JP4785500B2 - 風力発電設備 - Google Patents

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    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

Description

本発明は、雷からの保護機能を有する風力発電設備に関する。
近年、クリーンエネルギーである風力発電の有効性等が認知され、需要が高まりつつある。
風車構造を採用した風力発電設備は、周辺に高い造営物・木等がなく、平坦で風通しが良いという風況に恵まれた地形を有する場所、例えば山間部や沿岸(特に日本海側)という場所に設置されることが多い。
このような風力発電設備は、その性質上、強風にも耐え得るように金属材料を用いた堅牢な構造が採用される。さらに、近年の風車の大型化に伴い、その高さも非常に高くなっている。このため、雷雲が発生すると風力発電設備は、巨大な避雷針として機能して直撃雷に見舞われる頻度が高く、雷害対策が重要である。
このような風力発電設備における現状の雷害対策について、風力発電設備の概略構造とともに図を参照しつつ説明する。図10は従来技術の風力発電設備の構造図である。
図10で示すように、風力発電設備100’は、風車部と避雷針部とに分けることができる。風車部は、支持鉄塔部10と、頂部収容箱20と、回転翼30と、風向風速計40と、収容箱上避雷針50と、基礎60とを備える。
支持鉄塔部10は、高さが例えば数十mに達する。このような大型の支持鉄塔部10を一体に形成することは、製造技術や輸送の観点から好ましくなく、実際は複数(図10に示す従来技術では3本)の鋼管11,12,13を搬入し、これら鋼管11,12,13の開口周縁のフランジ部に設けられた挿通孔にボルトおよびナットを用いて連結部14,15を形成することで構成している。このような構造は、殆どの支持鉄塔部で採用されている。
頂部収容箱20は、支持鉄塔部10の回動支持部(YAW回動機構部)16に取り付けられて風向きに応じて回動するように構成され、その内部には図示しない増速機・発電機等が収容されている。
回転翼30は、風力に応じて回動し、その回動が図示しない増速機・発電機に伝達されて発電に用いられる。
風向風速計40は、頂部収容箱20の上に設備されている。風向風速計40は風向・風速に関する信号を出力し、この信号は風に対する制御(例えば支持鉄塔部10に対する頂部収容箱20の方位を決定する回動制御)に用いられる。この風に対する制御も、風力発電設備における様々な制御のうちの一つである。
収容箱上避雷針50は、風向風速計40の保護のため、この風向風速計40の付近に設備されている。現状では、収容箱上避雷針50は頂部収容箱20に電気的に直接接続され、頂部収容箱20および支持鉄塔部10を介し、支持鉄塔部10に電気的に接続された導線が、大地に埋設された接地極(図示せず)に接続されて接地を行っている。この避雷針50の設備が従来技術の主要な雷害対策である。
基礎60は通常鉄筋コンクリート構造の杭基礎・直接基礎などであり、堅牢な構造を有している。支持鉄塔部10はこの基礎60上に設けられる。
また、避雷針部である側置避雷針70’は、避雷針支持部71と、避雷針72と、を備える。
避雷針支持部71は、風車部の付近(図10では後ろ側となっているが、頂部収容箱20の回転により前になったり横になったりする)に配置されており、風車部全体を避雷針72の保護角に収めるように充分身長が高いものである。
避雷針72は、風車部を保護エリア内に収めるように配置されるものであり、避雷針72は図示しない接地線により接地されている。
従来技術の風力発電設備100’および雷害対策はこのようなものである。
また、風力発電設備の雷害対策に係る他の従来技術として、例えば、特許文献1(発明の名称「昇降機構を備えた雷雲感知装置付き避雷鉄塔」)などが知られている。
特開2004−311083号公報(段落番号0015〜0017,図1)
先に述べたように風力発電設備への落雷対策が施されているが、依然雷害を防げない場合があるという問題があった。
例えば、図10でも示したように独立した側置避雷針70’を風車部の付近に設置するという従来技術の落雷対策では、頂部収容箱20,回転翼30の東西南北の回動の妨げや風の遮蔽物とならないように離れた場所に設けているのが現状であり、風車部を保護エリア内に入れるためには充分に高い避雷針としても保護エリアの境界近傍に風車部が位置することも多くなり、翼(ブレード)31自体への落雷も完全に回避できないという問題があった。
一方、風車部を保護エリアの中へ入れるためにはさらに充分に高い避雷針とする必要があるが、この場合建設費が嵩むという問題もあった。
また、避雷針部以外にも翼(ブレード)31にレセプタを設置したり、または、内部設備であるSPD(サージ・プロテクト・デバイス)を設置したりしている。しかしながら、落雷したときの雷電流は翼(風車ブレード)31→頂部収容箱20→支持鉄塔部10→アースという経路を通過するために、電磁インパルスによる過電圧の発生等により落雷対策用の内部設備(SPD)が破損して、雷害を被るおそれもある。
特許文献1の昇降機構を備えた雷雲感知装置付き避雷鉄塔では、避雷針を充分な高さに位置させるようにしたものであり、建設費が抑制できないなどの問題があった。
そこで、本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、風車部の近くに避雷針を設置できるようにして、低い避雷針であっても風車部を保護エリア内に確実に収めて避雷性能を向上させるような風力発電設備を提供することにある。
本発明の請求項1に係る風力発電設備は、
地面から立設される支持鉄塔部と、
支持鉄塔部の頂上に回動可能に取り付けられる頂部収容箱と、
頂部収容箱に取り付けられる回転翼と、
支持鉄塔部、頂部収容箱および回転翼を保護角内に収める移動避雷針と、
支持鉄塔部の根元付近に配置されるとともに支持鉄塔部が中央を貫通する環状の回動支持部と、支持鉄塔部に対して回動するように回動支持部に支持されるとともに移動避雷針が固定されるリング体と、リング体に設けられたギアと、ギアに噛合うドライブギアと、ドライブギアを回動駆動するモータと、風向についての風向角度信号を出力するセンサと、センサからの風向角度信号を入力してモータを回動制御する駆動制御部と、を有し、リング体が回動することで支持鉄塔部を略中心とする円周経路上で移動避雷針を移動させる回動駆動部と、
を備え、この回動駆動部は、風向きに応じて頂部収容箱が回動するにつれて、駆動制御部がセンサからの風向角度信号を入力してモータを回動制御し、回転翼を基準として予め設定された避雷針位置へ移動避雷針を移動させることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る風力発電設備は、
請求項1に記載の風力発電設備において、
前記センサは、風向を検出して風向角度信号を出力する風向センサであり、
前記駆動制御部は、風向角度信号から風向角度を算出してこの風向角度に基づいてモータを回動制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る風力発電設備は、
請求項1に記載の風力発電設備において、
前記センサは、頂部収容箱の回動に応じて風向角度信号を出力する角度センサであり、
前記駆動制御部は、風向角度信号から風向角度を算出してこの風向角度に基づいてモータを回動制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る風力発電設備は、
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の風力発電設備において、
前記回動支持部および前記リング体は導電性部材により形成され、
前記移動避雷針は、前記回動支持部および前記リング体を介して接地されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る風力発電設備は、
地面から立設される支持鉄塔部と、
支持鉄塔部の頂上に回動可能に取り付けられる頂部収容箱と、
頂部収容箱に取り付けられる回転翼と、
支持鉄塔部、頂部収容箱および回転翼を保護角内に収める移動避雷針と、
支持鉄塔部が内輪を貫通し、外輪が回転自在に支持されるベアリングによる回動支持部と、回動支持部のベアリング外輪に固定されて支持鉄塔部に対して回動するように支持されるとともにこの移動避雷針が固定されるリング体と、リング体と頂部収容箱とを連結する連結部と、を有し、リング体が回動することで支持鉄塔部を略中心とする円周経路上で移動避雷針を移動させる回動駆動部と、
を備え、頂部収容箱に対して移動避雷針を非接触の状態とし、この回動駆動部は、風向きに応じて頂部収容箱が回動するにつれて、回転翼を基準として予め設定された避雷針位置へ移動避雷針を移動させることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る風力発電設備は、
請求項に記載の風力発電設備において、
前記回動支持部およびリング体は導電性部材により形成されるとともに前記支持鉄塔部と前記回動支持部とは絶縁性部材で支持され、
前記移動避雷針は、前記リング体および前記回動支持部を介して接地されることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る風力発電設備は、
請求項〜請求項6の何れか一項に記載の風力発電設備において、
前記避雷針位置は、好ましくは移動避雷針が略風上側にあることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に係る風力発電設備は、
請求項1〜請求項の何れか一項に記載の風力発電設備において、
前記避雷針位置は、好ましくは移動避雷針が略風下側にあることを特徴とする
以上のような本発明によれば、風車部の近くに避雷針を設置できるようにして、低い避雷針であっても風車部を保護エリア内に確実に収めて避雷性能を向上させるような風力発電設備を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態について図に基づき以下に説明する。図1は本形態の風力発電設備の構成図、図2は回動駆動部および接地部の拡大説明図、図3はリング体とドライブギアとのかみ合い関係を説明する説明図、図4はリング体と回転支持部との支持関係を説明する説明図、図5は回転翼の避雷針位置の説明図、図6は移動避雷針の移動の説明図である。なお、従来技術と同じ構成については同じ符号を付するとともに重複する説明を省略する。
風力発電設備100は、図1で示すように、風車部1と避雷針部とに加え、風車部1を中心として避雷針部を回動させるための回動駆動部80や、移動避雷針と接地する接地部90を採用したものである。なお、風車部1を構成する支持鉄塔部10、頂部収容箱20、回転翼30、風向風速計40、収容箱上避雷針50、基礎60については従来技術と同じであるため、同じ符号を付するとともに重複する説明を省略する。
回動駆動部80は、図2で示すように、さらにリング体81、回動支持部82、レール83、避雷針支持体84、モータ85、ドライブギア86、風向センサ87、駆動制御部88を備えている。
接地部90は、接地極91、接地線92を備えている。
リング体81は、例えば円環状の板である。
回動支持部82は、リング体81を回動自在に支持する。詳しくは、図4で示すように、下側と横側とから支持するものであり、リング体81は、円滑に回動するようになされる。さらに、このリング体81の内周側では歯車が一体に形成されており、図3で示すようにドライブギア86と噛合っている。なお、この歯車はリング体81と別個に製作して、後に歯車とリング体81とを一体に固定するようにしても良い。
また、リング体81の中央孔には支持鉄塔部10や基礎部60が貫通しており、リング体81の中心軸は支持鉄塔部10の中心軸と略一致する。
レール83は、円環状に形成されており、避雷針支持体84が円滑に動くように下側から支持する。
避雷針支持体84は、例えば方形状の板であり、一方がリング体81の上面で固定され、また、他方がレール83により支持されている。このためリング体81の回動とともに避雷針支持体84も回動する。この避雷針支持体84の上に避雷針支持部71が固定されている。従って、リング体81が回動すると、避雷針支持体84とともに移動避雷針70は円周上の経路に沿って回転する。この経路はレール83の円周状の経路と略一致する。
モータ85は、リング体81の内側に配置されており、駆動制御部88から出力される駆動信号を受けて回動する。
ドライブギア86は、モータ85の回動軸に取付けられており、先にも説明したがリング体81の内周の歯車と噛合っている。
風向センサ87は、避雷針支持部71に取付けられるものであり、風向を検出して風向角度信号を出力する。例えば、北側から風が吹いてくるときに風向角度信号を0°のデジタルデータとし、東側から風が吹いてくるときに風向角度信号を90°のデジタルデータとし、南側から風が吹いてくるときに風向角度信号を180°のデジタルデータとし、西側から風が吹いてくるときに風向角度信号を270°のデジタルデータとするような角度信号である。つまり角度の絶対値としている。
駆動制御部88は、風向センサ87からの風向角度信号を入力し、後述するような演算制御によりモータ85へ駆動信号を出力する。
接地部90は、接地極91、接地線92を備える。この接地極91は地中に埋設されている。そして、基礎60の配筋や、回動支持部82や、レール83から引き出された接地線92に接地極91が接続されている。ここでいう接地極91は、例えば、銅板接地、接地棒打設接地、埋設導体接地などによる。このような接地部90により風車部や避雷針部を流れる閃絡電流が大地へ流される。
続いて風力発電設備100の回動駆動部80による動作について説明する。
ここに回動駆動部80は移動避雷針70が、頂部収容箱20や回転翼30に対して所定の避雷針位置にあるようにするため、図5で示すような避雷針位置に移動避雷針70を位置させる必要がある。避雷針位置とは頂部収容箱20や回転翼30に対して相対的に決定されるような位置であり、例えば、避雷針位置を頂部収容箱20の真正面(風上)としたり、斜め前としたり、真横としたり、斜め後ろとしたり、真後ろ(風下)を避雷針位置とするものである。
避雷針位置として、例えば、真正面(風上)とすることが好ましい(図6では避雷針位置を前としている)。この場合、回転翼30の近くにあるため、避雷針70を回転翼30より少し高くするだけで回転翼30が保護角内に収まるため、避雷針70の高さを低くすることができ、建設コストの低減に寄与する。
避雷針位置として、例えば、真後ろ(風下)としても良い(図1,図2では避雷針位置を後ろとしている)。この場合、避雷針70が回転翼30の後ろにあるため、避雷針70が風を遮るような事態がなくなり、発電効率が低下しないように配慮する。
また、避雷針70を低く保ち、また、発電効率の低下も抑制するように、斜め横や真横に位置させるようにしても良い。
なお、本形態では、説明の具体化のため、避雷針位置を特に好ましい真正面(風上)であるとして以下説明を進める。
図2で示すように、風向センサ87からは風向角度信号が駆動制御部88へ常時出力されている。
駆動制御部88は、風向センサ87からの風向角度信号を入力して風向角度を算出し、風向に大きな変化がないと判断する場合には駆動制御を行わない。ここで風向に大きな変化がないと判断する条件としては、多少風向が変わっても変化しないと考えるものであり、例えば、保存されている直前の風向角度(回転翼30・頂部収容箱20の背面方向)と、検出により得た新たな風向角度と、を比較して、所定の風向範囲内(例えば、±15°に収まる範囲内)の変化であれば、変化がないと判断し、それ以上の変化であれば、風向が変化したと判断する。さらにこの場合でも、風向が変わって先述の風向範囲を超える変化であっても所定期間経過前に風向範囲内に戻るような場合も変化がないと判断するが、所定期間経過しても風向範囲内へ戻ることがない場合に初めて風向が変化したと判断する。駆動制御部88がこれら一連の判断手段として機能することで、瞬間的な風向変化を無視するようにして、常時回動するような事態を排除する。
駆動制御部88が、風向が変化したと判断した場合に、さらに駆動制御部88は移動避雷針70を回動駆動させる。駆動制御部88は、直近(風向変化検出前)に登録された頂部収容箱30への真正面の風向角度を登録しており、この風向角度を読み出す。そして、駆動制御部88は、風向センサ87からの変化後の風向角度から差分角度を算出し、差分角度を移動角度とするように、駆動制御信号をモータ85へ出力する。モータ85が回動すると、ドライブギア86がリング体81を回動させる。すると、移動避雷針70が回動して、図6で示すように頂部収容箱20の風上の避雷針位置(略風上側)へ移動する。停止したときは差分角度が0、すなわち風向センサ87からの変化後の風向角度と一致する。そして、このときの風向角度を新たに移動避雷針70の風向角度であるとして登録する。以下同様の駆動制御を行って、移動避雷針70は頂部収容箱20の風下の避雷針位置に常にあるように移動する。回動駆動制御はこのようなものである。
なお、本形態では移動避雷針70に設置された風向センサ87を用いたが、この風向センサ87に代えて、頂部収容箱20の上に設けられた風向風速計40が風向角度信号を出力するように構成して、この風向角度信号を入力して回動駆動80が回動駆動させるようにしても良い。さらには、風向風速計40と風向センサ87とを連動させて両者から風向角度信号を取得するようにして駆動制御部88が平均の風向角度を算出するようにも良い。これら構成は何れも採用が可能である。
続いて他の形態について図を参照しつつ説明する。図7は他の形態における回動駆動部および接地部の拡大説明図である。この形態では風車部1、移動避雷針70、接地部90は先の形態と同じであるが、回動駆動部80の一部が相違する。回動駆動部80は、図7で示すように、さらにリング体81、回動支持部82、レール83、避雷針支持体84、モータ85、ドライブギア86、駆動制御部88、角度センサ89を備えている。図2を用いて説明した先の形態では風向センサ87を用いて風向角度信号を検出したが、本形態では角度センサ89を用いて風向角度信号を検出する点が相違する。なお、それ以外は他の構成は同じである。以下相違点のみ重点的に説明するものとして、他の構成は同じ符号を付するとともに重複する説明を省略する。
角度センサ89は、頂部収容箱20の回動に応じて風向角度信号を駆動制御部88へ出力する。
続いて風力発電設備100の回動駆動部80による動作について説明する。
図7で示すように、角度センサ89からは風向角度信号が駆動制御部88へ常時出力されている。
駆動制御部88は、角度センサ89からの風向角度信号を入力して風向角度を算出し、風向に大きな変化がない、つまり頂部収容箱20が回転していないと判断する場合には駆動制御を行わない。判断手法は先の形態で説明した手法と同じであり、重複する説明を省略する。
駆動制御部88が、風向が変化した、つまり頂部収容箱20が回転したと判断した場合に、さらに駆動制御部88は移動避雷針70を回動駆動させる。駆動制御部88は、直近(風向変化検出前)に登録された頂部収容箱30の正面方向の風向角度を登録しており、この風向角度を読み出す。そして、駆動制御部88は、角度センサ89からの変化後の風向角度から差分角度を算出して、差分角度を移動角度とするように、駆動制御信号をモータ85へ出力する。モータ85が回動すると、ドライブギア86がリング体81を回動させる。すると、移動避雷針70が回動して、図6で示すように頂部収容箱20の風上の避雷針位置へ移動する。停止したときは差分角度が0、すなわち角度センサ89からの変化後の風向角度と一致する。そして、このときの風向角度を新たに移動避雷針70の風向角度であるとして登録する。以下同様の駆動制御を行って、移動避雷針70は頂部収容箱20の風下の避雷針位置に常にあるように移動する。本形態の回動駆動制御はこのようなものである。
なお、本形態では頂部収容箱20の図示しない回転部に設置された角度センサ89を用いたが、この角度センサ89に加えて、移動避雷針70に設置された風向センサ87や風向風速計40を併用して両者から風向角度信号を取得するようにして駆動制御部88が平均の風向角度を算出するようにしても良い。これら構成は何れも採用が可能である。
続いて他の形態について図を参照しつつ説明する。図8,図9は他の形態における移動避雷針および回動駆動部の拡大説明図である。この形態の風力発電設備200では風車部1は先の形態と同じであるが、回動駆動部210、移動避雷針220が相違する。回動駆動部210は、図8,図9で示すように、回動支持部211、連結部212、リング体213を備えている。移動避雷針220は、図8,図9で示すように、避雷針支持部221、避雷針222を備えている。
先に図1〜図7を用いて説明した先の形態ではセンサからの検出信号を用いて回転駆動するものであったが、本形態では機械的に追従させる方式とした点が相違する。なお、それ以外の他の構成は同じである。以下相違点のみ重点的に説明するものとして、他の構成は同じ符号を付するとともに重複する説明を省略する。
回動支持部211は、詳しくはベアリングであり、内輪を支持鉄塔部10が貫通し、外輪が玉により回転自在に支持される。後述するが支持鉄塔部10に対して回動支持部211は図示しない絶縁性部材で支持されている。
リング体213はこの回動支持部211の外輪により回動自在に支持されるとともに、連結部212と移動避雷針220とが固定されている。
また、回動支持部211(内輪・玉・外輪)およびリング体213は導電性部材により形成されている。
連結部212は、リング体213と頂部収容箱20とを機械的に連結する。
避雷針支持部221は、リング体213に固定されている。避雷針支持部221は、避雷針222が回転翼30の近傍に位置する程度の長さを有している。
避雷針222は、図8でも示すように回転翼30の真正面、つまり風上に位置し、図9で示すように、複数の避雷針222が放射状で上側に伸びるように配置されており、回転翼30ではなく避雷針222へ誘雷するようになされている。
また、避雷針222は、避雷針支持部221、リング体213、回転支持部211(内輪・玉・外輪)、内輪に接続される接地線92、接地極91という経路で接地される。なお、先述べたように支持鉄塔部10と回動支持部211の内輪とは絶縁性部材で支持され、支持鉄塔部10を雷電流の経路としないように配慮している。また、内輪は回動しないため、接地線92が絡まるような事態も起こらないようにしている。
本形態ではこのような構成としたため、頂部収容箱20が風向きに応じて回動すると、連結部212を介してリング体213が追従して回動する。このため、風向きに応じて頂部収容箱20や回転翼30が水平方向に回動するにつれて移動避雷針220を避雷針位置(本形態では真正面(風上)とした)へ瞬時に移動させることができる(回転翼30の真正面に常に位置している)。本形態では、頂部収容箱20や回転翼30の水平方向の回動に応じて直ちに回動するものであり、頂部収容箱20や回転翼30に対して移動避雷針220が避雷針位置を常に維持するという利点がある。また、構成も比較的簡単であるため、安価とすることもできる。
なお、先に述べたように避雷針位置は、例えば、図5でも示したように、頂部収容箱20の斜め前としたり、真横としたり、斜め後ろとしり、真後ろ(風下)を避雷針位置とするようにしても良い。これら避雷針位置は実際の状況により選択するようにすればよい。
また、避雷針の構造もより機械的に補強した構造を採用するなど適宜変更するようにしても良い。
本発明を実施するための最良の形態の風力発電設備の構成図である。 回動駆動部および接地部の拡大説明図である。 リング体とドライブギアとのかみ合い関係を説明する説明図である。 リング体と回転支持部との支持関係を説明する説明図である。 回転翼の避雷針位置の説明図である。 移動避雷針の移動の説明図である。 他の形態における回動駆動部および接地部の拡大説明図である。 他の形態における移動避雷針および回動駆動部の拡大説明図である。 他の形態における移動避雷針および回動駆動部の拡大説明図である。 従来技術の風力発電設備の構造図である。
符号の説明
100,200:風力発電設備
1:風車部
10:支持鉄塔部
20:頂部収容箱
30:回転翼
40:風向風速計
50:収容箱上避雷針
60:基礎
70:移動避雷針
71:避雷針支持部
72:避雷針
80:回転駆動部
81:リング体
82:回動支持部
83:レール
84:避雷針支持体
85:モータ
86:ドライブギア
87:風向センサ
88:駆動制御部
89:角度センサ
90:接地部
91:接地極
92:接地線
210:回動駆動部
211:回動支持部
212:連結部
213:リング体
220:移動避雷針
221:避雷針支持部
222:避雷針

Claims (8)

  1. 地面から立設される支持鉄塔部と、
    支持鉄塔部の頂上に回動可能に取り付けられる頂部収容箱と、
    頂部収容箱に取り付けられる回転翼と、
    支持鉄塔部、頂部収容箱および回転翼を保護角内に収める移動避雷針と、
    支持鉄塔部の根元付近に配置されるとともに支持鉄塔部が中央を貫通する環状の回動支持部と、支持鉄塔部に対して回動するように回動支持部に支持されるとともに移動避雷針が固定されるリング体と、リング体に設けられたギアと、ギアに噛合うドライブギアと、ドライブギアを回動駆動するモータと、風向についての風向角度信号を出力するセンサと、センサからの風向角度信号を入力してモータを回動制御する駆動制御部と、を有し、リング体が回動することで支持鉄塔部を略中心とする円周経路上で移動避雷針を移動させる回動駆動部と、
    を備え、この回動駆動部は、風向きに応じて頂部収容箱が回動するにつれて、駆動制御部がセンサからの風向角度信号を入力してモータを回動制御し、回転翼を基準として予め設定された避雷針位置へ移動避雷針を移動させることを特徴とする風力発電設備。
  2. 請求項1に記載の風力発電設備において、
    前記センサは、風向を検出して風向角度信号を出力する風向センサであり、
    前記駆動制御部は、風向角度信号から風向角度を算出してこの風向角度に基づいてモータを回動制御することを特徴とする風力発電設備。
  3. 請求項1に記載の風力発電設備において、
    前記センサは、頂部収容箱の回動に応じて風向角度信号を出力する角度センサであり、
    前記駆動制御部は、風向角度信号から風向角度を算出してこの風向角度に基づいてモータを回動制御することを特徴とする風力発電設備。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の風力発電設備において、
    前記回動支持部および前記リング体は導電性部材により形成され、
    前記移動避雷針は、前記回動支持部および前記リング体を介して接地されることを特徴とする風力発電設備。
  5. 地面から立設される支持鉄塔部と、
    支持鉄塔部の頂上に回動可能に取り付けられる頂部収容箱と、
    頂部収容箱に取り付けられる回転翼と、
    支持鉄塔部、頂部収容箱および回転翼を保護角内に収める移動避雷針と、
    支持鉄塔部が内輪を貫通し、外輪が回転自在に支持されるベアリングによる回動支持部と、回動支持部のベアリング外輪に固定されて支持鉄塔部に対して回動するように支持されるとともにこの移動避雷針が固定されるリング体と、リング体と頂部収容箱とを連結する連結部と、を有し、リング体が回動することで支持鉄塔部を略中心とする円周経路上で移動避雷針を移動させる回動駆動部と、
    を備え、頂部収容箱に対して移動避雷針を非接触の状態とし、この回動駆動部は、風向きに応じて頂部収容箱が回動するにつれて、回転翼を基準として予め設定された避雷針位置へ移動避雷針を移動させることを特徴とする風力発電設備。
  6. 請求項に記載の風力発電設備において、
    前記回動支持部およびリング体は導電性部材により形成されるとともに前記支持鉄塔部と前記回動支持部とは絶縁性部材で支持され、
    前記移動避雷針は、前記リング体および前記回動支持部を介して接地されることを特徴とする風力発電設備。
  7. 請求項〜請求項6の何れか一項に記載の風力発電設備において、
    前記避雷針位置は、好ましくは移動避雷針が略風上側にあることを特徴とする風力発電設備。
  8. 請求項1〜請求項の何れか一項に記載の風力発電設備において、
    前記避雷針位置は、好ましくは移動避雷針が略風下側にあることを特徴とする風力発電設備
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