JP2008128139A - 雷撃電流監視制御システム - Google Patents

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恒司 前崎
Shinji Amamiya
慎治 雨宮
Satoyuki Seki
関  智行
Kaoru Sakaino
薫 境野
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Abstract

【課題】雷計測装置および駆動制御装置の耐ノイズ性を共に向上させ、雷撃電流観測時でも良好な計測・制御を実現するようにした雷撃電流監視制御システムを提供する。
【解決手段】ロゴウスキーコイル15から出力される誘起電流が入力されて計測データを算出登録するとともに接点信号を出力する雷計測装置14と、雷計測装置14からの接点信号を受けて駆動制御信号を出力する駆動制御装置11と、駆動制御装置11からの駆動制御信号を受けて風力発電設備を駆動制御する駆動装置80と、を備え、雷計測装置14からの接点信号が入力された場合、駆動制御装置11は、駆動装置80に対して優先的に風力発電設備の回転翼の回転停止制御を行うような雷撃電流監視制御システムとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、風力発電設備に適用されるものであり、風力発電設備に対する雷撃電流の計測や、この計測に応じた風力発電設備への運転制御、を行う雷撃電流監視制御システムに関するものである。
近年、クリーンエネルギーの一つである風力発電の有効性が認知され、需要が高まりつつある。
風車構造を採用した風力発電設備は、周辺に高い造営物・木等がなく、平坦で風通しが良いという風況に恵まれた地形を有する場所、例えば山間部や沿岸(特に日本海側)という場所に設置されることが多い。
このような風力発電設備は、その性質上、強風にも耐え得るように金属材料を用いた堅牢な構造が採用される。さらに、近年の風車の大型化に伴い、その高さも非常に高くなっている。このため、雷雲が発生すると風力発電設備は、巨大な避雷針として機能して直撃雷に見舞われる頻度が高い。そこで、雷撃に対する監視が重要である。
このような雷撃監視について、風力発電設備の概略構造とともに図を参照しつつ説明する。図8は風力発電設備の構造図、図9は風力発電設備における従来技術の雷撃監視の説明図である。図8で示すように、風力発電設備1は、塔体2、頂部収容箱3、回転翼4、風向風速計5、避雷針6、基礎7を備える。
塔体2は、高さが例えば数十mに達する。このような大型の塔体2を一体に形成することは、製造技術や輸送の観点から難しく、実際は複数(図8に示す従来技術では3本)の鋼管2a,2b,2cを搬入し、これら鋼管2a,2b,2cの開口周縁のフランジ部に設けられた挿通孔にボルトおよびナットを用いて連結部2d,2eを形成することで構成している。このような構造は、多くの塔体で採用されている。
頂部収容箱3は、塔体2の回動支持部(YAW回動機構部)2fに取り付けられて風向きに応じて回動するように支持され、その内部には図示しない増速器・発電機等が収容されている。
回転翼4は、ブレード4a、ロータヘッド4b、ロータ軸4cを備え、ブレード4aを保持するロータ軸4cは図示しない軸受けにより回動自在に支持されている。回転翼4は、風力に応じて回動し、その回動がロータ軸4cに直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機に伝達されて、発電される。
風向風速計5は、頂部収容箱3の上に設備されている。風向風速計5は風向・風速に関する信号を出力し、この信号は風に対する制御(例えば塔体2に対する頂部収容箱3の方位を決定する回動制御)に用いられる。この風に対する制御も、風力発電設備1における様々な制御のうちの一つである。
避雷針6は、風向風速計5の保護のため、この風向風速計5の付近に設備されている。現状では、避雷針6は頂部収容箱3に電気的に直接接続され、頂部収容箱3および塔体2を介し、塔体2に電気的に接続された導線が、大地に埋設された接地極(図示せず)に接続されて接地を行っている。
基礎7は、通常鉄筋コンクリート構造の杭基礎・直接基礎などであり、堅牢な構造を有している。塔体2はこの基礎7上に設けられる。
このような風力発電設備1に落雷があった場合、雷電流はブレード4a→ロータ軸4c→頂部収容箱3→塔体2→アースという経路を通過することが多い。そこで、図9で示すように、塔体2と基礎7との境目付近となる塔体2の根元に円環状電流センサであるロゴウスキーコイル8を配置する。塔体2からアースへ雷電流が流れてロゴウスキーコイル8を通過したときはこのロゴウスキーコイル8に誘起電流が発生する。そしてこの誘起電流を計測装置9が入力して各種の計測処理を行うことで雷撃を監視している。
従来技術の風力発電設備1および雷撃監視はこのようなものである。
また、雷撃監視の一例として、本出願人による先願に係る特許文献1に記載された雷撃電流観測装置が知られている。
この特許文献1に記載の雷撃電流観測装置は、風力発電設備等の工作物が有する塔体の根元部で貫通するように装着され、この塔体の根元部の外周面と絶縁体を介して内接する円環状電流センサと、円環状電流センサから出力される電流を演算処理して波高値データを外部監視装置へ出力する波高値計測用観測装置と、円環状電流センサから出力される電流を演算処理して波形データを外部監視装置へ出力する波形計測用観測装置とを備えたものである。
このような特許文献1に記載の雷撃電流観測装置によれば、風力発電設備の鉄塔などを包囲する大口径のロゴウスキーコイルを用いて観測装置を容易に設置できるようになり、耐雷設計や耐量設計の指針となる雷撃電流の波高値や波形を正確に計測することが可能になった。
また、他の雷撃電流観測装置として、本出願人の先願に係る特許文献2に記載された雷撃電流計測装置が知られている。
この特許文献2に記載の雷撃電流計測装置は、雷撃電流を計測するセンサ部と、波高値演算部と、電荷量演算部と、GPS受信機を有する時刻計測部と、データ記憶部と、演算処理部とを備える。演算処理部は、トリガ発生を判定して雷撃電流の波高値を取得すると共に電荷量を取得し、これらのデータを時刻計測部により計測したトリガ発生時刻と共にメモリカードに記憶させるように制御する。
このような特許文献2に記載の雷撃電流計測装置によれば、雷撃電流をディジタル演算処理して波高値と電荷量を算出し、これにより雷撃電流計測装置の簡略化、小形化、低価格化が可能になった。
特開2005−62080号公報([0023]〜[0035],図1、図4〜図7等) 特開2006−275845号公報([0014]〜[0022],図1〜図3等)
現在、この種の雷撃電流観測装置を含む計測系に制御系を連動させるようなシステム化が検討されている。例えば、風力発電設備を運転制御するため、この雷撃電流観測装置からの計測値を用いて制御する、というものである。
しかしながら、雷撃電流の計測では特にノイズによる影響が大きいため、システム化に際して耐ノイズ性を向上させる必要があった。
なお、前述した特許文献1,2では、計測系・制御系のシステム化について考慮されたものではなかった。
そこで本発明の解決課題は、雷計測装置および駆動制御装置の耐ノイズ性を共に向上させ、雷撃電流観測時でも良好な計測・制御を実現するようにした雷撃電流監視制御システムを提供することにある。
本発明の請求項1に係る雷撃電流監視制御システムは、
風車を構成するブレードと、ブレードを保持するロータ軸を回動自在に支持し、ロータ軸に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機を収容する頂部収容箱と、頂部収容箱を先端で支持する塔体と、を備える風力発電設備に対して雷撃電流の監視および雷撃時の駆動制御を行う雷撃電流監視制御システムであって、
塔体の根元部が貫通するように装着され、この塔体の根元部の外周面と絶縁体を介して内接する円環状電流センサと、
電磁ノイズを遮蔽する筐体に覆われて風力発電設備内に設置され、雷撃電流に応じて円環状電流センサから出力される誘起電流が入力されたときに演算処理を行って計測データを算出登録するとともに接点信号を出力する雷計測装置と、
接点信号を伝達する接点信号ケーブルと、
制御コマンドを出力する遠隔監視用コンピュータと、
遠隔監視用コンピュータからの制御コマンドを伝達する光ケーブルと、
電磁ノイズを遮蔽する筐体に覆われて風力発電設備内に設置され、接点信号ケーブルから入力される雷計測装置からの接点信号、または、光ケーブルから入力される遠隔監視用コンピュータからの制御コマンド、を受けて駆動制御信号を出力する駆動制御装置と、
駆動制御装置からの駆動制御信号を受けて風力発電設備を駆動制御する駆動装置と、
を備え、
雷計測装置からの接点信号が入力された場合、駆動制御装置は、駆動装置に対して優先的に風力発電設備の回転翼の回転停止制御を行わせることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る雷撃電流監視制御システムは、
請求項1記載の雷撃電流監視制御システムにおいて、
前記駆動制御装置の筐体内には、
前記光ケーブルに接続され、電気通信信号と光通信信号との変換を行うHUBと、
前記HUBに接続され、遠隔監視用コンピュータからの制御コマンドを受けてオンまたはオフの接点信号を出力するPLCと、
前記雷計測装置または前記PLCから出力される接点信号を受けてオンまたはオフによる駆動制御信号を出力して駆動装置の制御を行うリレーと、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る雷撃電流監視制御システムは、
請求項1記載の雷撃電流監視制御システムにおいて、
前記雷計測装置の筐体内には、
円環状電流センサから出力される誘起電流が入力されたときに演算処理を行って計測データを算出登録するとともに接点信号を出力する計測装置と、
前記計測装置が算出した計測データを収集する収集装置と、
前記収集装置に接続され、電気通信信号と光通信信号との変換を行う雷計測装置側のメディアコンバータと、
を備え、
前記駆動制御装置の筐体内には、
前記光ケーブルに接続され、電気通信信号と光通信信号との変換を行うHUBと、
前記HUBに接続され、遠隔監視用コンピュータからの制御コマンドを受けてオンまたはオフの接点信号を出力するPLCと、
前記計測装置または前記PLCから出力される接点信号を受けてオンまたはオフによる駆動制御信号を出力して駆動装置の制御を行うリレーと、
前記HUBに接続され、電気通信信号と光通信信号との変換を行う駆動制御装置側のメディアコンバータと、
を備え、
駆動制御装置側のメディアコンバータと雷計測装置側のメディアコンバータとが中継用光ケーブルにより接続され、収集装置が収集した計測データを含む通信データが、雷計測装置側のメディアコンバータ、中継用光ケーブル、駆動制御装置側のメディアコンバータ、HUB、光ケーブルを介して遠隔監視用コンピュータへ送信されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る雷撃電流監視制御システムは、
請求項1に記載の雷撃電流監視制御システムにおいて、
前記雷計測装置の筐体内には、
円環状電流センサから出力される誘起電流が入力されたときに演算処理を行って計測データを算出登録するとともに接点信号を出力する計測装置と、
前記計測装置が算出した計測データを収集する収集装置と、
前記収集装置に接続され、電気通信信号と無線通信信号との変換を行う雷計測装置側の無線装置と、
を備え、
前記駆動制御装置の筐体内には、
前記光ケーブルに接続され、電気通信信号と光通信信号との変換を行うHUBと、
前記HUBに接続され、遠隔監視用コンピュータからの制御コマンドを受けてオンまたはオフの接点信号を出力するPLCと、
前記計測装置または前記PLCから出力される接点信号を受けてオンまたはオフによる駆動制御信号を出力して駆動装置の制御を行うリレーと、
前記HUBに接続され、電気通信信号と無線通信信号との変換を行う駆動制御装置側の無線装置と、
を備え、
収集装置が収集した計測データを含む通信データが、雷計測装置側の無線装置、駆動制御装置側の無線装置、HUB、光ケーブルを介して遠隔監視用コンピュータへ送信されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る雷撃電流監視制御システムは、
請求項3または請求項4に記載の雷撃電流監視制御システムにおいて、
前記収集装置は、
計測装置からの計測データを収集してデータ処理する処理手段と、
データ処理された計測データを表示するWebページデータを生成する生成手段と、
を備え、
光ケーブルに接続される遠隔地の遠隔監視用コンピュータのブラウザが前記収集装置へリクエストしたとき、前記収集装置は、Webページデータを含む通信データに変換した上で送信し、遠隔監視用コンピュータは、通信データからWebページデータを読み出してWebページを表示させることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る雷撃電流監視制御システムは、
請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の雷撃電流監視制御システムにおいて、
前記雷計測装置は、計測データを着脱可能な記録媒体に登録することを特徴とする。
このような本発明の雷撃電流監視制御システムによれば、雷計測装置および駆動制御装置の耐ノイズ性を共に向上させ、雷撃電流観測時でも良好な計測・制御を実現するようにした雷撃電流監視制御システムを提供することができる。
本発明の雷撃電流監視制御システムを実施するための最良の形態について図に基づき説明する。図1は本形態の雷撃電流監視制御システムの概略図である。
雷撃電流監視制御システム1000は、図1で示すように、複数の計測制御装置10、幹線用光ケーブル20、光ケーブル21、メディアコンバータ30、遠隔監視用コンピュータ40、通信用サーバ装置50、インターネット回線60、遠隔監視用コンピュータ70を備えている。
計測制御装置10は、先に図8に示した風力発電設備1に設置される。ここに、風力発電設備1については、先に説明した従来技術と同じであるとして、同じ符号を付すとともに重複する説明を省略する。この計測制御装置10は、光ケーブル21と接続されて通信データや制御コマンドを送受信するようになされている。この計測制御装置10の詳しい構成・機能については後述する。
幹線用光ケーブル20は、通常多数設置される風力発電設備1の計測制御装置10と遠隔監視用コンピュータ40,70とで通信するために設置されるものであり、電磁ノイズに影響されないという利点がある。幹線用光ケーブル20からは光ケーブル21が引き出されて通信可能に接続される。
メディアコンバータ30は、光通信信号と電気通信信号とを、変換する機能を有している。
遠隔監視用コンピュータ40は、メディアコンバータ30や光ケーブル21を介して幹線用光ケーブル20に通信可能に接続される。
このような遠隔監視用コンピュータ40は、例えば、風力発電設備1が多数設置されているエリアに設けられた監視所などに設置される。
通信用サーバ装置50は、光通信信号と電気通信信号とを、変換する機能を有している。特にインターネット回線60を介して、計測制御装置10と、遠隔監視用コンピュータ70と、を通信可能に接続する機能を有している。
インターネット回線60は、公衆回線に加え移動体通信回線やLANなど、インターネット通信に必要な各種装置を含む回線である。
遠隔監視用コンピュータ70は、インターネット回線60、通信用サーバ装置50や光ケーブル21を介して幹線用光ケーブル20に通信可能に接続される。このような遠隔監視用コンピュータ70は、例えば、風力発電設備1の設置箇所から離れた中央司令所などに設置される。
なお、遠隔監視用コンピュータ40,70と幹線用光ケーブル20との接続は、例示的な接続形態であり、遠隔監視用コンピュータ40,70と幹線用光ケーブル20とが通信可能になる各種の接続形態を採用することができる。本形態では説明の具体化のため図1に示した接続形態を採用して以下の説明を行う。
このような雷撃電流監視制御システム1000は、計測制御装置10と遠隔監視用コンピュータ40,70とは幹線用光ケーブル20を介して計測や駆動に係る各種の通信(後述)を行う。
続いて風力発電設備1に設置される計測制御装置10について図を参照しつつ説明する。図2は計測制御装置の説明図であり、図2(a)は計測制御装置の設置状態を含む説明図、図2(b)は計測制御装置のブロック説明図である。
計測制御装置10は、図2(a)で示すように、駆動制御装置11、電源ケーブル12、接点信号ケーブル13、雷計測装置14、ロゴウスキーコイル15、GPS(Global Positioning System)アンテナ16を備えている。
計測制御装置10は、後述するが、風力発電設備1の駆動装置80に接続され、計測制御装置10が駆動装置80を介して風力発電設備1を駆動制御する。
駆動制御装置11は、さらにHUB111、PLC(programmable logic controller)112、リレー113、電源装置114を備える。
雷計測装置14は、計測装置141を備える。
続いて駆動制御装置11について説明する。
HUB111は、光ケーブル21に接続されており、電気通信信号と光通信信号との変換を行う機能を有している。また、スイッチングHUBのブリッジ機能を有し、不要なあて先への通信を中継せず、特定のアドレスデータを含む制御コマンドのみ受信する機能を有している。遠隔監視用コンピュータ40,70から出力された制御コマンドが光通信信号として光ケーブル21に送信されると、HUB111は、この光通信信号を電気通信信号である制御コマンドに変換してPLC112宛の特定のアドレスデータが含まれるか否かを判定し、含まれるときには制御コマンドをPLC112に送信する。
PLC112は、HUB111に電気通信線を介して接続されている。制御コマンドを受信して、リレー113へオンまたはオフの接点信号を出力する。
リレー113は、雷計測装置14の計測装置141と、PLC112と、に電気通信線を介して接続され、計測装置141またはPLC112から接点信号が送られたとき、リレー113は動作することとなる。PLC112から接点信号が送られた場合、リレー113は、先に説明したように、駆動装置80をオン・オフする駆動制御信号を出力する。駆動装置80は、風力発電設備1の回転翼4の回転を開始または停止するように駆動する。ここで、接点信号や駆動制御信号のオンに回転を、オフに停止を対応させるものとするが、駆動装置80での設計を変えてオフに回転を、オンに停止を対応させるような逆論理にしても良い。なお、計測装置141から接点信号が送られたときの動作については後述する。
電源装置114は、HUB111、PLC112、リレー113に必要な電力を供給する。また、電源ケーブル12により計測装置141へも電力を供給している。電源装置114はUPS電源装置(図示せず)と接続されており、雷撃等があっても瞬断することなく各部に電力を供給する。また、補助電池(図示せず)が接続されており、停電時でも電力供給されて通信不能となる事態を回避する。なお、電源装置114は、電源が駆動制御装置11に近いため、便宜上駆動制御装置11内に配置しているが、雷計測装置14に配置して駆動制御装置11へ供給したり、さらには、駆動制御装置11や雷計測装置14に別途電源装置を配置するようにしても良い。
続いて雷計測装置14について説明する。
計測装置141は、ロゴウスキーコイル15、GPSアンテナ16が接続されている。さらに、この計測装置141は、記録媒体の一具体例であるコンパクトフラッシュ(登録商標)17が着脱可能な読み書き部(図示せず)を備えており、計測装置141が計測により算出した計測データをコンパクトフラッシュ(登録商標)17に登録させる。そして、コンパクトフラッシュ(登録商標)17を取り外してコンピュータ18の読み書き部に載置することで、コンピュータ18は計測データを読み込んで雷撃について各種解析することができる。
ロゴウスキーコイル15は、円環状電流センサの具体例であり、例えば波高値計測用ロゴウスキーコイルであったり、または、波形計測用ロゴウスキーコイルである。さらには、波高値計測用ロゴウスキーコイルおよび波形計測用ロゴウスキーコイルを絶縁体を介して上下に重ねた二重のコイルであっても良い。ロゴウスキーコイル15は図示しないが外周部に絶縁被覆部が形成されており、短絡等が起きないように配慮されている。このようなロゴウスキーコイル15は、図2(a)で示すように、風力発電装置1の塔体2の根元部に配置される。このような構成により、塔体2の外周面と内接しながら、巻始めから巻終わりまで1コイルで閉ループを形成して、極めて容易に装着できる。ロゴウスキーコイル15が、巻始めから巻終わりまで1コイルで閉ループを形成して長尺化しても、塔体2の根元部の外周面との内接により、ロゴウスキーコイル15のインダクタンスと浮遊容量を低減して高周波特性を確保し、雷撃電流の正確な計測を可能にしている。ロゴウスキーコイル15は、風力発電設備1への雷撃の際に塔体2に流れる雷撃電流を精度良く取り込むことができる。
GPSアンテナ16は、GPS衛星からの衛生信号を受信する。この衛星信号に含まれる情報のうち、1秒ごとのパルス信号を利用する。このパルス信号を用いて計測装置141の内蔵時計を1秒ごとに修正するため、計測装置141は精度の高い時刻データを得ることができる。
計測装置141は、ロゴウスキーコイル15からの誘起電流を取り込んで波高値、波形、または、電荷量という雷撃データを生成する。計測装置141は、トリガ機能を有しており、所定値(例えば正負1kA)を超える電流が入力された場合に波形計測を開始するように制御する。
また、計測装置141は、GPSアンテナ16を介して入力されるGPS信号に基づいてGPS時計機能による時刻データを出力するGPS時計部を備え、トリガ発生時の時刻データを生成する。さらに、計測装置141が設置されている風力発電設備1を特定するアドレスデータを読み出す。そして、これら雷撃データ、時刻データおよびアドレスデータを関連づけて計測データを生成する。この計測データは、コンパクトフラッシュ(登録商標)17に書き込まれる。保守員は、コンパクトフラッシュ(登録商標)17を読み書き部から取り出して持ち帰り、例えば監視所にあるコンピュータ18の読み書き部にコンパクトフラッシュ(登録商標)17を装填して読み出すことができる。
続いて雷撃電流監視制御システム1000の動作について説明する。遠隔監視用コンピュータ40,70が制御コマンドを所定の風力発電設備1の計測制御装置10へ送信すると、駆動装置80により駆動される。この場合、回転翼4の回転開始動作や回転停止動作である。
このように遠隔監視用コンピュータ40,70により運転が制御されるが、風力発電設備1に雷撃があったとその計測装置141が判断した場合、計測装置141も接点信号ケーブル13を介して駆動制御装置のリレー113へ接点信号を送信し、駆動装置80が回転翼4の回転停止動作を行う。これは、落雷時では、例えば、ロータ軸4cを支持する軸受けが高温となって潤滑油が昇華・減少し、軸受けに焼き付けを起こすような事態もあり得るからである。そこで、早めに停止するため、駆動制御装置10で判断・駆動を行うようにした。一旦停止後に、保守点検を行ったうえで回転を再開することとなる。ここで遠隔監視用コンピュータ40,70により回転動作を指示する制御コマンドが通知されている場合でも、駆動制御装置10による回転停止が優先的に行われるようにしている。
本形態によれば、駆動制御装置11や雷計測装置14は筐体により電磁ノイズにより影響されないようになされ、また、筐体の外にある電源ケーブル12、接点信号ケーブル13は流れる信号にノイズが重畳しても影響がなく、光ケーブル21は流れる光信号自体がノイズにより影響されにくく、雷撃時でも電磁ノイズに影響されずに計測処理・駆動処理を行うことができる。
続いて風力発電設備1に設置される改良型の計測制御装置10’について図を参照しつつ説明する。図3は他の計測制御装置の説明図であり、図3(a)は計測制御装置の設置状態を含む説明図、図3(b)は計測制御装置のブロック説明図である。図4は計測装置の設定スイッチの説明図である。図5は、雷計測装置におけるコマンド・データの流れを説明する説明図である。図6は、Webページの説明図である。
計測制御装置10’は、図3(a)で示すように、駆動制御装置11、電源ケーブル12、接点信号ケーブル13、雷計測装置14、ロゴウスキーコイル15、GPSアンテナ16、中継用光ケーブル19を備えている。
駆動制御装置11は、さらにHUB111、PLC112、リレー113、電源装置114、メディアコンバータ115を備える。
雷計測装置14は、計測装置141、収集装置142、メディアコンバータ143を備える。
この形態では先に説明した形態と比較すると、駆動制御装置11にメディアコンバータ115を追加設置した点、雷計測装置14に収集装置142、メディアコンバータ143を追加設置した点が相違する。以下、相違点を重点的に説明するものとし、先の形態と同じ構成については同じ符号を付すとともに重複する説明を省略する。さらに、先に説明した計測制御装置10の計測動作・制御動作も行うものであり、重複する説明を省略する。
駆動制御装置11のメディアコンバータ115はHUB111に接続されており、電気通信信号と光通信信号との変換を行う機能を有している。
雷計測装置14の収集装置142は、電源装置114から電源ケーブル13を介して電源供給されている。収集装置142は、計測装置141が計測した計測データを読み出して収集する。この収集は定期的(例えば1時間毎)に行うようにしても良い。また、計測データが生成したときに計測装置141が収集装置142へ送信するようにしても良い。計測データが生成するときは雷雲が近くにあるときであるが、雷計測装置14内は筐体により保護されており、電磁ノイズの影響を受けにくくしているため、計測装置141と収集装置142との通信は可能である。収集装置142はこのような計測装置141からの計測データを収集してデータ処理する処理手段として機能する。データ処理は例えば帳票形式にまとめた計測データとする。さらに、収集装置142はデータ処理された計測データを表示するWebページデータを生成する生成手段として機能する。Webページデータとすることで、外部の遠隔監視用コンピュータ40,70から容易に読み出しができるようになる。
雷計測装置14のメディアコンバータ143は、収集装置142に接続されており、電気通信信号と光通信信号との変換を行う機能を有している。
駆動制御装置11側のメディアコンバータ115と雷計測装置14側のメディアコンバータ143とは中継用光ケーブル19に接続されており、駆動制御装置11と雷計測装置14との間は光信号により通信される。
計測装置141には、図4で示すようにスイッチが設けられ、スイッチの状態により収集装置142による遠隔データ収集機能の使用の是非を設定できる。本形態では遠隔データ収集可能に設定される。
さらに、遠隔監視用コンピュータ40,70は、図5で示すように、収集装置142宛に制御コマンドを送信したり、計測装置141宛に制御コマンドを送信することができる。このような制御としては、まず、収集装置142および計測装置141はともに同じ制御コマンドを受信して、制御コマンドに含まれる自らのアドレスが指定されているときは、その制御コマンドに対応する動作をする。収集装置142のアドレスが指定されたときは、収集装置142は遠隔監視用コンピュータ40,70へ向けてデータ(例えば計測データ)を送信する(Aの経路)。また、計測装置141のアドレスが指定されたときは、計測装置141は収集装置142を介して遠隔監視用コンピュータ40,70へ向けてデータ(例えば計測データ)を送信する(Bの経路)。
続いて雷撃電流監視制御システム1000の動作について説明する。先に説明した遠隔監視用コンピュータ40,70による風力発電設備1の駆動制御、計測装置141からの運転停止制御は先の形態と同様に行うものであり、重複する説明を省略し、収集装置142による動作について説明する。
光ケーブル20に接続される遠隔地の遠隔監視用コンピュータ40,70のブラウザが所望の風力発電設備1の収集装置142のアドレスを指定してリクエストする。すると、幹線用光ケーブル20、光ケーブル21、HUB111、駆動制御装置11側のメディアコンバータ115、中継用光ケーブル19、雷計測装置14側のメディアコンバータ143を介して収集装置142へリクエストされる。収集装置142は、リクエストを受けてWebページデータを通信データに変換した上で送信する。通信データは、雷計測装置14側のメディアコンバータ143、中継用光ケーブル19、駆動制御装置11側のメディアコンバータ115、HUB111、光ケーブル21、幹線用光ケーブル20を介して遠隔監視用コンピュータ40,70へ送信される。遠隔監視用コンピュータ40,70ではWebページを表示させる。このWebページは、図6で示すように表形式で表示する。アドレスが同じデータであるのは、同じ風力発電設備1に多数の落雷があったことを示している。また、日付・時刻別に各種のデータが表示される。これにより、遠隔地から計測データを確認することができる。
本形態によれば、駆動制御装置11や雷計測装置14は筐体により電磁ノイズにより影響されないようになされ、また、筐体の外にある電源ケーブル12、接点信号ケーブル13は流れる信号にノイズが重畳しても影響がない。また、中継用光ケーブル19、光ケーブル21に流れる信号自体がノイズにより影響されにくく、雷撃時でも電磁ノイズに影響されずに計測処理・駆動処理を行うことができる。特に、Webデータを含む通信データは、ノイズの影響を回避する必要があるが、中継用光ケーブル19、光ケーブル21を経て通信されるため、ノイズに影響されない。また、落雷直後等でも迅速にWebデータを閲覧できる。
続いて風力発電設備1に設置される改良型の計測制御装置10”について図を参照しつつ説明する。図7は他の計測制御装置の説明図であり、図7(a)は計測制御装置の設置状態を含む説明図、図7(b)は計測制御装置のブロック説明図である。
計測制御装置10”は、図7(a)で示すように、駆動制御装置11、電源ケーブル12、接点信号ケーブル13、雷計測装置14、ロゴウスキーコイル15、GPSアンテナ16を備えている。
駆動制御装置11は、さらにHUB111、PLC112、リレー113、電源装置114、無線装置116を備える。
雷計測装置14は、計測装置141、収集装置142、無線装置144を備える。
この形態では先に図3を用いて説明した形態と比較すると、駆動制御装置11のメディアコンバータ115に代えて無線装置116を採用し、また、雷計測装置14のメディアコンバータ143に代えて無線装置144を採用して、光通信から無線通信に変更した点が相違する。以下、相違点を重点的に説明するものとし、先の形態と同じ構成については同じ符号を付すとともに重複する説明を省略する。さらに、先に説明した計測制御装置10,10’の計測動作・制御動作も行うものであり、重複する説明を省略する。
駆動制御装置11の無線装置116は、HUB111に接続されており、電気通信信号と無線通信信号との変換を行う機能を有している。
計測制御装置11の無線装置116は、電源装置114から電源供給されている。また、雷計測装置14の無線装置144は、電源装置114から電源ケーブル12を介して電源供給されている。収集装置142は、計測装置141が計測した計測データを読み出して収集する。この収集は定期的(例えば1時間毎)に行うようにしても良い。また、計測データが生成したときに計測装置141が収集装置142へ送信するようにしても良い。収集装置142はこのような計測装置141からの計測データを収集してデータ処理する処理手段として機能する。データ処理は例えば帳票形式にまとめた計測データとする。さらに、収集装置142はデータ処理された計測データを表示するWebページデータを生成する生成手段として機能する。Webページデータとすることで、外部の遠隔監視用コンピュータ40,70から容易に読み出しができるようになる。
雷計測装置14の無線装置144は、収集装置142に接続されており、電気通信信号と無線通信信号との変換を行う機能を有している。
駆動制御装置11側の無線装置116のアンテナ117と、雷計測装置14側の無線装置144のアンテナ145と、の間で無線通信信号を通信するようになされており、駆動制御装置11と雷計測装置14との間は無線通信信号により通信される。
続いて雷撃電流監視制御システム1000の動作について説明する。先に説明した遠隔監視用コンピュータ40,70による風力発電設備1の駆動制御、計測装置141からの運転停止制御は先の形態と同様に行うものであり、重複する説明を省略し、収集装置142による動作について説明する。
光ケーブル20に接続される遠隔地の遠隔監視用コンピュータ40,70のブラウザが所望の風力発電設備1の収集装置142のアドレスを指定してリクエストする。すると、幹線用光ケーブル20、光ケーブル21、HUB111、駆動制御装置11側の無線装置116、雷計測装置14側の無線装置144を介して収集装置142へリクエストされる。収集装置142は、リクエストを受けてWebページデータを通信データに変換した上で送信する。通信データは、雷計測装置14側の無線装置144、駆動制御装置11側の無線装置116、HUB111、光ケーブル21、幹線用光ケーブル20を介して遠隔監視用コンピュータ40,70へ送信される。遠隔監視用コンピュータではWebページを表示させる。このWebページは、図6で示すように表形式で表示する。
本形態によれば、駆動制御装置11や雷計測装置14は筐体により電磁ノイズにより影響されないようになされ、また、筐体の外にある電源ケーブル12、接点信号ケーブル13は流れる信号にノイズが重畳しても影響がない。また、光ケーブル21に流れる信号自体がノイズにより影響されにくく、雷撃時でも電磁ノイズに影響されずに計測処理・駆動処理を行うことができる。特に、Webデータを含む通信データは、ノイズの影響を回避する必要があるが、例えば、雷などがないときに無線通信をするように通信を限定することで、ノイズに影響されないようにすることができる。
以上、本発明について説明したが、本発明では各種の変形形態が可能である。
例えば、本発明ではロゴウスキーコイル15はそれぞれ波高値計測用と波形計測用と二種のコイルを考慮したが、一つのロゴウスキーコイルが、波高値計測用と波形計測用とを兼ねるような構成を採用してもよい。しかしながら、ロゴウスキーコイルを分離することで、波高値計測用観測装置を波高値計測に最適となるように各種構成・設定値を決定することができ、同様に波形計測用観測装置でも波形計測に最適となるように各種構成・設定値を決定することができるため分離することが好ましい。
このような本発明の雷撃電流監視制御システムによれば、雷計測装置および駆動制御装置の耐ノイズ性を共に向上させ、雷撃電流観測時でも良好な計測・制御を実現するようにした雷撃電流監視制御システムとすることができる。
本発明を実施するための最良の形態の雷撃電流監視制御システムの概略図である。 計測制御装置の説明図であり、図2(a)は計測制御装置の設置状態を含む説明図、図2(b)は計測制御装置のブロック説明図である。 他の計測制御装置の説明図であり、図3(a)は計測制御装置の設置状態を含む説明図、図3(b)は計測制御装置のブロック説明図である。 計測装置の設定スイッチの説明図である。 雷計測装置におけるコマンド・データの流れを説明する説明図である。 Webページの説明図である。 他の計測制御装置の説明図であり、図7(a)は計測制御装置の設置状態を含む説明図、図7(b)は計測制御装置のブロック説明図である。 風力発電設備の構造図である。 風力発電設備における従来技術の雷撃監視の説明図である。
符号の説明
1:風力発電設備
2:塔体
3:頂部収容箱
4:回転翼
5:風向風速計
6:避雷針
7:基礎
1000:雷撃電流監視制御システム
10,10’,10”:計測制御装置
11:駆動制御装置
111:HUB
112:PLC
113:リレー
114:電源装置
115:メディアコンバータ
116:無線装置
117:アンテナ
12:電源ケーブル
13:接点信号ケーブル
14:雷計測装置
141:計測装置
142:収集装置
143:メディアコンバータ
144:無線装置
145:アンテナ
15:ロゴウスキーコイル
16:GPSアンテナ
17:コンパクトフラッシュ(登録商標)
18:コンピュータ
19:中継用光ケーブル
20:幹線用光ケーブル
21:光ケーブル
30:メディアコンバータ
40:遠隔監視用コンピュータ
50:通信用サーバ装置
60:インターネット回線
70:遠隔監視用コンピュータ
80:駆動装置

Claims (6)

  1. 風車を構成するブレードと、ブレードを保持するロータ軸を回動自在に支持し、ロータ軸に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機を収容する頂部収容箱と、頂部収容箱を先端で支持する塔体と、を備える風力発電設備に対して雷撃電流の監視および雷撃時の駆動制御を行う雷撃電流監視制御システムであって、
    塔体の根元部が貫通するように装着され、この塔体の根元部の外周面と絶縁体を介して内接する円環状電流センサと、
    電磁ノイズを遮蔽する筐体に覆われて風力発電設備内に設置され、雷撃電流に応じて円環状電流センサから出力される誘起電流が入力されたときに演算処理を行って計測データを算出登録するとともに接点信号を出力する雷計測装置と、
    接点信号を伝達する接点信号ケーブルと、
    制御コマンドを出力する遠隔監視用コンピュータと、
    遠隔監視用コンピュータからの制御コマンドを伝達する光ケーブルと、
    電磁ノイズを遮蔽する筐体に覆われて風力発電設備内に設置され、接点信号ケーブルから入力される雷計測装置からの接点信号、または、光ケーブルから入力される遠隔監視用コンピュータからの制御コマンド、を受けて駆動制御信号を出力する駆動制御装置と、
    駆動制御装置からの駆動制御信号を受けて風力発電設備を駆動制御する駆動装置と、
    を備え、
    雷計測装置からの接点信号が入力された場合、駆動制御装置は、駆動装置に対して優先的に風力発電設備の回転翼の回転停止制御を行わせることを特徴とする雷撃電流監視制御システム。
  2. 請求項1記載の雷撃電流監視制御システムにおいて、
    前記駆動制御装置の筐体内には、
    前記光ケーブルに接続され、電気通信信号と光通信信号との変換を行うHUBと、
    前記HUBに接続され、遠隔監視用コンピュータからの制御コマンドを受けてオンまたはオフの接点信号を出力するPLCと、
    前記雷計測装置または前記PLCから出力される接点信号を受けてオンまたはオフによる駆動制御信号を出力して駆動装置の制御を行うリレーと、
    を備えることを特徴とする雷撃電流監視制御システム。
  3. 請求項1記載の雷撃電流監視制御システムにおいて、
    前記雷計測装置の筐体内には、
    円環状電流センサから出力される誘起電流が入力されたときに演算処理を行って計測データを算出登録するとともに接点信号を出力する計測装置と、
    前記計測装置が算出した計測データを収集する収集装置と、
    前記収集装置に接続され、電気通信信号と光通信信号との変換を行う雷計測装置側のメディアコンバータと、
    を備え、
    前記駆動制御装置の筐体内には、
    前記光ケーブルに接続され、電気通信信号と光通信信号との変換を行うHUBと、
    前記HUBに接続され、遠隔監視用コンピュータからの制御コマンドを受けてオンまたはオフの接点信号を出力するPLCと、
    前記計測装置または前記PLCから出力される接点信号を受けてオンまたはオフによる駆動制御信号を出力して駆動装置の制御を行うリレーと、
    前記HUBに接続され、電気通信信号と光通信信号との変換を行う駆動制御装置側のメディアコンバータと、
    を備え、
    駆動制御装置側のメディアコンバータと雷計測装置側のメディアコンバータとが中継用光ケーブルにより接続され、収集装置が収集した計測データを含む通信データが、雷計測装置側のメディアコンバータ、中継用光ケーブル、駆動制御装置側のメディアコンバータ、HUB、光ケーブルを介して遠隔監視用コンピュータへ送信されることを特徴とする雷撃電流監視制御システム。
  4. 請求項1に記載の雷撃電流監視制御システムにおいて、
    前記雷計測装置の筐体内には、
    円環状電流センサから出力される誘起電流が入力されたときに演算処理を行って計測データを算出登録するとともに接点信号を出力する計測装置と、
    前記計測装置が算出した計測データを収集する収集装置と、
    前記収集装置に接続され、電気通信信号と無線通信信号との変換を行う雷計測装置側の無線装置と、
    を備え、
    前記駆動制御装置の筐体内には、
    前記光ケーブルに接続され、電気通信信号と光通信信号との変換を行うHUBと、
    前記HUBに接続され、遠隔監視用コンピュータからの制御コマンドを受けてオンまたはオフの接点信号を出力するPLCと、
    前記計測装置または前記PLCから出力される接点信号を受けてオンまたはオフによる駆動制御信号を出力して駆動装置の制御を行うリレーと、
    前記HUBに接続され、電気通信信号と無線通信信号との変換を行う駆動制御装置側の無線装置と、
    を備え、
    収集装置が収集した計測データを含む通信データが、雷計測装置側の無線装置、駆動制御装置側の無線装置、HUB、光ケーブルを介して遠隔監視用コンピュータへ送信されることを特徴とする雷撃電流監視制御システム。
  5. 請求項3または請求項4に記載の雷撃電流監視制御システムにおいて、
    前記収集装置は、
    計測装置からの計測データを収集してデータ処理する処理手段と、
    データ処理された計測データを表示するWebページデータを生成する生成手段と、
    を備え、
    光ケーブルに接続される遠隔地の遠隔監視用コンピュータのブラウザが前記収集装置へリクエストしたとき、前記収集装置は、Webページデータを含む通信データに変換した上で送信し、遠隔監視用コンピュータは、通信データからWebページデータを読み出してWebページを表示させることを特徴とする雷撃電流監視制御システム。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の雷撃電流監視制御システムにおいて、
    前記雷計測装置は、計測データを着脱可能な記録媒体に登録することを特徴とする雷撃電流監視制御システム。
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