JP4137535B2 - 避雷器の動作監視装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力設備に多用されている避雷器の動作監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
避雷器は、送配電設備や変電設備を雷害から保護するための機器として非常に重要な役割を果たしている。例えば、大規模な変電所には、重要な電気設備を保護するために多数の避雷器が取付けられる。これらの避雷器は、雷サージによる異常電圧下で導通して雷撃電流を放電させ、設備に加わる電圧を保護レベル以下に保持する。避雷器はこうした過酷な環境で使用されるが、いったん避雷器に故障が発生すれば保護対象である電力設備に被害が及ぶから、その保守管理と健全性の確認が重要な任務になっている。そこで、避雷器の平常時の漏れ電流を観測して、内蔵された非直線抵抗素子の劣化を診断する技術が開発されている(特開第2000−321318号公報)。また、落雷時の避雷器の端子電圧変化を検出して落雷回数をカウントし、保護動作回数から避雷器の劣化度を推測する技術も開発されている(特開第2001−23479号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
避雷器の平常時の漏れ電流測定で得られるのは静特性であって保護動作時の動特性ではない。この避雷器の静特性から動特性を正確に推測するのは難しい。一方、避雷器は保護動作時に大きなエネルギを吸収するので、保護動作回数が増えれば劣化が進むが、修理交換を要する程度まで劣化しているかどうかの判断は容易でない。直接動特性を測定することができればよいが、雷サージが避雷器に与える影響を直接観察して記録する経済的実用的な技術は未だ紹介されていない。また、保護動作回数が一定数を越えても個々の避雷器の劣化の程度に大きなばらつきがある。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、避雷器の動作状態を常時監視して、その劣化診断に適する情報を収集できる避雷器の動作監視装置を提供することを目的とする。
また本発明は、避雷器の保護動作時に避雷器に流れる電流エネルギを測定して、その劣化状態を正確に判定する避雷器の動作監視装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉
避雷器の接地線を流れる電流を検出する検出器と、この検出器の出力信号から上記避雷器を通過した電力の瞬時値を演算処理する手段と、上記演算処理の結果から、少なくとも1回分の雷サージにより上記避雷器を通過した電気エネルギを演算処理する手段とを備えたことを特徴とする避雷器の動作監視装置。
【0005】
〈構成2〉
構成1に記載の避雷器の動作監視装置において、上記電気エネルギに関する情報を、所定のタイミングで外部へ送信する手段を備えたことを特徴とする避雷器の動作監視装置。
【0006】
〈構成3〉
構成1に記載の避雷器の動作監視装置において、上記電気エネルギに関する情報を受信して、避雷器が使用を開始されてからの上記電気エネルギの累積値を演算して表示する表示装置を備えたことを特徴とする避雷器の動作監視装置。
【0007】
〈構成4〉
避雷器の接地線を流れる電流を検出する検出器と、上記検出器の出力信号から、少なくとも1回分の雷サージにより上記避雷器を通過した電流の時間積分値を演算処理する手段を備えたことを特徴とする避雷器の動作監視装置。
【0008】
〈構成5〉
構成4に記載の避雷器の動作監視装置において、上記電流の時間積分値に関する情報を、所定のタイミングで外部へ送信する手段を備えたことを特徴とする避雷器の動作監視装置。
【0009】
〈構成6〉
構成4に記載の避雷器の動作監視装置において、上記電流の時間積分値に関する情報を受信して、1回分の雷サージにより上記避雷器を通過した電気エネルギを演算処理する手段と、上記避雷器が使用を開始されてからの上記電気エネルギの累積値を演算して表示する表示装置を備えたことを特徴とする避雷器の動作監視装置。
【0010】
〈構成7〉
避雷器の接地線を流れる電流を検出する検出器と、この検出器の出力信号から前記避雷器を流れる漏れ電流を測定する手段と、上記測定した漏れ電流値をディジタル変換して電波送信する手段と、上記電波送信された漏れ電流値を受信して表示する表示装置を備えたことを特徴とする避雷器の動作監視装置。
【0011】
〈構成8〉
避雷器の接地線を流れる電流を検出する検出器と、この検出器の出力信号と避雷器の端子電圧から、上記避雷器を通過した電力の瞬時値を演算処理する乗算回路と、上記電力の瞬時値を時間積分して、少なくとも1回分の雷サージにより上記避雷器を通過した電気エネルギを演算処理する積分回路と、上記積分回路の出力のピーク値を所定時間保持する回路と、上記保持された積分回路の出力のピーク値をディジタル変換して、上記避雷器の動作監視用データを取得する回路とを備えたことを特徴とする避雷器の動作監視装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
図1(a)は、本発明の避雷器の動作監視装置の具体例を示す実体配線図である。
避雷器10は、図示しない電力機器の高圧側の端子に端子11を接続し、接地側の端子に端子12を接続して使用される。端子12は、接地線13により接地される。後で内部機能を説明する動作監視装置20には、検出器21が接続されている。この検出器21は、接地線13を貫通させるように装着される。
【0013】
図1(b)と(c)は、検出器21の例を示す内部配線図である。
本発明の動作監視装置には、図の(b)や(c)に示したような空芯トロイダルコイルが使用される。図の(b)に示したものはごく一般的な空芯トロイダルコイルで、トロイダルコイル部23に端子24A、24Bを設けたものである。その中心を貫通するように接地線13が配置される。これにより接地線13に流れる電流による誘導電流がトロイダルコイル部23に流れる。この誘導電流が端子24Aと24Bから取り出されて、避雷器10に流れた電流として測定される。
【0014】
一方、(c)に示したものは、ロゴスキ型トロイダルコイルと呼ばれるものである。このコイルは、トロイダルコイル部23のコア部分を貫くように端子24Aのリード線を配置している。ロゴスキ型電流検出器も一般の空芯トロイダルコイルと.ほぼ同様の機能を持つ。しかしながら、ロゴスキ型コイルは、図に示すように(c)の部分に空隙を設けることができ、接地線13を端子12や接地端から外すことなく、検出器21を接地線13に装着できるという効果がある。
【0015】
上記(b)や(c)のいずれの構成の検出器も、磁心がないため磁気飽和が生じず、接地線13に流れる交流電流波形を忠実に端子24A、24B側に出力することができる。なお、上記のような動作監視装置20は十分小型に製造することができ、避雷器10のすぐ近くに取り付けられる。また、電源を取りにくい場所に取付けられるため、太陽電池パネル25とバッテリボックス26によって駆動電力を供給するとよい。このバッテリボックス26から、他の複数の動作監視装置に対して同時に電源を供給することもできる。
【0016】
落雷が発生すると、避雷器10の接地線13に、50マイクロ秒の間に最大10000アンペア(A)程度に達する急峻な雷撃電流が流れる。これを通常の貫通型電流トランスを使用して取りだそうとすると、磁心の磁気飽和やヒステリシスにより出力側で正確な電流波形が観測できない。また、貫通型電流トランスを避雷器の接地線に装着するときには、いったん接地線を接地端子から外す必要があり、危険防止のために活線状態で作業をすることができない。
【0017】
本発明の装置では、避雷器10の接地線13に空芯トロイダルコイルからなる検出器21を装着した。空芯トロイダルコイルは、1次電流が10000アンペア程度になっても、磁気飽和が無く直線性に優れた入出力特性が得られる。また、測定用の回路の入力として充分に小さい安全なレベルの出力電流を得ることができる。さらに、数マイクロ秒の間にゼロ値から波高値点まで達するような高い周波数成分の信号に応答できる周波数特性を持つ。こうして、例えば、変電所の多数の電力機器に避雷器10と動作監視装置20を取り付けて運用をすることができる。
【0018】
図2は、本発明の避雷器の動作監視装置の具体的な回路構成を示すブロック図である。
図に示す避雷器10には、既に説明したように接地線13が設けられており、ここに検出器21が装着されている。この検出器21の出力が、積分回路30に入力する。装置には、この積分回路30の他に乗算回路31と積分回路32、リセット回路33、ピークホールド回路34、A/D変換回路35、送信回路36が設けられている。図3と図4には、これらの回路の具体的な結線図を図示した。図2に示した積分回路30は、図3(a)に示すような結線になる。
【0019】
図3(a)において、検出器21の出力端子41から出力される信号は、図に示すようなオペアンプを含む積分回路によって時間積分される。なお、この積分回路自体は既知のもののため詳細な説明は省略するが、出力端子42には、接地線13に流れる電流と対応する波形信号が出力される。この信号が乗算回路31に向けて出力される。なお、積分回路30の回路構成や回路定数は目的とする機能を持つ限り任意に設定して構わない。図3や図4に示した各回路も同様である。図中、Aはオペアンプ、Rは抵抗器、VRは可変抵抗器、Cはコンデンサ、TRはトランジスタ、Dはダイオードを示している。
【0020】
図2に示した乗算回路31は、図3(b)に示すような回路構成になる。
この図に示すように、乗算処理用集積回路の一方の入力端子43には、避雷器の端子電圧に相当する一定の電圧信号Vが入力する。また、乗算回路の他方の入力端子44には、(a)に示した積分回路30の出力信号が入力する。乗算回路の出力端子45には、両者の積に相当するi×Vの信号が出力される。すなわち、この乗算回路31によって避雷器10を流れる瞬時電力が求められる。
【0021】
図2に示した積分回路32は、乗算回路31の出力信号を時間積分して、避雷器10に流れる雷サージ1回分のエネルギを計算する回路である。これは図3(c)に示すような回路構成になる。この回路の左半分は積分回路、右半分は反転回路である。これらの回路もごく一般的な結線で詳細な説明は省略する。端子46に入力する信号を一定時間積算した値が、端子47に出力される。反転回路は出力端子48の極性を出力側の極性に合わせるために設けられたものである。に積分回路32の出力は、リセット回路33とピークホールド回路34とに同時に出力される。
【0022】
ピークホールド回路34は、図4(a)に示すような結線になっている。
この図もごく一般的な回路であるが、端子51に入力した信号の最大値を一定時間保持する。そして端子53にリセット信号が入力すると、保持した値をクリアする。端子52には、保持したピーク値が出力される。これが図2のA/D変換回路35に向けて出力され、デジタル信号になって、送信回路36を通じて無線送信される。このピークホールド回路34によって、避雷器10に流れた1回分の雷サージのエネルギを受信側に通知することができる。
【0023】
積分回路32の出力信号は放置すると時間の経過とともに次第に放電して減少する。ピークホールド回路34は、積分回路32の出力のピーク値をA/D変換回路35でディジタル変換処理する間、出力レベルを維持する機能を持つ。リセット回路33は、積分回路32から一定の出力が得られた時、動作をスタートし、一定時間を計時した後に、ピークホールド回路34にリセット信号を出力する機能を持つ。このリセット回路33によって、ピークホールド回路34の出力は、ディジタル変換処理と送信処理の後、所定のタイミングでクリアされて、次の積分回路32の出力信号を受け入れることが可能になる。
【0024】
図4(b)に示すようにリセット回路33は、コンパレータの部分とタイマの部分とに分かれている。端子54から入力した信号は、コンパレータによって一定の基準値と比較され、その基準値を超えた場合にタイマ55を起動するようになっている。積分回路32の出力が無いときは動作しないので無駄な電力消費は防止される。ワンショットマルチバイブレータは、起動してから一定時間後にピークホールド回路にリセット信号を送信する。雷サージ波形は数十マイクロ秒程度の長さで、これを検出して所定の演算処理をし、データの送信を終了するまでの時間を1サイクルとする。この1サイクルの時間がワンショットマルチバイブレータに設定する一定時間である。この一定時間は例えば0.6秒に設定する。
【0025】
以上の回路では、空芯トロイダルコイルからなる検出器(図1)は、電磁誘導によって一次電流波形の微分波形に相当する信号が取り出される。空芯トロイダルコイルの出力信号は積分回路30に入力する。本発明では、雷サージにより避雷器に流れる電気エネルギの累積値が、避雷器の劣化の程度を推測させるものとしている。この電気エネルギを求める回路を空芯トロイダルコイルの出力側に接続した。上記積分回路30の出力は避雷器の接地線に流れる瞬時電流値iに対応する。積分回路30の出力側には、積分回路30の出力と避雷器の端子電圧vの積ivを演算する乗算回路31を設けた。端子43には避雷器10の端子電圧の実測値を入力してもよい。しかしながら、避雷器の端子電圧vは保護動作中ほぼ一定であるから、その実測値を入力しなくても、乗算回路の乗算用係数信号に相当する一定値を供給すればよい。乗算回路31の出力ivは、避雷器を通過する瞬時電力に相当する信号である。
【0026】
図5は、図1に示した動作監視装置20から送信された信号を受信する装置の説明図である。
例えば、図に示すように多数の動作監視装置20A、20B、20Cが設けられているとする。これらからは、雷サージの観測後、任意のタイミングで、測定をした電気エネルギの値を示す情報が電波送信される。これを受信器60が受信する。受信器60の受信した信号は、ホストコンピュータ61によって処理される。その結果、図の画面62に示すように、全ての避雷器について、それぞれ雷サージの検出時刻と通過した電気エネルギの値が、一覧表として表示される。また、累積値も表示される。この累積値は、避雷器10新設直後から、その避雷器10に流れた電気エネルギを積算累積したものである。その累積値を比較することによって、どの避雷器がどの程度劣化しているかを判断することが可能になる。
【0027】
図6は、図1に示した検出器21の具体的な動作を実証する説明図で、(a)は矩形波についての動作特性、(b)は三角波についての動作特性を示す。
図6に示したグラフは、いずれも横軸を時間にとり縦軸に信号レベルを示したものである。Riは接地線13に流れる電流で、i´は検出器21により検出される微分波形、iは積分回路30の出力信号波形である。矩形波を入力した場合でも三角波を入力した場合でも、積分回路30の出力信号は接地線13に流れる電流をほぼ忠実に再現した波形になる。雷サージの立ち上がり部分は矩形波に近く、立ち下がり部分は3角波に近いから、この特性で十分に目的を達成できる。
【0028】
図7は、図2に示す乗算回路31の前後の信号波形説明図である。
いずれのグラフも横軸は時間軸である。この発明では、1回の雷サージによって避雷器10に流れる電流の電流波形を検出し、これから避雷器10を流れる電気エネルギの計算をし、その結果を送信する。図7(a)に示すのは、雷サージにより避雷器10に流れる電流波形である。乗算回路31は、図の(b)に示すように、電流iと電圧Vの積を求める。これを例えば、T時間分だけ積分すると、避雷器10を通過した電気エネルギEが求められる。時間Tは誤差を考慮して、適当な値に設定すくとよい。電気エネルギ値Eは、図の(c)に示すように時間と共に増加し、雷サージが消滅すると、(c)の破線のように低下する。この最大値がピークホールド回路に保持されて、ディジタル変換される。
【0029】
上記の例では、動作監視装置20の側で避雷器10に流れる電気エネルギの計算をした。しかしながら、例えば、避雷器10に流れる電流iの時間積分値を計算して、その結果を送信し、受信側で電圧に相当する値を掛け合わせて電気エネルギの計算をしてもよい。こうすれば、動作監視装置20の回路構成がより簡素化できる。また、いずれの場合にも、1回分の雷サージにより前記避雷器を通過した電流等の計算処理をした後にまとめてその結果を送信するので、高速データ通信機能が必要無いという効果がある。
【0030】
また、複数の監視回路から十分に広い時間間隔で監視信号をホストコンピュータに送信することができるから、ホストコンピュータ側で無理なく信号を受信して処理することが可能になる。なお、送信信号の衝突を防止するために、ホストコンピュータ側で、例えば、ポーリング式で各動作監視装置に対し周期的にデータ送信を要求することもできる。また、動作監視装置20は、演算処理をして求めた電気エネルギや電流の時間積分値を、メモリ等に記録して保持し、任意の手段で読み出しされるような構成にしてもよい。また、例えば、雷サージ1回分でなく数回分をまとめて累積結果をホストコンピュータに送信するようにしてもよい。さらに、上記のようにアナログ回路をもちいて構成すると、汎用の部品を組み合わせて安価に小型に構成できるが、例えば、上記回路の一部をディジタル回路やコンピュータに置き換えて、同様の演算処理をさせることもできる。
【0031】
また、動作監視装置20に、演算処理結果を表示する液晶ディスプレイ等の表示器を設けても構わない。演算結果を外部に送信するのには電波を用いることが好ましい。もちろん、光ファイバ等のデータ通信用ケーブルを通じて演算結果を外部に送信しても構わない。落雷の瞬間は雑音が激くてデータの誤送信が発生し易いが、演算処理終了後に演算結果を送信すれば、誤送信を少なくできる。
【0032】
図8は、本発明の装置をより具体化したものの実施例を示すブロック図である。
上記の実施例では、避雷器10を流れる雷サージを測定した結果を電波送信して、監視事務所等にあるホストコンピュータで測定結果を監視することができた。高圧変電設備では、RST3相にそれぞれ避雷器が取り付けられるから、3台の避雷器10R、10S、10Tに対して、上記の検出器21R、21S、21Tを取り付ける。これらの出力は、図2で説明したような処理回路71R、71S、71Tに入力する。処理回路71R、71S、71Tは、検出器21R、21S、21Tの出力信号を図2に示したA/D変換回路35に入力する直前の状態まで処理をする回路である。内容は図2のとおりでよいから説明を省略する。
【0033】
さらに、この実施例では、雷サージの測定のみでなく、平常時の避雷器の漏れ電流測定も行なう。図のように、磁芯入りのトロイダルコイルから成る検出器75R、75S、75Tと、これらの検出器の出力を増幅する増幅回路76R、76S、76Tとが設けられている。磁芯入りのトロイダルコイルは2つ割り構造で、避雷器10の接地線に簡単に装着できるようなものが適する。上記処理回路71R、71S、71Tの出力と増幅回路76R、76S、76Tの出力は、共にA/D変換回路80に入力する。A/D変換回路80は、6個の入力端子を備え、各入力端子へ入力するアナログ信号を所定のサンプリング間隔でサンプリングしてディジタル信号に変換する機能を持つ。
【0034】
A/D変換回路80の出力側にはCPU81(演算処理装置)とメモリ82と時計回路83と通信制御部84とが設けられている。A/D変換回路の出力信号は、CPU81により編集処理されてメモリ82に記憶される。なお、この種の監視装置ではデータの測定時刻が問題になるので、CPU81は時計回路83から時刻データを取得するように構成されている。メモリ82に記憶されたデータ91、92を図の右上に示した。漏れ電流は、測定時刻とともに1データ化されて記憶される。エネルギも測定時刻とともに1データ化されて記憶される。通信制御回路84は、メモリに記憶されたデータ91、92を所定のタイミングでアンテナ85を通じて電波送信する。
【0035】
避雷器10の漏れ電流は、例えば、10分とか1時間おきに測定をしてホストコンピュータに送信すれば十分である。故にCPU81は、この間隔で起動してデータのサンプリングと送信制御を行うと良い。これにより、太陽電池等を電源にしてこの装置を駆動する場合の節電効果が期待できる。また、雷サージによる通過エネルギは、雷が発生したときに測定されるから、そのつどCPU81を起動し、所定時間後にデータを送信し終えたら自動的に動作を終了するとよい。また、漏れ電流は所定時間おきに1回分以上の測定結果を送信するとよい。例えば、10分おきに測定した結果を1時間分メモリに蓄積して1時間おきに送信するようにしてもよい。
【0036】
雷サージによる通過エネルギは測定結果をメモリに蓄積しておき、雷の遠ざかった頃にそのデータを送信するとよい。これにより、送信電波が雷雑音の影響を受けない。処理回路71R、71S、71Tのピークホールド回路の動作中は、A/D変換回路80が出力信号のディジタル化処理をしている。このピークホールド回路の動作開始時、即ち、既に説明をしたワンショットマルチバイブレータのスタート時の信号をトリガにしてCPU81を起動するとよい。その後CPU81は、必要なデータ送信処理の終了を検出して、自動的に待機モード(省電力モード)に切り替わるとよい。
【0037】
以上のようにすれば、避雷器の状態を常時監視して、その健全性を維持することができる。なお、磁芯入りのトロイダルコイルから成る検出器75R、75S、75Tを設けたのは、漏れ電流の値は雷サージに比べて十分小さいので、検出器に感度の良い電流トランスを採用したためである。また、落雷時には、磁芯入りのトロイダルコイルは磁気飽和により出力が制限されるから、増幅回路72等に障害が発生するおそれはない。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、落雷により避雷器にどの程度の電気エネルギが通過したかというデータを取得するので、避雷器の現実の動作履歴を監視して、劣化状態を定量的に判断できる。例えば、長期的に継続的に、特定の避雷器を通過した雷撃電流エネルギを積算し、その値を所定の閾値と比較して、その閾値を越えたとき避雷器を交換するといった保守管理ができる。また、落雷時に避雷器に流れる電流をリアルタイムで実測してその測定値をデータ送信しようとすると、レスポンスの良い高価な電流検出器と高速データ送信回路が必要になるが、この発明では、1回分の雷サージが避雷器を通過したエネルギを演算処理してその結果を回路に保持し、その後送信するから、高速データ通信機能は必要がない。この場合には避雷器の保護動作回数もカウントできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の避雷器の動作監視装置の具体例を示す実体配線図、(b)と(c)は、検出器21の例を示す内部配線図である。
【図2】本発明の避雷器の動作監視装置の具体的な回路構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は積分回路30、(b)は乗算回路31、(c)は積分回路32の具体的な結線図である。
【図4】(a)はリセット回路33、(b)はピークホールド回路34の具体的な結線図である。
【図5】動作監視装置20から送信された信号を受信する装置の説明図である。
【図6】検出器21の具体的な動作を実証する説明図で、(a)は矩形波についての動作特性、(b)は三角波についての動作特性を示す。
【図7】乗算回路31の前後の信号波形説明図である。
【図8】本発明の装置をより具体化したものの実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 避雷器
11、12 端子
13 接地線
21 検出器
20 動作監視装置
25 太陽電池パネル
26 バッテリボックス
27 アンテナ
23 トロイダルコイル
24A、24B 出力端子

Claims (1)

  1. 避雷器の接地線を流れる電流を、空芯トロイダルコイルであって、そのコア部分を貫くように一方の端子のリード線を配置し、接地線を装着する空隙を設けたものにより検出する検出器と、
    この検出器の出力信号と避雷器の端子電圧に相当する信号を受け入れて、前記避雷器を通過した電力の瞬時値を演算処理するアナログ式乗算回路と、
    前記電力の瞬時値を時間積分して、1回分の雷サージにより前記避雷器を通過した電気エネルギを演算処理するアナログ式積分回路と、
    前記積分回路の出力のピーク値を所定時間保持するピークホールド回路と、
    前記保持された積分回路の出力のピーク値をディジタル変換して、前記避雷器の動作監視用データを取得するディジタル変換回路と、
    前記積分回路の出力信号を一定の基準値と比較して、基準値以上の出力信号が得られたときにタイマを起動し、1回分の雷サージにより避雷器を通過した電気エネルギを示す前記動作監視用データの送信を終了するまでの時間を計時した後に、前記ピークホールド回路の出力をクリアするためのリセット信号を出力するリセット回路と、
    前記ディジタル変換回路の出力する前記動作監視用データを記憶するメモリと、
    前記メモリに記憶された動作監視用データを監視側に電波送信する通信制御回路と、
    前記ピークホールド回路の動作開始時に起動され、所定時間後に前記動作監視用データの送信を終了したら自動的に動作を終了するものであって、前記ディジタル変換回路の出力する動作監視用データのサンプリングと、編集処理と、前記メモリへの記憶処理と、前記メモリに記憶させた動作監視用データの送信制御を行う演算処理装置と、
    前記各回路に駆動電力を供給する太陽電池パネルとバッテリボックスとを備えたことを特徴とする避雷器の動作監視装置。
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