー装置の前記発電部は、楕円状または三角状のガイド溝が形成されるガイド板と、ガイド溝内に配置されて摺動するようになされてブレードまたはロータヘッドの回転とともに移動するピンと、ピンの移動に応じて移動するロッドと、ロッドとともに移動する永久磁石と、永久磁石が内部を通過するコイルと、内部に永久磁石が配置されるとともに外部にコイルが配置されるケースと、を有し、永久磁石は、ブレードまたはロータヘッドの回転によりケース内を移動してコイル内の磁束を変化させ、電磁誘導によりコイルに電流を流して発電することを特徴とする。
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置において、
前記センサはブレード毎に複数備え、
前記検出装置は一個であって複数の前記センサが接続され、
前記監視装置は一個であって前記検出装置と無線通信を行うことを特徴とする。
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置において、
前記センサはブレード毎に複数備え、
前記検出装置は前記センサ毎に複数個備えて一個の前記センサに一個の前記検出装置が接続され、
前記監視装置は一個であって前記複数の前記検出装置と無線通信を行うことを特徴とする。
請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置において、
前記落雷データは落雷があったことを示す検出データおよび落雷が有ったブレードを特定するデータであることを特徴とする。
請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置において、
前記落雷データは落雷が有ったブレードを流れた落雷電流の値を示す検出データおよび落雷が有ったブレードを特定するデータであることを特徴とする。
請求項1〜請求項7の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置において、
前記センサは、ブレードを接地するためにブレード毎に形成される雷撃電流導電路別に貫通するように装着されるロゴウスキーコイルであることを特徴とする。
請求項1〜請求項8の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置を備えることを特徴とする。
さらに、このようなブレード落雷検知装置を搭載して保守性に優れた風力発電設備を提供することができる。
ブレード雷撃監視装置1は、先に図17,図18,図19に示した風力発電設備500に設置される。ここに、風力発電設備500については、先に説明した従来技術と同じであるとして、同じ符号を付すとともに重複する説明を省略する。
検出部(A)10は、さらに図3(b)で示すように、センサ(A)101、検出装置102を備え、この検出装置102は、受雷判定部103、無線通信モジュール104、バッテリー装置105を備える。バッテリー装置105は受雷判定部103および無線通信モジュール104に電源を供給している。
監視装置13は、さらに図3(a)で示すように、無線通信モジュール131、出力装置132を備えている。
センサ(A)101は、図2で示すように、円環状電流センサであり、詳しくはロゴウスキーコイルである。センサ(A)101は、ブレード(A)531を接地するブレード接地線531aを貫通するように装着される。ここに、ブレード(A)531→ブレード接地線531a→ブレード軸軸受531c→フランジ534a→ロータ軸軸受535a→ロータ軸535→頂部収容箱520→塔体510→アース、という雷撃電流導電路を形成しており、雷撃電流が雷撃電流導電路を流れたときに、センサ(A)101に誘起電流が発生する。
出力装置132は、落雷データを受信した後にこの落雷データを必要とする各部へ必要な信号に変換した上で送信する。例えば、制御システム(ナセル制御盤や発電制御盤)へ制御コマンドを送信したり、また、図示しない監視所や塔体付近にある表示盤などに警報のための報知データを出力させても良い。
発電部106は、外側端部106a、筒部106b、コイル106c、永久磁石106d、内側端部106eを備える。電力制御部107は、整流ダイオード107a、キャパシタ107b、電圧監視部107cを備える。
キャパシタ107bは、整流電圧信号を平滑化して平滑化電圧信号として出力する。
電圧監視部107cは、この平滑化電圧信号をさらに安定化してこれを直流出力電圧信号として受雷判定部103や無線通信モジュール104に出力する。
なお、永久磁石106dは、筒部106bとの摩擦や抗力を無視して適宜質量と形状をもって、筒部106bとロータ軸535との直角方向距離を任意に設定すればよい。
ブレード雷撃監視装置2は、先に図17,図18,図19に示した風力発電設備500に設置される。ここに、風力発電設備500については、先に説明した従来技術と同じであるとして、同じ符号を付すとともに重複する説明を省略する。
検出装置26は、さらに図11(b)で示すように、受雷判定部261、無線通信モジュール262、バッテリー装置105を備えている。バッテリー装置105は受雷判定部261および無線通信モジュール262に電源を供給している。なお、このバッテリー装置105は先に図4を用いて説明したバッテリー装置105であり、重複する説明を省略する。
監視装置27は、さらに図11(a)で示すように、無線通信モジュール271、出力装置272を備えている。
ここにセンサ(A)20および通信線(A)23の構成は、センサ(B)21および通信線(B)24の構成や、センサ(C)22および通信線(C)25の構成と同じであるため、センサ(A)20および通信線(A)23のみ説明し、センサ(B)21、センサ(C)22、通信線(B)24、通信線(C)25の説明を省略する。
通信線(A)23は、誘起電流を検出装置26へ流す。
検出装置26の受雷判定部261が通信線(A)23から誘起電流を取り込み、演算処理により検出データを生成する。この演算処理による検出データでは、落雷があったことを示すための検出データ、または、落雷が有ったブレードを流れた落雷電流の値を示す検出データである。落雷があったことを示すための検出データならば、誘起電流の値が予め設定された閾値よりも大きいならば落雷があったことを示すものと判断して落雷があったことを表す検出データを生成する。また、落雷が有ったブレードを流れた落雷電流の値を示す検出データであるならば、誘起電流の値から落雷電流の値を予め登録された算出式により演算で求める、というものである。
出力装置272は、落雷データを受信した後にこの落雷データを必要とする各部へ必要な信号に変換した上で送信する。例えば、制御システム(ナセル制御盤や発電制御盤)へ制御コマンドを送信したり、また、図示しない監視所や塔体付近にあるスピーカや表示盤などに警報のための報知データを出力させても良い。
また、ロータヘッド534内にセンサ(A)20、センサ(B)21、センサ(C)22および検出装置26を収納し、さらに検出装置26は無線通信により外部へ送信するため、配線の問題を解消できる。
カム機構部109は、楕円カム109a、カム用支軸109b、連結ピン109c、錘109dを備える。ソレノイド110は、ロッド110a、コイル110b、永久磁石110c、スプリング110d、ケース110eを備える。電力制御部111は、整流ダイオード111a、キャパシタ111b、電圧監視部111cを備える。
カム用支軸109bは、図13(b)の側面図に示すように、楕円カム109aを回転自在に軸支する。このような楕円カム109aは、ロータ軸535の中心軸に対して鉛直面上を回動することができる。なお、回転軸が中心からずれた円形のカムを採用してもよい。
錘109dは、楕円形、略三角形等変則距離を形成する外周形状を備えており、連結ピン109cにより楕円カム109aに固定される。図13(a)のA−A線断面図や図13(d)の片側の錘109dを取り去った図で示すように楕円カム109aの両面に二個の錘109dが固定される。楕円カム109aと錘109dとは一体に固定され、錘109dが常に下側にあるようになされる。なお、図14で示すカム機構部は、図13(d)の片側の錘109dを取り去った図で表している。
永久磁石110cがケース110e内を摺動すると、コイル110b内の磁束を変化させ、周知の電磁誘導によりコイル110bに電流を流して発電する。
キャパシタ111bは、整流電圧信号を平滑化して平滑化電圧信号として出力する。
電圧監視部111cは、この平滑化電圧信号をさらに安定化してこれを直流出力電圧信号として受雷判定部261や無線通信モジュール262に出力する。
ソレノイド110のケース110eの中心軸は、ロータ軸535の回転軸と直角方向に交差するように配置されている。のぞましくは中心軸と回転軸とで交わる位置とする。永久磁石110cは、このようなケース110e内を回転位置に応じて往復動することとなる。
なお、永久磁石110cは、ケース110eとの摩擦や抗力を無視して適宜質量と形状をもって、ケース110eとロータ軸535との直角方向距離を任意に設定すればよい。
これにより、ソレノイド110から電圧信号が電力制御部111へ出力され、上記のように発電がなされる。このようなバッテリー装置105としても本発明の実施は可能である。
ソレノイド113は、スプリング113a、コイル113b、永久磁石113c、ケース113d、ロッド113e、摺動ピン113fを備える。ガイド板114は、板体114a、ロータ軸挿通孔114b、ガイド溝114cを備える。
510:塔体
520:頂部収容箱
530:回転翼
531:ブレード(A)
532:ブレード(B)
533:ブレード(C)
540:風向風速計
550:避雷針
560:基礎
1,2:ブレード雷撃監視装置
10:検出部(A)
101:センサ(A)
102:検出装置
103:受雷判定部
104:無線通信モジュール
105:バッテリー装置
106:発電部
106a:外側端部
106b:筒部
106c:コイル
106d:永久磁石
106e:内側端部
107:電力制御部
107a:整流ダイオード
107b:キャパシタ
107c:電圧監視部
108:充電部
109:カム機構部
109a:楕円カム
109b:カム用支軸
109c:連結ピン
109d:錘
110:ソレノイド
110a:ロッド
110b:コイル
110c:永久磁石
110d:スプリング
110e:ケース
111:電力制御部
111a:整流ダイオード
111b:キャパシタ
111c:電圧監視部
112:充電部
113:ソレノイド
113a:スプリング
113b:コイル
113c:永久磁石
113d:ケース
113e:ロッド
113f:摺動ピン
114:ガイド板
114a:板体
114b:ロータ軸挿通孔
114c:ガイド溝
11:検出部(B)
12:検出部(C)
13:監視装置
131:無線通信モジュール
132:出力装置
2:ブレード雷撃監視装置
20:センサ(A)
21:センサ(B)
22:センサ(C)
23:通信線(A)
24:通信線(B)
25:通信線(C)
26:検出装置
261:受雷判定部
262:無線通信モジュール
27:監視装置
271:無線通信モジュール
272:出力装置
Claims (9)
- 風車を構成する複数のブレードと、複数のブレードを保持するロータヘッドと、ロータヘッドを軸支するロータ軸と、ロータ軸を回動自在に支持し、ロータ軸に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機を収容する頂部収容箱と、頂部収容箱を先端で支持する塔体と、発電を制御する制御システムと、を備える風力発電設備におけるブレード雷撃について監視するブレード雷撃監視装置であって、
ブレードを接地するためにブレード毎に形成される雷撃電流導電路から誘起電流を検出するセンサと、
ブレードまたはロータヘッドの回転により発電する発電部と、発電部により発電された電力を制御する電力制御部と、発電された電力を充電する充電部と、を有するバッテリー装置から電源供給されており、センサから出力される誘起電流を取り込んで演算処理により生成した検出データと、ブレードを特定する特定データと、を関連づけて生成した落雷データを無線信号に変換して無線送信する検出装置と、
検出装置から無線送信された無線信号を落雷データに復元して出力する監視装置と、
を備え、
前記バッテリー装置の前記発電部は、筒部と、筒部周囲に形成されるコイルと、筒部内に移動可能に配置される永久磁石と、を有し、永久磁石は、ブレードまたはロータヘッドの回転により重力または遠心力を受けて筒部内を移動してコイル内の磁束を変化させ、電磁誘導によりコイルに電流を流して発電することを特徴とするブレード雷撃監視装置。 - 風車を構成する複数のブレードと、複数のブレードを保持するロータヘッドと、ロータヘッドを軸支するロータ軸と、ロータ軸を回動自在に支持し、ロータ軸に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機を収容する頂部収容箱と、頂部収容箱を先端で支持する塔体と、発電を制御する制御システムと、を備える風力発電設備におけるブレード雷撃について監視するブレード雷撃監視装置であって、
ブレードを接地するためにブレード毎に形成される雷撃電流導電路から誘起電流を検出するセンサと、
ブレードまたはロータヘッドの回転により発電する発電部と、発電部により発電された電力を制御する電力制御部と、発電された電力を充電する充電部と、を有するバッテリー装置から電源供給されており、センサから出力される誘起電流を取り込んで演算処理により生成した検出データと、ブレードを特定する特定データと、を関連づけて生成した落雷データを無線信号に変換して無線送信する検出装置と、
検出装置から無線送信された無線信号を落雷データに復元して出力する監視装置と、
を備え、
前記バッテリー装置の前記発電部は、楕円状の部材であってブレードまたはロータヘッドとともに回転するカムと、カムの移動に応じて移動するロッドと、ロッドとともに移動する永久磁石と、永久磁石が内部を通過するコイルと、内部に永久磁石が配置されるとともに外部にコイルが配置されるケースと、を有し、永久磁石は、ブレードまたはロータヘッドの回転によりケース内を移動してコイル内の磁束を変化させ、電磁誘導によりコイルに電流を流して発電することを特徴とするブレード雷撃監視装置。 - 風車を構成する複数のブレードと、複数のブレードを保持するロータヘッドと、ロータヘッドを軸支するロータ軸と、ロータ軸を回動自在に支持し、ロータ軸に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機を収容する頂部収容箱と、頂部収容箱を先端で支持する塔体と、発電を制御する制御システムと、を備える風力発電設備におけるブレード雷撃について監視するブレード雷撃監視装置であって、
ブレードを接地するためにブレード毎に形成される雷撃電流導電路から誘起電流を検出するセンサと、
ブレードまたはロータヘッドの回転により発電する発電部と、発電部により発電された電力を制御する電力制御部と、発電された電力を充電する充電部と、を有するバッテリー装置から電源供給されており、センサから出力される誘起電流を取り込んで演算処理により生成した検出データと、ブレードを特定する特定データと、を関連づけて生成した落雷データを無線信号に変換して無線送信する検出装置と、
検出装置から無線送信された無線信号を落雷データに復元して出力する監視装置と、
を備え、
前記バッテリー装置の前記発電部は、楕円状または三角状のガイド溝が形成されるガイド板と、ガイド溝内に配置されて摺動するようになされてブレードまたはロータヘッドの回転とともに移動するピンと、ピンの移動に応じて移動するロッドと、ロッドとともに移動する永久磁石と、永久磁石が内部を通過するコイルと、内部に永久磁石が配置されるとともに外部にコイルが配置されるケースと、を有し、永久磁石は、ブレードまたはロータヘッドの回転によりケース内を移動してコイル内の磁束を変化させ、電磁誘導によりコイルに電流を流して発電することを特徴とするブレード雷撃監視装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置において、
前記センサはブレード毎に複数備え、
前記検出装置は一個であって複数の前記センサが接続され、
前記監視装置は一個であって前記検出装置と無線通信を行うことを特徴とするブレード雷撃監視装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置において、
前記センサはブレード毎に複数備え、
前記検出装置は前記センサ毎に複数個備えて一個の前記センサに一個の前記検出装置が接続され、
前記監視装置は一個であって前記複数の前記検出装置と無線通信を行うことを特徴とするブレード雷撃監視装置。 - 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置において、
前記落雷データは落雷があったことを示す検出データおよび落雷が有ったブレードを特定するデータであることを特徴とするブレード雷撃監視装置。 - 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置において、
前記落雷データは落雷が有ったブレードを流れた落雷電流の値を示す検出データおよび落雷が有ったブレードを特定するデータであることを特徴とするブレード雷撃監視装置。 - 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置において、
前記センサは、ブレードを接地するためにブレード毎に形成される雷撃電流導電路別に貫通するように装着されるロゴウスキーコイルであることを特徴とするブレード雷撃監視装置。 - 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載のブレード雷撃監視装置を備えることを特徴とする風力発電設備。
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