JP4211924B2 - 雷撃電流観測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特に風力発電装置のような工作物への雷撃電流の波高値及び波形の計測に好適な雷撃電流観測装置に関する。
風力発電装置は、クリーンエネルギーを得られることから近年では普及の途にあり、各地に設置され、又、設置計画も行われている。このような風力発電装置について図を参照しつつ説明する。図8は、風力発電装置の説明図である。風力発電装置1000は、塔体100、収容箱200、ブレード300を備えている。ブレード300は、さらに2枚または3枚の羽301、ヘッド302、ロータ軸303を備える。このような風力発電装置1000は、基礎部400上に敷設される。
塔体100は、例えば内部空間を有するようにするため中空の鋼管を多段(例えば図8では3段)積み上げた鉄塔であり、その上側端部で収容箱200が回転自在となるように、図示しない軸受けを介して収容箱200を軸支している。
収容箱200は、増速器(図示せず)、発電を行う発電機(図示せず)、またはその他制御装置(図示せず)を内部に収容している。
ブレード300は、2枚又は3枚の長手の羽根301を備えている。この羽301はFRPやグラスファイバー等で形成されている。
これら羽301がヘッド302に取り付けられ、さらにヘッド302にはロータ軸303が取り付けられている。このロータ軸303には増速器が直結されている。ブレード300が回転するとロータ軸303が回転し、このロータ軸303に連結された増速器により回転が増速され、増速された回転により発電機が発電することとなる。
このような風力発電装置1000は風況が良い箇所(強い風が長時間吹く状況にある箇所)に設置される。我が国ではこのような風況の良い箇所は、海岸淵に接した広大で開けた地上高い丘のような箇所である、このような箇所に風力発電装置1000の多くが敷設される。このような地勢の制約・気象条件に起因し、風力発電装置1000は落雷を受けやすいという危険に曝されている。特にブレード300の羽301は、図8でも明らかなように、最も高い箇所に位置するものであり、落雷を受けやすい。
そこで羽301は、その内部に避雷導体(図示せず)が埋め込まれ、この避雷導体の周りを覆うようにしてFRPやグラスファイバー等により羽の形状となるように形成されている。そして、避雷導体(図示せず)、導体であるロータ軸301、導体である塔体100を通して接地することで、雷保護を施している。
しかしながら、数万アンペアの雷撃電流が避雷導体を通過する際の瞬時過熱により、羽301が爆発的に破損する虞もあった。この羽301、つまりブレード300が破損すると、風力発電装置1000は全く用をなさなくなり、修復期間と共に修復コストも嵩むという問題があった。このような問題点から雷害対策をより強固なものとするため風力発電装置1000用の雷撃観測装置が必要とされている。
一般に夏場における雷は高電圧であるが雷撃電流がそれほど大きくなく時間も短いという傾向にあり、また、冬場における雷は雷撃電流が大きく時間も長いという傾向にある。このように季節により雷性状が異なっている。雷性状によっては、風力発電装置1000の制御装置(図示せず)内の電子部品が誘導過電圧で破壊されるというように破損状況も異なり、雷性状のふるまいの如何にかかわらず、適切な雷保護を施す前提として、風力発電装置1000に対する雷撃電流を確実に計測できる観測装置が望まれていた。
本出願人は、このような雷撃電流観測について、風力発電装置用途ではないが、特許文献1(発明の名称:配電線雷観測システム)に記載されたような電柱・電力系統用の雷観測装置に係る発明を出願しており、この出願はすでに出願公開されている。
この特許文献1に記載された発明に係る配電線雷観測システムでは、配電設備に設置されて、ロゴウスキーコイルから取り込んだ雷撃電流を演算処理し、観測端末盤から携帯電話回線を介して遠隔地にあるセンター装置へ正確な雷撃電流データを送信するというものである。
また、特許文献2には、大きな建築物に流れる雷サージ電流の計測用途の電流プローブに係る発明が記載されている。
特開平10−197652号公報 (図1,図2) 特開2000−65866号公報 (段落番号0014〜0025,図1〜図11)
特許文献1に記載された発明に係る「配電線雷観測システム」で使用している円環状電流センサは、接地線もしくは避雷針等を貫通させる小口径のロゴウスキーコイルを用いて雷観測を行うものであり、風力発電装置では単純に適用できないものであった。風力発電装置の雷観測では、建物の柱、梁や鉄塔等に流れる電流を測定する必要があり、このような用途のロゴウスキーコイルは大口径化が避けられない。
しかしながら、大口径化するために、ロゴウスキーコイルを長尺化していくと、コイルのインダクタンスおよびコイルの帰路線の浮遊容量の増加による共振周波数の低下により、高周波特性が悪化してしまうため、測定対象とするサージ電流に含まれる周波数成分によっては、ロゴウスキーコイルの長尺化はある長さ以上は困難であり、そのまま雷撃電流の計測に適用できなかった。
また、特許文献2に記載の電流プローブのように、コイルのインダクタンスと浮遊容量を低減するために、複数のユニットコイルを結合し、全体として大口径の円環状ロゴウスキーコイルを形成することにより、貫通する導体に流れる雷撃電流を取り込む電流プローブが既に知られている。
しかしながら、この種の電流プローブは、円周上複数に分離したそれぞれのユニットコイルに積分回路や加算回路、その他制限抵抗等を敷設し、更に各ユニットコイルどうしの煩わしい接続作業や各ユニットコイル全体で円環状を形成する保持固定具を要する等、その構成や取り扱いに支障をきたしていた。
そこで、本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、鉄塔等の塔体に供する大口径のロゴウスキーコイルを用いて、容易に設置可能とし、且つ、耐雷設計や耐量設計の指針とするべく雷撃電流の波高値及び波形その他雷性状を正確に計測できる雷撃電流観測装置を提供するものである。
本発明の請求項1に係る雷撃電流観測装置は、
塔体と、塔体の根元部に形成されるフランジと、フランジを基礎部に固定する複数のフランジボルトと、を有し、塔体の外周部、フランジ、およびフランジボルトにより断面略凹状の溝部が形成される観測対象である工作物に対する雷撃電流の観測を行う雷撃電流観測装置であって、
観測対象である工作物が有する塔体の根元部が貫通するように塔体の根元部の溝部内で装着され、この塔体の根元部の外周面と自らの絶縁被覆部を介して内接する波高値計測用ロゴウスキーコイルと、
観測対象である工作物が有する塔体の根元部が貫通するように塔体の根元部の溝部内で装着され、この塔体の根元部の外周面と自らの絶縁被覆部を介して内接するとともに波高値計測用ロゴウスキーコイルと上下二段に重ねて配置される波形計測用ロゴウスキーコイルと、
波高値計測用ロゴウスキーコイルから出力される電流を演算処理して波高値データを外部監視装置へ出力する波高値計測用観測装置と、
波形計測用ロゴウスキーコイルから出力される電流を演算処理して波形データを外部監視装置へ出力する波形計測用観測装置と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る雷撃電流観測装置は、
請求項1記載の雷撃電流観測装置において、
前記波高値計測用ロゴウスキーコイルと前記波形計測用ロゴウスキーコイルとは、巻始めから巻終わりまで1コイルで閉ループを形成したコイルであることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る雷撃電流観測装置は、
請求項1または請求項2に記載の雷撃電流観測装置において、
観測対象である工作物が有する塔体は、
塔体が立設される基礎部の周囲の地中に埋設され、接地線を介して塔体と電気的に接続される接地リンクと、
基礎部の周囲に埋設されるとともに、接地線を介して接地リンクと電気的に接続される接地極と、
を備えるものであり、
前記波高値計測用ロゴウスキーコイルと前記波形計測用ロゴウスキーコイルとは、接地リンクと平行面位置に装着されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る雷撃電流観測装置は、
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の雷撃電流観測装置において、
工作物は、
風車を構成するブレードと、
ブレードを保持するロータ軸を回動自在に支持し、ロータ軸に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機を収容する収容箱と、
収容箱を先端で支持する塔体と、
を備える風力発電装置であることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る雷撃電流観測装置は、
請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の雷撃電流観測装置において、
外部監視装置と波高値計測用観測装置との間、および、外部監視装置と波形計測用観測装置との間に移動体通信回線を介在させたことを特徴とする。
以上のような本発明によれば、鉄塔等の塔体に供する大口径のロゴウスキーコイルを用いて、容易に設置可能とし、且つ、耐雷設計や耐量設計の指針とするべく雷撃電流の波高値及び波形その他雷性状を正確に計測できる雷撃電流観測装置を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態について図に基づき説明する。
図1は風力発電装置に設置された本形態の雷撃観測装置の構成図、図2はロゴウスキーコイルの設置を説明する説明図、図3は風力発電装置の接地を説明する説明図である。雷撃電流観測装置は、図1で示すように、波高値計測用ロゴウスキーコイル1、波高値計測用観測装置2、UPS電源装置3、波形計測用ロゴウスキーコイル4、波形計測用観測装置5を備えている。また、外部監視装置6と図示しない回線を介して通信可能に接続される。
この雷撃電流観測装置の波高値計測用ロゴウスキーコイル1および波形計測用ロゴウスキーコイル4(以下、これら波高値計測用ロゴウスキーコイル1および波形計測用ロゴウスキーコイル4を表すとき、単にロゴウスキーコイル1,4と表記する。)が、風力発電装置1000の塔体100の根元部101に配置される。
根元部101については図2で示すように、詳しくは、塔体100にフランジ102が一体に形成されており、このフランジ102の図示しない孔に挿入されるフランジボルト103が、基礎部400に設けられた図示しないめねじ部と締結されて、基礎部400上で塔体100を固定する。そして、このような塔体100の外周部、フランジ102、およびフランジボルト103により形成される断面略凹状の溝部の中側にロゴウスキーコイル1,4が配置される。
本形態では、上下二段にロゴウスキーコイル1,4を配置している。なお、ロゴウスキーコイル1,4は図示しないが外周部に絶縁被覆部が形成されており、短絡等が起きないように配慮されている。このような構成により、塔体100の外周面と内接しながら、巻始めから巻終わりまで1コイルで閉ループを形成して、極めて容易に装着できる。
次に、接地部について説明する。図3で示すように、中空円筒状の塔体100の基礎部400は段違い円筒状基礎部であり周囲がコンクリートにより形成されて強固に固定されている。また、中空円筒状の塔体100と、基礎部400を貫通した状態の接地リンク105と、接地極106とが、接地線104により電気的に接続されており、図3中の矢印の如く、雷撃の際に塔体100の上側から接地極106までに流れる雷撃電流が、局部的に流れるのではなく、中空円筒の根元部の全周囲を伝わって地中に逃すようにしている。
これにより、ロゴウスキーコイル1,4が、巻始めから巻終わりまで1コイルで閉ループを形成して長尺化しても、塔体100の根元部101の外周面との内接と、接地リンク105との近接平行面位置装着とも相俟って、ロゴウスキーコイル1,4のインダクタンスと浮遊容量を低減して高周波特性を確保し、雷撃電流の正確な計測を可能にしている。
ロゴウスキーコイル1,4は、風力発電装置1000への雷撃の際に塔体100に流れる雷撃電流を精度良く取り込むことができる。
続いて、回路ブロックについて説明する。図4は波高値計測ブロックを説明する説明図である。
波高値計測用観測装置2は、積分回路2a、正極性ピークホールド回路2b、負極性ピークホールド回路2c、メモリ2d、信号処理部2e、時計部2f、通信部2g、アンテナ2h、電源部2iを備えている。
電源部2iは、UPS電源装置3と接続されており、雷撃等があっても瞬断することなく各部に電力を供給する。
波高値計測用ロゴウスキーコイル1から取り込んだ雷撃電流を積分回路2aにより積分処理して正極性ピークホールド回路2bおよび負極性ピークホールド回路2cへ出力する。正極性ピークホールド回路2bおよび負極性ピークホールド回路2cはトリガ機能を有しており、所定値(例えば正負ともに2kA)を超える電流が入力された場合に動作するように構成されている。所定値を超える電流が入力された場合に、正極性ピークホールド回路2bにより正極の波高値をピークホールドして信号処理部2eへピークホールド値を出力し、また、負極性ピークホールド回路2cにより負極の波高値をピークホールドして信号処理部2eへピークホールド値を出力する。
信号処理部2eはこれらピークホールド値を一時記憶し、さらに時計部2fから雷撃発生時刻(トリガ発生時刻)となる時刻を読み出してこれらを組み合わせた波高値データをメモリ2dに登録する。信号処理部2eは時計部2fから得た時刻が所定時刻(例えば1時間毎)に到達したとき、メモリ2dから波高値データを読み出して通信部2gへ送信すする。通信部2gは通信データを生成し、アンテナ2hからPHS回線(図示せず)を介して外部監視装置6のPHS電話6aに接続された端末装置6bへ伝送する。
図5は波形計測ブロックを説明する説明図である。
波形計測用観測装置5は、GPS(Global Positioning System)アンテナ5a、GPS時計部5b、演算処理部(CPU)5c、データ保存部5d、波形処理部5e、センサインターフェース部(センサI/F部)5f、システムバス5g、電源制御部5h、電源部5i、携帯電話アンテナ5j、携帯電話5k、TA(Terminal Adapter)5l、シリアル通信処理部5m,補助電池5nを備えている。
電源部5iはUPS電源装置3と接続されており、雷撃等があっても瞬断することなく各部に電力を供給する。また、補助電池5nが接続されており、停電時でも電力供給されて通信不能となる事態を回避する。
波形計測用ロゴウスキーコイル4から取り込んだ雷撃電流をセンサI/F部5fにより電圧信号に変換し、波形処理部5eによりデジタルの波形に係るデータに変換し、システムバス5gを介して演算処理部(CPU)5cが読み込んでいる。演算処理部(CPU)5cはトリガ機能を有しており、所定値(例えば正負1kA)を超える電流が入力された場合に波形計測を開始するように制御する。
GPS時計部5bは、GPSアンテナ5aを介して入力されるGPS信号に基づいてGPS時計機能による時刻データを出力しており、部演算処理部(CPU)5cはトリガ発生時の時刻データを読み込んで波形と時刻に係るデータを組み合わせた波形データを生成し、データ保存部5dに記憶させる。
演算処理部(CPU)5cは、GPS時計部5bから得た時刻が所定時刻(例えば1時間毎)に到達したとき、データ保存部5dから波形データを読み出してシリアル通信処理部5mへ伝送する。シリアル通信処理部5mは波形データを含む通信データを生成し、TA5l、携帯電話5kにより携帯電話アンテナ5jから携帯電話回線(図示せず)を介して外部監視装置6(図1参照)へ伝送する。
外部監視装置6では取り込んだ波高値データおよび波形データを用いて各種監視を行うこととなる。
続いて、観測例について説明する。図6は観測された雷撃電流波形の全体波形の波形図、図7は観測された雷撃電流波形の時間軸拡大波形の波形図である。観測された雷撃電流波形は負極性雷撃であり、波高値−20kAであることが確認できる。このように本発明の雷撃電流観測装置では雷性状を把握し、耐雷設計や耐量設計の指針となる有効なデータを収集できる。
なお、本形態の説明では雷撃電流観測装置が風力発電装置に適用されるものとして説明した。しかしながら、これは雷撃電流観測装置の適用形態の一例であり、他にも各種工作物(例えば避雷針など)・高層建築物(例えば、煙突など)に適用が可能である。
また、ロゴウスキーコイルそれぞれ波高値計測用と波形計測用と便宜上分けているが、一つのロゴウスキーコイルが、波高値計測用と波形計測用とを兼ねるようにしてもよい。
しかしながら、ロゴウスキーコイルを分離することで、波高値計測用観測装置を波高値計測に最適となるように各種構成・設定値を決定することができ、同様に波形計測用観測装置でも波形計測に最適となるように各種構成・設定値を決定することができるため分離することが好ましい。
また、図1では波高値計測用ブロック及び波形計測用ブロック構成が塔体外部で図示しない収容箱内に収容配置される構成を想定して説明したが、他に波高値計測用ブロック及び波形計測用ブロック構成共に塔体内部に収容し、ケーブルを塔体から外側に引き出してロゴウスキーコイルとケーブル接続し、またアンテナを塔体の外側に設置するような構成を採用しても良い。
以上本形態について説明した。
こうして、本発明による雷撃電流観測装置では、特に、大口径ロゴウスキーコイルを用いることにより、塔体を有する大型施設に容易に設置可能とし、且つ、雷性状における雷撃電流の波高値、波形等各種データを正確に計測・収集できる。そして、これらのデータに基づいて、風力発電装置をはじめあらゆる大型施設に対する適切な雷保護措置を講ずることが容易となる。
風力発電装置に設置された本発明を実施するための最良の形態の雷撃観測装置の構成図である。 ロゴウスキーコイルの設置を説明する説明図である。 風力発電装置の接地を説明する説明図である。 波高値計測ブロックを説明する説明図である。 波形計測ブロックを説明する説明図である。 観測された雷撃電流波形の全体波形の波形図である。 観測された雷撃電流波形の時間軸拡大波形の波形図である。 風力発電装置の説明図である。
符号の説明
1:波高値計測用ロゴウスキーコイル
2:波高値計測用観測装置
2a:積分回路
2b:正極性ピークホールド回路
2c:負極性ピークホールド回路
2d:メモリ
2e:信号処理部
2f:時計部
2g:通信部
2h:アンテナ
2i:電源部
3:UPS電源装置
4:波形計測用ロゴウスキーコイル
5:波形計測用観測装置
5a:GPS(Global Positioning System)アンテナ
5b:GPS時計部
5c:演算処理部(CPU)
5d:データ保存部
5e:波形処理部
5f:センサインターフェース部(センサI/F部)
5g:システムバス
5h:電源制御部
5i:電源部
5j:携帯電話アンテナ
5k:携帯電話
5l:TA(Terminal Adapter)
5m:シリアル通信処理部
5n:補助電池
6:外部監視装置
6a:PHS電話
6b:端末装置
1000:風力発電装置
100:塔体
101:根元部
102:フランジ
103:フランジボルト
104:接地線
105:接地リンク
106:接地極
200:収容箱
300:ブレード
301:羽
302:ヘッド
303:ロータ軸
400:基礎部

Claims (5)

  1. 塔体と、塔体の根元部に形成されるフランジと、フランジを基礎部に固定する複数のフランジボルトと、を有し、塔体の外周部、フランジ、およびフランジボルトにより断面略凹状の溝部が形成される観測対象である工作物に対する雷撃電流の観測を行う雷撃電流観測装置であって、
    観測対象である工作物が有する塔体の根元部が貫通するように塔体の根元部の溝部内で装着され、この塔体の根元部の外周面と自らの絶縁被覆部を介して内接する波高値計測用ロゴウスキーコイルと、
    観測対象である工作物が有する塔体の根元部が貫通するように塔体の根元部の溝部内で装着され、この塔体の根元部の外周面と自らの絶縁被覆部を介して内接するとともに波高値計測用ロゴウスキーコイルと上下二段に重ねて配置される波形計測用ロゴウスキーコイルと、
    波高値計測用ロゴウスキーコイルから出力される電流を演算処理して波高値データを外部監視装置へ出力する波高値計測用観測装置と、
    波形計測用ロゴウスキーコイルから出力される電流を演算処理して波形データを外部監視装置へ出力する波形計測用観測装置と、
    を備えることを特徴とする雷撃電流観測装置。
  2. 請求項1記載の雷撃電流観測装置において、
    前記波高値計測用ロゴウスキーコイルと前記波形計測用ロゴウスキーコイルとは、巻始めから巻終わりまで1コイルで閉ループを形成したコイルであることを特徴とする雷撃電流観測装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の雷撃電流観測装置において、
    観測対象である工作物が有する塔体は、
    塔体が立設される基礎部の周囲の地中に埋設され、接地線を介して塔体と電気的に接続される接地リンクと、
    基礎部の周囲に埋設されるとともに、接地線を介して接地リンクと電気的に接続される接地極と、
    を備えるものであり、
    前記波高値計測用ロゴウスキーコイルと前記波形計測用ロゴウスキーコイルとは、接地リンクと平行面位置に装着されることを特徴とする雷撃電流観測装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の雷撃電流観測装置において、
    工作物は、
    風車を構成するブレードと、
    ブレードを保持するロータ軸を回動自在に支持し、ロータ軸に直結される増速器およびこの増速器により回転して発電を行う発電機を収容する収容箱と、
    収容箱を先端で支持する塔体と、
    を備える風力発電装置であることを特徴とする雷撃電流観測装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の雷撃電流観測装置において、
    外部監視装置と波高値計測用観測装置との間、および、外部監視装置と波形計測用観測装置との間に移動体通信回線を介在させたことを特徴とする雷撃電流観測装置
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