JP5040883B2 - オーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法 - Google Patents

オーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、オーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法に関し、具体的には、例えば可逆式圧延機を用いた圧延工程において、高能率な生産が可能であって、かつ圧延速度が低下する非定常域での品質不良や歩留まり低下を防止することができるオーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法に関する。
一般的に、変形抵抗が高いステンレス鋼帯は、素材である熱延鋼帯に対して、大気中熱処理による軟化焼鈍とその酸化及び酸化スケールの除去を目的として連続焼きなまし酸洗を行ってから、高能率かつ高精度で圧延するために、通常、50〜250mm程度の小径のワークロールを有する可逆式の多重圧延機(例えば直列6段圧延機)を用い、ステンレス鋼用圧延油(例えばエステルを添加したナフテン系精製鉱油)をクーラントとして供給しながらリバース圧延を行い、その後に連続焼きなまし酸洗又は光輝焼きなましと、冷間圧延とを繰り返すことによって、製造される。
特に、常温における高強度と優れた延性を有するオーステナイト系ステンレス鋼に対して冷間で圧延を行うと、圧延によってオーステナイトの一部から加工誘起マルテンサイト相が生成するので著しく加工硬化する。そのため、圧延において大きな圧延率を確保することが難しくなり、生産性が低下する。この加工硬化はSUS304やSUS301に代表される準安定オーステナイト鋼では特に顕著である。一方、この加工誘起マルテンサイト相の生成量は、加工温度が上昇することによって大幅に抑制されることが知られる。
このため、オーステナイト系ステンレス鋼帯の圧延に際しては、圧延を行う前に被圧延材を予め加熱して温間で圧延を行うことによって、加工硬化を抑制し、これにより、大幅な生産性の向上を図ることができる。
例えば特許文献1〜3には、圧延機による圧延に先立って被圧延材を加熱しておくことにより加工硬化を抑制することにより大きな圧下率を容易に確保し、これにより、ステンレス鋼を高能率で圧延する方法に係る発明が開示されている。
特開昭57−188622号公報 特開昭64−21013号公報 特開平01−210103号公報
特許文献1〜3により開示された発明を、可逆式圧延機によるリバース圧延に適用してオーステナイト系ステンレス鋼帯を製造しようとすると、被圧延材の先端側及び後端側にはリバース圧延に伴って圧延を低速で行うこととなる非定常域が不可避的に出現する。
低速で圧延を行われる被圧延材の先端側及び後端側は、これらを除いた部分よりも圧延時に供給されるクーラントと接触する時間が長くなるために過剰に冷却され、これにより、加工誘起マルテンサイト相が多量に生成して著しく加工硬化する。このため、先端側及び後端側に対する圧延荷重が増大し、圧延後のオーステナイト系ステンレス鋼帯の先端側及び後端側には、板厚外れによるオフゲージ不良や、耳波や中伸びといった平坦度不良が発生し、最悪の場合には絞り込み(圧延機の入側で被圧延材に発生したしわが折り畳まれて圧延ギャップに噛み込むことによって圧延機に負荷が掛かり、最悪の場合には発火事故や板破断に至る現象)の発生という操業トラブルを誘発し、生産性が大きく低下する原因にもなる。
図6は、予め180℃に加熱された、板厚3.0mm、板幅660mmのSUS301からなる熱間圧延焼鈍コイルを、表1に示す主な仕様を有する6段直列圧延機により0.4mm厚まで13パスのリバース圧延を温間で行った場合における11〜13パスの圧延荷重、圧延温度及び圧延速度の一例を経時的に示すグラフである。
Figure 0005040883
図6のグラフにおける楕円により囲まれた、圧延速度が低下する非定常域では、定常域に比較して圧延荷重が約2倍に増大する。このため、被圧延材の全長を圧延することができなくなり、圧延後のオーステナイト系ステンレス鋼帯の先端側及び後端側には、圧延前の見込み分よりも長い未圧延部が発生してしまう。
このため、被圧延材の全長に渡って安定して圧延を行って生産性の向上を図るには、圧延速度が低下する非定常域での加工硬化を抑制しなければならない。しかし、特許文献1〜3のいずれにもこの加工硬化を抑制するための手段は、開示も示唆もされていないし、そのような手段は当業者にとっても知られていない。
本発明は、オーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材を予め加熱してから、例えば直列6段圧延機等の可逆式圧延機による温間でのリバース圧延を行うことによりオーステナイト系ステンレス鋼帯を製造する際に、圧延速度が低下する非定常域での加工硬化の発生を抑制することによって被圧延材の略全長にわたって安定して高能率の圧延を行うことができ、これにより、高い歩留まりでオーステナイト系ステンレス鋼帯を製造する方法を提供することである。
本発明者らは、予め加熱されたオーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材を圧延する際に、圧延速度が低下する非定常域での加工硬化の発生原因を検討するため、加工誘起マルテンサイト相の生成を考慮しながら、材料温度及び圧延荷重のシミュレーションを行った結果、オーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材の先端側及び後端側は、いずれも、圧延速度が低下する非定常域においてクーラントと長時間接触することとなり、これにより過剰に冷却されるために、加工誘起マルテンサイト相の生成を抑制するために必要となる温度域での圧延を行うことが難しいことを知見した。
本発明は、非定常域においてもクーラントによる過剰な冷却を防止することにより上述した加工硬化の発生を抑制し、これにより、オーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材の先端側及び後端側についても安定した高能率の圧延を行うことができるとともに、品質不良や未圧延の発生等による歩留まりの低下を招くことなく、高い生産性でオーステナイト系ステンレス鋼帯を製造することができるという知見に基づいてなされたものである。
本発明は、オーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材に、可逆式圧延機を用いて、この被圧延材を予め50℃以上に加熱して行う温間での複数パスのリバース圧延を行うことによりオーステナイト系ステンレス鋼帯を製造する方法において、この可逆式圧延機による圧延速度が50m/min未満に低下する非定常域の圧延を行われている際の被圧延材の表面におけるクーラントの存在領域を、複数パスの少なくとも1パスにおいて、圧延の際の可逆式圧延機の出側では、被圧延材の幅方向の全ての表面を覆って流動するクーラントが存在しないように、調整することによって、上記圧延時の被圧延材の温度が50℃未満に低下しないようにすることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法である。
すなわち、クーラントは、その名の通り、加工熱等により被圧延材の温度が上昇して焼き付き(又はヒートスクラッチ)が発生することを防ぐための冷却剤として用いられるものであり、これまでクーラント供給量の調整はあくまでも被圧延材の温度上昇を防ぐことを目的として行われてきたが、本発明では、被圧延材へのクーラント供給量を、被圧延材の温度が過剰に低下することに起因する加工硬化の発生を抑制するために、調整するのである。
この本発明に係るオーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法において可逆式圧延機の出側に設置されたクーラント供給装置から被圧延材へのクーラントの供給を停止することによって、存在領域を調整することが望ましい。
これらの本発明に係るオーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法では、上記圧延の際の可逆式圧延機の入側では、被圧延材が可逆式圧延機のワークロールに接触する位置から圧延方向と反対方向へ向けて500mm以内となる位置までの範囲のみにクーラントが存在するように、存在領域を調整することが望ましい。このような存在領域の調整は、
(i)可逆式圧延機の入側における被圧延材へのクーラントの供給量を、この被圧延材をこの可逆式圧延機により50m/min以上の圧延速度で圧延する際に充分な潤滑性能及び冷却性能を得るために必要なクーラントの供給量よりも低下して設定すること、又は
(ii)可逆式圧延機の入側に設置された油切り装置によりこの可逆式圧延機のワークロールの側から逆流するクーラントを堰き止めること
の一方又は双方によって行えばよい。
本発明によれば、圧延速度が低下する非定常域での加工硬化の発生を防止することが可能となり、これにより、オーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材の略全長にわたって安定して高能率の圧延を行うことができるとともに、品質不良や未圧延部の発生等による歩留まりの低下を招くことなく、高い生産性でオーステナイト系ステンレス鋼帯を製造することができるようになる。
以下、本発明に係るオーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法を実施するための最良の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を実施するための、オーステナイト系ステンレス鋼帯の製造工程1を模式的に示す説明図である。
図1において、本実施の形態で用いる被加熱材2は、オーステナイト系ステンレス鋼帯である。
この被加熱材2は、後述する可逆式圧延機4によるリバース圧延の際には50℃以上300℃以下の温度にある。本実施の形態では、バッチ式の加熱炉3の内部に被圧延材2のコイルを装入し、この被加熱材2を予め50℃以上300℃以下の温度に加熱し、その後に加熱炉3から抽出してリバース圧延に供することにより、リバース圧延の際の被圧延材2の温度を50℃以上300℃以下の温度とする。
しかし、本発明では、被加熱材2をこのように加熱することは必ずしも必要ではなく、例えば、後述する可逆式圧延機4を用いるリバース圧延に伴う加工発熱によって被圧延材2の温度が上昇し、圧延の際に50℃以上300℃以下の温度が維持される場合には、被加熱材2を圧延前に事前に加熱する必要はない。
本実施の形態において圧延を行う前に予め被圧延材2を50℃以上300℃以下の範囲に加熱する理由は、加工誘起マルテンサイト相の生成量を抑制するためである。加熱温度が50℃を下回ると、圧延による加工誘起マルテンサイト相の生成を十分に抑制することができず、加工硬化を抑制して生産性の向上を図ることができない。一方、加熱温度が300℃を越えると、300℃を超える温度のオーステナイト系ステンレス鋼帯を大気中に晒すこととなり、その表面に酸化被膜が生成することに起因した着色やヒートスクラッチを発生し、圧延性ならびに圧延後の表面の外観品質が低下するからである。このような観点から、被圧延材2の加熱温度は80℃以上250℃以下であることが望ましい。
被圧延材2の加熱は、図1に破線で示すようにコイルの状態で加熱炉3に装入することにより行うことが最も簡便であるので、本実施の形態でもこのようにして加熱するが、この形態には限定されるものではなく、被加熱材2を50℃以上300℃以下の範囲に加熱することができる加熱方法であれば、他の手段で加熱してもよい。
このようにして被圧延材2を50℃以上300℃以下の範囲に加熱した後に加熱炉から抽出し、被圧延材2の巻取り及び払い出し装置12にセットして、可逆式圧延機4による温間での複数パス(本実施の形態では11パス)のリバース圧延を行うことによりオーステナイト系ステンレス鋼帯を製造する。
本実施の形態では、可逆式圧延機として、表1に示す諸元を有する直列6段圧延機4を用いる。周知のように、直列6段圧延機4は、上下一対のワークロール5a、5bと、上下一対の中間ロール6a、6bと、上下一対のバックアップロール7a、7bとを備える。
被圧延材2のパスラインに関して直列6段圧延機4の一方の側には、被圧延材2へクーラントを供給するための第1のクーラント供給装置8a、8bと、直列6段圧延機4のワークロール5a、5b側から逆流するクーラントを堰き止めるための第1の油切り装置9a、9bとが設けられる。一方、直列6段圧延機4の他方の側には、被圧延材2へクーラントを供給するための第2のクーラント供給装置10a、10bと、直列6段圧延機4から出てきた被圧延材2の表面に付着しているクーラントを拭き取る(搾り取る)ための第2の油切り装置11a、11bとが設けられる。
なお、図1における符号Pは、いずれも、各クーラント供給装置8a、8b、10a、10bにクーラントを供給するためのポンプを示す。また、本実施の形態では、各油切り装置9a、9b、11a、11bとして、図示するシリンダにより昇降自在に支持されて被圧延材2の表面に押し当てられる、被圧延材2の板幅以上の幅を有する硬質のゴムチューブ(直径20mm程度)からなるチューブワイパーを用いた。しかし、このチューブワイパーに限定されるものではなく、例えば上下2本の金属ロールで挟むことにより絞り取るタイプのロールワイパーにより代替してもよい。
さらに、リバース圧延を行うために、被圧延材2のパスラインに関して直列6段圧延機4の両側に、被圧延材2の巻取り及び払い出し装置12、13がそれぞれ配置される。符号14、15は、パスラインを一定に保つためのデフレクターロールである。
なお、本発明は、略述すると、圧延速度の低下に伴う被圧延材2の過剰な温度低下を抑制するために被圧延材2の表面におけるクーラントの存在領域を調整するものであるから、可逆式圧延機はオーステナイト系ステンレス鋼帯に対する所望の圧延を行うことができるものであれば如何なる型式の可逆式圧延機でもよく、特定の型式の可逆式圧延機には限定されない。例えば、上述した直列6段圧延機以外にも、直列4段圧延機、センジミアZ−Hi圧延機、20段センジミア圧延機さらには12段クラスター圧延機等といった、オーステナイト系ステンレス鋼帯のリバース圧延に供することができる公知の各種可逆圧延機を用いることが可能である。
また、本実施の形態では図1に示すように、各クーラント供給装置8a、8b、10a、10bが各油切り装置9a、9b、11a、11bよりも直列6段圧延機4に近接して配置される場合を例にとった。しかし、各クーラント供給装置8a、8b、10a、10bや各油切り装置9a、9b、11a、11bの配置位置や向き等の設置の態様は、図示例に限定されるものではなく、直列6段圧延機4による圧延を行われている際の被圧延材2の表面におけるクーラントの存在領域を、後述するように調整することが可能であれば、何ら限定を要するものではない。例えば、図1に示す形態とは異なり、各油切り装置9a、9b、11a、11bが、各クーラント供給装置8a、8b、10a、10bよりも直列6段圧延機4に近接して配置されていてもよい。
本実施の形態では、直列6段圧延機4による、非定常域の圧延を行われている際の被圧延材2の表面におけるクーラントの存在領域を、11パスからなるリバース圧延の少なくとも1パスにおいて調整することによって、非定常域の圧延時の被圧延材2の温度が50℃未満に低下しないようにしながら、オーステナイト系ステンレス鋼帯を製造する。以下、このようにクーラントの存在領域を調整する理由を説明する。
はじめに、図1に示す製造工程において、オーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材2に対して直列6段圧延機4を用いて圧延を行う場合における、直列6段圧延機4の入側及び出側における被圧延材2の表面のクーラントの存在領域(被圧延材2の冷却に十分な量のクーラントが存在する範囲)を説明する。
(a)図1において白矢印で示すように被圧延材2が左から右へ送られる場合、直列6段圧延機4のワークロール5a、5bの出側の被圧延材2の表面では、圧延速度に関わらず、クーラントは、ワークロール5a、5bから油切り装置11a、11bまでの区間S1(本実施の形態では区間S1の長さ:約1.2m)にわたって、流動しながら存在する。逆に、図1において被圧延材2が右から左へ送られる場合には、直列6段圧延機4のワークロール5a、5bの出側の被圧延材2の表面では、圧延速度に関わらず、クーラントは、ワークロール5a、5bから油切り装置9a、9bまでの区間S2(本実施の形態では区間S2の長さ:約1.2m)にわたって、流動しながら存在する。
(b)これに対し、直列6段圧延機4のワークロール5a、5bの入側の被圧延材2の表面では、圧延速度によってクーラントの存在領域が変動する。
図1において被圧延材2が左から右へ送られる場合、圧延速度が100m/min以下の低速では、第1のクーラント供給装置8a、8bから供給されたクーラントは、ワークロール5a、5bに到達した後にワークロール5a、5bの設置位置から図1において左方向へ向かって被圧延材2の表面を逆流しながら、圧延速度が例えば10m/minである場合にはワークロール5a、5bの設置位置から約1.0mの長さの区間S3に存在する。一方、圧延速度が100m/minを超える高速ではこのようなクーラントの逆流は発生せず、クーラントは、第1のクーラント供給装置8a、8bから供給されて被圧延材2に衝突する位置からワークロール5a、5bの設置位置までの区間S4に存在する。
直列6段圧延機4による圧延を行われている際のクーラントが一般的にこのように被圧延材2の表面に存在する場合に、被圧延材2の表面におけるクーラントの存在領域を調整して変更することにより、圧延荷重がどの程度変動するのかを、上述したシミュレーションにより求めた。このシミュレーションの計算条件を表2にまとめて示す。
Figure 0005040883
表2に示すように、このシミュレーションでは、定常域については、圧延速度を全パスともに100m/minとし、クーラント存在領域は、上述したオーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材に対する定常域の圧延時を基準とし、具体的には、入側の供給距離:200m、出側の供給距離:1200mmを基準とした。
また、非定常域については圧延速度を全パス10m/minとし、クーラントの存在領域は、以下に列記するケース1〜5の5水準とした。
ケース1:基準となる存在領域(入側距離:1000m、出側距離:1200mm)
ケース2:出側の油切り装置をワークロール5a、5bから400mmまで近づけて配置して得られる存在領域(入側距離:1000m、出側距離:400mm)
ケース3:出側のクーラント供給装置を停止して得られる存在領域(入側距離:1000m、出側距離:0mm)
ケース4:出側のクーラント供給装置を停止するとともに入側のクーラント供給装置の供給量をケース1よりも絞ってクーラントの逆流距離を低下して得られる存在領域(入側距離:400m、出側距離:0mm)
ケース5:ケース4よりもさらに入側のクーラント供給装置の供給量を絞ってクーラントの逆流を抑制して得られる存在領域(入側距離:200m、出側距離:0mm)
なお、このシミュレーションでは、クーラントの存在領域は11パス全てについて同一とした。
図2(a)は、このシミュレーションにより得られた、各パスにおける、非定常域の各ケース1〜5、及び定常域における圧延温度(ロールバイト入口温度;℃)をまとめて示すグラフであり、図2(b)は、このシミュレーションにより得られた、各パスにおける、非定常域の各ケース1〜5、及び定常域における圧延荷重(ton)をまとめて示すグラフである。
図2(a)及び図2(b)に示すように、定常域と比較すると、基準となる条件の存在領域を設定したケース1では圧延温度が大幅に低下するとともに圧延荷重が大幅に増加し、特に後段の9〜11パスの圧延荷重は略倍増することがわかる。
これに対して、出側のクーラントの存在領域を小さくするケース2、3では温度低下が抑制され、これに伴って圧延荷重の増加量も低下することがわかる。
さらに、入側のクーラントの存在領域をいっそう小さくするケース4、5では、大幅な温度低下の防止効果を得ることができ、圧延荷重を定常域と略同等程度に抑制できることがわかる。
上述したように、オーステナイト系ステンレス鋼帯の圧延においてはクーラントはその名の通りに、加工熱等により被圧延材2の温度が上昇して焼き付き(又はヒートスクラッチ)が発生することを防ぐための冷却剤として用いられるものであり、これまではクーラントの供給量の調整は、あくまでも被圧延材2の過剰な温度上昇を防ぐことを目的として、行われてきた。
これに対し、本実施の形態では、被圧延材2の表面におけるクーラントの存在領域を、通常の存在領域とは異なるように調整することによって、被圧延材2の温度の低下を防ぎ、これにより、非定常域の圧延時の加工硬化の発生を抑制する。
本実施の形態では、このようなクーラントの存在領域の調整を、圧延速度が50m/min未満に低下する非定常域における圧延の際に行う。この理由を説明する。
このようなクーラントの存在領域の調整を行うことにより加工硬化の発生を実質的に解消することができる圧延速度の範囲を決定するために、表2に示す計算条件に基づく上述したシミュレーションモデルを用い、クーラント供給条件を上述したケース1相当とし、さらに全パスの圧延速度を同一として、その圧延速度を10〜100mpmまで変更したシミュレーション計算を行った。ここで、検討する圧延速度の上限を100m/minとしたのは、上述したように100m/minを超える高速の圧延速度では、圧延温度に及ぼすクーラント冷却の影響が小さいためである。
図3は、最終パスの圧延荷重に及ぼす圧延速度の影響を示すグラフであり、図3(a)は圧延速度と最終パスの圧延荷重との関係を示し、図3(b)は圧延速度と最終パスの圧延荷重の上昇率({(各圧延速度における最終パスの圧延荷重−圧延速度100m/minにおける最終パスの圧延荷重)/(圧延速度100m/minにおける最終パスの圧延荷重)}×100(%))との関係を示す。
図3(a)に示すように、圧延速度の低下に伴って圧延荷重は増大するが、圧延速度100m/minにおける最終パスの圧延荷重を基準とすると、図3(b)に示すように、圧延速度50m/minでは圧延荷重が1割以上増加し、圧延速度10m/minでは圧延荷重が3割以上増加する。
これまでの操業実績に基づくと、経験的に、最終パスの非定常域での圧延荷重の増加率が定常域に比較して比べて2割以内であれば圧延可能と判断されるが、図3(b)に示すように圧延速度が30m/min未満の領域では定常域(圧延速度100m/min)に対する圧延荷重の増大率が2割を超えてしまうため、クーラントの供給量を調整する必要がある。さらに、実操業においてクーラントの供給量の変更に要する時間を考慮し、圧延速度が50m/min以下となる領域を非定常域とし設定して、クーラントの存在領域の調整を行うことが望ましい。
次に、クーラントの供給量の調整方法を説明する。上述したように、クーラントの存在領域が狭ければ狭いほど、被圧延材2の温度低下を防止できることから、直列6段圧延機4の出側に設置されたクーラント供給装置から被圧延材2へのクーラントの供給を停止することによって、被圧延材2の圧延性に影響が少ない出側のクーラントは非定常部では供給しないことが望ましい。
これに対し、入側のクーラントの供給を完全に停止してしまうと、被圧延材2の圧延における潤滑性に悪影響を及ぼすので、少なくとも、ワークロール5a、5bの表面が油切れを起こさない程度の量のクーラントを噴射する必要がある。
そこで、表2に示す計算条件に基づいて全パスの圧延速度を10m/minの低速とし、出側のクーラントの供給を停止した状態で、入側のクーラントにおけるクーラントの存在領域を、被圧延材2の長手方向について100〜1000mmの長さの範囲で変更してシミュレーションを行った。
図4は、最終パスの圧延荷重に及ぼす入側におけるクーラントの冷却距離(入側クーラント冷却距離;mm)の影響を示すグラフであり、図4(a)は入側クーラント冷却距離と最終パスの圧延荷重との関係を示し、図4(b)は入側クーラント冷却距離と,最終パスの圧延荷重の上昇率との関係を示す。ここで、最終パスの圧延荷重の上昇率とは、{(圧延速度10m/minで入側クーラント冷却距離を変化させた圧延における最終パスの圧延荷重)/(圧延速度100m/min(表2の定常域)における最終パスの圧延荷重)−1}×100(%)により求められる。
このシミュレーションでは、圧延速度を10m/minと極低速に設定しているため、入側のクーラントの存在領域は100mmである条件でも1割弱の荷重上昇が見られるものの、入側クーラント供給距離が500mm以下であれば、10m/minの極低速での圧延であっても圧延荷重の増加率を2割以下に抑制することができる。
このため、入側のクーラントの存在領域は、例えば、(i)直列6段圧延機4の入側における被圧延材2へのクーラントの供給量を、この被圧延材2を直列6段圧延機4により50m/min以上の圧延速度で圧延する際に充分な潤滑性能及び冷却性能を得るために必要なクーラントの供給量よりも低下して設定すること、又は(ii)直列6段圧延機4の入側に設置された油切り装置によりこの直列6段圧延機4のワークロール5a、5bの側から逆流するクーラントを堰き止めることの一方又は双方によって、直列6段圧延機4の入側におけるクーラントの逆流距離を500mm以下に抑制するように、調整することが望ましい。
このような直列6段圧延機4の出側におけるクーラントの供給の停止と、直列6段圧延機4の入側におけるクーラントの存在領域の調整とは、必ずしもその両方を同時に全パスで行う必要はなく、実際に行う圧延のパススケジュールや圧延荷重の実績に応じて、全パスの少なくとも1パスにおいて、その片方若しくは両方を適宜行うようにすればよい。
このようにして、本実施の形態によれば、オーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材2に直列6段圧延機4による温間での11パスのリバース圧延を行うことによりオーステナイト系ステンレス鋼帯を製造する際に、圧延速度が50m/min以下に低下する非定常域においてこの直列6段圧延機4による圧延を行われている際の被圧延材2の表面におけるクーラントの存在領域を少なくとも1パスにおいて調整して、圧延時の被圧延材の温度が50℃未満に低下しないようにすることによって、加工硬化を抑制して生産性を向上することができ、これにより、被圧延材2の先端側及び後端側においても安定した圧延を行うことができるようになる。
さらに、実施例を参照しながら、本発明をより具体的に説明する。
SUS301からなる被圧延材2を予め200℃に加熱してから、表1に示す主な仕様を有する6段の直列6段圧延機4を備える、図1に示す製造工程1により、9パスのリバース圧延を行うことによりオーステナイト系ステンレス鋼帯を製造した。製造条件を表3にまとめて示す。
Figure 0005040883
表3における本発明例では、出側のクーラントは、圧延速度が50m/min以下に低下する直前にクーラント供給装置の開閉バルブを手動操作することによって、非定常域でのクーラントの供給を停止した。一方、入側のクーラントは、完全に停止すると圧延の潤滑性に悪影響を及ぼすため、圧延速度が50m/min以下に低下する直前に開閉バルブの開度を調整することによって、非定常域における入側へのクーラント逆流距離を調整した。この際、非定常域において、入側のクーラントの供給圧力が通常の1.6kg/cmである場合にはクーラントの逆流距離は約1.0mであったが、入側のクーラントの供給圧力を手動で0.5kg/cmに絞ることによって、クーラントの逆流距離は約300mmに抑制された。
また、表3における比較例は、本発明例とは板厚及び板幅が異なるが、非定常域でもクーラントの供給量を変更せずに定常域と同じ条件で、温間圧延を行った。
図5は、温間圧延の結果(それぞれ各パスについて定常域及び非定常域での圧延荷重)を示すグラフであり、図5(a)は本発明例を示し、図5(b)は比較例を示す。
図5(b)に示すように、比較例では、非定常部でのクーラントの調整を行わなかったので、圧延パスが進行するに伴って非定常域での圧延荷重が増大し、9パス目には大幅な未圧部を残す結果となった。
これに対し、図5(a)に示すように、本発明例では、非定常部のクーラントの調整を行ったので、定常部に比較して圧延荷重は若干増大するものの、略同レベルに抑制されており、被圧延材2の全長にわたって未圧部を残すことなく、安定した温間圧延を行うことができた。
以上の実施例により、本発明によれば、非定常域での加工硬化の発生を抑制することができ、これにより、オーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材2の先端側及び後端側においても安定した圧延を行うことができることがわかる。
図1は、本発明を実施するための、オーステナイト系ステンレス鋼帯の製造工程を模式的に示す説明図である。 図2(a)は、シミュレーションにより得られた、各パスにおける、非定常域の各ケース1〜5、及び定常域における圧延温度をまとめて示すグラフであり、図2(b)は、シミュレーションにより得られた、各パスにおける、非定常域の各ケース1〜5、及び定常域における圧延荷重をまとめて示すグラフである。 図3は、最終パスの圧延荷重に及ぼす圧延速度の影響を示すグラフであり、図3(a)は圧延速度と最終パスの圧延荷重との関係を示し、図3(b)は圧延速度と最終パスの圧延荷重の上昇率との関係を示す。 図4は、最終パスの圧延荷重に及ぼす入側におけるクーラントの冷却距離(入側クーラント冷却距離;mm)の影響を示すグラフであり、図4(a)は入側クーラント冷却距離と最終パスの圧延荷重との関係を示し、図4(b)は入側クーラント冷却距離と,最終パスの圧延荷重の上昇率との関係を示す。 図5は、実施例における温間圧延の結果を示すグラフであり、図5(a)は本発明例を示し、図5(b)は比較例を示す。 図6は、予め180℃に加熱された、板厚3.0mm、板幅660mmのSUS301からなる熱間圧延焼鈍コイルを、表1に示す主な仕様を有する直列6段圧延機により0.4mm厚まで13パスのリバース圧延を温間で行った場合における11〜13パスの圧延荷重、圧延温度及び圧延速度の一例を経時的に示すグラフである。
符号の説明
1 オーステナイト系ステンレス鋼帯の製造工程
2 被加熱材
3 バッチ式の加熱炉
4 直列6段圧延機(可逆式圧延機)
5a、5b ワークロール
6a、6b 中間ロール
7a、7b バックアップロール
8a、8b 第1のクーラント供給装置
9a、9b 第1の油切り装置
10a、10b 第2のクーラント供給装置
11a、11b 第2の油切り装置
12、13 巻取り及び払い出し装置

Claims (4)

  1. オーステナイト系ステンレス鋼からなる被圧延材に、可逆式圧延機を用いて、該被圧延材を予め50℃以上に加熱して行う温間での複数パスのリバース圧延を行うことによりオーステナイト系ステンレス鋼帯を製造する方法において、該可逆式圧延機による圧延速度が50m/min未満に低下する非定常域の圧延を行われている際の前記被圧延材の表面におけるクーラントの存在領域を、前記複数パスの少なくとも1パスにおいて、前記圧延の際の前記可逆式圧延機の出側では、前記被圧延材の幅方向の全ての表面を覆って流動するクーラントが存在しないように、調整することによって、前記圧延時の前記被圧延材の温度が50℃未満に低下しないようにすることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法。
  2. 前記可逆式圧延機の出側に設置されたクーラント供給装置から前記被圧延材へのクーラントの供給を停止することによって、前記存在領域を調整する請求項に記載されたオーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法。
  3. 前記圧延の際の前記可逆式圧延機の入側では、前記被圧延材が前記可逆式圧延機のワークロールに接触する位置から圧延方向と反対方向へ向けて500mm以内となる位置までの範囲のみに前記クーラントが存在するように、前記存在領域を調整する請求項1又は請求項に記載されたオーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法。
  4. 前記可逆式圧延機の入側における前記被圧延材へのクーラントの供給量を、該被圧延材を該可逆式圧延機により50m/min以上の圧延速度で圧延する際に充分な潤滑性能及び冷却性能を得るために必要なクーラントの供給量よりも低下して設定すること、及び/又は、前記可逆式圧延機の入側に設置された油切り装置により該可逆式圧延機のワークロールの側から逆流するクーラントを堰き止めることによって、前記存在領域を調整する請求項に記載されたオーステナイト系ステンレス鋼帯の製造方法。
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